「戦後」を語り続けられる未来をつくる

No.20557

 今日から16日まで、大学は夏季休業期間になります。図書館もお休みです。
 当方は、今朝公立学校共済の「退職共済年金決定請求書」なる書類を投函して参りました。生存に必要な手続きですが、こういうのはよく分からないことが多くて困ります。
 論文集、紀要の論文、依頼された原稿、などなど、為すべき仕事は山の如しです。

 ゼミのメンバー、とくに修論の人はしっかり頑張ってください。
 君たちは「未来」のため。私は「幕引き」のためです。

 18日の史跡散歩は参加者が確定しました。少人数ですが、その分密度が濃くなることでしょう。

☆ 佐伯真一先生・清水眞澄先生・鈴木彰先生・源健一郎先生の御連名で、新刊の日下力監修『いくさと物語の中世』(汲古書院)を御恵送頂きました。
 600ページにもおよぶ大論文集。「あとがき」の末尾に「今ここに確かに存在する「戦後」を「戦後」として語り続けられる未来をつくりだしていくことに、中世文学の研究はかならず寄与できるはずである」とあります。
 佐伯先生以下の先生方に、あつくお礼を申し上げます。

 9月7日(月)は姫路に行きます。

No.20545

 1回生のメンバーとは8月18日(火)に宇治の歴史散歩を行う予定です。もう一日、1回生の都合のよい日として9月7日 (月)があげられていましたが、私は当日の午前、 姫路市市民会館で市民教養講座の歴史講座で「源実朝」をテーマに講演を致します。
   http://www.city.himeji.lg.jp/s110/2212782/_9450/_9470/_33314/rekishiC.html
 そこで、もし希望者があればお昼過ぎに駅に集合して姫路城の見学でも如何かと考えています。

 8月18日の宇治歴史散歩については>>No.20537を御覧下さい。目下、下坂さんと中田さんから参加の連絡をいただいています。
 夏休み期間中のゼミ活動全般については>>No.20466を参照のこと。

 それから、日本古文書学会の見学会も予定されています。時間のある人は、この機会にぜひ見学させて頂くと良いと思います。元木先生から詳細な御案内(>>No.20463)をいただいております。
 なお、9月の『吾妻鏡』講読会は17日(木)から開始ですが、土曜の会の方も日程調整をしなければなりませんね。

 ☆ 当ゼミが東京大学史料編纂所の見学を行ったときに大変お世話になった保立道久先生より、新刊の論文集『中世の国土高権と天皇・武家』(校倉書房)を御恵送頂きました。大著です。
 保立先生に、あつく御礼を申し上げます。

 18日(火)の午後、宇治を歩きます。

No.20537

 18日の「1回生と宇治の史跡を歩く会」の日程案です。

 13時、京阪宇治駅の改札口に集合。
 宇治橋→橋寺→宇治上神社→宇治神社→宇治中島の三重の塔→平等院(途中、喫茶休憩有り)
 (平等院の拝観料600円が必要です)
 17時頃、京阪宇治駅またはJR宇治駅で解散の予定
 (小雨の時は「源氏物語ミュージアム」を見学します)。

 参加する人は前日までに、中田さんまたは野口まで御連絡下さい。
 当日、見学資料を配付します。
 また、31日(月)に予定されている学習院大学の兵藤先生のゼミを御案内する「六波羅・法住寺殿跡見学会」の資料もお渡しします(参加の可否に拘わらず)。

研究室で北山の空を眺めながら思うこと。

No.20471

 ゼミのみなさんは如何お過ごしでしょうか。私は例になく、毎日大学に出勤しています。来春定年だから、できるだけ大学にいる時間を味わっておきたいとか、学期中は使えない駐車場が空いているとか、そんな理由もありますが、なにしろ仕事が終わらないからです。レポートの採点、論文集の校正、原稿の執筆等々。自宅で出来る仕事もありますが、空間が狭くて書類がおけないし、大量のコピーもできません。郵便局も遠い。それらの不便が大学では一挙に解決されます。ただ困るのは、もうすぐ食堂や売店がお休みになり、図書館も休館になってしまうこと。
 一般の人たちが夏休みで海や山が混雑している間に大学に来て大いに学問に励むというのは理想的な生き方だと思うのです。実際、ゼミ草創期には夏休みに一週間ぶっ通しで史料を読んだりしました。その勢いで現地への旅行も行ったように思います。
 また、そんな日々を復活させたいところですが、私自身はもとより、みんなが忙しすぎる時代になってしまいました。なんとか打破せねばと考えています。
 そんな意味からも、18日の1回生との宇治散歩は是非実現したいと思います。

 あっそうそう。これを言いたくて書き込んだのですが、レポートを採点していたら、参考文献欄に宗文研ゼミ掲示板というのがありました。『紫苑』も業界でけっこう知られるようになりましたし・・・と思っていたら、HPの掲示板までとは!
 うれしくもあり、面白くもあり・・・と言ったところでしょうか。
 【追記】
 ☆ 京都大学の山田徹先生より、御高論「足利将軍家の荘園制的基盤-「御料所」の再検討-」(『史学雑誌』123-9)、「室町時代の支配体制と列島諸地域」(『日本史研究』631)、「南北朝中後期における寺社本所領関係の室町幕府法」(『日本史研究』635)ならびに書評二点を御恵送頂きました。
 山田先生に、あつくお礼を申し上げます。 

宇治では如何でしょうか?&メール受信の設定について

No.20468

 夏休み中の史跡散歩ですが、やはり宇治がいいと思います。1回生の都合に合わせて、8月18日の午後に設定しようかと考えています。宇治上神社や平等院などなど・・・。暑ければ博物館に逃げる手もあり、というわけです。詳しいことは追ってまた。
 すでにお知らせしたように、8月31日は学習院大学の方たちと「六波羅・法住寺殿跡」を歩きます。
 それから9月6日か7日に姫路城に行こうという方はおられませんか?

 本日の午前中、いろいろお手伝いを頂いた1回生に連絡したいことがあってメールを送信したのですが、なぜか自宅からは送れるのに、大学の研究室から送信すると受信拒否されてしまうのがほとんどでした。しかし、これでは大学からの連絡も届かなくて困るのではないでしょうか。@kyoto-wu.ac.jpは着信できるように設定しておくことをお勧めいたします。
 午前に連絡出来なかったことはあらためて自宅から送信します。

 ☆ 広島なぎさ高校の加栗貴夫先生より、「〈史料紹介〉『実隆公記』文明十年(一四七八)条 注釈」(『吉備地方文化研究』25)を御恵送頂きました。
  加栗先生にあつく御礼を申し上げます。
  なお、同封の御懇書によると、今年3月に行った青学史学科同窓会の六波羅史跡探訪の参加記が同同窓会の会報に掲載されている由。拝読したいものです。

夏休み中のゼミ活動について

No.20466

 本日8月3日で前期試験期間が終了。ようやく夏休みに入ります。ゼミの基本的な活動としての史料講読会は後期の授業が開始される週の9月17日(木)から再開する予定です。

 夏休み中、以前はゼミ旅行なども計画されていましたが、年々、夏季休業の期間が短くなり、この期間に済ませなければならない仕事も増加して参りましたので(とくに私は定年前の最後の夏休みですので)、それは断念。

 ただし、8月18日(火)か9月7日(月)に1回生を中心とした史跡散歩を実施する計画がもちあがっています。中田さんを中心に1回生の間で調整中。最初は宇治辺りがいいでしょうか?

 それから、すでに御案内のとおり8月31日(月)には、学習院大学文学部兵藤先生のゼミが上洛されますので、六波羅・法住寺殿跡の見学の御案内を引き受けしました。当ゼミメンバー・関係者、それに現代社会学部の演習を履修したり、これから履修する方も、ぜひご参加下さい(と言って、お手伝いをお願いする・・・)。

 今夏は修論に取り組まなければならないメンバーもおられますが、私も研究紀要、それに千葉氏・小山氏で各一本の論文、定期刊行物に載せる原稿等々、為すべきことは山のごとしです。
 そして、現在はレポートの採点に追われております。
 今夏は、酷い猛暑です。昨日の京都市の最高気温は39度を超えた由。
 政治情勢も危うい状況ですが、くれぐれも御自愛御専一に!

明日のゼミについて

No.20465

 明日の15時から『吾妻鏡』の講読会が予定されていますが、試験期間中のことで、レポートの受領・採点に関する用務が山積しており、また私のミスで1回生にお願いしなければならないこともありますので、私は途中で中座させて頂くことになりますが、御了承ください。

 ☆ 広島の渡邊誠先生より、御高論「平安・鎌倉期「唐船」考」(『九州史学』170)を御恵送頂きました。
 従来の研究の盲点を突いた意義深い御研究だと思います。
 渡邊先生に、あつくお礼を申し上げます。

 これからレポートを提出する方へ

No.20464

 大学院家政学研究科「造形意匠学特論ⅡA」および現代社会学部「演習Ⅰ」「基礎演習Ⅰ」のレポートをまだ提出していない方は、28日17時までに、指定された場所に提出するようにお願い致します。
 なお、現代社会学部生はレポートに「評価表」の添付を忘れないようにして下さい。

 【追記】
 ☆ 髙橋昌明先生より、新刊の御高著(論文集)『洛中洛外 京は”花の都”か』(平安京・京都研究叢書3、文理閣)を御恵送頂きました。
 これは中世前期政治史を研究する方には必読書。一読をお勧めします。というより、ゼミ関係者(国文専攻の方も含めて)には「精読を命じ(お願いし)ます」。
 髙橋先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 御紹介が遅くなってしまいましたが、福島県石川町の小豆畑毅先生より、御高論「石川荘泉村の成立」掲載の『石川史談』第24号を御恵送頂きました。
 小豆畑先生に、あつく御礼を申し上げます。

日本古文書学会見学会のご案内

元木泰雄
No.20463

暑中お見舞い申し上げます。

 さて、下記の要領で、日本古文書学会の見学会を開催致します。
 ふるってご参加ください。

・日時 8月21日 金曜日
 13時30分~15時30分 (受付は13時15分から)
 
・場所 大和文華館(近鉄学園前駅下車、徒歩7分、下記リンク参照)
 http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/access/

・集合場所  大和文華館入り口前
・費用 入場料 一般620円、学生・院生410円
 参加費 500円(日本古文書学会が徴収します)
 
 大和文華館の特別企画展「中世の人と美術展」において、東京大学史料編纂所蔵の『中院一品記』等を拝見するとともに、大和文華館所蔵の双柏文庫から、中村直勝博士蒐集文書など、中世文書を熟覧させていただく予定です。
 得難い機会ですので、ふるってご参加ください。

 参加希望の方は、荒天などによる変更に備えて、連絡先を明記の上、下記までハガキにて御申し込みください。
  8月17日(月)必着でおねがいいたします。
申し込み先 (問い合わせも下記まで)
〒606-8501京都市左京区吉田二本松町 
京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室

 来春の「無血開城」を目指して!

No.20461

 昨日は「教養科目」のレポートの回収に際して、多くの方に御助力を頂き、ありがとうございました。レポートは、読むのは楽しみなのですが、評価を下すという作業が辛いところです。しかも約500件も。
 夏休み明けまでにやらなければならないことは論文3本、エッセイ1件、講演2件などなど・・・、研究室明け渡しの準備もしなければなりません。無血開城なるか!
 あまりにやらなければならないことが多いと、途方に暮れて何から手をつけてよいか分からなくなり、結局、それを口実にして他所への逃亡を図る、ということになります。きっと、この掲示板やFacebookへの書き込みが増えることでしょう。
今夏は出来るだけ大学の研究室に「滞在」するつもりです。
 明日は伊予から小野さんがお出でになります。

 ☆ 瀬野精一郎先生より、新刊の御高著『歴史の余燼』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。先生のエッセイ集。面白いお話しが満載です。
 瀬野先生に、あつくお礼を申し上げます。