卒業生、修了生に幸あれ。
No.9516
今日は京都女子大学の卒業式の日です。晴天ですが、風が強くて、いささか寒い。
私は10時開式の文学部・現代社会学部の式に出席致しました。
川本先生の学長式辞は、原発事故にたいする報道のあり方に触れる内容で、例年の如く大変考えさせられる中身の濃いお話でした。
話はかわりますが、最近、「政治過程は偶因によって決定されるから、政治史は社会経済史をベースに語られるべきものである」という意見のあることを知りました。こう考える人はけっこう多いのかも知れません。だから近年、私のイメージする「政治史」が低調なのかも知れないということも分かりました。
しかし、政治過程が偶因で説明されるということになると、小説・漫画の類が「歴史学」の世界に跳梁跋扈する事態に陥ってしまうのではないでしょうか。
けっこう研究者の間にも、発想の面で、深くて暗い大きな溝があるのだ、ということを実感させられる話でした。
上横手先生の『日本中世政治史研究』や元木先生の『院政期政治史研究』は、政治史研究の真骨頂を示したものだと思うのですが。中公新書の『河内源氏』も、また然り。
ところで、明日は『紫苑』第10号の再校ゲラの提出日です。執筆者のみなさん、くれぐれもお忘れなきように。
☆ 國學院大學の松尾葦江先生より、松尾先生御編の科研報告書『「文化現象としての源平盛衰記」研究-文芸・絵画・言語・歴史を総合して-』第二集を御恵送いただきました。
松尾先生にあつく御礼を申し上げます。
私は10時開式の文学部・現代社会学部の式に出席致しました。
川本先生の学長式辞は、原発事故にたいする報道のあり方に触れる内容で、例年の如く大変考えさせられる中身の濃いお話でした。
話はかわりますが、最近、「政治過程は偶因によって決定されるから、政治史は社会経済史をベースに語られるべきものである」という意見のあることを知りました。こう考える人はけっこう多いのかも知れません。だから近年、私のイメージする「政治史」が低調なのかも知れないということも分かりました。
しかし、政治過程が偶因で説明されるということになると、小説・漫画の類が「歴史学」の世界に跳梁跋扈する事態に陥ってしまうのではないでしょうか。
けっこう研究者の間にも、発想の面で、深くて暗い大きな溝があるのだ、ということを実感させられる話でした。
上横手先生の『日本中世政治史研究』や元木先生の『院政期政治史研究』は、政治史研究の真骨頂を示したものだと思うのですが。中公新書の『河内源氏』も、また然り。
ところで、明日は『紫苑』第10号の再校ゲラの提出日です。執筆者のみなさん、くれぐれもお忘れなきように。
☆ 國學院大學の松尾葦江先生より、松尾先生御編の科研報告書『「文化現象としての源平盛衰記」研究-文芸・絵画・言語・歴史を総合して-』第二集を御恵送いただきました。
松尾先生にあつく御礼を申し上げます。