『坂東武士団の成立と発展』の在庫について

No.7404

 卒論や修論に本格的に取り組む人が増えてくるためか、この時期になると拙著『坂東武士団の成立と発展』の在庫に関する問い合わせをいただくことがあります。
 すでに発行元は解散しており、私の手元にもお譲りできる在庫はございません。復刊ドットコムにも沢山のリクエストをいただいていて嬉しいのですが、とりあえずは図書館の相互貸し出しや複写のサービスを御利用頂ければ幸いです。なお、京都女子大の図書館には2冊配架されております。
 ただし、同書は刊行後すでに30年近く経過しており、訂正を要する部分もございます。その後の研究成果を参照の上、活用して頂くようにお願いする次第です。

 先日、國學院大學で開催されたシンポジウム「『源平盛衰記』の全釈から見えてくるもの」の様子の写真がこんなところに出ていました。
  ⇒http://www.kokugakuin.ac.jp/guide/diary100703.html
自らの実在(!)を確認させられた次第です。

 さて、明日の授業です。
 Ⅲ講時の「基礎演習Ⅰ」は、先週で個別報告がすべて終了いたしましたので、全体の総括。
 各自、報告の補足やその後の知見などについてお話しして頂きます。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は先週の続き。
 鎌倉時代の仏教者の女性観にアプローチしてみるつもりです。先週配布した資料をお忘れなく。
 来週はいよいよ筆記試験です。

 ゼミは岩田君からの御案内の通り。岩田君の渡欧の壮行会も。

「海と城館が支えた祈りの世界」の御案内

No.7400

 昨日は祇園祭山鉾巡行には目もくれずに京大会館に向かい、西八条邸に関するシンポジウムを聴講して参りました。
 文献・考古・建築史の最新の情報をまとめたレジュメが配布され、その内容について、それぞれのジャンルにおける第一人者からレクチャーを受けられるという贅沢な機会を得て、大満足で帰宅することが出来ました。
 私としても今後の課題が明確になり、有り難いところでした。
 欲を言えば、国文の『平家物語』の研究者にお出でいただいて、諸本における西八条の扱いの相違などについてお話をうかがえれば、建築史の御報告との絡みで、もっと話が発展できたのではないかと思いました。
 三人の先生方の御報告を聴いて、いろいろ考えたことは、またゼミの折にでもお話ししたいと思います。

 会場には、なんと、鹿児島県霧島市教育委員会の重久先生がお出でになっておられました。重久先生には前任校も含めて二度の鹿児島ゼミ旅行で、隼人塚を御案内していただくなど、大変お世話になりました。
 ちなみに、霧島市ではこの秋に大隅正八幡宮関連遺跡群の国指定遺跡推進事業の一環としてシンポジウムを開催することになったそうです。
 以下に、その要項を抜粋しておきたいと思います。

************************************************************ 
   シンポジウム「海と城館が支えた祈りの世界」-大隅正八幡宮と宮内の1000年-
 主催:霧島市教育委員会・霧島市
日時:平成22年10月11日(月、体育の日)12:30~17:00
会場:霧島市民会館
アトラクション:薩摩琵琶弾奏
基調講演:五味文彦(放送大学教授)
調査報告:重久淳一(霧島市教育委員会)
研究報告:日隈正守(鹿児島大学教授)・坂井秀弥(奈良大学教授)
シンポジウム
コーディネーター:三木靖(鹿児島国際大学短期大学部名誉教授)
パネラー:五味文彦・服部英雄(九州大学教授)・ 坂井秀弥・前田終止(霧島市長)

関連事業:① 宮内地区遺跡見学会 平成22年10月11日(月)9:00~11:30
       ② 隼人歴史民俗資料館企画展
         期日: 平成22年10月5日(火)~12月5日(日)
テーマ:「海と城館が支えた祈りの世界-大隅正八幡宮と宮内の1000年-」
        ③ 鹿児島神宮神宮浜下り 平成22年10月17日(日)9:00~15:00
問い合わせ先:鹿児島県霧島市教育委員会文化振興課文化財グループ ℡0995-42-1119(直通)

あなたは「防鴨河使」を知っていますか?

No.7386

 今日は京都に大雨警報が出たために、付属の幼稚園や小学校はお休みになったようです。

 『小右記』は、例の如く、大谷さんがよい勉強をさせて下さいました。なお、この席で、山本さんと谷口さんの一身上のお祝い事を口実に、昨日、小野さんがお土産に持ってきて下さった、美味しいバウムクーヘンをいただかせて頂きました。

 卒論指導ですが、本日は廣田さん・浜千代さん・赤坂さんが中間報告書を提出。すこし、安心したところです。のこりの諸姉もお早めに。

 公開講座が終わって一段落と思ったのですが、いつになっても諸事重畳で、いっこうに疲れがとれないのが辛いところであります。
 「重畳至極」と言えるような未来は、果たして期待できるものやら。

関白娘宣言

No.7388

 七月いっぱいというか八月アタマまで授業やテストがあるようなのですが、火曜日の『吾妻鏡』はひとまず次回で前期は終了とさせていただきます。後期は、9月21日(火)頃から再開ということでいかがでしょうか。

 前回の講読範囲に出てきた宗尊親王と宰子の婚儀ですが、このとき親王19歳、宰子20歳だったそうです。いいお年頃ですね。
 ちなみに、そのほか時頼34歳、時宗10歳、時輔13歳、実時37歳、重時63歳、二階堂行方55歳、安達泰盛29歳だったそうです。

 日時:2010年7月20日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)四月二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

宵々山の日に法住寺殿の武将墓を考える

No.7392

 先年の大河ドラマ「時宗」では、宗尊親王を吹越満が演じていて、ミスキャストだらけの中でこれは適役だと思いました。宰子を川原亜矢子というのも良かった。
 それにしても、北条時頼が摂関家の娘を養女にしているという事実は、ちょっと留意すべきものがあるように思います。

 さて、今日は祇園祭の宵々山ですが、例によって何時ザ~っと来るか分からない空模様。浴衣姿で蒸し暑い雑踏の中を楽しく歩き回ったのは三十代までの話です。
 中高年になりますと、暑い中、水分補給を十分に行わずに山鉾巡行の見物などいたしますと、翌日、尿管結石の激痛に襲われたりすることがありますので、要注意!

 (財)古代学協会の会報『土車』への寄稿依頼をいただきました。
 そこで、前々から気になっていた法住寺殿武将墓の被葬者に関して、短文ですが、新説を提起させていただくことにいたしました。
 旧著『武家の棟梁の条件』(中公新書-アマゾンで1円で売っています)では、平重盛の可能性を述べたのですが、考古学サイドから、遺構は13世紀以降のものという判断がなされたので、それに対応して考え直した結果です。国文学の研究成果からヒントをいただきました。
 『土車』第120号に掲載。9月に発行される予定です。

 そういえば、今日は7月15日。
 故郷の千葉では浅間神社のお祭りが賑やかに行われたことと思います。

女人ナニノトガヽアル、男子ナニノ徳カアル

No.7378

 選挙あけの朝、京都の気象は台風の如しです。
 今週から卒論の中間報告を受け付けます。今日は新井さんがお出でになる予定。

 さて、明日の授業です。
 Ⅲ講時の基礎演習Ⅰは、竹内さんが「カード社会」をテーマに報告されます。
 私は紙の本と同様に、「いつもニコニコ現金払い」に固執します。
 カード社会になってから、商業道徳は地に落ちたと思うからです。
 このさい、人間社会における「商う」という行為について真剣に考えてみましょう。

 Ⅴ講時の基礎教養科目の今回のテーマは「中世の女性と仏教-「女人ナニノトガヽアル、男子ナニノ徳カアル-」」。授業アンケートも実施します。

 ゼミは>>No.7350を参照のこと。
 【追記】ゼミには久方ぶりに小野さんが出席されます。

祇園祭山鉾巡行の日に開催されるイベント

No.7372

 17日(土)には、以下の研究会・見学会が開催されます。

 ① 日本古文書学会見学会
 主催:日本古文書学会
 共催:日本文化デジタル・ヒューマニテーィズ拠点(立命館大学)
 日時;7月17日(土)13:30~16:30
 会場;立命館大学アート・リサーチセンター(衣笠キャンパス)
 集合場所;同上玄関前(13:15~受付開始)
 交通:鉄道各駅から市バス等にて「立命館大学前」下車
    (詳しくはホームページ等で確認してください)
 見学内容;友禅下絵・裏打ち文書(常設展示)、「拠点」研究の紹介(文字の図像化、 『兵範記』等古記録の分析、後者は佐古愛己先生のお話)、藤井永観文庫(室町時代の優れた文書が展示されます)
 参加費;無料
 注意;館内は土足禁止です。相応の用意はありますが、可能な方はスリッパをご持参ください。
 申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
 申込締め切り 7月9日(金)必着でお願い致します。ただし、人数に余裕はあれば当日受付も可能です。

 ② 女性史総合研究会7月(第153回)例会
 日時:7月17日(土)PM 2:00~5:00
 報告:西川祐子氏 「古都の占領―占領史序論」
 コメント:安岡健一氏
 場所:ウイングス京都 2F 会議室

 ③ 日本史研究会7月例会「西八条邸の過去・現在―平家権力と邸宅―」
 日時 7月17日(土) 午後1時~5時
 場所 京大会館2階210号室(京都市左京区吉田河原町15-9)
 テーマ 「西八条邸の過去・現在―平家権力と邸宅―」
 報告 山田邦和氏(同志社女子大学教授)「平安京左京八条の考古学的検討」
    川本重雄氏(京都女子大学学長) 「西八条と平家一門の屋敷」
    髙橋昌明氏(神戸大学名誉教授) 「平家の西八条邸とその後」       

諸事多発して我が身は耄碌の一途をたどる

No.7366

 本日(9日)、新しいPCが届きました。しかし、梱包を開くのは、しばしお預けです。

 昨日は、準備万端整えて遠来のお客様を京都駅に迎えに行ったが、なかなかお見えにならない。そこで、ご本人に電話をおかけしたところ、出迎えるべき日が一ヶ月先であったことが判明・・・という、私の生涯始まって以来の大失態を演じてしまいました。
 端で見ていたら大笑いです。

 私の後見人とも言うべき人物からの書簡によると、最近の私の書き込み字句のベスト1は「耄碌」とのことで、まったくそれを証明する仕儀となった次第であります。こうなると、秘書がほしいところです。
 でも、お給料が出せません。

 金曜日の『吾妻鏡』講読会ですが、来週16日は休会です。

 >尾田さん・本徳さん・浜口さん  山本さんから連絡があったことと思いますが、来週の月曜日か火曜日に研究室においで下さい。

 ☆ 滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生より、御高論「比叡山麓に伝わる懸仏二例-近世懸仏の造形的特質-」および「滋賀・長寿寺伝来の絹本著色地蔵曼荼羅図における六臂地蔵菩薩と一万一千八百五十一躯の小地蔵尊をめぐって」収録の同館『紀要』第18号を御恵送頂きました。
 山下先生にあつく御礼を申し上げます。

夏は新しいPCで&今月のゼミの予定など 

No.7365

 このところ研究室に博物館・放送局などから外線の電話が多くかかってきます。在室しているときはよいのですが、不在の時間も多いので、大事な情報を受け逃していることもあろうかと懸念しています。不在の際には、次善の策としてEメールを送信していただければ幸いです。

 反乱を起こしたPCへの対応ですが(>>>>No.7326)、すでに7年も使ったものなので、買い換えることに決め、鈴木君の御教示に従い、カスタマイズした製品を注文いたしました。懐具合の厳しい昨今、高額出費は辛いところですが、夏休みにそれに見合うだけの成果をあげることが出来ればと考えております。
 鈴木君には、また、設定やインストールでお手数をおかけしますが、なにとぞよろしくお願い申し上げる次第です。

 ところで、鈴木君の奥様(もと永富さん)が、一時師事することを真剣に考えていた民俗学者の中村生雄氏が亡くなられたという報道を目にしました。残念なことです。

 また、京都学派の代表的な研究者として知られる梅棹忠夫氏の訃報も。
 私は、梅棹氏からは研究そのものよりも、研究者・博物館の在り方とか研究方法を学びました。また、梅棹氏の秘書であった藤本ますみ氏の書かれた『知的生産者たちの現場』(講談社、1984年)を読んで、京大人文研に大きなあこがれを抱いたものでした。
 ちなみに、山田邦和先生も、私以上に影響を受けておられたようです。
     http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2010/07/post-580a.html

 私は梅棹氏と面識を得ることは出来ませんでしたが、京都文化博物館に勤めていた頃にお世話になった百万遍交差点近くの床屋さんは、梅棹氏の通っておられたところだそうで、強いて言えば散髪の縁がございます。私がちょうど散髪に行ったその日に梅棹氏の訃報が報ぜられのも何かの因縁ではないかと、無理にこじつけたりいたしております。
 それにしても失明されてからも精力的に研究を継続された梅棹氏からは、とても大きな勇気を与えていただきました。御冥福をお祈り申し上げます。

 今月のゼミですが、一応授業期間中まではいつも通りに実施したいと思います(トップページ参照のこと)。なお、27日(火)は師範代の岩田君が欧州(奥州ではありません)に御出張のため休止いたします。
 ちなみに、この日は基礎演習Ⅰのレポート提出日、そして基礎・教養科目の試験日でもあります。

 荘園が分からないので、何を読んで勉強したらよいでしょうか、という質問をよく受けます。私も荘園はまったく苦手なのですが、一番よいのは個別荘園の成立と展開について史料から検討してみることだと思います。しかし、概説書ということになると、単行本として従来市販されているものを読むよりは、川端新氏や高橋一樹氏の最新の研究成果をお読みになった方が混乱することなく、理解が容易なのではないかと思います。

※ 以上は 2010/07/08(Thu) 10:52 >>No.7356の再掲です。

「花より団子」なら、「七夕より棚ぼた」

No.7346

 明後日は七夕ですね。
 笹の葉に短冊をつけて願い事をした幼年時代のことが夢か幻のように思われる、現在進行形の初老時代であります。
 
 今日は些か不愉快なことがあったのですが、ちょうど印刷室で気心の知れた学部の先生に遭遇し、愚痴を聞いて頂いたので、少しばかり落ち着きを取り戻せました。印刷室だけに、「捨てるカミあれば、拾うカミあり」といったところでしょうか?
 それにしても、最近は何処もおかしな事が多すぎます。

 さて、バカなことばかり言っていないで、明日の授業予告です。
 まず、Ⅲ講時目の「基礎演習Ⅰ」は、田島さんの御報告。中国の目覚ましい経済発展がテーマです。その一方で問題になっている著作権問題も取り上げられると思います。

 Ⅴ講時の「基礎・教養科目」は、中世前期の武家社会における後家の地位と役割について、西八条禅尼(源実朝の後家)・平時子(平清盛の妻)らを例にしてお話ししたいと思います。ついでに、七条町で活躍した女性金融業者にも触れたいところ。
 17日の日本史研究会例会に行く人には、(よい?)事前勉強になると思います。

 ゼミは例のごとし。休憩時間に、日曜日の東京歴科協の歴史学入門講座の御報告をさせて頂こうと思います。

七夕準決勝

No.7350

 早朝のW杯準決勝、URU-NEDはNEDの勝ちでした。終わってみると、決勝に勝ち上がったのは日程的に余裕のあるグループ(C,D,E,F)で、且つ低地での試合が多かったチーム(NEDは高地での試合は1つだけ。URUは3つ)だったと言えそうです。同じように考えると、準決勝のもう一試合(GER-ESP)はGERに有利だということになりますが…。

 次回の火曜日の『吾妻鏡』のご案内です。火曜日の『吾妻鏡』は7/13、7/20と開催したのち夏休みに入ります。

 日時:2010年7月13日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)二月十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条

京都も関東も蒸し暑い

No.7345

 昨日は國學院大學でシンポジウム「『源平盛衰記』の全釈から見えてくるもの」、今日は早稲田大学で歴史学入門講座「中世史研究者の立ち位置」を聴講させていただいて参りました。
 前者では四本の御報告、後者では二つの御講演を拝聴させていただき、大いに学び考えさせられました。ただいま拙脳は飽和状態の体であります。
 また、会場では、多くの方に御挨拶をいただいたり、資料をいただいたり、発言にご配慮をいただいたり、大変お世話になりました。あつく御礼申し上げます。
 二日間少し高めの栄養ドリンクで乗り切りましたが、耄碌ゆえの身体疲労のため、這々の体で帰洛したところです。明日は動けるかどうか?

 ちなみに國學院大學では、伝統文化リサーチセンター資料館で開催中の「伊豆半島・諸島における神社の成立」を見学することも出来ました。ここでは、思いもかけず、昔勤務していた千葉県立姉崎高校の近くに所在する二子塚古墳から出土した石製の枕と久方ぶりに対面が叶いました。

古文書学会見学会

元木泰雄
No.7330

 以前予告を致しました古文書学会史料見学会のご案内です。7月17日土曜日と8月17日火曜日です。奮ってご参加ください。参加ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、所属、連絡先、会員・非会員の別等を明記の上、申込受付先までお申し込みください。

1 7月17日
主催:日本古文書学会
共催:日本文化デジタル・ヒューマニテーィズ拠点(立命館大学)
日時;7月17日(土)13:30~16:30
会場;立命館大学アート・リサーチセンター(衣笠キャンパス)
集合場所;同上玄関前(13:15~受付開始)
交通:鉄道各駅から市バス等にて「立命館大学前」下車
   (詳しくはホームページ等で確認してください)
見学内容;友禅下絵・裏打ち文書(常設展示)、「拠点」研究の紹介(文字の図像化、『兵範記』等古記録の分析、後者は佐古愛己先生のお話)、藤井永観文庫(室町時代の優れた文書が展示されます)
参加費;無料
注意;館内は土足禁止です。相応の用意はありますが、可能な方はスリッパをご持参ください。
申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
申込締め切り 7月9日(金)必着でお願い致します。ただし、人数に余裕はあれば当日受付も可能です。

※当日は日本史研究会の例会、おまけに山鉾巡行と重なりますが、御容赦ください。

2.8月17日(火) 13時~16時
会場 京都府立総合資料館(地下鉄烏丸線北山駅下車、すぐ)
集合 同館玄関に13時に集合(12時45分より受付開始)。
参加費 200円を徴収致します。
内容 上島有先生のご説明を承りながら、東寺百合文書を見学致します。前回の第Ⅲ類(檀紙)に続いて、今回は中世最高の料紙である第Ⅰ類を中心に見学致します。
申込受付先 〒606-8501京都市左京区吉田二本松町京都大学大学院人間・環境学研究科元木研究室
申込締め切り 7月30日(金)必着でお願い致します。
参加される方に、予め簡単な資料をお届けするため、締め切りが早くなっておりますのでご注意ください。

 以上です。多数のお申し込みをお待ちしております。

紅旗征戎、わが事にあらず

No.7340

 元木先生、ご案内をありがとうございます。

 そういえば、17日は祇園祭の山鉾巡行の日ですね。この日は、ほかに、女性史総合研究会(ウイングス京都)
 http://www.geocities.jp/joseishi_sougou/regular_meeting.html
や日本史研究会の例会(京大会館)も予定されていて、
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/cgi-bin/jhs/wiki/wiki.cgi?page=%CE%E3%B2%F1
関西の歴史研究者は、さながら「紅旗征戎わが事にあらず」といったところでしょうか。
 しかし、巡行の日の京都は毎年のように、とんでもなく蒸し暑いのであります。

 火曜日の「基礎・教養科目」の講義。いつもは肉声で通しているのですが、喉の調子が悪いのと、体力の消耗が夥しいので、学生さんにマイクのセットをお願いいたしました。
 しかし、「うわなりうち」を「妻敵うち」と言い間違えて、あわてて訂正したり、まったく自らの耄碌ぶりにウンザリさせられるような次第で、マイクがあるからと落ち着いた小さな声で話せるような状態ではありませんでした。
  
 『鎌倉遺文研究』第25号に、渡元僧道源のことを書きましたが、その後、彼に関する新事実の発見が続々。ほとんどが、篤学の坂口太郎君からの御教示によるものですが、おかげで続論に取り組めそうです。ただし、時間と体力との闘いに勝てればの話です。

 「紅旗征戎、わが事にあらず」。
 ワールドカップの試合をテレビ観戦したくとも、昼間の疲労で疲れ果て、早々に就寝しなければ、明日に差し支える・・・という私の情況に通ずるものが、定家さんにあったのかどうだか?

 この秋、山梨県に行くことになりました。この機会に、「甲斐源氏」を一から学び直します。

 >山田樹理様 
 昨日、元木先生の研究室で、御夫君から、かわいい赤ちゃんの動画を見せていただきました。
 目の辺りがお母さんそっくりですね。御夫君とも意見が一致しました。
 御上洛を楽しみにしています。

無回転寿司

No.7341

 えのきどいちろうさんが、「回転する寿司を『回転寿司』というなら、回らない普通の寿司は『無回転寿司』と呼んでみないか」というようなことを言ってました。頼んだアナゴは無回転で飛んできます。

 次回の『吾妻鏡』は七夕の前の日。学部生として在籍していた大学には「七夕フェスティバル」というイベントがありましたが、いまもあるんでしょうか。
 七夕を祝う習慣も、学部生や院生や先生みんなで史料を読む機会も、今の時代には希少になりつつあるようです。いつまでも続けたい『吾妻鏡』の次回は以下の通りです。

 日時:2010年7月6日(火)午後3時~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:正元二年(文応元年、1260年)正月一日・十日・二十日・二十三日・二十六日・二十九日、二月二日・三日・四日・五日・十日・十四日・十八日、三月一日・二十一日・二十二日・二十七日・二十八日、四月一日・二日・三日・十七日・十八日・二十六日・二十九日・三十日、五月四日・十日、六月四日・十二日・十六日・十八日・二十二日・二十六日・三十日、七月四日・六日・七日・八日・十日・二十五日・二十六日・二十九日、八月六日・七日・十二日・十五日・十六日・十七日、九月五日、十月十五日、十一月十一日・十八日・二十一日・二十二日・二十六日・二十七日・二十八日、十二月一日・二日・十六日・二十日・二十一日・二十三日・二十五日・二十六日・二十九日
の各条