傍らに人無きが若し

No.8085

 思うことあって、4年ほど前に宗教部の発行している『芬陀利華』という新聞に掲載した拙文を転載させて頂きます。

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【傍若無人とシカト】
 「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」という言葉がある。これを読み下すと「傍(かたわ)らに人(ひと)無(な)きが若(ごと)し」。つまり、「周囲にいる人を人と思わないような行動をする」という意味である。『日本国語大辞典』で調べると、中国の古典である『史記(しき)』の用例が示されているが、院政期の貴族の日記『中右記(ちゅうゆうき)』や南北朝の動乱を活写する『太平記(たいへいき)』などにも所見していて、我が国でも古来ひろく使われていたようである。
 人を人と思わないというのは、要するにその存在を否定すること。すこし古い若者言葉で言うと、イジメの最悪の方法である「シカト」(もとは博奕(ばくち)打ちの間で使われた隠語(いんご))と同じことである。したがって、イジメが学校や職場に蔓延(まんえん)しているように、「傍若無人」もそこら中に広まりを見せている。
 たとえば、密集した住宅地の狭い庭で隣近所の迷惑を顧みずにモウモウたる煙と悪臭を発散させながらバーべーキューを行う。日曜大工と称して電動工具を持ち出して大騒音を発する。早朝深夜にマフラーを改造した車で住宅街を爆走するなどという事態である。私のゼミのメンバーにも、アパートの隣室の騒音のために論文執筆を阻害されている気の毒な院生さんがいる。
 こうした行動に走る人たちにも理屈があるようだ。庭で家族と食事が出来るステイタスをえたことを実感したい、周囲の注目を浴びたいなどという「小さな幸せ」を実現してどこが悪いのだというのである。しかし、かれらには、心地よい風の吹き込む春の日の夕刻に家中の窓を閉ざさなければならない隣人や、ようやく寝かしつけたばかりの赤子に目を覚まされて途方に暮れている憔悴(しょうすい)しきった母親の姿などが、まったく見えていないらしい。かれらは、隣人、さらにいえば社会を「シカト」しているのである。
 物理的に身体を接している他者がいるのに、その存在を意に介さないという人も多い。電車内で化粧をする女性、カシャカシャと耳障(みみざわ)りな音を漏らしながらイヤホンで音楽を聴いている人たちなどがその典型である。電車内で化粧をする女性にとっては、化粧をした後の姿を見せる対象とする個人または集団のみが人間であって、同じ車両に乗り合わせた人たちはモノに過ぎないのであろう。
  「袖(そで)刷(す)り合うも多生(たしょう)の縁」という人と人とのスタンスが大切にされていた時代には、これに類する行動をよしとする人は極めて少なかったはずである。

 【社会と人心の激変】
 歴史学者網野善彦(あみのよしひこ)は、日本社会史上の分水嶺(ぶんすいれい)の一つを1960年代に求めた。60年代は、民俗学者宮本常一(みやもとつねいち)がその名著『忘れられた日本人』に記録したような、在地社会に根付いた前近代以来の基層文化が、高度経済成長の名のもとに払拭(ふっしょく)されてしまった時代である。
 各家庭にテレビと電話が普及したのは、ちょうどこの頃であった。その後、ファミコン・パソコン・ケータイなど、人と人、人と社会を媒介(ばいかい)する情報機器は飛躍的な進歩をとげ、それにともなって個人と個人、個人と集団・社会・国家の間における意識のスタンスは大きく変化した。
 この間の恐ろしいほどの人の心の変化は、1951年生まれの私自身が直接かつ深刻に経験するところである。知識は身体に備わった五感を放棄した形で容易に獲得できる使い捨てのものとなり、確実に人のあり方、社会のあり方は悪くなった。人はその場にいる人間を眼中に置かず、想像力を失い、自分の世界に埋没(まいぼつ)するようになった。

【現実と向き合おう】
 しかし、バーチャルな世界では何でも自分の思うようになっても、現実はそうはいかない。周囲への配慮(はいりょ)を怠(おこた)ると何事もうまく進まない。その結果、思い通りにならない状況に対応できないで、逆上してしまう人間が増えている。人々は、人にとって最も大切な「無我の自覚」という、自分は自らの意志によって存在し得ないものであるという本質的な認識から、どんどん遠ざかっているのである。
 人をバーチャルな世界にいざなう道具たちは、人々の社会に対するまっとうな認識を阻害(そがい)し、想像力を破壊することに拍車をかけている。人が道具に隷属(れいぞく)させられているのである。このままでいくと、目にはゴーグル、耳にはイヤホン、口はマスクで閉ざした化け物のような集団が街中を支配することになるであろう。
 時には、キーボードを叩(たた)く手にペンを持たせ、パソコンのディスプレイで疲れさせた目は紙に書かれた文字で癒(いや)そう。身体に備わった五感を鍛(きた)えて生々しい現実と向き合おう。そうすれば、自(おのず)ら然らしめる不思議な働きに対する敬虔(けいけん)な心と、その働きに応えるための意志の自覚を持った人間に、少しは近づけるようになるのだと思う。
 巷(ちまた)には、本能的な感覚や帰属集団の意志に引きずり回され、自分の物差しを持てず、批判力を奪われ、だから敵と味方を見誤っている人が溢(あふ)れかえっている。こうした状況に対峙(たいじ)することこそ、本来の大学と大学にある者の使命であろう。
 私は貧弱な一歴史学徒にすぎないが、せめて、過去に生きた数知れない人たちの存在や彼らの築きあげた文化を、現代の人々、とりわけ権力者たちにシカトや曲解をさせぬように、日々の研究と教育に邁進(まいしん)していきたいと考えている。

三日遅れの便りをのせて~

No.8081

 本日から社会復帰を始めます。何人かの方から、お見舞いのメールをいただき、恐縮しています。

 今日は午後、研究室で来週の講義の準備をしたいと思います。最近、大学の駐車場はいつも満車なので、大量の資料をもって自宅と研究室の間を往復するのには、人のすくない土曜の午後が最適なのです。研究というのは、けっこう肉体労働でありまして、重いカバンをぶら下げているために、私の腕と腰には常に「桐灰カイロ」やら「ハリックス55」が貼ってあるわけであります。

 藤本正行先生から、鎌倉の下馬周辺遺跡で鎌倉時代の甲冑が出土したという情報(現地見学会の資料や新聞記事のコピーと共に)をいただきました。これは生産・流通の側面のみならず、法住寺殿出土の甲冑と埋葬形態など比較の価値がありそうです。

 また、藤本先生からは大河ドラマ「江」に関する先生のコメントの載った『週刊新潮』3月17日号の記事コピーもお送り頂きました。
 大河ドラマもここまで来たか、と私も仰天して、最初の一、二回しか見ておりませんが、いよいよ大変なことになっているようですね。授業で前近代の女性をとりあげているのですが、あんな話を事実だと思い込んだ学生さんを相手にするとなると、説明を二倍しなければならなくなります。
 中世後期~近世前期御専攻の心ある先生方は、さぞお困りのことと思います。

 それにつけても、来年の「平清盛」が海賊キッドみたいなことにならないか心配です。どうせなら、瀬戸内海賊ののこした宝探しで地上げ屋から故郷を救った少年少女たちのお話、みたいな方が面白いかも知れません。もちろん、お手本は「グーニーズ」です(岩田君御推薦)。

 ☆ 愛媛大学の寺内浩先生より、御高論「押領使・追捕使関係史料の一考察」(『愛媛大学法文学部論集 人文科学編』30)ならびに「平安時代中期の地方軍制」(『古代文化』62-4)を御恵送頂きました。
 最近にわかに平安時代の軍制研究が活況を呈してきたように思います。昔書いた平維良に関する研究などが再検討されるようになり、嬉しい限りです。
 寺内先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 國學院大學の細川重男先生より、御高著『北条氏と鎌倉幕府』(講談社選書メチエ)を御恵送頂きました。
 矢継ぎ早の御出版。頭が下がります。
 細川先生にあつく御礼を申し上げます。
 私もはやく『北条時政』に取り組みたいのですが、なかなか。

 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生と国立歴史民俗博物館の菱沼一憲先生の御連名で、新刊の延慶本注釈の会編『延慶本平家物語全注釈 第二末(巻五)』(汲古書院)を御恵送頂きました。
 いよいよ頼朝が挙兵し、房総半島で再起を果たしたあたりの内容です。少年時代の私が、この本を手にしたなら狂喜乱舞だったと思います。あのころの熱い想いが懐かしい昨今です。 
 佐伯先生、菱沼先生にあつく御礼を申し上げます。

 それにしても、優れた内容で高価な御本を頂く一方、私の方からは貧弱な内容の粗末な抜刷ばかりしかお返しできず、申し訳ない限りです。

山中鹿之助の心境

No.8082

 13時30分大学にたどり着きました。S校舎の駐車場に行ったら、新入生の健康診断をしていて駐車できませんでした。やれやれ。
 かろうじて、A校舎の駐車場に空きがありましたが、重い荷物で腕も腰も・・・。頭まで痛くなってきました。

 ところで、19日火曜日3講時の基礎演習Ⅰは、例年の如く、親睦を兼ねて京女周辺の史跡散歩を行います。ゼミメンバーなどで、同行して下さる方があればお知らせ下さい。
 なお、「頼政道」についてのお問い合わせを頂いた伏見区役所の方は、この日の15時に研究室にお見えになります。その辺りのことに詳しい方の同席もお願いしておきます。もちろん、お暇があればの話です。

 ところで、みなさんは山中鹿之助ってご存じでしょうかねぇ?

ゼミは来週から実施します

No.8074

 今週の研究所ゼミは当方の都合により、お休みにさせて頂きます。
 なお、具体的な日程についてはトップページで確認して下さい。

来週実施の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.8077

 野口先生からのご案内のとおり、次回(来週)の木曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2011年4月21日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:弘長三年(1263年)六月二十五日・二十六日・三十日、七月五日・十三日・十六日・十八日・二十三日・二十七日、八月一日・四日・六日・七日・八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

 「木曜日の『吾妻鏡』」、4月21日(木)、28日(木)と開催予定です。

>鈴木さん
 こちらこそ、よろしくお願いいたします。日程は上記の通りです。

 今年度から木曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、春から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

旅に病んで、夢は枯れ野をかけめぐる

No.8079

 新年度早々から体調を崩してしまいました。ゼミの予定を反故にして申し訳ありません。また、本日は伏見区役所の方とお目にかかる予定でしたのに、ドタキャンとなり、宗教教育センターの職員の方たちや、研究室を訪ねてくれた何人かの学生諸姉にも御迷惑をかける仕儀となり、申し訳ない限りです。

 現在、薬を飲んだばかりで、それが利いているようで、ようやくPCに向かっております。CTスキャンの結果も大丈夫でしたので幸い大事にはいたらず、一両日中には娑婆への復帰が叶うものと思います。しばし、寝床でいただいた論文を拝読したいと存じます。
 しかし、さすがに執筆は無理なので、月末締切の論文については、辞退か校正の回数を減らすことを条件に遅延を認めて頂くか、編集担当の先生に御相談申し上げなければならないと思っております。申し訳ないことです。

 いずれにしても、何よりも健康第一であることを、病に臥して痛感している次第であります。

 >鈴木さん ゼミ復帰の初日からお休みで申し訳ありません。

明日の基礎演習と基礎教養科目予告

No.8069

 3講時目の「基礎教養科目Ⅰ」。
 (研究)報告の日程を決定します。各自、7月末までの予定を考えて、希望日を速やかに提示できるようにしておいて下さい。また、報告するテーマについても考えておいて下さい。
 なお、4日のオリエンテーションの時に当方への連絡をお願いしておきましたが、未着の人がまだ2名います。早々のうちにお願い致します。
 
 5講時目の「基礎・教養科目(女性の視点から日本中世の歴史を考える)」では、女性の歴史を考えるうえで「社会史」の視角が有効なこと、そしてその社会史とはどういうものであるかを述べたいと思います。また、それに関連して、「貞観地震」に関する史料もとりあげる予定です。

佐伯真一編『中世の軍記物語と歴史叙述』刊

No.8065

 昨日は西宮の関西学院大学で岩田君の初講義。たくさんの受講生が押し寄せたようです。私も二十数年前の青山学院大学青山キャンパスでの初授業のことが思い出されます。「初心忘るべからず」ですね。

 佐伯真一先生の御編になる『中世の軍記物語と歴史叙述』(中世文学と隣接諸学4 竹林舎)が刊行されました。640ページほどの大論文集です。
 日本中世史の研究者による論文が5本掲載されています。
 ・元木泰雄「延慶本『平家物語』にみる源義経」
 ・高橋秀樹「歴史叙述と時刻-吾妻鏡原史料続考-」
 ・近藤好和「軍記物語にみえる一騎討」
 ・坂井孝一「「血の叙述」と軍記物語」
それに、拙論「源平内乱期における「甲斐源氏」の再評価」。
 ほかに日本中世文学などのジャンルで御活躍の錚々たる先生方21名が執筆されています。こうした論文集に執筆者として名を列ねさせていただいたことは、大変に光栄なことだと思っています。

 ☆  京都文化博物館時代に同僚だった京都府立総合資料館の大塚活美先生より、御高論「描かれた幕末の京都-『都百景』の制作と構成について-」(『ART RESEARCH』11)・「新刊紹介 清水克行著『日本神判史』(中公新書)」(『史学雑誌』119-11)を御恵送頂きました。
 大塚先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 鹿児島県立武岡台高校の林匡先生より、御高論「薩摩藩武家社会の家格と島津吉貴」(鹿児島県立武岡台高等学校『研究紀要』23)・「近世前期の加治木島津家」(『鹿児島史学』56)を御恵送頂きました。
 林先生にあつく御礼を申し上げます。

新年度前期のゼミ日程が決まりました

No.8062

 新年度前期のゼミ日程は以下のとおりです(来週からの適用です)。

 ① 水曜日4講時      『小右記』講読会
 ② 木曜日15時~19時  『吾妻鏡』講読会A
 ③ 金曜日2講時      『吾妻鏡』講読会B
  (会場は、いずれも本学L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室)

 ①と②は私が外部の研究会や会議に出席する都合上、毎月1回づつ休会になります。
  なお、①は大谷久美子さん(神戸大学大学院博士課程後期)、②は岩田慎平君(関西学院大学非常勤講師)に実質的な指導をになっていただきます。

 メンバーは学内外を問わず日本史・国文学・建築史を専攻する研究者・院生・学部生のほか、歴史を愛好する一般の方もおられます。

 新たに参加を希望される方は、直接お出で下さっても構いませんが、当方またはゼミメンバーに御連絡下さい。

四月中旬の『吾妻鏡』

No.8064

 今年度は木曜日となった『吾妻鏡』も始動しました。またぼちぼちと読み進めてまいりましょう。

 日時:2011年4月14日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:弘長三年(1263年)六月二十五日・二十六日・三十日、七月五日・十三日・十六日・十八日・二十三日・二十七日、八月一日・四日・六日・七日・八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

 「木曜日の『吾妻鏡』」、4月14日(木)、21日(木)、28日(木)と開催予定です。

今年度『小右記』講読会

大谷久美子
No.8070

 野口先生、お知らせありがとうございます。
 今年度の『小右記』講読会は水曜日4講時と決定いたしました。毎週水曜日の午前中には神戸にいる予定なので、遅れないようにしたいと思います。
 4年目を迎える本講読会ですが、日記で言うと長和4年4月からようやく1ヶ月半が経過したところです。今年度中には5月末まで進められる見通しでおります。
 さて、初回の『小右記』講読会についてお知らせ申し上げます。

  日時;2011年4月13日(水) 14:45~16:15(4講時)
  場所;京都女子大学L校舎3階 共同研究室
  範囲;『小右記』長和四年五月十七日条

 初回は今までの話の流れを確認するところから始めたいと思っております。新たに参加を希望される方も、是非お気軽においでください。

よろしくお願いします

鈴木絵里子
No.8076

ご無沙汰しております。
同志社高校の鈴木です。日程のお知らせありがとうございます。

先日野口先生と岩田さんにはお話させていただいたのですが、
今年度からちょっと時間に余裕ができたのと、もう一度きちんと歴史を勉強したいなと思い、木曜日の吾妻鏡講読会に参加させていただくことにしました。
吾妻鏡には約7年ぶり(!)の参加なので、一体どこまでついて行けるのか不安ですが、がんばりますので皆様よろしくお願いいたします。


「頼政道」についてのお問い合わせ

No.8060

 伏見区役所の方から、頼政道についての問い合わせがあり、来週の木曜日に担当の方とお話しをすることになりました。せっかくですから、ゼミのメンバーが集まった時間に設定させて頂きました。地元の岩田君や『平家物語』研究者としての藪本君からも御意見を頂ければ幸いです。

 ちなみに、伏見区役所の方の連絡先をうかがうのを忘れました。御覧であれば、メールにてお知らせ下さい(当方のアドレスは上記名前をクリックして下さい)。

 ☆ 成城大学の後藤昭雄先生を研究代表者とする科研研究メンバー(大谷大学の箕浦尚美先生をはじめとする先生方)御一同より、後藤昭雄編『真言密教寺院に伝わる典籍の学際的調査・研究-金剛寺本を中心に- 研究成果報告書(平成22年度)を御恵送頂きました。
 あつく御礼を申し上げます。

『紫苑』第9号を配布致します。

No.8057

 昨日は基礎演習Ⅰのオリエンテーションがありました。今年度のメンバーは13人。出身地は近畿・中国・四国・北陸で、関東・東北の方はおられませんでした。
 スタートラインに立ったばかりの一回生の後押しが出来れば幸いであります。

  >>No.8052の追加情報。『紫苑』前編集長の江波さんは広島大学大学院博士後期に進学。現在、修士論文の一部をベースにした論文を公表に向けて頑張っておられるとのことです。

 さて、『紫苑』第9号ですが、ようやく配布の準備が出来ました。ゼミメンバーには史料講読会の時などにお申し出下さい。郵送作業はしばらく目途が立っておりませんので、早く読みたいという方はゼミメンバーを通じてお受け取り下さい。

>大谷さん  本日、入学式の由。おめでとうございます。
 ところで、『小右記』講読会の開催についてですが、火曜はⅢ講時・Ⅴ講時に授業があり、木曜日は15時から『吾妻鏡』講読会が設定されています。これをを踏まえての御考慮をお願い致します。

そろそろスタート

No.8059

 再掲となりますが、今月の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2011年4月7日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:弘長三年(1263年)三月十日・十三日・十七日・十八日・二十一日、四月七日・十四日、五月九日・十七日、六月二日・二十三日・二十五日・二十六日・三十日、七月五日・十三日・十六日・十八日・二十三日・二十七日、八月一日・四日・六日・七日・八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

 「木曜日の『吾妻鏡』」、4月は7日(木)、14日(木)、21日(木)、28日(木)と開催予定です。

ゼミ界消息。

No.8052

 今日は鈴木御夫妻に来て頂いて、PCのみならず電気や電話関係のメンテナンスをお願い致しました。
 最後にADSL解約の電話をNTTにかけたのですが、混雑していて繋がらず。
 時期が悪かったようです。
 しかし、NTTへの連絡は、やはり電話でないといけないのでしょうか?

 それにしても、鈴木御夫妻にはいつも大変お世話になっています。ありがとうございました。
 ちなみに、奥様の絵里子さんは同志社高校の講師を継続しながら、新年度より当ゼミ史料講読会のレギュラー・メンバーに復帰されます。心強い限り。

 さて、ゼミメンバーの新年度からの異動ですが、岩田君が関西学院大学の非常勤講師に就任、大谷さんが神戸大学大学院博士後期課程に進学が決まっております。また、『小右記』講読会に参加されていた山本真由子さんが本学大学院博士後期課程に進まれました。

 学位では藪本君が神戸大学で博士号を取得。
 また、学部以来の古参メンバーのなかでは、元木先生の下で薫陶を受けた長村君が、晴れて京都大学から学位を授与されました。

 諸姉兄のますますの御活躍を期待するところです。

がんばります

No.8053

 野口先生、お知らせいただきましてありがとうございます。

 ご紹介のとおり、今月から、関学で非常勤講師を務めさせていただくこととなりました。史料研究(『吾妻鏡』を読む予定です)を担当します。

 10年と少し前に大学で日本史を勉強するようになってから、いつかこういう日がこないかと思っていました。
 多くの方々からいただいたご指導を還元できるよう、当ゼミでの経験を活かしてしっかり励みたいと思います。
 ちなみに、関学での『吾妻鏡』は金曜日です。

 >福井の山本陽一郎さん
 山本さん、お元気ですか。福井でご活躍のことと存じます。
 山本さんと『吾妻鏡』(当時は月曜日でした)をご一緒させていただくようになってから、早いもので7年が経ちました。山本さんが敷いて下さったレールは、ちゃんとここまで続いていました。

Re: ゼミ界消息。

大谷久美子
No.8056

桜の美しい時期になりました。
先生方には随分と御無沙汰いたしております。
先日はたいへんな御心配をおかけいたしまして、申し訳ありませんでした。


私事で恐縮ですが、先生がお報せくださった件。
明日が入院式です。
実は先日、今回の合格は壮大なドッキリ企画だった!という夢を見てしまい
ここ最近はそれが正夢にならないことを祈る毎日です。

さて、ゼミの動向についてですが、
『小右記』講読会に参加されていた山本真由子さんが
京都女子大学大学院博士後期課程に進まれ、1日に入院式を終えられております。


まだゼミ参加者同士の日程など確認できておりませんが
今年度『小右記』講読会のスケジュールなどもまた決めたいと思っております。

明日明後日ごろには先生にも日程について御連絡差し上げたいのですが…
火・水のうち、どこかでお時間いただくことになろうかと思います。
本年度もどうぞよろしく御指導のほどお願い申し上げます。
また、新しく参加をお考えの方も、お気軽にお声をおかけください。

年度決算はままならず。

No.8051

 年度の変わり目に際し、諸事出来のために締切の延長をお願いするなど、御迷惑をお掛けしております。

 4月1日、当ゼミの古参メンバーは、一様に美川先生を思い出されたことでしょう。

 ☆ NHK出版の石浜哲士さんから、編集を担当された遅塚忠躬『フランス革命を生きた「テロリスト」 ルカルパンティエの生涯』(NHKブックス)を御恵送頂きました。
 著者の遺作。
 石浜さんにあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 広島なぎさ高校の加栗貴夫先生より、先生が分担執筆和された「〈史料紹介〉『実隆公記』文明七年(一四七五)四月~十二月条 注釈」(『吉備地方文化研究』21)を御恵送頂きました。
 加栗先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 筑波大学の山本隆志先生より、御高論「東国における武士と法会・祭礼との関係-足利鑁阿寺・宇都宮神宮寺の一切経会を中心に-」(『歴史人類』39)を御恵送頂きました。
 山本先生にあつく御礼を申し上げます。

 長村君、山岡さん、31日はどうもありがとうございました。