建仁寺塔頭霊元院の特別公開招待券を差し上げます。

No.19994

 建仁寺の塔頭霊元院で非公開文化財の特別公開が行われていますが、その特別招待券を3枚いただきました。
 残念なことに会期は明後日18日まで。
 私の研究室(京都女子大学L校舎3階)ドア横のBOXにクリップで留めておきますので、必要な方は自由にお持ち下さい。

日本古文書学会見学会のご案内

元木泰雄
No.19991

 野口ゼミの皆さん、こんにちは。
 下記の要領で日本古文書学会研究会(史料見学会)を開催いたします。
 今回は、京都市歴史資料館で上賀茂神社文書を見学いたします。
 この見学会は、杉橋隆夫先生の御尽力で実現したものです。ふるってご参加ください。
 なお、今回は、入場者数が限られているため、二回に分けて開催します。このため、参加希望の日程を記入して、往復はがきで申し込んでいただくことになります。
 いつもと異なりますので、ご注意ください。
 また、お問い合わせも、下記の杉橋先生のアドレス宛にお願い致します。

場所 京都市歴史資料館(市バス河原町丸太町下車
 徒歩5分、地下鉄丸太町駅下車 徒歩10分)
日時 ① 第1回目 2015年4月18日(土)
② 第2回目 2015年5月16日(土)
     各回、何れも午後2時から2時間程度
(受付は午後1時45分から)
集合場所 資料館玄関前   参加費 500円程度
見学要領 第1回目・第2回目とも
前半;於1F展示室、館員宇野日出生氏の解説により
賀茂別雷神社巻子装文書を中心に見学
後半;於B1F研修室、展示以外の巻子装文書を閲覧
募集人員と応募要領
 募集人員は各回とも20名以内。往復葉書の往信裏面に⒧希望の回(①②回の間に展示替えがあります。両方希望の場合は希望順を記す)、⑵氏名・⑶住所(返信用葉書の表にも)、⑷所属を明記のうえ、下記の申し込み先を往信宛先として、3月31日(火)必着(ただしそれ以前でも、各回20名に達し次第締め切り)にて郵送ください。申し込み結果については、締め切り後、ただちに返信用葉書にてお知らせします。なお、本企画に関する事前のお問い合わせは(参加申し込みは別)、
t-sugi@lt.ritsumei.ac.jp 宛てに限り対応します。
申し込み先 〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
  京都大学大学院 人間・環境学研究科 元木研究室

 以上です。申し込み先と問い合わせ先が異なっておりますので、お間違えなきようにお願い致します。

ときめきの薄い春休みに。

No.19992

 元木先生、御案内ありがとうございました。
 近年は、春休みでも夏休みでも尋常ならざる忙しさ。
 そういえば、授業アンケートの結果に対するコメントの提出がまだでした。高校教員になって以来、教壇に立つこと既に35年以上の実績を積んでいるのですが。経験は何の役にも立たず・・・。厳しい世の中になりました。
 そんな中、なんとか『軍記と語り物』に掲載して頂ける拙文の校正を済ませました。校正はいつまでやっても気になるので、無理やり決着をつけました。論文集に収録する論文の注の形式を統一する作業も、ようやく済ませることが出来そうです。近々、出版社に添付ファイルで送りたいと思います。

 今日は京都女子大学の卒業式でした。 

明日は青学史学科の同輩・後輩たちと六波羅・法住寺殿跡を歩きます。

No.19989

 >>No.19988に記した史跡見学会案内のお手伝い依頼の件ですが、現代社会学部の東川さんが引き受けて下さいました。配布資料の印刷も済ませましたので、これで一安心です。 東川さん、よろしくお願い致します。

 本年度の研究所ゼミ『吾妻鏡』講読会はひとまず昨日で終了。師範代の外遊予定もありますので、次回はとりあえず同じ木曜日の4月2日の14時からということになりました。新年度の正式な日程については出席者の都合に合わせて、また調整したいと思います。

 『紫苑』第13号は校正の済んだ再校ゲラを印刷屋さんに入稿する段階まで進みました。校正はもう一回くらい行って責了となります。編集長の池嶋さん、よろしくお願い致します。

 目下、同成社から出して頂く論文集(『東国武士と京都─中世東国武士像の再構築─』)に収載する論文の注などの形態を統一する作業を進めているのですが、ちょうど昨年夏の軍記・語り物大会における講演をもとにした論文の初校ゲラが届きましたので、論文集の方をちょっと中断して、その校正を進めています。『軍記と語り物』の次号に掲載して頂ける予定です。
編集:2015/03/13(Fri) 12:06

次回は新年度の『吾妻鏡』

No.19990

 先日もご連絡しましたように、木曜日の『吾妻鏡』は私の都合により三月後半(19日・26日)はお休みとさせていただきます。誠に申し訳ございません。
 次回は来月4月2日(木)の予定ですが、おやすみをいただく間のできごとのご報告などもさせていただく予定です。

 そのようなわけで、次回の木曜日の『吾妻鏡』ご案内です。

 日時:2014年4月2日(木)14:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』建暦三年(建保元年、1213)四月七日・十五日・十六日・十八日・二十日・二十四日・二十七日・二十九日、五月二日・三日・四日・五日・六日・七日・八日・九日・十日・十七日・二十一日・二十二日、六月二日・八日・十二日・二十五日・二十六日、七月九日・十一日・二十日・二十三日、八月一日・三日・六日・十四日・十七日・十八日・二十日・二十六日、九月八日・十日・十二日・十九日・二十二日・二十六日、閏九月十六日・十九日、十月二日・三日・二十九日、十一月五日・十日・二十三日・三十日、十二月一日・七日・十五日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十八日・三十日条

 ※木曜日の『吾妻鏡』ですが、3月はおやすみで、4月はひとまず2日(木)に開催し、その後みなさんのご都合に合わせて調整したいと思います。

 『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 新年度から何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

ゼミの方たちと現代社会学部学生諸姉へお願い。

No.19988

 昨夜、鹿児島から帰還致しました。
 二晩続けてビールを飲んでしまいましたので(各日、たった一杯だけですが)、胃腸を壊しております。まったく虚弱な胃腸で、我が身の一部ながら、「腹を切れ!」と命じたくなるほどです。

 ところで、Facebookにも書きましたが、研究所ゼミのメンバー・関係者並びに現代社会学部で歴史資産を活用した地域振興などを研究テーマにしている学生さんへのお願いです。
 今週末14日(土)に青山学院大学史学科同窓会の京都史蹟見学会が行われます。参加者は約30名で、主に東京方面にお住まいの中高年世代の方たちだと思います。私はその案内役を依頼されています。午前10時に京阪の清水五条駅に集合し、徒歩で六波羅・法住寺殿跡を回り、その途中、東山閣で昼食をとり、午後3時頃までには解散という日程なのですが、もしお暇があり、これらの史跡を回ってみたい、あるいは歴史に関心を持つ人たちの観光に対する意識とか期待するものについて情報を得たいと考えている方がおられたら、案内のお手伝いを引き受けて頂ければ幸いです。何かプラスになることもあろうかと思います。
 もし、希望するという方がおられましたら、当方までメールでお知らせ下さい。

 ☆ 木村茂光先生より、御高論「大蔵合戦前後の河越氏と河越荘」(河越館の会編『河越館の会シンポジウム報告書』)ならびに「河越重頼の妻と妹─鎌倉初期の河越氏をめぐる一齣」(『帝京史学』30)を御恵送頂きました。
 木村先生に、あつく御礼を申し上げます。

3月の史料講読会

No.19986

 岩田君が書き込んでくれたように、3月の史料講読会は一応5日と12日に実施する予定です(19・26日はお休みです)。
 新年度の予定については、月内の講読会で決めたいと思います。
 新年度の履修予定(曜日・時間)など、早めに把握しておいて下さい。
 なお、明日は『紫苑』の再校ゲラが出来ますので、執筆者は必ず御参集下さい。もし、来られない場合は、池嶋さんに連絡をとっておいて下さい。
 いよいよ隼人文化研究会が近づいてきました。
 日程を再掲しておきます。

  隼人文化研究会3月例会(第460回)
 1 日時 3月8日(日)10:30~17:00
 2 場所 県歴史資料センター黎明館講座室
 3 報告
  ① 鎌倉勢力の鎮西進出に関する再検討 ─天野・中原・武藤氏を中心に─ 野口 実 氏(京都女子大学)
 昼食後,午後の部 (13:00~17:00)
  ② 南九州の平泉伝説 ―『山田聖栄自記』を中心に― 柳 原 敏 昭 氏(東北大学)
  隼人文化研究会・斉興の会合同研究集会
  「異国合戦をめぐる体験・表象・記憶―文禄・慶長の役と薩摩・薩摩藩―」
 テーマ説明 鈴木彰氏(立教大学)
  ① 虎退治から虎狩へ ―「島津家朝鮮虎狩絵巻」前史・小考―  山 口 眞 琴 氏(兵庫教育大学)
  ② 戦場体験と薩摩の文事―朝鮮出兵の〈記憶〉をめぐって―   鈴木 彰 氏(立教大学)
 4 その他 
編集:2015/03/06(Fri) 15:56

おやすみのご案内も―次回の『吾妻鏡』―

No.19987

 木曜日の『吾妻鏡』ですが、今月は私の都合により後半(19日・26日)はお休みとさせていただきます。誠に申し訳ございません。
 次回は『紫苑』の二校提出日でもありますので、執筆者の皆様はよろしくお願い致します(私もがんばります)。

 そのようなわけで、次回の木曜日の『吾妻鏡』ご案内です。

 日時:2014年3月12日(木)14:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』建暦三年(建保元年、1213)三月十九日・二十一日・二十三日・二十五日・二十八日・三十日、四月一日・二日・四日・七日・十五日・十六日・十八日・二十日・二十四日・二十七日・二十九日、五月二日・三日・四日・五日・六日・七日・八日・九日・十日・十七日・二十一日・二十二日、六月二日・八日・十二日・二十五日・二十六日、七月九日・十一日・二十日・二十三日、八月一日・三日・六日・十四日・十七日・十八日・二十日・二十六日、九月八日・十日・十二日・十九日・二十二日・二十六日、閏九月十六日・十九日、十月二日・三日・二十九日、十一月五日・十日・二十三日・三十日、十二月一日・七日・十五日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十八日・三十日条

 ※木曜日の『吾妻鏡』ですが、3月はこのあと12日にも開催予定です。

 『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 春恋しい季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

足立氏と天野氏について

No.19985

最近調べていてますますわからなくなりました。安達遠元の男と書かれている五郞遠光、脚注に「先子父死去」とありますが、「先于父死去」が正しいことがわかりました。とするともしかして遠光ノ父は子供の誕生を待たずに死去したのかも知れません。また天野系図では天野五郞遠時が養子には入ったとする説もあります。わかる限りで教えて下さい。

つぎは薩摩に向かいます。隼人文化研究会3月例会の御案内

No.19983

 元木先生> 御返報、ありがとうございました。公開講座当日はぜひ御出席を賜り、いつものようにコメントを頂ければ幸いに存じます。

 鎌倉旅行で、すっかり疲れ果ててしまっているのですが、つぎは鹿児島です。隼人文化研究会3月例会。昨年と同様に、「斉興の会」との合同研究集会です。
 本日、ようやく発表レジュメが完成。レジュメ作成中にも疑問が百出ですので、発表というより、お教えを請う機会になりそうです。ぜひ、多くの方々にお出で頂いて、御教示を頂きたいと思います。
 研究会の日程などは下記の通りです。

   隼人文化研究会3月例会(第460回)
 1 日時 3月8日(日)10:30~17:00
 2 場所 県歴史資料センター黎明館講座室
 3 報告
  ① 鎌倉勢力の鎮西進出に関する再検討 ─天野・中原・武藤氏を中心に─ 野口 実 氏(京都女子大学)
 昼食後,午後の部 (13:00~17:00)
  ② 南九州の平泉伝説 ―『山田聖栄自記』を中心に― 柳 原 敏 昭 氏(東北大学)
  隼人文化研究会・斉興の会合同研究集会
  「異国合戦をめぐる体験・表象・記憶―文禄・慶長の役と薩摩・薩摩藩―」
 テーマ説明 鈴木彰氏(立教大学)
  ① 虎退治から虎狩へ ―「島津家朝鮮虎狩絵巻」前史・小考―  山 口 眞 琴 氏(兵庫教育大学)
  ② 戦場体験と薩摩の文事―朝鮮出兵の〈記憶〉をめぐって―   鈴木 彰 氏(立教大学)
 4 その他 

歩いたあたりを読みます-次回の『吾妻鏡』-

No.19984

 鎌倉旅行に参加されたみなさん、お疲れさまでした。
 お天気に恵まれたとは言い難い三日間でしたが、それでも幾分かは鎌倉の地理を実感できたかもしれませんね。

 引きつづき建暦三年の記事を読む木曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2014年3月5日(木)14:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』建暦三年(建保元年、1213)三月二日・六日・八日・九日・十日・十六日・十七日・十九日・二十一日・二十三日・二十五日・二十八日・三十日、四月一日・二日・四日・七日・十五日・十六日・十八日・二十日・二十四日・二十七日・二十九日、五月二日・三日・四日・五日・六日・七日・八日・九日・十日・十七日・二十一日・二十二日、六月二日・八日・十二日・二十五日・二十六日、七月九日・十一日・二十日・二十三日、八月一日・三日・六日・十四日・十七日・十八日・二十日・二十六日、九月八日・十日・十二日・十九日・二十二日・二十六日、閏九月十六日・十九日、十月二日・三日・二十九日、十一月五日・十日・二十三日・三十日、十二月一日・七日・十五日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十八日・三十日条

 ※木曜日の『吾妻鏡』ですが、3月は5日・12日・26日に開催予定です。

 『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 春恋しい季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

ゼミメンバーの合格速報

No.19981

 院試の合格報告が届きました。
 昨日、常楽寺でつるっとスベッて尻餅をついたのが厄落としになったのかも知れませんね。それとも、北条泰時の御加護でしょうか?(笑)
 まずは、めでたし、めでたし。御活躍を期待します!

公開講座の全体テーマについて

No.19980

 昨夜、鎌倉の調査旅行から帰って参りました。一部、ゼミに参加している方たちと同行させて頂きました。詳細はFacebookの宗教・文化研究所ゼミナールのページに写真を添付して書き込みたいと思います。

 元木先生、私の誕生日に際してのお言葉、恐縮に存じます。先生も大変な激務の渦中におありの由、くれぐれも御健康に留意して頂きたいと存じます。

 また、公開講座の全体テーマに関する御提案もありがとうございました。、
 まったく、明快であり、ゼミの主要メンバーも大賛成とのことですので、ぜひ採用させて頂きたいと思います。
 市民向けの講座であることも配慮して副題に頼政と義仲の名前を加えて、
   「王権守護と自力救済─源三位頼政と旭将軍義仲─」
としたいと思いますが、如何でしょうか?
 ゼミ関係者諸姉兄、さらに何か御意見があれば、お知らせ下さい。

 ☆ 鹿児島国際大学の野中哲照先生より、新刊の御高著『後三年紀詳注』(汲古書院)を御恵送頂きました。
 歴史学の立場から、これによって、後三年合戦に関する研究が飛躍的に進展することを期待したいと思います。
 野中先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 川島(糟谷)優美子先生より、先生が分担執筆されている北条氏研究会編『武蔵武士を歩く 重忠・直実のふるさと 埼玉の史跡』(勉誠出版)を御恵送頂きました。
 武蔵武士関連の史跡を歩くには大変便利な本だと思います。
 川島先生にあつく御礼を申し上げます。
編集:2015/02/28(Sat) 09:38

心中領状、更無異議

元木泰雄
No.19982

 野口先生、ゼミの皆さん、お疲れ様でした。
 御旅行の御様子、Facebookで拝見するのを楽しみにしております。
 講演会のテーマ、当方の提案を参考にしていただき、嬉しく思います。
 もちろん異存などございません。千葉常胤の心境でございます。
 今から当日を楽しみにしております。

 当方、1976年に初めて鎌倉を訪れてから、しばらくは関東に行くたびに鎌倉で史跡見学をしたものでした。かなりの史跡を巡りましたが、妙本寺や東勝寺跡など、悲劇にまつわる場所が印象に残っております。なぜか妙本寺で時代劇の撮影に遭遇したことがあります。京都以外で時代劇というのも珍しいですね。
 よく考えると、京都でもまだ行ったことのない有名な社寺がたくさんあります。2年前、地方から来た友人にせがまれて、立命館大学の近くにある石庭で有名な某寺院を「案内」しました。実は私もここは初めての参詣だったのですが(笑)

2015年度公開講座の全体テーマを考えて下さい。

No.19978

 昨日、『紫苑』初校ゲラを印刷屋さんにお渡ししました。
 目下、年度末の事務的な作業が重なって、若干パニック状態に陥っております。
 鎌倉に行くチケットもまだ用意できていない状況です。

 ところで、本年6月27日(土)に開催される公開講座『東山から発信する京都の歴史と文化』最終回の講師の先生から、それぞれの御講演テーマをお知らせ頂きました。いつもは、二つの御講演のテーマに即して、当方で全体テーマを考えているのですが、今回は最後でもありますから、ゼミのメンバー・関係者諸賢の御意見を徴して決めたいと思います。宜しく御助力下さい。
 ちなみに、個別の講演テーマは下記の通りです。(講演順)

 長村祥知先生(京都文化博物館学芸員・日本史学)
            「木曾義仲と京都」

 櫻井陽子先生(駒澤大学教授・日本文学)
            「頼政の射たモノ -平家物語の内と外-」
 
++++++++++++++++++++++
 また、最終回になりますので、何か特別な企画とか趣向を考えてみたいとも思います。これについても、御意見をお寄せ下さい。

【追記】☆ 渡邊誠先生より、御高論「安芸国の国司神拝」・同「福山瀬戸町の損壊「木造阿弥陀如来坐像」(県重文)の現状」(『芸備地方史研究』第292号)を御恵送頂きました。
 渡辺先生に、あつく御礼を申し上げます。
 なお、後者で紹介された仏像の修理費用の募金に関する情報が芸備地方史研究会HP↓に掲載されています。
 http://home.hiroshima-u.ac.jp/geishi/bokin/index.html
編集:2015/02/24(Tue) 13:49

王権守護と自力救済

元木泰雄
No.19979

 野口先生、23日はお誕生日でしたね。
 まことにおめでとうございます。
 遅ればせながら、お祝い申し上げる次第でございます。
 昔は還暦を超え、60も半ばともなると、すっかり心身ともに「おじいちゃん」でしたが、今では周囲を見回してもまさにご壮健というべき方々ばかり。
 先生もますますご健勝にて、後進をご指導くださいますようにお願い申し上げます。
 早いもので、来年は御定年をお迎えとのこと、さびしい限りです。しかし物は考えようで、現在の我々にとって最大のストレス要因は、大学の「雑務」以外の何物でもありませんから、御定年後は体調も回復され、これまで以上に研究、執筆が進まれることと思います。
 ただ、我々の時代に関する書物はそう爆発的に売れるわけではないので、著述業だけで悠悠自適というのは若干難しいかもしれませんが・・・。
 
 さて、今年度の公開講座には「長村先生」が登壇とのこと。いつまでもかわいらしい感じ(失礼!)がするのですが、彼も身分も学識も、ともに立派な先生ですね。彼に限らず、去年の岩田君をはじめ、野口ゼミの諸兄姉もよく勉強し、成長してくれたと思います。
 昔なら、若い奴らにはまだ負けない、とか思ったのですが、大学雑務の荒波に飲み込まれて、すっかり疲弊してしまい、そんな気力もなくなってしまいました。当方は、定年後のことは一切心配しておりません。今のままなら定年前に死にそうですから・・・

 さて、今年のタイトルは、源義仲と頼政。まさに、王朝権威に歯向かったとされる義仲、鵺退治で帝王の身を守ったとされるように、王権を守護した頼政という対照的なイメージの武将ですね。むろん、義仲も王権を否定したわけではありませんが、『平家物語』に描かれる義仲像は、まさにバーバリアン。それだけに、頼政と対比し、義仲の実像を明らかにすることは、大きな意味があると思います。
 武士、武士政権を考える上で、不可欠の二つの側面、王権守護と自力救済。それを体現する題材のように思いました。テーマも、こうしたことを前提にお考えいただいてはいかがでしょうか?
 ちなみに、2月に入って当方が参加した会議は12件、通算19時間半(もちろん、試験・修論・卒論関係の一般業務以外ですよ!)。人使いの荒い大学です、ほんと。会議手当でもくれないかな・・・
 これがもう一年続きますから、もうまさに衰老の身は万死に一生です。