教育実習に行く人と基礎演習Ⅰ履修者へ
No.5676
これから6月にかけて教育実習に行く人が多いことと思います。
私も今を去ること35年(も!)前。1972年6月5日から2週間。母校の千葉県立千葉東高校で実習を行いました。授業は行った翌日から28時間(すべて日本史)も担当させていただき、とても充実した毎日を送ることが出来ましたが、終了後2週間ほどダウンしていたこと、復活したのが一緒に実習をした仲間と国鉄千葉駅近くの飲み屋で宴会をした時であったこと等々を思い出します。あのとき教えた生徒諸君も既に50歳に達したはず。どうしていることでしょうか?今でも何人かの名前をまだ思い出すことが出来ます。
・・・などと、思い出話をするのが本題ではありません。
教育実習に向けて、教科の勉強など余念がないと思いますが、それよりも実際に行ってみて直面する最大の問題は、教科内容以前の生徒・児童への対応にあると思います。
昨今の教育現場の現状を鑑みるに、当惑されることは必定。その当惑の理由を考える上で、たいへん参考になる本を紹介しておきます。
内田樹『下流志向』(講談社、1400円)。副題は「学ばない子どもたち 働かない若者たち」で、これは絶対に読んでおいた方がよいと思います。また、実習先の生徒・児童に勧めてもらいたいのが、同じ著者の『先生はえらい』(ちくまプリマー新書、760円)。
もっとも、最近の大学生を理解する上でも、とても役に立つ本ですから、君たちの自己認識に資するところの方が大きいのかも知れません。すでに教育現場にいる先輩諸君も含めて、なにしろ、御一読を。
つぎに火曜日Ⅲ講時の基礎演習Ⅰ履修の皆さんへ。
いよいよ各個人の研究テーマを考えてもらう段階になりました。とりあえず、先週お配りした私の執筆した新聞記事をたたき台にして、現代社会に発生している諸問題について、それぞれの関心を問うことから始めたいと思います。自分なりのコメントを発言できるように準備しておいて下さい。
※ 目下、6月27日発行の『芬陀利華(ふんだりけ)』(京都女子大学宗教部発行の新聞です)の原稿を執筆中。今春定年退職された徳永先生も同じことを仰っておられましたが、なまじいの論文を書くよりもエネルギーを要するものです。
これが済んだら、某学術雑誌の査読数件がひかえております。そのような次第で、昨年御依頼いただいた書評数件、いつまで経っても後手に回っております。申し訳ありません。
私も今を去ること35年(も!)前。1972年6月5日から2週間。母校の千葉県立千葉東高校で実習を行いました。授業は行った翌日から28時間(すべて日本史)も担当させていただき、とても充実した毎日を送ることが出来ましたが、終了後2週間ほどダウンしていたこと、復活したのが一緒に実習をした仲間と国鉄千葉駅近くの飲み屋で宴会をした時であったこと等々を思い出します。あのとき教えた生徒諸君も既に50歳に達したはず。どうしていることでしょうか?今でも何人かの名前をまだ思い出すことが出来ます。
・・・などと、思い出話をするのが本題ではありません。
教育実習に向けて、教科の勉強など余念がないと思いますが、それよりも実際に行ってみて直面する最大の問題は、教科内容以前の生徒・児童への対応にあると思います。
昨今の教育現場の現状を鑑みるに、当惑されることは必定。その当惑の理由を考える上で、たいへん参考になる本を紹介しておきます。
内田樹『下流志向』(講談社、1400円)。副題は「学ばない子どもたち 働かない若者たち」で、これは絶対に読んでおいた方がよいと思います。また、実習先の生徒・児童に勧めてもらいたいのが、同じ著者の『先生はえらい』(ちくまプリマー新書、760円)。
もっとも、最近の大学生を理解する上でも、とても役に立つ本ですから、君たちの自己認識に資するところの方が大きいのかも知れません。すでに教育現場にいる先輩諸君も含めて、なにしろ、御一読を。
つぎに火曜日Ⅲ講時の基礎演習Ⅰ履修の皆さんへ。
いよいよ各個人の研究テーマを考えてもらう段階になりました。とりあえず、先週お配りした私の執筆した新聞記事をたたき台にして、現代社会に発生している諸問題について、それぞれの関心を問うことから始めたいと思います。自分なりのコメントを発言できるように準備しておいて下さい。
※ 目下、6月27日発行の『芬陀利華(ふんだりけ)』(京都女子大学宗教部発行の新聞です)の原稿を執筆中。今春定年退職された徳永先生も同じことを仰っておられましたが、なまじいの論文を書くよりもエネルギーを要するものです。
これが済んだら、某学術雑誌の査読数件がひかえております。そのような次第で、昨年御依頼いただいた書評数件、いつまで経っても後手に回っております。申し訳ありません。