叡尊と浮島十三重塔

No.6424

 宇治市歴史資料館では11月16日(日)まで「宇治川 歴史と景観」という特別展が開催されていますが、その一環として上横手雅敬先生の講演会が行われます。
 時間のある方には、拝聴を勧めます。

 演題:叡尊と浮島十三重塔
 講師:上横手雅敬氏(京都大学名誉教授)
 日時:10月15日(水)午後2時より
 会場:宇治市文化センター 小ホール
   申込不要・入場無料 
 
 ※ 詳しくは、こちらを御覧下さい。
  →http://www.city.uji.kyoto.jp/view.php?contents_id=19195&parent_id=82

久しぶりにゼミ例会開催

No.6423

 10月21日(火)『吾妻鏡』講読会終了後、下記の通りゼミ例会(研究発表)を開催いたします。
 
                 記
 テーマ:「泰時政権下の鎌倉幕府について(仮)」
 発表者:岩田慎平氏(関西学院大学大学院研究員,本学宗教・文化研究所共同研究員)
 場 所:本学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)
 日 時:10月21日(火)18:00~20:00

 ※ 関学の皆さんをはじめ、各大学の先生方、院生・学部生諸姉兄の参加を歓迎いたします。

よろしくおねがいいたします

No.6430

 >野口先生
 早速ご案内いただきましてありがとうございます。
 『吾妻鏡』の講読会の日に、講読会の延長のような小話をさせていただく予定です。

 主要参考文献は以下の通りです。
 どうぞよろしくお願い致します。

 青山幹哉「王朝官職からみる鎌倉幕府の秩序」(『年報中世史研究』10、1985年)。
 秋山哲雄「都市鎌倉の東国御家人」『北条氏権力と都市鎌倉』吉川弘文館、2006年(初出は2005年)。
 上横手雅敬/元木泰雄/勝山清次『日本の中世8院政と平氏、鎌倉政権』中央公論新社、2002年。
 熊谷隆之「六波羅探題考」(『史学雑誌』113-7、2004年)。
 黒田俊雄「鎌倉幕府論覚書」『日本中世の国家と宗教』岩波書店、1975年(初出は1964年)。
 五味文彦「京・鎌倉の王権」『日本の時代史8京・鎌倉の王権』吉川弘文館、2003年。
 佐藤進一『鎌倉幕府訴訟制度の研究』岩波書店、1993年(初出は畝傍書房、1943年)。
       「鎌倉幕府政治の専制化について」『日本中世史論集』岩波書店、1990年(初出は1955年)。

日本史研究会大会

No.6419

 日本史研究会の大会が週末にあることをすっかり忘れていました。

 我々の世代にとって、日本史研究会の大会は京都の大混雑する11月の観光シーズンという記憶が焼き付いてしまっているようです。

 普段、お目にかかることのできない遠方の方々と久方ぶりの再会のできる絶好のチャンスなのですが、忘れてしまうくらいの状況、期限の迫った書類・原稿・校正山積の状態ですので、土日の時間は貴重であり、参加は叶わないと思います。

 日頃の御厚情にもかかわらず、不義理を重ねること、さらに研究者として本末転倒の行動選択とも思われるのですが、何卒ご寛恕のほどお願い申し上げる次第です。
(掲示板の私的使用についてもご寛恕下さい)。

お店で参加いたします。

No.6422

野口先生、みなさま

ご無沙汰しております、臨川の薗田です。
先日は鈴木ご夫妻の素敵な会で久々にみなさまにお目にかかれ、とても楽しかったです。

さてさて、明日・明後日と日本史研究大会会場の書籍ブースにて出店しております。
今回は七月に出たばかりの『時慶記』の第三巻、『真福寺善本叢刊』第二期第十巻「東大寺本末相論資料 古文書集二」、ほか、出来立てホヤホヤの新刊・伊藤公雄編『マンガのなかの〈他者〉』(まだ書店には並んでおりません)、などがオススメです。
常時ではありませんが、販売ブースに私もおりますので、お見かけのさいはお声かけくださいませ。

「大会は紅葉のきれいな11月」というイメージがなかなか抜けず、ここしばらくの大会期間の暖かさに驚いております。
みなさまにお会いできるのを楽しみにしております。

前置きの長い講読会

No.6418

 秋といえば、なにかしら特別展や特別拝観などが行われており、うかうかしているといつのまにか期間が終了したりしてしまうのですが、時間を見つけて出掛けてみたいところです。

 今週の『吾妻鏡』は範囲指定した箇所に辿り着くまでの前ふりに一時間を要しましたね…。時房流北条氏と佐原氏との関係、中世武士を考える上で重要な素材である小鹿島(橘)氏について、鎌倉幕府追加法のこと、後鳥羽院のことなど、話題は豊富です。
 次回の『吾妻鏡』の予定です。

 日時:2008年10月14日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』暦仁二年(延応元年、1239年)三月二十九日、四月十三日・十四日・二十四日・二十五日、五月一日・二日・十四日・十五日・二十三日・二十四日・二十六日、六月六日、七月十五日・二十日・二十五日・二十六日、八月八日・二十二日、九月十一日・十六日・二十一日・三十日、十一月一日・二日・五日・九日・二十日・二十一日、十二月五日・十三日・二十一日の各条

 『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

共同研究の方も宜しくお願いいたします。

No.6425

 『吾妻鏡』『小右記』ともに史料講読会は、参加メンバーが積極的且つ楽しく運営されていて、うれしく思っております。

 いよいよ「文化の秋」到来でありますので、ゼミメンバーにも関わっている方の多い研究所共同研究「摂関家別業の成立とその背景(中世前期の宇治に関する総合的研究Ⅲ)」もお忘れなく。
 『紫苑』に成果発表を希望されている方は、編集長の江波さんとよく連絡をとっておいて下さい。また、研究協力者(共同研究員)で、消耗品・書籍など、研究に必要な物品について購入希望のある方は、遠慮なくお申し出下さい。

 なお、私が申請する来年度の研究所共同研究テーマは「地方武士の在京と文化の伝播(法然・親鸞登場の歴史的背景に関する研究Ⅰ)」とすることに決定いたしました。共同研究員は、専攻領域や来年度のお立場を考慮して選定し、こちらからお願いする形をとらせていただきました。宜しく御了承ください。詳細は研究申請が採択された後にお知らせする予定です。

 日本史研究会大会、出席できませんでしたが、古代史部会の吉江崇氏の御報告「平安時代における天皇制の展開と後院」が画期的な内容をもつ素晴らしいものであったという情報を得ており、行けなかったのを残念に思っております。出席された方々に、いろいろお話をうかがえれば幸いとするところです。
 >薗田さん 本は売れましたでしょうか?
 
 連休中、お陰様で厄介な書類2件に目途をつけることが出来ました。一方、原稿ですが、新規執筆の方は「はじめに」の後、未だ方向定まらず、書き直しの方は着手不能といった状況。「重き荷を負いて、長き坂を登るが如し」という有様です。

訃報 大河『太閤記』『源義経』

美川圭
No.6416

 すでにご存知だと思いますがNHK大河ドラマ、1965年の『太閤記』の秀吉役、翌66年の『源義経』の弁慶役の緒形拳氏が亡くなりました。実は、この9月30日に両方を演出した元NHKデイレクター吉田直哉氏が亡くなったのを新聞の訃報で知ったばかりです。
 
 拙著『院政の研究』のあとがきで書いたように、とくに前者は私が物心ついてはじめて見た歴史ドラマで、私の将来に決定的な影響をあたえました。この演出と主演があいついで亡くなったということは、なんともいえない寂しさを感じます。映画だったら、もう一度見ることができるのですが、両方ともほとんどもう映像は残っておりません。実に残念です。『太閤記』では信長役のクールな高橋幸治の人気が沸騰したのですが、私は若い緒形拳の秀吉に熱中しました。その後、緒形氏は日本を代表する俳優となって活躍したことはよくご存知の通り。私にとっては今村昌平監督の『復讐するは我にあり』の殺人鬼の役がもっとも印象にのこっています。

 今年はめずらしく大河を熱心に見ています。『篤姫』よくできています。大河は史実をふまえた「ドラマ」なのだということを、作り手がよく理解した上で、つくられています。とくに篤姫と平幹二郎演じる調所広郷とのやりとり、篤姫と中村梅雀が演じた井伊直弼との茶室シーン、とてもよかった。たぶん両方とも完全なフィクションですが、歌舞伎の一場面を彷彿とさせます。

 緒形拳氏と吉田直哉氏のご冥福をお祈りしたいと思います。

豊臣秀吉の因縁

No.6420

 あの緒形拳氏が亡くなり、王貞治氏がユニホームを脱ぐ。時の経つのは本当に速いものだと思います。
 中学生の時、14インチの白黒テレビで一生懸命に見た『太閤記』のタイトル場面や、前途不明の大学院生時代に友人達と市川のラーメン屋のテレビで見た王選手のホームラン世界記録達成の記憶は未だ鮮明なものがあります。
 前にも書いたことがあると思うのですが、私が「歴史」にのめり込む切っ掛けを作ってくれたのは、小学校二年生の時に父が買ってきてくれた豊臣秀吉の伝記でした。たしか偕成社から出版されたものだと思います。もちろん、子ども向きのものですが、秀吉の明るさ、とんとん拍子に出世していく痛快さ、母親への思いやり、そんなところに惹かれて、何十回も読みなおしたものでした。中学生の時に大河ドラマで放送された緒形拳氏の秀吉は、まさにその実写版のような感じで、信長役の髙橋幸治氏とともに、本物に出会ったような気持ちになったものでした。
 ちなみに、緒形拳氏が私の母校である千葉東高校(旧、千葉三高)に短期間ながら在籍したことがあるということを後から知って、そんなことからも親しみを覚えておりました。
 秀吉の出世物語から日本史に興味を持つようになり、高校の先輩である緒形拳氏の演じた秀吉に心を奪われた私が、いま、秀吉のお墓のある阿弥陀ヶ峰の麓の大学に勤務しているというのも何かの因縁かも知れません。
 また、現実が歴史の彼方に去ってしまったように思えて、さみしい限りです。 

Re: 訃報 大河『太閤記』『源義経』

山田邦和(同志社女子大学)
No.6421

 皆様。
 緒方拳(ホントは「おがた・こぶし」だったのが、みんなが「おがた・けん」と呼ぶので、結局「けん」になってしまったらしい・・・)さん、すばらしい俳優さんでした。私が記憶に残っているのは、1976年の大河ドラマで平将門を主人公にした「風と雲と虹と」。緒方さんはここで、承平・天慶の乱のもうひとりの主役、藤原純友をこれ以上ない存在感で演じておられました。なお、このドラマ、無骨な将門を演じきった加藤剛、都会的でスマートな平貞盛の山口崇、なんともいえない異様な雰囲気を醸し出していた興世王の米倉斉加年など、芸達者な役者さんが揃っておられましたね。平国香の佐野浅夫、源護の西村晃、藤原秀郷の露口茂なんかもピタリとはまっていました。さらに圧倒的だったのは、将門と貞盛の双方の愛人で、将門に連れられて板東に降り、そこで非業の最期をとげる非実在の女性「貴子」を演じた吉永小百合さんの美貌。それだけに、貴子(嵯峨天皇の曾孫という設定なので本名は「貴子女王」または「源貴子」か?)の死は、NHKがこんなシーンを放送してええんかいな、と言いたくなるような無惨なものでした。
 以上、思い出話でした。

お祝い会

鈴木絵里子
No.6415

昨日はとてもステキなパーティーをありがとうございました。

先生も↓のスレッドでおっしゃっている通り、私たちも久しぶりに皆様とお話ができてとても楽しい夜でした。


お忙しい中私たちのためにお祝いしてくださったことはもちろん、
メンバーそれぞれのおめでたい報告もきくことができて本当に幸せいっぱいです♪♪♪
お料理のおいしさはもちろん、まさか半年ぶりにケーキカットをさせていただけるとは思っていなかったのでびっくりしました!!


こんなにサプライズ&よろこびいっぱいのパーティ、
日程調整の段階から幹事の田中さんはさぞ大変だったことと思います。
本当にありがとうございました!!


挙式から半年、明日(6日)にはつきあい始めてちょうど丸9年目を迎えます。

結婚するまでは仕事との両立など不安もありましたが、夫をはじめ多くの方々に支えられながら、充実した日々を送っております。

半年を振り返って・・・
イヤなことよりも「幸せだなぁ」と感じることのほうがはるかに多く、結婚したことで得たものもたくさんあったので、結婚して本当に良かったと思っています。


こんな私たちをこれからもどうぞ末永くどうぞよろしくお願いいたします。

野口君、おめでとうございます!

No.6411

 本日のお昼すぎ、研究室にケータイから(無題)のメール。野口君から教員採用試験合格の知らせでした。同じ苗字の彼には、何か親近感を感じてしまうところがあるのですが、今からもう30年ほど前に自分の受けた教員採用試験のことを思い出しました。その時は、一つの到達点に着いたような気持ちでしたが、今から考えるとスタートラインに立ったに過ぎませんでした。野口君には、たくさんの可能性を大切にして、充実した日々を重ねて欲しいと思います。

 昨日、京都大学で研究会がありました。当ゼミ出身者による修士論文の中間報告です。中間報告であるにも拘わらず、私の修論などより、よほど立派な内容でした。もちろん御本人の素質・才能と弛まぬ努力の然らしむるところであることは間違いないにせよ、良き師、良き先輩、良き仲間に囲まれて充実した研究生活を送られた賜物だと思います。
 それにしても、若い人たちの進歩は速い。どんどん追い越されていくことを覚悟しなければならないのですが、それが楽しみにもなってきました。
 京都、それに神戸、西宮、東広島市や東京の目白、同じような素晴らしい環境のもとで、研究に邁進されている方たちにも期待するところ大きいものがあります。

 本日の『小右記』講読会、もはや私の出る幕は無いほどに、院生(含、来年からの方)諸姉が熱心に取り組んでおられました。

 >江波さん  また、お渡しするのを忘れました。申し訳ありません。
        エクセルのお仕事、何卒よろしく。

 ☆ 愛知学院大学の松薗斉先生から、御高論「治承三年のクーデターと貴族社会-花山院流と藤原基房-」(『愛知学院大学人間文化研究所紀要 人間文化』23)を御恵送頂きました。記録の丹念な読み込みを前提にしなければなし得ない鋭い分析からは、学ぶところ多大です。
 松薗先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生から、御高論掲載のフランスの学術雑誌『アナール』の抜刷を御恵送頂きました。御高論の原題は「『平家物語』における武士の形象と「武士道」」。もちろん、その原文も御一緒に送付して頂きました。それに致しましても、フランス語の論文をちゃんと見た(決して読んではいません)のは初めてです。
 つねづね外国人に「武士」を正しく理解してもらうことが、国際社会における正しい日本理解に繋がるのだと考えているのですが、佐伯先生のお仕事はまさに快挙といえます。
 佐伯先生にあつく御礼を申し上げます。 

おめでたいこと続きですね☆

田中裕紀
No.6412

野口くんの教採合格のお知らせにびっくりしました。
院試合格の知らせについで、野口君の合格通知。明日は鈴木夫妻のお祝い会。
おめでたいことをふりまいている掲示板、というのも、なかなか良いものですね。

前掲しました通り、明日は鈴木夫妻の結婚お祝い会。
幹事がぐうたらなもので、すでに半年が経過してしまいましたが、楽しいお祝い
の会になればと思います。改めて、詳細を掲載しておきます。

日時:2008年10月4日(土) 18:00開宴
場所:「ル・デッサン」(西大路高辻東入ル100m) Tel 075-313-2082

地図はこちら→http://r.tabelog.com/kyoto/rstdtlmap/26002598/
※なお、場所が少しわかりにくいので、お時間に余裕があれば、17:45阪急西院前(バス停:西大路四条)に集合してください。

なお私事ですが、現在、風邪の後遺症でひどい声をしています。
明日は、くれぐれも参加者の方で盛り上げてくださいますよう。げほげほ。

鈴木御夫妻に幸多かれ!

No.6413

 昨夜はお店一軒借り切りのお祝い会でした。料理も美味しく、また愛知から駆けつけてくれた野口君をはじめ、久しぶりにお目に掛かる方もあって、嬉しい一時を過ごさせていただきました。

 鈴木御夫妻は、御結婚後わずかに半年ながら、さすがの落ち着きぶり。人生、かくありたいものだと思いました。今後とも、ゼミ同輩・後輩に「範」を示して頂きたいと思います。

 それにしても、お店の選定といい、お花やケーキの用意といい、田中さんの類い希なる「才能」にはいつものように舌を巻いた次第です。ありがとうございました。
 『紫苑』の編集長は、永富さん、山岡さん、江波さんと順調に継承されて参りました。ぜひ、祝宴幹事の役も上手い具合いに相続されることを期待したいところです。

 楽しい気分で帰宅すると、<原稿の督促状>が届いておりました。而して「ル・デッサン」のことは夢のまた夢。
 「泰平の眠りをさます督促状、たった一通で夜も眠れず」・・・
 今朝、校正一件、ポストに放り込むことができました。順番にコツコツとやっておりますので、しばしご勘弁の程を。

「源氏物語千年紀」をどう評価するか

No.6408

 先ずは、京都アスニーで開かれる「源氏物語千年紀 記念特別展」の御案内。
 大谷さんと江波さんがお手伝いされるとのこと。ご当人に何日に会場におられるのかを伺ってから、見学に行くと良いかもしれません。
 詳しくは、こちらを参照して下さい。
    http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/sennennki/10tokubetuten.html
 大谷さんの用意してくれたリーフレットは研究室で配布します。

 ※ 源氏物語千年紀をめぐる各方面の取り組みには、私も仕事柄、関心を持っておりますが、そんなことを考える際、ゼミメンバーにぜひ読んでおいていただきたいのが、『歴史評論』10月号(通巻702号 特集「国風文化」を捉え直す)です。
  http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/magazine/contents/kongetugou.html

 これを読んでから、京都アスニーに出掛けると、見方が大きく変わって、面白さ?倍増だと思います。

 ところで、昨日の『小右記』講読会は、飛び入りの先生による御講義もありましたが、出席者がとても熱心に進められていて、スゴイと思いました。講読会の成果を何らかのかたちに纏めることが出来たら素晴らしいと思うのですが。
 こちらも予習をちゃんとやっておかないと大変なことになってしまいそうです。

 ようやく、秋らしい季節になって参りましたから、史跡見学にも積極的に出掛けたいと思います。
 こういうときには、京都案内のプロである野口洋平君が京都にいてくれたらなぁ、と思うわけです。10月4日は御上洛の由、楽しみにしています。

 ☆ 長年にわたって南九州を中心とした中世史研究で活躍されている、鹿児島の江平望先生から、新刊の御高著『拾遺 島津忠久とその時代』(高城書房)を御恵送いただきました。「島津忠久をめぐって」「京・鎌倉の人びと」「薩摩の土地と人びと」の三部構成で、七編の論文が収録されています。
 カバーは尚古集成館所蔵の「伝 島津忠久画像」と島津忠久の花押(鹿児島県維新史料編さん所編『旧記雑録前編一』の栞「島津氏花押」に拠る)で、後者については、それが公家風のものであるというコメントが付せられています。
 江平先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ かつての同僚で、考古学者の田中新史先生から、編集も発行もすべて先生が担当されている考古学の研究誌『土筆』第10号を御恵送いただきました。
 田中先生に、あつく御礼を申し上げます。

【追記】
 先ほど、家のポストを覗いてみたら、思文閣出版から『鴨東通信』71(2008.9)が届いていました。その最初の頁を開けると、若々しい上横手雅敬先生の笑顔が飛び込んできました。「鎌倉時代研究の過去・現在・未来-『鎌倉時代の権力と制度』刊行によせて-」と題する談話録(「てぃーたいむ」)です。
 たった2頁の中に、京都における鎌倉時代史研究の歴史や学風の今昔など、そして登場する方たち・・・当ゼミメンバーにとっても身近な話題が満載です。
 上横手先生の薫陶を受けた若い方たちによる鎌倉時代研究の活況を大いに期待したいと思います。

『紫苑』第7号の原稿募集

No.6406

今年度も年度末に『紫苑』を発行できることになりました。
つきましては、掲載する論文・研究ノートを大募集いたします。
締切は12月上旬(例年は1月上旬でしたが、本年は約1ヵ月早まります)。
   *詳しい日にちは10月頃にご連絡いたします。
    例年は1月第二土曜日でしたが、本年は約1ヵ月早まります。
参考のため、投稿規定を掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

*ご不明な点は江波までご連絡ください。

『紫苑』第7号と後期のゼミの活動について

No.6407

 鈴木御夫妻が世に送り出してくれた『紫苑』。第7号が新編集長の江波さんのもとで始動です。江波さん、思う存分に宜しくお願いいたします(上記を見る限り、頼もしい限りです)。
 とはいえ、江波さんは卒論と並行作業ですので、ゼミメンバー、先輩諸姉兄の御協力と御支援をお願いするところです。

 幸い、これまでの投稿者、編集者の努力で優れた論文・研究ノートが掲載されたことによって、学術面においても『紫苑』の評価は高まりつつあり、『軍記と語り物』や『史学雑誌』の文献目録、さらには『史学雑誌』の「回顧と展望」でも紹介されるなど、業績を提示する場としても、その存在を主張できる段階に至ったと思います。その意味からも、関係者各位の積極的な投稿を期待するところです。
 論文・研究ノート以外でも、研究会への参加記や史跡見学の記録など、多彩な内容の原稿をお待ち申し上げる次第です。ゼミメンバーに限らず、関係の諸先生方にもお願い申しあげます。

 なお、第6号のネット上での公開についても、鈴木君に宜しくお願い申しあげる次第です。

 ☆ 次にゼミ活動、後期の予定です。
 (1)史料講読会
   月曜 Ⅱ講時  『吾妻鏡』 主に一回生対象の入門編
   火曜 Ⅳ講時~ 『吾妻鏡』 主に四回生・院生対象の上級編
   木曜 Ⅳ講時  『小右記』 
 
 (2)例会
   院修士2回生の修論準備報告会
   学部4回生の卒論準備報告会
   書評会
   ゲストスピーカーによる研究発表

 (3)史跡見学会
   とりあえず、京女周辺の六波羅・即成院・・・

 などが、計画されています。新たな企画大歓迎です。すでに就職された方たちも、時間があれば積極的に参加されて、後輩にお力添えを頂ければ幸いです。 以上

後期の『吾妻鏡』のご案内

No.6405

 後期もひとまず火曜日の午後に開催ということにしました。よろしくお願いします。もちろん、参加者の皆さんのご都合により微調整する可能性もございます。

 次回の範囲は以下の通りです(ちょっと多めに掲載します)。

 日時:2008年9月30日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』嘉禎四年(暦仁元年、1238年)十月十三日・十四日、十二月七日・十六日・十九日・二十三日・二十四日・二十五日、
         暦仁二年(延応元年、1239年)正月十一日、二月十四日・十六日・三十日、三月十七日・二十九日、四月十三日・十四日・二十四日・二十五日、五月一日・二日・十四日・十五日・二十三日・二十四日・二十六日、六月六日、七月十五日・二十日・二十五日・二十六日、八月八日・二十二日、九月十一日・十六日・二十一日・三十日、十一月一日・二日・五日・九日・二十日・二十一日、十二月五日・十三日・二十一日の各条

 『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

『吾妻鏡』講読会再開。

No.6409

 後期の『吾妻鏡』ですが、月曜・火曜とも順調な滑り出しです。
 昨日から、神戸大学大学院DC(国文学)の藪本勝治君が参加されることになりました。軍記研究の視角から、『吾妻鏡』に立ち向かっていただきたいと思います。

 月曜(Ⅱ講時~)は一回生、火曜(Ⅳ講時~)は四回生・院生が主体ですが、いろいろな学年の人が参加した方が、世代間の交流もはかれますので、時間が空いていたら、積極的に参加してください。
 なお、後期最初の会には、各地のお土産をありがとうございました。昨日は岩田君から、美味しいコーヒーと和菓子を頂きました。ご馳走様でした。

 ところで、見学会については、法勝寺のあった白河へ、という希望が出ています。近いのですぐに行けるのですが、どなたか案内役をかって出てくれる方を募集します。


 ◇ 『古代文化』第60巻第2号が刊行されました。
 角田文衞先生の最後の論文である「ヴァフィオ墳丘墓とその遺宝」や、以前、当ゼミの書評会に参加してくださった立命館大学大学院の谷昇さんの「後鳥羽天皇在位から院政期における神器政策と神器観」が掲載されています。
 また、毎年夏に開催された『御堂関白記』講読会について、御指導に当たられた山中裕先生が、これを回顧されたエッセイをお寄せになっておられます。 
 
 ◇ 次は私事のお願いです。
 後期に入ってから、様々な用務が押し寄せて、原稿執筆が儘なりません。間の悪いことに、最近になって、提出後しばらく時間の空いた原稿について、書き直しや校正の御依頼が重なっているのですが、そのような次第で(すでに資料も片付けてしまいましたし、頭の整理も必要なので)、しばらく御猶予をいただきたくお願いいたします。

 ☆ 京都府立東舞鶴高校の辻垣晃一先生より、御高論「密懐・密通・色好み」(『比較家族史研究』第22号)を御恵送頂きました。
 辻垣先生に、あつく御礼を申し上げます。 

秋の『吾妻鏡』のご案内

No.6410

 すっかり秋めいてきました。
 室内でみなさんと一緒に史料を読むのもいいですが、たまには外へ散策にも出てみたいですね。
 とはいいながら、次回の火曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2008年10月7日(火)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』暦仁二年(延応元年、1239年)正月十一日、二月十四日・十六日・三十日、三月十七日・二十九日、四月十三日・十四日・二十四日・二十五日、五月一日・二日・十四日・十五日・二十三日・二十四日・二十六日、六月六日、七月十五日・二十日・二十五日・二十六日、八月八日・二十二日、九月十一日・十六日・二十一日・三十日、十一月一日・二日・五日・九日・二十日・二十一日、十二月五日・十三日・二十一日の各条

 『吾妻鏡』講読会は、参加者のみなさんの自主的な積極性によって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。