身体髪膚、これを父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始めなり
No.9825
昔、祝日が待ち遠しい時期もありましたが、今は連休などあると、かえって事務仕事が停滞してしまって困るようなこともある。のこされた時間が短くなってきたから、こんなことを言うのでしょう。
昨日は今年初めて新幹線で旅行をしました。とは言っても名古屋まで往復しただけ。片道40分ほどながら、瀬田の唐橋・三上山・彦根城・伊吹山・関ヶ原・木曽川・清洲城などが次々と見えてくるのには、実に心躍るものがございました。
伊吹山といえば、見るたびにいつも、建久元年の上洛の際に、この山は源頼朝のトラウマを呼び起こしたのだろうかと想像してしまいます。
頼朝で思い出しましたが、いまだに、中世前期の東国武士といえば「腕力一辺倒」みたいな理解が相変わらず人々の意識に根強いようですね。私も、かつて、そのような認識を抱いていた時期がありましたが、やはりそれは一面でしかない。
瀬野精一郎先生が仰るように、伊豆の御家人天野遠景は確かに「殺し屋」であったとは思いますが、その一方、大宰府機構を掌握して平家滅亡後の鎮西支配を担当した統治能力(文官的素養)も高く評価する必要がありましょう。「内舎人」の官歴も有していましたしね。相模の波多野氏からは歌人も輩出していますし。
鎌倉時代初期に西国守護に任じた東国武士は、総じて在京経験が豊富で行政手腕にも秀でた存在と考えるべきだと思います。
『紫苑』第11号に掲載される予定の池嶋さんの富木常忍をテーマにした研究ノートを見せてもらいました。なかなか要を得た内容でした。ほかの方の分も楽しみです。
昨夜、また尿管結石の痛みが発症。病院がお休みの時に限って、こんな目に遭います。身体の異常は精神や思考に致命的な打撃を与えることを痛切に体験。
今年も声高に、「身体髪膚、これを父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始めなり」と叫び続けたいと思います。
昨日は今年初めて新幹線で旅行をしました。とは言っても名古屋まで往復しただけ。片道40分ほどながら、瀬田の唐橋・三上山・彦根城・伊吹山・関ヶ原・木曽川・清洲城などが次々と見えてくるのには、実に心躍るものがございました。
伊吹山といえば、見るたびにいつも、建久元年の上洛の際に、この山は源頼朝のトラウマを呼び起こしたのだろうかと想像してしまいます。
頼朝で思い出しましたが、いまだに、中世前期の東国武士といえば「腕力一辺倒」みたいな理解が相変わらず人々の意識に根強いようですね。私も、かつて、そのような認識を抱いていた時期がありましたが、やはりそれは一面でしかない。
瀬野精一郎先生が仰るように、伊豆の御家人天野遠景は確かに「殺し屋」であったとは思いますが、その一方、大宰府機構を掌握して平家滅亡後の鎮西支配を担当した統治能力(文官的素養)も高く評価する必要がありましょう。「内舎人」の官歴も有していましたしね。相模の波多野氏からは歌人も輩出していますし。
鎌倉時代初期に西国守護に任じた東国武士は、総じて在京経験が豊富で行政手腕にも秀でた存在と考えるべきだと思います。
『紫苑』第11号に掲載される予定の池嶋さんの富木常忍をテーマにした研究ノートを見せてもらいました。なかなか要を得た内容でした。ほかの方の分も楽しみです。
昨夜、また尿管結石の痛みが発症。病院がお休みの時に限って、こんな目に遭います。身体の異常は精神や思考に致命的な打撃を与えることを痛切に体験。
今年も声高に、「身体髪膚、これを父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始めなり」と叫び続けたいと思います。