那須与一伝承館で「軍記・語り物」の大会を開いたらどうでしょう?
No.17816
那須与一伝承館(栃木県大田原市)での講演を終え、たくさんのお土産を頂いて(手提げ袋のなかだけではなく、頭の中にも)昨夜帰ってまいりました。大変なおもてなしを頂き、恐縮するばかりでした。
とくに学芸員の前川辰徳さんには公用車のプリウスを駆って各所を御案内頂きましたが、移動中の車内や食事の際に、いろいろと情報交換をさせて頂くことが出来て幸いでした。先の茨城大学のシンポを機に、長村君や岩田君とも懇意な方ですから、話も通じやすく、ノンアルコールビールを酌み交わしながら、「噂話」におおいに盛り上がるところもございました。
それにつけても、この旅行は、那須地域について私自身あまりに認識不足であったことを思い知らされる機会になりました。武士論を深める上からも、古代~中世における下野の宇都宮以北の地域のあり方について、あらためて考え直す必要を痛感した次第です。源頼朝が那須で巻狩を行った背景も、そんなところから考え直してみる余地がありそうです。
さらに那須与一の評価についても、歴史学の側面からから実証的なアプローチを加えることと共に、「伝承」そのものについて文学・美術史・仏教史などからの検討が期待されるように思いました(伝承館が開館する以前に、別の博物館で開かれた那須氏にかんする企画展の際に出された図録などを見ると、那須与一の評価や軍記文学にたいする理解にいくつか問題が見いだされます)。
ちょうど先日、「軍記・語り物研究会」の大会で講演の機会を頂いたのですが、その会場として、この那須与一伝承館は絶好の存在なのではないかと思いました。
那須氏関連を始め、九尾の狐の殺生石、北畠顕家の軍勢の移動ルート、さらには松尾芭蕉の『奥の細道』に因む遺跡などもたくさんのこっています。近くに国文学の専攻課程を持つ大学がないのがネックになるかも知れませんが、伝承館の積極的な御協力を得られれば、実現は容易なことだと思います。
大会は、毎年夏休みに開催されますが、那須は御用邸もある有名な避暑地ですし、東京からもそれほど遠くはなく、近くには塩原温泉もあり、全国からたくさんの研究者が集まっても、それに対応することは十分可能ですし、むしろ日頃の骨休みの機会にもなるのではないでしょうか。
そんなことを思いつきましたので、「軍記・語り物研究会}事務局担当の先生にお目にかかる機会があったら(実は近々、ある予定です)一会員の立場から、提案させて頂こうと考えております。
私がまだ、研究者として現役である間に実現するならば、僭越ながら積極的に協力させて頂く所存です。
とくに学芸員の前川辰徳さんには公用車のプリウスを駆って各所を御案内頂きましたが、移動中の車内や食事の際に、いろいろと情報交換をさせて頂くことが出来て幸いでした。先の茨城大学のシンポを機に、長村君や岩田君とも懇意な方ですから、話も通じやすく、ノンアルコールビールを酌み交わしながら、「噂話」におおいに盛り上がるところもございました。
それにつけても、この旅行は、那須地域について私自身あまりに認識不足であったことを思い知らされる機会になりました。武士論を深める上からも、古代~中世における下野の宇都宮以北の地域のあり方について、あらためて考え直す必要を痛感した次第です。源頼朝が那須で巻狩を行った背景も、そんなところから考え直してみる余地がありそうです。
さらに那須与一の評価についても、歴史学の側面からから実証的なアプローチを加えることと共に、「伝承」そのものについて文学・美術史・仏教史などからの検討が期待されるように思いました(伝承館が開館する以前に、別の博物館で開かれた那須氏にかんする企画展の際に出された図録などを見ると、那須与一の評価や軍記文学にたいする理解にいくつか問題が見いだされます)。
ちょうど先日、「軍記・語り物研究会」の大会で講演の機会を頂いたのですが、その会場として、この那須与一伝承館は絶好の存在なのではないかと思いました。
那須氏関連を始め、九尾の狐の殺生石、北畠顕家の軍勢の移動ルート、さらには松尾芭蕉の『奥の細道』に因む遺跡などもたくさんのこっています。近くに国文学の専攻課程を持つ大学がないのがネックになるかも知れませんが、伝承館の積極的な御協力を得られれば、実現は容易なことだと思います。
大会は、毎年夏休みに開催されますが、那須は御用邸もある有名な避暑地ですし、東京からもそれほど遠くはなく、近くには塩原温泉もあり、全国からたくさんの研究者が集まっても、それに対応することは十分可能ですし、むしろ日頃の骨休みの機会にもなるのではないでしょうか。
そんなことを思いつきましたので、「軍記・語り物研究会}事務局担当の先生にお目にかかる機会があったら(実は近々、ある予定です)一会員の立場から、提案させて頂こうと考えております。
私がまだ、研究者として現役である間に実現するならば、僭越ながら積極的に協力させて頂く所存です。