『紫苑』第9号を配布致します。

No.8057

 昨日は基礎演習Ⅰのオリエンテーションがありました。今年度のメンバーは13人。出身地は近畿・中国・四国・北陸で、関東・東北の方はおられませんでした。
 スタートラインに立ったばかりの一回生の後押しが出来れば幸いであります。

  >>No.8052の追加情報。『紫苑』前編集長の江波さんは広島大学大学院博士後期に進学。現在、修士論文の一部をベースにした論文を公表に向けて頑張っておられるとのことです。

 さて、『紫苑』第9号ですが、ようやく配布の準備が出来ました。ゼミメンバーには史料講読会の時などにお申し出下さい。郵送作業はしばらく目途が立っておりませんので、早く読みたいという方はゼミメンバーを通じてお受け取り下さい。

>大谷さん  本日、入学式の由。おめでとうございます。
 ところで、『小右記』講読会の開催についてですが、火曜はⅢ講時・Ⅴ講時に授業があり、木曜日は15時から『吾妻鏡』講読会が設定されています。これをを踏まえての御考慮をお願い致します。

そろそろスタート

No.8059

 再掲となりますが、今月の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2011年4月7日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:弘長三年(1263年)三月十日・十三日・十七日・十八日・二十一日、四月七日・十四日、五月九日・十七日、六月二日・二十三日・二十五日・二十六日・三十日、七月五日・十三日・十六日・十八日・二十三日・二十七日、八月一日・四日・六日・七日・八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

 「木曜日の『吾妻鏡』」、4月は7日(木)、14日(木)、21日(木)、28日(木)と開催予定です。

ゼミ界消息。

No.8052

 今日は鈴木御夫妻に来て頂いて、PCのみならず電気や電話関係のメンテナンスをお願い致しました。
 最後にADSL解約の電話をNTTにかけたのですが、混雑していて繋がらず。
 時期が悪かったようです。
 しかし、NTTへの連絡は、やはり電話でないといけないのでしょうか?

 それにしても、鈴木御夫妻にはいつも大変お世話になっています。ありがとうございました。
 ちなみに、奥様の絵里子さんは同志社高校の講師を継続しながら、新年度より当ゼミ史料講読会のレギュラー・メンバーに復帰されます。心強い限り。

 さて、ゼミメンバーの新年度からの異動ですが、岩田君が関西学院大学の非常勤講師に就任、大谷さんが神戸大学大学院博士後期課程に進学が決まっております。また、『小右記』講読会に参加されていた山本真由子さんが本学大学院博士後期課程に進まれました。

 学位では藪本君が神戸大学で博士号を取得。
 また、学部以来の古参メンバーのなかでは、元木先生の下で薫陶を受けた長村君が、晴れて京都大学から学位を授与されました。

 諸姉兄のますますの御活躍を期待するところです。

がんばります

No.8053

 野口先生、お知らせいただきましてありがとうございます。

 ご紹介のとおり、今月から、関学で非常勤講師を務めさせていただくこととなりました。史料研究(『吾妻鏡』を読む予定です)を担当します。

 10年と少し前に大学で日本史を勉強するようになってから、いつかこういう日がこないかと思っていました。
 多くの方々からいただいたご指導を還元できるよう、当ゼミでの経験を活かしてしっかり励みたいと思います。
 ちなみに、関学での『吾妻鏡』は金曜日です。

 >福井の山本陽一郎さん
 山本さん、お元気ですか。福井でご活躍のことと存じます。
 山本さんと『吾妻鏡』(当時は月曜日でした)をご一緒させていただくようになってから、早いもので7年が経ちました。山本さんが敷いて下さったレールは、ちゃんとここまで続いていました。

Re: ゼミ界消息。

大谷久美子
No.8056

桜の美しい時期になりました。
先生方には随分と御無沙汰いたしております。
先日はたいへんな御心配をおかけいたしまして、申し訳ありませんでした。


私事で恐縮ですが、先生がお報せくださった件。
明日が入院式です。
実は先日、今回の合格は壮大なドッキリ企画だった!という夢を見てしまい
ここ最近はそれが正夢にならないことを祈る毎日です。

さて、ゼミの動向についてですが、
『小右記』講読会に参加されていた山本真由子さんが
京都女子大学大学院博士後期課程に進まれ、1日に入院式を終えられております。


まだゼミ参加者同士の日程など確認できておりませんが
今年度『小右記』講読会のスケジュールなどもまた決めたいと思っております。

明日明後日ごろには先生にも日程について御連絡差し上げたいのですが…
火・水のうち、どこかでお時間いただくことになろうかと思います。
本年度もどうぞよろしく御指導のほどお願い申し上げます。
また、新しく参加をお考えの方も、お気軽にお声をおかけください。

年度決算はままならず。

No.8051

 年度の変わり目に際し、諸事出来のために締切の延長をお願いするなど、御迷惑をお掛けしております。

 4月1日、当ゼミの古参メンバーは、一様に美川先生を思い出されたことでしょう。

 ☆ NHK出版の石浜哲士さんから、編集を担当された遅塚忠躬『フランス革命を生きた「テロリスト」 ルカルパンティエの生涯』(NHKブックス)を御恵送頂きました。
 著者の遺作。
 石浜さんにあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 広島なぎさ高校の加栗貴夫先生より、先生が分担執筆和された「〈史料紹介〉『実隆公記』文明七年(一四七五)四月~十二月条 注釈」(『吉備地方文化研究』21)を御恵送頂きました。
 加栗先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 筑波大学の山本隆志先生より、御高論「東国における武士と法会・祭礼との関係-足利鑁阿寺・宇都宮神宮寺の一切経会を中心に-」(『歴史人類』39)を御恵送頂きました。
 山本先生にあつく御礼を申し上げます。

 長村君、山岡さん、31日はどうもありがとうございました。 

平雅行『歴史のなかに見る親鸞』刊行

No.8049

 郷里の千葉から公立学校教職員の異動を報じた新聞が届きました。毎年、知人の名前が少なくなります。それもそのはず、私が千葉で高校教員を続けていたら今春で定年でしたから。
 それでも、異動された先生方の中には、流山東高校で初めて副担任として私とペアを組んでくれた尾形先生や、姉崎高校時代の社会科の同僚佐藤先生(奥様は京女の御出身)のお名前を見つけました。
 そして、退職者の中には高校時代からの親友の名も。彼は大学を出てアメリカ留学後、私より一年前に教職に就きました。あれから、もう30年以上が過ぎた。夢の如しです。

 750年遠忌ということで、親鸞に関する本が沢山出版されています。しかし、その中には、歴史学者の手になるものであるにも拘わらず、当該時代の政治・社会にたいする認識に著しく欠けるような内容を含むものも認められて、内心穏やかならぬものがございました。そんな中、ようやく信頼のおける最新の親鸞伝が出版されました。嬉しくてたまりません。
 平雅行『歴史のなかに見る親鸞』(法蔵館)がそれです。
 本日、平先生より御恵送頂きました。
 平先生にあつく御礼を申し上げます。

 ちなみに、歴史学者による親鸞伝に関する業績として、私が特に注目しているのは、石井進「親鸞と妻恵信尼」(『大乗仏典〈中国・日本篇〉22親鸞 月報3』中央公論社)。短編ながら、さすがは石井先生のお仕事と思わせる、親鸞伝の研究者には必読の文献です。

新年度の『吾妻鏡』

No.8050

 今年度は毎週火曜日に開催しておりました『吾妻鏡』は、4月から木曜日に開催する予定です。
 この『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

 日時:2011年4月7日(木)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:弘長三年(1263年)三月十日・十三日・十七日・十八日・二十一日、四月七日・十四日、五月九日・十七日、六月二日・二十三日・二十五日・二十六日・三十日、七月五日・十三日・十六日・十八日・二十三日・二十七日、八月一日・四日・六日・七日・八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

 「木曜日の『吾妻鏡』」、4月は7日(木)、14日(木)、21日(木)、28日(木)と開催予定です。

今年度ゼミ史料講読会終了。

No.8045

 昨日で本年度のゼミ講読会はすべて終了。
 本年度火曜の『吾妻鏡』講読会ですが、新年度は木曜日に設定されることになりました。期日などは追って岩田君から御案内があると思います。時間の都合で、今年度は参加できなかったが、それなら都合がつくという方が沢山お出でになることを期待しています。
 本日、岩田君は安芸国に出掛けております。私も含めて京都残留組は、午後から総合資料館で古文書の見学です。

 ☆ 神奈川県立金沢文庫の西岡芳文先生より、同館特別展「もう一つの鎌倉文化 ◇金沢龍華寺の聖教と秘宝」の図録を御恵送頂きました。
 西岡先生にあつく御礼を申し上げます。

宮島滞在中

岩田 慎平
No.8046

 岩田です。
 本日は鞆浦経由で安芸の宮島に参りました。

 鞆浦では好天に恵まれました。宮島上陸時には少し雨に遭いましたが、充実の合宿となっております。

東国と京都 中世日本の放鷹文化。

No.8041

 しばしば、「京都の貴族」と比較する視点から「鎌倉武士」は無教養で野蛮であったのかと問われることがあります。

 武士は武芸を職能としますが、野蛮とは限りません。そして、彼らは巧みに和歌を詠みました。その一方で暴力的な貴族もたくさんいたようです。武士を一喝するような胆力を持った貴族もおりました。

 『武家の棟梁の条件』に書いたことの修正も一つの目的にして、そんな話を織り込んだ本を早くまとめたいと思っているのですが・・・。

 ☆ 二本松泰子先生より、新刊の御高著(論文集)『中世鷹書の文化伝承』(三弥井書店)を御恵送頂きました。
 まさに、武士論、上記の問題の解明にも関係する貴重な御研究の成果です。
 二本松先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ (財)群馬県埋蔵文化財団調査事業団の唐澤至朗先生より、御高論「復活再生儀礼と時間域の研究へ向けての覚え書き」(『池上悟先生還暦記念論文集』池上悟先生還暦記念会)を御恵送頂きました。
 唐澤先生にあつく御礼を申し上げます。

6月の公開講座の概要が決まりました。

No.8039

 ◇ 2011年度 京都女子大学宗教・文化研究所公開講座
   「東山から発信する京都の歴史と文化⑬ 『鎌倉時代の公武権力と文化・宗教』」

 開催日時:6月25日(土)午後1時~5時

 講師: 平 雅行 大阪大学大学院文学研究科教授(日本中世史、古代中世仏教史)
 演題: 「鎌倉の顕密仏教と幕府」

 講師: 坂井孝一 創価大学大学院文学研究科教授(日本中世史、中世政治史・文化史)
 演題: 「源実朝と京都―和歌を通して考える朝幕関係―」

 司会: 野口 実 本学宗教・文化研究所教授
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 さらに詳細が決まりましたら、また告知させて頂きます。

 ☆ 本学名誉教授の加納重文先生より、新刊の御高著『源氏物語の舞台を訪ねて』(宮帯出版社)を御恵送頂きました。
 『源氏物語』の地理的な舞台を調査、検証した「文学地理」の書です。
 加納先生にあつく御礼を申し上げます。

 ※ 『紫苑』第9号は校了となり、近日納本の予定です。お楽しみに、お待ち下さい。
  編集長の山本さん、御苦労さまでした。 

本年度最後の『吾妻鏡』

No.8040

 次回で2010年度の火曜日の『吾妻鏡』も最終回となります。また来年度もよろしくお願いいたします。

 日時:2011年3月28日(月)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:遣欧使節団報告と、弘長三年(1263年)三月十日・十三日・十七日・十八日・二十一日、四月七日・十四日、五月九日・十七日、六月二日・二十三日・二十五日・二十六日・三十日、七月五日・十三日・十六日・十八日・二十三日・二十七日、八月一日・四日・六日・七日・八日・九日・十日・十一日・十二日・十三日・十四日・十五日・二十五日・二十六日・二十七日、九月十日・十二日・十三日・二十六日、十月八日・十日・十四日・十七日・二十五日・二十八日、十一月二日・八日・九日・十三日・十六日・十九日・二十二日・二十三日・二十四日、十二月九日・十日・十一日・十六日・二十四日・二十八日・二十九日の各条

『オバマ発「金融危機」は必ず起きる!』

No.8038

 原発といい、銀行のシステムといい、この半世紀ほどの間に、私たちは自分で制御できないものに依存せざるをえないような世の中を作ってきてしまったようです。
 と言いながら、私には制御できないPCから、こんな話を発信しているのは矛盾の極みと言えます。

 ところで、学生時代に仙台や平泉、そして唐桑半島を一緒に旅した親友の山広恒夫氏が新著を出されました。
 ちょっと、タイトルが、センセーショナルですね。

 実は山広氏とは大学四年のとき、一緒にヨーロッパ旅行に行く計画があったのです。結局私は行かず、彼は単身で横浜港から船に乗ってナホトカに渡り、そこからシベリア鉄道でヨーロッパに向かったのでした。
 その後、ようやく私がヨーロッパに行ったのは、つい20日ほど前のことです。行くか行かぬかの選択をしたとき、私は、まさに人生の岐路にいたのだと思います。

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山広恒夫著『オバマ発「金融危機」は必ず起きる!』(朝日新聞出版 ¥2,100 税込)

【内容】
 金融危機はまた起きる。米国の政官財が結託し、金融帝国を維持する構図が変わらない限りは――。オバマ米大統領が推進した金融規制改革法も「偽りの改革」にすぎない。オバマ大統領は「ヘッジファンドのお友達」と呼ばれるほどウォール街と親密なのだ。米中央銀行は大量のマネーを供給してウォール街を救済。金融機関はタダ同然で資金を調達して利益を上げ、新たなバブルのリスクを世界中にまき散らしている。
 オバマ大統領が推進した金融規制改革法は「偽りの改革」だった。
 政財官が結託する「金融帝国」の闇に迫る。

【構成】
 第1章 オバマ大統領、偽りの「宣戦布告」
 第2章 修羅場から生まれた「モンスター金融法」
 第3章 二一世紀の取り付け騒ぎ
 第4章 巨大バブル破裂の「超新星現象」
 第5章 政治の街で結成された新「マーケットの三銃士」
 第6章 アメリカの「失われた二〇〇年」―封印された「金融膨張の真実」
 第7章 「大きすぎてつぶせない基軸通貨大国」

【著者紹介】
山広恒夫[ヤマヒロツネオ]
 ブルームバーグ・ニュース・ワシントン支局エディター。1950年生まれ。1973年、青山学院大学史学科(西洋史専攻)卒業後、時事通信社入社。同社外国経済部、ロンドン特派員を経て、英ジェームス・ケーペル証券シニアエコノミスト、共同通信社ロンドン特派員、ワシントン特派員、金融証券部次長を歴任。2000年からブルームバーグ・ニュース・ワシントン支局勤務。エディターとして、米政治・経済、金融政策に関する取材・編集活動に携わっている。

東北からの情報

No.8036

 岩手県奥州市の岡陽一郎先生、宮城県仙台市泉区の岡田清一先生、同青葉区の柳原敏昭先生とメールを交わすことが出来ました。

 一様に御自宅や研究室の本が大量に落下という状態だったとのことですが、物不足(食料品・ガソリン)とライフライン(特にガス)の障害を除いては、それほどダメージを受けていないとのこと。また、東北にお住まいの日本中世史研究者で、落命・負傷された方はおられないようです。ひとまず安心致しました。

 ただ、学生時代に旅をした唐桑半島(宮城県気仙沼市唐桑町)で出会った心優しい方々や、1998年8月9日、原町市(現在の南相馬市原町区)の博物館で「武士の呪術と信仰」というテーマで講演をさせて頂いた際に、あつくおもてなしを頂いた方たちの安否がとても心配です。御無事を祈るばかりです。

いま、為すべきこと。

No.8034

 このたびの未曾有の大地震・津波に被災された方々に衷心よりお見舞いを申し上げます。

 首都圏からも停電や物資の不足で不自由な生活を強いられているという情報が伝わってきます。こちらから関東への輸送も時間がかかっているようで、なんとももどかしい限りです。

 関西にいる私たちに出来ることは、取り乱さずに、いま為すべきことを考えて、しっかりと対応していくことだと思います。

 昨日、『歴史評論』の4月号が届きました。特集は「時代の奔流と向かい合って生きた歴史家たち」。「特集にあたって」の一節に「時代との緊張の感覚にかげりが見えていると思われる歴史学」とありますが、私ごとき者でも同感を禁じ得ません。

 ☆ 東洋大学の森公章先生より、御高論「純友の乱と西国武者の生成」(『東洋大学文学部紀要』61)、「刀伊の入寇と西国武者の展開」(同 62)、「西国国衙と武士の展開-相撲人と武士、『因幡国伊福部臣古志』の検討から-」(東洋大学人間科学総合研究所プロジェクト2009年度研究成果報告書『日本における地域と社会集団-公共性の構造と変容-』)、「古代土佐国相撲人補考」(『海南史学』48)、「将門の乱と藤原秀郷」(『東洋大学文学部紀要』64史学科篇36)を御恵送頂きました。
 森先生に、あつく御礼を申し上げます。