本日の一句:「晩節は自ずと汚れるものだ、と野口言い。」

No.16990

 那須行きの件。最近は夏休みの期間が短くなっていますし、関西からですと旅費もかかりますから、くれぐれも無理のないようにお願い致します。目下、参加希望者は一人もいません。
 みんなで行くには、かなり以前から計画しているものでなければ、近場で一泊とか日帰りがよいのかも知れませんね。そもそも私自身が体力的に厳しい状態です。
 それにしても、10年ほど前は、なんであんなに次々とゼミで遠方に旅行が出来たのか不思議でなりません。あのころに、平泉など行っておけばよかったと反省しております。

 昨日は某学術雑誌の編集会議に出かけたのですが、地下鉄の駅の階段で躓いた際に、右手の中指を突き指してしまい、今日になって腫れてまいりましたので、PCの使用に支障をきたしております。
 24日のレジュメを作成中なのですが・・・。
 もっとも、指だけではなく、頭脳の方も回転が遅くなっており、こちらの方が深刻です。

 本日のお昼、京都は大雨で、警報が出たり、電車が止まったりしております。九条の現説はどうなったことか。「五山の送り火」は行われるのでしょうか?いろいろ気になります。

【緊急連絡】 那須方面の史跡見学について

No.16926

 先にお話ししましたとおり、9月6日(土)に栃木県大田原市の「那須与一伝承館」で下野の武士団に関する講演を頼まれました。その翌日、学芸員の前川辰徳先生(先年、茨城大学で開催されたシンポの際にもお世話になりました)が周辺(大田原・那須方面)の史跡案内をして下さるとのことですので、ゼミメンバー・関係者・本学学生で関心のある方をお誘いしたいと思います。

 あえて私の講演を聴講する必要はありません。御案内頂くのは、9月7日(日)の午前から夕刻までの日程になると思います。それ以外、往復の旅程などは各自の自由です。
 最寄り駅は東北新幹線の那須塩原駅で、東京から1時間12分を要するとのことです。

 どのくらいの人数になるのかあらかじめお知らせしておいた方がよいと思いますので、参加希望の方は16日くらいまでにお知らせ頂きたくお願い致します。もちろん、それ以降になってもからでも構いませんが、宜しくお願い致します。

 ☆ 那須与一伝承館の前川辰徳先生より、同館で発行した特別展図録や大田原市関係の史跡・文化財に関する報告書・リーフレットなどをたくさんお送り頂きました。
 前川先生にあつく御礼を申し上げます。

 なお、上記見学旅行に参加される方には、一度事前に集まって頂いて、このリーフレット類をお渡しする機会を作りたいと考えています。

『御堂関白記』講読会の思い出

No.16838

 8月の第3週といえば、かつて古代学協会で御堂関白記の講読会が開かれていたことが思い出されます。講師は山中裕先生。横浜のカルチャーセンターで山中先生の講座を受講されている山中先生ファンの御婦人たちや、鹿児島で御堂関白記を講読している一般の方たちをはじめ、当時東大や京大の大学院に在籍していた歴史学者の卵たちが一堂に会して、大変な盛況ぶりでした。歴史学のみならず国文の研究者も多数参加。角田文衞先生・山中裕先生の広い御活躍ぶりが反映されたイベントでもありました。
 京大の関係者では西山良平さんとか吉川真司さんも出席されていたように記憶します。
 思文閣会館で開かれていた頃には、会が終わって、みんな一緒にレストランで昼食を済ませ、それから鴨川まで歩いて、下鴨神社の納涼古本市に出かけたりしました。すると、かならず、同志社大学の竹居明男先生にお目にかかれたものでした。
 最終日の夜は大文字の送り火を鑑賞。
 山中先生もことし6月に亡くなられてしまいました。さみしい限りです。

 昔は、このように、夏休みに全国の研究者が一堂に会して一週間にわたって、史料を読み親睦を深めるようなことをする余裕がありました。
 今はどうかといえば、なにしろ私など、未だに研究室でレポートの採点に取り組んでいる有様ですから・・・。
 
 ☆ 神戸大学の樋口健太郎先生より、御高論「藤原忠実と宇治」(『古代文化』66-1)・「摂関家九条流における「氏寺」の継承と相論』(『神戸大学史学年報』29)を御恵送頂きました。
 樋口先生にあつくお礼を申し上げます。

出羽清原氏の出自に関する新事実(野中哲照先生より)

No.16740

 鹿児島国際大学の野中哲照先生から、とても重要な研究成果をお送り頂きました。
 出自が判然としなかった出羽山北清原氏と吉彦秀武の出自が、これまで見過ごされていた系図(『諸系譜』巻一四所収)を検証したことによって判明したというのです。
 野中先生はこれまで長く前九年・後三年合戦について精力的に研究を進めておられ、また国文学者として書誌は御専門ですから、この「発見」の意義は大きいものと思います。
 清原氏の血統は「思いがけないほどの貴種に属する」とのこと。これは近年、私達が進めてきた武士論研究の成果とも整合する事実だと思います。
 「下から」とか「在地」を強調する史観の相対化という意味においても重要でしょう。

 野中先生が、清原氏・吉彦氏の系譜に関する御研究の結論として示されたなかで、とくに私が注目したいのは、
  ① 清原氏が俘囚の管理を含む辺境警衛にあたっていたこと。
  ② 清原氏の山北入りが意外にも遅く、光頼・武則兄弟の父の時代であったこと。
  ③ 吉彦氏が移民系の俘囚で、北奥の蝦夷鎮定に活躍していたこと。
  ④ 吉彦氏が(外)従六位下郡司少領だったこと。
  ⑤ 清原武則の妹が橘氏に嫁して貞頼を生んだこと。
などの点です。
 この御研究に東北地方の古代中世史を専門にされている歴史学の研究者の方たちが、どのような対応を示されるのか注目してまいりたいと思います。

 そういえば、以前、この掲示板で清原「貞」衡と「真」衡の問題で議論になったことがありましたね。

 今回、野中先生から御恵送頂いた御高論は以下のとおりです。野中先生に、あつく御礼を申し上げます。また、軍記語り物研究会大会でお目にかかれることを楽しみに致しております。
 ☆ 「出羽山北清原氏の系譜─吉彦氏の系譜も含めて─」(『鹿児島国際大学国際文化学部論集』15-1)
   「後三年の戦後を読む─吉彦一族の滅亡と寛治六年清衡合戦─」(『鹿児島国際大学大学院学術論集』5)
   「吉彦秀武の系譜-二人の「荒川太郎」の関係を軸に-」(『鹿児島国際大学国際文化学部論集』14-1)
   「もう一つの後三年合戦像─公戦・私戦判定をめぐる軋轢から─」(『古典遺産』62)
   「『後三年記』序文の偽書性」」(『鹿児島国際大学国際文化学部論集』13-4)

夏休み気分のしない夏休み

No.16725

 ゼミメンバー諸姉兄の多くはすでに帰省中のことと思います。
 当方、このところ諸事重畳で、レポートの採点はもとより、講演レジュメも、月半ば締め切りの校正、月末締切の原稿、それに紀要の論文もまったく捗っておりません。そのため、「暑中見舞い」どころか、夏休み前にお送りしなければならなかった拙文抜刷なども未送のものが多く、各方面に非礼を重ねております。
 この場を借りてお詫び申し上げる次第です。

 今日も今日とて、関東の博物館見学の予定があり、台風接近による交通事情の心配がありますが、決行中。帰りは予定を早めて20:08に京都に着く「のぞみ119号」に乗る予定ですが、どうなることやら。
 帰宅してから、ここに書かなければならない「頂いた論文」のことなど、書かせていただく予定です。

『紫苑』原稿募集のお知らせ

No.16668

 毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は『紫苑』の原稿募集についてのお知らせです。『紫苑』の第十三号に原稿を書いて下さる方を募集しております。積極的な参加をお待ちしております。

原稿を執筆して下さる方は池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。

『紫苑』の投稿規定も掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

参加の締め切り:九月三十日(火)※原稿の締め切りではありません。
 
 備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

では宜しくお願いします。

 今年も8月がちゃんと来ましたね。

No.16659

 先月末締め切りの原稿が漸くできあがりました。拙速で書いた文字通りの拙文です。タイトルは与えて頂いたものなのですが「京都のなかの鎌倉」です。タイトルにそぐわない内容になってしまいましたので、「空間構造と東国武士の活動」という副題を付しました。
 ちなみに、この論文には、下総・伊賀守護であった千葉介の鎌倉末期における在京宿所が何処にあったかを明確に示す史料を紹介致しました。坂口太郎氏の御教示によるものですが、千葉氏研究にとっては注目すべき発見だと思います。
 
 出版社には研究室から添付ファイルで送信しようと思っていたのですが、送信先のアドレスが自宅のPCにしか入っていないのを忘れていましたので、まだ送れていません。まったく日々迂闊の連続です。

 これからはしばらくレポートの評価に時間を集中しなければならないのですが、さまざまな用件が重なっていますので、例のごとく自転車操業の夏休みになりそうです。否、今年は自転車では済まないかも知れません。

 さきほと、大学の購買にボールペンなどを買いに行ったのですが、お店の人に「これからお休みですね」みたいなことを言われたので、「とんでもない、これからが本当の仕事です」というようなことを大声で息巻いてしまいました。まったく、人間が出来ていません、後味の悪いこと限りなしです。
 しかし、ほんとうに当節の大学研究者は、夏休みでさえ、「本務である研究」に没頭する余裕がないのです。大学教員の本務は研究とそれを踏まえた教育なのですゾ。

 最近、巷に出回っている大学をテーマにした書籍や大学教授の特集を載せた総合誌などを見ると、大学は変わったのだという論調が目立ちますが、大学の存在価値は企業などとは異なる価値観に基づいた社会批判や遠い未来まで見通した研究を行うところにあるのであって、突き詰めた言い方をすれば、そうでない機能を要求しているのに「大学」という看板を出させる方がおかしいのだと私は考えています。
 ・・・などと息巻いておりますと、余計暑さが増して参ります。

 ゼミの方も一ヶ月あまりのお休みになりますが、学問研究にお盆休みはありませんから、ゼミメンバー諸姉兄におかれましては「楽しく」研究を進めて下さい。
 そして、いうまでもありませんが、猛暑の候、くれぐれも健康にはお気をつけ下さい。 

【追記】☆ 青山学院大学の藤本頼人先生より、御高論「源頼家像の再検討-文書史料を手がかりに-」(『鎌倉遺文研究』33)を御恵送頂きました。
 藤本先生に、あつくお礼を申し上げます。
 当方のゼミでも、頼家・実朝期の評価については、議論白熱中。とくに岩田君や山本みなみさんが研究成果をどしどし形にされつつあります。
 藤本先生の御意見をうかがえる機会があれば幸いとするところです。
編集:2014/08/02(Sat) 17:00

中断期間-次回の『吾妻鏡』-

No.16660

 夏休みといいますか、伺っているとその間にも研究発表や実習などが立て込んでいる方も多いようで、“休み”という様子ではないように見えますね。「夏の中断期間」は『吾妻鏡』も中断致します。再開に向けて良い準備をしておきたいと思います。

 再開は9月11日(木)ですが、その日は大島さんに『中世の人物』第二巻の書評をシテいただく予定です。しっかり熟読しておきたいと思います。

 日時:2014年9月11日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 内容:書評「野口実.編『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』」
 担当:大島佳代氏(奈良女子大学)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 夏真っ盛りの季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

勉強はできるうちに、しておいたほうがいい・・・♪

No.16645

 久しぶりに森高千里を聴きながら、車を走らせております。

 本日は、昼から夜までの大『吾妻鏡』講読会! 
 従来の解釈に決定的な誤りのある条も発見。
 あいかわらず、老人が一人、戯言ばかり発していて迷惑をおかけしておりますが、それなりに得るところの多い講読会を続けております。
 
 私の方、Facebookにも書きましたように、ついに原稿の締切破りをしでかしてしまいました。昔なら夏休みの佳境の時期なのですが、こんなに忙しい7月末は初めてかも知れません。しばらくは諸事重畳。時間と体力との闘いです。
 しばらくどころか、死ぬまででしょう。覚悟を決めないといけないのですが・・・。
 
 ☆ 立命館大学の谷昇先生より、御高論「藤原定家─歌の切り棄て「かた腹いたや」」(平雅行編『中世の人物』第三巻、清文堂)を御恵送頂きました。
 谷先生に、あつく御礼を申し上げます。

今年度の「軍記・語り物研究会大会」にかんする情報。

No.16625

 今年度の「軍記・語り物研究会大会」の日程などについては、まだ同会のHPにupされていないようですが、8月の下旬に大阪の四天王寺大学で開催されます。

 すでにこの掲示板の「講演予定」でお知らせしたように、私は24日(日)に「列島をかける河内源氏」というテーマで講演をさせて頂くことになっております。そして、その翌日には、当ゼミに参加して下さっていた藪本活治さんや鹿児島国際大学の野中哲照先生の研究発表もございます。

 ゼミの諸姉兄には、24日の私の話はパスしていただきたいところですが、25日の研究発表は日本中世史研究の観点からも有益だと思いますので、ぜひ御出席を検討してみて下さい。とくに藪本さんの発表は『吾妻鏡』の講読の際、日頃問題とされていることに直結する内容だと思います。

 ちなみに、24日の講演は河内源氏に関するものですから、大阪にお詳しい元木泰雄先生に担当して頂くのがよいと思っていたのですが、当日、先生が会に御出席下さるとの御連絡を頂きました。
 そこで、私は思う存分、河内以外の地域での河内源氏の活動を語らせて頂いて、この辺りの問題についてはぜひ、元木先生のコメントをうかがいたい、と主催者にお願いしようかなどと、さっそく姑息なことを考えております。
 
 ともあれ、この大会は、軍記研究のみならず、中世前期の政治史などを勉強している方たちにとっても、おおいに有益な機会になると思います。
 詳しい日程などは、近々同会のHPに掲載されると思いますので、そちらを御参照下さい。

 なお、軍記語り物・研究会の事務局の先生方に、ここにもお書き込み(貼り付け)を頂いて、広く周知に御活用頂くことが出来れば幸いに存じます。
 ゼミの皆さんには、『吾妻鏡』の講読会のときにでもお知らせしたいと思います。

2014年度軍記・語り物研究会大会のご案内

No.16627

野口先生
野口先生ゼミの皆様

 野口先生にはいつも大変お世話になっております、軍記・語り物研究会の平藤幸です。
 ゼミの皆様からも、貴HPをとおして、また、野口先生がいつもご恵送下さる『紫苑』にて多大な学恩を蒙っております。
 さてこのたびは、今夏に四天王寺大学藤井寺キャンパス(近鉄藤井寺駅南出口より徒歩3分)にて行われる、軍記・語り物研究会大会の告知をさせていただきたく場所をお借り致します。なにとぞお許し下さい。
 野口先生には、ご講演をご快諾いただき、誠にありがとうございました。
 「列島をかける河内源氏」、本当に楽しみです。
 元木先生もおいでくださるとのことで、どれほど豪華な会になるのだろうと、今から興奮しております。
 講演会・懇親会・研究発表会・実地踏査、いずれも、会員外の方のご参加も大歓迎ですので、詳細につきましてのお尋ねがございましたら、当会HP↓(近日中に大会情報を更新致します。遅れていて申し訳ありません)をとおして事務局宛にメールをお送りいただくか、
http://gunki.sakura.ne.jp/menu/officemenu.htm
私宛にご連絡を賜れれば、追ってご返事申し上げます。
 野口先生にご講演いただける「初日」から、河内源氏と『太平記』の郷をめぐる踏査の「三日目」まで、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げておりますので、なにとぞよろしくご参集下さいませ。
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第1日目 2014年8月24日(日)於 四天王寺大学 藤井寺駅前キャンパス 5階 501教室
受 付 13:30~
講 演 「河内と軍記文学」 14:00~17:00 
 列島をかける河内源氏             京都女子大学宗教・文化研究所  野口  実 氏
 『太平記』の「文学」と楠木正成          名古屋女子大学(名誉教授)  大森 北義 氏
懇親会 18:00~     於 料亭 こもだ(近鉄南大阪線藤井寺駅より徒歩5分)
               参加費  院生 4,000円  一般 6,000円

第2日目 2014年8月25日(月)於 四天王寺大学 藤井寺駅前キャンパス 5階 501教室
受 付   9:30~
研究発表 10:00~12:00
 『吾妻鏡』の合戦叙述――奥州合戦を中心に      
                              灘中学・高等学校  藪本 勝治 氏
 国立歴史民俗博物館蔵『菅芥集』所収の中原広季追善願文について
          日本学術振興会  中川 真弓 氏
総会   13:00~13:30
研究発表 13:30~16:45
 対馬金田城築城・大吉戸神社創建を巡る言説と神功皇后「三韓征伐」譚
                       中京大学   德竹 由明 氏
 『陸奥話記』の重層構造とその形成過程
                               鹿児島国際大学   野中 哲照 氏
 『太平記』欠巻考―南朝勢力の記述との関わりから―
   愛知教育大学   今井正之助 氏

第3日目 2014年8月26日(火)8:30~17:30
実地踏査 「河内源氏と『太平記』の郷をめぐる」
行 程  叡福寺・壺井八幡宮・通法寺址・下赤坂城址・上赤坂城址・観心寺・金剛寺
       参加費  4,500円

夏の『吾妻鏡』祭-次回の『吾妻鏡』-

No.16600

 暑中お見舞い申し上げます。
 梅雨も明けて、期末試験・期末レポートの季節だと思います。

 さて、次回31日の『吾妻鏡』は、特別に少し長めに時間を取って読みたいと思います。
 31日の12:00に共同研究室にお集まりいただいて、その後、夕方までどーんと読みましょう。

 日時:2014年7月31日(木)12:00頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 夏真っ盛りの季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

夏が来ると思い出す、表参道で食した鰻重の味。

No.16611

 31日は共同研究室に集合の後、A地下か「ぐるんぱ」あたりで昼食会を開いて、それからゆっくりと『吾妻鏡』を読む予定です。
 昼食は私が「奢る平家!」。
 ディナーではなくランチで、しかも学生食堂というのが私のセコイところ。
 我が恩師の貫先生などは、夕刻に前期最後の大学院ゼミを終えてから、表参道の青山通りに面した、たしか「佐阿徳」という名の料亭に現役院生のみならず修了生も誘って鰻重とビールでおもてなしして下さったものでした。すごい御負担だったと思います。
 不肖の弟子ゆえに、財政規模と人間的な度量の差に於いて、これを忠実に真似ることは出来ませんので、縮小版でご勘弁下さい。

 ところで、今週はよく働いたせいか、遂に今朝、いつもの時間には起床できないほど疲れ果ててしまい。今も身体不調で、後回しになってしまった月末締切の論文にも取り組めません。
 しかし、だからといって呆然としているのも気が引ける。そんなときに、この掲示板とかFacebookは格好の時間つぶしの場という事になるわけです。
 直面する課題からの逃避の場にしていて申し訳ありません。

 それから、全巻完結した『中世の人物』ですが、「あっ!夫婦で執筆している」と話題になっているお二人がいるそうです。そう言えば、そうですね。よい記念になったことと思います。
 末永くお幸せに!