五条坂歩道橋の気温19時前でも32度。
No.8266
京都女子大学もようやく期末試験期間が終了。大学近くの道路には、寮生を迎えに来た御家族と思われる方の車がたくさん駐車していました。
目下、「基礎演習Ⅰ」の分も含めてレポートの評価中です。
学生のレポートから学ぶところもまた多い。そして、これこそ最高の授業評価の材料といえます。
この秋、ある自治体の主催するイベントに協力する目的で、日野法界寺周辺の史跡見学会を実施することを予定しています。『平家物語』の平重衡や源三位頼政、義経の兄の全成などに興味のある方はぜひ参加して下さい。詳細は、追ってゼミメンバーと相談したいと思います。
☆ 尊経閣文庫の菊池紳一先生より、御高論「鎌倉幕府の政所と武蔵国務」(埼玉県地方史研究会『埼玉地方史』64)を御恵送頂きました。
幕府政所に関心を持っている『吾妻鏡』講読会参加の諸姉兄には垂涎の論文かと思います。
菊池先生に、あつく御礼を申し上げます。
京都女子大学の学生は優秀である。
No.8264
八朔。岩田君がオランダから帰国して一年目となります。
基礎教養科目「女性の視点から日本中世の歴史を考える」のレポートの採点を続けています。
なかなか力作が多いので、じっくり読み込んでいて、とうぶん終わりそうもありません。
この講義、やり甲斐がありました。
日本中世前期(平安~鎌倉時代)の歴史、文献・史料に取り組んでみたいと思う人は、ぜひ研究所ゼミに参加して下さい。
☆ 京都大学の渕原智幸先生より、御高論「藤原実方の陸奥守補任-10世紀末の小一条家に関する一考察-」(『古代文化』63-1)を御恵送頂きました。
国文・史学ともに有益な論文です。
私は武士論の立場から大いに裨益を蒙りました。活用させて頂きます。
渕原先生に、あつく御礼を申し上げます。
昨年度の基礎演習Ⅰのメンバーと同窓会
No.8263
美川先生、フォローをありがとうございます。
それにしても、この「削除」は、あまりにタイミングがよすぎますね。
今の時代を研究する後世の歴史家は、史料批判で、さぞかし苦労することでしょう。気の毒に。
もっとも、その前に、この列島に「後世」のあらんことを願うばかりですが。
今日は、昨年度前期の現代社会学部「基礎演習Ⅰ」のメンバーと四条烏丸の和食屋さんで同窓会をいたしました。みんな元気に活躍しているようで、話をしている間に、たくさんパワーを貰いました。
これからも仲良く、一生友達でいてほしいと思います。
「末法の世に、もう善人など存在しない」と落ち込んだり、「いやいや、若い人たちも捨てたものではない」と感心したり、心揺れ動く一日でした。
しかし、原稿には一向に手がつけられませんでした。
レポートの採点の方は少し進めましたが。
後期の史料講読会&『三田市史』拝受
No.8257
今朝、某大学出版会宛に、原稿一本のデータを添付ファイルで送信、またプリントアウトしたものをポストに投函致しました。
たった、400字詰9枚分ですが、書くべきこと・書きたいことを削るのが大変でした。執筆の過程で、自分の「言いたいこと」を文章化すると「まともな」論にならないことを、あらためて確認させられた次第です。
これぞまさしく「話にならない話」。
ところで、後期のゼミ史料講読会ですが、木曜日Ⅲ講時からの『吾妻鏡』(元暦元年)はとりあえず従来通り継続(ただし、『玉葉』などの記録も出来るだけ併読という形にレベルアップする)。15時からの『吾妻鏡』(建久十年)には学部2回生も加わる。--という形に落ち着きそうです。
夏休み中はL校舎の改装工事があり、また、それぞれ多忙(院試も近いですし、私もいろいろ仕事をかかえています)のようなので、多くの大学で授業が再開される9月最終週の29日(木)からということになりました。
ただし、京都女子大学は14日(水)から授業が始まりますから、学部2回生には少し前から、予習も兼ねて集まって貰おうか・・・と考えています。後日連絡致します。
なお、学部2回生のまとめ役は、史学科の鳥飼真希さんが引き受けてくれました。宜しくお願い致します。
28日の研究会における藪本報告は、『吾妻鏡』に対する認識を一変させるものでした。国文学からのアプローチが進んだら、とても大きな成果をあげられることを確信しました。藪本君の今後の御研究に期待しています。
ちなみに、当日、神戸からお出でになる途中、大雨で電車が止まって足止めされてしまった方は、無事にご帰宅されたでしょうか。
☆ いつもたいへんお世話になっている京都大学の元木泰雄先生より、新刊の『三田市史 第一巻 通史編Ⅰ』を御恵送頂きました。
元木先生は当市史編さんの専門委員をつとめられており、第2部「古代・中世の三田」の「あらまし」と、その第二章「源平の戦いと公武政権」の執筆を担当されています。当方の研究所の『研究紀要』第20号に執筆した論文の中で述べた、北条時定に関する私の見解をご採用下さり、たいへん嬉しく存じました。
元木先生御執筆の部分はいうまでもありませんが、全体を通じて大変な労作。委員の先生方の意気込みが感じられます。
そして、まず一見して驚かされたのが装丁の立派さ。掲載写真もオールカラーの豪華版です。研究の成果を市民に還元しようとする市当局の熱い意志によるものと思われます。
元木先生にあつく御礼を申し上げます。
干しておいた洗濯物がびしょ濡れ
No.8256
鈴木さんのお宅のみならず、当家も豪雨にやられたようです。
今日の藪本君の御報告。『吾妻鏡』の史料としての怖さが分かりました。同時に、文学としての豊かさも。編纂した人たちの力は大したもの。
原稿執筆の中断。頭が元に戻るまでが大変です。もう戻らないかも?
28日(木)公開研究会開催のお知らせ
No.8255
28日(木)に下記の公開研究会を開きます
報告者:藪本勝治氏(神戸大学非常勤講師・中世文学)
テーマ:「軍記物語として読む『吾妻鏡』野木宮合戦記事」
時間 :午後5時~7時(予定)
会場 :本学L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
『平家物語』を専攻されている方はもとより、中世前期政治史・武士論専攻の方、鎌倉幕府成立期の歴史に関心のある方など、多くの皆様の御来会をお待ち致しております。
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《急告》
28日の史料講読会は、L校舎改築工事による騒音発生のため教授室で行います。
なお、公開研究会の時間は騒音の発生がないよう、施設課に対処をお願いしてあります。
☆ 奈良女子大学の前川佳代先生(当研究所共同研究員)より、御高論(共著)「奈良と菓子-大学院GP文化史総合演習の成果-」(『奈良女子大学文学部 研究教育年報』7別冊)および『古代の甘味料“甘葛煎”の復元-菓子の文化史-』(「文化史総合演習」・「Web情報実習」授業成果報告会報告書)を御恵送頂きました。
前川先生にあつく御礼を申し上げます。
明日の基礎演習と基礎教養科目
No.8253
Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」、Ⅴ講時の「基礎教養科目」ともに明日で終了。
「基礎演習Ⅰ」は鶴見さんの報告。テーマは「石川県の概要と地域産業」とのこと。
時間に余裕があれば、全13回の報告の総括も。
レポートは来週8月3日(水)が一応の締切ですが、出せる人は早々に。
各報告に対するコメント票の提出もお忘れなきように。
「基礎教養科目」は、ここで全員にレポートを提出してもらいます。学年・学科こどに回収しますので、その場での指示に従って下さい。
講義内容(以外も可)に対する個別の質問は、レポート回収の後に受け付けます。
なお、後期に学部生を対象とした史料講読会ないしは勉強会etcを研究所ゼミの活動の一環として開きたいと考えています。
講読対象の史料や開催の曜日・時間設定などで、希望があれば申し出て下さい。
私は行ったことがネーデルランド。
No.8250
いよいよ前期授業の最終週。
なにしろ忙しいし、ようやく机に向かっても頭脳作動せず。
一、二世代前の研究者たちの努力の跡に立ちすくむばかり。
今日は、岩田君がオランダに旅立ってから、ちょうど一年目になりますね。
月日の経つのは速い。
☆ 文教大学の中村修也先生より、新刊の御高著『日本神話を語ろう イザナギ・イザナミの物語』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
中村先生に、あつく御礼を申し上げます。
冷涼な国オランダ
No.8251
はい、たしかにちょうど一年前、初めての海外旅行へ行ってまいりましたね。
日本時間21:00頃というのは、乗り継ぎのモスクワに着いた頃だったのではないかと思います(その二時間後くらいに乗り継ぎに失敗してしまうわけですね)。
昨年の日本国内は記録的な猛暑に襲われましたが、私が滞在した頃のオランダは最高でも24℃前後でしたから、大変快適な気候を堪能しました。
冷房をガンガン動かさなくても快適な「夏休み」に勉強ができるのは心底羨ましいと思ったものです(そのかわり「冬休み」は相当寒いんだと思いますが)。
『史人』の復活を寿ぐ。
No.8249
『史人』は広島大学大学院教育学研究科下向井龍彦研究室の機関誌である。創刊号は1997年に創刊され、翌年に第2号が出たが、それ以降、長く休刊の状態だった。99年の夏に下向井先生が病に倒れられたのが、その直接の原因で、その後も先生が講座主任などの激職にあったため、長い中断を余儀なくされたようだ。
しかし、研究室やゼミにおける研究成果や彙報を編集する作業は、やはりその構成メンバーの活力が何よりの支えである。指導教員一人で作るようなものではない。
2008年、宮島で開かれた古代史サマーセミナーは、まさしく下向井研究室の活況を示すものであった。参加した私は実に羨ましく思うとともに、どうして『史人』の再刊がなされないのかが不思議でならなかった。
しかし、それは一時の杞憂であったようだ。
あのサマーセミナーを下向井先生の下で主導した渡邊誠さんが編集を担当して、休刊されていた期間の活動状況までぎっしりつまった第3号(B5版で2段組105ページ)が、いま眼前にある。素晴らしいことだ。
本来、研究機関としての大学においては、ゼミや研究室ごとに、このような刊行物を出していくのが、あるべき姿なのだと思う。しかし、予算・時間、そして一義的にはゼミメンバー・研究室員の意志・情熱の制約によって、その実現が左右されることとなるのである。
而して、下向井先生はもとより、渡邊誠氏をはじめとする下向井研究室を構成する諸姉兄に深甚の敬意を表するものである。
翻って、当ゼミの機関誌『紫苑』第10号の発刊に向けて、ゼミメンバー・関係者の御協力をお願いする。
編集長の山本さんには、また大きな負担をお掛けすると思いますが、宜しくお願い致します。
☆ 広島大学の下向井龍彦先生より、上記の『史人』第3号を御恵送頂きました。
下向井先生に、あつく御礼を申し上げます。