本日は日本史研究会で中世の卒論発表会がありました。奈良女子大学の大島さん・山浦さんのお二人が報告をされたはずです。お疲れ様でした。今度のゼミの時間に感想を伺いましょう。出席された岩田君からは講評を。
お二人にとっては、まだ学界デビューというほどではないと思いますが、よい刺激を得られたのではないかと思います。
もし、今マイナスと感じていることがあっても、それはすべて将来のプラスに転じます。年寄りが若い人を羨ましく思うのは、そういうところにあるのです。
当ゼミのメンバーで知らない人はいないと思いますが、『日本史研究』という学術雑誌があります。私も一度だけ投稿したことがありますが、査読の結果は掲載不可でした。その一事で明らかなごとく、とっても権威ある雑誌です(と言いながら、内心含むところがある・・・?)。
その最新号(620号)に、師範代の岩田君が髙橋昌明著『平家と六波羅幕府』の書評を発表されました(表紙の写真はFacebookコミュニティ「宗教・文化研究所」に貼りましたので、御覧下さい)。
しばしば『吾妻鏡』の講読会の途中で議論(というよりも雑談)になる「鎌倉幕府成立時期論」に直結する問題について述べられています。話に乗りたい人。すくなくとも院生以上のメンバーは目を通しておいた方がよいでしょう。
また、この号の巻頭には、日頃、このゼミにもしばしば顔を出して下さり、メンバーの多くが(のみならず、私自身も)大変お世話になっている坂口太郎君の論文「鎌倉幕府後期宮廷の密教儀礼と王家重宝-清浄光寺蔵「後醍醐天皇像」の背景-」が収められています。彼の博覧強記、そして堅実・実証的な研究姿勢には常に感嘆させられているのですが、この論文もまた然り。
それから、この『日本史研究』620号には、巻末に清文堂『中世の人物』の広告が載っています。あらためて第一巻の執筆者は、ここで御確認下さい。すばらしいラインナップに驚かれると思います。
明日は地元のNPO法人「カフェ・頼政道」
http://www.cafe-yorimasamichi.jp/で地域の歴史についてのお話をすることになっています。さてさて、どうなることやら。