書評会のご案内(再掲)

No.5852

 先日もご案内致しましたが、開催時間等の調整が付きましたので、再掲致します。
 野口先生の『源氏と坂東武士』ご出版を記念して、書評会を開催することとなりました。武士論研究の今後のより一層の活性化のため、日頃なかなか機会が持てない意見交換のため、みなさんで大いに活発な議論を交わしましょう。

 ◇ 野口実著『源氏と坂東武士』出版祝賀の書評会 ◇

 日程  8月28日(火)
 時間  15:00~
 会場  京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)
 書評会の形式  著者である野口先生を囲んで参加者による談論。ただし、内容の概括と問題提起のため担当者を配する。
 担当者  生駒孝臣氏

 担当者の生駒先生は畿内武士のご研究の第一人者です。また、当日は元木泰雄先生にもご臨席いただけることになっております。両先生には今回の書評会の趣旨にご賛同頂き、快くお引き受け頂きました。
 今回は夏休み中ということで平日開催と致しましたが、みなさまどうぞご都合をお合わせのうえ、奮ってご参加ください。よろしくお願いいたします。

御批判と御教示をお願いいたします。

No.5854

 拙著の書評会の開催を企画して下さり、たいへん有り難く存じております。多くの皆様から、忌憚のない御批判と御教示を頂くことが出来れば幸いとするところです。宜しくお願い申しあげる次第です。
 
 ☆ 本日、三浦一族研究会(事務局は横須賀市役所 文化振興課内)より、同会編集・上杉孝良著『改訂 三浦一族-その興亡の歴史-』(発行 横須賀市)と『三浦一族研究』第11号を御恵送いただきました。
 世に○○一族研究会とか△△顕彰会は沢山あり、なかには学問的姿勢を拒絶したと思わざるを得ないものも見受けられます。それに対して、この三浦一族研究会は学術研究・社会教育・地域振興の三拍子揃った素晴らしい組織だと思っています。
 このたび上杉孝良先生(横須賀市史専門委員・横須賀市文化財専門審議会委員)によって上梓された『改訂 三浦一族-その興亡の歴史-』は、地元からの視点に立ちながらも、近年の学術研究の成果をしっかり取りこんだ実に優れた内容の本です。
 三浦一族研究会に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 本日、東京大学史料編纂所の高橋慎一朗先生より、御高論「中世寺院における僧坊の展開」(小野正敏ほか編『中世寺院 暴力と景観』 高志書院)を御恵送いただきました。
 高橋先生にあつく御礼を申し上げます。

基礎演習Ⅰレポート受領しました。

No.5848

 >現代社会学部基礎演習Ⅰ履修のみなさんへ

 7月末締め切りのレポート全員の提出を確認いたしました(ただし、評価表の添付を忘れた人3名)。
 それでは、楽しい夏休みをお過ごし下さい。

千葉氏の研究

No.5850

 『源氏と坂東武士』の「あとがき」にも書きましたが、私が歴史の研究に志した契機は中世の千葉氏にあります。
 20世紀の最後の年に千葉を離れ、『千葉氏の研究』(名著出版)という論集の編集の仕事を済ませて、千葉氏(ちばし)のことはひとまず終了かと思っていたのですが、やはり強縁は断ちがたく、慈光寺本『承久記』の「紀内殿」や閑院内裏造営等々、面白そうな課題がつぎつぎと立ち現れて、千葉氏については、どうやら一生の研究対象としなければならないようです。
 千葉の地元にも、たくさん千葉氏を研究されている方がおられるのですが、その中でとりわけ中世後期に関する研究で私が最も信頼しているのが、現在、県立浦安南高校に勤務されている外山信司先生です。
 本日、その外山先生から御高論「戦国期千葉氏の元服」(佐藤博信編『中世東国の政治構造 中世東国論 上』岩田書院)を御恵送いただきました。千葉氏の妙見信仰について、それが、各時代の千葉氏宗家を正当化するためのイデオロギー装置として作り出されたものであることを「元服」儀礼を通して具体的に明らかにした好論です。
 中世後期の軍記を研究対象にされている国文学研究者の方たちにも、ぜひお読みいただきたい内容。ちなみに、外山先生は大学で日本文学を専攻された方です。
 外山先生に、あつく御礼を申し上げるとともに、ますますの御活躍をお願いする次第です。

【追記】そういえば、私も千葉氏に関して、おそくとも日本史研究会大会前までに刊行される予定の入間田宣夫・白根靖大・峰岸純夫編『中世武家系図の史料論』( 高志書院)に「千葉氏系図の中の上総氏」という拙文を発表いたしております。
 この本の詳細については、また後日お知らせしたいと思っています。

巡礼記研究会第4回研究集会

No.5847

ご無沙汰しております。大橋直義です。
突然の投稿で恐縮ですが、また告知をさせてください。
本年も下記のとおり研究集会を行います。ことに本年は国文学のみならず美術史学・文化人類学方面からのご発表もあるというバラエティに富んだ内容となりました。

巡礼記研究会 第4回研究集会 共催 慶應義塾中世文学研究会

会場  慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎311番教室
交通  JR山手線田町駅/都営浅草線・三田線三田駅徒歩10分 
日時  2007年 9月8日(土) 午後1時~午後6時

[研究発表]
田光美佳子氏 東京藝術大学大学院生 「東大寺縁起絵」考
小助川元太氏 呉工業高等専門学校 醍醐寺所蔵『某僧年譜』考
中山和久氏 慶應義塾大学非常勤講師 四国遍路の初期展開 ─八十八ヶ所の成立まで─
[講演]
小峯和明氏 立教大学 五台山逍遥

来聴歓迎(事前申し込み不要)

連絡先
108-8345 港区三田2-15-45 慶應義塾大学文学部 岩松研吉郎
tel 03-3453-4511 内線 23093 ダイアルイン 03-5427-1175
fax 03-5427-1578

E・メールの送受信について、お願い

No.5846

 数ヶ月前に学会事務局に送った書評原稿について受領の知らせが届かない一方で、出版社に依頼して海外に送ってもらった拙著がちゃんと届いたという知らせが届いたりしている今日この頃、私こと、目下、外部との情報交換にもっとも威力を発揮しているメールやネットの機能が損なわれつつある状況にあります。
 毎年、当方自宅のPCは、夏が近づくと不調になって画面が真っ暗になってしまう前歴があり、また以前、無線ランが繋がらないのでルーターを交換したことがあります。今回は後者の症状と同様に、しばしば送受信機能が損なわれるわけですが、ワイヤレスネットワークの接続表示が出ますから、モデムやルーターに原因があるわけではないようです。
 PCのことはサッパリ分からないので、トンチンカンなことを言っているのかも知れませんが、要するに当方にメールをお送りいただいても、接続不可で、すぐに拝読できない可能性があるということです。
 したがって、メール送信に際しては大学研究室宛に送信をお願いいたします。自宅PCが正常作動している限り、自宅にも転送されます。
 とはいえ、大学には夏期休業の期間もありますので、お急ぎの御用でメールを送信しても返信がない場合は別の手段を講じていただくようにお願いいたします。
 郵便や電話のレベルなら、こんなトラブルはあり得なかったのですが、例によって鈴木君頼みです。
 
 ちなみに、学会事務局に送付した書評の件ですが、依頼原稿を送って到着の知らせが届かないのに対して、頼まれた側が受け取ったかどうか問い合わせるというのも可笑しな話ですし・・・、とはいえ、あるいは本当に郵便の事故か何かで届いておらず、先方としては遅延はしていても業界のならいだからと催促を遠慮されているのかも知れません。いずれ、こちらから、葉書ででも問い合わせてみるのが穏当な対応かも知れません。
 しかし、その返信が来なかった場合は・・・?考えすぎですね。

ヤギの仕業でしょうか

No.5851

>野口先生
 「こちらから、葉書ででも問い合わせてみるのが穏当な対応かも知れません。しかし、その返信が来なかった場合は・・・?」というのは、もはや黒ヤギさん・白ヤギさんの世界ですね。お互いのお手紙を食べるのも困りものですが、それもせめて読んでからにしたらいいんですけどね。

ゼミメンバーへ、蔵書捜索のお願い。

No.5842

 眼鏡をかけながら眼鏡を探していたりする今日この頃ですが、そんな調子で、本来、研究室か自宅にあるべき下記の本を探しています。
 ① 貫達人・川副武胤『鎌倉廃寺事典』
 ② 京都国立博物館で2001年に開催された『菅原道真公1100年祭記念 北野天満宮神宝展』の図録
 前者は研究室入って正面に位置するガラス書棚の左端にあったのを記憶しているのですが、このところ所在不明。後者は購入の記憶あるのみです。
 貸し出しノートに記載はないので、どこかに隠れている可能性が高いものと思われます。ゼミメンバーでお気づきの方がおられましたら、宜しくお知らせ下さい。

 >岩田君・長村君・山岡さん
 『伝説の将軍 藤原秀郷』の誤植箇所ですが、月末までと申しましたが、30日の『吾妻鏡』の時までにお知らせいただけると助かります。

見つかりました&昨日の『吾妻鏡』と例会

No.5845

 上記のうち①は岩田君が研究室にお出でになるやいなや見つけ出してくれました。②はA4の大判のはずなのに依然行方不明です。
 ①には便利で大きな鎌倉の地図が付録についていますので、さっそくコピーして『吾妻鏡』講読のメンバーに配布しました。
 今回は岩田師範による前期の総括で、在京武士の一員と思われる右兵衛尉為成の娘の「舞女微妙」や古郡保忠・由利維久・法眼弁覚らが俎上に上りました。これだけで3時間。のこったテーマはまた別の機会に致しましょう。
 続いて18時からは例会。小野さんの卒論中間報告「『吾妻鏡』にみる鎌倉幕府における女房の役割について」です。鎌倉幕府は男だけの世界のようなイメージがあり、これまで、この分野が等閑にされていたのを痛感させられました。
 京都の宮廷に仕える女房については、これまた平安文学の世界で形作られた固定的イメージがありますから、鎌倉幕府で女房を追究することは女房の機能を客観視するうえで有効な方法と思われ、秋に予定されている2回目の報告までの研究の進展が期待されます。

 『伝説の将軍 藤原秀郷』の誤植箇所ですが、長村君・岩田君に御精読いただいて、たくさん発見できました(下記>>No.5836に追記)。ありがとうございました。しかし、たくさん見つかるというのは、なんとも情けない。

筆記試験・レポート・校正

No.5835

 先週実施した「総合教育科目7B」の採点がようやく終わりました。つねづね思うのは、答案こそが最良の授業評価の資料であるということです。
 持ち込み不可であるにも拘わらず、B4の表裏にびっしりと書かれた答案を読んで感じたことは、この5年ほどの間に、学生さんたちの社会認識のあり方に大きな変化があったのではないかということでした。「前提」が異なることになると、講義の材料選択も最初から考え直さなければならなくなります。

 現代社会学部「基礎演習Ⅰ」のレポートは月末締切ですが、すでに提出者あり。先陣を切ったのは、「やはり?」関東出身のMさんでした。
 なお、提出にあたっては、報告に対する評価票の添付をお忘れなきように。

 本当は科研費による研究論文や昨年から持ち越しになっていて御迷惑をお掛けしている書評などの執筆に取りかからなければならないのですが、目下、論文集掲載の2つの論文(一つは旧稿の再録)の校正に追われております。やむを得ない中断を重ねるうちに双方の内容が錯綜・混乱して困ります。

 締切を超過して御迷惑をお掛けしている原稿がある一方、学会事務局に速達でお送りしたにも拘わらず、受け取りの返信もないというケースもございます。あの書評は、いつ陽の目を見ることになるのでしょうか?もとより内容は心許ないのですが、著者と献本してくれた出版社に申し訳ないような気分です。
 発送したのは3月10日でしたから、もう4ヶ月以上経過したことになります。
 また、仕事の順番を間違えてしまったようです。

 ☆ 本日、東海大学の落合義明先生より、御高論「中世鎌倉名越の律宗寺院-東栄寺を中心として-」(『戒律文化』5)を御恵送頂きました。
 落合先生にあつく御礼を申し上げます。
 なお、落合先生は、9月に開催される中世都市研究会において、「中世武蔵国における宿の形成」と題する御報告をされますが、その中で畠山武士団と入間川の関係について言及されるとのことです。

【追記】本日(27日)、広島工業大学附属高校の加栗貴夫先生より、御高論「奥州合戦をめぐる諸相-鶴岡八幡宮・旗・奥州合戦祈祷-」(『青山史学』25)を拝受いたしました。
 たいへん興味深い内容で、個別武士団における嫡宗権の表象としての家紋成立の問題とか、法住寺合戦における院方の祈祷による武装の問題などが想起されました。
 加栗先生にあつく御礼を申し上げます。
 なお、御書信によると、加栗先生は青山学院大学史学科の御出身で、在学中、院生として、先月、公開講座にお出で頂いた中澤克昭先生や、鎌倉ゼミ旅行でお世話になった岡陽一郎先生がおいでになったということです。
 ちなみに、この掲示板はよく御覧いただいている由。
 広島と言えば、当方のゼミメンバーには、広島大学大学院に進学した尻池さんがおられ、また、私の大学院時代の同期の友人は広島の出身で、地元に戻って公立高校の教諭をしておられました(現在は岡山にお住まいです)。
 いずれにしても後輩の御活躍は嬉しいものです。
 加栗先生、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

『伝説の将軍藤原秀郷』初版暫定正誤表

No.5836

 論文の校正のほかに当面の課題としてあるのは、重版が決まった『伝説の将軍 藤原秀郷』の誤植訂正の作業です。
 ゼミメンバーの何人かには、直接お願いし、すでに結果の報告をいただいた方もおられるのですが、お気づきのところがあれば、月末までにお知らせ頂きたくお願いいたします。
 なお、これまで気のついた、どうしても正誤訂正を要する箇所は以下のとおりです。

p14  7行目 (誤)高田実・戸田芳実氏→(正)高田実氏・戸田芳実氏
p18  系図1中の人名 (誤)滴→(正)適
p90  1行目 (誤)『江都督願文集』→(正))『江都督納言願文集』
p100 4行目 (誤)子息時頼→(正)嫡孫時頼
p106 6行目 (誤)両総に大勢力→(正)圧倒的な勢力
p136 表4「位階・官職・その他」の欄の4行目 (誤)宇都宮権守宗綱女
    →(正)母宇都宮権守宗綱女
p142 6行目 (誤)宰相局→(正)小宰相
人名索引 ⅱページ か行に「小宰相」を追加  さ行から「宰相局」を削除
【追加】
p77  うしろから3行目 (誤)六月→(正)閏五月
p97  (b)の4行目 (誤)食め煩い→(正)めし煩い
p111 12行目 (誤)蹴鞠→(正)歌鞠
p145 10行目 (誤)軍事貴族とし活動→(正)軍事貴族として活動

Re: 筆記試験・レポート・校正

鈴木 潤@オーストラリア出張中
No.5841

あと一週間日本に戻れない。(戻りたくない?)鈴木です。
郵便に関してですが、結構な確率で事故があったりします。成績発送でも年に2回くらいは学校内で未達のものがでてきます。簡易書留や配達記録はネットでも見られます。もしかしたら本当に届いていないのでは?と思い書き込みました。

就活の際に書留は相手に嫌がられるから使わない方がいいという話も聞いた事がありますが、実際はどうでしょうか…。

永富さん・鈴木君、おめでとうございます。

No.5834

 とうとうというか、ようやくというか、御婚約の由。おめでとうございます。
 もう、大方のゼミメンバーは御存知のことだったと思いますが、本日、永富さんより直々に正式な御報告を頂きました。
 なお、鈴木君は目下、オーストラリアに遠征中とのこと。
 挙式・披露宴は来春に予定されています。
 何はともあれ、おめでとう御座います。
 永富さん、お土産、ありがとうございました。

 本日は、共同研究室で『台記』研究会が開催され、長村君が「木曾義仲の畿内近国支配と内乱期在京武士社会」と題する報告をされました。報告と討論で熱のこもった一時を過ごして、ふと時計を見ると3時間が経過しておりました。
 長村君にはぜひ、とりあえず前半部分を論文化して頂きたいと念じております。鎌倉幕府成立史研究に大きなインパクトを与えるものと期待されます。
 研究会の後は「里」で一席。研究会参加者のほぼ全員が顔を揃えて賑やかな宴となりました。
 元木先生、お土産をありがとうございました。

 30日の『吾妻鏡』講読会、卒論中間報告にも多くの御参加を期待するところです。

 重なりますが、永富さん・鈴木君、本当におめでとう御座います。
 当ゼミ初の「快挙」です。祝着至極。
 管理人のお二人が夫婦になられることで、このHPも永遠に不滅でしょう。

Re: 永富さん・鈴木君、おめでとうございます。

岩田慎平
No.5839

 遅くなりましたが、永富さん・鈴木君、御婚約おめでとうございます。お二人のご多幸をお祈り申し上げます。
 そもそも私が当ゼミに参加できるようになったのは、この掲示板を見たからでありますが、いまも日々いろんな方々がご覧になるこの掲示板を維持してくださるお二人には、感謝の言葉も言い尽くせません。今後ともよろしくお願いいたします。

軍記・語り物研究会大会のご案内

源 健一郎
No.5830

ご無沙汰しております。皆さんのご活躍、当HPを通じて、よく拝見しております。
さて、今夏、奈良大学にて、軍記・語り物研究会大会が行われます。
告知のために、場所をお借りすることをお許し下さい。

***軍記・語り物研究会 2007年 大会***

    2007年8月23日(木)~25日(土)
    第一・二日目会場 奈良大学 本部棟四階 大会議室

第一日目 シンポジウム 14:00~17:00
 軍記物語と城郭―柵・館・城をめぐって―
  基調講演「考古学から見た城と戦い」奈良大学 千田嘉博氏
  関連報告「文献史料からみた城郭概念」國學院大學(兼) 菱沼一憲氏
      「城郭をめぐる戦いとその表現」愛知教育大学 今井正之助氏
             コメンテーター 元京都女子大学 笹川祥生氏
                     中京大学 徳竹由明氏
                     日本学術振興会特別研究員 和田琢磨氏

第二日目 研究発表 10:00~16:30
 ニューヨーク公立図書館スペンサーコレクション蔵『祇王物語』絵巻の位置
                     九州大学大学院生 森誠子氏
 『菅芥集』所収願文考―笠置寺関係願文を中心に―
                     日本学術振興会特別研究員 中川真弓氏
 『太平記』終末部の一考察        京都大学聴講生 森田貴之氏
 『陰徳太平記』成立過程再考       台湾立徳管理学院 山本洋氏
 平家物語と南都炎上―延慶本の周辺―   帝塚山大学 小林美和氏

第三日目 実地踏査「東大寺諸堂を巡る」 9:30~12:00
 行 程 東大寺図書館・大仏殿・俊乗堂・法華堂・二月堂他
 ご案内 東大寺塔頭清凉院御住職 森本公穣師
 参加費 一,五〇〇円(事前申し込みが必要)


軍記・語り物研究会そして史料講読会

No.5831

 源先生、お久しぶりです。ちょうど軍記・語り物研究会からも郵便物が届きましたので、案内を書き込もうかと思っていたところでした。
 つねづね軍記研究と中世考古学の連携の必要性を感じておりましたので、第一日目のシンポジウムは極めて有意義な好企画だと思います。

 ちなみに、郵送されてきた大会案内には運営委員の被選挙人名簿と投票用紙が同封されていましたが、そこには当ゼミ古参有力メンバーのお名前が!
 
 さて、昨日の『吾妻鏡』講読会ですが、前半は夏休みの勉強会について長村君から御案内を頂きました。『台記』研究会での報告(「木曾義仲の在京」)をひかえている中で、詳細な資料(「俺たちに夏休みは無い!!」)を用意していただき、長村君には大いに感謝しております。
 本日、ご本人は明日の準備に没頭中のことと思いますので、代わって概略をお知らせしておきますと、

  講読対象史料:中山法華経寺文書「双紙要文」紙背文書
  日程:9月4日(火)~6日(木)
  担当者:長村君・岩田君・山岡さん・米澤君
  ※ 講読史料のコピーは野口研究室に用意してありますので、参加希望者はお申し出下さい。
 閑院内裏や蓮華王院の造営、千葉氏の大番役、下総千葉寺の住僧から渡宋を経て九条家の堂僧として法印にまで上り詰めたが幕府転覆を企てて捕縛された了行の話などが出て参ります。

 なお、来週30日(月)の『吾妻鏡』は、岩田師範による前期の総括。興味深いテーマが目白押しです。すでに師範が用意してくれた資料は野口研究室にあります。
 『吾妻鏡』終了後は小野さんの卒論中間報告です。

 ☆ 愛知学院大学の福島金治先生より、御高論「真福寺所蔵『将軍次第』の翻刻・紹介」(科研費報告書『中世寺院の知的体系の研究-真福寺および勧修寺聖教の復原的研究-』研究代表者 阿部泰郎)を御恵送いただきました。
 『吾妻鏡』と同時期の書写本で、南都で記録された将軍の列伝。頼朝の配流先・国地頭・政子の地位等々について、興味深い記事と分析が目白押しです。
 福島先生に、あつく御礼を申し上げます。

次回の『吾妻鏡』講読会

岩田慎平
No.5832

 上で野口先生よりご案内いただきましたが、次回の吾妻鏡講読会は通常の講読を一旦お休みにして、岩田のほうでネタをご用意いたしましたので、それを読んでみたいと思います。参加者の皆さんは、お配りした資料をざっと下読みをしておいてください。使用する資料は野口先生の研究室にてお預かりいただいております。必要な方はお申し出いただきたいと思います。

 日時:7月30日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室

 吾妻鏡講読会は、貴重なお時間を割いてお集まりいただく皆さんによって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。


 また、当日は小野さんによる卒論準備報告も行われます。

  日時:7月30日(月)18:00~(『吾妻鏡』購読会終了後)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  報告者:小野 翠 氏
  テーマ:「鎌倉幕府における女房の役割について」(仮)

 こちらの準備報告へのご参加もよろしくお願いいたします。

卒論中間報告会

小野 翠
No.5828

お知らせが遅くなってしまい申し訳ありません。

この度卒論の中間報告をさせていただけることになりましたのでお知らせ致します。

日時:7月30日(月)18:00~(『吾妻鏡』購読会終了後)
場所:京都女子大学 宗教文化研究所 共同研究室(L校舎3階)
報告者:小野 翠
テーマ:「鎌倉幕府における女房の役割について」(仮)


お忙しいかとは思いますが至らないところだらけですので、お時間がありましたらぜひお越しいただき、厳しいご意見をいただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

『女たちの鎌倉幕府』

No.5829

 小野さんの卒論。これまで幕府政治史で見過ごされていた側面を解明する上で重要な研究につながるものと期待しています。とりあえず、鎌倉幕府の女官組織、祗候の女房・美女の実態解明がはかられることでしょう。
 じつは私も、そのうちに『女たちの鎌倉幕府』などというタイトルの本を書きたいと思っているのです。その前に片付けなければならない仕事は山のごとしなのですが。

 中・高は夏休みに入ったことですし、小野さんの報告には、教職にある先輩方もぜひ時間を作って御出席くだされたく、お願いいたします。3回生も来年のために。
 ちなみに、石井君も卒論報告をしませんか?
 
※ 前にも告知しましたが、新しいプリンターを購入したために不要になったインクタンクがブラック・カラーとも複数あります(新品)。品名はCanonのBCI-24。廃棄するのは勿体なく、残りがある限り、差し上げますので、御連絡下さい。

いまごろの『吾妻鏡』

No.5827

 世の中はぼちぼち夏休みに入りますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私は先週半ばに山陰地方に出掛けてきたのですが、やはり京都の暑さは際立ちます。

 ずいぶん下の方に沈んでしまったようなので、忘れないうちに次回の『吾妻鏡』のご案内を再掲致します。次回は以下のとおりです(山陰地方のお土産はありません。ごめんなさい)。
 日時:7月23日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』安貞二年四月二十二日、二十六日、二十七日、五月七日、八日、十六日、二十二日、七月十六日、十八日、二十日、二十四日、二十九日、九月二十日、十月七日、八日、十四日、十八日、十九日、十二月三日、四日、二十九日
  (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 30日(月)は通常の講読は一旦お休みして、岩田のほうでネタを用意したいと思います。これまで読んだ範囲を回顧できるような資料をご用意したいと思います。

 それから、『吾妻鏡』とはまた別に、八月中の空き時間を利用して近距離の見学(ドライブ)を幾つかしてみたいと思わないではないですが、そういうご相談も次回(23日)にさせていただきたいと思います。23日は長村くんが【恒例、夏の短期勉強会】のご案内もしてくださるそうですので、併せて意見交換しましょう。