松本紘京大総長インタビューについて
美川圭
No.9817
いま京大で大問題になっている「教育院」問題の当事者のインタビューです。今日(1月5日)の毎日新聞朝刊の京都地方欄。
どうしてこういうピントのずれた人が選挙で総長に選ばれるのでしょうか。高校時代に音楽をした人、恋愛をした人の入学時のハードルを下げるなんていうのは、つまりAO入試のことで、私立大学や国立の多くですでにやっていて、しかもあまりうまく行っていない(それにしても恋愛うんぬんはさらにずれている)。こういう人相の悪いおじいさんに、恋愛が足りないなどと説教された高校生。思わず笑ってしまいます。
それに、「自由」が権力からの「自由」だったのは、過去のことだったような言い方ですが、とんでもないことで、きわめて今日的な危機でしょう。まったくこの人は世の中がわかっていないので、この人こそ教養欠如の象徴、この人にこそ教養教育が必要でしょう。とくに理系に顕著な専門バカです。既存の概念や知識からの逸脱、とか科学と非科学の間に科学をひろげていく、なんてのは、今さらあなたに言われずとも研究者ならだれでも意識してやっていることで(うまくいくかどうかは別問題)、いまさらそれこそが新しい「自由」だなんて、言われてもちゃんちゃらおかしい。
この辺のおかしさをインタビュアー(京都支局長)もきちんとつかないといけない。この毎日のインタビュアーは、京大国史の2年下の卒業生だけに、それもたいへん残念。学生時代はまともな女子学生と思ったのだが、組織のなかで歴史学で学んだはずの批判精神がにぶったのか。あるいは京大の教育がまずかったのか。
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20130105ddlk26040216000c.html
どうしてこういうピントのずれた人が選挙で総長に選ばれるのでしょうか。高校時代に音楽をした人、恋愛をした人の入学時のハードルを下げるなんていうのは、つまりAO入試のことで、私立大学や国立の多くですでにやっていて、しかもあまりうまく行っていない(それにしても恋愛うんぬんはさらにずれている)。こういう人相の悪いおじいさんに、恋愛が足りないなどと説教された高校生。思わず笑ってしまいます。
それに、「自由」が権力からの「自由」だったのは、過去のことだったような言い方ですが、とんでもないことで、きわめて今日的な危機でしょう。まったくこの人は世の中がわかっていないので、この人こそ教養欠如の象徴、この人にこそ教養教育が必要でしょう。とくに理系に顕著な専門バカです。既存の概念や知識からの逸脱、とか科学と非科学の間に科学をひろげていく、なんてのは、今さらあなたに言われずとも研究者ならだれでも意識してやっていることで(うまくいくかどうかは別問題)、いまさらそれこそが新しい「自由」だなんて、言われてもちゃんちゃらおかしい。
この辺のおかしさをインタビュアー(京都支局長)もきちんとつかないといけない。この毎日のインタビュアーは、京大国史の2年下の卒業生だけに、それもたいへん残念。学生時代はまともな女子学生と思ったのだが、組織のなかで歴史学で学んだはずの批判精神がにぶったのか。あるいは京大の教育がまずかったのか。
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20130105ddlk26040216000c.html