明日(8日)の「基礎演習Ⅰ」・「演習Ⅰ」

No.11230

 暖かくなったのに、また真冬のような寒さに戻ったり・・・というような毎日で、耄碌ジイサンの私は体調不良に苛まれております。
 みなさんも、お気をつけ下さい。
 
 さて、明日の「基礎演習Ⅰ」と「演習Ⅰ」ですが、「基礎演習Ⅰ」は前半、現代社会学部で用意してくれた御菓子を頂きながら自己紹介をしてもらいます。後半は霜田先生に時間割作成の御指導をお願いしています。
 3回生の東川さんも来て下さいますから、いろいろ相談に乗ってもらうとよいでしょう。
  なお、まだメール送信が済んでいない人は早々にお願いします。

 「演習Ⅰ」は初顔合わせ。こちらも、自己紹介と各自の研究への取り組みの方向性を語って頂きたいと考えています。「基礎演習Ⅰ」と同様に個別発表の開始は連休明けということになるでしょう。
編集:2014/04/07(Mon) 17:52

明日のゼミのご案内

No.11318

 再度のご案内です。
 次回は今春に学部を卒業された方々の卒論報告をしていただくことになりました。通常の『吾妻鏡』は一旦お休みにして、合同卒論報告会に向けての準備・議論などできればよいと思います。

 日時:2014年4月10日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 報告者:大島佳代氏(奈良女子大学)、山浦沙織氏(奈良女子大学)

 メンバーが揃うのは4時前後になるかと思いますので、実際には4時頃にぼちぼち始めることになると思います。
 また、当日は『紫苑』の最新号も出来の予定です。乞うご期待。

 木曜日の『吾妻鏡』ですが、今月は10日・17日・24日に開催予定です。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。春のうららかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

 明日『紫苑』第12号をお配りできると思います。

No.11323

 新年度に入り、「卒業生は就職先の新しい世界で、さぞかし大変だろうなぁ」なんて他人事のように考えていたら、私も何やら大変なことになっていました。昔の大学のように、桜を愛でながらのんびりと新学期を迎えるなんてことはもう無理なのでしょうか?
 あの、1980年代初頭の時代、千葉の新設高校の教員として生き抜いた実績を持つ私も、さすがに寄る年波には勝てなくなって参りました。だって、高校教員時代の同僚は大方定年退職しているんですからね。事務仕事は捗らず、物忘れはひどく、何とも情けない有様です。
 あらためて、学生諸姉の御助力、御協力をお願い申し上げる次第です。

 研究所ゼミの方は言うに及ばす・・・です。
 ちなみに、明日のプレ卒論報告会は、どんなお話が聴けるのか、とても楽しみですね。
 それから、家政学研究科でも私の授業の履修者がおられるようなので、その方にもかつての満田さんたちのように、ここで勉強することによって歴史学の方法論を身につけていただきたいと思っています。
 
 それにしてもよい季節なので、どこかに出かけることができればよいのですが、例によって締切間近の原稿や、講演の準備に切羽詰まっていて、余裕がなく、まことに残念です。
 締切如き何するものぞ!というような、大らかな(迷惑な)性格の人物であれば、こんなチマチマした日々を送らなくて済むのだとは思いますが。生来の小心(臆病)者ゆえ、明日もまた、駐車場の満車を恐れて、眠い目をこじ開けながら出かけることになるのでありましょう。

 ところで、『中世の人物』のパンフレットに掲載された諸先生方による推薦文をFacebookの私のページに貼り付けてございます。ぜひ、ゼミのメンバー、関係者の皆さんにもお読みいただきたいと思います。

 2014年度のスタートにあたって。

No.11185

 いよいよ今週から新年度の授業開始です。
 現代社会学部の「基礎演習Ⅰ」については、すでにオリエンテーションで顔合わせも出来ましたので、それなりに準備が出来ていると思うのですが、「演習Ⅰ」の方は未着手。 これは、歴史・地域振興・歴史資産を活かした観光といったテーマの枠組みの中で、報告と討論、あるいは見学といった方法で進めるに如かずでしょう。
 それから「教養科目」は、第一回目はまだ本題に入らないにせよ、今日の歴史学の課題とか歴史認識の問題などはお話しておかなければならないところでしょう。いつも、一度の授業内容が多すぎて、一方的に喋っておしまいという感じなので、今年度はポイントをしぼって余裕のある講義にしたいと思っています。配付資料も少な目にしましょう。
 大学院家政学研究科の授業は、例年通り歴史学からのアプローチの方法を学んで貰う意味から、これまで履修された満田さん・山口さん・尾河さんたちと同じように、研究所ゼミのメンバーと一緒に勉強して貰う形をとりたいと考えています。

 最近は評価のことを気にする人が多いのですが、大学は<性善説>を前提にして存在すべき空間ですから、成績評価もそのようにして対応します。もっとも、私など、学生時代、一番得意とする科目の成績が一番悪かったりいたしました。授業中に担当の先生(卒論の指導教授ではありません)の意見と私見が対立するところがあったのがその理由です。そもそも、大学における成績というのは高校までのそれとは尺度が違うのです。

 一方、研究所ゼミナールですが、昨年度末、いよいよ新しい方は誰も来なくなるのかと思っていたのですが、うれしいことに千客万来の様相です。奈良女子大学からは窪田さんに加えて、同じく学部生の加藤さんや院生の大島さん・山浦さんが、京大から院生の弓山君、それに本学史学科の田口さんが復帰されました。そのほか、不定期参加ながら同史学科の井上さんもおられますし、ほかに田口さんの御紹介で現代社会学部の方もお出でになるとのことです。これに正副師範代の岩田君・山本さんと『紫苑』編集長の池嶋さんと私ということになると、総勢12人ということになり、さらに何人か加わるとなると、とても私の研究室(研究所教授室)では収まりきれず、これは何としても共同研究室の確保が必要のようです。
 なお、関西圏で御活躍中のゼミ古参メンバーには、時にお時間がおありでしたら、史料講読会などにお運び頂ければ幸いです。遠方の方も公開講座の時などはぜひ。
 ゼミの発展はヨコとタテの関係のバランスが重要で、そこに妙味・メリットも発生するものです。

 ゼミ創設当初は諸姉兄の「おとうさんみたい」だった私も、すでに数年前には某君に「おじいさんみたいになりましたね」と言われました。ですから、今はおそらく学部新入生からは「曾おじいさん」と言われかねない状況に立ち至っているはずです。
 身体・精神・能力の三拍子揃っての耄碌が際だって参りましたので、史跡見学やゼミ旅行のような活発な活動を展開しづらくなったことは否めません。
 その辺りも踏まえて、今年度も頑張って参りたいと思います。よろしく御協力ください。

2014年度、本格始動。

No.11091

 本日は本年度の現代社会学部「基礎演習Ⅰ」履修の諸姉と初顔合わせ。3回生の東川さんにお手伝いを頂きました。石川県から熊本県まで出身地は多彩ですが、今年も関東は不在なのが残念。

 今年の9月6~7日に、今度は栃木県北部の博物館で講演と史跡調査の機会を得られることになりそうです。まだ、暑い時期かも知れませんが、もし一緒に行こうという方がおられましたらお知らせ下さい。御案内下さるのは、かつて岩田君・長村君が水戸→土浦でお世話になった方です。

 ☆ 群馬県立歴史博物館の梁瀬大輔先生より、同館編・発行の『増訂 群馬県立歴史博物館所蔵 中世文書資料集』ならびに2月23日に伊勢崎市赤堀公民館で開催された史跡女堀シンポジウム資料集などを御恵送頂きました。
 梁瀬先生に、あつくお礼を申し上げます。

 ☆  2月9日の講演会でお世話になった深谷市教育委員会の飯島峻輔先生より、埼玉県歴史資料館編『畠山重忠墓』(川本町教育委員会発行)など畠山重忠に関わる遺跡発掘調査報告書を御恵送頂きました。
 飯島先生に、あつくお礼を申し上げます。
編集:2014/04/04(Fri) 17:09

練習試合のような-次回のおしらせ-

No.11092

 新年度がスタートし、賑やかな雰囲気になってありがたいことです。今年度もゆるやかに読んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 さて、次回は卒論報告をしていただくことになりました。木曜日に開催中の『吾妻鏡』は一旦お休みにして、合同卒論報告会に向けての準備にお役立ていただけると幸いです。

 日時:2014年4月10日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 報告者:大島佳代氏(奈良女子大学)、山浦沙織氏(奈良女子大学)

 メンバーが揃うのは4時前後になるかと思いますので、実際には4時頃にぼちぼち始めることになると思います。
 また、当日は『紫苑』の最新号も出来の予定です。乞うご期待。

 木曜日の『吾妻鏡』ですが、今月は10日・17日・24日に開催予定です。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。春のうららかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

ゼミに再興の兆し。

No.11094

 肝腎のゼミの話をし忘れました。
 昨日のゼミには、あらたに奈良女院生の山浦さん、京大院生の弓山君が加わり、さらに本学の田口さんも復帰されたので、なかなか賑やかな会となりました。

 大島さんからは、お土産を頂きました。ご馳走様でした。

 私の部屋から共同研究室に移動したり、ドタバタ致しましたが、講読会の方は、副師範代の山本さんが、畠山重忠事件に関する様々な史料をまとめてきて下さいましたので、なかなか面白く且つ充実したものになりました。
 来週はさっそく、研究発表がうかがえそうで、これまた楽しみ。
 今年度のゼミは、これは久しぶりに大ブレイクの可能性が・・・!
 古参の皆さんも、お時間がありましたら、ぜひ覗きにお出かけ下さい。

【追記】
 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生より、御高論「日本人の「武」の自意識」掲載の渡部節夫編『近代国家の形成とエスニシティ』(勁草書房)を御恵送頂きました。
 佐伯先生に、あつく御礼を申し上げます。

4月3日のゼミ開催場所の変更について

No.11046

 本日(4月3日)のゼミは、共同研究室で降誕会準備の会議が開かれるため、急遽、教授室にて開催することになりました。
 

15年目のゼミ(2014年度)は明日から。

No.11038

 いよいよ2014年度の開幕です。
 ゼミも明日が初日。今年度も宜しくお願い致します。
 このゼミが活動できる期間はあと2年ですので、古参メンバーの方もお暇なときにはぜひ御参加下さい。
 後を引き受けてくれる方が現れることを待望しています。
 
 さて、もう15年も前、このゼミが誕生する頃に活躍してくれた奈良女子大学の前川佳代さんから下記のようなお知らせがありました。
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 元SPEEDの上原多香子さんと甘葛煎のロケをしました。
 今晩放送される歴史秘話ヒストリアで放映されます。
 約2時間のロケが3分に編集されたようで、どうなったのかはわかりませんが、
 大学の宣伝はできたと思います。
 お時間がありましたらご笑覧ください。
 http://www.nara-wu.ac.jp/news/H26news/20140402/20140402.htm
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☆ 樋口州男先生・錦昭江先生・櫻井彦先生・久保勇先生・鈴木彰先生の御連名で、太平記研究会編『新訂 太平記』第二巻(東京堂出版)を御恵送頂きました。
 疎い南北朝期をこれで勉強させて頂きたいと思います。
 先生方に、あつく御礼を申し上げます。

油津で会った女性のこと

美川圭
No.11023

 ここのところ、夏と春に時間をみつけて一人で船に乗ることにしている。5年ほど前までは中国各地に行っていたが、前の職場を退職するとともに一緒に行っていた中国史の先生も退職されたので、それができなくなったためである。
 今年の春も、3月中旬、大学の会議の合間をぬって、商船三井客船のにっぽん丸に乗った。10万トン以上のクルーズ客船が数多ある最近の世界の趨勢からすれば、この建造後四半世紀になろうとする2万3千トンの日本船はもう小型客船の部類である。行き先はどこでもよかったのだが、たまたま予定に合致したのは神戸から2泊3日で宮崎県の南部の油津行であった。このコースは以前にも1度経験済みだが、そのときは日本郵船の飛鳥(先代)であった。油津に上陸したとはいっても、船から直接バスで飫肥の城下町へ行ったので、まったく油津は見ていない。今回はこのそれほど観光客の行かない油津を徒歩散策してやろうという心づもりであった。そのため船会社が募集するオプショナルツアーの類は一切申し込まなかった。
 8:00に船が着岸したのは、油津港東埠頭10号岸壁というところで、市街地からは2kmほど離れている。市街地との交通手段は車しかない。着いてみると数台待つタクシーはほとんど予約車で、あとはオプショナルツアーのバスばかりである。まあ、17:00の出港まで時間は余るほどあるので、予定通り歩くことにする。ところが、貨物港のため、ビュンビュン大型コンテナのトラックが行き交い、途中の道は殺風景この上ない。歩いている人間など一人もいない。それでも小一時間ほどで、堀川運河から明治36年に建設された堀川橋に着いた。
 そういえば、ここは渥美清の「男はつらいよ」45作目の「寅次郎の青春」という映画の撮影現場なのである。この映画にはこの特徴的な明治の石橋、すぐ近くの吾平津神社の祭礼などが映画で登場していた。運河沿いに今でも建つ家が、風吹ジュンがやっている散髪屋として使われた。すぐ近くに堀川資料館という無料の展示施設がある。もともと運河沿いに建つ立派な2階建ての会社の建物のようだが、中にはこの映画の写真などが展示してある。そのテラスから見ると、ちょうど堀川橋を撮影するには格好のスポットともなっている。
 入ってみると、中にはおばあさんが一人いて、掃除などしながら管理しているらしい。2階へ上がると、ロングヘアの女性が一人。先客である。熱心に写真をながめている。ふと横顔を見てみると、あれ、だれかに似ている。まさか。その通り、写真に写っている女性その人である。私の気配に気がついたその女性が一瞬、私と目をあわせた。他に誰もいないため、図々しくも「後藤久美子さんですよね」と声をかけてしまった。彼女もすっとうなずいた。「たしか、ヨーロッパ、たしかパリでしたかにお住まいですよね」と話を続けた。
 「日本に来て少し時間ができたので、東京から宮崎に飛んでみました。もう20年も前です。ここで撮影したのは。そのときはここと、飫肥と、それから海岸1箇所ぐらい。それしか見ていないので。なつかしいですよね。あのときは渥美さんがもうあまり体調がよろしくなくって、スタッフも皆気をつかっていました。私も何だか撮影を心から楽しむ雰囲気にはなれませんでした。このシリーズの最後のほうの5作品にも出させていただいて、それで私の俳優生活も終わり。渥美さんも亡くなりました。」
 油津の狭い路地をほんの少し彼女と歩き、そのあと、彼女の運転する車で船まで送ってもらった。その道すがら「車の運転が好きなので、いつも飛行機と車ばかりですが、こういう旅もすてきですね。こんど船にも乗ってみます」とつぶやいた。彼女はこれから午後に飫肥に行くつもりだという。職業柄、ほんの少し、飫肥の史跡を案内しようかとも思ったが、出過ぎたことはさすがにやめた。出会いは、この程度がよいのである。もう若い人は知らないかもしれないが、後藤久美子さんといえば、10代のころ日本の代表的美少女として一世を風靡した人である。今は、それなりに年齢を重ね、落ち着いた大人の女性となっていた。それを知っただけでもう十分である。もう2度と会うことはないだろう。

宗教・文化研究所の調査委員会?の発表

No.11030

 詩情あふれる名文に一瞬引き込まれてしまいました。
 これが史料として使われると後世の歴史家や国文学の研究者は苦労することになると思います。
 『平家物語』なんか、こんな感じで作られたのでしょうね。『大原御幸』なんて、こんな感じかも・・・。

 ちなみに、後世の学者さんたちのために関連「史料」の御紹介です。
 「平幹二朗さん来訪」という当BBS>>No.3485<2005/04/01(Fri) 00:13>
 そして、元木先生の慧眼>>No.3489。さらに、>>No.3505の「父は悪代官」<2005/04/02(Sat) 11:52> 。

 しかし、ほんとうに名文です。 
編集:2014/04/01(Tue) 13:14

今年度もどうぞよろしくお願い致します

美川圭
No.11036

今年の4月1日は少し手が込んだものをご披露致しました。楽しんでいただけたでしょうか。今年度もどうぞよろしくお願い致します。さて、このお話、どこまでが真実なのでしょうね。

古文書学会見学会のご案内

元木泰雄
No.11004

 先に野口先生から書き込んでいただきました通り、4月20日に、大阪城天守閣で古文書学会見学会を開催致します。
 見学会の詳細は下記のとおりです。

場所 大阪城天守閣
日時 4月20日 日曜日
15時~17時 (受付は14時45分から) 
集合場所  天守閣改札前
参加費500円
 
 大阪城天守閣にて春のテーマ展「乱世からの手紙―大阪城天守閣収蔵古文書選―」を見学いたします。大阪城天守閣の収蔵品から逸品を選りすぐり、古文書の魅力をわかりやすく伝える展覧会です。ふるってご参加ください。
 なお、展覧会の会期は3月21日(金)~5月6日(火・振り替え休日)です。

 参加希望の方は、下記までハガキにてお申し込みください。
 4月15日(水)必着でおねがいいたします。

申し込み先 
〒606-8501京都市左京区吉田二本松町 
京都大学大学院人間・環境学研究科 元木研究室

 多数の方々のご参加をお待ちしております。
編集:2014/03/31(Mon) 08:42

元木泰雄・野口 実・平 雅行編『中世の人物  京・鎌倉の時代編』全三巻

No.11013

 清文堂出版HPの新刊紹介に、元木泰雄・野口 実・平 雅行編『中世の人物  京・鎌倉の時代編』全三巻(『保元・平治の乱と平氏の栄華』『治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』『公武権力の変容と仏教界』)がupされました。↓ここに全三巻すべての目次(各章のタイトルと執筆者)が出ています。

  http://www.seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-0994-4.html

 第一巻は4月20日発売の予定のようですが、発行部数が驚くほど少ないので、早く読みたい方には出版社への事前予約をお勧めいたします。

早くも卒論報告会が開催されます。

No.10995

 いよいよ来週は新年度です。その開始早々に恒例の「大阪歴史学会・日本史研究会合同卒論報告会」が開かれます。日程は下記の通り。
 **********************************************:
   ◇ 大阪歴史学会・日本史研究会合同卒論報告会 ◇
  日時:2014年4月19日(土)14:00~
  会場:機関紙会館5階 大会議室 (機関紙会館は京都市バス府庁前下車)
  報告① 14:00~14:45
   大上幹広氏(大阪大学)「鎌倉後期の東寺供僧領弓削島荘と開田准后法助」
  報告② 14:45~15:30
   大島佳代氏(奈良女子大学)「中世法制史料に見られる武力」
  報告③ 15:45~16:30
   山浦沙織氏(奈良女子大学)「武士の倫理観―人を殺す精神―」
  報告④ 16:30~17:15
   伊藤大貴氏(大阪大学)「戦国期山名氏をめぐる政治情勢―室町幕府との関係を中心に―」
**************************************************
  10日または17日のゼミの日に、この卒論報告会に臨むための勉強会を開きたいと考えています。詳しいことは3日のゼミの時間に決めましょう。
 平田さんや山本君以来、当ゼミのメンバーは学部を卒業すると、必ずこの発表会の洗礼を受けていますね。雨の日に大阪の難波宮跡近くの会場で開かれたときのことが思い出されます。もう10年以上も前になるでしょうか?

 ☆ 東洋大学の森公章先生より、御高論「源頼信と河内源氏の展開過程」(『東洋大学文学部紀要』67)を御恵送頂きました。
 従来とは異なる視角からのアプローチで、たいへん勉強になりました。
 森先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 日本大学の関幸彦先生より、新刊の御高著『武士の原像 都大路の暗殺者たち』(PHP研究所)を御恵送頂きました。
 関先生に、あつく御礼を申し上げます。

平成25年度の 宗教・文化研究所ゼミナール活動

No.10978

  平成25年度は、次のとおりゼミナール活動を実施した。
  宗教・文化研究所 野口実教授を指導助言者として、本学のみならず関西圏の大学に在籍する若手研究者(大学非常勤講師など)・大学院生・学部生、および本学卒業生を 含む一般社会人(中学・高校教員など)が参加して「中世前期の社会と文化」をテーマに、以下のような研究・学習活動を進めた。なお、学内における活動場所は研究所共同 研究室である。

 ① 史料講読会
     『吾妻鏡』講読  通年:毎週木曜日15時00分~19時00分
  参加者は、本学学部学生(史学科)のほか、京都大学大学院生(本学卒業生)・奈良女子大学大学院生・学部生で、講読部分の内容の検討や研究史の整理も含めて輪読形式で行った。会の運営にあたっては、研究所共同研究員で立命館大学の非常勤講師をつとめる岩田慎平氏(日本中世史)の助力を得た。

 ② 研究発表会・勉強会
   6月20日
  宗教・文化研究所公開講座の事前勉強会
 11月21日 
  報告者:山本みなみ氏(京都大学大学院生・本学卒業生)
     報告テーマ:「『比企氏の乱』再考」   
   3月6日
 報告者:岩田慎平氏(立命館大学非常勤講師)
 報告テーマ:「『国衙軍制論』のことなど」
   
 ③ 自治体主催のイベントへの協力と参加
  11月2日に開催された京都市伏見区役所醍醐支所による「醍醐もちもちぃんウォーク」に企画段階から協力し、当日もメンバーが参加して史跡見学の案内などを担当した。

 ④ その他
   6月22日に行われた研究所主催の公開講座に際しては、例年のように、その実施にあたって積極的に協力し、講師との懇談会・懇親会を実施した。
  
 ※ これまで本学学部生のゼミメンバーは、大学院に進学する者が多く(本学のほか、京都大学・神戸大学・広島大学・学習院大学)、また大学院在籍のメンバーなど、すでに自立した研究者として活躍している者の一部は野口教授を研究代表者とする研究所共同研究の研究協力者に連なるに至っており、研究所の研究活動とゼミナールの活動が効果的に連携しつつある。
 ゼミメンバーによる研究成果の報告とゼミの活動記録として、機関誌『紫苑』第12号(350冊)を発行した。また、在来のHP(http://rokuhara.sakura.ne.jp/bbs/)のほか、本年度は新たにFacebookページを開設して、活動の紹介をさらに積極的に行った。ゼミナール活動の詳細については、これらを参照されたい。

平成26年度へ邁進-次回の『吾妻鏡』-

No.10979

 京都女子大学宗教教育センターをはじめとして本学関係部署のみなさま、当ゼミ活動にご理解をいただき各種行事においてご協力・ご支援いただきましたみなさま、おかげをもちまして今年度もさまざまな活動を行うことが出来ましたことに、この場を借りて御礼申し上げます。
 来年度も変わらぬご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 さて、次回は新年度となる『吾妻鏡』のご案内です。4月以降も、ひとまず毎週木曜日の午後に開催予定です。フレッシュな雰囲気のなかでの史料講読です。

 日時:2014年4月3日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(元久二年の記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 2014年4月は、3日・10日・17日・24日の各木曜日に開催予定です。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。桜の花咲く頃に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

今年の公開講座は 「京に上る東国武士、鎌倉に集う都人」

No.10933

 本年6月の公開講座につきまして、講演テーマなどが決まりましたのでお知らせ致します。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
          ◇ 2014年度 宗教・文化研究所公開講座 ◇
   シリーズ:東山から発信する京都の歴史と文化⑯ 「京に上る東国武士、鎌倉に集う都人」

 【日時】6月28日(土)13:00~17:00

 【講師と講演テーマ、講師コメント】
 
  岩田慎平(立命館大学文学部非常勤講師) 「京都から鎌倉に集う人びと―武士政権を読みなおす―」
  
   鎌倉幕府は武士による武士の政権であるという視点を相対化しながら、その担い手となった人びとの出自や存在形態について考えてみたいと思います。具体的には、小鹿島公業の一族や源光行、源仲章のことなどを取り上げるつもりです。

  湯浅治久(専修大学文学部教授) 「東国武士・寺院の活動と京都-千葉氏とその周辺-」

   鎌倉~南北朝の東国武士と寺院の活動と京都との関わりを、千葉氏・日蓮宗を中心にさぐる、という趣旨です。できれば「周辺」にて新味が出せればと思っております。「紙背文書」にもふれる所存です。


 【司会】  野口実(本学宗教・文化研究所教授)
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 多くの方々の御来場をお待ちしています。
 講座終了後、例年のように懇談会・懇親会の機会を持ちたいと思いますので、古参メンバー、ゼミ関係者各位はぜひ御出席下さい。

 ☆ 奈良大学の大田壮一郎先生より、御高論「中世後期の本末関係と末寺支配-大徳寺を事例に-」(井原今朝男編『生活と文化の歴史学3 富裕と貧困』竹林舎)・「摂津国箕面寺(瀧安寺)の復興と修験道本山派-霊場から聖地へ-」(『光華会宗教研究論集』4)を御恵送頂きました。
 大田先生に、あつく御礼を申し上げます。