もうすぐゼミ旅行です。準備は如何?

No.3228

 ゼミ旅行、いろいろ計画があり、お目にかかる予定の方も多く、じつに楽しみですが、いうまでもなく、見学を実りあるものとするためには、事前の調査が肝要。
 東京下町の地理とか、佐倉の歴博の成立経過や展示の特性、所在している佐倉城跡のこと、千葉の中世における都市景観、『源平闘諍録』における千葉氏、中山法華経寺と京都の法華宗や肥前小城との関係、東大史料編纂所の歴史・業務や輩出した研究者などなど、それぞれの関心に沿ってよ~く勉強しておいて下さい。24日の事前学習会の報告に期待しています。
 なお、幹事の山内さんは大変だと思いますが、見学先で御案内頂ける先生方との時間などの打ち合わせや現地で参加される方との連絡など、よろしくお願い致します。
 すこし、余裕の出来た田中さんに、積極的な御助力をお願いしたいと思います。

 ☆ 大河ドラマ『義経』の「乗合事件」の描き方で論戦活発ですが、京都や福原のみならず伊豆の方でも藤九郎盛長が「安達盛長」として登場するなど、違和感がありますね。平泉が出て来たら、東北の研究者の方たち(それに前川さん)にも、ぜひ議論に参加していただきたいところです。

 本日、帰国直後の鈴木君と進学のための経済基盤確保のために求職中の永富さん(昨年度の当ゼミ代表。ゼミの牽引者として活躍。パソコン万能で学芸員資格・教員免許もあり、とても有能な人です。適切な求人情報がありましたら是非お知らせ下さい)が久方ぶりに研究室に来てくれました。永富さんのゼミ旅行不参加は本当に残念なことです。
 なお、鈴木君には、東大史料編纂所でコンピュータ関連の施設を見学させて頂けるので、ここで大いに「情報」を仕入れてもらいたいと思っております。

まったく準備出来てませんっ!(笑)

No.3229

 今回は行き先が東京な事もあって、人の出入りが多そうですね。のべ人数を数えて喜びたいと思います。初対面も大歓迎です♪
 「積極的な助力」・・・出来ることなら何でもさせて頂きます☆今回は幹事ではありませんので、心穏やかに優雅に大人らしく振る舞いますよ(嘘)もっとも、「地理的な事(目的地への行き方)」や、「美味しいお店」というカテゴリでしかお役には立てないかもしれませんが・・・(^^;(「美味しい物」が得意ジャンルです)
 あと、佐伯先生ともお会いしたいですね。もちろん先生のご都合次第ですが(その頃には試験の結果も出ていますので、良い結果をご報告出来ればいいのですが・・・)最後の試験の日「これで好きな事が出来る!」と言わんばかりに、帰りにジュンク堂へ寄って佐伯先生の御著書を買ってきました。読まないといけない本、読みたい本が溜まっています。更に今日は、先日野口先生の研究室で見せて頂いた「街道をゆく~三浦半島記」も買ってきました。この2冊は週末の東下りまでに読んでおきたいです。さあ、今持っている本で2ヶ月は楽しめますよ☆
 とにかく、24日の事前学習会までに出来る事は勉強しておきたいと思います。報告者の皆さま、どうぞよろしくお願い致します。

Re: もうすぐゼミ旅行です。準備は如何?

No.3239

>佐伯真一先生
初めまして。京都女子大学二回生日本史専攻の山内梓と申します。
今回の春のゼミ旅行の幹事を務めさせていただいていただいております。
レスが遅れてしまって申し訳ありません。先日のスレットで中山法華教寺辺りで参加していただけるかもしれないという記事を読み、とても有り難く思っております。
4:30頃にに中山法華経寺に伺うつもりでおります。先生のご都合は如何でしょうか。
何分、初めて幹事をさせていただいておりますので、不手際も多いとは思いますがよろしくお願いいたします。

>事前勉強会で発表をしていただく皆様方
 今回はお忙しいところ、急にこのようなことをお願いしてしまって申し訳ございませんでした。皆様、快く引き受けていただいてありがとうございます。

ギリギリに飛び入りですみません

佐伯真一
No.3241

 田中様、山内様
 ゼミ旅行のご案内は、前からこの掲示板に出ていたのに、ギリギリになって飛び入りの表明をしてしまい、お手数をおかけして申し訳ありません。いろいろと予定が決まらなかったこともありまして…。現地(寺もしくは駅)で4時半頃待ち合わせということでも、千葉を出る頃にお電話頂くということでも結構です。当日午後はだいたい自宅にいるつもりです。野口先生と田中さんにメールで携帯電話の番号もお伝えしました(田中さん届いてますか?)。
 なお、もしお邪魔でなければ、その後、夕食までお供させていただこうかと思っております。予約の都合などがあるようでしたら、申し訳ありませんが。

メール届きました

No.3248

>佐伯先生
 メールでも送りましたが、皆さんが心配するといけないのでこちらにも書き込んで置きます。先生からのメール、無事に届きました。私の携帯電話の番号とメールアドレスを返信しておきましたので、登録をお願い致します。何かあればご連絡下さい。
 夕食のことは幹事の山内さんにお任せしているので、山内さんからレスがあると思いますが、個人的にはそれも是非!という感じです。
 千葉県でお会いできることを楽しみにしております

Re: もうすぐゼミ旅行です。準備は如何?

No.3256

佐伯先生、私は26日の宴会に飛び込む予定です。お会いできず、残念! で、26日の宴会ですが、19:00に上野のどの辺に行けばよろしいですか?

26日の夕食の場所について。

No.3265

 >石浜さん
 26日の夕食のお店は、「長屋門・雷門店」に決定いたしました。お店の場所は、吾妻橋と雷門の間にあります。浅草の雷門前に6:45分頃にお越し下さい。こちらから迎えに行きます。

殿下?ならぬ創作乗合事件

美川圭
No.3220

20日の義経見ました。

後半に、いかにも殿下乗合事件のようなシーンがありましたね。
でも、変だと思いませんでしたか。
殿下乗合事件は、『玉葉』などに記された史実と『平家物語』虚構とがありますが、どちらにせよ、「殿下」つまり松殿基房の行列が問題なのです。
ところが、あのシーンでは、牛車の前の者が「三位様のお車じゃ」といっている。
基房は摂政で藤氏氏長者、すなわち「殿下」です。
位は従一位、もちろん、三位(さんみ)でも、参議(さんぎ)でも、ありません。
維盛と資盛との会話に「先年同様なことで、父に怒られた」
という風なのがありました。彼らの父は重盛。
とすると、どうも「先年の事件」こそ「殿下乗合事件」。

このシーンは、ドラマの創作なんでしょう。
嘉応2年(1170)の2回の衝突のあと、こんな事件なかったですよね。
これだけ堂々とやられると、心配になります。
私だけ知らなかったりしたら、大恥ですが。まあいいか。

それにしても、前のシーンで基房が怒っているので、
視聴者は嘉応2年の「殿下乗合事件」と誤解するでしょうね。
しかも、「三位様」ではだれだかまったく特定できない。
そんなハンドルネームみたいなこと言うはずもない。
平氏側が烏帽子をとられるシーンで、歴史を知っていることを誇示しているようですね。史実だと、基房側の前駆が髻を切られたとなっているのですが。

それにしても、視聴者の大半が「殿下乗合事件」というふうに理解して見ているのに、実は創作、という作りが理解できない。
歴史家あたりが、文句つけてきたら、こりゃ創作だ、と反論するためだろうか、などとも考えていますが、どちらにせよ、頭を悩ませるシーンでした。

事実関係、よく調べず書いているので、間違いがあれば、ご指摘ください。


Re: 殿下?ならぬ創作乗合事件

佐伯真一
No.3224

 私も不思議に思って見ていました。
 終わりの方のシーンの作り方から見て、今回は最初の衝突(資盛がやられた方)で、重盛が報復するシーンを来週ぐらいにやるのかと思いますが、だとすると、語り本などの『平家物語』諸本によるなら、資盛は鷹狩りからの帰りで騎馬ですし、『玉葉』『愚管抄』や盛衰記によるなら、女車に乗っているはずで、どちらとも違っていたように思います。また、いずれにせよ維盛が出てくる必要はありません(まさか、「資盛=孝太郎=親の七光」という印象を薄めるために、もう一人出してみた、というわけでもないでしょうが)。
 『宮尾本平家物語』では、最初の衝突場面は普通に語り本『平家物語』によって書かれているので、NHKの番組を作った人に、何か狙いがあるのだろうと思います。清盛の悪役化を避け、史実に沿って重盛による報復と描くという基本線までは『宮尾本』によっているわけでしょうが、その他は、ずいぶん変わっています。「三位様(?)」の件といい、ちょっと理解しにくいですね。まあ、来週見れば、少しはわかるのかもしれませんが。
 

Re: 殿下?ならぬ創作乗合事件

美川圭
No.3225

佐伯先生、ありがとうございます。
私だけが、疑問をもったのかと思いましたが、ほっとしました。

ドラマストーリーを読んでみると、
来週、兵を率いた重盛が、三位の邸内に押し入って、
力ずくで烏帽子を奪い返すということになっています。
そのことをめぐって、清盛と重盛がもめるようです。
そのまま放映されるのかどうか、楽しみですが。

おもしろい展開ですが、
そうなると事件自体は、第二の「乗合事件」となるわけで、
完全にフィクションのようです。
しかし、相手が「三位」のままだと、「三位」はたくさんいるので、
屋敷が特定できません。「三位」をだれかに決めないと、
シナリオとしては、非常に不自然となってしまいます。

『平家物語』は史実をいじって、清盛を悪役にするかたちにしたのですが、
今回の大河は、史実にない事件を「創作」したのかと思うのですが、
佐伯先生、いかがでしょうか。

資盛の「先年の騒ぎで、父上に怒られた」という台詞が、
鍵だと思っているのですが。

Re: 殿下?ならぬ創作乗合事件

No.3226

美川先生、佐伯先生、こんばんは。
やっぱりおかしいと思った。私も当然殿下乗合事件だと思って見ていたのですが、だんだん話がおかしくなって、何がなんだかわからないまま頭が???でした。
謎の「三位様」、ホント、どこのどなたなんでしょうね。位が通称になるということは、官職を持っていない散位の貴族なのか? 時期はやはり、真実の殿下乗合事件のあった嘉応2年(1170)10月以降、徳子が入内する翌・承安元年12月までの間ということになるだろうから、その時期の三位というと・・・ などと、無駄な詮索をしてしまいそうです。

しかし、「三位様」とやらのお供をしていた連中(格好からすると貴族仲間か?しかし徒歩で歩いていたということはもっと下位身分なのか?)のケンカ強いこと強いこと。資盛のお供は平家の家人でいやしくも武士のハズだが、奴らを手もなく投げ飛ばし、パンチを入れる。
まるで、仲間由紀恵さん演ずる「ごくせん」のヤンクミを彷彿とさせます。
正統的な武士は貴族の中から出てきた、という歴史学の最新学説、特に藤原信頼は武門の統括者であったという元木先生説をNHKの制作者が充分に咀嚼したことがあのシーンを生み出した(、なんてことはあるわけがありません)。

それはそうと、「夢の都」というタイトルだったので、福原をもっと見せてくれるかなと楽しみにしていたのですが、期待が裏切られました。
どこやらの浜辺から福原を遠望した時、三重塔がえらく綺麗にそびえていましたが、ありゃ何だ? あんなのがあると、私説の福原京復元案があやうくなる・・・などと考えているうちに次のシーンに移ってしまいました。

それにしても、後白河法皇が「福原の道普請が都によう似ている。それが貴族連中の不安をかき立てている」と清盛にいうのも、何でしょうね。そもそも、都と似た道普請とはどんなものでしょう? 道の作り方なんてどこでも似たようなものだと思うし・・ それとも、あの段階の福原に平安京と同様の条坊制が施行されていたとでもいうつもりなんでしょうか。わわわわわ~。頭が割れそうです。

それにやっぱり、後白河の側によりそう建春門院はあの女優さんでは役不足きわまりない~っ!!

Re: 殿下?ならぬ創作乗合事件

佐伯真一
No.3230

 なるほど、あれは殿下乗合とは別の事件なのですね。それ以前に『ドラマ・ストーリー』、もらってるんだから読めよ!って話でした。石浜さんごめんなさい。『ドラマ・ストーリー』によれば、「三位殿」の背後に基房がいるのでした(しかし、いったい誰だ、そりゃ)。
 でも、第二の事件なのだとすると、資盛は短期間の間に二度もああいうことをやらかしたわけだし、「三位殿」に至っては、基房が受けた仕打ちを知った上で、敢えて平家にケンカを売る、きわめて好戦的なお公家さんということになってしまいますね。その辺はあんまりマジメに考えてはいけないのでしょうが。
 私は、ドラマはドラマなので、史実と違っていても、それ自体は別に構わないと思っています(史実にこだわったら鬼一法眼なんか出せないし)。でも、この件は、史実とも原作とも中途半端に違っていて、変えた意味がわかりません。
 なお、山田先生、揚げ足取りで申し訳ありませんが、「役不足」は誤用かと…。私は中江有里さんけっこう好きなのですが、残念ながらはまり役ではないようです。演出の問題もあると思いますが、前にも話題になっていたように、あんまり重要性を認めた配役ではないんでしょうね…。

Re: 福原もあかん

美川圭
No.3235

>佐伯先生 まったく同感です。ドラマなのでフィクションでもいいのですが、もう少し意味のある、あるいは質の良い創作をしてほしいですね。『平家物語』と比較されるのですから。その辺の自覚があるのかなあ、脚本家は。

>山田先生
福原の扱い、変ですよね。いったい義経はどこから見ているのか。そして都と道がどう似ているんだ。あの時点で、遷都考えるわけないし。もう少しなんとかなりませんかね。よくわからないまま作っているとしか思えません。

Re: 殿下?ならぬ創作乗合事件

No.3237

>佐伯先生
「役不足」、確かに誤用でした。何も考えずにパソコンに向かうとこういうことをやってしまうのですね。お恥ずかしい・・・ 先生御自らのご指摘に恐縮しております。

建春門院をやっている中江有里さんという女優さん、あんまりよく知らないんです。先生のお気に入りとは存じませんでした。すみません。

>美川先生
大河ドラマ義経、これからもこういう、史実をちょこっと変えた妙なエピソードが登場するんですかね? 頭が混乱しないように、覚悟をしながら見ないと・・・

勉強会のご案内・新報

No.3217

 まただんだん下がってしまったので、再度建てます。すいません。

 まもなく論文講読の勉強会の参加を締め切ります。参加ご希望の方、講読担当が決まっていない(わからない)という方は、岩田まで急ぎご連絡ください。当日手ぶらでのご参加(なんにも担当してない)はお断りしますので、参加される方は何かしら担当してくださいね。
 残っている候補作は、
    佐藤進一「寿永二年十月の宣旨について」
    笠松宏至「中世の政治社会思想」
 の二本です。

>参加者のみなさん
 会期は、3/7~3/11の間(必ずしも五日間フルに使うわけではありません)で、一日二本の講読、13:00~17:00頃を予定しています。
 具体的な日程・各自の担当の曜日は、多くの方が集まりやすい2/24のゼミ旅行事前学習会のときに相談したいと思います。この事前学習会には参加できないという方は、2/24までにご都合を岩田宛にご連絡ください。
 その他、ご質問・ご相談・苦情等は、随時岩田までお知らせ下さい。

Re: 勉強会のご案内・新報

No.3218

佐伯です。
他に追加で参加される方も現れないようですので、
遠慮なく佐藤論文を担当させていただこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。

Re: 勉強会のご案内・新報

No.3219

>佐伯さん ありがとうございます。佐藤進一「寿永二年十月の宣旨について」、おねがいします。

これは演習ではない

No.3223

 勉強会のお知らせでもなんでもないんですが、今日久しぶりに働いたバイト先に、野口くんが来てくれました。
 野口くん、ご来店ありがとう。年明けには初めてお目に掛かりましたね。

 「一緒に居たのはどなたですか?」なんてヤボなことは聞きません。

Re: 勉強会のご案内・新報

No.3272

岩田さん すみません。
メールが帰って来ましたので、この場で失礼します。
勉強会ですが、7日は午前中に用事があり、ぎりぎりもしくは、少し遅れるかもしれません。
発表日を、7日以外でお願いいたします。
奮闘努力で勉強中です。

『仁和寺研究』第4輯掲載の重要史料

No.3216

 現在、(財)古代學協會・古代學研究所文献学研究室によって仁和寺所蔵の文献史料に関する調査が精力的に進められています。その成果として同室長(助教授)関口力先生による「仁和寺本『系図』の研究・翻刻(一)」が『仁和寺研究』第4輯に掲載されておりますので、御紹介致します。
 第4輯には藤原氏系図のうち、閑院流までが掲載され、中関白流以下の部分は次号以後に委ねられていますが、仁和寺僧をはじめ、他の系図史料からは得られない情報が多く、とくに歌人について入集歌集が記載されているなど、この系図が書かれた当時の仁和寺における文芸的風潮がうかがえると、関口先生は指摘・評価されています。院政期から鎌倉・南北朝期あたりを対象とされている歴史学ないし国文学の研究者にとっては、きわめて重要かつ有益な必備の史料であると思います。
 
 『仁和寺研究』の刊行は、発行部数が限られているためか、あまり知られていないようですので、お知らせした次第です。『仁和寺研究』第4輯は2004年3月31日、(財)古代學協會発行。発売所は吉川弘文館。本体4000円。

中世都市研究会2005京都大会御案内

No.3215

◆◆◆  中世都市研究会2005京都大会のお知らせ   ◆◆◆
  ◆◆     「中世のなかの『京都』」 ◆◆
 ◆◆◆    2005年2月 ◆◆◆

   期日  2005年9月3日(土)・4日(日)
   会場  花園大学 (JR山陰本線円町駅より徒歩8分)

 本大会は、考古学、文献史学、建築史(都市史)など、さまざまな視角からな
されてきた、《中世京都研究のこれまでを総括し、これからを展望》することを
目的としています。そして、《京都研究から全国の中世都市研究に発信》したい
と思います。
 これは、京都を相対化する試みでもあります。京都しか見ないのではなく、京
都をより深く理解することで中世都市の本質を明らかにしようとするものです。

[9月3日]
  ◎見学会  9:30~11:30
    4つのコースを設定する予定です。御希望のコースに御参加下さい。
      1)白河  2)嵯峨  3)上京  4)聚楽第
  ◎第1日  *報告タイトルはすべて仮題。報告者増の可能性あり
     報告 河内将芳(京都造形芸術大)
         「宗教と都市」
     報告 福島克彦(大山崎町歴史資料館)
         「洛中洛外における城と集落~都市近郊論」
     報告 仁木 宏(大阪市立大学)
         「日本のなかの京都~荘園制、幕府-守護体制、戦国大名」
     報告 百瀬正恒(日本考古学協会)
         「日本のなかの京都~考古学の視点から」
     報告 瀬田勝哉(武蔵大学)
         「都市の花見」
  ◎懇親会  於 花園大学

[9月4日]  *報告タイトルはすべて仮題。報告者増の可能性あり
  ◎第2日 「都市空間を読み解く」(仮)
         報告 山本雅和((財)京都市埋蔵文化財研究所)
             「中世の街路と町屋」
         報告 野口 実(京都女子大学)
            「中世前期の権力と都市-院御所・内裏・六波羅-」
         報告 高橋康夫(京都大学)
             「描かれた京都」
         報告 中村武生(佛教大学)
「聚楽第・御土居と豊臣政権」
     報告 山田邦和(花園大学) 【総括、論点提示】
    討論   *司会 山田邦和、仁木宏

 報告者の専攻にかかわらず、それぞれが学際的な研究姿勢・方法を採用するこ
ととします。いずれも、すでに一定の研究蓄積があるテーマですが、従来の議論
の読み替え、複数のテーマ・方法の融合などを通じて、問題提起的な報告を準備
したいと思います。

 大会会場には、中世京都にかかわる図書を刊行している出版社などにもお集ま
りいただき、まさに、《中世京都研究のこれまでを総括し、これからを展望》す
るとともに、《京都研究から全国の中世都市研究に発信》する「空間」を演出し
たいと考えています。
 花園大学歴史博物館も当日、開館予定です。

 参加申込の受付は、春以降を予定しております。

 どうぞ、9月には、多数のみなさんが京都にお集まりいただけますよう御予
定、お願い申し上げます。


     ◆中世都市研究会2005京都大会 実行委員会
        委員長  高橋康夫
        副委員長 百瀬正恒
        委員   河内将芳  中村武生  仁木 宏  野口 実
             福島克彦  山田邦和  山本雅和

     ◆問合先  E-mail;niki@lit.osaka-cu.ac.jp(仁木職場)

以上。

兵藤裕己著『演じられた近代』の御紹介。

No.3208

 小生が常々、同じ学年で同じ小学校・中学校で過ごしたのだと吹聴しているために、きっと御迷惑をおかけしているに相違ない兵藤裕己先生がタイトルの本を出されました。副題は「<国民>の身体とパフォーマンス」(岩波書店刊、本体3000円)。
 タイトルからすると、NHKブックスで「やまなし文学賞」をおとりになった『<声>の国民国家』が想起されます。内容の紹介は、直弟子の門屋君にお任せするとして、興味深かったのは「あとがき」に書かれた兵藤先生の兄上のこと。私も子どもの頃、まったく気づかずにお見かけしたことがあったのかも知れませんが、前衛演劇の世界に進まれていたとのこと。中沢新一氏の『ぼくの伯父さん』もしかりですが、やはり生まれ育った家族環境というのが、すぐれた研究者を育てる上できわめて大きな要素となるようです。
 そういえば、奇しくも兵藤先生と同じ自治体に居住されるもうお一人の『平家物語』研究の泰斗も御家族の環境が似ておられるようです。ほんとうに不思議です。
 兵藤先生、御著書の御恵送、ありがとうございました。

 ☆ なお、ゼミメンバーの皆さん、MLでお願いした件、よろしくお願い致します。
 ☆☆ 門屋君に続いて、今日で田中さんも院試が終わったのだと思います。お疲れさまでした。

Re: 兵藤裕己著『演じられた近代』の御紹介。

No.3209

 呼ばれてしまいました。(笑)既に入手して読みはじめてはいるのですが、少し時間がかかりそうな予感がすでにしています。さらに、近代に関してはなかなか私の手には負えませんので、内容は岩波書店のHP
http://www.iwanami.co.jp/shinkan/index.html
をごらんいただければと思います。演劇・身体・ナショナリズムなどに興味のある方は読んでみてください。また、以前NHKの「その時歴史が動いた」で貞奴と川上音二郎を扱った回のビデオが手元にありますので興味のある方はお貸ししますので読まれる前に参考程度にごらんになってください

追伸)私も今日院試を受けていましたが、この本が威力を発揮しました。(笑)今日の院試の近代の問題では小宮豊隆が書いた、大正二年十月に再演された自由劇場の「夜の宿」(ゴーリキー作「どん底」のこと)に対する批評(『新小説』に掲載)が出題されました。この公演の役者への完膚なきまでの攻撃と、小山内薫(自由劇場「舞台監督」)への期待が書かれていました。小宮は役者(二世市川左團次の一門)が欧化・近代化していないことを鋭く指摘しておりました。今でこそ歌舞伎役者も様々な領域で活躍していますが、この評ではサンドバック状態です。スカッとしたい時にどうぞ。(笑)アクセル全開の批評で読んでて爽快です。

 兵藤先生の本の後半で触れられている内容できっちりと読めていなかったのが悔やまれるのですが、少しでも予備知識があったのでよかったです。小山内薫に関してはこの本の大部分を割いて論じられています。また、この大正二年の公演に関しては第8章の(注36)で細かく触れられています。

自由劇場に関しては「白樺の小径」というHP
http://www.silverbirch.jp/index.html
の第4回 白樺派の休日〈演劇編〉にも情報があります。

Re: 兵藤裕己著『演じられた近代』の御紹介。

No.3212

>野口先生
 ありがとうございます。これで、先生の「心配の種」から卒業できればいいのですが・・・(^^; しばらく掲示板からも潜伏していましたので、また元気に登場したいと思います。

追記:ちなみに上記の試験、私は資料館で読んだ演劇史の本が役に立ちました。
   本当に何が役に立つかわからないものです。時間がある間に読書をしようと
   決意した瞬間でした。

野口ゼミ旅行行程表・改訂版

No.3204

    ≪2004年度・野口ゼミ旅行行程表・改訂版≫
 ゼミ旅行のスケジュールに若干の変更がありましたので、アップしました。
今回のゼミ旅行では、東京在住の院生やかつて野口ゼミに所属していた方や
野口先生の元教え子の方々も参加されることになりました。
 
 注意事項
※26日の東京国立博物館見学に参加される方は、8:50に博物館前に集合して
 ください。
※新幹線で来られる方は、1:30に上野駅に集合して下さい。
※一応、保険証のコピーを持参して下さい。
・宿泊:水月ホテル鴎外荘(JR線上野駅徒歩12分)
    上野動物の近くです。
<1日目・2月26日(土)>
 8:00     ホテル着。荷物を預ける。
        ↓
9:00~12:00 東京国立博物館(『唐招提寺展』や現在「男衾三郎絵巻」
               ・「聖徳太子絵伝」などが展示中です)
        ↓
 12:00~1:00 昼食
        ↓
 1:30    上野駅にて新幹線で来た方達と合流 
        ↓
 2:00~5:00 浅草・柴又付近見学(浅草寺・浅草神社・金龍寺)
        ↓
 7:00頃    夕食

<2日目・2月27日(日)>
 8:00     出発(上野から京成線・1時間半ぐらい)
        ↓
 10:00~1:00 国立歴史民俗博物館(昼食含む・三時間程度)
        ↓
 2:00~4:00  千葉市内(千葉市立郷土博物館)
        ↓    
 4:30~5:00  中山法華経寺
        ↓
        上野駅着
        ↓
 6:00~    夕食

<3日目・2月28日(月)>       
 8:30     出発
        ↓
 9:00~12:00 東大史料編纂所 
        ↓  
 2:00      鎌倉到着・昼食
        ↓
        ①鶴岡八幡宮・大倉幕府跡・源頼朝墓・法華堂跡
        ↓
        ②荏柄天満宮・永福寺跡・勝長寿院跡・鎌倉宮・瑞泉寺
        ↓
 6:00     解散。

補足・ゼミ旅行事前学習会のお知らせ

No.3205

         ≪ゼミ旅行事前学習会≫
 ・場所    京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室
 ・日程・時間 2月24日(木)・13:00~17:00ごろ
 ・発表内容  ①「東大史料編纂所の歴史」      (担当・岩田さん)
        ②「浅草近辺・浅草寺・浅草神社等」  (担当・野口さん)
        ③「中山法華経寺」          (担当・園田さん)
        ④「坂東武士団-千葉氏・葛西氏ー」  (担当・山本さん)
        ⑤「鎌倉①-永福寺・勝長寿院・瑞泉寺」(担当・山岡さん)
        ⑥「鎌倉②-鶴丘八幡宮・大倉御所跡・ (担当・山内)
              法華堂」    
 ※メーリングリストでもお知らせ致しましたが、事前学習会の時に宿代を徴収
  いたしますので、御持参ください。
 ※旅行の詳しい日程などの説明もこの日に致します。

山内さん、御苦労様です。

No.3207

 幹事の山内さんが、よく頑張ってくれています。今回は見学先も様々ですし、また途中参加や現地からの参加者もあって、幹事は大変だと思います。参加者のみなさんの御協力を御願い致します。
 山内さんからのアナウンスにもありましたが、現地ではゼミ先輩の八木典子さん(現姓、山下さん)や小生の前任大学のゼミ生の山田敬子さん・米田真由美さんたちが参加してくれるとのことです。懇親会にはNHK出版の石浜さんも。
 26日に見学させていただく浅草の金龍寺の御住職・並木優記さんは、小生が学習院大学大学院の安田元久先生のゼミに参加させていただいた当時、博士課程に在籍されていた旧友です。小生にとっても二十数年ぶりの再会になります。
 28日の東大史料編纂所の見学では、保立道久先生と高橋慎一朗先生に御案内いただけるとのことで、院在籍のゼミ生はたいへん楽しみにしています。
 事前学習会の準備も、みなさんよろしく。

幹事ご苦労様です☆

No.3211

山内さんが頑張ってくれているので、今回の旅行は安心ですね☆
試験も今日で何とか終わりましたので、結果如何に関わらず好きな事が出来ます。
ゼミ旅行の予習も、勉強会の予習も何もしていませんっ(涙)
4月からの仕事も決まりましたので、これからアクセル全開で行きたいと思います。
という事ですので、旅行の事も何か出来ることがあれば言ってくださいませ。

物語の舞台を歩く『平家』『曽我』刊行!!

No.3203

 佐伯真一『物語を歩く 平家物語』、坂井孝一『物語を歩く 曽我物語』が山川出版社から同時刊行されました。ともに本体1800円。
 
 前者の取材旅行の一部には当ゼミメンバーも同行。114ページの安徳天皇社(高松市)の写真には、一目で分かる?元木先生の後ろ姿も。また、神戸大学附属病院敷地で検出された二重壕の話など最新の情報が満載。最後に取り上げられている建礼門院の終焉の地については、このbbsでも佐伯先生御自身が語ってくださいました。
 とくに屋島・壇ノ浦を佐伯先生と一緒に旅した皆さんには、こたえられない本だと思います。
  
 後者は、歴史学からの立場から『曽我物語』の世界に取り組んでおられる坂井先生の手になるもの。小生は昨年末、伊豆の調査に行きましたが、この本を読んでまた訪れたくなってしまいました。大河ドラマのほとぼりが冷めた頃、今度は京都から直接車で出かけたいと考えています。
 新年度から「平家物語研究会」では、『曽我物語』を輪読対象にするとのこと。否が応でも『曽我物語』に対する関心は高まらざるを得ないでしょう。ミネルヴァの『北条時政』、いよいよ手をつけづらくなって参りました。
 
 佐伯先生、坂井先生、御高著の御恵送にあつく御礼申しあげます。

『物語の舞台を歩く』

佐伯真一
No.3202

 山川出版社から、拙著『物語の舞台を歩く―平家物語』というのが出ました。昨年の今頃、この掲示板で情報を得て、同行させて頂いた屋島・壇ノ浦ツアーの成果も盛り込んだつもりですので、その際、ご一緒した方々には、住所がわかる限りでお送りさせていただきました。間もなくお手元に届くと思いますが、もし届かない場合は、おっしゃってください。その節にはお世話になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
 大した本ではありませんが、原稿だけではなく、自分で写真も撮ってこいという企画で、いささか苦労しました。ちょっとだけ宣伝をかねて、ご報告まで。

そっと一人旅へ

美川圭
No.3206

佐伯先生、『物語の舞台を歩く 平家物語』届きました。

ありがとうございました。

あの旅行が、ばっちりとこの本につながったのですね。

うらやましい。

この本を携えて、そっと、一人旅に出たくなる。
あの物語の主人公と出会える旅へ。

なんて、コピー、作っちゃいました。

ついでにいろいろ

佐伯真一
No.3210

 美川先生、すてきなコピー、有り難うございました。山川出版の栗原さん、見ていたらシリーズ全体のCMへの採用をご検討ください。
 また、野口先生の方からもご紹介いただき、恐縮です。言われてみれば、元木先生の肖像権(シルエット権?)を犯していますね。ひらにご容赦のほど。
 ところで、全然関係ない話ですが、昨日行われた青山学院大学国際政経学部の入試で、野口先生の『武家の棟梁の条件』(「あとがき」部分)が、国語の問題の一つとして出題されました(本当です)。大学として、偉大な先輩の著作に目を通さないような受験生は、今後、入学を許可しないという態度を表明したものと思われます(ウソです)。
 今後、「あの問題を作ったのはお前だろう」という質問を受けることがありそうなので、あらかじめ申し上げますが、私ではありません(本当です)。それ以上のご質問にはお答え致しかねますので、あしからずご了承ください。
 なお、ゼミ旅行で千葉方面においでの由、26日はまだ入試ですが、27日の午後あたりはちょっと時間ができそうなので、もし差し支えなければ、法華経寺あたりで待ち伏せしようかなどと考えております。但し、生まれた時から市川市に住んでいるくせに、法華経寺のことは何にも知らないので、ご案内などはできませんが。

こいつは春から・・・

No.3213

 佐伯先生、ほんとうですか?拙文が入試問題に登場とは!これだから、長生きしなければいけません。高校時代の恩師が聞いたら泣いて喜んでくれることでしょう。
 もっとも「国語」ですから、

 設問1 この大学に入学すると、こんなおかしな文章を書いた人物の後輩ということにならざるをえない。ついては、その責任上、この悪文を文意の通る、まともなものに修正せよ。

 といった問題かも知れませんね。とするならば、理解できます。それにしても、小生は青学からは無期「遠流」の刑を言い渡されていたのかと思っておりましたが、いささか、本位に復された流人のような心境です。

 中山法華経寺は『平家物語』と縁浅からぬ寺でありますから、ここで佐伯先生と邂逅が叶えば、云わく因縁ありげで嬉しい限りです。当日は歴博・千葉を経て下総中山(or京成中山)に向かう所存でありますので、千葉発の時にでもご連絡を差し上げたいと存じます。連絡係には、いつも国文学の研究会で小生の逃亡後の後始末をお願いしている田中さんを指名します。

Re: 『物語の舞台を歩く』

No.3214

佐伯先生、御著書をご恵送下さいまして、誠に有難うございました。
 
 屋島、壇ノ浦でご一緒したことが昨日のように思い起こされますが、あれからもう一年になるのですね。旅行の成果が見事に活かされた叙述で、屋島の光景や、関門海峡の海上遊覧などをありありと思い浮かべながら拝読しております。
 充実した旅行を御一緒させていただいたことを、改めて御礼申し上げます。
 ところで、問題の114ページの写真、見苦しい後姿が入ってしまい、失礼いたしました。読者には迷惑かもしれませんが、当方にとってはまことに良い記念となり、うれしく存じております。
 なお、社殿の前の二人の人物は、服装から推察するに、左が石浜さん、右は長村君ではないかと思いますが、ご本人の確認をお願いいたします。

 野口先生、母校の国語入試問題にご登場の由、内容はもちろん、文章そのものも高く評価されたわけで、誠に祝着に存じます。

Re: 『物語の舞台を歩く』

No.3221

佐伯先生 表記の御著書、確かに拝受いたしました。ありがとうございます。楠・荒田町遺跡の発掘の話も盛り込まれるなど、最新の情報をちゃんと視野に入れた本ですね。こういった本は、写真の借用など、結構たいへんなものですが、編集担当者にご苦労様でしたと申し上げたいと思います。
なお、問題の141pの写真ですが、元木先生は確認できますが、後の正体不明の二人が誰なのか…長村さん、わかります?

Re: 『物語の舞台を歩く』

長村祥知
No.3222

佐伯先生

御著書を賜りまして、ありがとうございました。
平家の最終兵器(?)と思われる船(未見の方は必見です!!)の写真もあり、佐伯先生が御自身で踏査された現地での発見や学術的な内容に、大変興味深く拝読させていただきました。

問題の114ページの写真ですが、やはり左側は石浜さんかと思います。
右の人物は元木先生のおっしゃるように、たぶん私と思うのですが、吉田さんかなとも思えます。どっちなんでしょうね。

Re: 『物語の舞台を歩く』

山田ちさ子
No.3227

佐伯先生、みなさま、こんばんは。山田ちさ子です。
昨日、買ってまいりました。
まだ読みはじめたばかりですが、この本を片手に史跡めぐりに出かけたいと思いました。
ご一緒に旅行していないのに、私たち夫婦も写真に入ってます♪
まるでウォーリーを探せみたいです。
わたしはわかりづいですけれど、山田はすぐわかります。

Re: 『物語の舞台を歩く』

佐伯真一
No.3231

 皆様、有り難うございました。特に、お買いあげくださった山田様、田中様、差し上げなくて申し訳ありませんでした。
 114頁の写真については、私も石浜・長村説に一票ですが、山田先生ご夫妻も写していたとは、全然気がついていませんでした。96頁(荒田町遺跡)でしょうか?失礼致しました。いやあ、知らない間にいろいろな人の肖像権を侵害している…。
 壇ノ浦の遊覧船(128頁)は、UFOみたいですね。これを平家の最終兵器に見立てれば、トンデモ本が一冊書けるかも…。

勉強会のご案内・続々報

No.3195

 最初の案内がだんだん沈んできたので、新たに建てます。

 詳しくは>>No.3165以降の書き込みをご覧いただきたいのですが、2/16現在では
   笠松宏至「中世の政治社会思想」
   佐藤進一「室町幕府論」
 の二本が残っております。
 引き続き参加者を募集中ですので、まずはご連絡ください。

 >永富さん 気にしないでしっかりやってきてください。
 >山田ちさこさん・山内さん ご担当ありがとうございます。

勉強会

No.3196

岩田くん、ご案内ありがとうございます。
勉強会、是非とも参加したいのですが、発表する余裕があるかが微妙です。
何せ読むのが遅いもので・・・どうしたものでしょう?

勉強になりそうな勉強会。紫苑初校完成

No.3197

 対象論文があと二つしかのこっていないということは、だいぶ参加者が増えたようで大慶のきわみです。とても勉強になると思います。
 
 昨日、『紫苑』第3号の初校が出来上がってきました。今号は、印刷所での版組、題字は山岡さんの達筆、と面目も一新。山本君の論文は各地の自治体史編纂委員会で発行している雑誌掲載論文にひけをとらない内容。山内さん・山岡さんの研究ノートは、人をして「えっ!これを学部生が書いたのですか?」と感嘆せしめるほどの水準に到達しており、大いに満足しています。田中さんによる今年度のゼミの活動にたいする評価も適切で、今後のゼミの方向性を考えるうえで大いに示唆するものがあり、國方さんのゼミ旅行記も楽しい。
 みなさん、完成をお楽しみに!!

 ところで、当ゼミの某有力関係者が制作管理されている
 「平家物語」=http://heike.cocolog-nifty.com/heike/
に、伊豆韮山の蛭が小島伝承地に立つ頼朝と政子の像の写真が掲載されております。小生、現地で見ておりますが、この頼朝像、少し太めですが、山本君に面立ちがよく似ていました。
 ところで、この「平家物語」は勉強になる情報が満載です。ぜひ御覧になるとよいと思います。
 管理人さんのハンドルネームの由来は容易に想像のつくところですね。

 >田中さん  国文の人が、日本史の基本的な研究論文を読んでおくというのは、じつに積極的な意味のあることだと思いますよ。

返信が遅れて申し訳ありません

鍛冶利雄
No.3198

>岩田慎平さん
書き込みしてから諸事情で1週間ほどパソコンが使えず返信が遅れました。
今ネットカフェから書き込んでいます…。申し訳ありません。

報告の件です、論文のタイトルを書いていませんでした…。重ね重ねスミマセン。
佐藤進一氏の「室町幕府論」の方でお願いします。
ゼミは中世後期に進むつもりでいるので、これを機会に予備知識を身に付けたいのです。

まだ変更がききましたら、ヨロシクお願いします。

勉強会のご案内・続々々報

No.3199

>鍛冶くん 担当の件は了解しました。佐藤進一氏の「室町幕府論」、お願いします。
>田中さん 先の永富さんへのお返事にも書きましたとおり、基本的には何かご担当下さい。もしくは、最終日に総括的なコメントをお願いします。田中さんですから、ご参加いただければ刺激的な発言・苦言・提言を頂けるものと期待しますが。

 ここでもう一度、「担当者が決まっている論文」を挙げておきます。参加者のみなさんは、それぞれご自分が担当される分の準備はもちろん、他の論文の予習もお願いします。
   黒田俊雄「王法と仏法」
       (『増補新版 王法と仏法』法蔵館.2001.)
   橋本義彦「保元の乱前史小考」
       (『平安貴族社会の研究』吉川弘文館.1976)
   目崎徳衛「鎌倉幕府草創期の吏僚について」
       (『貴族社会と古典文化』吉川弘文館.1995.)
   石井進「中世成立期の軍制」
       (『鎌倉武士の実像』平凡社選書.1987./平凡社ライブラリー. 2002.)
   戸田芳実「王朝都市と荘園体制」
       (『初期中世社会史の研究』東京大学出版会.1991.)
   佐藤進一「室町幕府論」
       (『日本中世史論集』岩波書店.1990.)
   黒田俊雄「中世の国家と天皇」
       (『黒田俊雄著作集. 第1巻』法蔵館.1994.)

 候補のなかで残っているのは、佐藤進一「寿永二年十月の宣旨について」と笠松宏至「中世の政治社会思想」です。引き続き参加者を募集中ですので、まずはご連絡ください。

売れ行き好調??

No.3200

おお、なんだか売れ行き好調ですねー。
実は、最初橋本論文にしようかなーと思っていたら売れてしまって、
次に戸田論文にしようかなーと思っていたら、やはり売れてしまいました。
残ってるうちのひとつを担当するということでもかまわないんですけど、
この売れ具合を見てたら、もっと若い人に機会を譲った方がいいんじゃないかな…
なんて勝手に思ってみたり(笑)。ダメ??
(いや、こう書くと若くないみたいですけど、若いんですよ、ほんと)

もうひとつまじめな話を。
戸田芳実「王朝都市と荘園体制」は、『初期中世社会史の研究』の第九章ですが、
同じく第八章の「王朝都市論の問題点」を読まないと、
多分いまひとつピンと来ないので、ワンセット扱いの方がよいのではないかと思います。
分量的にはとっても短い論文ですし。
(研究史上の位置付けとしては、多分こっちのが上じゃないかと。)

勉強会のご案内・続~報

No.3201

>佐伯さん リアクションが遅れてすみません。「王朝都市と荘園体制」と「王朝都市論の問題点」に関するご指摘をありがとうございます。実は僕はどちらも熟読したことがないので、両者の位置付けはよくわかっていませんでした。
担当してくれる人と相談して、両者セットで扱うことにしました。

>参加者のみなさん 以上の通りですので、
     戸田芳実「王朝都市論の問題点」(『初期中世社会史の研究』東京大学出版会.1991.)
 の準備もお願いいたします。

 また、各自担当する論文に関して参考文献を挙げておきたいという方がおられましたら、各々掲示板への書き込みでお知らせ下さい。

 引き続き参加者を募集中です。
    佐藤進一「寿永二年十月の宣旨について」
    笠松宏至「中世の政治社会思想」
 以上二本のうち一つ(二つでもいいです)を担当してくださるという方、まずはご連絡ください。