河内見学会につき

No.2714

最初、ここに書き込んだ件については、とりあえず解決いたしました。お騒がせ致しました。

Re: 河内見学会につき

長村祥知
No.2724

>高重先生
上のようなわけですので、バス等の詳細が決まり次第ご連絡させていただきます。

プリンセス代理募集(笑)

永富絵里子
No.2711

突然ですが11月6日に予定のあいている京女生の方、おられませんでしょうか?実は学祭で、学生生活を自主的に頑張ってる人に話を聞いて交流する企画をするとのことで学祭委員の方からお願いされたのですが、当日私はオープンキャンパスのスタッフの仕事があるため参加できません。そこで誰か私の代わりに参加して我が[宗文研]のPRをしてきてくれませんか?(^^;)時間は14時~の予定。最初30分で話をして、60分くらい交流。一人5分ちょいで話してもらいたいとのこと。
早く返事しなくてはならないので希望者は私に連絡くださいm(__)mお願いします

Re: プリンセス代理募集(笑)

No.2713

野口先生のご指名により急遽引き受けることになりました。
午前中に炉開き(お茶関連です)を終えてから駆けつけます。
当日、四時には京女を出たいのですが大丈夫でしょうか?

Re: プリンセス代理募集(笑)

No.2718

山岡さん>ありがとうございます。助かりました(^ー^:)
担当の方の連絡先などをメールで送っておきましたのでまた確認しておいてくださいね。決まったことは向こうに連絡しておきましたのでまた追って連絡があるとおもいます。それではよろしくおねがいします。

一件落着。

No.2706

 先ほど、鈴木君が当家まで夜間出張してくださり、下記のプリントアウトの件、あっという間に「一件落着」の運びとなりました。例によって、胸の空くような安倍晴明の活躍ぶりでした。
 
 >永富さん  と言う次第で、明日は大丈夫です。お騒がせいたしました。

 >岩田君・山本君  と言う次第で、師範代を頼まなくても済みそうですが、でも、頼んで楽をしようかとも考えておりますので、準備は宜しくお願いいたします。

 >来春、卒業ないし進学希望のメンバーへ  と言う次第で、先ほど書き込んだ時点より、確実に来年は近づきました。

 ☆ ようやく、予定に沿って仕事を進めることが出来そうです。鈴木君、本当にありがとうございました。
 しかし、また週末あたりに台風が近づいて来そうなのが気がかりですね。

Re: 一件落着。

No.2707

 先ほど無事に家に着きました。そして、プリンセスとも連絡が取れました。こちらも一件落着です。

 金曜日の晩といい、いろいろとご馳走していただいて、ほんとうにありがとうございました。土日の集中講義では、生協は閉店でちゃんとしたお昼が食べられなかったので、ほんとにほんとにおいしかったです。

 4年間で学んできた、大学事務の能力を利用することが出来、無事に完了できたので良かったです。

>掲示板をご覧の皆様へ
 今回のトラブルも、WindowsXPへのServicePack2適応に関する不具合でした。自動更新で勝手に入ってしまう場合もありますので、よくわからないトラブルはこれからちらほら出てくると思います。メジャーなメーカの製品はSP2対策アップデートがあると思いますので、メーカサイトなどを見ると対応策がある場合があります!!

Re: 一件落着。

No.2708

野口先生>金曜の晩から法事のため神戸の親戚のところへ行っておりまして、先ほど家に帰ってきたところです。
お役に立てず申し訳ございません。でも一件落着とのこと、よかったですね(^ー^)

来年が着々と近づいておりますね・・・
そろそろ「〇〇大入試まであと〇日!」という日めくりを作らねばならないかもしれません★
私はまず「卒業」を目標に卒論と古文書にはげむ所存でございます・・・☆

ゼミの皆様へ>私の携帯が先日故障しまして、電源を入れてもすぐに消える、通話ができないという状況です。
機種変更をしたいのですが、バイトの給料が入る月末まで無理なので、何か御用の方はPCの方へご連絡くださるようお願いいたします。

こちらも一件落着なり

No.2719


上のレスに携帯が使えないと書き込んでおりましたが、無事携帯の機種変更を済ませました☆
もう通常どおり使えますので、また何かあれば携帯に連絡していただいても大丈夫です。

それにしても携帯電話というのは本当にないと不便です。
余談になりますが、ある雑誌にあった心理テストで
「あなたにとって携帯電話とは何か・・・?」
という問いにどう答えるかでその人にとっての恋人に対する考えがわかるそうです。
美人なのになかなか彼氏のできない(つくらない?)友達にこのテストをしたところ「まあ、あれば便利かな・・・」と答えていました。(笑)
当たるかどうかは別として、こういうテストの題材にもなるほど、今の私たちにとって携帯は生活の一部だということなのかもしれません。

携帯を持たないオヤジたち♪♪

No.2722

 上記「今の私たち」に小生は入っていないのが、悔しいというか、情け無いというかです(笑)。
 ボクら~の名前を覚えてほしい。ケータイを持たないオヤジたち~さ~♪・・・・・なのです。
 それにしても、いつまで続けていられるやらですね。
 「パソコンの出来ない学者たち」は、駆除されつつありますしね。
 プリンセスたちのお慈悲にすがるのみでしょうか?

本歌(もとうた)を知らないムスメたち。

No.2727

 北山修作詞・杉田二郎作曲「戦争を知らない子供たち」は、かなりポピュラーで、若者に長く歌い続けられるべき歌だと思っていたのですが、2回生の世代には歴史的作品=過去の遺物のようです。したがって、上の♪つきの書き込みも意味をなさない。
 この歌の歌詞「髪の毛が長いと許されないなら、今の私にのこっているのは涙をこらえてうたうことだけさ~」なんていうのは、50代前半~全共闘世代には、まさに若き日の実感だと思うのですが。
 ときにオヤジどもは、こういう「体感をともなう歴史」を次の世代の若者たちに語ってもよいのではないでしょうか。

新刊紹介

永井 晋
No.2705

前々からお話を聞いていて、待ちこがれていた報告書がようやくでました。
山本信吉・宍倉佐敏編『高野山正智院伝来資料による中世和紙の調査研究』(特種製紙株式会社 二〇〇四 非売品)です。日本の製紙技術に関する研究は古代と近世は盛んでも、中世はすっぽり抜けていましたが、これでようやく中世の製紙技術に関する本格的な研究がはじまるのではないでしょうか。金沢文庫の資料をみながら、なるほどねと思える判断材料がまた増えたことを喜んでいます。異業種の報告書なので入手が難しいかもしれませんが、中世文書を扱う人は必読の報告書といえましょう。

「深海」観劇レポート

No.2702

 本日、ハラダリャン作・演出 telop-plot produce vol.2「Chaming you!」ワークショップ発表公演「深海」を見に、新京極にある誓願寺へ行って来ました。前に告知のあった荒木さん出演のお芝居です☆
>与えられた台本を読むのではなく、設定にしたがってエチュ
>ード(即興劇)をすることで現在役者自身が物語を作成して
>いっています。講師であるハラダリャンさんの実話が入って
>いて、人間のドロドロした部分も表現しています。
とだけ聞かされ、さらに荒木さんからもらったパンフレットには「男が座禅を組んでいた」という一文から始まるストーリーのさわりの部分だけが書かれ、「予想不可能!」と割り切って「ただ見る」(予測等々はなしで)を自分のテーマにして出かけました。来場者の遅れから、舞台に最初の一人が現れた状態で10分ほどあったせいか、最初は出演者も客席全体も、少し堅い雰囲気で始まったのですが、勢いのある演技にあっという間に引き込まれていきました。
 座禅を組み深く瞑想し続けると、深海に潜るような感覚になるのだそうです。深く深く瞑想した内容を舞台の上で実際の人間が演じるという設定は珍しい物ではないと思いますが、その内容にはもちろん、出演者の演じるキャラクターの多彩さに驚かされたり笑わされたり、あっという間に1時間が終わってしまった!という感じでした。「あと30分長かったら良かったのに~」という感じです。
 ナマのお芝居を見ていると「舞台っていいな~~~~~(>u<)」としみじみと思います。私は観劇専門なので、舞台の上で「演じる」事が出来る人は、本当に尊敬してしまいます。
 明日の昼公演(13時半から)が最終という事ですので、興味を持った方は是非足を運んでください。荒木さんのステキな平手(!)が見られます(あ、ネタバレ!?)☆

言い訳と諸連絡。

No.2704

 そろそろ荒木さん出演の昼の公演が始まった頃だと思います。
 「忙しい、忙しいと言いながら、掲示板に書き込みばかりしてるじゃないか!」という、お怒り・お叱りの言葉が届きそうな気配なので、先ず言い訳。
 小生は、段取り通りに事が進まないと、うまく生きられない。要するに融通が利かない人間です。目下、書類作成で大変なのですが、馴れないワードで作成した書類をプリントアウトしようとしたところ、プリンターが作動せず。コントロールパネルのサービスアプレットだのステータスモニタをああしろ、こうしろという指示のメッセージは表示されますが、何の事やらさっぱり分からず、仕事を断念(先般、元木先生が書き込まれたように、「一瞬」というより「しばし」、パソコンがこの世から消えて無くなって欲しいとつくづく思いました)。
 それではと、緊急依頼の校正(なぜか、忙しいときに重なります)やら差し迫った講義の準備を先に済まそうとしたのですが、資料はみんな研究室に置いてきてしまった・・・と言う次第で、ここに逃避している訳です。

 以下、無差別連絡。
 >永富さん  そのような次第で、プリントアウトについて御助力をお願いいたしたく、明日提出締切の書類もありますので、出来るだけ早く空いている時間に研究室においで下さるよう、お願いいたします。
 
 >岩田君・山本君  そのような次第で、明日、小生担当の『吾妻鏡』講読の指導の師範代をお願いすることになるかもしれませんので、御準備をよろしくお願いいたします。

 >山内さん  ゼミ旅行の件、まだ時間はありますが、メンバーの予定の確認や経費の問題など、動き始めて早すぎることはないと思うので、御活躍を期待します。

 >谷垣さん  ご心配、ありがとうございました。ちなみに廣瀬さんの郷里の方は大丈夫だったのでしょうか?

 >来春卒業ないしは進学希望のメンバーへ  もうすぐ来年ですよ。

台風一過

笠 露子
No.2697

私事ではございますが、先日16日に北海道にて挙式いたしました。
久留米に帰ってくる日に台風がぶち当らなくて本当に良かったと
胸をなで下ろしている次第です。
それにしても、もう24号は接近して欲しくないものです(^_^;)

>野口先生
台風の最中仙台出張お疲れさまでした。

おめでとうございます。

No.2699

 笠さん、御結婚おめでとうございます。
 来年の春までは九州と北海道の通い婚なのでしょうか?平安貴族のように「牛車」で、というわけにはいかないでしょうが、「中世武士の列島ネットワーク支配」を研究課題の一つにしている小生としては、流石だなぁ~と感心しています。
 時には、往復の間、京都にもお立ちより下さい。
 台風。今年は本当にヒドイ状態ですね。すでに笠さんは戸籍上は笠さんではなくなったのかもしれませんが、「笠」さんが、台風の接近をきらうのは、よく理解できますね。
 なお、仙台でのお話は下に書くつもりです。

おめでとうございます

No.2701

笠さん!!と、呼んでいいのかどうなのか・・・。
ご結婚おめでとうございます\(^o^)/
今週あたりかと思って、メールをしようかと思っていたところの吉報でした☆「九州と北海道・・・ある意味海外ですよねー」と言った、小城旅行も遙か彼方に思え、今回の台風ではその小城町でも被害があったようです。笠さんの結婚式に台風が直撃しなくて、本当によかったです。また折を見て、京都にも遊びに来てくださいませ。

Re: 台風一過

永富絵里子
No.2712

露子さん、ご結婚おめでとうございます!!(「笠さんではなくなったので下のお名前でお呼びしちゃいます)
台風をうまく避けたのではなく、きっと空の神様も露子さんたちを祝福しているからこそそれていったのではないでしょうか?^^
これから露子さんと新しいご家族にたくさんの幸せが訪れることをお祈りします♪



帰洛いたしました。

No.2696

 22:48京都着のぞみ77号にて、帰洛いたしました。仙台でのこと、不在中に御恵送いただいた御著書の紹介など、後日ゆっくり御報告したいと思います。とりあえず、本日の同志社の講義は、そういうわけですから、ちゃんと実施出来ることになりました。
 >田中さん・山岡さん  ご心配ありがとうございました。

報告① 仙台でのこと。

No.2700

 20日、東海道新幹線に遅れが生じる直前に、かろうじて東京に到着することが出来ました。福島の県立高校の修学旅行生の一団と京都から一緒でしたが、まさか、この修学旅行団は台風襲来ということで日程を変更して、この時間に帰郷することにした訳ではないと思うので、日程設定をされた先生方のスゴイ先読みに感心いたしました。ちなみに、あとで聞くところによると、この高校(かの松平容保の城下に所在)は地元では大変有名な名門校なのだそうです。
 仙台駅で、東北福祉大学の岡田清一先生(小生が院生の頃から、兄貴分と慕う人です)のお出迎えをいただき、先生の御案内で仙台市立博物館を見学しました。
 ちょうど特別展「日・月・星-天文への祈りと武将のよそおい-」が開催されていて、おおいに学ぶところがありました。京都などからの出展も多くありましたが、流石に天下の大藩・仙台藩。この地の芸術・学芸のレベルの高さを思い知らされました。
 その夜は岡田先生の他、同大学の吉井宏先生、それに当ゼミメンバーにはお馴染みの東北大学・柳原敏昭先生・幸子さん御夫妻とお目にかかることができました。ちなみに、吉井先生と柳原先生のご関係は、いきなり12世紀末の平泉藤原氏に例えれば、基成と秀衡に対応いたします。
 仙台は台風の影響はほとんど無く、明くる21日はホテルまでお出迎えいただいた岡田先生の車(カーナビ付き。これを見て、小生も購入を決意)で東北福祉大学へ。
 東北福祉大学は仙台市青葉区北郊の丘陵上にあって、眺望は抜群。瀟洒な校舎や県立規模の美術館に相当するほど豪華な芹沢銈介美術工芸館に圧倒されました。この工芸館の収蔵品は東北で生産された焼物のほか、世界各地の染織品や装飾品・衣類など民俗学や考古学のみならず、被服や色彩などに関心のある方々なら大喜びされそうな作品ばかりで、この見学だけを目的に仙台まで出かける価値は十分にあると思いました。
 また、この大学には社会教育学科があることもあって、生涯教育センターが付設されており、今回小生が出講させていただいた「みやぎ県民大学」もここが担当されています。
 さらに、大学付設の施設として特記すべきは、栄養やカロリーにまで十二分に気を配った上で、とても高級感のあるメニューもりだくさんのレストランのあることで、胃腸虚弱でカロリー摂取を抑制しなければならない小生には、実にうらやましい限りでした。なにしろ、ここで普通に昼食をとっているだけで、ダイエットできるのだそうです。エビや蠣などの食材も良く、デザートのケーキもコーヒーも美味いものばかりでありました。なお、学内のレストランとはいえ、施設もサービスもホテルなみ。景色も抜群ですから、学外者もたくさん入っているようでした。
 ここで満腹になった小生は、血流を胃に集結させたまま講義会場に赴き「義経の周辺」というお話しをいたしました。したがって、要をえない話になってしまったかとも思われますが、来場の市民の方々は熱心に聴いてくださり、会場は熱気に包まれておりました。岡田先生のお話では、当初は定員50名の予定だったのが、申込みがあまりに多いので120名にされたとのこと。台風は太平洋に抜けたとはいえ、その申込者がほぼ全員、宮城県各地からおいで下さっていたのには感激いたしました。
 講義を終えて、岡田先生に正門前までお送りいただきましたが、ここで驚いたのが、大学構内にコンビニがあることで、学生の便宜をはかって誘致したとのお話でした。
 タクシーを拾って、ことのついでに仙台城址の石垣を見学してから駅に向かいました。
 駅近くのアエルという高層ビルにある丸善に立ち寄りましたが、日本中世史のコーナーに、『清盛以前』も『源義経 流浪の勇者』も置かれていませんでした(五味文彦著『源義経』岩波新書は山積みでした)。仙台駅前の大型書店がこれでは、せっかく良い本が出ても、読むべき人の手に渡らないのではないかと心配になりました。当然、『清盛以前』など、東北でも武士論や『平家物語』の研究者にとっては垂涎の的のはずなのですが、前日の会食の際のお話でも、地元の研究者にはその再刊が知られていませんでした。勿体ないことであります。
 
 さて、博物館の図録やら荷物が多かったために、お土産は小さなものばかりとなり、ゼミメンバーに用意した「薄皮まんじゅう」もすでに昨日の段階で、数個を残すのみとなっております。多くのメンバーがありつけなくなると思われますが、後難を避けるために、今からお詫びを申し上げておく次第です。

報告② 川合先生・瀧浪先生の御著書等

No.2703

 仙台出張中に川合康先生・瀧浪貞子先生から新刊の御著書、菊池紳一先生から御高論の抜刷2点をいただきました。あつくお礼申しあげます。
 川合先生の『鎌倉幕府成立史の研究』(校倉書房)は、タイトルの通り、今日における鎌倉幕府成立史に関する研究の最高の水準を示す業績です。
 このような研究はともすれば実証か理論のいずれかに偏りがちになるものですが、これはその双方を備えています。学生時代に石井進『日本中世国家史の研究』を読んだときに似たような感動を覚えました。
 また、先行研究ににたいする配慮や詳細な索引など、論文集とはかくあるべきものだと思いました。内容はもとより、随所に川合先生の学問に対する真摯な取り組みの姿勢と情熱を感じました。きっと、後進の研究者にそのような側面からも大きなエネルギーを与えることになるでしょう。
 ただ、細かい話で恐縮ですが、先行研究という点について、383ページの最後の行の維衡郎等「伊藤掾」が伊藤忠清の祖と見られるという指摘は、拙稿「平貞盛の子息に関する覚書」『史聚』第8号、1978年)で述べたものです(高橋昌明先生の『清盛以前』旧版では本の性格上、この拙稿が参考文献欄にあげられているのみで、このことを具体的に指示されていませんから、川合先生の責に帰するものではありません)。

 瀧浪貞子先生の『女性天皇』は集英社新書として刊行されました。女性天皇をめぐる議論がかまびすしい今日、女帝研究の第一人者によるこのような啓蒙書の刊行は大変時宜を得たものであり、女子大で日本史を学ぶ学生さんには必読の本と言えましょう。
 なお、小生は女性天皇即位には歴史的に何の障害もないように思っていたのですが、岡野友彦『源氏と日本国王』(講談社現代新書)を読んでみたら、そう簡単にもいかない背景が理解できました。とくに中世を専攻する学生さんは、あわせてお読みになると良いと思います。

 菊池紳一先生からいただいた御高論は「房総三か国の国司について」(『千葉県史研究』第11号、2003年)と「中世加賀・能登の国司について」(『加能史料研究』第16号、2004年)です。いずれも、尊経閣文庫で一級の原史料に取り組んでおられる菊池先生の御研究の姿勢が反映された実証研究です。後者はとくに当ゼミ山本君の研究テーマである北陸武士団の解明に裨益をもたらすところ多大なものがあるのではないでしょうか。
 前者については、兵衛尉・下総守を歴任した平(千葉)常秀の「上総介」を受領とはとらえず、在庁官職とみられた点が三浦氏の例などと比較しても、小生には腑に落ちませんでした。
 房総の中世史については、まだ時々口を差し挟みたくなるのです。

 以上、お礼に乗じて勝手な感想を書き連ねさせていただきました。あらためて、先生方の学恩と御厚情に感謝申し上げる次第です。 

伊藤掾

川合康
No.2709

「伊藤掾」が伊藤忠清の祖であるということについて、かつて高橋昌明氏から口頭でご教示を受けたこともあり、拙著では高橋論文を注にあげましたが、もともとこれが野口さんのご指摘であったことを知りませんでした。申し訳ありませんでした。

こちらこそ、お詫び申し上げます。

No.2710

 川合先生には、最初の2703の書き込み(現在のものは訂正済みのものです)で、むしろ、こちらこそ失礼のあったことをお詫び申し上げます。 
 小生としては、高橋昌明先生の御著書以前に拙稿「平貞盛の子息に関する覚書」において伊藤忠清の祖について触れていることを申し上げたかったに過ぎません。「史実発見の先陣争い」みたいなつまらない話で、恐縮に存じております。

台風縦断列島の傾向と対策。

No.2687

 >主に同志社大学文学部「文化史特論Ⅱ」(野口担当)受講のみなさんへ

 大学受験の参考書のようなタイトルをつけてしまいましたが、21日に予定されている2004年度みやぎ県民大学東北福祉大学公開講座「義経-その生涯と時代-」の第2回「義経の周辺」の講義のため、明日中に仙台へ進発いたします。
 超大型台風が接近中とのことですが、気象庁の予報から考えるに、なんとか仙台への到着は可能だと思います。しかし、先日の日本史研究会大会直前の状況と同じで、21日に東北福祉大学が休講になる可能性もあり、さらに交通機関の不通で21日中の帰洛が困難となる可能性も出てきました。22日(時代祭の日です)の午前には同志社の講義が予定されていますが、最悪の場合、休講という事態も想定されます。可能であれば事前連絡を致しますが(小生、ケータイなるものは所持いたしておりません)、場合によっては小生が昔、しばしば経験したように、大学に出ていったら休講という事態に遭遇されることになるかも知れません。申し訳ありませんが、その場合は、御寛恕のほどお願い申しあげます(時代祭の行列を御観覧下さい)。

2005年度研究所公開講座講師決定!

No.2688

 例年6月第4土曜日に開催されている京都女子大学宗教・文化研究所公開講座:シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」の2005年度の講師を次のお二人の先生にお願い致しましたところ、快く御内諾をいただきましたのでお知らせいたします。
 
 歴史学の分野:高橋慎一朗先生(東京大学史料編纂所助教授)
 
 国文学の分野:堤 邦彦先生(京都精華大学人文学部文化表現学科教授)
 
 高橋先生には、平家・鎌倉幕府との関係で六波羅について、堤先生には源平内乱期の人物・事件を素材にして近世に成立した芸能や文学作品などについてのお話をお願いしようと思っておりますが、最終的には先生方のお考えにお任せしてあります。
 御講演のタイトルや内容については、決まり次第、お知らせいたします。まだまだ、先の話しですが、今から楽しみなことです。
 さて、来年の6月、ゼミの諸姉兄(とくに、現在の4回生や進学準備中の方たち)はどうされていることでしょうか?

☆ 昨日の『吾妻鏡』講読会出席のみなさん、就中、岩田君・山本君へ
 網野善彦氏の常陸国の荘園・公領および在地諸勢力に関する論文は、岩田君の仰っていたとおり『日本中世土地制度史の研究』(塙書房、1991年)に収録されています。御覧おき下さい。

常陸・北下総の歴史世界

No.2690

>野口先生 いつも参考文献のご教示をありがとうございます。
『日本中世土地制度史の研究』ですが、いますぐ手が届く場所にはありませんので、差し当たっては、同じく昨日山本さんがご指摘下さった『里の国の中世』(平凡社ライブラリー.2004.)を先に読んでみることにします。これは手元にあります。古代末期~中世前期の常陸・北下総地域の武士や荘園の様子が網羅された一冊ですね。

↑こんなことを書くと、山岡さんがパソコンの前で「読みたい…」と呟いたとか呟かなかったとか。

Re: 台風縦断列島の傾向と対策。

No.2691

 今、台風のため午後からは休講になり家に帰ってきたところです。どうせなら午前中も休講になればよかったのに・・・。当然のことながら図書館も閉館となり、図書館に入った瞬間退去を命じられました。

>野口先生
 道中くれぐれもお気をつけください。

>岩田さん
 「読みたい・・・」というよりは土地制度がさっぱり分かっていないので、「読まなければ・・・!!」といった感じです。

台風シーズン?

No.2694

 今日は自分も台風直撃により大学が休校でした。7時段階に警報が出たので、大学行ってから休校だったという悲劇は何とか避けられました。まだ次の24号が待機しているらしいですが、どうなるんでしょうか?
>野口先生・岩田さん
 昨日の常陸国の荘園に関する参考文献ありがとうございました。確認していないのですが、『里の国の中世』に掲載の論文は、『日本中世土地制度史の研究』に所収の論文とは違う内容なんでしょうか?それともダイジョスト版なんでしょうか?
とにかく自分も『里の国の中世』を読みます。
>園田さん
 先週の園田さんの発表を、私事によって聞きに行けませんでした。宇佐八幡宮は一度行った事があるので興味があって、すごく聞きに行きたかったのですが・・・。日本史研の雑誌販売の時は修論の大変さをいろいろと伺いましたが、頑張ってください。
>尻池さん
 先日の『吾妻鏡』講読会は、如何だったでしょうか?最初は慣れなくて来づらいかもしれませんし、またお忙しいことと思いますが、今後とも遠慮なく参加してください。

※来週の『吾妻鏡』講読会の範囲
 来週の講読会は10月25日に行います。担当は山岡さんです。
 範囲は①承元2年11月14日条
    ②承元3年正月6日条
    ③  同年3月1日条
    ④  同年同月21日条  
 以上の4日分です。    
 また来月の11月15日は、岩田さんに古文書学の勉強会があります。自分も含めて苦手な方は奮ってご参加ください。

並べてみました

岩田慎平
No.2695

 台風が通り過ぎましたが、みなさんのなかで被害に遭われた方はおられないでしょうか。困ったときは助けを求め合いましょうね。
 僕のまわりでは、大学の木が一本根元からごっそり折れていたのが一番大きな被害でした。

>山本さん
 『吾妻鏡』講読会の範囲のお知らせ、毎回ありがとうございます。網野さんの『日本中世土地制度史の研究』の第四章「常陸国」は、『茨城県史研究』に収録されたものに加筆されたもので、『里の国の中世』は『茨城県史 中世編』の網野さん執筆分を一冊にまとめたものだそうですね。印象としては、『茨城県史研究』収録論文のほうがより堅くてコンパクト、『里の国の中世』のほうがより平易な叙述となっています。先に『里の国の中世』を読んでおいたほうが、とっつきやすそうですね。

被害報告。

谷垣 有香
No.2698

 お久しぶりです。
 台風23号:トカゲのせいで、私の愛する但馬国が大変なことになってしまいました。

 私の実家のほうは、田畑が池になったり、車庫に水が入った程度ですみました。

 しかし、通っていた高校のある豊岡市は、各種メディアが日々伝えている通り、ものすごい被害が出ています。隣町の出石町も同じです。
 テレビ等を通して見ることができるのは、この豊岡と出石のみですが、カメラの向けられていない城崎町・日高町・養父市等でも、死者行方不明者がでたり、水に浸かったり、土砂崩れが起こったり・・・相当な被害が出ているそうです(伝聞系なのが悲しいです)。
 私としては、すっとんで帰って復旧作業に加わりたいのですが・・・未だアタフタしているのが現状。とにかく、被害が豊岡・出石だけではないことを知ってもらいたくて、こうやって書き込んだ次第です。

 最後になってしまいましたが・・・
>野口先生
 台風の中の出張、お疲れ様です。無事で何よりです。

>笠さん
 結婚おめでとうございます。これからもお幸せに・・・☆

例会について。

No.2685

 次回の例会についてです。
   日時:10月27日(水)
   時間:18:00~
   場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
   報告者:末松 憲子氏
   テーマ:「近世日蓮宗における略縁起の成立
        ~相州藤沢・妙善寺の稲荷縁起を中心に~」

 以上のようになっています。多くの方の参加をお待ちしております。

Re: 例会について。

末松憲子
No.2692

発表者の末松です。
参考文献を書き込ませて頂きますが、皆様専門外だと思いますので、あえて読まなくてもわかるような発表にしたいと考えております。

一応以下の2つを挙げておきます。
久野俊彦「「愛敬稲荷略縁起」の成立」(『国文学論考』34号、1998年)
比留間尚『江戸の開帳』(吉川弘文館、1980年)

中世を専攻されている方々にとっては、江戸時代の(良い意味での)いい加減さを楽しんで頂けたら、と思っています。
つたない発表になると思いますが、よろしくお願いします。

待ってました☆

No.2693

 先ほど、資料館から帰宅しました。四条河原町界隈では、高島屋も藤井大丸も閉店していて、「おお!台風♪」と不謹慎にもちょっと喜んでしまった次第です。
 野口先生は無事に仙台に着かれたのでしょうか???

 さて、末松さんの発表参考文献が提示されました。「待ってました!」という感じです。先日の「叡電文化講演会」の末松さんとは逆に、最近日本史に浸かっている分量の方が多いようで、文学(ちゃんと「伝承」を付けた方がいいでしょうか?)の発表楽しみにしています☆「近世」も大好きですので。(好きな単語は「青砥稿花紅彩画」です(うそです(笑)。でも、こういう近世には欠かせないユーモアのセンスは大好きですよ。)
 >読めなかった皆さまへ。 「あおとぞうしはなのにしきえ」と読みます。こういう「遊び」の感覚が近世の文学や芸能を知るためには必要だと思います。他にも「花街模様薊色縫」や「伽羅先代萩」などなど、読み方を知ったときには感動を覚えたものです(笑)

美川先生の「崇徳院」拝読

No.2683

美川圭先生の御労作「崇徳院生誕問題の歴史的背景」(『古代文化』第56巻第10号掲載、京都、2004年)を拝読しました。 私はまだ角田文衞先生の御説にこだわっているのですが、美川先生の巧妙な論理展開に感服! 崇徳院の実父は誰かというのは不明としたまま、その噂を流すことによって実利を得たものは誰か、というのは、まさに興味津々の謎解きです。

>野口先生  宇治「西殿」のリポート、その通りです。ただ、「小河大路」の幅が4mか8mかは、なかなかむつかしい。個人的には8mの方が確かにしっくりくるのですが・・・

>美川先生 宇治市の担当者、浜中邦弘さんです(同志社の考古学の卒業生ですので、いわゆる私の「後輩」です)。真面目で誠実かつ感じの良い研究者です。

>皆さんへ  滋賀県守山市の佐川美術館でやっている「中尊寺展」、なかなか凄かった。お勧めです。

Re: 美川先生の「崇徳院」拝読

No.2684

 山田先生、拙文お読みいただき、お褒めのお言葉、光栄の至りです。とにかく、角田先生直々のお電話で、撤退不可能、といった具合ですので、もうあれしか書きようがない、という論文です。前半の荻野説問題はけっこう自信があるのですが、野口先生もとりあげてくださった、後半はあまり自信がありません。

 ただ、崇徳天皇が自分の息子でないことが早々に明らかになっていたら、白河法皇が死んでまもなく、かれを譲位させないと、鳥羽院政は維持できない。それなのに、1129年から56年まで、27年間も鳥羽院政はいちおう盤石だったわけですから。鳥羽院政期というのは史料が少ないので、存在感薄のですが、長いんですよ。崇徳を近衛に譲位させたのは、1141年ですからね。しかも、近衛の即位後も、崇徳の皇子が有力な天皇候補としてのこっていたなんて。

 まあ、待賢門院の発言力がとても強かった、なんて解釈も可能かもしれません。それはそれで、女院論としておもしろいかもしれません。また、当時の宮廷内の情報は、いかにして流布されるか、あるいは隠蔽されるか、なんていう問題もおもしろそうです。いろいろと、攻めようがあるので、ぜひ若い方々にも、美川批判など、やっていただきたいです。いつでも受けて立ちますよ(笑)。

 宇治の担当者についての情報、ありがとうございました。

Re: 美川先生の「崇徳院」拝読

No.2686

美川先生、問題になっているご論文、是非読んでみたいのですが……。

Re: 美川先生の「崇徳院」拝読

No.2689

石浜様
ご無沙汰しております。いつも、NHKブックスお送りいただき、恐縮しております。早急に、拙稿の抜き刷りとお送りさせていただきます。まだ、どなたにも、お送りしておりません。まったくなんとか無精なので・・・・。いろいろな方のところへ、ぽつりぽつりと届くかも知れません。あーだめだなあ。