新春の明と暗
No.6065
お正月明け、連日のハードワークが続いた後、少しばかり時間がとれたので研究会の資料づくりに取り掛かろうとした矢先、いつものパターンですが、はるか大昔に書いた原稿の校正刷りが届きました。アリ地獄に落ちているようなものです。
このところ、国内外の友人・知人からは、人種差別からイジメ・パワハラまで、嫌な話ばかりが伝わってきます。そこには、一部の人たちが自身の拠って立つところを見失い、本来なら連帯すべき人たちに刃を向けている図式が浮かび上がります。本来立ち向かうべき相手はほくそ笑んでいる。そんなことが身近なところでも感じられる悲しい時代になりました。
とはいえ、元気に、真摯に、たくましく学問に立ち向かっている人たちも健在です。『紫苑』には素晴らしい原稿がたくさん寄せられています。最近、ゼミメンバーの中に、もう確実に自立した研究者としてやっていけるだけの実力を身に付けた人が育ってきたように思います。心強いことです。
以前、私の二人の曾祖母の命日のことを書きましたが、今日は母方の祖母の命日です。1991年、私は鹿児島にいました。その前年の暮れに体調を崩した私は、原因不明の高熱を発し、正月二日から鹿児島大学附属病院に一週間程入院していたのですが、祖母の死はまさに病気が回復したその直後のことでした。その時は、本当に身代わりになってくれたように思いました。
この祖母は何代か前に盲目の学者が出たという上総の名家の生まれで、幼い頃に里子に出されて苦労したり、また、娘時代には旧大名家に行儀見習いに行かされたりしたなどという話を聞いたことがあります。小学校高学年の頃だった思うのですが、ほんのちょっとのことで外出するときにも儀式に出掛けるかのようにキチンと身支度を調える祖母に、ぐうたらな私は悪口を吐いたことを覚えています。バカ孫でした。
さて、ゼミですが、先日7日には、『紫苑』の編集の仕事や原稿の提出にみえた、山岡さん、岩田君、小野さんに、新婚ホヤホヤの鈴木御夫妻も加わって、ちょっとした新年会気分でした。山岡さん・鈴木御夫妻からは伊予松山・京都東山、それぞれ名代のお菓子のお土産をいただきました。
ちなみに、これらのお菓子はその後の研究会などで消滅。目下、研究室には九日に元木先生からいただいた聖護院のお菓子がございます。元木先生ありがとうございました。
○ 本日、高知大学の市村高男先生と茨城大学の高橋修先生の御連名で、市村高男編集・茨城県立歴史館編『中世東国の内海世界』( 高志書院)を御恵送いただきました。
市村先生・高橋先生に、あつく御礼を申し上げます。
※ 今年はゆえあって、年始の御挨拶が遅れております。なにとぞ、御容赦下さい。
このところ、国内外の友人・知人からは、人種差別からイジメ・パワハラまで、嫌な話ばかりが伝わってきます。そこには、一部の人たちが自身の拠って立つところを見失い、本来なら連帯すべき人たちに刃を向けている図式が浮かび上がります。本来立ち向かうべき相手はほくそ笑んでいる。そんなことが身近なところでも感じられる悲しい時代になりました。
とはいえ、元気に、真摯に、たくましく学問に立ち向かっている人たちも健在です。『紫苑』には素晴らしい原稿がたくさん寄せられています。最近、ゼミメンバーの中に、もう確実に自立した研究者としてやっていけるだけの実力を身に付けた人が育ってきたように思います。心強いことです。
以前、私の二人の曾祖母の命日のことを書きましたが、今日は母方の祖母の命日です。1991年、私は鹿児島にいました。その前年の暮れに体調を崩した私は、原因不明の高熱を発し、正月二日から鹿児島大学附属病院に一週間程入院していたのですが、祖母の死はまさに病気が回復したその直後のことでした。その時は、本当に身代わりになってくれたように思いました。
この祖母は何代か前に盲目の学者が出たという上総の名家の生まれで、幼い頃に里子に出されて苦労したり、また、娘時代には旧大名家に行儀見習いに行かされたりしたなどという話を聞いたことがあります。小学校高学年の頃だった思うのですが、ほんのちょっとのことで外出するときにも儀式に出掛けるかのようにキチンと身支度を調える祖母に、ぐうたらな私は悪口を吐いたことを覚えています。バカ孫でした。
さて、ゼミですが、先日7日には、『紫苑』の編集の仕事や原稿の提出にみえた、山岡さん、岩田君、小野さんに、新婚ホヤホヤの鈴木御夫妻も加わって、ちょっとした新年会気分でした。山岡さん・鈴木御夫妻からは伊予松山・京都東山、それぞれ名代のお菓子のお土産をいただきました。
ちなみに、これらのお菓子はその後の研究会などで消滅。目下、研究室には九日に元木先生からいただいた聖護院のお菓子がございます。元木先生ありがとうございました。
○ 本日、高知大学の市村高男先生と茨城大学の高橋修先生の御連名で、市村高男編集・茨城県立歴史館編『中世東国の内海世界』( 高志書院)を御恵送いただきました。
市村先生・高橋先生に、あつく御礼を申し上げます。
※ 今年はゆえあって、年始の御挨拶が遅れております。なにとぞ、御容赦下さい。