「もちもちぃんウォーク」の下見-史跡散歩を行いました。

No.10098

 昨日は11月2日に実施される「もちもちぃんウォーク」の下見を兼ねた醍醐史跡見学会を実施しました。幸い、雨も上がり、気温も歩くのに適切でした。

 参加者は「もちもちぃんウォーク」の当日、見学先での講師を担当して頂く3人の先生方と、地元に長くお住まいの方、伏見区の担当者、ゼミの院生・学部生各1名でした。
 集合場所は地下鉄醍醐駅。バスで来られた人もいましたが、すごいのは滑石越えを歩いて来たという先生。鹿児島でいえば「山坂達者」です。ほとんど大石良雄なみ(否、以上)。

 私は遅れそうな人からの連絡を受けるためにケータイのアドレスを知らせていたのにもかかわらず、ケータイを携帯するのを忘れるという失策。
 ちなみに、よく2時間ドラマで、「被害者の所持品に、ケータイがないから・・・」というセリフが出てきますが、私のように日常的にはケータイなど持たない人間もいることを脚本家は銘記されたいと思う次第です。

 醍醐寺から赤間稲荷→朱雀天皇陵→曼荼羅寺跡→醍醐天皇陵→西方寺→火防稲荷→善願寺→下村家住宅→醍醐寺を3時間程で歩きました。途中でお話をうかがったり、意見交換をしたために当日の倍くらいの時間を要しましたが、前回に比べるとかなりハード。もっとも、そう感じるのは、私の体力が低下した証かもしれません。

 幸いだったのは西方寺で前御住職の御厚意によって本堂内の仏様を拝観させて頂き、裏山の石仏におそらく中世以前に遡ると思われるものを発見できたこと。醍醐の歴史は未解明なことがまだまだ多いと思いました。

 醍醐寺に戻って散会しましたが、みなさんお腹を空かせていたので、境内の雨月茶屋で軽く早めの夕食を取り、それから有志とともに拙宅へ。夜遅くまで話が弾みました。

 残念だったのは、学部生の参加が僅かに1名であったこと。期待はずれで、ちょっとガッカリさせられました。
 見学中の写真はFacebook(宗教・文化研究所ゼミナールと野口実)に貼りました。

 さて、これから当日の見学会後に実施する講演のための資料づくりを開始です。
編集:2013/10/27(Sun) 17:32

そうこう言う間に10月も終わるよ-次回の『吾妻鏡』-

No.10099

 昨日(10/26)は、11月2日に開催の『醍醐もちもちぃんウォーク ~醍醐三水と天皇陵をめぐる~』を前に良い下見ができました。当日も好天に恵まれるとよろしいですね。

 木曜日の『吾妻鏡』のほうは、長々と“振り返り”を続けさせていただいておりますが、次回も引き続き建仁三年(1203)頃の記事を再点検してみたいと思います。

 日時:2013年10月31日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。秋の深まりを感じる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。
 京都女子大の方限定ではありませんよ。

 明日は晴れるぞ!

No.10096

 明日に予定している醍醐寺周辺の史跡見学(「もちもちぃんウォーク」の下見見学)ですが、天気予報によると12時から晴れということになりましたので、予定どおり実施します。
 なお、もし集合時間に遅れてしまった場合は、予定のコースを追いかけてください。
編集:2013/10/25(Fri) 08:24

「落胆的」な出来事を「楽天的」に乗り切る

No.10097

 今日は京都アスニーで重源のお話をさせて頂きました。
 一般の方に、この辺りの時代をテーマにしたお話をする際には、どうしても昨年の大河ドラマ批判を加えなくてはならないところが面倒で困ります。本当に迷惑な話です。

 台風接近による雨の影響で、お見えになれない方が多いだろうと思っていたのですが、沢山の方の御来場を頂いて嬉しくなり、また例の「迷調子」に陥ってしまいました。
 困った話ですが、もっと困ったのはレジュメの誤字。
 「恵福寺」が「叡福寺」になっていたり、「善願寺」が「誓願寺」になっていたのも困りますが、ひどかったのは「楽天的」が「落胆的」になっていたことで、まったく「落胆的」な出来事でした。なんか気の利くワープロソフトって作れないものですかねぇ。

 それにしても、立っての講義2時間に、傘を差しながらカバン(私のカバンは、他人から見たら不用な物がたくさん入っているので、やたらと重いのです)をぶら下げて、二条駅から丸太町七本松の京都アスニーまで往復したりしたものですから、けっこう疲れました。昔なら何でもなかったろうに、本当に老いぼれたものだと情けなくなります。

 話は変わりますが、昨日、ある関西の出版社に「返事はメールでよいですから」、と電話で問い合わせた返事が一向に届きません。
 まったく困っております。

 ともかく、明日は醍醐の史跡散歩。なんとか、お昼までに体力を回復したいものです。

鎌倉幕府前期政治史研究に光明がさす秋

No.10095

 「基礎演習Ⅱ」の時代祭見学の報告ですが、どのような観点で見学したのかが問題ですから、一人一人で送信して下さい。
 送信がない場合は、欠席の評価になります。

 昨日は京都大学の元木先生の研究室で開かれた研究会に出席。M2の院生さんから、鎌倉幕府前期政治史に関する大変有益な研究発表をうかがうことが出来ました。
 論文での発表が楽しみです。
 また、これからも、関東や四国における中世前期の武士の存在形態に関係する御報告が相次ぐ模様なので、とても嬉しく有り難く思っています。

 再刊された『坂東武士団の成立と発展』(戎光祥出版)ですが、ネット通販も始まったようです。
 http://honto.jp/netstore/pd-book_25940449.html

 ☆ 大阪大学の川合康先生より、御編著『週刊 新発見!日本の歴史06 鎌倉時代1 源頼朝と武家政権の模索』(朝日新聞出版)を御恵送頂きました。
 川合先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 立命館大学の杉橋隆夫先生と佛教大学の佐古愛己先生の御連名で、『増補改訂 兵範記人名索引』( 思文閣出版)を御恵送頂きました。
 杉橋先生・佐古先生に、あつくお礼を申し上げます。

26日(土)の醍醐史跡見学は・・・?

No.10094

 昨日の「基礎演習Ⅱ」で、「時代祭」見学の報告を送信していない人は早急に!
 出来れば来週に、プリントアウトした成果(作品?)を御覧に入れたいと思っています

「演習Ⅱ」の方は、私の授業のようになってしまいましたが、「左」と「右」の説明など、なかなか意を尽くせないところがありました。各自、主体的に考えて見て下さい。

 25日(金)はアスニーの講演、26日(土)は「もちもちぃんウォーク」の下見見学会が予定されているので、週末の天候が気になります。
下見見学(醍醐寺周辺の史跡見学と「もちもちぃんウォーク」の打ち合わせ)は、台風の進路によっては実施日を繰り下げなければならなくなるかとも思いますが、どうも今度の台風は進路が不安定のようなので、どうするかの決定は先送りにしたいと思います。

明日(22日)の授業

No.10092

 明日の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱについては>>No.10088に記したとおり。

 秋は例年忙しいのですが、今週はその一つのピークになりそうです。
 さらに新しい用務が入ってきそうな予感もあり、おそれているところです。

 昨日FB(フェイスブック)を通して、鹿児島経済大学社会学部在職時に同僚であった小谷敏先生と通信を再開することが出来ました。小谷先生は若者論で有名なバリバリの社会学者ですから、現代社会学部で演習を担当させて頂いている私としては、有り難いことでした。さっそく、いろいろと御教示を仰ぐことが出来ました。

 『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』

No.10089

 昨日はゼミのメンバーと関係者、計2名に大変な朗報が届きました。しかし、朗報はやはり、それなりの才能と努力の見返りとして現れるもの。このお二人と、その業績を見れば一目瞭然だと思います。
汝、妬むことなかれ!

 本日、『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』が届きました。責任編集が元木泰雄先生の号です。
 私は「地図で見る 院政期の都市空間」と「地方の「豪族的武士」の活躍と人脈」の監修・執筆を担当させて頂きました。後者に載せた「武士の3つのルーツ」という図の中の佐藤氏の位置が北に寄りすぎるといったミスがみつかりましたが、この号はかなり斬新な内容で、おもしろい。

 表紙の絵は、どうも昨年の大河ドラマ「平清盛」を意識したもののようですが、巻末の連載「ここまで変わった日本史教科書」(文部科学省教科書調査官の高橋秀樹氏が御執筆)の冒頭に、その大河ドラマが研究者から不評であったことを述べられているのには喝采を送らざるを得ません。

 それから、自画自賛になりますが、「地図で見る 院政期の都市空間」は、宇治まで含む広域な地図で、まさに院政期の京都周辺を俯瞰したこのような地図はかつて作られたことはなかったと思うので、これはお役に立つものと思います。
 京都の研究者では、元木先生のほか、立命館の美川先生、同女の山田先生、佛大の佐古先生、同志社の植木先生も執筆されておられます。
 定価は590円。昼食を我慢して、買っても損はないと思います。

☆ 愛媛大学の寺内浩先生より、御高論「天慶の乱と承平天慶の乱(一)」(『愛媛大学法文学部論集 人文学科編』34)・「同 (二)」(同35)を御恵送頂きました。 
 寺内先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 早稲田大学の下村周太郎先生より、御高論「中世の戦争をめぐる法慣習の心性-神社への避難・隠物と竹木伐採禁制を中心に-」(『三田中世史研究』20)を御恵送頂きました。
 下村先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2013/10/21(Mon) 16:24

振り返りのなかにも新発見!が-次回の『吾妻鏡』-

No.10090

 『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』の発売は次の火曜日(10/22)になるのでしょうか。書店で手に取るのが楽しみですね。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年10月24日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。ようやく秋らしくなってきた季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。
 京都女子大の方限定ではありませんよ。

Re.『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』

No.10091

野口先生 みなさま

『週刊 新発見!日本の歴史 平安時代6 平氏政権の可能性』、私も寄稿させていただいております。
文章としては短いのですが、8・9頁の「再現! 歴史の現場 福原京」の見開きイラストの監修・執筆がそれです。
この仕事をいただいたのは、私が社会復帰しはじめたばかりの時でしたので、
責任編集の元木先生も、私の体調を気遣い気遣いしていただきながらの依頼だったようです。
でも、本人としましては、ようやくこういう仕事に復帰できるようになったというのが
無上に嬉しいことでした。
お声がけいただいた元木先生に、この場を借りて御礼申し上げます。

『週刊 新発見!日本の歴史』18「平氏政権の可能性」

No.10093

 山田先生、ありがとうございます。
 最近は、各地の学会への御参加など、とてもお元気に活躍されている御様子で一安心。胸をなで下ろしております。
 あまり、無理をなさらないようにされながらも、ますますの御活躍をお願い申し上げます。
 山田先生が出てこないと収まりがつかない場面が多々あろうかと存じます。
 宜しくお願い申し上げます。

 元木先生責任編集の『週刊 新発見!日本の歴史』18は、かくの如く力作揃い。私も、新しい観点から中世武士団の成立について論じさせて頂きました。「「武士の棟梁」たる者として必要欠くべからざる属性のうち最も重要なものは「武芸」でも「情」でもなかったのである」などと。

 どうやら、店頭に並ぶのは明日のようです。買いに走りたいと思います。

  「演習」今昔

No.10088

 昨日の「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」。さすがに、一時間半で発表2件というのは、いささか時間不足ですね。10年ほど前、総合教育科目の演習がⅤ講時に設定されていましたが、時間内に議論が尽きず、私の研究室で延長戦ということもしばしばだったことを思い出しました。そのときの主要メンバーは今、高校の教壇で活躍されています。
 最近はそういうことが少なくなりましたね。
 
 来週は時代祭の当日ということで、時間がオーバーラップする「基礎演習Ⅱ」のメンバーには、現場に出かけて見学して頂くことに致しました。京都における「観光」に関する問題点なども発見してきてくれれば幸い。メール送信をお忘れなく。 
  「演習Ⅱ」は 、Ⅲ講時が空いていて見学可能な人は、「基礎演習Ⅱ」に同じ。Ⅲ講時が空いていない人は、私が『現代社会研究』の創刊号に寄稿した論文を題材にお話をさせて頂いた上で、質疑応答・討論を行いたいと思います。かならず配付した論文に目を通しておくこと。

 さて、私事ながら御依頼を頂いて15年もの年月が経過してしまった原稿がようやく完成。できれば明日中に発送したいと思っています。それにしても、15年前というと、現社の上記演習の履修者諸姉がまだ幼稚園や保育園に通っていたころ。ずいぶんお待たせしてしまったものです。
 一方、原稿を提出したのに、出版社側の事情で、なかなか本が刊行されないというケースもあります。世の中、儘ならないものです。

☆ 神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生より、現在開催中の特別展「東大寺 鎌倉再建と華厳興隆」の図録を御恵送頂きました。
 この特別展、ぜひ見学にうかがいたいところです。
 西岡先生に、あつく御礼を申し上げます。

 そういえば、私も、今月25日に京都アスニーで「老僧重源の「復興」-源平内乱期の醍醐・日野から-」というテーマのお話をさせて頂く予定があるのでした。

明日(15日)の演習。

No.10087

 明日の「基礎演習Ⅱ」の発表テーマは、まだ連絡がありません。
 「演習Ⅱ」は浦西さんの「日本の貨幣」と宮脇さんの「京都の観光振興」です。

明日は日本古文書学会の見学会です。

No.10086

 日本史研究会の大会も終わり、いよいよ明日は京都文化博物館で日本古文書学会の見学会です。教え子でもある後輩の学芸員さんの解説を楽しみにしています。
 帰りのお荷物になってしまうかもしれませんが、『坂東武士団の成立と発展』の再刊に際して、校正などでお世話になった方々には、この席で献本を差し上げたく存じます。御迷惑かとも存じますが、御了解下さい。

 26日の醍醐史跡散歩には、京大や立命館・同女で講師をつとめておられる先生方のほか、地元の有志の方も御参加頂けるとのことで、よい勉強の機会になると思います。
 歴史好きはもとより、地域振興や町おこしに関心のある現代社会学部の学生さんも、ふるって御参加下さい。

 なお、15日(火)の「基礎演習Ⅱ」の報告者は、報告テーマが決まったら早めにお知らせ下さい。 

『坂東武士団の成立と発展』が出来ました。

No.10084

 今朝、戎光祥出版のご厚意によって再刊された『坂東武士団の成立と発展』が届きました。
 予想していたよりも分厚くて、立派そうでした。まさに新装開店の趣。
 明日の日本史研究会の大会会場で販売が開始されるとのことです。
 定価は6000円ですが、学会での販売ですから2割引になると思います。
 学生さんにとっては高価だと思いますが、旧版が4800円でしたから、30年間の物価上昇を考えると・・・、いかがなものでしょうか。
 再刊ですから、旧版段階の校正漏れを正しただけですが、装丁・印字が新しくなってかなり読みやすくなりました。それから、「再刊にさいしてのあとがき」も加えました。ここには旧版刊行後に著したこの本のテーマ関係する書籍・論文の一覧も付してありますから、お役に立つと思います。例によって、「あとがきファン」の御期待に添うべく執筆したつもりです。
 再刊ですので(それに「慳貪」なので)、献本は身近な方などにとどめさせて頂きますが、中世前期の武士に関心を持つ多くの方々にお読み頂ければ、私も生まれてきた甲斐があったというものです。
 いろいろ思いの込められた(曰わく因縁のある)本です。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 なお、再刊ばかりで新著の執筆が滞っておりましたが、ようやく15年前にご依頼頂いた本の原稿が書き終わりました。目下、図版を整理しているところです。
 これまで長くお待ち頂いた、有名なカリスマ編集者に「ダメ出し」を喰らうのを恐れておりますが、近いうちになんとかこの本も世に出したいところです。
 大宰少弐に任じた藤原保昌から、大宰府の府官たち、鎮西平氏・薩摩平氏や島津忠久など平安中期以降の九州における武士の活動を主なテーマにしています。

 Facebook(野口実)に写真を貼りました。
編集:2013/10/11(Fri) 14:11

モーゼに導かれるが如く-次回の『吾妻鏡』-

No.10085

 野口先生の御高著『坂東武士団の成立と発展』が再刊されることとなりましたのは、まことにご同慶の至りです。
 先生が蓄積してこられたご研究は、これまでに刊行されたご著書からも伺うことはできます。しかし、このたび再刊されました最初の論文集に凝集された成果を、これから武士のことを勉強してみようという方にはとくにご覧いただきたいと、僭越ながら私もお祈り申しあげる次第です。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年10月17日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。ようやく秋らしくなってきた季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。
 京都女子大の方限定ではありませんよ。