『仁和寺研究』第4輯掲載の重要史料
No.3216
現在、(財)古代學協會・古代學研究所文献学研究室によって仁和寺所蔵の文献史料に関する調査が精力的に進められています。その成果として同室長(助教授)関口力先生による「仁和寺本『系図』の研究・翻刻(一)」が『仁和寺研究』第4輯に掲載されておりますので、御紹介致します。
第4輯には藤原氏系図のうち、閑院流までが掲載され、中関白流以下の部分は次号以後に委ねられていますが、仁和寺僧をはじめ、他の系図史料からは得られない情報が多く、とくに歌人について入集歌集が記載されているなど、この系図が書かれた当時の仁和寺における文芸的風潮がうかがえると、関口先生は指摘・評価されています。院政期から鎌倉・南北朝期あたりを対象とされている歴史学ないし国文学の研究者にとっては、きわめて重要かつ有益な必備の史料であると思います。
『仁和寺研究』の刊行は、発行部数が限られているためか、あまり知られていないようですので、お知らせした次第です。『仁和寺研究』第4輯は2004年3月31日、(財)古代學協會発行。発売所は吉川弘文館。本体4000円。
第4輯には藤原氏系図のうち、閑院流までが掲載され、中関白流以下の部分は次号以後に委ねられていますが、仁和寺僧をはじめ、他の系図史料からは得られない情報が多く、とくに歌人について入集歌集が記載されているなど、この系図が書かれた当時の仁和寺における文芸的風潮がうかがえると、関口先生は指摘・評価されています。院政期から鎌倉・南北朝期あたりを対象とされている歴史学ないし国文学の研究者にとっては、きわめて重要かつ有益な必備の史料であると思います。
『仁和寺研究』の刊行は、発行部数が限られているためか、あまり知られていないようですので、お知らせした次第です。『仁和寺研究』第4輯は2004年3月31日、(財)古代學協會発行。発売所は吉川弘文館。本体4000円。