『紫苑』第8号のお礼と研究会のご案内

No.7678

名古屋の松薗です。久しぶりの投稿です。
野口先生へ、『紫苑』第8号その他、ご恵贈ありがとうございました。大事に使わせていただきます。
 今日は全国的には休日ですが、うちの大学は普通に授業です。いま研究室よりメールしております。一昨日は雨の中、久しぶり日本史研究会の大会に行って参りました。会場では、なつかしい顔をみかけ、やっぱり出かけてみるものだなと思いました。西島君ほか発表を面白かったですし。
 以下、名古屋の私の大学で、予算が少し付きましたので、日記の研究会をスタートさせました。古代から近代まで、さらに他の諸国の日記などと比較して、日本人と日記との関係をいろいろ考えてみたいと思います。
 第1回は、元京都文教大学の西川祐子先生をお迎えして、去る9月26日に「」というテーマでお話しいただき、大変興味深い問題を提起していただきました。第2回を以下のように開きたいと思います。興味のある方はどうぞ。

人間文化研究所プロジェクト研究会のお知らせ
人間文化研究所では、下記の要領で研究会を開催します。


日時; 平成22年11月6日(土) 14:00~
会場; 愛知学院大学 日進キャンパス 3号館4階 3426教室
演題;「日記のコトバ 東アジア古典世界と漢文日記叙述―『後二条師通記』を中心として―」
講師; 中丸 貴史氏(学習院大学文学部非常勤講師)
     司会・コメント 松薗 斉(文学部教授)
参加費; 無料
主催; 人間文化研究所
お問合せ先; 人間文化研究所 TEL:0561-73-1111 (内線1875、松薗3251)

出会った場所は鹿児島と鎌倉でした。

No.7679

 松薗先生、研究会のお知らせありがとうございます。

 講師の中丸先生ですが、数年前、当ゼミ草創期に鎌倉旅行を行った際に、御同行頂いた学習院の院生の中におられた方だと思います。たしか、平田さん(現、山田夫人)を羽田まで送って下さったのではなかったかと記憶致します。当時の学習院の方たちは、みなさん御活躍のようで嬉しい限りです。
 もっとも、あの時の当ゼミメンバーも、けっこう、功成り名を遂げておられますね。
 ちなみに、松薗先生に初めてお目にかかった場所は鹿児島でした。

 『紫苑』の発送が遅れていたようで、申し訳ございませんでした。先にも書きましたように、なにせ「手はもじゃもじゃの長谷の観音」状態なので、諸方に御迷惑をお掛けしております。
 仕事量やPC依存社会になったという問題だけではなく、手際よく物事を処理する能力が衰えてきているのだと思います。

 京都女子大学も本日は通常授業が行われています。私は月曜日は担当がないので、書類作成を継続中。申請書やら中間報告などなど・・・。
 
 さて、当方の講義ですが、明日のⅡ講時、キャンパスプラザ特別講義科目では、伊勢平氏の発展について述べます。明後日のⅤ講時の基礎・教養科目は、武士と生産・流通の関係について、京都七条町を素材にお話しする予定です。


 >元木先生  私も最初に買ったワープロはオアシスで、あの親指シフトは本当に速く打ち込めました。ひらがな入力には大変有効だったと思います。でも、もうすっかりJIS入力に慣れてしまったので、戻せないだろうと思います。

 >鈴木君  先般、お尋ねした件、よいソフトが見つかりましたら、お教え頂ければ幸いです。もっとも、当分、取り掛かる時間は得られそうにありませんが。

ひと夏の経験

元木泰雄
No.7665

 ご無沙汰しております。
 当方の名前を出していただいたので、登場いたしました。
 執筆依頼をお送りした方々、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 さて、今夏はめちゃくちゃ暑く、何とも長かったですね。ようやく過ごしやすくなったと思ったら、もうすぐ来年ですから・・・
 今更何ですが、今夏の旅行やら何やらのご報告を致します。

 8月17日には、恒例となった上島先生のご解説による府立総合資料館の見学会。今回はもっとも紙質の優れた「第一類」文書を拝見いたしました。文字が稚拙で偽文書を思われたものが、第一類であるということから再検討し、将軍義詮の文書と分かった例など、非文字情報の重要性を認識させる興味深い事例が多数紹介されました。
 次回は春休みに、第二類の研究会が行われる予定です。
 
 その翌日から恒例の夏の旅行。これは特に当研究室の旅行というわけではなく、東京の漆原徹先生、関西の小林基伸先生を中心とする研究者の方々、そして院生諸君と一緒に史跡巡りを始めたものです。2004年の東播磨、05年が菅浦・湖東、06年柳生・黒田荘・湖南、07年が土佐、08年が山陽、昨年が伊予。そして今年は美濃・尾張でした。ただ、今回教員は武蔵野学院大の神野先生おひとり。お若い方が中心です。
 まず、関ケ原。各大名の陣地の跡を巡りましたが、三成の西軍本拠は、盆地を見張らず絶好のロケーションでした。夏休みの課題か何かで、史跡を巡る子供も多数見受けられ、さすがに歴史に対する関心の高さを感じさせられました。「彼らは史跡の中で生活しているんだなあ」と感心される向きもありました。おいおい、我々は京都にいるんだぞ・・・
 午後は墨俣城などを見学。ここには立派な天守閣風の資料館がありますが、もちろんほんとの墨俣一夜城に天守などありません。世を惑わす建物ですね。ちなみに、墨俣は長良川沿いで、岐阜金華山から西に遠くかけ離れており、ほんとに秀吉の築城に意味があったのでしょうか。また、治承5年の墨俣合戦にちなむ、義円の墓もあって地元の人たちに大切に保護されておりました。義経の同母兄弟も人気者です。
 その晩は岐阜で宿泊。駅前の飛騨料理の店で夕食となり、飛騨牛や地鶏に舌鼓を打ちました。ただ、鳥肉の朴歯味噌焼きのはずが、朴歯がなく単なる味噌焼きになっていたのはがっかり。

 二日目はまず金華山の岐阜城に登りました。もちろん再建天守ですが、景色は絶景・・のはずが、あいにくの曇天で今一つでした。ふもとでは信長居館あとの発掘調査が盛んに行われており、史跡公園化も近いことと思われました。
 次にすぐ隣の岐阜市歴史博物館を見学。体験コーナーが充実し、昔のおもちゃ、歴史的衣装の着せ替えに、みなさん夢中。自称、中学生の学芸会の方も、なかなか様になっているかたもおられたようですね。特別展示では富山の埋蔵文化財が展示され、かつて富大時代の伊集君の発掘成果もその中にあり、思わぬ再会と相成りました。
 昼食は、古い町並みで売出し中の川原町。博物館の方ご推奨の店のランチ売り切れで、
入ったのがカフェレストランブルドンネ。これが大当たりでした。ハンバーグ、サラダ、和そばに五穀ごはんという奇妙な取り合わせですが、結構相性がよく、大変おいしくいただけました。さらにコーヒー、デザートがついて900円は誠にリーズナブルで、この旅行中最大の成果の一つでした(笑)。
 逆に失望させられたのは関の新長谷寺。瀟洒な伽藍は素晴らしいのですが、撮影禁止。ご丁寧にボンサンが見張るという始末。御仏の寛容とかけ離れた対応にがっかりですが、おそらくは住職の心を傷つけた不心得者がいたのでしょうな。何ともさびしい気持ちになりました。
 同じ関市の日竜峰寺は、北条政子が寄進したという伝承を持つ鎌倉時代の多宝塔、清水寺風の舞台を持つ本堂があり、山岳寺院らしい静かなたたずまいでした。おすすめの史跡ですが、遠いのが難点。おかげで、次の多治見の永保寺は閉門ぎりぎりになりました。唐様の国宝本堂の見事さは言うまでもありませんが、池泉式庭園との組み合わせがいかにも初期の禅寺らしく思われます。ちなみに工事中の本堂を施工している会社は「飛騨の匠」を称しておりました。
 市内で多治見国長の邸宅跡を見学。整体師への道案内をするおばさんやらのおかげで、時間はかかりましたが何とか到着。
 その晩は名古屋の歓楽街錦で夕食。鳥料理と、へぎそばが抜群でした。ホテルへの帰り道、変な呼び込みに囲まれ、純情な方々はビビられたようですね(笑)。

 三日目。今回の旅行のハイライトの一つ。野間大坊に参りました。言わずと知れた義朝の墓所です。義朝の墓の前で、ヨシトモ君と記念撮影。さらに、ご住職による絵解きを拝見いたしました。関学の西山先生によると、昔は芸能的な要素があったそうですが、現代のそれは、謹厳に勧善懲悪を説くような内容で、裏切り者長田忠致の「身の終わり」が強調されておりました。
 その後は、北に戻り、甚目寺、国府神社を見学。どちらも立派な楼門があったのが印象的でした。このあたり、道路事情が極めて悪く、移動に時間がかかってしまいました。マイカー王国名古屋も、西郊の道路は未整備のようです。旅行されル方は十分ご注意ください。
 一宮市の禅寺妙興寺も森閑とした森に堂舎が点在する印象的な寺院でした。もっとも山門でギターを弾く人がいたのは奇妙でしたが。最後は、尾張一宮、八条院領として知られる真清田神社に参詣、旅の締めくくりと致しました。
 運転してくれたり、計画を立案してくれた諸君のおかげで、充実した旅行になりました。ただ、やはり暑かった!こうした時には、水分補給と、日除けの帽子、手ぬぐいはお忘れなく。

 8月28日には関学の院生諸君と福原・兵庫の史跡を見学致しました。前の晩は兵庫県史でお世話になった庄さん(庄高家のご子孫)と三宮で痛飲。どうやって東急インに帰ったかわからない始末で、もちろん二日酔い。
 酷暑の中、午前中は一人で長田の監物頼方と平知章らの碑を見学。西神中央の神戸市埋蔵文化財センターを見学致しました。福原の出土品もわずかですが展示されておりました。あちこち歩いて猛烈に汗を流すと、さすがの二日酔いも解消。運動は大事ですね。
 高速神戸で関学の皆さんと合流、湊川神社、神大病院(二重堀)、荒田八幡、雪御所あと、祇園神社、祇園遺跡を巡り、次いで車で兵庫に移動。
 兵庫大仏と清盛の墓(!)がある能福寺、一遍の墓のある真光寺、清盛塚、後醍醐天皇ゆかりの薬仙寺、正成の首実検が行われた阿弥陀時を見学、大阪の新梅田食堂街のスエヒロでコンパと相成りました。二日酔いはどうしたかって?誰のこと?
 
 9月は5日から9日まで金沢大学で集中講義、院入試を経て24日から27日まで松山の古文書学会大会と、目の回る毎日でした。金沢、松山の経験も改めてご報告申し上げます。
 
 今夏最大の経験は、パソコンの故障です。美濃・尾張旅行からかえると、まだ購入二年目のパソコンがダウン。わざわざ梅田のヨドバシカメラに出かけて新しいパソコンを購入したところ、これも二日でダウン。このときはパニックでした。
 何とか新パソコンは初期化で生き返り、事なきを得た次第です。
 パソコン故障で、アドレスがだいぶ消失してしまいました。最近当方からメールが届いていない方、念のために空メールで結構ですから、メールをお願い申し上げます。  

ひと夏の無経験あるいは絶体絶命

No.7670

 元木先生、ありがとうございました。今夏も精力的な御活躍。まったく、頭が下がります。当方はまったくの蟄居謹慎状態でした。

 本日も日本史研究会大会があるにもかかわらず、せっせと書類作成に勤しんでおります。ゼミメンバーは大挙して、京大吉田キャンパスに出掛けていることと思いますので、報告内容や討論の概要は後日うかがいたく存じます。

 ☆ 先年茨城大学で行われたシンポジウム「北関東の武士たち」の際、ゼミメンバーとともに二年にわたってお世話になった水戸彰考館の前川辰徳先生より、御高論「鎌倉後期の若舎人氏に関する未翻刻史料の紹介と検討-「常陸国行方郡諸家文書」所収の中世文書について-」収録の阿部猛編『中世政治史研究』(日本史史料研究会)を御恵送頂きました。
 御高論は,「常陸国行方郡諸家文書」を素材に、常陸国行方郡若舎人郷の在地領主若舎人氏の動向を描き、同時に近世後期の彰考館の学者や水戸藩関係の文人たちの中世写本作製への関わりを考察した好論です。
 前川先生にあつく御礼を申し上げます。  

Re: ひと夏の経験

No.7673

みなさんお久しぶりです

元木先生、楽しい旅行報告をありがとうございました。
旅先ではどこで食事をするかいつも悩みながらなのですが、先生や旅行に参加された方はいつもどのように「おいしいお店」を発見されているんのでしょうか、気になりました。

ぜんぜん別の話なのですが、最近 親指シフトキーボードが再び話題になっているようです。富士通も今年新たにFKB7628-801というのを発売しました。
https://www.justmyshop.com/app/servlet/item?item_code=9011033&idt_id=67108864
元木先生は以前親指シフトユーザだったと、書き込みにもあったように思うのですが…
私自身はOASYSユーザでなかったのでその威力はわかりませんが、気になりましたので書き込みしました。

ダウンしたパソコンですが、ハードディスクの障害でなければ、データだけは取り出すことができますので、お困りでしたらご連絡ください。
(今年4月に職場でスタッフ用のPCを60台ほど一斉更新したのですが、もうすでに1台故障してしまいました。奇怪な機械には、いつも手を焼いています)

Re: ひと夏の経験

元木泰雄
No.7675

 野口先生、レスを有難うございました。当方、どうもアルコール(ビール)燃料で動いているようです。
 鈴木君というのは失礼ですね。鈴木先生と呼ばせていただきます。
 鈴木先生、レス、ご修正、親指シフトの情報、有難うございました。
 親指シフトの入力速度は、JISを大幅に上回ります。かつて年間400字詰めで1000枚以上を量産していたころ、随分親指シフトの恩恵にあずかりました。生産力が落ちた今でも、まだ親指シフトのワープロに固執しております。キーボード、検討してみたいと思います。
 ワープロに固執する一因は、パソコンの脆弱性です。故障が年中行事、というのもたまったものではありません。パソコンのほかにワープロ専用機があってもいいのにと思わざるを得ません。
 今回の故障、結局初期化したため、アドレス以下のデータが失われました。まあ幸いなことにCDRなどでバックアップしておりましたので、致命的な被害には至りませんでした。ご心配いただき有難うございました。
 旅行の食事、ハズれた時には書いておりません(笑)。いい店を選ぶのは難しいのですが、結局は旅行ガイドを参考にすること、それに見かけの雰囲気、はやっているかどうかといったことになりますでしょうか。 

大冊の論文集の出版に敬意を表します

No.7659

 元木泰雄先生を中心に、平雅行先生と私が加わって進めているプロジェクトが、いよいよ具体的な形で始動いたしました。企画書・依頼状が届いた皆様、何卒宜しく御協力のほど、お願い申し上げます。

 後期から研究所ゼミ『小右記』講読会に、国文4回生の谷口さん、史学2回生の高田さんが恒常的に参加されるようになりましたが、久しぶりに学外からも同志社女子大の国文専攻4回生の中村さんが加わることになりました。嬉しいことです。

 水曜Ⅴ講時の基礎・教養科目18「中世の武士を見なおす」ですが、受講者が確定し教室を共同研究室に変更して、ようやく順調に滑り出しました。京都造形芸大歴史遺産学科の学生さんも参加され、良い刺激を与えてくれています。

 ☆ 大正大学の関口崇史先生と東洋大学の細川重男先生の御連名で、それぞれの御高論「摂家将軍期における二所詣」・「摂津と京極-鎌倉・室町両武家政権支配層の相違点-」収録の阿部猛編『中世政治史研究』(日本史史料研究会)を御恵送頂きました。
 この本はA5版 総1112頁という大冊で、40人もの執筆者の手による論文集ですが、商業出版の形でなく刊行されたもの。編集委員の方たちの御尽力は、さぞかしのものがあったこととお察し致します。
 収録論文の一覧はこちら→ http://www17.plala.or.jp/t-ikoma/page032.html
 当方のゼミメンバーの関心を引きそうなテーマの論文が並びます。
 関口先生・細川先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 川越東高校の花岡康隆先生より、御懇書とともに御高論「南北朝期信濃守護小笠原氏の権力形成過程」(『信濃』61-12)・「鎌倉後期小笠原一門の動向について-信濃守護系小笠原氏と藤崎氏を中心に-」(同62-9)・「南北朝期における信濃国管轄権の推移についての再検討」(『法政史学』70)・「足利義教期室町幕府女房衆の基礎的考察-出自構成の検討を中心として-」(『法政史論』36)を御恵送頂きました。
 花岡先生にあつく御礼を申し上げるとともに、御活躍をお祈り申し上げます。

金曜日の『吾妻鏡』講読会の予定など

No.7656

 今月は諸事重畳で猛烈に忙しいのですが、岩田君が助け船を出してくれたお陰でなんとか乗り切れそうです。とはいえ、多少のしわ寄せを御寛恕ください。

 金曜日の『吾妻鏡』講読会は15日と29日の2回が休会になります。

 また、水曜日の『小右記』講読会ですが、27日は昼休み中、共同研究室で宗教部の運営委員会が開かれていますので、講読会出席者は会議終了を確認してから入室して下さい。

 月末、偶然にも同じ日に長村君と私は東国に出かけております。

◇ 歴史学研究会 日本中世史部会例会 ◇
日時:10月30日(土)14:00~ 
場所:早稲田大学戸山キャンパス39号館第6会議室
報告:長村祥知「承久鎌倉方武士小考」

◇ 山梨県立博物館開館5周年記念特別展 ◇
「甲斐源氏―列島を駆ける武士団―」関連イベント
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_10tokubetsu003.htm
開館5周年記念講演会「甲斐源氏の世界」 
礼法・歴史・美術の視点から甲斐源氏に迫ります。
■講師 小笠原 敬承斎 氏(小笠原流礼法宗家)、野口 実 氏(京都女子大学教授)、守屋 正彦 氏(筑波大学教授)
■主催 山梨県立博物館、山梨郷土研究会、武田氏研究会
■日時 平成22年10月30日(土曜) 午後1時~5時
■場所 山梨県総合教育センター 大研修室(博物館となり)
  ※参加費、事前予約は必要ありません。

『吾妻鏡』専門チャンネル-次回の火曜日『吾妻鏡』-

No.7657

 今回も下に再開後の範囲を掲示したのですが、昨日も追加の史料(過去の条文)をお配りしてしまいましたので、もうしばらくはそれを使用する予定です。参加者の皆さんはご辛抱下さい。すみません。
 そういうわけですが、いちおう通常の講読範囲も掲示しておきます。

 日時:2010年10月12日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:前回(10/5)お配りした史料を引き続き読みましょう。

    正元二年(文応元年、1260年)七月八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
    文応二年(弘長元年、1261年)正月四日・十日・二十五日・二十六日、二月二十日・二十五日・二十九日、三月五日・十三日・二十日・二十五日、四月二十一日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日、五月一日・十三日、六月一日・三日・六日・十日・十八日・二十二日・二十三日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、七月二日・九日・十七日・十八日・二十二日・二十九日、八月二日・七日・十日・十二日・十三日・十四日・十五日、九月三日・四日・十九日・二十日、十月四日・二十九日、十一月一日・二日・三日・二十六日、十二月二日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、秋から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

日本史研究会大会の翌日ですが。

No.7653

  シンポジウム「海と城館が支えた祈りの世界」-大隅正八幡宮と宮内の1000年-

主催:霧島市教育委員会・霧島市
日時:平成22年10月11日(月、体育の日)12:30~17:00
会場:霧島市役所2F 多目的ホール
アトラクション:薩摩琵琶弾奏
基調講演:五味文彦(放送大学教授)
調査報告:重久淳一(霧島市教育委員会)
基調報告:日隈正守(鹿児島大学教授)・坂井秀弥(奈良大学教授)
シンポジウム
コーディネーター:三木靖(鹿児島国際大学短期大学部名誉教授)
パネラー:五味文彦・服部英雄(九州大学教授)・ 坂井秀弥・前田終止(霧島市長)

関連事業:① 宮内地区遺跡見学会 平成22年10月11日(月)9:00~11:30
       ② 隼人歴史民俗資料館企画展
         期日: 平成22年10月5日(火)~12月5日(日)
テーマ:「海と城館が支えた祈りの世界-大隅正八幡宮と宮内の1000年-」
        ③ 鹿児島神宮神宮浜下り 平成22年10月17日(日)9:00~15:00
問い合わせ先:鹿児島県霧島市教育委員会文化振興課文化財グループ ℡0995-42-1119(直通)

手はもじゃもじゃの長谷の観音

No.7648

 後期に入ってから、とてつもなく忙しく、毎日朝、一日に為すべきことを箇条書きにしてから、片付けるごとにチェックを入れつつの生活を送っております。
 ところが、にもかかわらず、今になって、金曜日に歯医者さんに予約を入れていたのに、それをすっぽかしてしまったことに気がつきました。なんということでしょう!
 週明け早々にお詫びの電話をかけなければなりません。
 この調子では、これから周囲にどれだけ御迷惑をお掛けすることになることか。心配でなりません。
 
 タイトルは、混乱して収拾のつかない状況を意味します。恩師の貫達人先生が、一般向けの本の中で、平家政権の最終段階を、このように表現しておられました。
 なるほど、言い得て妙だと思います。
 目下の私も同じ状況。

 ○ 愛知学院大学の福島金治先生より、御高著『北条時宗と安達泰盛』(日本史リブレット、山川出版社)を御恵送頂きました。
 福島先生に、あつく御礼を申し上げます。
 このシリーズでは、私も『源義家』を書かせて頂く予定です。

 ○ 歴史地理学者の中村武生先生より、御高著『中村武生とあるく洛中洛外』(京都新聞出版センター)を御恵送頂きました。
 図版も豊富で、ちょっと歴史に通な方にとって、京都の史跡巡りには最適な本だと思います。
 中村先生に、あつく御礼を申し上げます。

(楽しいはずの)卒論は大丈夫ですか?

No.7640

 後期の授業開始後、早くも二週間が経過しようとしています。
 正直、はやくも疲れております。

 しかし、これから今年度の中間報告や来年度に向けての書類作りが始まります。卒論指導も山場を迎えます。そして、年度末締切の原稿も山のように聳え立ちます。

 翻って考えるに、秋は学会・研究会のシーズン。本来、研究者としての矜持を帯する者にとって、「本務」を遂行するためにもっとも大切な季節のはずです。

 かくなる上は、何事も「来る者は拒まず、去る者は追わず」の精神で対処すべきなのでありましょう。
 さても、大方の御助力、宜しくお願い申し上げる次第であります。

 ○ 静岡文化芸術大学の山本幸司先生より、先生御執筆のエッセイ「「スティング」の世界」・「馬喰八十八の話」・「合戦における知謀と機略」掲載の『図書』第738~740号、および御高論「網野善彦における未刊の「日本」論」掲載の『神奈川大学評論』66(特集=民俗学と歴史学)を御恵送頂きました。「合戦における知謀と機略」は興味深い内容で、「武士論」に関心をもつ方は必読。
 山本先生にあつく御礼を申し上げます。

明日(2日)は、いよいよ卒論中間報告会

No.7643

 昨日も朗報一件が届きました。みんな徐々に足場を固めつつあるようで、嬉しい限りです。

 さて、明日は私がピンチヒッターとして担当している現代社会学部卒論ゼミの中間報告会です。報告者と報告テーマは以下の通り(順不同)。

 宇野 「マーシャル諸島における核実験」
 浜千代「クローンについて」
 宮本 「アメリカと日本の人権について」
 赤坂 「未就学児の日米比較」
 廣田 「アメリカの個人主義・集団主義」
 新井 「日本の結婚式の変遷」
 小林 「京都の歴史文化について」

 13時に共同研究室に集合。そこで、報告順を決めて一人30分程度で報告と質疑応答を行います。適宜休憩をとり、17時頃の終了を予定しています。
 私だけでは頼りないので、関学の大学院研究員の方をコメンテーターにお呼びしています。
 研究所ゼミ関係者などで、助けてやろうという方がおられれば、御連絡下さい。

宗教・文化研究所「懸賞論文」募集中です。

No.7630

 宗教・文化研究所では平成22年度の懸賞論文を募集しています。
奮って応募してください。

テーマ:親鸞の思想、仏教思想や宗教思想等あるいは現代社会の直面している
     さまざまな問題について、宗教の視点も加えて論評したもの。たとえば
     性差別や生命倫理の問題、地球環境、国際関係、ITの普及、少年犯罪
     やカルト宗教をめぐる問題などに関するもの。題は自由。また、エッセイ
     の形式でも可。

1 応募資格       京都女子大学・京都女子大学短期大学部学生
               および京都女子大学大学院生
2 応募締切日      平成22年10月5日(火) 正午
                【応募期間延長しました!】
3 原稿枚数       原稿用紙使用の場合は400字詰、A4・縦書き15枚程度
               パソコン使用の場合は40字×30行、A4・縦書き5枚程度
4 原稿提出先      宗教・文化研究所(大学宗教部宗教教育センター内)
5 入選発表・表彰式  平成22年12月4日(土)「心の学園記念式」

*審査の上、入選者には下記の賞金と賞状を贈呈いたします。
  特 選 10万円  優秀作 7万円  秀 作  5万円   佳 作 3万円

 また、入賞作品は平成22年度「宗教・文化研究所だより」第52号(平成23年2月
下旬発行予定)に掲載される他、学園内の広報誌やWeb に氏名・表彰風景等が
掲載されます。

*過去の論題など、詳細は宗教教育センター(L校舎3階)までお問い合わせください。
                                             以上 

『吾妻鏡』なう-次回火曜日の『吾妻鏡』-

No.7632

 本日の『吾妻鏡』も、前回に引き続き、過去に読んだ条文を抜き出しての振り返りを行いました。史料をめぐって野口先生と私がひたすらつぶやいてしまいましたが、調子に乗って(?)、次回も過去の条文の振り返りをさせていただきたいと思います。

 以下の範囲から再開するのは、もうしばらく先になりそうです。

 日時:2010年10月5日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:前回(9/21)お配りした史料に、少し追加すると思います。

    正元二年(文応元年、1260年)七月八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
    文応二年(弘長元年、1261年)正月四日・十日・二十五日・二十六日、二月二十日・二十五日・二十九日、三月五日・十三日・二十日・二十五日、四月二十一日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日、五月一日・十三日、六月一日・三日・六日・十日・十八日・二十二日・二十三日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、七月二日・九日・十七日・十八日・二十二日・二十九日、八月二日・七日・十日・十二日・十三日・十四日・十五日、九月三日・四日・十九日・二十日、十月四日・二十九日、十一月一日・二日・三日・二十六日、十二月二日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応し、さらにさまざまな現代的問題(笑)に通じる話題も扱っておりますので、秋から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

祝、『後鳥羽院政の展開と儀礼』刊行

No.7633

 今日は大変な朗報が一件。やはり、努力は報われ、正当な評価はなされるものだと安心致しました。

 岩田君の『吾妻鏡』アンソロジーは、本当に興味深い記事が満載で面白く、且つ大変勉強になります。
 参加された方たちは、いくつか論文執筆の材料が得られたのではないでしょうか。

 ○ 立命館大学客員研究員の谷昇先生より、御高著『後鳥羽院政の展開と儀礼』(思文閣出版)を御恵送頂きました。高校の校長を退職されてから、立命館大学・大学院で研鑽を積んで学位を取得され、かかる御労作を発表された谷先生には、ほんとうに頭が下がります。
 本書は、後鳥羽院政研究の基本文献として学界に長く重要な位置を占めるものと存じます。
 谷先生にあつく御礼を申し上げます。

 ○ 愛知学院大学の松薗斉先生より、御高論「中世の宮家について-南北朝・室町期を中心に-」(愛知学院大学人間文化研究所紀要『人間文化』第25号)を御恵送頂きました。
 松薗先生にあつく御礼を申し上げます。

学位の取得、おめでとうございます。

No.7625

 先年、院試に挑むメンバーに古文書読解の講座を開いて下さった佐伯智広君が、このたびめでたく学位を受領されました。おめでとうございます。
 提出資格を得るための査読論文の数から言っても、京大で学位を取得するのは並大抵のことではなく、大変なことだと思います。

 私事で恐縮ですが、1981年に青山学院大学で学位(当時は今の制度とは異なり、審査に一年を要しました)を取ったとき、岡田章雄先生から、「芥川賞と同様に、次の論文で君の将来に向けての評価が決まる」とのお言葉を頂き、気を引き締めたことを思い出します。
 佐伯君にも同じ言葉をお贈りしたいと思います。そして、これからの御活躍を心より祈念いたします。
 当ゼミ出身の後輩諸姉兄も、ぜひ後に続いて頂きたいと願っています。


 明日(火曜)のキャンパスプラザ特別講義科目(Ⅱ講時)ですが、平家の本拠、六波羅の話から始めたいと思います。

 明後日(水曜)の基礎・教養科目は、武士にとって必要な資質の話。武芸のみにあらず。情報管理や弁論術も。
 教室はL校舎の共同研究室に変更しましたので、お間違えなきように。

 そろそろ『紫苑』の執筆者の選定にかかります。我こそという方(卒業生・関係者も)は、ぜひ手をあげて下さい。論文・研究ノートに限らず、エッセーなども歓迎します。
 編集長は、山本みなみさんです。

 科学研究費申請書類作成の時期も近づきました。理系優先の発想からなのか、「一太郎」で書き込めなくなったので苦労しています。例によって、御助力を宜しく。

ありがとうございます。

佐伯智広
No.7634

佐伯です、こんばんは。
野口先生、ゼミのみなさま、ご無沙汰しております。

わざわざ祝福の言葉をいただき恐縮です。どうもありがとうございます。
近年の学界の傾向から言うと、他人様よりちょっと時間がかかりすぎてしまったのですが、
これからも、ゆっくりとでも着実に研究を進めていけるように精進してまいります。
心意気としては、「最新の論文が自分にとっての最高傑作です!」と毎回言えるようでありたいと思っています(笑)。

どうか今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

基礎演習Ⅰコンパの写真、プリントしました

No.7620

 9月11日の基礎演習Ⅰコンパ(於、四条烏丸「おいない市場小路」)の写真をプリントアウトしました。出席者(全員ですが)にお渡ししますので、ついでのおりに研究室にお立ち寄り下さい(蛍光灯がついていないときは不在ですので、あしからず)。

 先般、広島大学の下向井先生より頂いた『川尻町誌』に、千葉氏一族で下総から西遷した白井氏の戦国期における水軍としての活動が詳細に記されていて、しばし時を忘れて熟読してしまいました。
 「胤」の字のついた名前の武士に敏感に反応してしまうのは、中学生以来のことですが、そのセンサーはまだ衰えていないようです。

 九州を舞台にした武士勢力の発展をテーマにした本ですが、少しずつ執筆を進めております。しかし、地域的に相当偏りが生じていて、私の力量では、一書にまとめるのはなかなか難しそうです。とはいえ、何より問題なのは、日々なにかと忙しく、執筆の時間が確保できないことです。

 京都も、ようやくにして涼しくなったようです。

【追記】 さきほど、『吾妻鏡』のゼミが終わったところです。今日は寿永元年五月十九日条まで。
 後期の初回だったので、井草さんから群馬名菓「旅がらす」(ミルククリームをサンドした鉱泉せんべい)、尾田さんから奈良名物「みむろ」(最中)のお土産をいただきました。火曜日に岐阜のお土産をいただいた岩田君とあわせて、御礼を申し上げます。
 なお、岩田君のお土産は、もう無くなり(食べ尽くし)ました。

ご案内再掲-火曜日の『吾妻鏡』-

No.7623

 すっかり秋らしい気候となりました。
 次回の火曜日の『吾妻鏡』も、前回お配りした史料をもう少し読みたいと思いますので、よろしくお願いします。その後は、以下の範囲から再び読み進めていきたいと思います。

 日時:2010年9月28日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:本日(9/21)お配りした史料
    正元二年(文応元年、1260年)七月八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
    文応二年(弘長元年、1261年)正月四日・十日・二十五日・二十六日、二月二十日・二十五日・二十九日、三月五日・十三日・二十日・二十五日、四月二十一日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日、五月一日・十三日、六月一日・三日・六日・十日・十八日・二十二日・二十三日・二十五日・二十七日・二十九日・三十日、七月二日・九日・十七日・十八日・二十二日・二十九日、八月二日・七日・十日・十二日・十三日・十四日・十五日、九月三日・四日・十九日・二十日、十月四日・二十九日、十一月一日・二日・三日・二十六日、十二月二日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。基礎的な史料読解のニーズにも対応していると思いますので、秋から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。