三浦氏は研究対象としても最有力の御家人

No.8190

 25日の公開講座後の懇親会に御出席の方(原則としてゼミ関係者およびその紹介者対象です)は、早々にお申し込みをお願い致します。
 こちらを御参照ください。  →>>No.8183(なお、>>No.8192もお読み下さい)

 『三浦一族研究』の第15号が出ました。同会の15周年の記念号。「三浦氏研究への期待」という拙文も掲載させて頂きましたが、中世前期の政治史、武士論を研究課題とされている方のみならず、前期軍記を専攻する国文学の皆さんにも、是非読んで頂きたい論文が満載です。
 和歌山大学の海津一朗先生によれば、「三浦氏の研究は現在御家人研究中、最高水準にある」。

 イタリアに出掛けて、この国の人たちの価値観や行動形態に舌を巻いたのですが、今回のニュースで、またさらに尊敬の念が増した次第。真似をしようにも「ローマは一日にして成らず」でしょうねぇ。
 しかし、今のところイタリア料理は日本で食べた物の方が旨い。

 ちなみに、若いみなさん。
 少し無理をしてでも、早めに海外に出掛けておいた方がよいですよ。

 ☆ 日本大学の川合康先生より、分担執筆をされた『伊賀市史 第一巻 通史編 古代・中世』を御恵送頂きました。
 伊賀は、戦後における日本中世史研究の基礎となった石母田正『中世的世界の形成』の舞台となった地。それに鎌倉時代は千葉氏の守護国。
 宇治からはそう遠くありませんから、できれば、実際に現地を回りながら、勉強させて頂きたいと思っています。
 川合先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 東京大学史料編纂所の高橋典幸先生より、御高論「書評 鎌倉佐保著『日本中世荘園制成立史論』」(『史学雑誌』120-4)を御恵送頂きました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。 

公開講座の週の『吾妻鏡』

No.8193

 六月になってから余談ばかりになってしまい、肝心の『吾妻鏡』がちっとも進んでいませんが、すみません。

 来週末は宗教・文化研究所公開講座ですが、その前々日にも『吾妻鏡』は行いますのでよろしくお願いします(公開講座の、簡単な打ち合わせのようなこともしましょうね)。

 日時:2011年6月23日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:文永二年(1265年)三月七日、四月二十五日、閏四月二十日、五月二日・三日・二十三日、六月三日・十日・十一日・十三日・二十三日、七月四日・十日・十六日・十八日、八月十三日・十六日、九月二十一日、十月二日・十八日・二十五日、十一月十三日・十六日・十七日・十九日・二十日、十二月五日・十八日の各条
    文永三年(1266年)正月二日・十三日・二十五日、二月一日・十日・二十日、三月五日・六日・十一日・十三日・二十七日・二十八日・二十九日、四月七日・十五日・二十一日、六月五日・十九日・二十日・二十三日・二十四日・二十六日、七月一日・三日・四日・二十日の各条

 6月は23日、30日に開催予定です。
 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。