京都生活も通算すると、はや15年近くなるというのに、関西弁の完全マスターはできておりません。タイトルの関西弁は正しいのかどうか?
やはり個々の人間の思考を支配する言葉というのは子ども時代のものだと、つくづく思います。
もはや当ゼミでは伝説的存在になりつつある山本陽一郎君が中心になってはじめた『吾妻鏡』講読会。岩田君によって上級編として引き継がれ、昨日、ついに文永三年の巻を読み終えました。
私もこれで「『吾妻鏡』は完全に読破した」と大見得を切ることが出来ます。
しかし、何度読み返しても新しい発見がある。
史料をデータ化して、検索をかければ論文が書けるというものではありません。
PCが普及したお蔭で、レポートも安直なものが多くなりました。我々の世代なら、よく分かることだと思いますが、そもそも手書きとワープロ入力では、思考回路がまったく異なります。私の論文など、手書き時代の方がまともだったかもしれません。もっとも、若くて頭がまだクリヤーだったことも考慮しなければなりませんが。
さて、そういうわけで次回の上級編は建久十年に戻るとのことです。初級編(もう初級ではなくなりましたが)の方は元暦元年を継続します。
なお来週は、初級編はこれまで通りの13時からですが、上級編はやらずに17時から公開研究会開催ということになります(詳細は
>>No.8241参照)。
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報告者:藪本勝治氏(神戸大学非常勤講師・中世文学)
テーマ:「軍記物語として読む『吾妻鏡』野木宮合戦記事」
日時 :7月28日(木)午後5時~7時(予定)
会場 :本学L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
『平家物語』を専攻されている方はもとより、中世前期政治史・武士論専攻の方、鎌倉幕府成立期の歴史に関心のある方など、多くの皆様の御来会をお待ち致しております。
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ところで、「けんこうしんだん」の結果、行く必要の生じた精密検査ですが、逡巡と躊躇を経て、意を決して行って参りました。受付から会計が済むまで3時間。いろいろ検査をして頂いた結果、幸いにも「異常ナシ」の結論。しかし、検査結果のデータによると明らかに老化は進行。お医者さんの説明によると、白髪が増えるのと同じなのだそうです。個人差も大きいということなのでしょう。
☆ 青山学院大学の藤本頼人先生より、新刊の御高著『中世の河海と地域社会』( 高志書院)を御恵送頂きました。
藤本先生は私の大学の後輩。博士論文をベースにした論文集です。
藤本先生にあつく御礼を申し上げるとともに、さらなる御活躍を祈念するところです。