明日の基礎演習Ⅰ・基礎教養科目B25

No.6665

 Ⅲ講時の基礎演習Ⅰは、報告の順序を決め、報告内容について想定されるテーマを発表してもらいます。また「演習」への取り組み方、レジュメの作り方、さらに評価方法について説明する予定です。
 各自、報告テーマについて、しっかりと考えておいて下さい。
 共同研究室は昼休みから開けておきます。
 なお、オリエンテーションの時にお願いしたことを再確認しておいて下さい。ここが最初の「評価」の分かれ目になることでしょう。

 Ⅴ講時の基礎教養科目B25「女性の視点から日本中世の歴史を考える」は、2回目の講義。テーマは「多元的社会としての日本」です。千葉・鹿児島、そして京都で生活した私自身の体験談を交えながら、日本各地の異質な部分について述べていきたいと思います。
 さて、女性が生きていくのに障害の少ない地域はどこなのでしょうか? 

火曜日のヒーロー(疲労)

No.6666

 各地の院に進学された(+「お嫁入り」も)みなさん、新年度はうまくスタートできましたか?
 当方、なんとかの滑り出しですが、昨日は基礎演習→ゼミ→講義→ゼミで、さすがに疲れました。そのうえ、新年度予算の執行開始以前に研究費の立て替え払いをしてしまったので、これが自己負担となるうという事態に遭遇したために、春だというのに懐は寒風が吹きすさんでおります。腰や背中の神経痛もこたえます。
 とはいえ、岩田君のご尽力により『吾妻鏡』講読会も順調にスタート。ただ一人の学部生である山本さんは大いに鍛えられることでしょう。
 満田さんの後輩である山口さんからは家政学部の卒業研究の成果を見せていただいたのですが、とてもレベルの高い内容で驚かされました。あっという間に『吾妻鏡』の読解もマスターされることと期待しています。

 ☆ 相模女子大学の高木信先生より、新刊の御高著『「死の美学化」に抗する  『平家物語』の語り方』(青弓社)を御恵送いただきました。
 高木先生にあつく御礼を申し上げます。

来週からの『吾妻鏡』

No.6667

 新年度の吾妻鏡も火曜日の午後に開催ということになりそうです。次回からまた少しずつ読んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 日時:2009年4月21日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:寛元三年(1245年)五月七日・九日・二十二日・二十三日、六月三日・七日・十日・二十七日、七月五日・二十六日、九月四日・九日・十四日、十月六日・十一日・十六日・二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 「上級編」と銘打っていただいてはおりますが、基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

取り急ぎお知らせ

No.6663

紫苑第7号のPDFを更新しました。
http://donkun.ath.cx/~sion/organ/ にてご覧いただけます。

『紫苑』PDFの公開&火曜の『吾妻鏡』

No.6664

 >鈴木君  『紫苑』第7号のPDF公開、どうもありがとうございました。

 まだ、本誌を郵送している最中なのですが、多くの方にお読み頂ければ幸いです。

 次の火曜日(14日)の『吾妻鏡』講読会ですが、岩田君が九条頼経・頼嗣の元服記事や、移徙の記事(いずれも御所の空間に関する記述が豊富)などを集めた資料を用意してきて下さるとのこと。新メンバーも加わって、いよいよ、新年度の本格的スタートです。
 楽しみですね。

ありがとうございます

No.6668

 >鈴木君 早々にPDFを公開していただきましてありがとうございます。お忙しいところ恐縮です。今号も『紫苑』をより多くの方々にお読みいただけるのは大きな喜びです。
 

Re: 取り急ぎお知らせ

No.6671

今年度は、生徒部副主任になってしまい、4月からばたばたしています。
また、私立学校をめぐる情勢も厳しく、いろいろロビー活動で飛び回っています。
(今も、新幹線の中で仕事です…。ネットが使えるのでモバイルオフィスです。)

 紫苑の公開に役に立つソフトを発見したので、処理時間がかなりはやくなりました。前は時間がかかるので、手をつけるのをためらっていたのですが、それはもうありません。

 紫苑以外でも、何かしら公開する資料やレポートなども、すぐに公開できますので、ぜひご相談ください。

 第7号は、いろいろ私事が掲載されていたので、とても恥ずかしいのですが(特に、東大史料編纂所や国会図書館におさめられることに)、それでもゼミの活動が活発なことがわかり、うれしく思っています。

 特に大学生の時は、この掲示板への書き込みもそうですが、まわりの批評を恐れずにどんどんと自分の意見を発信していくことが大事だと思います。紫苑に掲載されるレポートの質があがっているのでハードルは高そうですが、何らかの形で成果をまとめるという作業は、忙しくなるとどうしても後回しになってしまうので、そういう悪い癖をなくすためにもいっぱい発信する必要があります。(自分への反省も含めて)

 論文はもちろんですが、荒っぽい研究ノートも楽しみにしています。高3の授業で、「ふつうの大学○回生で、これだけの文章を書くんやで」と紹介しています。次号も期待しています。

 ちょっと息抜きに感想を書き込みしてみました。(内容については、コメントできないので、外枠の話だけですが)

「金の卵」の話

No.6672

 鈴木君、新幹線車内からの書き込み、ありがとうございました。
 資料・レポートなどのネット公開がすぐに出来るというのは有り難い限りです。
 鈴木潤・絵里子御夫妻は『紫苑』の生みの親というか、「両親」でありますから、今後とも本誌には、この御夫妻の動静は掲載していかなければならないものと確信致しております。

 若い人たちが「まわりの批評を恐れずにどんどんと自分の意見を発信していくこと」は歴史の進歩につながることでしょう。今はこれが少なすぎるように思います。不条理に敏感なはずの若い人たちが、匿名でガス抜きをしていては、どこかでほくそ笑む人がいるばかりで、世の中は悪くなる一方です。
 
 『紫苑』掲載の論文。年々レベルが高くなって、学術雑誌に紹介されたり、論文に引用されることも増えてきましたが、とりわけ研究者に評判なのは、学部生の研究ノートの水準の高さです。かつては、学術雑誌に卒論が発表されることがありましたが、今日では大学は大衆化され、残念なことに、卒論は大卒資格の通行手形、レポートに毛が生えた程度のものという評価が一般化しつつあります。
 ところが、『紫苑』には卒論をベースにしたもののみならず、2・3回生の書いた研究ノートにもかなりハイレベルなものがある。この点で、いろいろな方々からお誉めの言葉をいただいております。

 実は昨日も、ある国立大学の古代史を専攻する著名な先生に『紫苑』をお渡ししたところ、その先生は、しばしページをめくられた後、研究ノートを高く評価され、「こんな学生さんがいるのは羨ましい」と仰られていました。

 京女生のみならず、学部生の中には「金の卵」がたくさんいるのだと思います。でも、現在の大学のシステムがそれを十把一絡げにして、同じレールに載せて卒業させてしまう。
 こういうことを「もったいない」というのだと思うのです。

再び、次週『吾妻鏡』

岩田慎平
No.6661

 ちょっと下の方に沈んでしまいましたので、次回の『吾妻鏡』のご案内を再掲します。

 日時:2009年4月14日(火)14:45~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:新年度初回ですので、資料はこちらでご用意します

    次回以降の範囲は以下の通りです。
    寛元三年(1245年)五月七日・九日・二十二日・二十三日、六月三日・七日・十日・二十七日、七月五日・二十六日、九月四日・九日・十四日、十月六日・十一日・十六日・二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。
 「上級編」と銘打っていただいてはおりますが、基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

 ※開始時間を微修正しました。

『吾妻鏡』・桜吹雪・桜島

No.6662

 『吾妻鏡』講読会。京大の満田さんも出来る限り参加して下さるとのことです。史学・国文・建築史からのアプローチは、その場にいるだけでも楽しそうですね。
 なお、開始時刻ですが、私は3講時・5講時に基礎演習と基礎教養科目の授業がありますので、きっちり14:45からの開始にして下さい。

 目下、京都女子大学キャンパスは、すっかり桜の花に包まれています。
 女坂は桜のトンネル。
 桜吹雪の中、夕日に向かって車を走らせると「千両役者」の気分です。
 今日は朝、車をA校舎の駐車場にとめたのですが、先ほど行ってみたら桜の花びらに埋もれていました。

 北海道の澤田(旧姓笠)さん、春の京女を思い出せますか?
 今年も、入試業務では、澤田さん同様に、卒業間近の史学科4回生の人にお手伝いを頂きました。

 ちなみに、5年間お世話になった鹿児島では、桜吹雪どころではなく、噴火した桜島の降灰で大変とのこと。降灰の苦労は住んだことのある人でないと分からないでしょう。
 鹿児島のみなさまに、お見舞い申し上げる次第です。

 それから、本日は『吾妻鏡』講読会(治承四年)の初回。あらたに史学科の本徳さん、今井さん、それに家政学研究科の山口さんが加わりました。
 休み明けの初回なので、豊後高田の「そばせんべ」・備中高梁の柚餅子など、お土産もたくさん。とりわけ好評だったのは、井草さんの故郷群馬県の「旅がらす」でした。

【追記】
 ☆ 京都市歴史資料館の宇野日出生先生より、御高論「北白川の村落構成と祭祀組織」(『京都市歴史資料館紀要』第22号)を御恵送頂きました。
 宇野先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 立命館大学大学院の花田卓治君より、御高論「軍事関係文書からみた京都-南北朝期の京都合戦-」(立命館大学アート・リサーチセンター『アート・リサーチ』9号)を御恵送頂きました。
 花田君にあつく御礼を申し上げます。

もう一つの「かどで」

No.6657

 ここでお知らせするには、いささか遅きに失した観がありますが、当ゼミの「建国の英雄」のお一人である田中裕紀さんが、4月4日に松尾大社で結婚式を挙げられました。あと数日後には、新潟県にお引っ越しとのこと。
 公開講座や学会など、京都には出来るだけ帰ってきたいということですので、「土着」ではなく、「留住」のごとき生活形態をとられるのではないかと思われるのですが、ともあれ、新しい世界への「かどで」をお祝い申し上げます。
 新しい姓?・・・それは、次回の御本人からの書き込みをお待ち下さい。

Re: もう一つの「かどで」

澤田 露子
No.6659

田中さん(新しいお名前を存じませんので、
ご勘弁ください(^_^;))おめでとうございます!
久しぶりにこの掲示板を覗きましたが、
おめでたい話題で私も嬉しく存じます。

引っ越しその他で何かと忙しいと存じますが、
どうぞお身体に気をつけてください。

ありがとうございます♪

田中裕紀
No.6660

野口先生、澤田さん、ありがとうございます♪
桜の満開の季節に、ほんの一日だけ降った雨の日が挙式当日ということになりました。おかげで、静かで清々しい雰囲気の中、式を挙げる事ができました。
新しい姓は「丸山」になりましたが、研究の上では「田中」のままでいこうと思いますので、こちらではどうぞ「田中裕紀」のままでお願いします。
(むしろ30年使い慣れた「田中さん」なので、急に「丸山さん」と呼ばれても振り返れません!)
日曜日には、新潟県(今年の大河ドラマにゆかりの土地)に移り住むことになっています。荷物は先日運び出し、あとは私が移動するだけです。
30年住み慣れた京都から離れるのは寂しいですが、実家は京都のままですし、新しい土地に楽しんで馴染んでいきたいと思います。
みなさま、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

かどで考

No.6655

 タイトルは江波さんの「研究ノート」のそれを借用。広島大学の入学式は3日に挙行された由。江波さんの新たなる「かどで」を祝します。

 さて、今日は「みやこメッセ」で京都大学の入学式がありました。まさに春爛漫、桜満開の中、思い出深い一日になったことと思います。満田さん・米澤君の御活躍を祈念致します。

 一方、京都女子大学は本日から前期授業。
 基礎演習Ⅰは>>No.6654に予告したうち、馬町十三重の塔を国立博物館で確認するのを忘れ、新日吉神社に寄らずに戻ってきたのを除いては、まずまずの歴史散歩になったと思います。沿道の桜は何処も満開。ぽかぽか陽気で汗ばむほどでした。
 それにしても、総勢15人の引率は、老体にこたえそうだと思っていたところに、岩田君が助けに来てくれたのは、有り難い限りでした。

 5講時の基礎教養科目は久しぶりの教室での「講義」。C校舎なので遠くて大変なのですが、教室の大きさが受講生の数と整合していて、マイク無しで話が出来、環境は申し分なし。また、嬉しいことに、昨年度の基礎演習に出ていた人たちが受講してくれていました。こちらも頑張らねばなりません。

 史跡見学からの帰途、ちょうど家政学研究科の山口さんに出会いましたので、金曜日の『吾妻鏡』への参加をお誘いしました。やる気満々だった大倉さんが不都合なのが残念ですが、新しいメンバーも加わっての再スタートが楽しみです。

 >広島の江波さん  『紫苑』第7号と抜刷、昨日発送致しました。ゆうパックの箱が古く、見苦しくて申し訳ありませんが、中身はピカピカだと思います。
 諸先生方からの御高論への反響がまた楽しみですね。

明日(7日)の「基礎演習Ⅰ」

No.6654

 現社1回生基礎演習Ⅰ(野口担当)履修生の皆さんへ

 先週予告したように、明日は京女周辺の史跡散歩を行います。
 13:00に出発しますので、それまでにL校舎3Fエレベーター前にお集まり下さい。
 ○ ここで、現代社会学部教務委員会からの「Mapping Contemporary Society 2009」の訂正書類(2枚)を配布しますので、必ず受け取って下さい。

 史跡散歩のコースは、附属小・中の間の道を北上して渋谷通りに出、西に下って馬町十三重の塔(伝・佐藤継信・忠信兄弟墓)跡)を見学、それから馬町交差点を左折して積翠園(平重盛邸庭園跡想定地)・妙法院、さらに西に下って方広寺大仏殿跡・方広寺鐘楼(「国家安康、君臣豊楽」の銘文のある大釣鐘)・豊国神社を回り、国立博物館の脇から七条通りを渡って三十三間堂前に出て、後白河天皇陵を見学。智積院前から女坂を上って新日吉神社に寄り、京女に戻る-というルートをとる予定です。
 たいした距離ではありません。桜は満開です。

 なお、メール送信を忘れている方は早々にお願い致します。

【追記】
 ☆ 関西学院大学の西山克先生より、御高論「室町時代宮廷社会の精神史-精神障害と怪異-」収録の東アジア恠異学会編『怪異学の可能性』(角川書店)を御恵送頂きました。
 西山先生にあつく御礼を申しあげます。

 ☆ 広島大学大学院の渡辺誠さんより、御高論「日本古代の朝鮮観と三韓征伐伝説-朝貢・敵国・盟約-」収録の『文化交流史比較プロジェクト研究センター報告書Ⅵ』を御恵送頂きました。
 渡辺さんにあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 滋賀県立琵琶湖博物館の橋本道範先生より、御高論「鎌倉幕府の裁判」(大山喬平編『中世裁許状の研究』塙書房)・「鎌倉幕府裁許状の歴史的位置-対問・勘判を引用する裁許状の広がりに注目して-」(同)・「東寺の裁許と裁許状-権門における鎌倉幕府裁許状の構成の受容-」(同)を御恵送頂きました。
 橋本先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 鶴見大学の伊藤正義先生より、御高論「武家の都・鎌倉を護る龍神Ⅰ-蒙古襲来の恐怖-」(鶴見大学文化財学会『文化財学雑誌』第4号)・「武家の都・鎌倉を護る龍神Ⅱ-蒙古襲来の恐怖-」(鶴見大学文化財学会『文化財学雑誌』第5号)を御恵送頂きました。
 伊藤先生にあつく御礼を申し上げます。

本年度「研究所公開講座」の御案内

No.6652

 本年度開催の「研究所公開講座」の全体テーマと講演の個別テーマが下記のように決まりましたので御報告・御案内申し上げます。

 ◇ 太平記の時代(シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 11) ◇ 

 講題   「南北朝内乱と祇園社」
 講師   神戸大学大学院人文学研究科教授 市澤哲氏

 講題  「洞院公定をめぐる書物―字書・部類記・未来記」
 講師  慶應義塾大学文学部准教授 小川剛生氏

 日時  6月27日(土)13時~17時
 会場  未定ですが、おそらく例年通り京都女子大学J525教室(J校舎5階)になると思います。
 
 なお、南北朝期は私の専門外ですので、司会の補佐役を京大大学院DC坂口太郎氏にお願いいたしました。

 >全国各地の研究者・院生の皆様 
  公開講座の翌日は、例年通りですと大阪歴史学会の大会開催日だと思います。
  これとリンクさせて、ぜひ関西に御出張下さい。

 ☆ 福島大学の伊藤喜良先生より、御高論「室町殿と治天の君-室町期の国家と王権をめぐって-」(『秋大史学』55号)と「最終講義・略歴・業績目録」(福島大学行政社会学会『行政社会学論集』第21巻第4号)を御恵送頂きました。
 伊藤先生はこの3月で御定年を迎えられましたが、4月から引き続き福島大学行政政策学類の特任教授をつとめられるとのことです。
 伊藤先生にあつく御礼を申し上げます。また、ますますの御活躍をお願い申し上げる次第です。            

初級編『吾妻鏡』講読会

山本みなみ
No.6653

 4月7日より、新学期が始まります。 
 遅ればせながら、初級編『吾妻鏡』講読会の日程が決まったのでお知らせします。
 参加者には一応個別にメールを送ったのですが、掲示板にも書き込みを。

 日時:2009年4月10日(金)2限目10:35~12:05
場所:京都女子大学L校舎3階 共同研究室
 範囲:治承四年九月八日条~

 新しいメンバーも加わるので、お互いよい刺激を受けつつ読みすすめられたらと思います。野口先生、昨年に引き続き今年度もよろしくお願いいたします。 

『紫苑』第7号が出来ました。

No.6649

 『紫苑』第7号、納品されました。
 内容は以下の通り。

 【論 文】
 延慶本『平家物語』における頼長・師長・・・田中裕紀(同志社大院DC・京女宗文研共同研究員)

 九条頼経上洛をめぐる政治構造―近衛兼経の宇治入りを関連させて―
                        ・・・岩田慎平(関学大院研究員・京女宗文研共同研究員)

 【研究ノート】
 かどで考―『蜻蛉日記』を手がかりにして―・・・江波曜子(本学文学部国文学科4回生)

 【特別寄稿】
 [追悼]米谷豊之祐先生を送る(付、伊勢平氏庶流に関する先生からの書信)・・・野口実

 【活動記録】
 見学記 二〇〇八年四月十九日
    宇治・木幡・・・井草温子・桒原香・船津丸幸起・山本みなみ(本学文学部史学科1回生)

 ※ 執筆者の所属は平成20年度のものです。

 >第7号編集者・執筆者各位
 執筆・校正、ありがとうございました。
 在京していない方と近々離京される方には、とりあえず本誌1部と抜刷2部をお送りしました。
 在京の執筆者およびゼミメンバーは、研究室で受け取って下さい。

 ☆ 鹿児島県立武岡台高校の林匡先生より、御高論「近世前期の島津氏系譜と武家相続・女子名跡」(『九州史学』第152号)・「島津吉貴と寺社」(『鹿児島史学』第54号)・「薩摩藩武家社会と女性-篤姫以前-」(鹿児島県立武岡台高等学校『研究紀要』第21号)を御恵送いただきました。
 近世武家社会における女性を考える上で、貴重な成果です。
 林先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 埼玉大学の清水亮先生より、御高論「「秋田城介」織田信忠考」(『懸樋抄』)・「南北朝期における在地領主の結合形態-越後国小泉荘加納方地頭色部一族-」(『埼玉大学紀要 教育学部』第57巻第1号)を御恵送いただきました。
 清水先生に、あつく御礼を申し上げます。

新年度も『吾妻鏡』

No.6650

 今年もまた『紫苑』が無事に世に出ましたことを嬉しく思います。編集・執筆等に従事していただいたみなさんに御礼申し上げます。
 また、今年度も『吾妻鏡』の講読会もよろしくお願いします。
 四月中はみなさんのご予定も一定しないようですから、不定期開催となってしまいがちですがご了承下さい。とりあえず来週はお休みで、その次のご案内です。 

 日時:2009年4月14日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:新年度初回ですので、資料はこちらでご用意します
    次回以降の範囲は以下の通りです。
    寛元三年(1245年)五月七日・九日・二十二日・二十三日、六月三日・七日・十日・二十七日、七月五日・二十六日、九月四日・九日・十四日、十月六日・十一日・十六日・二十八日、十一月四日・十日、十二月十六日・十七日・二十五日
    寛元四年(1246年)正月一日・四日・十日、二月九日・十三日・二十九日、三月八日・十三日・十四日・十八日・二十日・二十三日・二十四日・二十五日・二十六日・三十日、四月八日・十九日、閏四月一日・八日・十八日・二十日、五月二十四日・二十五日・二十六日、六月一日・六日・七日・十日・十三日・二十日・二十七日、七月十一日、八月一日・十二日・十六日、九月一日・十二日・十六日、十二月二日・七日・十二日・十七日・二十八日・二十九日の各条

 毎週火曜日の『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。「上級編」と銘打っていただいてはおりますが、基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、新年度から何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

『吾妻鏡』講読会の開始時刻について

No.6651

 今年度前期、火曜日はⅢ講時に「基礎演習Ⅰ」で共同研究室を使いますので、開始時刻は14:45でお願い致します。

 『吾妻鏡』講読会ですが、新たに建築史専攻の山口さんが参加してくれることになりました。言わずと知れた満田さんの後輩です。禅宗建築を研究テーマにされているとのこと、御活躍を期待するところです。

 本日は、現代社会学部「基礎演習Ⅰ」メンバーとの初顔合わせ。なにしろ、一回生はとて~も元気です。こちらの耄碌ぶりが、いよいよ鮮明になるという次第。
 そういえば、ゼミ古参メンバーもこういう時代がありましたね。またしても、「ゆく川の流れは絶えずして・・・」の心境であります。
 先日、上洛された伊藤さんから頂いたお土産のケーキは、この後輩たちに供出させていただきました。瞬く間に無くなりました。

 新2回生の『吾妻鏡』講読会の日程調整、よろしくお願い致します。

「花の都」で牛若丸の奥州下りを考える

No.6644

 大学周辺の桜はまだ三分咲き・五分咲きですが、附属小学校の山桜は満開に近くなりました。先週末、清水寺・高台寺・醍醐寺などを回りましたが、桜の見頃は今週末くらいでしょうか。京女の入学式は満開の桜のもとで迎えられそうです。
 それにしても、京都は何処も観光客で溢れかえっていました。まさに「花の都」です。

 さて、いよいよ新年度直前ということとなり、寮生のみなさんも故郷から京都に戻ってこられたことと思います。新2回生は、成績を受け取ったり、オリエンテーションで忙しいかとは思いますが、明日の例会。比較的理解のしやすいテーマでありながら、水準の高い内容ですので、是非参加して下さい。大学における「研究」の何たるかを知る上で、とても意味あることだと思いますから。関心のありそうなお友達もお誘い下さい。
 ゼミメンバーに限らず、関西圏で軍記を専攻されている国文の方たちも是非どうぞ。
【例会案内再掲】
 日時:2009年3月31日(火)15:00~
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 報告者:藪本勝治氏(神戸大学大学院DC)
 報告内容:「諸文献に表れる牛若奥州下りとその助力者について
        -『義経記』巻第二「義経陵が館焼き給ふ事」の解釈-」
 参考文献:保立道久『義経の登場』第三章「青年期義経の人生環境」(NHKブックス、2004.12)
       兵藤裕己「日光山縁起と山民」(『国文学 解釈と鑑賞』1987.9)
       柳田国男「神を助けた話」(『定本柳田国男集 第十二巻』筑摩書房、初出1920.2)

※ 時間のある方は、例会の前に行われる『吾妻鏡』講読会にもご参加下さい。歓迎致します。

>広島の尻池さん・江波さん  そちらでも『小右記』が始動のようですが、おおいに頑張って下さい。

京都女子大学は入学式。

No.6648

 今日は京女の入学式。
 大学周辺の桜は七分咲きと行ったところでしょうか。ちょっと天候が心配です。

 新年度、京都のある大学には「歴史学部」が設立されるとのこと。画期的なことだと思います。
 若手と思っていた人たちの教授昇任の情報も。鏡のなかに白髪の老人の姿あり。さもありなん!

 京都でお花見の前に一読しておくと、一層興をそそられる論文を紹介します。
 高橋慎一朗「中世京都、「糸桜」のある庭園」(『日本歴史』第676号、2004年)

 昨日の例会は時期が時期だけに参加者は少なかったのですが、報告者に日本中世史学界の現況を知っていただけたという意味からも、充実したものであったと思います。
 新2回生も2名の参加がありました。その山本さんと船津丸さんからは美味しいお土産を頂きました。ありがとうございました。
 
 >短大の三輪さん 沖縄のお土産、確かに受け取りました。ありがとうございました。
 土産話の方も楽しみにしています。

 ☆ 奈良女子大学の前川佳代さんから、御高論「都市平泉の成立-飛鳥から平泉へ-」掲載の『第9回平泉文化フォーラム資料』(岩手県教委・岩手大学)を御恵送いただきました。
 前川さんにあつく御礼を申し上げます。

【追記】
 以前、当ゼミに参加されていた大谷大学の青木さんから奈良女子大学大学院に進学されたとのお知らせを頂きました。
 青木さん、おめでとうございました。
 所期の目的に向けて、さらなる御活躍を期待しています。

西園寺公経の吉田泉殿庭園遺構

No.6642

 昨日の『台記』研究会は、元木先生の御報告。
 いつものように蒙を啓かれること多大なものがありました。
 
 ところで、この研究会に出席された美川先生は、会の前に京大西部構内で発掘調査中の吉田泉殿跡で新たに検出された庭園遺構を見学されてきたとのこと。これについて、今朝の京都新聞に詳報が成されていました。↓
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009032600181&genre=G1&area=K00

 現地説明会は30日午後零時からとのことです。
 鎌倉時代を専攻されているメンバーは是非行ってみてください。

吉田泉殿庭園遺構&近衛邸跡の糸桜

No.6645

 現説に行って参りました。
 この場所は吉田泉殿の庭園の南端に当たる部分のようです。とすると、吉田泉殿の中心となる寝殿などは京大の西部講堂の辺りに比定されることとなり、おそらく地下遺構はすでに破壊されてしまったことでしょう。まことに残念。
 それにしても、吉田泉殿跡の一連の発掘調査を契機として、鎌倉時代の西園寺家に関する研究が深化することを期待したいと思います。
 現説の後、お出でになっていた元木先生・山田先生らとともに、「レストラン芝蘭」で昼食をとることが出来たのは幸いでした。記念写真もたくさん撮りました。
 その後、私は上洛中の高校以来の親友らと共に京都御苑を回って大学に戻ったのですが、御苑内にある近衛邸跡の糸桜の見事なことといったら形容を尽くせないほどでした。
 愛知の野口君がわざわざこれを見るために上洛する理由が分かりました。
 
 6月の公開講座、講演テーマなどが決まりました。追って告知したいと思います。

 ☆ 愛知学院大学の福島金治先生より、国文学研究資料館編『真福寺善本叢刊』第四巻に収録された先生御担当の「富楼那集 紙背文書」の翻刻および解題、御高論「中世美濃龍德寺の売券と在地社会-買主未記載の売券を中心に-」(『愛知学院大学文学部紀要』第38号)・「鎌倉後期の鎌倉・京都の交流-金沢文庫文書を通して-」(『鎌倉時代の喫茶文化』茶道資料館)を御恵送いただきました。
 福島先生にあつく御礼を申し上げます。