妙心寺曝涼(虫干し)展のお知らせ

No.674

11月3日妙心寺本坊において曝涼展(寺宝の虫干し)が行われます。妙心寺が秘蔵する絵画や典籍などを拝見できる貴重な機会です。時間とお金(志納金1000円)に余裕のある方は是非足を運んでみて下さい。普段みれないお宝が間近で見られますよ。
と、いうわけで一応史跡見学会という形で参加者を募集したいと思います。今のとこコースとしては
妙心寺→法金剛院→等持院 を予定してます。
興味のある方は野口まで連絡して下さい。

参考までに…
法金剛院:JR花園駅下車徒歩3分
 平安時代に清原夏野の山荘があったものを、死後寺にあらためる。一時衰退するが鳥羽天皇中宮待賢門院により復興され、極楽浄土を再現する庭園を造るなど隆盛を極めた。平安時代の遺構を残す数少ない庭園として、現在国の特別史跡名勝の指定を受ける。園内は桜や紫陽花、杜若、蓮、紅葉など季節の花々が咲き乱れ「関西花の寺第十三番」に選ばれている。特に蓮の季節には全国からの多くの観光客で賑う。
また仏殿には定朝様の阿弥陀如来をはじめ、十一面観音、文殊菩薩像などが安置されており、どれも見応えがある。特に鎌倉時代作成の十一面観音は装飾が非常に豪華で、彩色もよく残っている。
等持院:京福等持院駅下車徒歩8分
 1341年(暦応2)、足利尊氏建立による足利氏の菩提寺。初代尊氏から15代義昭まで歴代将軍の木像(5、10代を除く)を安置する霊光殿がある。夢窓疎石の作と伝えられる庭園は、東の心字池と西の芙蓉池の2つによって構成されている。特に書院から眺める西庭は、衣笠山を借景とし、刈込みや枯滝組を配し、石橋を架けるなど凝った造りとなっている。

法金剛院も等持院も紅葉の隠れた名所でもあるので、これからの季節是非一度足を運んでみて下さい。嵐山や東山辺りよりはよっぽどみやすいですよ。何か観光案内みたいになってしまいましたね。どうもすみませんでした

五位山

No.679

☆院政期を専攻する人へ  法金剛院は行ってみる価値があります。かの待賢門院璋子の御所のあったところです。寺の後方の山は五位の位を与えられたという話があって「五位山」といいます。ここには待賢門院とその娘の上西門院統子の陵墓があります。なお、くわしくは角田文衞『待賢門院璋子の生涯』上・下(朝日選書)をご覧下さい。

Re: 妙心寺曝涼(虫干し)展のお知らせ

平田樹理
No.680

法金剛院、今年の春に足を運びました。
野口先生のおっしゃる通り、院政期専攻者には欠かせない所です。庭園も小さいながら立派で、「ここに待賢門院達が…」としばしトリップしてしまいました。(こうやってミーハーがばれていきます。)
五位山にも登ってみたかったのですが、受付でお許しが出ませんでした。残念…。噂によると、別口で行けるルートがあるとか。待賢門院と上西門院の陵墓にお参りしないとどうしても気がすみません(笑)。
というわけで、三日の曝涼展、ぜひ参加させていただきたいと思います。

Re: 妙心寺曝涼(虫干し)展のお知らせ

山田邦和(花園大学・考古学)
No.682

みなさん、こんばんは。
等持院、庭園が奇麗で、私のお気に入りの寺院のひとつです。この寺には足利歴代将軍の木像があることで有名ですが、どうしたわけか5代義量と14代義栄だけが欠けています。私の授業では、この理由を考えてみるようにという宿題を出しています。皆さんはお分かりになりますか?

平田さん、待賢門院陵と上西門院陵は五位山に登らなくても、また法金剛院に入らなくても行けますよ。法金剛院の裏側にまわりこんでみてください。待賢門院陵は山の北側、上西門院陵は山の東側に入口があります。なお、上西門院陵に面した小さな南北道路は、なんと!平安京西京極大路の残存です。

『武家の棟梁源氏はなぜほろんだのか』のCM

No.684

本掲示板の視聴率?が高いとの評判に乗じて、拙著のCMを一つ。
話題の法金剛院については旧境内(JR花園駅の南にまで広がります)の地形図や古図も掲載されている上記角田文衞先生の著書をぜひ参照してください。この本には待賢門院の花園西陵の写真が掲載されていますが、実はタイトルにあげた拙著98ページにも同陵の写真が、また121ページには法金剛院の写真が載っています。いずれも、もう30年近く前に千葉から調査旅行に上洛した際に撮影したものです。108ページの「常盤御前の墓」(もちろん伝承ですが)も、法金剛院を訪れた際偶然見つけて撮影したように記憶しています。
ちなみに、この拙著、妙なタイトルは編集者の方が付けてくださったものなのですが、それが幸いしたのかどうか、最近重版になりました。新人物往来社刊、本体2800円です。深夜の商い、おゆるしください。

Re: 妙心寺曝涼(虫干し)展のお知らせ

平田樹理
No.688

>山田先生
わざわざどうもありがとうございます。法金剛院の隣に確か細い道があったのを覚えています。あそこを登ると、山の北側、東側の入り口につながっているんですね。それにしても、平安京西京極が残ってるなんて。上西門院の陵墓を拝する上に、楽しみがひとつ増えました。
>野口先生
当日は角田先生と野口先生の本を携えて、五位山に登ってみます!
何事も体力勝負だなあと実感する今日この頃です…。

花園ツアーのお知らせ

野口洋平
No.689

3日は11時にJR花園駅前集合でお願いします。予定としては
妙心寺曝涼展見学→法金剛院→等持院に行くつもりです。
もし途中から参加したい方がいたら遠慮なくどうぞ。法金剛院と等持院はとてもいいお寺ですよ。ただその場合は野口まで連絡をお願いします。

山田先生》
 貴重な情報ありがとうございます。等持院には夢窓疎石の木造もありますよね。庭園も含めて夢窓の研究をさせてもらってる僕にとっては疎かにできないお寺です。
足利家の木造ですが、5代義量14代義栄は早死にしたため木造が造れなかったのではないでしょうか?確かガイドの先輩から前にそんな話を聞いた覚えがあります。いかがでしょうか?

法金剛院発掘調査現説資料

No.692

法金剛院が発掘調査された際の現地説明会の資料は、ここで見ることが出来ます。付載の地形図には平安京の条坊も記されています。
 http://www.kyoto-arc.or.jp/75houkonn2.pdf
>>平田さん この資料から明らかなように、待賢門院の時代、庭園は現状よりずっと広かったのですよ。
>>野口君 山田先生への回答、それでは観光客相手の一時しのぎの説明でしかありません。いやしくも、文献史学を志す者としては・・・。山田夫人による「平安京探偵団」に、立派な仮説が示されていますよ。

しまった・・・

山田邦和(花園大学・考古学)
No.698

そうか、しまった・・・
「平安京探偵団」に公表済みだった・・・・

サモサは美味いですぞ!(CMの時間)

No.672

先般、インド探求秋本ゼミの広政さんから、藤花祭でインドの代表的スナックであるサモサを販売するという書き込みを頂きました(NO635参照)。どんな味なのだろうと思っていたのですが、本日、そのサモサを秋本先生が持ってきてくださいました。食べてびっくり、これは美味い。昔、「インド人もびっくり」というカレーのCMがありましたが、まあ、京都的あるいは関西風に言えば、「関東人もビックリ」ということにでもなるのでしょうか。カリッとした薄皮の中に大きなジャガイモないしは鶏肉をまぶしたジャガイモが入っていて、口の中にピリッとしたカレー味が広がる。これは、絶品。小生は冷めてしまったものをいただいたのですが、出来たてのホカホカだったらさぞかし・・・という美味しさでした。藤花祭、11月2日(日)は是非ともインド探求秋本ゼミのサモサを食してください。数に限りがあるとのことですから、みなさん、全てを忘却して「急ぐべし」であります!うーん、しかし美味かった。

朗報相次ぐ(ニュースの時間)

No.673

秋の試験シーズンですが、いよいよ結果の出る時期となりました。本日も一件、合格の知らせあり。今年度ゼミメンバーの院試合格率は100%です。ぜひ、このままの調子で新年度を迎えたいものと思っています。卒論・修論もぜひ満足のいくものを仕上げてください。
それから、本日研究室に相談に見えた、編入試験に再チャレンジをされる短国のみなさんも頑張ってください。やれることは、やれるときにやるべしです。

はじめまして

No.667

初めてお邪魔させて頂きます。S県立大学京樂ゼミ3回の山口といいます。
京樂先生より、ここの掲示板で私のことが書かれているという事を聞き、書き込みをさせて頂きました。永富さんや鈴木君の懐かしい名前があり、ほんとに世間は狭いなぁと感じます。

研究会で扱っておられることにも興味がありますし、楽しそうなイベントもやっておられるので、折があえば見学に行かせていただければ・・・と思います。(実は陰陽師ツアーがとても楽しそうだなぁと思っているのですが、これから参加にはもう遅いですか?)
それでは、失礼いたしました。

Re: はじめまして

No.668

山口さん、こんばんは。書き込んでいただいて、大変うれしいです。お父上には本当にお世話になっています。人間として、そして何よりも「父親」として尊敬しています。どうぞ、よろしくお伝え下さい。
京樂先生もこの掲示板を御覧になっておられたのですって?すごい「視聴率」で驚きました。ちなみに、今の京樂ゼミにも荻須さんに匹敵するような人材はおられるのでしょうか。
山口さん!当ゼミには永富さんも鈴木君もいますから、何か面白そうな企画がありましたら、遠慮なく遊びにおいで下さい。それから、S県立大はもう「滋賀県立大」でよろしいですね。脇田先生や水野先生にも、機会がありましたら、どうぞよろしくお伝え下さい。

おひさしぶりです~!!

No.669

遊びに来てくれてありがとうございます!!
まさかこんなところで再会するなんて思っても見ませんでした(笑)林先生の課題研究、堤先生の早朝日本史補習・・・なつかしいですね~♪うふふ
陰陽師ツアー、遅くなんてないですよ!むしろ大歓迎です。なんならお友達でも誘ってぜひぜひ参加してください。
京樂先生も見ておられるとのことでしたら、ゼミの方々ご一行きていただいても大歓迎いたします!!

どうでもいいことですが、山口さん参加となれば嵯峨野高校京都こすもす科が全系統そろいますね・・・☆これで無敵?!

山口さん→人文芸術
鈴木君→自然科学
私→国際文化

※京都こすもすって何やねん?って思った方はこちらをクリック!

http://www1.kyoto-be.ne.jp/sagano-hs/Cosmos_Intro.html

Re: はじめまして

美川圭
No.670

山口さん、はじめまして。美川です。
野口先生同様、お父上には、たいへんお世話になっております。お父上が世話人をやっておられる歴史グループは、ほんとうに熱心な歴史愛好家の集まりで、その前でお話をするのを、いつも楽しみにしています。
山口さんも、ぜひ大学の枠を離れて、このような野口ゼミのようなところ、あるいは学会などに積極的にでかけてください。
世の中には、けっしてマネしてはならないどうしようもない研究論文や本などがあります。最初はどれがそういうものかわからないのですが、いろいろな場に積極的に出ていくと、それがだんだんわかってきます。それがわからないと、ちょっと大変なことになりますので、肝に銘じておいてください。
おじさんの忠告です。

Re: はじめまして

京樂真帆子
No.671

野口さん、ご無沙汰しております。友人の忠告で時々サーチエンジンで自分の名前を検索しておりますが(ほんと、いやな世の中になりました)、その時にここの掲示板が引っかかってきました。山口さんは授業の関係でゼミにはなかなか参加できないようですが、別の形ででもご指導頂けると幸いです。なお、茨城大学時代のゼミ生については、現在のゼミ生は知りませんので、ご承知おきくださいませ。
 美川様 ご無沙汰しております。ご忠告をありがとうございます。私のゼミでは私の論文をテキストにしているわけではありませんので、ご心配はご無用かと存じます。

誤解をされませんように

美川圭
No.675

京樂さん、こちらこそ、ご無沙汰しております。

なんだか、拙文を誤解されたようですね。
「大学の枠を離れて」→「大学の枠を越えて」とすれば、
誤解の余地がなかったかと存じます。
誤解の余地をあたえた文を書いたことは、おわびします。

私の文は、初学者の山口さんに対してのものです。
京樂さんは当然すぎるくらいご存じのことですよね。
京樂さんご自身、学生時代から、大学の外でご活躍だったじゃないですか。
それに、普通大学のゼミで自分の論文をテキストには使わないと思います。そんなことしたら、おもしろくもなんともありませんから。

こんばんは

No.677

たくさんのレスをありがとうございます。是非、いろいろな企画に参加させていただきたいと思いますので、その際はよろしくお願いします。

美川先生、はじめまして。ご忠告ありがとうございます。まだまだわからないことが多い身ですので、がんばって勉強していきたいと思います。

永富さん、ほんとにお久しぶりです。(高校卒業以来?)陰陽師ツアー参加させて頂きます。楽しみにしていますので、よろしくお願いしますね。

やまぐちさんへ

No.678

お久しぶりです(といってもこの前に駅であいましたが)。
全然関係ない所にひっぱり出してしまったみたいですが…
一日の陰陽師ツアーは僕も参加しますので、いろいろお話しましょう(^-^)
よろしくですm(__)m

P.S.風邪を引いてしまい今日一日寝てました。まわりでも流行っているようなので、みなさんも気をつけてくださいね(>_<)

再現平安京

No.666

いま京都市歴史資料館でテーマ展「京のかたちⅡ-再現平安京-」が開かれています。これには建都1200年の時に作られた平安京の大模型が出ているとのことなので、必見。双眼鏡を持参すると平安京散策を楽しめるとのことです。
 http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/ 参照
>>金曜3限の同志社大学「日本文化史演習」受講生諸姉兄へ  そこで提案なのですが、11月7日の講義は、この展示の見学にしようと思うのですが、如何でしょうか。小生、この大模型は1994年に、大勢の見学者の間から疲れた身体で垣間見ただけですので、ゆっくり見たいと思っておりました。『百錬抄』の読解にも、平安京の認識は不可欠です。7日は昼に京女でとても重要な会議があり、それからいくら急いで同志社に向かっても開始時刻に間に合わないという事情もあって、こうしていただくと時間的にも好都合なのです。31日に御意見を頂きたいと思います。
 なお、その11月7日の午後、東北大学の柳原敏昭先生や山形県埋蔵文化財センターの山口博之先生の御一行が京博の見学にお出でになられ、夕刻に京女の小生の研究室にお立ち寄り下さることになっております。拝眉の機会を得たい方は御連絡下さい。 

陰陽師ツアー詳細連絡:追加

No.661

陰陽師ツアーについて映画のあとの日程の詳細をUPいたします。(遅くなってすみません)

映画のあと、市バス12番に乗って晴明神社&一条戻り橋へ行きます。神社散策の後、歩いてブライトンホテル駐車場にある安倍晴明邸宅跡へ行きます。そして、そこから時間があれば陰陽寮跡、大極殿跡へ行きますが時間がなければそのまま懇親会(会場は北野白梅町にある安くていっぱい食べられる飲み屋さんを予定しております)としたいと考えております。

各スポットの詳細についてちょっと説明しとくと・・・
☆晴明神社
晴明逝去の2年後にあたる1007年(寛弘4)に晴明を御祭神として一条天皇の命により建立された。ご神徳は方除守護、火災守護、病気平癒ほか幅広く、地元ではこどもの命名をお願いする神社として崇敬を集めてきた。

☆一条戻橋
晴明がこの橋の下に陰陽道の呪術や占いの際に使いとする式神を隠していたと伝わる。戻り橋の名は、平安の世に僧浄蔵(じょうぞう)が他界した父の三善清行の魂を呼び戻した逸話に由来する。

☆安倍晴明邸宅跡(京都ブライトンホテル駐車場)
晴明邸宅跡と伝わる場所は全国に存在するが、最近注目されているのが京都ブライトンホテル駐車場の西端付近という説。(『長秋記』『中右記』から上長者町通と西洞院の北東付近と推定~山下克明氏による~)ちなみにホテルのバー内ではこうしたいわれにちなみ、『安倍晴明』、『源博雅』と名づけたカクテルを飲めるそうです。(今回はバーへはいきませんが、お酒好きな方は行ってみてください)

他に質問などございましたら、永富までよろしくお願いします

Re: 陰陽師ツアー詳細連絡:追加

No.662

それと事前学習として「週刊神社紀行別冊 安倍晴明を旅する」という雑誌が最近出たようで今なら本屋さんにずらっとならんでいると思います。(京女の丸善にはありました!!)
写真もいっぱいでわかりやすいので読んでおすすめです。

山下先生の論文のコピーは野口先生の研究室にありますので、当日も配布する予定ですができれば先に読んでおかれることをおすすめします。

Re: 陰陽師ツアー詳細連絡:追加

平田樹理
No.665

>永富さん
ご苦労様です。今回企画、準備してくださってありがとうございます。安部晴明ツアー楽しみにしております。
一回生の方も若干いらっしゃるようですし、少しでも興味のある方は気軽にお越しくださいね!

大学コンソーシアムのことなど。

No.657

今年度も後期毎週火曜日のⅡ限、京都駅前のキャンパスプラザで大学コンソーシアムの講義(「中世の京都-武士と東国の視点から-」)をしています。当ゼミには、これをきっかけにメンバーに加わっていただいた方が多いのですが、今回も大谷大学四回の田村さん(大山先生のゼミに御所属とのことです)をはじめ熱心な方々がおられますので、当ゼミへの参加を期待しています。田村さんは1日の陰陽師ツアーにお出でになれるかも知れないとのことですが、もしそうされるならば早めに永富さんに御連絡下さるようにお願いいたします。1日(土)当ゼミメンバーは日本史研究会中世史部会報告の準備会と陰陽師ツアーと二手に分かれることになりそうですね。ともに有意義な時間をすごしたいものであります。
ところで、小生、身の程もわきまえず来年の一月末締切で、ある学術雑誌に東国王権論とのかかわりで源頼朝をテーマに一本、論文を仕上げなければならない仕儀に陥りました。以前、内々に御依頼を頂いていたのですが、正式な依頼がないので、企画が中止になったのではないかなどと考えて安心していたのですが、ついに赤紙が届いてしまいました。このところ、関東の問題からは遠ざかっていたので、さて何をどう書くべきか。そもそも「東国王権論」そのものから勉強し直さなければならないと思っています。「野口に書けるわけがない」などと悪口をおっしゃらずに(小生の心の声です)、重要な先行研究や小生にふさわしい論点など、何か御教示を頂ければ幸いです。
それから、この掲示板が学問の発展に役立ったという事例を一件御紹介します。というのは、来月4日に当ゼミではすでにお馴染みの中世の武器・武具研究で知られる近藤好和先生が御上洛されるのですが、元木先生からのメールによれば、それはこの掲示板で野口君が紹介した京博の企画展「金色のかざり」の紹介を御覧になったからだというのです。これは、間接的にとはいえ、まさに学界への貢献といえましょう。近藤先生には熊野旅行の前にいろいろ御教示を頂きましたが、少しばかりの御恩返しが出来たかもしれませんね。

Re: 大学コンソーシアムのことなど。

No.660

野口先生、お久しぶりです。ここの掲示板は、よく覗かせていただいています。確かに、京博の企画展はここの掲示板で知りました。出品一覧を見て、大変興味を引かれ、時間的に私としても都合良く、また、幸いにも私の京都での定宿(三条河原町のサンホテル)も空いておりましたので、前日泊で5日に見に行くことにした次第です。今回は、特に馬具類と、北海道や沖縄出土の武具金具類を重点的に観察したいと思っています。
恩返しなどとは、とんでもない話で、私こそ、こちらの掲示板と、紹介してくれた野口君に感謝致しております。

法住寺殿跡出土の鍬形

No.664

近藤先生こんにちは。先般、多田神社にお出での時に、お目にかかれなかったので、今回はぜひ拝眉の機会を得たいと存じております。4日の歓迎会が無理でも(雑務と胃腸の都合によります)、5日にお邪魔にならなければ京博に推参したいものと思っています。何れにしても、京博と京女は歩いて5分ほどですから。
 野口君によると、京博の展覧会には法住寺殿跡出土の鍬形(重文)も出ているそうです。これを復元したものが、京都文化博物館2Fの常設歴史展示にあります。この「武者の世に」のコーナーの展示は15年前に小生が担当しました。もはや古色蒼然です。大学コンソーシアムの11月11日の講義は、文化博物館見学ですので、御関心のある方は飛び入り参加歓迎致します。このあたりを中心に解説させていただきます。なお、時間などの詳細は以前、書き込んだはずですので、そちらをご覧下さい。

5日のこと

No.676

そうですね、京女と京博は近所でしたね。では、4日にお会いできなかったら、5日に研究室の方に電話します。よろしくお願いします。

近藤好和先生へ。

No.690

四日は参上できることになりました。久しぶりにお目にかかる機会を得て幸いに存じます。元木先生のところで学ばれている院生・学生さんも大勢お見えになるとのことで、楽しみに致しております。

情報提供・漢風諡号太子撰

望月古亶
No.656

崇峻天皇までの漢風諡号は、聖徳太子が『天皇国紀(記)等』を編纂するために必要があって推古天皇27年に撰上したものです。詳しくは下記のhpをご覧ください。望月古亶
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kikyo/1527/

中世文学会

田中裕紀
No.654

 やっと、やっと、やっっっっっと中世文学会が終わりました。
 初日の公開講演会には長村くん、山本さん、野口くん、末松さんが来てくれましたし、最終日の今日、鋤柄先生の同志社大学会館の発掘調査に基づくお話には野口孝子先生がお見えになりました。発表はたくさんあったのですが、バタバタしていてあまりきちんとは聞くことができなかったのが残念でしたが、恋田知子さんの「ぼろぼろの草子」に関する発表はとても刺激的でしたし、鋤柄先生のお話もとても面白かったです。私は遺跡発掘の図面を読むことは出来ませんが、上杉本「洛中洛外図」に対照させた鋤柄先生の推論はとても分かりやすかったです。
 学会準備は、実働部隊は9月末からの1ヶ月間の準備でしたが、水面下での活動は7月からありましたから3ヶ月ほどの準備を経ての本番でした。軍記、『平家物語』研究者に留まらず、能や和歌、説話の研究者の方々がたくさんいらっしゃったのは壮観でした。が、会場校のスタッフとして働くのは初めての経験だったので、やっぱり大変です(^^; これでやっと自分の事に専念出来ます。佐伯真一さんにお会いして緊張感も出たし、「さあ修論がんばるぞーーー!」です☆

お疲れさま。

No.655

田中さん、お疲れさまでした。学会の準備やら運営やら、若いうちの縁の下の力持ちの経験がやがて大きく花を咲かせると思います。やはり、日常の目に見えない部分に思いを致せないような、想像力の欠如した人間は困りますから・・・などと、自己批判をしてしまいました。
本日、鋤柄先生から相国寺の画像をメールで送信していただき、お話の一端を垣間見ることが出来ました。これからは、国文学の研究にも考古学との協業が意味を持つ時代になると思います。考古学というのは本当に刺激的でインパクトのある学問ですが、組織力とかマネージメントの能力、そして、そもそもの生活力が無ければ成り立ちませんから、これをやっている方たちは本当に「人間として」エライといつも思ってしまいます(もっとも、遺跡の捏造というようなド「エライ」ことをしでかす御仁もおられましたが)。
京女にも考古学のスタッフに支えられた歴史資料館のようなものがあったらなあ、と心底思っています。

学会大会のスタイルについて

No.658

このところ国文学の学会の大会に参加させていただく機会が多いのですが、その際、歴史学の学会と比べて違和感を感じるのが、国文学では受付などにおられる方がスーツ姿で、何か企業の研修会に来たかのような錯覚にとらわれることです。それにひきかえ、歴史の方は一般的にひと頃前の組合の集会然としていてラフ極まりなしです。それから、国文学の学会の方が長幼の序とか師弟関係とか、歴史と比べて相対的に秩序立っている。まあ、世間の風で言えば「ちゃんとしている」のです。小生、アナーキーな人間ですが、いよいよ年寄りの仲間入りで、このところ「保守」指向になりつつあると周囲から評されておりますから、秩序ある方に荷担した方が良いのかも知れませんが、このさい是非は言いません。前の職場で同僚だった中村格先生は「戦前の国文学そのものが常に体制擁護の学問であり、その国家権力との癒着は人文諸科学の中でも特殊であった」(「天皇制教育と太平記」『日本文学』45)と指摘されておられますが、そういうことも背景にあるのかも知れません。しかし、理屈はどうあれ、小生はネクタイをするのが嫌いなので、その点では歴史学をやっていて良かったと思っています。でも、講演会や学会報告の時はネクタイをしてしまいますね。みなさん、どう思われますか?

スタイル・・・

田中裕紀
No.659

そういえば、暗黙の了解で3日間スーツを着ていました。女性は「ちゃんと」見える服装が多いので、男性方に比べたら少し楽なのかもしれませんね。ただ、普段がジーパンにスニーカーという「作業服」が多いものですから、ヒールのある靴には閉口します(--; 確かにスーツはきちんと見えますが、毎年7月に開催される日本文学協会の大会など、夏場の学会でもスーツ・・・というのはとても違和感を感じます。日本の夏は湿気が多いにも関わらず男性がジャケットを着てネクタイを締めている光景は、視覚的にも暑苦しく不快感を覚える事もあります。そもそも日本の気候風土の中で生まれた服装ではないものを、誰がスタンダードにしたのでしょうか?明治維新の弊害としか思えませんよね。というわけで、最近では『太平記』を研究してらっしゃる鈴木登美恵さんのように季節に合った和装というのがいいのではないかと思い始めています。ま、父が呉服業界におりますので、宣伝も兼ねた孝行娘の発言ですが(笑)
 ちなみに、国文学の学会では年を重ねるごとに服装がラフになっていく傾向があります。「秩序」からの開放に伴うものなのでしょうか??中村格さんは今回の中世文学会にお越しになっておられましたよ。なお、受付ではなかったので服装までは確認しておりません。

永富さんへ 陰陽師ツアーの件

広政 愛
No.652

お返事遅くなってしまいごめんなさい!
陰陽師ツアー、とっても興味があるのですが、あいにく11月1日~5日は所属するクラブの企画で抜ける事ができません。
(2日だけはサモサの為に働きますよ~!)
せっかく誘って下さったのにごめんなさい。
ほんとに残念です。

私が「行きたいなぁ・・・。」とボソッとつぶやいた一言を
野口先生はしっかり聞いていて下さったのですね・・・。恐縮です。

Re: 永富さんへ 陰陽師ツアーの件

No.663

そうですか・・・残念です。でもまたこれからも他にも色々とイベントなどの企画を予定しておりますので、機会があればまた参加してみてくださいね!!

早くも10月末です・・・(泣)

田中裕紀
No.645

皆様こんばんは。本日は京博見学会後の「懇親会」にてお世話になりました・・・・・って、あのメンツではただの「一緒にごはんでも食べに行こうか」のノリです(笑)永富さんと鈴木くんにも久々に会えたのでとても楽しかったですが。
 さて、今週末の中世文学会の告知をもう一度させて頂きます。
10月25日(土)
 *公開講演会(14:00~16:30 至誠館22番教室)
天神信仰研究の課題                竹居 明男
 ―『天神信仰編年史料集成』を編んで―

太平記の生成と守護大名              長谷川 端

10月26日(日)
 *研究発表(10:00~12:00、13:00~16:10 明徳館21番教室)

『徒然草』に序段はなかった            山村 孝一
 ―『徒然草』冒頭部の新解釈―

天理本井蛙抄雑談篇の考察―二条家正統の書として― 野中 和孝

医薬神話の生成                  小野 裕子
 ―オホナムチ・スクナヒコナをめぐって―

(昼食)

『平家物語』における「孝養」           金 英 順

『平家物語』巻二「座主流」から「一行阿闍梨沙汰」の明雲配流
 ・奪還叙述について―覚一本の改変性とその意図― 谷村  茂

『ぼろぼろの草子』考―宗論文芸としての意義―   恋田 知子

《高砂》の主題と成立の背景            天野 文雄
 ―応永末年の阿蘇大宮司の上洛と義持の治世をめぐって―
なお、27日は実地踏査で会員限定ですが、11時から1時間ほど寧静館5階会議室にて鋤柄先生の解説による映画「中世上京の風景」の上映があります。これは申し込み不要、一般来聴可なので、ぜひお越しください。
 今日、帰り際にオリオン座が東の空の低いところに上ってきていました。秋深し。修論も以前はかどらず・・・です(涙)

Re: 早くも10月末です・・・(泣)

No.646

途中で帰ってしまい、かたじけないです(笑)
とても楽しい、夕食会?になりました。
オリオン座が見えると言うことは、冬が見えてきた感じですね。

イベントの日

No.648

27日の「中世上京の風景」はとても行きたいのですが、ちょうど授業の時間中でした。国文の学会は3日間というのが定番のようですね。
最近気がついたのですが、同志社の新町キャンパスの地名は「近衛殿表町」というのですね。受験生の皆さん!鎌倉時代をやるなら京女、室町やるなら同志社や。
本日は多彩なイベントが開かれた日です。みなさん、いかがお過ごしだったでしょうか?小生は、佐賀県小城町の「肥前千葉氏シンポ講演録」の最終校正を済ませた後、ラポール京都で開かれた「歴史グループ早雲」の学習会に行き、「中世前期における武士の心性」なる話をさせていただきました。このグループは、勤労者と退職された一般市民の方々によるもので、会の事務局を担当されている山口博史さんとは、かれこれ15年ほどのお付き合いになります。山口さんは叡電にお勤めで小生と同世代。とても研究熱心な方です。今、貴船神社について調べておられ、適当な参考文献をお探しとのことです。何かよい本をご存じの方は、ぜひお知らせ下さい。
さて、来週の土曜は、川合先生が御上洛されますし、研究委員の方からもわざわざお電話を頂いたので(光栄デス)、日本史研究会中世史部会の大会報告準備会に出頭しようと思っています。みんなで行きましょう。しまった。この日は「陰陽師ツアー」でしたね。
それから、科学研究費の書類は、永富さんにお手伝いいただいて、ようやく提出できました。

26日のイベント

No.649

山口さんとは、叡山電鉄の出町柳駅の駅長だったかたでしょうか?
違うかもしれませんが、僕の中学・高校の同級生の父上だと思いますが。...世間は狭いですね。

今日は、永富・父のご招待により、アイガモを使って育てられたお米の収穫祭に参加しました。鴨ねぎや鴨なべ、アイガモ米から、そのお米で作られた納豆餅など、おなかいっぱいになるまで堪能してきました。
生産するところから口に入るまでを実感できる場所は、東山近辺には少なく、とても楽しめました。

学園祭シーズン

No.650

山口さんのお嬢さんは某公立大学の3回生で、お宅も鈴木君の家に近いですから、その確率大です。一致するなら本当に世間はせまいですね。昨日は、山口さんに七条の駅までのつもりが、結局自宅近くまで車で送ってもらってしまいました。

アイガモ農法というやつですね。米作りの仕事の終わったアイガモを食べてしまうというのは合理的ですが、すこし割り切れないものを感じますよね。小生にはアイガモさんと同世代のオジサンたちの姿がオーバーラップしてしまいます。
イベントといえば、京女も土曜から「藤花祭」。いよいよ学園祭のシーズンですね。学会・研究会も目白押しです。気候の良いこの季節こそ、原稿執筆が一番はかどるのですが、雑事も多くて大変です。しかし、本日、時間がとれたので未完ながら「牛若丸の平泉下向」について小文を執筆することが出来ました。

Re: 早くも10月末です・・・(泣)

No.651

しばらく見てない間に書き込みが進んでてびっくりです。

田中さん>ひさびさにお話できてよかったです♪かつくらもめっちゃおいしかった~またおいしいもの食べに行きましょう!!

野口先生>山口さんのお嬢さん・・・S県立大ですよね?
彼女(なっぴ~)とはクラスは違いましたが、高校時代選択の「課題研究」という授業で一緒に日本史の授業受けてました。
人数わずか7人だったし、先生もおもしろかったので大好きな授業でした。ああ・・・なんて世間は狭いんでしょうねえ☆
ちなみに当時私が書いた論文(という名のレポート)のテーマはなぜか明智光秀でした。あはは♪

鈴木くん>あいがも祭り、楽しんでくれたようでよかったです~私はまだおなかが苦しいです・・・ふう☆

大当たり!

No.653

S県立大、大当たりです。京樂真帆子先生のゼミに所属とのことですが、如何でしょうか?そんなに仲良しだったのなら、こちらのゼミにもぜひお誘い下さい。
実は当ゼミには、滑川さんが橋渡しとなって、京樂先生の茨城大学時代のゼミ生だった荻須さんという、現在、松本のお寺の副住職をされている方が、しばらく参加されていました。荻須さんは、私が茨城大学で集中講義をしたさいの教え子でもあります。この時のかれの至れり尽くせりのサービスぶりは語りぐさになっており、京樂先生は「一ゼミに一荻須」を合い言葉にされておられました。当ゼミにおいても、かれのような人材を待望するものです。