面白い発表、ありがとうございました。

No.2730

すっかり遅くなってしまいました。
昨日の末松さんのご発表、楽しく聞かせていただきました。
 縁起の類が伝承を取り込むことによって権威付けをすることはもちろんですが、その内容がいとも簡単に変化してしまうこと、またそれが世間の流行を反映したものであるという部分は特に面白かったです。資料として提示していただいた評判記も楽しかったです。民衆を惹きつけるための強引ともいえる貪欲さを微笑ましく思いました。
 個人的な興味になりますが、参詣曼荼羅の図像の中に明らかにモティーフのある絵があったりするので、そのような点では共通する部分もあると感じました。今まで考えなかった、図像がどのように構成・選択されるのかという部分に考えがはじめて及びました。
 狐の話に関しても、幸若「大職冠」(曖昧な記憶で定かではありませんが)で鎌足の出生に関して狐が出てきたようなことを思い出したりして、いろいろなことを考えることができました。司会としての責務はさして果たすことができませんでしたが、本当にありがとうございました。

【補足】昨日御紹介した本の出典を改めて記しておきます。
徳田和夫『絵語りと物語り』(平凡社・1990)

呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん☆

No.2732

 野口先生から若干名のご指名がありましたので、出てきました☆
 寺社縁起は多少読んでいますが、略縁起については今まで触れたことはありませんでした。今回対象とされなかった他宗派はさておき、日蓮宗の略縁起生成には進んだ出版技術や物見遊山の流行、歌舞伎を始めとする芸能の隆盛などなど、たくさんの要素が必要不可欠だったのだと思いますし、つまりはこうした略縁起の生成・変遷という事象そのものが近世という時代の縮図であるのだという事を感じました。寺社において勧進は必要不可欠な活動であり、開帳における興業収益が寺社にとって重要であった事は分かりますが、同じ「開帳」や「略縁起」というツールを使いながらも他宗派とは違う路線を歩んでいく日蓮宗の商売っ気たっぷりな姿勢には、ついつい笑ってしまった程でした。そうした日蓮宗の方針も、その時代背景を含め分かりやすく説明していただいたので、とても面白く聞くことが出来ました。芸能の歴史としても、「絵解き」などと繋がるものでもありますし、考える事も多かったです。なお、「『役者評判記』というのは、今で言う『ぴあ』みたいな物で・・」という説明には「踊るヒット賞」(分かる人は分かってください)を差し上げたいと思います。名解説でした☆
 それにしても、鎌倉光則寺やら伊勢の「ご開帳」の話やら、今までの野口ゼミの旅行を全て吸収しました!!という感じでした。私も見習わなければ!!「星降り伝承」の話では、夏の小城旅行に末松さんが来れなかったことが悔やまれました。
 それにしても、久々の文学の発表に「役者評判記」を日々眺めている友人を持ったことに感謝した一日でした。

Re: 面白い発表、ありがとうございました。

末松憲子
No.2736

皆様、先日はありがとうございました。つたない発表でしたが楽しんでいただいたようでよかったです。
私自身得るものがたくさんありました。やっぱり発表って大切ですね。
門屋君、田中さん、ありがとうございます。評判記は師匠の受け売りです(笑)

大通寺の見学について。

No.2725

 すでに、山本君からのMLでご存じのことと思いますが、大通寺御住職の御厚意で、11月8日に大通寺の拝観がかなうことになりました。よく、鎌倉時代のことを書いた本にレイアウトされている「源実朝像」のあるお寺です。
 萬祥山遍照心院大通寺は、鎌倉幕府三代将軍源実朝の後家・西八条禅尼(本覚尼:1193-1274)が、かつての平家の本拠・西八条の地に、自邸の寝殿を堂として設立した大寺院をルーツとします。
 鎌倉時代の京都における朝廷・幕府関係や宗教状況を考える対象として、六波羅と並ぶ意義を有するところだと、小生は認識しています。
 この時代の政治史・宗教史に関心のあるメンバーの積極的な参加を期待します。ちなみに、当寺境内には、『十六夜日記』の作者として知られる阿仏尼の墓と伝承される古塚もあります。
 参加希望者は、11月1日までに山本陽一郎君(幹事)に連絡してください。山本君のアドレスを知らない京都女子大学の学生さんは、小生に連絡していただいても構いません。
 おいおい追加できればと思いますが、とりあえず、参考文献として、以下の3点をあげておくので、よく読んでおいて下さい。

① 角田文衛「右府将軍実朝の妻」(『歴史と人物』14-2、1984年) ※ 角田先生の論文集に収録済みのはずです。

② 細川涼一「源実朝室本覚尼と遍照心院」(脇田晴子ほか編『ジェンダーの日本史 上』東大出版会、1994年)

③ 苅米一志「遁世僧における顕密教の意義」(『年報中世史研究』22、1997年)

 ③は、この寺の開山長老・廻心房真空について触れています。真空は幕府有力御家人安達氏と関係が深く、高野山金剛心院の五世長老をつとめた人です。したがって、遍照心院は唐招提寺末の律宗寺院として成立しました。
 ちなみに、小生は在京幕府勢力の京中警固の役所である「篝屋」成立の問題との関連でも、この遍照心院に関心を寄せています。

 なお、11月5日、同志社大学における「文化史特論Ⅱ」の講義テーマは「源実朝の妻と遍照心院」の予定です。

Re: 大通寺の見学について。

No.2726

待ってました!ワクワクしています。
六孫王神社にも行きましょうね、山本さん。

蛇足ながら、
角田文衛「右府将軍実朝の妻」は、『王朝の残映』(東京堂出版)
細川涼一「源実朝室本覚尼と遍照心院」は、『中世寺院の風景』(新潮社)
にそれぞれ入っています。図書館等で探し易いかと。

ヒマが出来たら。

No.2729

 山田さん、参考文献のフォロー、ありがとうございました。
 好天に恵まれた秋の京都を眼前に臨みながら、本日も書類と格闘いたしております。またしても、肝心な資料を今度は自宅に置いてきてしまってストップ。ちょうど、そこに滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生(山田さん同様、昔『平安時代史事典』の仕事を一緒にした仲間です)から、先生が担当された企画展「戦国・安土桃山の造像」の御案内をいただきました。
 そういえば、安土にはしばらく行っていませんし、時は行楽の秋。会期(11月14日まで)に間に合わずとも、整備の進んだという城跡と開館以来未訪問の博物館はぜひ見ておきたいもの。これは行かずばなりますまい。
 来月になって、仕事が一段落着いたらと思っています。いつになるかは要調整ですが、車を出しますから4名を限度に見学希望者を募集いたします。

 ところで、昨日の末松さんの御発表はあんなに面白かったのに、ここではどなたも発言されませんねぇ?そいつは、学問に対する背信に値する行為でありましょう。国文の方(指名も同然!)、ぜひ、御講評・御感想などを、よろしく。
 
 ☆ なお、昨日の例会には、山田さんの名古屋土産「きしめんパイ」に対抗して、地元の野口君が「名古屋地どりコーチンパイ」というお菓子を持参されました。名古屋というところは、何でもパイにしてしまうお土地柄なのでしょうか?

『吾妻鏡』講読会フィールドワーク

No.2731

 昨日のメーリングリストでもお知らせしましたように、11月8日は『吾妻鏡』講読会のフィールドワークとして散索したいと思います。最近は『吾妻鏡』では鎌倉の記事しか読んでいませんが、京都に関する記事も頻繁に出てきます。これを機会に九条から六条あたりの清和源氏に関する史跡を見学して当時の地理関係を理解したいと思います。
 具体的には、大通寺・六条若宮八幡宮・六孫王神社・六条堀河源氏館跡・諏訪神社(『京都府の歴史散歩』には源義経が再興したとの伝承あり)・西八条殿跡などを巡りたいと思います(見学の順序はまだ未定)。
※なお上記の六条堀河源氏館跡や若宮八幡社、西八条殿跡に関する詳細な解説は、山田さんの平安京探偵団HPを御覧下さい。
参考文献はまた書き込みします。また参加希望の方は月曜日までに連絡よろしくお願いします。
>野口先生
 『吾妻鏡』を勉強しながら、実朝や西八条禅尼ゆかりの大通寺に参拝できるというのは、京都で勉強することの醍醐味だと思います。また上記の史跡(六条若宮八幡社や六条源氏館跡)に関する参考文献で御教示をいただければ幸いです。
>末松さん
上の門屋くんのスレッドに書き込みすべきでしたが、こっちのほうへ書きました。先日の末松さんの発表は大変興味深く、また新鮮な話でした。最後の歌舞伎の興行との関連性は、今の映画産業と共通性があり(例えば旅行会社による「冬ソナツアー」など?)、いつの時代も同じですね。
>山田さん
 六孫王神社に拘りますね。やはり産湯でしょうか?自分も以前見れなくて、今回はリベンジしたいです。
 
   

昨日の吾妻鏡

岩田慎平
No.2716

 昨日も三・四限と吾妻鏡の講読、おつかれさまでした。
 担当者の山岡さん、よりレベルの高くなった読みを見せてくださってありがとうございます。他のメンバーに対しては良いプレッシャーになりますね。

 それはともかく、帰ってから振り返ってみたんですが、また岩田が誤った情報をお伝えしていましたので、こちらにて訂正させていただきます。

 ・『僧伝史料』の書誌情報は、正しくは「佐藤亮雄編『僧伝史料』新典社.1990.」で、これは全3巻です。
 ・山岡さんがご指摘くださった「仲資王記」は、『続史料大成』に「伯家五代記」の名で収められております。
 ・天台座主として名前が挙がった承円は、関白松殿基房と、前太政大臣忠雅の息女の子です。梶井門跡の承仁(この人も天台座主を経験)に入室し、仙雲から灌頂をうけたとあります。
 元久二年に天台座主に就任した際、歳は二十六、藹(修行年数)は十六とありますから、十歳で出家したんでしょうか。三十歳未満の座主就任は、このひとが初例だそうです。
 これは『続群書類従』第四輯下「補任部」に所収の「天台座主記」「梶井門跡略系譜」で確認できます。

 以上三点、とくに気になった点だけですが、訂正いたします。これからは、より正確な情報の伝達を心掛けます。すいません。

「いたれり、つくせり」のサービス。

No.2717

 岩田君は昨日、宇治木幡で一番美味しいと評判のシュークリーム(宇治ですから抹茶クリームもあり)を出席者数+αも持参してくださり(1人で2つ食べたのはYのつく人でしたね)、師範代をつとめ、そのうえ↑の書き込みですから、頭が下がりますね。タイトルの言葉はこういう時に使うのでしょう。
 
 昨日の史料講読会には、山田ちさ子さんの名古屋旅行のお土産もありました。「きしめんパイ」というのは面白かったのですが、さすがに「きしめん」の味はしませんでした。
 美味いものが並んだので、仙台土産の「薄皮まんじゅう」をお出しするのを忘れました。明日先着順です。
 
 なお、立命館大学2回生の鍛冶利雄君が昨日より3講時の史料講読会メンバーに加わりました。衣笠から自転車で往復とのこと。剣客ならぬ健脚です。
 鍛冶君は、大学コンソーシアムの所功先生の御講義のさいに、これに出席している尻池さんから当ゼミを紹介されたようです。彼はその次の時間の小生の講義にも出ているのですが、そこには京女史学科からも2名が参加しています(ともに3回生)。その一人が大内彩記子さん。
 ☆ここで因縁話が始まります。彼女はサイクリング部所属、すなわち「健脚」。御実家は仙台の大崎八幡の近く、すなわち小生が先日お世話になったばかりの東北福祉大学に歩いて行けるところなのです。いささか、個人情報を開示しすぎてしまいましたが、ここまで偶然が重なれば、おゆるしいただけるでしょう。
 今日はこの鍛冶君・大内さん、それに京女短期大学部の松原さんと四人で、キャンパスプラザ1F「ケニア」で、お昼のランチを楽しくいただいたのでした。大内さんや松原さんにも、ぜひ当ゼミに参加していただきたいと思っております。

 さて、いよいよ明日は末松さんの御発表。楽しみに致しております。

 >山岡さん  永富さんのピンチヒッター、よろしくお願いします。このさい、巧みな外交手腕も身につけてください。メンバー、とくに2回生はご支援をよろしく。

 >長村君  南河内ツアーの幹事のお仕事、御苦労様です。ゼミ掲示板ですが、「おおいに活用してください」と管理人のお二人も仰ること間違いありませんから、御遠慮なきように。

 >NHK出版・石浜さん  佐佐木隆『万葉歌を解読する』(NHKブックス1014)御恵送、ありがとうございました。お礼のついでに恐縮ですが、上記の大内さんは出版編集企画のような職種への就職を希望しているとのことなので、機会がありましたら、ぜひ御指導をいただければ幸いです。

 >元木先生  元木先生編の清文堂『古代の人物』第6巻の校正刷(再校ゲラ)が届きました。遅くても来年2月までには、刊行されることになるようで祝着至極です。
 
 ※ ちなみに、小生はこの本で、柄にもなくバリバリの平安貴族である「藤原隆家」を担当しております。「東国武士のことしか書けない野口」のイメージを打破すべしという、元木先生のお心遣いによるものです。

よろしくお願いします

鍜治 利雄
No.2720

ご挨拶が遅れました。スミマセン。
一昨日から新メンバーとなった鍜治利雄です。
常に遅刻して行くので、「アイツか!」って思ってやって下さいな
これからヨロシクお願いします

≫野口先生
昨日はご馳走様でした!またおごって下さい!!

…失礼しました。ではでは

『平家物語』の教訓。

No.2721

 >鍛冶君 「おごる平家は久しからず」です。
     なにしろ、自転車、気をつけてください。
  
 そうだ、今度大内さんを講師に、「自転車安全走行教室」を開催しましょうか?ゼミ旅行はママチャリで、とか?

いつも頂く側です

岩田慎平
No.2723

>野口先生 いつも過分のお言葉をいただきまして恐縮です。いつもは山田さん・野口先生・野口くんから文字通り「御下賜」を頂戴していますので、たまには岩田からもということでありました。中世は贈与・互酬・貴族間召物・訪などなどが盛行するものであったそうですし。

Re: 出版社への就職

No.2728

野口先生、了解いたしました。大内さん、機会がありましたら、いつでも声をかけてください。どこまで何をお話できるかわかりませんが、なんなりとご質問ください。なお、私は30日の南河内史跡見学会+懇親会に出席します。

河内見学会につき

No.2714

最初、ここに書き込んだ件については、とりあえず解決いたしました。お騒がせ致しました。

Re: 河内見学会につき

長村祥知
No.2724

>高重先生
上のようなわけですので、バス等の詳細が決まり次第ご連絡させていただきます。

プリンセス代理募集(笑)

永富絵里子
No.2711

突然ですが11月6日に予定のあいている京女生の方、おられませんでしょうか?実は学祭で、学生生活を自主的に頑張ってる人に話を聞いて交流する企画をするとのことで学祭委員の方からお願いされたのですが、当日私はオープンキャンパスのスタッフの仕事があるため参加できません。そこで誰か私の代わりに参加して我が[宗文研]のPRをしてきてくれませんか?(^^;)時間は14時~の予定。最初30分で話をして、60分くらい交流。一人5分ちょいで話してもらいたいとのこと。
早く返事しなくてはならないので希望者は私に連絡くださいm(__)mお願いします

Re: プリンセス代理募集(笑)

No.2713

野口先生のご指名により急遽引き受けることになりました。
午前中に炉開き(お茶関連です)を終えてから駆けつけます。
当日、四時には京女を出たいのですが大丈夫でしょうか?

Re: プリンセス代理募集(笑)

No.2718

山岡さん>ありがとうございます。助かりました(^ー^:)
担当の方の連絡先などをメールで送っておきましたのでまた確認しておいてくださいね。決まったことは向こうに連絡しておきましたのでまた追って連絡があるとおもいます。それではよろしくおねがいします。

一件落着。

No.2706

 先ほど、鈴木君が当家まで夜間出張してくださり、下記のプリントアウトの件、あっという間に「一件落着」の運びとなりました。例によって、胸の空くような安倍晴明の活躍ぶりでした。
 
 >永富さん  と言う次第で、明日は大丈夫です。お騒がせいたしました。

 >岩田君・山本君  と言う次第で、師範代を頼まなくても済みそうですが、でも、頼んで楽をしようかとも考えておりますので、準備は宜しくお願いいたします。

 >来春、卒業ないし進学希望のメンバーへ  と言う次第で、先ほど書き込んだ時点より、確実に来年は近づきました。

 ☆ ようやく、予定に沿って仕事を進めることが出来そうです。鈴木君、本当にありがとうございました。
 しかし、また週末あたりに台風が近づいて来そうなのが気がかりですね。

Re: 一件落着。

No.2707

 先ほど無事に家に着きました。そして、プリンセスとも連絡が取れました。こちらも一件落着です。

 金曜日の晩といい、いろいろとご馳走していただいて、ほんとうにありがとうございました。土日の集中講義では、生協は閉店でちゃんとしたお昼が食べられなかったので、ほんとにほんとにおいしかったです。

 4年間で学んできた、大学事務の能力を利用することが出来、無事に完了できたので良かったです。

>掲示板をご覧の皆様へ
 今回のトラブルも、WindowsXPへのServicePack2適応に関する不具合でした。自動更新で勝手に入ってしまう場合もありますので、よくわからないトラブルはこれからちらほら出てくると思います。メジャーなメーカの製品はSP2対策アップデートがあると思いますので、メーカサイトなどを見ると対応策がある場合があります!!

Re: 一件落着。

No.2708

野口先生>金曜の晩から法事のため神戸の親戚のところへ行っておりまして、先ほど家に帰ってきたところです。
お役に立てず申し訳ございません。でも一件落着とのこと、よかったですね(^ー^)

来年が着々と近づいておりますね・・・
そろそろ「〇〇大入試まであと〇日!」という日めくりを作らねばならないかもしれません★
私はまず「卒業」を目標に卒論と古文書にはげむ所存でございます・・・☆

ゼミの皆様へ>私の携帯が先日故障しまして、電源を入れてもすぐに消える、通話ができないという状況です。
機種変更をしたいのですが、バイトの給料が入る月末まで無理なので、何か御用の方はPCの方へご連絡くださるようお願いいたします。

こちらも一件落着なり

No.2719


上のレスに携帯が使えないと書き込んでおりましたが、無事携帯の機種変更を済ませました☆
もう通常どおり使えますので、また何かあれば携帯に連絡していただいても大丈夫です。

それにしても携帯電話というのは本当にないと不便です。
余談になりますが、ある雑誌にあった心理テストで
「あなたにとって携帯電話とは何か・・・?」
という問いにどう答えるかでその人にとっての恋人に対する考えがわかるそうです。
美人なのになかなか彼氏のできない(つくらない?)友達にこのテストをしたところ「まあ、あれば便利かな・・・」と答えていました。(笑)
当たるかどうかは別として、こういうテストの題材にもなるほど、今の私たちにとって携帯は生活の一部だということなのかもしれません。

携帯を持たないオヤジたち♪♪

No.2722

 上記「今の私たち」に小生は入っていないのが、悔しいというか、情け無いというかです(笑)。
 ボクら~の名前を覚えてほしい。ケータイを持たないオヤジたち~さ~♪・・・・・なのです。
 それにしても、いつまで続けていられるやらですね。
 「パソコンの出来ない学者たち」は、駆除されつつありますしね。
 プリンセスたちのお慈悲にすがるのみでしょうか?

本歌(もとうた)を知らないムスメたち。

No.2727

 北山修作詞・杉田二郎作曲「戦争を知らない子供たち」は、かなりポピュラーで、若者に長く歌い続けられるべき歌だと思っていたのですが、2回生の世代には歴史的作品=過去の遺物のようです。したがって、上の♪つきの書き込みも意味をなさない。
 この歌の歌詞「髪の毛が長いと許されないなら、今の私にのこっているのは涙をこらえてうたうことだけさ~」なんていうのは、50代前半~全共闘世代には、まさに若き日の実感だと思うのですが。
 ときにオヤジどもは、こういう「体感をともなう歴史」を次の世代の若者たちに語ってもよいのではないでしょうか。

新刊紹介

永井 晋
No.2705

前々からお話を聞いていて、待ちこがれていた報告書がようやくでました。
山本信吉・宍倉佐敏編『高野山正智院伝来資料による中世和紙の調査研究』(特種製紙株式会社 二〇〇四 非売品)です。日本の製紙技術に関する研究は古代と近世は盛んでも、中世はすっぽり抜けていましたが、これでようやく中世の製紙技術に関する本格的な研究がはじまるのではないでしょうか。金沢文庫の資料をみながら、なるほどねと思える判断材料がまた増えたことを喜んでいます。異業種の報告書なので入手が難しいかもしれませんが、中世文書を扱う人は必読の報告書といえましょう。

「深海」観劇レポート

No.2702

 本日、ハラダリャン作・演出 telop-plot produce vol.2「Chaming you!」ワークショップ発表公演「深海」を見に、新京極にある誓願寺へ行って来ました。前に告知のあった荒木さん出演のお芝居です☆
>与えられた台本を読むのではなく、設定にしたがってエチュ
>ード(即興劇)をすることで現在役者自身が物語を作成して
>いっています。講師であるハラダリャンさんの実話が入って
>いて、人間のドロドロした部分も表現しています。
とだけ聞かされ、さらに荒木さんからもらったパンフレットには「男が座禅を組んでいた」という一文から始まるストーリーのさわりの部分だけが書かれ、「予想不可能!」と割り切って「ただ見る」(予測等々はなしで)を自分のテーマにして出かけました。来場者の遅れから、舞台に最初の一人が現れた状態で10分ほどあったせいか、最初は出演者も客席全体も、少し堅い雰囲気で始まったのですが、勢いのある演技にあっという間に引き込まれていきました。
 座禅を組み深く瞑想し続けると、深海に潜るような感覚になるのだそうです。深く深く瞑想した内容を舞台の上で実際の人間が演じるという設定は珍しい物ではないと思いますが、その内容にはもちろん、出演者の演じるキャラクターの多彩さに驚かされたり笑わされたり、あっという間に1時間が終わってしまった!という感じでした。「あと30分長かったら良かったのに~」という感じです。
 ナマのお芝居を見ていると「舞台っていいな~~~~~(>u<)」としみじみと思います。私は観劇専門なので、舞台の上で「演じる」事が出来る人は、本当に尊敬してしまいます。
 明日の昼公演(13時半から)が最終という事ですので、興味を持った方は是非足を運んでください。荒木さんのステキな平手(!)が見られます(あ、ネタバレ!?)☆

言い訳と諸連絡。

No.2704

 そろそろ荒木さん出演の昼の公演が始まった頃だと思います。
 「忙しい、忙しいと言いながら、掲示板に書き込みばかりしてるじゃないか!」という、お怒り・お叱りの言葉が届きそうな気配なので、先ず言い訳。
 小生は、段取り通りに事が進まないと、うまく生きられない。要するに融通が利かない人間です。目下、書類作成で大変なのですが、馴れないワードで作成した書類をプリントアウトしようとしたところ、プリンターが作動せず。コントロールパネルのサービスアプレットだのステータスモニタをああしろ、こうしろという指示のメッセージは表示されますが、何の事やらさっぱり分からず、仕事を断念(先般、元木先生が書き込まれたように、「一瞬」というより「しばし」、パソコンがこの世から消えて無くなって欲しいとつくづく思いました)。
 それではと、緊急依頼の校正(なぜか、忙しいときに重なります)やら差し迫った講義の準備を先に済まそうとしたのですが、資料はみんな研究室に置いてきてしまった・・・と言う次第で、ここに逃避している訳です。

 以下、無差別連絡。
 >永富さん  そのような次第で、プリントアウトについて御助力をお願いいたしたく、明日提出締切の書類もありますので、出来るだけ早く空いている時間に研究室においで下さるよう、お願いいたします。
 
 >岩田君・山本君  そのような次第で、明日、小生担当の『吾妻鏡』講読の指導の師範代をお願いすることになるかもしれませんので、御準備をよろしくお願いいたします。

 >山内さん  ゼミ旅行の件、まだ時間はありますが、メンバーの予定の確認や経費の問題など、動き始めて早すぎることはないと思うので、御活躍を期待します。

 >谷垣さん  ご心配、ありがとうございました。ちなみに廣瀬さんの郷里の方は大丈夫だったのでしょうか?

 >来春卒業ないしは進学希望のメンバーへ  もうすぐ来年ですよ。

台風一過

笠 露子
No.2697

私事ではございますが、先日16日に北海道にて挙式いたしました。
久留米に帰ってくる日に台風がぶち当らなくて本当に良かったと
胸をなで下ろしている次第です。
それにしても、もう24号は接近して欲しくないものです(^_^;)

>野口先生
台風の最中仙台出張お疲れさまでした。

おめでとうございます。

No.2699

 笠さん、御結婚おめでとうございます。
 来年の春までは九州と北海道の通い婚なのでしょうか?平安貴族のように「牛車」で、というわけにはいかないでしょうが、「中世武士の列島ネットワーク支配」を研究課題の一つにしている小生としては、流石だなぁ~と感心しています。
 時には、往復の間、京都にもお立ちより下さい。
 台風。今年は本当にヒドイ状態ですね。すでに笠さんは戸籍上は笠さんではなくなったのかもしれませんが、「笠」さんが、台風の接近をきらうのは、よく理解できますね。
 なお、仙台でのお話は下に書くつもりです。

おめでとうございます

No.2701

笠さん!!と、呼んでいいのかどうなのか・・・。
ご結婚おめでとうございます\(^o^)/
今週あたりかと思って、メールをしようかと思っていたところの吉報でした☆「九州と北海道・・・ある意味海外ですよねー」と言った、小城旅行も遙か彼方に思え、今回の台風ではその小城町でも被害があったようです。笠さんの結婚式に台風が直撃しなくて、本当によかったです。また折を見て、京都にも遊びに来てくださいませ。

Re: 台風一過

永富絵里子
No.2712

露子さん、ご結婚おめでとうございます!!(「笠さんではなくなったので下のお名前でお呼びしちゃいます)
台風をうまく避けたのではなく、きっと空の神様も露子さんたちを祝福しているからこそそれていったのではないでしょうか?^^
これから露子さんと新しいご家族にたくさんの幸せが訪れることをお祈りします♪



帰洛いたしました。

No.2696

 22:48京都着のぞみ77号にて、帰洛いたしました。仙台でのこと、不在中に御恵送いただいた御著書の紹介など、後日ゆっくり御報告したいと思います。とりあえず、本日の同志社の講義は、そういうわけですから、ちゃんと実施出来ることになりました。
 >田中さん・山岡さん  ご心配ありがとうございました。

報告① 仙台でのこと。

No.2700

 20日、東海道新幹線に遅れが生じる直前に、かろうじて東京に到着することが出来ました。福島の県立高校の修学旅行生の一団と京都から一緒でしたが、まさか、この修学旅行団は台風襲来ということで日程を変更して、この時間に帰郷することにした訳ではないと思うので、日程設定をされた先生方のスゴイ先読みに感心いたしました。ちなみに、あとで聞くところによると、この高校(かの松平容保の城下に所在)は地元では大変有名な名門校なのだそうです。
 仙台駅で、東北福祉大学の岡田清一先生(小生が院生の頃から、兄貴分と慕う人です)のお出迎えをいただき、先生の御案内で仙台市立博物館を見学しました。
 ちょうど特別展「日・月・星-天文への祈りと武将のよそおい-」が開催されていて、おおいに学ぶところがありました。京都などからの出展も多くありましたが、流石に天下の大藩・仙台藩。この地の芸術・学芸のレベルの高さを思い知らされました。
 その夜は岡田先生の他、同大学の吉井宏先生、それに当ゼミメンバーにはお馴染みの東北大学・柳原敏昭先生・幸子さん御夫妻とお目にかかることができました。ちなみに、吉井先生と柳原先生のご関係は、いきなり12世紀末の平泉藤原氏に例えれば、基成と秀衡に対応いたします。
 仙台は台風の影響はほとんど無く、明くる21日はホテルまでお出迎えいただいた岡田先生の車(カーナビ付き。これを見て、小生も購入を決意)で東北福祉大学へ。
 東北福祉大学は仙台市青葉区北郊の丘陵上にあって、眺望は抜群。瀟洒な校舎や県立規模の美術館に相当するほど豪華な芹沢銈介美術工芸館に圧倒されました。この工芸館の収蔵品は東北で生産された焼物のほか、世界各地の染織品や装飾品・衣類など民俗学や考古学のみならず、被服や色彩などに関心のある方々なら大喜びされそうな作品ばかりで、この見学だけを目的に仙台まで出かける価値は十分にあると思いました。
 また、この大学には社会教育学科があることもあって、生涯教育センターが付設されており、今回小生が出講させていただいた「みやぎ県民大学」もここが担当されています。
 さらに、大学付設の施設として特記すべきは、栄養やカロリーにまで十二分に気を配った上で、とても高級感のあるメニューもりだくさんのレストランのあることで、胃腸虚弱でカロリー摂取を抑制しなければならない小生には、実にうらやましい限りでした。なにしろ、ここで普通に昼食をとっているだけで、ダイエットできるのだそうです。エビや蠣などの食材も良く、デザートのケーキもコーヒーも美味いものばかりでありました。なお、学内のレストランとはいえ、施設もサービスもホテルなみ。景色も抜群ですから、学外者もたくさん入っているようでした。
 ここで満腹になった小生は、血流を胃に集結させたまま講義会場に赴き「義経の周辺」というお話しをいたしました。したがって、要をえない話になってしまったかとも思われますが、来場の市民の方々は熱心に聴いてくださり、会場は熱気に包まれておりました。岡田先生のお話では、当初は定員50名の予定だったのが、申込みがあまりに多いので120名にされたとのこと。台風は太平洋に抜けたとはいえ、その申込者がほぼ全員、宮城県各地からおいで下さっていたのには感激いたしました。
 講義を終えて、岡田先生に正門前までお送りいただきましたが、ここで驚いたのが、大学構内にコンビニがあることで、学生の便宜をはかって誘致したとのお話でした。
 タクシーを拾って、ことのついでに仙台城址の石垣を見学してから駅に向かいました。
 駅近くのアエルという高層ビルにある丸善に立ち寄りましたが、日本中世史のコーナーに、『清盛以前』も『源義経 流浪の勇者』も置かれていませんでした(五味文彦著『源義経』岩波新書は山積みでした)。仙台駅前の大型書店がこれでは、せっかく良い本が出ても、読むべき人の手に渡らないのではないかと心配になりました。当然、『清盛以前』など、東北でも武士論や『平家物語』の研究者にとっては垂涎の的のはずなのですが、前日の会食の際のお話でも、地元の研究者にはその再刊が知られていませんでした。勿体ないことであります。
 
 さて、博物館の図録やら荷物が多かったために、お土産は小さなものばかりとなり、ゼミメンバーに用意した「薄皮まんじゅう」もすでに昨日の段階で、数個を残すのみとなっております。多くのメンバーがありつけなくなると思われますが、後難を避けるために、今からお詫びを申し上げておく次第です。

報告② 川合先生・瀧浪先生の御著書等

No.2703

 仙台出張中に川合康先生・瀧浪貞子先生から新刊の御著書、菊池紳一先生から御高論の抜刷2点をいただきました。あつくお礼申しあげます。
 川合先生の『鎌倉幕府成立史の研究』(校倉書房)は、タイトルの通り、今日における鎌倉幕府成立史に関する研究の最高の水準を示す業績です。
 このような研究はともすれば実証か理論のいずれかに偏りがちになるものですが、これはその双方を備えています。学生時代に石井進『日本中世国家史の研究』を読んだときに似たような感動を覚えました。
 また、先行研究ににたいする配慮や詳細な索引など、論文集とはかくあるべきものだと思いました。内容はもとより、随所に川合先生の学問に対する真摯な取り組みの姿勢と情熱を感じました。きっと、後進の研究者にそのような側面からも大きなエネルギーを与えることになるでしょう。
 ただ、細かい話で恐縮ですが、先行研究という点について、383ページの最後の行の維衡郎等「伊藤掾」が伊藤忠清の祖と見られるという指摘は、拙稿「平貞盛の子息に関する覚書」『史聚』第8号、1978年)で述べたものです(高橋昌明先生の『清盛以前』旧版では本の性格上、この拙稿が参考文献欄にあげられているのみで、このことを具体的に指示されていませんから、川合先生の責に帰するものではありません)。

 瀧浪貞子先生の『女性天皇』は集英社新書として刊行されました。女性天皇をめぐる議論がかまびすしい今日、女帝研究の第一人者によるこのような啓蒙書の刊行は大変時宜を得たものであり、女子大で日本史を学ぶ学生さんには必読の本と言えましょう。
 なお、小生は女性天皇即位には歴史的に何の障害もないように思っていたのですが、岡野友彦『源氏と日本国王』(講談社現代新書)を読んでみたら、そう簡単にもいかない背景が理解できました。とくに中世を専攻する学生さんは、あわせてお読みになると良いと思います。

 菊池紳一先生からいただいた御高論は「房総三か国の国司について」(『千葉県史研究』第11号、2003年)と「中世加賀・能登の国司について」(『加能史料研究』第16号、2004年)です。いずれも、尊経閣文庫で一級の原史料に取り組んでおられる菊池先生の御研究の姿勢が反映された実証研究です。後者はとくに当ゼミ山本君の研究テーマである北陸武士団の解明に裨益をもたらすところ多大なものがあるのではないでしょうか。
 前者については、兵衛尉・下総守を歴任した平(千葉)常秀の「上総介」を受領とはとらえず、在庁官職とみられた点が三浦氏の例などと比較しても、小生には腑に落ちませんでした。
 房総の中世史については、まだ時々口を差し挟みたくなるのです。

 以上、お礼に乗じて勝手な感想を書き連ねさせていただきました。あらためて、先生方の学恩と御厚情に感謝申し上げる次第です。 

伊藤掾

川合康
No.2709

「伊藤掾」が伊藤忠清の祖であるということについて、かつて高橋昌明氏から口頭でご教示を受けたこともあり、拙著では高橋論文を注にあげましたが、もともとこれが野口さんのご指摘であったことを知りませんでした。申し訳ありませんでした。

こちらこそ、お詫び申し上げます。

No.2710

 川合先生には、最初の2703の書き込み(現在のものは訂正済みのものです)で、むしろ、こちらこそ失礼のあったことをお詫び申し上げます。 
 小生としては、高橋昌明先生の御著書以前に拙稿「平貞盛の子息に関する覚書」において伊藤忠清の祖について触れていることを申し上げたかったに過ぎません。「史実発見の先陣争い」みたいなつまらない話で、恐縮に存じております。