岩田君、博士学位受領おめでとうございます。
No.9883
当ゼミの師範代、岩田慎平君が関西学院大学より博士号(歴史学)を授与されることとなり、本日その学位記の授与式がありました。
着実な努力の結果。心よりお祝い申し上げます。
岩田君は姿形ばかりでなく、生き方もスマートなので、学問研究に立ち向かう悲壮感のようなものを周囲に感じさせませんが、大変だったことと思います。
最近、大学院に進学する人は増えましたが、さすがに博士号を授与される人はごく少数であり、とくに人文系では並大抵の努力だけでは取得が困難だと思います。博士の学位というのは、世俗にある価値基準の外にあるものなので、日常生活の場での評価は受けにくいかも知れませんが、今後、矜持をもって活躍して頂きたいと念じています。
世界的にいえば、学位の有無は研究者の序列の指標で、これは大変シビアなものがあります(ミスターとドクターとでは一般社会でも扱いが大違い)。海外で長く研究生活を送られた故角田文衞先生が、平安博物館の教授会でメンバーを指名するときに、学位のある研究者に対しては「○○博士」と、お呼びになっておられたことが思い出されます。
今日の日本では、グローバリーゼーションが声高に叫ばれていながら、諸外国で普遍的なドクターに対する評価が行われていないのは、まさに経済活動にしか価値基準を置かれていない社会状況の反映といえるのかも知れません。
後輩諸姉兄も、学問の世界に身を投じたからには、努力を楽しみながら「博士」をめざして下さい。
着実な努力の結果。心よりお祝い申し上げます。
岩田君は姿形ばかりでなく、生き方もスマートなので、学問研究に立ち向かう悲壮感のようなものを周囲に感じさせませんが、大変だったことと思います。
最近、大学院に進学する人は増えましたが、さすがに博士号を授与される人はごく少数であり、とくに人文系では並大抵の努力だけでは取得が困難だと思います。博士の学位というのは、世俗にある価値基準の外にあるものなので、日常生活の場での評価は受けにくいかも知れませんが、今後、矜持をもって活躍して頂きたいと念じています。
世界的にいえば、学位の有無は研究者の序列の指標で、これは大変シビアなものがあります(ミスターとドクターとでは一般社会でも扱いが大違い)。海外で長く研究生活を送られた故角田文衞先生が、平安博物館の教授会でメンバーを指名するときに、学位のある研究者に対しては「○○博士」と、お呼びになっておられたことが思い出されます。
今日の日本では、グローバリーゼーションが声高に叫ばれていながら、諸外国で普遍的なドクターに対する評価が行われていないのは、まさに経済活動にしか価値基準を置かれていない社会状況の反映といえるのかも知れません。
後輩諸姉兄も、学問の世界に身を投じたからには、努力を楽しみながら「博士」をめざして下さい。