公卿日記と軍記物語の狭間にて
No.7921
今、東国武士研究と軍記物語について、一文を執筆しなければならないところなのですが、そこへグッドタイミングな御高論を拝読する機会を得ました。先日開催された『台記』研究会の際に、元木泰雄先生より頂いた『人環フォーラム』第27号(京都大学大学院人間・環境学研究科)に掲載されている元木先生の「源平合戦をめぐる虚実-歴史学と史料批判-」がそれです。歴史学サイドから見た『平家物語』の評価や『吾妻鏡』の史料批判など、重要な問題が具体例を挙げて簡潔に纏められています。一ノ谷の合戦や腰越状の史実性ついては、これまで様々な議論がありましたが、これで決着の観があります。
ゼミのメンバーには、史料講読会の際にコピーを差し上げますから、必要な方はお申し出下さい。国文で軍記専攻の諸姉兄は必読です。
ちなみに、今月の『台記』研究会は「法親王」をテーマにした佐伯君の御報告でした。私にとってはとても新鮮なテーマで、鎌倉幕府政治史とも関連するところがあり、たいへん勉強になりました。
ゼミのメンバーには、史料講読会の際にコピーを差し上げますから、必要な方はお申し出下さい。国文で軍記専攻の諸姉兄は必読です。
ちなみに、今月の『台記』研究会は「法親王」をテーマにした佐伯君の御報告でした。私にとってはとても新鮮なテーマで、鎌倉幕府政治史とも関連するところがあり、たいへん勉強になりました。