再び本年度の共同研究員のみなさんへ

No.5946

>本年度(平成19年度)の共同研究メンバー(研究所共同研究員:佐伯・佐藤・辻・坂口・樋口・田中・雨野・大原<敬称略>)のみなさんへ
 >>No.5942でお願いの件、宜しくお願いします。
 なお、鈴木君・永富さんには、メールを御確認下さりたくお願い致します。

 本日の『吾妻鏡』講読会。いよいよ「竹御所」の存在がクローズアップされる段階に至りました。

 明日のキャンパスプラザ、特別講座科目1(平安・鎌倉時代の京都)は、「武士の都としての平安京・京都」というテーマでお話しいたします。

15日の『吾妻鏡』

No.5947

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:10月15日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』二月六日、八日、十九日、三月二日、十一日、十六日、十八日、二十九日、四月十一日、五月五日、六日、十四日、二十一日、六月九日、十八日、二十八日、八月二十一日、十一月六日、七日、十三日、十二月九日条
 (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 なお、10月は22日、29日も開催予定です。
 『吾妻鏡』講読会は随時メンバー募集中です。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

共同研究員のみなさんへ、ご確認。

No.5949

 ① 研究所の助成金による共同研究は単年度完結です。したがって、18年度の研究員の在任期間は、19年3月末までとなります(ただし、予算の執行は原則として2月末まで)。

 ② 共同研究の成果は、義務として次年度に刊行される研究所紀要に発表する必要があります。ただし、共同研究であり、また紙数の制限もありますから、共同研究員の全員が原稿を提出する必要はありません(ただし、研究代表者の責任で、紀要の原稿締切以前に発表された研究員による成果は、紀要掲載の論文の中で報告されます)。

 ③ 研究成果は、紀要以外の学術雑誌や学会報告として発表することも可能です。昨年度の研究成果については、すでに研究所ゼミナール機関誌『紫苑』に発表されており、今年度の成果も掲載される予定です。なお、発表に際しては、研究所研究助成による共同研究の成果であることを付記して下さい(該当年度・研究課題を明記のこと)。

 したがって、本年度の研究員は、来年度刊行の紀要に研究成果を発表することが可能です。また、『紫苑』への寄稿も積極的にお願いいたします。
 なお、年度内(本年末ないしは来年初めの土曜日の午後に設定)に、共同研究員個々の研究成果の報告会(研究会)を実施する予定ですので、お含み置き下さい。

 ※『紫苑』については、その学術雑誌としての評価の定着に伴い、昨年度の編集担当者にお願いして、執筆要項を策定していただきました。追って、掲示されることと思います。
 メンバーの積極的な投稿を期待しております。

鬼に笑われても、そろそろ来年度のことなど。

No.5939

 伊藤さんから「朗報!!!」がとどきました。祝着至極。

 ◇ 来年度の公開講座、シリーズ「東山から発信する京都の歴史と文化」(2008年6月28日〈土〉)の講師は、神奈川大学経済学部特任教授の近藤好和先生(日本中世文化史・有職故実)と本学家政学部教授の川本重雄先生(建築史)にお願いすることになりました。御期待下さい。

 ◇ 来年度の研究所共同研究ですが、研究課題を「摂関家別業の成立とその背景(中世前期の宇治に関する総合的研究Ⅲ)」として、申請することに致しました。研究ジャンルのうち文献史学・国文学は従来通りですが、考古学がなくなり、これに代わって建築史が加わります。これも、詳細については、正式決定の後に御報告したいと思います。

 13・14日両日は、立命館大学を会場に日本史研究会大会が開かれますが、広島から尻池さんが御上洛の由。久しぶりにお目にかかるのが楽しみです。

まだまだ今年度のことも。.

No.5942

 >本年度(平成19年度)の共同研究メンバー(研究所共同研究員)のうち、文献史学・国文学・考古学担当のみなさんへ

 研究成果の中間報告書を提出する時期になりました。つきましては20日までに、各研究課題ごとの進捗状況についてお知らせ下さいますようにお願いいたします。
 また、予算執行(研究図書・学術雑誌・消耗品等)についての希望もお知らせ下さい。これは、共同研究員以外のゼミメンバーについても同様です。
 日本史研究会大会会場では専門書の割引販売や諸学会の刊行物の有償頒布がなされますし、薗田さん御紹介の百万遍の古本市もひかえています。
 ちなみに、数年前、山岡さんのケータイによる連絡によって、目下、研究室で活躍している『平安時代史事典』を格安で購入できたことは記憶に新しいところです。

 * 岩田君が>>No.5933で告知してくれたように、明日は「体育の日」ですが、研究所ゼミ(『吾妻鏡』講読会)は実施いたしますので、お忘れなきように。
 ふだん、授業やお仕事などで参加できないメンバーも、ぜひどうぞ。

 なお、京都女子大学では、明日のほか、11月23日(金)「勤労感謝の日」・12月24日(月)「振替休日」も通常通りの授業が行われます。  

古文書見学会の予定

元木泰雄
No.5943

 来年のことではありませんが、古文書見学会の速報です。

 以前に書き込んだ和歌山県立博物館特別展「熊野本宮大社と熊野古道」の見学会(↓5936)、11月23日金曜(祝日)の15時からとなりました。
 ふるってご参加ください。申し込み方法など、決まりましたら掲示いたします。
 また、10月28日日曜には東寺文書の見学会も予定されております。
 午前中から東寺宝物館、府立資料館を相次いで見学する予定です。
 詳細は正式に決まりましてから掲示いたします。
 一応ご予定下さい。

いちおう再掲、『吾妻鏡』

No.5944

 「体育の日」はいまでも運動会の開催が集中する日なのでしょうか。もともとの「体育の日」であった10/10は晴れの特異日だったはずなのが、所謂「ハッピーマンデー」導入の初年度からいきなり大雨で、その後数年も雨のほうが多かったように思います。明日も全国的に雨模様で、午後にかけて一部で強く降るところもあるようです。なんだかうらめしいですね。

 さて、次回の『吾妻鏡』を再度ご案内します。雨天決行です。
 日時:10月8日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』寛喜元年九月十七日、十月二十六日、十一月二十七日、十二月四日、十七日、二十九日の各条
         寛喜二年閏正月七日、二十六日、二月六日、八日、十九日、三月二日、十一日、十六日、十八日、二十九日、四月十一日、五月五日、六日、十四日、二十一日、六月九日、十八日、二十八日、八月二十一日、十一月六日、七日、十三日、十二月九日条
 (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 なお、10月は15日、22日、29日と開催予定です。
 ずいぶん先ですが、12月24日(月)も開催しますか?

堀河院跡の現地説明会があります。

No.5937

 平安京の名邸にして、摂関・院政期における里内裏としても著名な「堀河院」の跡地が、京都市埋蔵文化財研究所によって、かなり広範囲に発掘調査されており、その現地説明会が明後日(6日)、開かれるとのことです。
 詳細はhttp://www.kyoto-arc.or.jp/を御覧下さい。

夏の日ざしのもと、堀河院跡の現地説明会

No.5941

 真夏のような日差しの中、堀河院跡の現地説明会に行って参りました。なにしろ、東隣の地は、目下、科研の研究課題としている閑院(中世前期における王家正邸)のあったところですから、行かないわけにはいかないわけです。
 幸い『平安時代史事典』で「堀河院」の項目を執筆された研究者に同行することが出来、今回の調査域以外についての知見についても御教示を頂くことが出来ました。

 平安京関係の現地説明会(現説)に行くと、必ずお目にかかれる先生方とは、やはりお目にかかれました。もちろん、美川先生のお姿も。
 100%お出でになられるはずの山田邦和先生は、説明開始時間以前にすでに見学を済ませて、先生御自身による御講演の会場に向かわれた由。帽子があれば脱帽です(真夏のような太陽光線の下、かぶっていかなかったのは大失敗でした)。

 現説会場にしては、やたらと若い女性の姿が多いと思ったら、彼女たちは京都女子大学の学生さんたちでした。非常勤講師として出講されている京都市文化財保護課の梶川敏夫先生に引率されての現地学習とのこと。こんな贅沢が出来るのが、京都の大学生の特権です。さすがに京大の院政期を専攻される院生さんたちのお姿もちらほら。

 今回の発掘調査でも、大きな園池跡が検出されましたが、なにしろ、このあたりには、神泉苑はもとより、堀河院・閑院・東三条院に巨大な園池が付属していたわけで、「園池」は貴族文化を解明するキイワードだと確信させられた次第です。

 帰路は、おそらく私のご先祖も大番役を勤仕したはずの閑院内裏の「陣中」域を歩いて参りました。

 ☆ 本日、東北大学の柳原敏昭先生より、御高論「東北と琉球弧-島尾敏雄「ヤポネシア論」の視界-」掲載の『東北文化研究室紀要』第48集(東北大学大学院東北文化研究室)を御恵送いただきました。
 柳原先生にあつく御礼を申し上げます。
 ちなみに、本紀要には、拙稿「日本中世史研究の現状から「地域」を考える-柳原敏昭氏「東北と琉球弧」へのコメント-」も掲載されています。

 ※ 茨城大学の高橋修先生より、12月9日に開催される茨城大学人文学部・地域史シンポジウム「北関東の武士(もののふ)たち-新しい中世武士団のイメージ-」(NO.5882参照)のポスターならびにチラシをお送りいただきました。8日の『吾妻鏡』講読会の際に、配布させていただきます。
 なお、このシンポジウムに参加希望のメンバーはお申し出下さい。シンポの前日或いは翌日に、現地の史跡見学などを企画したいと思っています。すでに岩田君と長村君が参加の意志を表明されておられます。

「熊野本宮大社と熊野古道」展のご案内

元木泰雄
No.5936

 和歌山県立博物館の高木徳郎氏より、特別展のご案内をいただきましたので、転載いたします。
 可能であれば見学会なども考えたいと思います。

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和歌山県立博物館特別展「熊野本宮大社と熊野古道」のご案内

いつもお世話になっております。和歌山県立博物館の高木です。

 本日は、開催が近づいてきました当館の特別展のご案内を差し上げます。秋のご旅
行、ゼミ合宿、学会参加の前後などでお近くにお立ち寄りの際には、ぜひ足をお運び
くださいますよう、ご案内申し上げます。

今回の見どころ

(1) 熊野参詣記として、中右記(宮内庁書陵部蔵)、北野殿熊野詣日記(同)、脩
明門院熊野参詣記(国立歴史民俗博物館蔵)を一挙展示(後二者の紙背文書に目を凝
らして下さい!)

(2) 称名寺(金沢文庫)・仁和寺の熊野関係聖教にも注目。

(3) 熊野本宮大社文書はじめ、本宮周辺の在地文書を展示します。これらはふだ
ん、あまり公開される機会がありません。この機会をお見逃しなく。。。

(4) 熊野参詣の最初の目的地である熊野本宮に残された宝物・資料の数々を、かつ
てない規模で展示します。織豊期の造営関係資料(豊臣秀長・秀頼・浅野幸
長・・・)も一挙展示する他、これまであまり公開されたことのない中世奉納の工芸
品などが展示されます。

(5) 本宮とのつながりが深い湯峯温泉・東光寺に伝わる仏像・仏画を初公開作品を
含め、かつてない規模で展示します。

(6) 展示の構成は、熊野古道をたどって本宮に到達するその道順に沿って、古道沿
いの寺社に残された文化財を最初に展示し、その後に本宮の宝物を展示する構成に
なっています。前半の古道の道順に沿って展示するコーナーでは、五体王子として熊
野権現の分身を祀った王子社の中でも格式の高い王子社の神像(初公開含む)をはじ
め、中世の作品を中心にした構成になっています。順路にしたがって展示をご覧にな
れば、だんだんに熊野詣をしている気分になり(?)、本宮に近づく昂揚感が味わえ
るかもしれません。

(7) 図録は300ページ弱のボリュームで、1700円という破格のお値段です。ぜひお
買い求め下さい。

以下、開催の概要です。

会期:10月6日(土)~11月25日(日)

開館時間:午前9時30分~午後5時(但し入館は午後4時30分まで)

休館日:毎週月曜日(ただし10月8日は祝日のため開館、翌9日が休館)

入館料:一般800円 大学生500円(団体割引あり) 高校生以下、65歳以上は無料

関連行事①記念講演会「熊野御幸道と小栗街道」

 講師:服部英雄氏(九州大学大学院)

日時:11月4日(日) 午後1時30分~3時

 会場:県立近代美術館(当館となり)特別会議室

 参加無料ですが、事前に参加申込必要(博物館:Tel 073-436-8670)

②博物館講座

 10月14日(日) 熊野九十九王子と熊野参詣記(高木徳郎・当館学芸員)

 10月28日(日) 近世の熊野本宮(前田正明・当館主査学芸員)

 11月10日(土) 仏像・神像からみる熊野の歴史(大河内智之・当館学芸員)

 いずれも午後1時30分~3時、近代美術館(当館となり)特別会議室にて

 参加無料・申込不要

③ミュージアムトーク(展示解説)

 10月13日(土)・10月27日(土)

④「関西文化の日」(11月17・18日)の入館料無料

 11月18日(日)午後1時30分からはミュージアムトークも開催

★★もし、ゼミ・研究会、あるいは少人数の研究仲間でまとまってご来館される際
は、事前にお声がけいただければ、簡単に解説などをさせて頂きます。「解説なんて
要らない」という場合でも、受付でご来館の旨、おっしゃっていただけるとうれしい
です。閉館後の時間であれば、展示資料の熟覧のご要望にもできる限り対応したいと
思いますので、どうぞご遠慮なくお申し出下さい。


**********************************

和歌山県立博物館

高木徳郎

以上です。
なお博物館のHPはこちらです。
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/

皆様にお願い

No.5934

皆様にお願いがあり、掲示板に投稿させていただきます。
今、源氏物語に関する本をNHKブックスで鋭意制作中です。その中で、どうしても掲載したい写真があり、お持ちの方がいらっしゃればと思いまして。
写真は二つあり、一つは京都の檀林寺、もう一つは福岡の宗像神社です。
なんのために載せるかと申しますと、前者は、渤海国使の観相説話との関連で、その初例として、「文徳実録」に檀林皇后と呼ばれた橘嘉智子が出てくるからです。
後者は、源氏の出てくる唐物との関わりで、唐物欲しさのあまり、宗像大宮司に仲介させて唐物を買い求めた藤原実資の話が出てくるからであります。
大変お手数をおかけします。どなたかいらっしゃれば嬉しいのですが。
無論、お礼は…。

ゼミメンバーは御協力を。

No.5935

 石浜さん、お久しぶりです。

 檀林寺はもとより、京都の寺院の写真でしたら、山田先生御夫妻に声をかければ、すぐに送信して下さるのではないでしょうか?

 宗像神社は、2004年夏のゼミ旅行の際に、ゼミメンバーのほとんどが、博多駅集合前、早朝に見学したところなので、どなたか良い写真をお持ちなのではないかと思います。
 本にもよりますが、NHKブックスなら、「提供」とか「撮影」とか、写真にクレジットを入れていただけるだけで提供者は大満足だと思います。

 ※やはり、来年の出版界は『源氏物語』で盛り上がるのでしょうか?

☆ 神戸大学の市沢哲先生より、御高論「一四世紀政治史の成果と課題-社会構造の転換期としての一四世紀をどうとらえるか-」(『日本史研究』540号)を御恵送いただきました。
 市沢先生にあつく御礼を申し上げます。

Re: 皆様にお願い

山田邦和
No.5938

私をお呼びでしたか?

檀林寺の跡の石碑は嵯峨野の野々宮神社の横の竹藪にあります。
http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/uk020.html
写真を提供することは可能なのですが、残念ながら竹藪の中で光線がたいへん悪く、字がほとんど読めません。上記の京都市歴史資料館のページの写真も、字が潰れております。

なお、嵯峨野には現在、「檀林寺」という寺院があります。これを平安時代の檀林寺そのものだと誤解しておられる向きもありますが、実は昭和39年に新造された寺で、良く言えば平安時代の名刹の廃絶を惜しんで復興した、といえないことはないのですが、悪く言う人ならば平安時代の名刹の名前の僭称だ、とおっしゃるでしょうね。拝観料を払って中に入ると、国宝級・重文級と自称する「宝物」が所狭しとおかれており、目が点になります。それについては、こんなことを言っている人もいます↓
http://homepage2.nifty.com/temple-walker/kyoto/danrin-ji/index.htm
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0504/050411-2.html
このお寺の写真も提供はできますが、歴史的にいうと上述のような事情の上、平安時代の檀林寺とは場所も異なっているので、その写真を使用することは誤解を増幅させる結果となるでしょうね。

宗像大社は、さがせば出てくる、かも?・・・・

Re: 皆様にお願い

鈴木 潤
No.5940

宗像大社の写真については、佐賀ゼミ旅行の際に撮った写真が、僕以外の方が撮られたものも含めて何点かあります。
お送りしましょうか?

スナップ写真ばかりなので使えるかは…わからないです。

Re: 皆様にお願い

No.5955

皆様、ありがとうございます。
それでは、鈴木さん、お借りしてもよいですか?
〒150-8081 渋谷区宇田川町41-1NHK出版石浜哲士あてにお送りください。

山田先生、こうなると、あまり使いたくないですね。検討します。
ありがとうございました。

秋の古本まつり

No.5931

ご無沙汰しております、臨川の薗田です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今年も恒例の「秋の古本まつり」に出店いたします。
期間のうち2日間は私も会場におります。皆様どうぞこの機会にお越しくださいませ。

【秋の古本まつり】
   期間:10/31(水)~11/4(日)
   於:知恩寺境内

ちなみに開店時の小社ブースの有様は、一部で「臨川の戦い」と呼ばれているそうです・・・。


それから宣伝ばかりで恐縮なのですが、8月に吉村和真先生(近代史)・田中聡先生(古代史)・表智之先生(近世史)の共著『差別と向き合うマンガたち』を上梓いたしました。9月20日毎日新聞夕刊にて夏目房之介先生にも高評いただいております。ぜひ、お手にとってご覧いただけますと幸いです。

秋の『吾妻鏡』

岩田慎平
No.5933

 薗田さん、おひさしぶりです。お元気ですか。いろいろと狙っている本もありますし、【秋の古本まつり】は、ぜひ伺いたいと思います。

 さて、次回の『吾妻鏡』のご案内です。体育の日ですが、開催します。
 日時:10月8日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』寛喜元年九月十七日、十月二十六日、十一月二十七日、十二月四日、十七日、二十九日の各条
         寛喜二年閏正月七日、二十六日、二月六日、八日、十九日、三月二日、十一日、十六日、十八日、二十九日、四月十一日、五月五日、六日、十四日、二十一日、六月九日、十八日、二十八日、八月二十一日、十一月六日、七日、十三日、十二月九日条
 (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 なお、10月は15日、22日、29日と開催予定です。

元木先生、安芸厳島社に立つ。

No.5927

 本日夜8時からNHK総合で放送される「探検ロマン世界遺産」のテーマは安芸厳島神社。厳島神社といえば平清盛、平清盛といえば元木泰雄先生、というわけで、元木先生が御出演のはずです。
   http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr091.html 参照のこと。

 遠方から京都府庁の近くにお出かけの予定の方は録画の御用意が必要だと思います。

いま清盛と日本史研究会例会。

No.5928

 深夜にいたって、録画を拝見。
 清盛自身がみずからの厳島社殿造営の意図を語っているかのように思えたのは、私だけではないでしょう。
 宮島対岸にある厳島社の外宮にあたる地御前社が取り上げられなかったのが残念でしたが、これは世界遺産の対象外だからなのでしょうか。
 地御前社については http://www.enjoy.ne.jp/~yamahid1/ohanashi62.htmを参照。
 ただ、対岸に江波という地名のあることを知ったのは収穫。これは江波さんの名字の地だと思うのですが如何?

 日本史研究会の例会。気をつけてはいたのですが、いざ始まってしまうと贅言を弄すること多く、時間をオーバー。体調のこともあって、御迷惑をおかけいたしました。ただ、司会者の御配慮で討論の時間に補足させていただいたので、何とか意は尽くすことが出来たのではないかと思います。
 元木先生のコメントによって、「研究」としての位置づけをしていただいたこと、例によって大変ありがたく存じました。そして、感激したのは、上横手雅敬先生がお出で下さり、最後に貴重な御意見をいただくことができたこと。私はこの例会報告を自らの研究生活の一つの区切りのように考えておりましたので、大変うれしく、光栄に思いました。
 ご発言を頂いた美川先生・山田先生・大村先生をはじめとする研究者の方々、ご参会の皆様、企画運営を担当された研究委員のお二人にあつく御礼を申し上げます。
 なお、懇親会では、気持ちが緩んでいろいろ申し上げましたが、例のごとくお忘れ下さいますように(笑)。

 ☆ 樋口州男先生・錦昭江先生の御連名で、ことばの中世史研究会編『「鎌倉遺文」にみる中世のことば辞典』(東京堂出版)を御恵送いただきました。
 事例とともに参考文献もかがけられていて、これは史料の読解に、とても重宝しそうです。中世前期を専攻する院生・学部生はもとより研究者も必携。
 樋口先生・錦先生にあつく御礼申しあげます。

 ★ 平成20年度共同研究の参加について、御返信を頂いていない現共同研究員の方、早急に御連絡をお願いいたします。

お疲れ様でした

No.5929

 野口先生、29日はお疲れ様でした。
 圧倒的な事例によって、憶測で築かれてきた通説を根底的に否定された、まさに重厚なご報告でした。
 幕府成立史、さらに幕府の意義の再検討が不可欠になったと思います。
 当方も、武士政権、幕府成立史を検討する上で、大きな指針を得たように思われました。ご報告に準備段階も含め、立ち合わせていただいたことに心より感謝申し上げます。有難うございました。
 それにもかかわらず、何とも不十分なコメントで大変失礼しました。申しなく存じます。
 幕府成立に関する部分、やや冷静さを失してしまい、端折ってしまったのでわかりにくくなってしまったと思います。幕府に関して、「王権」との関係を説く方々がおられるのですが、一部の方はあまりに京の王権と幕府を結びつけ、また一部の方は幕府の独自性を「王権」と評価されるておられます。
 前者の場合には、東国における自力救済と調停を通して形成された幕府の相対的な自立をあまりに軽視しているし、後者の場合は本来幕府も依存してきた京の「王権」と、幕府の権力との相違・差異を見落としている、その克服という点で、野口先生のご報告は有意義であるといったことを申すつもりでした。
 この場を借りて申し添えさせていただきます。

●『探検ロマン世界遺産』
 テレビ出演の件、スポットコマーシャルみたいなものですね。おまけに早口で、何を言ってるのかわからないとばかり、字幕つきでございました(笑)。
 当初はレポーターの方との会話の形式だったのですが、話が弾ます、切れたディレクター氏が自ら矢継ぎ早に質問され、こちらもテンションが上ってきた段階でしたので、余計に早口と相成りました。
 もっともその応答もかなり食い違った部分もありまして・・・・
ディレクター氏「平氏政権が続けば、鎌倉時代とまったく異なる、海に開かれた国家になっていたのですね?」
当方「鎌倉時代も、朝廷では西園寺家が中心になって大規模な貿易をしていたし、幕府も貿易に関与しておりました。歴史には必然性がありますから、そんなに違わなかったのではないかと思います。」
D氏「でも、朝廷を挙げた国家貿易なら違ったのでは?」
元木「政治次元の交流に発展した可能性はありますね。でもそうなったら蒙古のもっと激 しい攻撃を受けたかも・・・」
D氏「・・・・・」(困惑と怒りで絶句)
元木「いやあ、これだから歴史家の話は面白くありませんね。この点が面白おかしい話を断定的に話される小説家と違うところですよ」(フォローにもならず、ただ苦笑)
 今度こそ、NHKから二度とお呼びはかからないでしょうね。
 冗談はともかく、レポーターも含め、スタッフの方々は、1ヶ月以上にわたり、厳島に滞在し、弥山の山頂に立てこもったり、社殿が最も美しく波に映える瞬間を追い、神事の展開を取材していたわけで、当方のように一日だけ参加したものはあの程度の出番になるのも当然かなと思います。ちなみにレポーターの岡田さんは、その間ずっと同じ柄の服を着て同じ髪型で通していたようです。なにごとによらずプロは大変です。
 
● 近藤好和先生上洛情報
 来る10月23日火曜日、近藤好和先生が上洛されます。
 18時半より、先生ごひいきの西木屋町蛸薬師の「大漁」という魚料理店で懇親会です。
先生のごひいきということですから、ヴォリュームは推して知るべし(恐るべし)、ですね。
 そこには先生の写真・サインが飾られているそうです。
 これに関して、先ほど井上満郎先生より、「魔除けではないのか」とのご指摘を頂きました。
 参加ご希望の方は、幹事の山岡さんまで、よろしくお願いします。

Re: 元木先生、安芸厳島社に立つ。

No.5930

 野口先生のご講演も拝聴できず、元木先生のテレビ出演も見逃した、魔除けの近藤です。

 さて、大漁は、じつは私の知り合いのパワーリフティング関係者の馴染みの店で、先日、はじめて行ったときに、パワー関係者であることを告げると、色紙へのサインと写真をねだられました。店内に飾られているかどうかは定かではありません。それはともかく大漁は、新鮮で美味い魚を安く食べられる所です。刺身を中心にメニュー品目は200を越えるでしょうし、そのなかで値段も1000円を超えるものはほとんどありません。確か鱧の刺身(刺身です!)が900円ではなかったかと思います。店内も広く、大人数でも大丈夫です。

 ちなみに翌日の24日は、午前中は春日大社の武具展、午後は京都に戻って京博の狩野永徳展を見に行きます。同行したい方はご連絡下さい。

 では、山岡さん、お手数ですが、幹事よろしくお願いいたします。まずはメールをいただけませんか?

懇親会のご案内。

No.5932

>近藤先生
 御無沙汰をしております。
 今回、幹事をさせていただくことになりました。
 何卒よろしくお願いいたします。
 先程は、早速にもお返事いただき、ありがとうございました。
 お魚は大好きですので、「大漁」楽しみにしております。
 
 懇親会に参加ご希望の方は山岡までご連絡ください。
↑の名前には大学PCのアドレスを入れておきましたが、山岡の携帯電話アドレスをご 存知の方は携帯までご連絡下さい。
 来週月曜日(10月8日)までにご連絡いただければ幸いです。
 
 

『古代文化』第59巻第2号が出ました。

No.5926

 九月になって、涼しくなれば体調も整い、仕事も捗ることだろうと期待していたのですが、連日の猛暑で逆に体調は崩れ、仕事は増える一方といった有様。月末締切に音を上げているところに、さらに来年度に向けての書類が押し寄せてきました。

 しかし一方、関係者のなみなみならぬ御努力によって、困難を克服して着々と前進しているものもあります。その一つが季刊として再スタートした『古代文化』。本日、第59巻第2号が届きました。
 今号の日本文献史学関係の論文として特筆すべきは、巻頭を飾った山下克明「陰陽道の成立と儒教的理念の衰退」です。当該ジャンルの第一人者による、陰陽道に関する重要な指摘に満ちた大変な力作。江波さんは必読ですよ。
 そして、〈書評〉山岡瞳「美川圭著『院政-もう一つの天皇制-』」も掲載されています。前号の岩田君に続いて、山岡さんも学会誌にデビューされたというわけです。
 蛇足ながら、次号には拙稿「閑院内裏と「武家」」が掲載される予定。これは、科学研究費補助金による研究課題「閑院内裏の政治史的研究」の成果発表の一環です。
 なお、本日届いた『古代文化』の「書棚」の欄には、拙著『源氏と坂東武士』(吉川弘文館 歴史文化ライブラリー234)を取り上げていただきました。短文ながら、著者の意図を的確に汲み取っていただいた内容で、こういう紹介に接すると、執筆のし甲斐があったと、嬉しい気持ちになります。

 昨日の『台記』研究会では、元木先生、美川先生をはじめ、御出席の方々から貴重なコメントを頂き、ありがとうございました。

たくさんの文献・資料をいただきました。

No.5925

 京都もようやく、長い夏を脱したような気配です。
 国立歴史民俗博物館の高橋一樹先生より、先生の関係された企画展の図録、歴博の刊行物や、御高論所収の論文集、御編著など、たくさんの貴重な文献・資料を御恵送いただきました。

 ・歴博企画展図録『西のみやこ 東のみやこ-描かれた中・近世都市-』
 ・『歴博』第142号(特集 湯屋・風呂屋)
 ・高橋一樹編『歴史研究の最前線Vol.8 史料の新しい可能性をさぐる』(総研大 日本歴史研究専攻・国立歴史民俗博物館)
  ・柳原敏昭・飯村均編『御館の時代』高志書院(総論として高橋先生の「城氏の権力構造と越後・南奥羽」を収録)
 ・矢田俊文・新潟県立歴史博物館編『新潟大学大域プロジェクト研究資料叢刊Ⅸ 越後文書 宝翰集 毛利安田氏文書』新潟大学
 ・矢田俊文・新潟県立歴史博物館編『越後文書宝翰集 古文書学入門』新潟大学人文学部地域文化連携センター

 高橋先生にあつく御礼申し上げます。

平成20年度共同研究員について

No.5922

 宇治をテーマにした研究を継続するために、来年度の研究所共同研究助成を申請したいと思います。現在、この共同研究に参加されている方で、来年度は辞退される意向の方は御連絡下さい。
 新規の参加については、当方より要請させていただく形を取りたいと思います。

 なお、継続して共同研究に参加されることを希望される方は、申請書作成のため、来年度の個々の研究の「概要」・「計画」・「方法」について、今月末までに当方の研究室あてにE・メールにてお知らせ下さいますように、お願いいたします(【情報処理】班は不要です)。間に合わない場合は、辞退扱いにせざるを得ないことになりますので、重ねて宜しくお願い申しあげます。

 ちなみに、本年度(平成19年度)の共同研究メンバー(研究所共同研究員)は、以下の方たちです(姓のみ・敬称略)。
 【文献史学】佐伯・岩田・佐藤・長村・辻・坂口・樋口
 【国文学】田中・雨野
 【考古学】大原
 【情報処理】鈴木・永富

次回の『吾妻鏡』

No.5924

 昨日は後期の再開後、最初の『吾妻鏡』でした。秋からも『吾妻鏡』講読会をどうぞよろしくお願いします。参加者随時募集中ですので、興味のある方はまずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。
 次回のご案内です。

 日時:10月1日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』安貞三年(寛喜元年)正月十三日、十五日、二月二十日、二十一日、三月二十六日、九月四日、九日、十日、十七日、十月二十六日、十一月二十七日、十二月四日、十七日、二十九日の各条
 (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 なお、10月は1日、8日、15日、22日、29日と開催予定です。

◆それから、野口先生がご講演されます日本史研究会の九月例会につきまして、勝手ながら再度お知らせです。

        日本史研究会 九月例会
   「京都からみた東国武士の展開と鎌倉幕府の草創」

 近年の中世東国武士研究は、武士発生期以来の東国武士と京・王権との関わりに注目し、在地のみで完結しない東国武士の存在形態を明らかにした。しかし一方、鎌倉幕府に対する評価においては、京都と対立する側面のみをとらえて、公家の圧制に抵抗して成立した政権とする理解が未だに強く、それは東国国家論や二つの王権論の論拠となっているように思われる。そこで本例会では、承平・天慶の乱以後における東国武士の存在形態について、彼らが京都との間に構築した政治的な諸関係を踏まえて検証し、それを前提として鎌倉幕府成立の意義を再検討したい。

  日時:9月29日(土) 13:30~17:00
  場所:機関紙会館5階会議室(京都市上京区新町通丸太町上ル東側)
     (地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩五分、市バス府庁前下車すぐ)

  報告   :野口実氏(京都女子大学) 「東国武士と京都」
  コメント :元木泰雄氏(京都大学)