はじめまして

No.937

 鹿児島に住んでいます永山といいます。野口実さんにいつもお世話になっているものです。今回も、お世話になるついでといってはまずいのですが、この掲示板をご覧の方に御教示いただきたく、初めてお邪魔させていただきます。
 最近、鹿児島市の横井竹ノ山遺跡(発掘は鹿児島県埋蔵文化財センター)で面白い墨書土器が出土しました。その状況は概略以下の通りです。
 口径15cmほどの土師器の高台付埦が口縁を逢わせた形で埋められていました。古代の調査面は狭く、遺構はこれ以外には確認されていません。土師器は、2個とも内側・外側とも赤色顔料が塗ってあります。(外面は、口縁から4分の3程度が塗られています。鹿児島では、内外赤といってそれほど珍しいものではありません。)時期は、9世紀後半のものということです。上の(蓋)土師器に「肥道里」(おそらく人名)の墨書が体部外面に正位で墨書され、底部内面に「八万」と刻書されています。下の土師器には、計3字が体部外面に正位で墨書されています。「子」と「☆□」で、これは土師器の反対側に描かれています。五芒星の下の字は判読できません。
 横から見ると「肥道里」と「子」は、位置をそろえて書いてあり、だいたい南向きに置かれていました。したがって五芒星の方は、だいたい北を向いています。
 遺跡は、近世の参勤交代路のすぐ横にあり、交通路としては古代にさかのぼる可能性のあるところです。
 祭祀に関わるものであることは明らかだと思われますが、はたして具体的にどのような祭祀があり得るのか、もちろん可能性の話として、御教示いただければ幸いです

陰陽道研究上の重要史料。

No.938

 古代史を専攻されている方は永山先生をよくご存じだと思います。先生は鹿児島ラ・サール学園にお勤めで、隼人文化研究会の事務局を担当されるなど、古代史に限らず、南九州史全般にわたって大活躍されている方です。小生、鹿児島経済大勤務時より今に至るまで、たいへんお世話になり続けております。
 ここに御紹介いただいた遺物は、陰陽道的な呪術祭祀が地方社会でどのように行われていたのか、あるいは陰陽道そのものの社会的意味を究明する上で、きわめて貴重な史料だと思います。永山先生からの情報により、すでに、陰陽道を研究されている山下克明先生と花園大学の山田邦和先生には、御教示をお願いしているのですが、小生からも、出来るだけ多くの、様々なジャンルを御研究の方からの御教示をお願いするものです。
 なお、出土状況の写真はここで御覧下さい。
 http://maibun.net-shinwa.co.jp/f2.html

紫苑原稿

No.929

本日は「紫苑」の原稿の締切日でした。
提出してくださった村井さん、谷垣さん、お疲れ様でした。
平田さん、長村くんも卒論提出で大変でしょうが、原稿の方、お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。
明日の原稿推敲は16時30分より共同研究室にてです。
ご都合のつくかたはぜひご協力よろしくお願いいたします。

ゼミ忘年会の件ですが、山本隊長と相談の結果、28日にまとめて行うこととなりました。
一次会....笠さんを囲みながらランチ
二次会・・・カラオケorボーリング(当日のメンバーで相談して決めましょう)
という形にしたいとおもいます。
カラオケなら山本隊長念願の「シダる」が実現しますね(笑)
賞品をかけてボーリングで闘うもよしです。
28日の午前11時半に阪急百貨店1Fの看板前集合です。
二次会からの参加でも結構ですので、参加する人は永富までメールするかここにレスをください。よろしくお願いいたします。

やるべき時はやるものですね。

No.930

 永富さん、体調不良の中、頑張ってくれてありがとうございます。村井さんも谷垣さんも、締切厳守で御苦労様でした。どんなものを書かれたか楽しみです。「近頃の若者は」とか言いたくなるときもありますが、君たちはとても良くやっていると感心してしまいます。
 昔、「あばれはっちゃく」という子供向けのテレビドラマで、今は亡き東野英心(テレビで水戸黄門を演じた東野英治郎の子息)演ずるところの、はっちゃくのとうちゃんが「とうちゃん、情けなくて涙が出てくらあ」というセリフで主人公を毎回どやしつけていましたが、小生の場合「うれしくて、頼もしくて涙が出てくらあ」の心境です。
 28日は、おそらく原稿締切直前で大焦燥状態だと思いますので(実は今もそうなのですが)、一次会のみ参加(笠さんへのご挨拶)ということにさせてください。
 それにしても、「山本隊長」・・・なつかしい呼び名ですねえ。この隊長、ひょっとすると北陸道の武士団の存在形態に関する画期的な論文を仕上げるかも?しれませんよ。まあ、年齢相応ですが・・・期待しましょう。
>鈴木君 本日は宇治まで出動してくださり、ありがとうございました。
>京大院の佐伯君 お暇なときにでも、日本史研究会大会シンポのレポートを書き込んでくだされは幸いです。
>滑川さん 本日はお久しぶりでした。お願いしていた保立道久氏の論文コピーありがとうございました。頼んでいた方が忘れているなど、耄碌も極まれりです。失礼いたしました。この掲示板に、また元気なジャジャジャジャーンというやつを待望しておりますので、なにとぞ宜しく。そうだ、薗田さんも是非に・・・。

Re: 紫苑原稿

広政 愛
No.931

参加させてもらえますか?宜しくお願いします。
(感銘を受けたい・・・)わくわく。

Re: 紫苑原稿

No.932

 ほとんど、みかんとクッキーを食べに行っただけになってしまいましたが...野口邸の木になったミカンはとてもおいしかったです。
 某永富絵里子さんから、「あばれはっちゃく」って?というコメントをもらいましたので、調べてみました
http://members.at.infoseek.co.jp/bagwell/

 明日は、原稿の推敲という事ですが、みなさん頑張ってください。

東国武士の狼藉現代版。

No.933

 鈴木君。面白いサイトの紹介をありがとうございました。懐かしかったです。そうか、君たちの世代は「あばれはっちゃく」を知らないのかぁ。何と言っても、小生たちの世代は、網野善彦氏の言う「日本歴史の分水嶺」の第二番目(1960年代の高度成長期)の前後を股にかけて生きているのですからねぇ。
 それにしても、インターネットは便利ですね。今、YAHOOのニュースを見ていたら、面白いのがありました。春日若宮おん祭りの遷幸の儀のさい、静寂の中で神秘的に執り行われるべきこの儀式が、私語と携帯で台無しになったというのですが、記事(毎日新聞配信)に「大学のゼミ生らとみられる女性中心の約600人の集団が、神の行列の来る直前まで、関東ふうの発音でべちゃくちゃ。さらに、あちこちで携帯電話が取り出され・・・」とあったのには笑ってしまいました。この記者さんは、東国武士嫌いの順徳天皇みたいですね(『古今著聞集』参照)。武士は女子大生に置き換えられていますが。

あばれはっちゃく!!!

田中裕紀
No.934

「あばれはっちゃく」という言葉を久しぶりに聞きました。内容はまったく覚えてませんが、我が家では見ていた記憶がありますよ。永富さんとは3つしか離れてないはずなんですけどねえ・・・。ちょっとしたジェネレーションギャップを感じます。こんな時は山本隊長とツルんでしまいます(笑)(気が付けば、ゼミでも上から数えたほうが早いのです。自覚はありませんが。)
 春日若宮の遷幸で私語とは・・・。昨年、雨の中で見た覚えがありますが、携帯電話は非常識にも程がありますね。この記事を書いた記者さんは、関西の人だったのかも知れませんよ。関西には、順徳天皇に匹敵する東国嫌いがいますから。・・・順徳天皇は阪神ファンみたいな人だったんでしょうか・・・?
>永富さん 
 ワガママを聞いていただいてしまいまして、アリガトウ。明日の校正は行けるかどうか分かりませんが、行くつもりではおりますので、お手伝いできることがあれば言って下さい。

告解

No.935

告解します。先日の14日の頼盛邸跡の現地説明会に行きませんでした。すいません。起きたらお昼過ぎてまして・・・。
先生から「先生情けなくて、涙がでらぁ~」というセリフが聞えて着そうな気がする。

「あばれはっちゃく」は、もちろんタイムリーで見てました(笑)。お父さん(東野英心は『中学生日記』にも出でました)の「父ちゃん、情けなくて、涙がでらぁ~」のセリフは今でも耳に残っています。また主人公が困った時に、逆立ちをして「ひらめいた!」というお決まりの事件解決パターンも憶えています。たしか「あばれはっちゃく」君は犬も飼ってました。やばい詳しすぎる・・・。やはり年の功かな。ところであの「はっちゃく」君は、現在どうしているんでしょう?「あの人は今!」かなんかで、探して欲しいですね。
自分もはっちゃく君に見習って、論文も煮詰まった時、逆立ちしようと思ってます。「ひらめいた!」というふうに解決できたらいいですけど。

>田中さん
 本当はタイムリーで見ていたんじゃないの?真実を告解しま しょう。
 
>広政さん
 1回生かと思ってました。すいません。『吾妻鏡』の講読会 は参加大歓迎です。がんばりましょう!

布団から出づらい季節になりました。ストーブの前は、うちの猫によって占領されています(俺はイラクか!ちなみに猫はアメリカンショートヘアー)。いよいよ冬本番ですね。風邪を引かないように頑張りましょう!

愚か者

野口洋平
No.936

告白します。なぜか今から上醍醐登る事になってしまったため、本日の紫苑推敲会は参加微妙になってきました。
まったくこの忙しい時期にいったい何やってるのかと自分事ながら情けなく思います。私はアホデス。愚か者と呼んで下さい。
そうそう28日ですが、参加できるようになりました。こんな愚か者の僕ですがよろしくお願いします。
それと25日の件ですが、忘年会は28日にやるとして、それとは別に懇親会みたいな感じで集まりたいなといったノリで話を出したまでの事なんです。単に僕が28日まで京都にいれるか微妙だったんで(田舎はいろいろ面倒なんですよ)その前に何かやりたいなと勝手に思っただけなんです。どうもいろいろ誤解やご迷惑おかけしてしまったようで(特に永富さん)申し訳ありませんでしたm(__)mほんと愚か者ですね。

推敲

田中裕紀
No.939

 今日は『紫苑』の推敲会にいけなくてごめんなさい。最近、家に引きこもり気味で、かなり思い切らないと家から出ない日が続いております。夏に出歩き回っていた自分がウソみたいです(笑)
>山本隊長
また話を聞いてませんね??リアルタイムで見てましたよ。私が生まれた年に始まったんで、覚えてないのです。事実だもーん(-o-) 

推敲作業。

No.940

 永富さんが本当に頑張ってくれております。今日は山本君が来れば勉強にもなったろうし、溜飲も下げられたはずなのに残念でしたね。野口君は赤い顔で、上醍醐から駆けつけてくれました。谷垣さんは、次期編集長に内定のようです。村井さんもバイトの時間まで頑張ってくれました。一回生の山内さん・渡辺さんも、良く来てくれました。歴史手帳を注文するのが遅くなり、山岡さんをはじめ来週早々に帰省する人には、お渡しするのが来年になってしまいました。ごめんなさい。他の人には、この掲示板で到着次第連絡します。28日には間違いなく渡せると思います。
 それにしても、永富さん、御苦労様でした。しかし一度に三人分は大変でしたよね。
>田中さん 明日、八井さんが同志社の授業に見えますよ。
>卒論等執筆中の皆さん みんな自分の為なんだから、大いにこの時を楽しんでください。「いやいや、自分のためなんかじゃない、低迷する学界のためである・・・」なんて言う人もいそうですが?

昨日の推敲会

谷垣 有香
No.942

本っっ当にお世話になりましたm(__)m
人の文章には口出しするのに、自分の文章はさっぱり・・・
穴があれば、いや、穴を掘って入りたいくらいでした。いっそ初心にかえって、小学校の教科書をかっぴらこうかと計画中です(笑)
本当に昨日はお疲れ様でした。

Re: 紫苑原稿

No.947

遅ればせながらですが、推敲会、お疲れ様でした。
谷垣さんや村井さんは初めての原稿執筆でしたが、期待以上によい原稿を仕上げてくださったので感動しましたよ。
紫苑第二号完成が楽しみです。
私もいただいたアドバイスをもとにがんばって手直しに励みます!!

野口先生>完成前からそんなに誉められてしまうとプレッシャーが・・・笑 
しかも「紫苑」のよしあしは編集もですが何より一番大きいのは原稿執筆者のみなさんあってこそです。
先生のお言葉を無駄にしないよう、またみなさんからいただいた原稿がより生きるよう微力ながらがんばります。

谷垣さん>穴を掘るだなんて・・・お墓や三昧聖づけの私にこそ必要な言葉です 笑
そんなことを言わずに前向きに自信をもってくださいね!



信西とフセイン-歴史は繰り返す?

No.926

 >原稿執筆中でも、HPを開く余裕のあるゼミ生諸姉兄。
 ニュースで報じられたフセインの隠れていた地下室と、平治の乱で京都を脱出した信西が宇治田原のあたりに掘らせた穴が小生の頭の中でオーバーラップ状態になっております。まさしく、「歴史は繰り返す」とするならば、登場人物の比定はまだまだ可能かと思うのですが、気分転換?にちょっと考えてみませんか?ついでに、これから先の展開も。

  仏教文学会の懇親会の時、名古屋学院大学の早川厚一先生から、清盛が熊野詣に出かけているとは言っても、信西はどうして清盛の弟たちのいる六波羅を頼らなかったのかという御質問をいただいたのですが、従来の通説の枠組みで考えればもっともなことで、実のところ彼は相当に孤立していたのでしょうね。それにしても、記録を読んでいるとしばしば出くわす彼の子孫たちは、男女を問わず皆才人ばかりで、驚き入るばかりです。

>野口君
 重要な連絡があり、掲示板に書き込んであるケータイのメールアドレスに送信したのですが、送信できません。研究室のアドレスに貴兄のEメールアドレスをお知らせ下さい。

>公開講座テープ起こし担当者へ
 バイト代は1月に一括して支払うことにしました。未提出の人は、仕事納め前までに直接事務にご提出下さい。

新刊紹介という名目の宣伝。

No.918

 このたび熊本日々新聞社から『熊本歴史叢書3中世 乱世を駆けた武士たち』が刊行されました。延べ8名の共著で、それぞれの執筆テーマは以下の通りです。
  阿蘇品保夫「菊池一族史の再検討」
  関幸彦「伝説化した英雄~鎮西八郎為朝」
  野口実「東の武士団、西の武士団-中世の武士の実像-」
  阿蘇品保夫「神の国の支配者阿蘇大宮司」
  工藤敬一「蒙古襲来と肥後」
  大田幸博「肥後の中世城」
  柳田快明「足利直冬の九州(肥後)下向と河尻氏」
  高野茂「戦国時代の肥後の諸相~大友氏・相良氏・島津氏」  
 数年前に開催された「熊本歴史フォーラム」における講演をベースにしたものですが(小生は工藤敬一先生のお誘いで、講演の機会を得ました。このとき、工藤先生とレンタカーで、佐賀県の小城を訪ねたことは懐かしい思い出です)、なかなか充実した内容です。
 定価は本体1800円+税です。お近くの書店にご注文下さい。

 本日、どれくらいの方が推定頼盛邸跡の現説に行かれたことでしょう?ゼミメンバーで行かれた方は、見学者の反応など、どんな状況だったか簡単なレポートでも書き込んでくだされば幸いです。

書籍の案内..

No.919

amazon.co.jpにはまだ登録されていなかたのですが、Yahooショッピングにありました
http://product.esbooks.yahoo.co.jp/product/product/series/top?accd=31314788

関係ない話ですが
「歴史で読み解く..(うろ覚え)」という本を店先で見つけ立ち読みしていたのですが、素人の僕でもわかるような間違い?がたくさんあってびっくりしました。
大学のまち京都→“戦前からある大学”という事でいろいろ大学名が挙げられているのですが、同志社・立命はもちろん龍大もありましたが、なぜか京教と京女は無かったです(^_^;)
安倍晴明邸宅はもちろん晴明神社の場所と断定しているような書き方でした。

秒読み段階。

No.920

 このところ、せっかくアクセスが増えているのに、ゼミメンバーの書き込みが少ない。それは何故かというと、いよいよ秒読み段階に突入したからです。ゼミ機関誌『紫苑』の原稿締切17日、そして京女の文学部卒論提出締切20日という次第。同志社もこのあたりでしょう。こうなると、HP掲示板どころではありませんよね。なにしろ、精一杯やったといえる論文を期待したいところです。

 >鈴木君 本の宣伝、ありがとうございました。戦前からある大学というのは、戦前から「大学」であった大学という意味であるとすると、京女の場合、大学と称するようになるのは1949年からということになります。一方、安倍晴明の邸宅が今の晴明神社の場所というのは明らかな誤りです。日本人は、科学的に裏付けられた事実よりも、面白いフィクションを優先するようで、歴史学者より小説家の唱える珍説がまかり通っていたりいたします。政治家は「後世の歴史学者の判断に委ねる」とか言って、とんでもないことをやろうとしますが、現在の歴史学者の言うことには耳を貸しません。科学的に検証された事実に立脚しなければ、正当な価値判断、選択は出来ないことは言うまでもなく、この国の未来は大いに心配です。

>楠・荒田町遺跡の二重堀 写真を御覧になりたい方は、下記へアクセスしてみてください。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/031213ke4190.html

>1・2回生のみなさん 先輩方が原稿・論文で四苦八苦している間にHP掲示板を乗っ取ったら如何でしょうか。レギュラーポジションを奪取するチャンスですよ。 

 あっ!小生も締切間近の(否、とっくに過ぎた)原稿を沢山抱えていたのでした。しかして早々に退散いたします。

秒読み・・・の息抜き

田中裕紀
No.922

 仰せの通り、私もまさしく「秒読み」です。100枚という枠の中で、どれだけ自分の言いたいことを伝えられるか、というのは面白くもあり、怖くもあり・・・という感じです。この掲示板にご登場の先生方にも、「註」「参考文献」という名でお世話になっております。が、何はともあれ、もう時間がありません。精一杯、出来ることをしたいと思います。
 

Re: 新刊紹介という名目の宣伝。

No.925

私も「秒読み」です。
他のみなさんに原稿をお願いしている立場でありながら実は自分の原稿が一番ヤバイです☆
しかも博物館実習のレポートが突然追加されたのでますます予定が狂って今パニック状態です。はやく風俗博物館へ行かねば・・・。。。
野口先生>レギュラーポジションはまだまだ譲れませんよ 笑

田中さん>下のスレが長くなったのでこちらにレスを・・・
ラ・フランス限定品でしたよね・・・12月上旬までってことはもう手遅れでしょうか(泣)
25日か28日の件は言い出しっぺの野口&山本くんにまたきいてみます。

Re: 新刊紹介という名目の宣伝。

谷垣 有香
No.927

「精一杯」というより、「一杯一杯」な論文になりそうです。

何とか形にはしましたが、自分で読んでいて「それでいいのか?」と一人ツッコミをいれている状態です。
知識・見識とも、まだまだまーだまだ(あと10回ほど繰り返してください 笑)なので、明後日は迷惑をかけると思います。
どうぞ、コテンパンにしてやってください m(__)m

福原の頼盛邸跡(推定)二重堀現地説明会について...

No.913

 再び、みなさまに明日(14日)の現地説明会に出かけられることをお勧めします。この遺跡についてはNO.899に京都大学の元木泰雄先生が興味深い解説を書き込んでくださっています。埋め戻されたら、もう二度と見ることは出来ないかも知れません。なにしろ『平家物語』・「武士論」をテーマに勉強をしようとする人は必見。現地説明会の詳細はNO.891に記しましたが、開始時刻は午後1時30分になったようです。なお、写真付きの記事が本日の朝日新聞朝刊(大阪版)に載っています。

 本日、仏教文学会例会においで下さった、歴史グループ早雲の山口さん、それに当ゼミの山本君・野口君、ありがとうございました。このところ、歳をとったせいか、講演や研究報告にはカッコにこだわらず、無為自然で臨んでおります。居直りととられるかも知れません。今後の参考にしたいので、本日の講演について忌憚のない批評をお願いいたします。
 懇親会での挨拶では、少しばかりのビールに酔っぱらって、余計な話をしてしまい、例によって反省いたしております。このHPの宣伝までしてしまいましたので、すでに御覧下さっている先生もおられるかも知れません・・・。
 末松さんの大学にも非常勤で出講しておられる名古屋大学COE特別研究員の佐藤愛弓先生とも面識を得ることが出来ました。当ゼミについては、末松さんがだいぶ宣伝をしてくださっているようですね。
>谷垣さん 一回生が大いに掲示板を「有効」利用してくれることを期待しています。
>山本君 あの史料は極秘事項ですね。ぜひ、越前斎藤氏研究の歴史に残るような論文を仕上げてもらいたいものです。きっと、そうなると思いますよ。
>長村君 卒論にかかりきりで、またパソコン断ちのこととは思いますが、大津雄一氏の論文コピーありがとうございました。実に面白かったです。これを読んでしまったために、来年度の同志社のシラバスは今日も完成できませんでした。

昨日は失礼しました

山口博史
No.914

野口先生
 昨日は、野口先生の講演を拝聴に寄せていただいたはずでしたのに、歴史グループ早雲の例会に遅れるという理由で拝聴できませんでした。失礼致しました。
 レジュメを頂きましたので勉強させていただきます。
 先生の講演は拝聴できなかったのですが、鈴木先生、横山先生のお話も学ぶ所はあり、興味をそそられました。
 有難うございました。
 

山本さん、平田さんお疲れ様でした!

広政 愛
No.898

ハイレベルなお二人の発表にどきどきしっぱなしの廣政でした。
どうもありがとうございました!勉強になりました。

一回生大集合のゼミ。

No.901

 今日(正しくは昨日)のゼミは京女の一回生だけで7名(もっとおられましたっけ?)もの出席者があり、タイトルのような有様で、今後が大いに楽しみです。このところ、ゼミにお出でになるチャンスを失っている古手の皆様。今度来たときは、きっと浦島太郎気分ですぞ(もっとも、熊野では「うらしま」に泊まりましたね)。
 一回生のみなさん。例会の研究発表はちょっと難解かとも思いますので、何か適切な面白そうな本を決めて講読会のようなことを計画してみたら如何でしょうか。
 それから、『歴史手帳』の購入希望、19部程になりました。そろそろ注文しようと思いますので、まだの人は急ぎお知らせ下さい。

浦島太郎

田中裕紀
No.903

1回生と仲良くなるチャンスを逃しに逃し、毎回ゼミに出ている私ですら浦島太郎です(ToT)
 昨日の山本さんと樹里ちゃんの発表、とても楽しく伺いました。武士の系図だけは頭に入りません(系図だけ・・・というのはウソかも)ので、越前斎藤氏の話は付いていくのが精一杯です。あぁ、勉強しないといけないことが山積みです。

系図・系図・・・。

No.904

野口先生から、系図作成ソフトの相談があったのですが...。
親子関係を記述するだけで、自動的に系図を作成するような仕組みは、「ビジュアライゼーション」という問題で、
それを専門とする学会まであるそうです。(情報・言語学の専門家に聞きました)
野口ゼミに関わるには、いろいろな視点が必要だと実感した1日にでした。

>野口先生
返信を京女のアドレスへ送りました☆

系線と文字入力。

No.905

 鈴木君、ありがとうございました。親子関係の記述で系図を作ってくれるソフトというのはありがたいのですが、それ以前の問題として、たとえば本に載っている系図の一部を引用して自分の原稿に書き込もうとするとき、親子関係や兄弟関係を示す系線と文字が相互に入力を妨害するようなことになってしまって、うまく入力できないのです。文字だけを移動しようとすると線のために消されてしまったりetcで、なかなかうまくいきません。ワープロなら何とか出来るのですが。しかして小生はパソコンでの系図作成は今のところ断念しています。
 研究室へのメールはまだ拝見していないのですが、日本史研究者は多かれ少なかれ、この技術的問題に直面していることと思います。
 それから、一回生でパソコンを持っていながら、インターネット接続が出来ていない人が多いようなので、一度、鈴木君と永富さんで「ゼミ生のための実用パソコン講座」を開いていただけたらありがたいと思います。

>一回生のみなさん
学内のパソコンからでも、この掲示板を大いに利用してください。
>永富さん
28日の笠さん歓迎会は、ゼミ忘年会を兼ねたものにしてもいいですね。卒論提出後ですし。

今後の課題いろいろ。

No.906

広政さんを始め、1回生のみなさん聞いていただきありがとうございました。しかもまたしても「駄文」をお見せしてしまい、恥ずかしい限りです。是非、反面教師にして下さい。当面の課題は、文章の上手さ、美的センスですが、上手いとは思っていませんでしたが、まさか下手だったとは!一応趣味の一つが読書(歴史の他、ジャンルはいろいろ)なんですが、文章の技術に還元されていないのも、ある意味ショックです。赤ペン先生募集します(笑)。

>野口先生
今日もまた、レモンティーご馳走になりました。ありがとうございました。また、今の自分にとっては、大変参考になる物まで頂きました。一足早い「クリスマスプレゼント」です。先生がサンタさんに見えます。越前斎藤氏の論文がんばります。
>田中さん
系図の問題ではないです。かなりマイナーな人物ですからね。
あの斎藤氏(福井人)の人達は。でもそういう歴史の陰に隠れてしまった人物を掘り起こすのも歴史学の一つの面白さかなと思ってます。逆に自分は、田中さんの発表を聞いて、中世文学や仏教関係・宗教関係をもっと勉強しなければと、つくづく思います。一応、高校は浄土真宗系の学校だったんですが。また平田さんの発表を聞きましたが、伝奏や評定などの朝廷・公家政権の政治システムに関しても、自分はこれまたあやふやな知識しかありません。いろいろ勉強する分野が出てきて、もっと世界を広げていきたいです。
また田中さんのご指摘の「気が利く」人になることも今後の課題の一つでした。課題多すぎ!

なお『吾妻鏡』講読会(鎌倉初期)が、3月からあります。詳細は>>No.864を参照して下さい。

RE:今後の課題いろいろ。

廣政 愛
No.907

『吾妻鏡』、講読したいです。
必修の授業が入らなければ参加させて下さい。
ゼミは国語学と中古を選択した私なので、ついてゆけるかちょっと不安なのですが・・・。

あ、それと・・・・

廣政 愛
No.908

>広政さんを始め、1回生のみなさん聞いていただき

私2回生です~。
1回生の皆さんよりもしっかりしてない2回生ですが・・・。

Re: 山本さん、平田さんお疲れ様でした!

平田樹理
No.909

大変拙い準備報告で、申し訳ありませんでした。
ご静聴ありがとうございました。
山本さんの越前斎藤氏の報告に大変刺激を受けました。
自分も武士関連についてもっと勉強しなければと痛感する今日この頃です。

一回生の皆さんも二回生の皆さんも(笑)、またぜひ御参加くださいね。

初☆書き込み(ドキドキ)

谷垣 有香
No.910

木曜日はお疲れ様でした。
平田さんの発表も聞きたかったのですが、授業の関係で聞けなくて・・・残念です。

>野口先生
これから、この掲示板を活用していきたいと思います。
あと、「一回生だけの講読会」の件ですが、私はやりたいです!!今は、他の一回生に声をかけている最中です。
開くことになれば、その時はご指導よろしくお願いします。



パソコン講習会

No.911

「ゼミ生のための実用パソコン講座」ですが、野口ゼミにとっての"実用"とは..と考えてしまいました。
インターネットの利用法と、ワードでの文書作成だと思いますが、1時間半程度で講習会を開いても良さそうですね。
もし、時間をいただければいつでも出張します。
1回生や廣政さんはどう思いますか?必要ならば飛んでいきますよ。

Re: 山本さん、平田さんお疲れ様でした!

No.915

かなり出遅れましたが、山本さん、平田さん、発表ご苦労様でした。拝聴することができず残念です。またレジュメ等見せていただければ幸いです。

田中さん>先日はケーキご馳走様でした♪しかも食べるだけ食べて失礼してしまい申し訳ございません。ラ・フランス最高です♪すっかりハマりました!

山本さん>曲順をメールする約束だったのですが、今回のライブは先日発売された「Big Machine」というアルバムのツアーだったので、そのアルバムを買っていない私には正直曲名がわからないものが多くありました。(新曲の「野生のENERGY」と「IT'S SHOWTIME」ぐらいしかわからなかったかも)でも古い曲もいっぱい歌ってくれましたよ!「蒼い弾丸」とか「Don't Leave Me」とか・・・あと松本さんのギターソロもありました。私の全盛期はやっぱりB'zにありです!!ファン層もやっぱり私と同じ~私よりちょっと上ぐらいの年代の人が多い気がしました。
生で見る稲葉さん(特にタンクトップ姿の胸板と二の腕!)がはやっぱり最高にかっこよかったです!一緒に行った友達とライブのあとはうっとりでした 笑
また詳しくは会った時に・・・☆

野口先生>28日のランチは忘年会をかねたものに・・・という案ですが、どうも28日はみんな帰省中のようで、人の集まりがとても悪いです。そこで昨日野口&山本くんから電話で「忘年会はもっと早い日にしてはどうか?」との提案があったのですがいかがでしょう?
候補としては紫苑の推敲完了日(?)の25日があがっていますが・・・?また先生のご意見をきかせてください。

それと、忘年会を別の日にする場合、その宴会隊長を募集します!!「紫苑」の編集はもちろんレポートも数本抱えており、オーバーワークで倒れそうです。はっきりいって全部一人で幹事するのは嫌なので・・・☆だれか心優しい方におまかせします。

忘年会・忘年齢会?

No.917

 25日は、研究所共同研究の調査で、花園大の山田先生と山口県・福岡県方面に調査出張の中日ですので、小生は参加できません。吉田兼好は40歳を過ぎて、若者の中に交わるのは見苦しいことであるというようなことを『徒然草』に書いております。小生、すでに齢52歳、その存在は諸姉兄の楽しい宴席を白けしめるにふさわしいと思います。それゆえ、皆さんで楽しくやっていただければと思います。28日はあくまでも笠さんの歓迎会、ゼミの殿堂入りを祝う会にいたしましょう。それにしても、小生、ずいぶんと齢を重ねてしまったものです。とはいえ、遺書代わりに著書(印税の出る単行本、活字印刷・天金・箱入りであれば、なお良し)を20~30冊書いてから往生したいと思っております。

え~~~~!

田中裕紀
No.923

>永富さん
 まず一つ。ラ・フランスは12月の上旬までですので、食べるなら今のうちです。
 二つめ。B'zのライブなんて久しく行ってません。羨ましい限りです。そして、25日は名古屋にいます(ToT)参加したいので、28日のままで行こうよ~~~~~。
>広政さん
 中古を選択しているなら、『吾妻鏡』やっておいた方がいいですよ。いつ日記を読まなければいけない日が来るか、わかりませんからね。日本語学も古辞書の類があるので、とりあえず何でも積極的にやってみることです。・・・というのが、現在記録類で苦労をしている国文学生のアドバイスです。

はい!

廣政 愛
No.924

『吾妻鏡』参加します。わくわく。

学生証の写真提出について

No.896

こんにちは。京都女子大学の学生生活センターです。平成16年度から学生証がカード化されます。それに伴い、大学1~3回生、短大1回生は写真を提出してもらいます。提出期限は12月12日(金)です。皆さん遅れないように提出しましょう。また提出していないお友達にも声をかけてあげてください。よろしくお願いします。

笠さんご上洛のお出迎え!!

No.895

我がゼミの殿堂入り会員(?)である笠露子さんが12月28日にご上洛なされます。
そこで28日のお昼にみんなで笠さんを囲みながらランチを・・・ということで前に提案しておりました。
が、年末ということもあって参加者が少ないようです。
もし参加希望の方おられましたら永富までご連絡ください。(笠さんと直接面識のない方の参加もOKです。特に京女新メンバーのみなさん!先輩と語らうチャンスです。いかがですか?)
笠さんは夕方に梅田へ向かうそうなので交通の便などを考え、11時半に河原町の阪急百貨店1Fの看板前に集合ということで考えております。今のところそう人数も多くないのでお店などの予約は特に考えていません。もし人数が10名を超えるようであれば予約しますので、今週中に参加希望者は永富までご連絡よろしくお願いいたします。

参上仕ります!!

No.902

 笠さんとは昨年度に入試監督を御一緒した「戦友?」でありますので、複数の原稿の締め切り期日の切迫を棚に上げて、ぜひとも参上いたしたく存じております。「ゼミの殿堂」建設の打ち合わせもしなければなりますまいし・・・。

恐縮ですm(_ _)m

No.912

私ごときの上洛で、トップの予定表に載せていただくなんて
本当に恐れ入ります。見つけたときにはびっくりしました(笑)

28日の件は私が言い出したことですが、
永富さんのご好意に甘えさせていただいてます。
いろいろとありがとうございます>永富さん
当日は野口先生をはじめ皆様どうぞよろしくお願いいたします。

Re: 笠さんご上洛のお出迎え!!

No.916

今日(12/14)現在きいている参加者は
野口先生、山本さん、廣政さん、鈴木君、保留組として野口くん、平田さんです。
保留組の方は予定が確定次第ご連絡くださいね。
あと参加者まだまだ受け付け中です。(当日の飛び入りも可)

笠さん>ランチの内容ですが和・洋・中ご希望はありますか?!

馳せ参じます!

田中裕紀
No.921

バイトの都合つけて行きたいと思います☆
おいしいランチのお店なら相談乗ります♪

皆様にお会いできるのが楽しみです

No.928

>永富さんへ
希望は特にございません。
なんでもOKです(勿論あとで文句は申しません(笑))!

竹久夢二追想展のお知らせ

No.894

現在奈良県立美術館で竹久夢二追想展が開かれています。それで、主催の産経新聞に勤めてる先輩から、無料招待券を何枚かいただきました。現在僕の手元には6枚程あります。もし欲しい方がいらっしゃいましたら、野口まで連絡してください。明日の研究会でもいいですよ。ちなみに展示は12月27日までです。
詳しくはhttp://www.mahoroba.ne.jp/~museum/base.htmを御覧ください。

自分でお知らせしておきながら、僕はまだ論文が仕上がってないんで、行けるかどうか微妙な状態です。夢二展が見られるようがんばりたいと思います。
ついでにもし行くなら東大寺三月堂の執金剛神像の特別開扉がある16日がお勧めです。執金剛神像は一年でこの日しか開扉しないので、それを見に行くだけでも価値ありますよ。

福原の平頼盛邸跡?現地説明会について.

No.891

NO.857でお知らせした。楠・荒田町遺跡の現地説明会について、高橋昌明先生から御連絡をいただきましたので、報告いたします。
 日時:12月14日(日)午後1時から3時まで
 交通:JR三宮で名谷・西神中央行きの地下鉄に乗り換え、二つ目の大倉山で下車、西北に約500メートル、
    神戸大学医学部附属病院西門すぐ

なお、小生は明日の午後に現地に行く予定です。もし同行希望の方がおられましたら、本日23時までに自宅へメールをお送りいただくか、ここに書き込んでください。

福原の平頼盛邸跡について.

No.897

 上の学生センターからの書き込みは、このゼミHPが京都女子大学によって実質的に正式認知されたことを示す貴重な資料になるものと思います(学生センターの人が「武士」の図柄を選んだ?ことにも要注目)。
 
 ところで、昨日、京都大学の西山良平先生のご尽力により、楠・荒田遺跡見学の機会をえました。上横手雅敬先生・美川先生たちとともに京都駅を出発、現地では兵庫県教育委員会の別府洋二氏や神戸大の高橋昌明先生らの御案内をいただきました(元木先生がお出でになれなかったのが実に残念でした)。見学のメインは、いうまでもなく東西方向約40メートルにわたって検出された二重の堀と櫓と想定できる掘立柱建物の遺構です。
 二重堀は外側が箱堀(幅2.7メートル、深さ1.7メートルほど)、内側が薬研堀の形態で(幅1.8メートル、深さ1,6メートルほど)で、二重堀といっても実に特異な形状のものです。
  別府氏のご説明によると、こうした形状の堀は、伊勢平氏関連の三重県雲出島貫遺跡で検出された例があるのみとのことで、興味がもたれます。現場で高橋先生も指摘されていましたが、清盛が京都の法性寺一の橋の近くに構築した城郭も二重の堀に囲まれていたと『平家物語』に見えており、この形態の二重堀は伊勢平氏独特のものなのかも知れません。このような構造の堀が実際の戦闘の中でどのように効果があるのかとか、こうした方が堀の崩壊を防ぎやすいというような技術的な理由があるのかどうか、といった点について、どなたか御教示をいただけたら幸いです。
 この遺構は神戸大学附属病院立体駐車場の建設予定地にあり、これが大学当局の対応次第では破壊の危機に直面していることも、昨日の見学で明確に認識することが出来ました。考古学や歴史学の研究者ばかりでなく、この遺構は国文学研究者(一目で「貴族的な平家」という理解が偏ったものであるということがわかります)さらには歴史を愛する市民一般にとっても重要なものと思います。
 本日、記者発表がされるとのことですが、14日の現地説明会には多くの方が現地に赴かれ(花園大学の山田邦和先生もこの日に見学に行かれとのことです)、この遺跡に関する学界・市民の関心の高さを大学当局に理解して頂き、何らかの形で保存・公開の道が開ければと期待しています。
 なお、この時代の堀については、平泉で考古学的な調査にあたられた研究者の方たちが多くの情報をお持ちのことと思いますので、遠方ながらぜひ御覧いただき、御教示をお願いしたいものと思っています。

Re: 福原の平頼盛邸跡?現地説明会について.

No.899

昨日はご一緒できず、失礼致しました。16時より、大阪城天守閣博物館で嘱託として勤務する人環の院生の担当した展示を見学する約束があったため、一足先に参りました(展示の実務に関する裏話は大変興味深いものでした。学芸員に興味のある方は当日参加した龍谷の吉田、京大の佐伯両君に尋ねてください)。もちろん、会いたくない人がいたために見学会を回避したのではありません。念のため?
それはともかく、二重の濠の遺構を見たのは初めてで、大変興奮いたしました。あの現場は、かつて多淵敏樹氏が医学部付属病院建設の関係で重要な遺跡を発掘しながら、20年余りも前のこととて、きちんとした報告書が出ないままに終わった場所の近所で、そのとき存在が分かっていた堀の構造がようやく判明したということになります。
二重の濠の前例である伊勢国雲出付近は、伊勢平氏の盛兼流の拠点です。清盛流とは系統が異なっております。彼らは、保元の乱後に近隣の須可荘に乱入し、荘官一族を殺傷するなど、かなり戦闘的な性格を有しておりました。このことと二重の濠が関係するのでしょうか。
今回の遺構では儀式用の土師器がたくさん出土していますから、福原で日常生活を送った邸宅の周囲にあったようですね。外側の箱堀は水が余りなかったようですから、排水路などではなさそうです。したがって、福原の平氏の邸宅は、外側に空堀をめぐらせ、日常的に武的な性格を有したといえるでしょう。東国追討使も福原から出立したわけで、福原は軍都という性格を帯びていましたが、邸宅自体が武士の宿舎にもなる側面があったのかもしれません。
二重の堀が、鎌倉でも少し見えるとのことでしたが、中世前期には余り一般的ではないようですね。平氏関係の邸宅にあったものが、鎌倉では見られないのはなぜか、そこに二重の堀の性格を考えるヒントもありそうです。
今回の堀のすぐ北にある櫓(とすれば、ですが)は急きょ作られたらしく、邸宅の一番縁辺にあるはずの堀よりかなり北ですから、これは邸宅に付随していたものではないのかもしれません。あるいは、一の谷合戦の直前に、合戦に備えて造営されたのではないでしょうか。
すぐ近くの荒田八幡に行けば分かりますが、その向こうはすぐに下り坂です。この付近が谷にはさまれた台地であることが分かります。斜面の側の堀はどのようになっていたのか、また頼盛邸の北にあった清盛邸の構造はどのようになっていたのか、次なる成果が期待されます。
それにしても、これだけの遺構ですから、何とか保存の措置を講じてもらいたいものです。いっそ、病院をどこかに移転して、この辺を遺跡公園にする、てなわけには行かないか。

伊豆山木館の周囲にも二重堀?

No.900

 元木先生、ありがとうございました。伊勢国雲出は盛兼流の拠点ですか。盛兼流の居館に二重堀が構築されていたとすると、その流れをくむ伊豆目代山木兼隆の館もそうであったのかも知れませんね。それで、頼朝の遣わした軍勢は攻めあぐんで、なかなか攻撃成功の狼煙をあげられなかったのか・・・と、これはあまりに想像のしすぎかも知れませんが。
 櫓と想定される建物については、小生も文化財事務所でレクチャーをしていただいたときに、やはり一ノ谷合戦直前に急造されたのではないかと指摘したのですが、周囲から失笑が漏れ・・・といった雰囲気だったので、多少イジケておりました。しかし、元木先生も同じ御意見で安心した次第です。
 なお、この櫓と想定される建物の遺構発見については、すでに神戸新聞9月19日付に報道されています。福原は京都ほど後世の攪乱がないと思うので、都市構造の実態が明らかに出来る可能性が高いのではないかと期待しています。祇園遺跡など、周辺の同時代の遺構と方位関係も一致するようなので、楽しみです。
 なお、14日の現地説明会に行かれる人は、元木先生の『平清盛の闘い』(角川叢書)を手に出かけられることをお薦めいたします。遺構見学が100倍楽しくなること請け合いです。