紫苑5号拝受いたしました

松尾千歳
No.5621

鹿児島・尚古集成館の松尾です。
野口先生、宗教・文化研究所ゼミの皆様、「紫苑」5号を御送りくださり、ありがとうございました。野口先生のご指導のもと、皆様活発にご研究なさって、着々と成果を挙げられているご様子うらやましく思います。
また、近世、薩摩で盛んに「曾我物語」読まれ、今も鹿児島市の三大行事の一つに「曾我ドンの傘焼」が受け継がれていますが、伊東さんの論文読ませていただいて、「曾我物語」が広まった経緯など知りたくなってきました。それから近世初頭に「虎屋長門」が薩摩藩に召し抱えられ、中西長門守秀長という名を与えられ、代々、能・狂言等を司る家となりました。
薩摩は能や狂言・人形浄瑠璃なども盛んだったようなのですが、その歴史がうまく伝わっていません。これを是正したいと思っていますので、ご協力お願いします。

追伸 ゼミの皆さんに鹿児島にお越しいただいた後、尚古集成館の展示リニューアルをしました。前とはぜんぜん違った展示となってます。機械がございましたら、ぜひ見に来て下さい。


Re: 紫苑5号拝受いたしました

No.5623

 松尾先生、ありがとうございます。
 先般のゼミ旅行の際は、松尾先生をはじめ、鹿児島の皆様にはたいへんお世話になりました。ここに、あらためて御礼を申し上げる次第です。

 たしかに鹿児島は、伝統芸能、あるいは中世における文芸の伝播を考える上で絶好のフィールドですね。同じ大学に勤務されていた真鍋隆彦先生が、その方面の権威であられたのですが、近くにいる間に、もっといろいろお話しをうかがっておくべきであったと今さら後悔しております。
 島津氏と京都との文芸面での交流など、中世前期まで遡って研究を進める価値は大きいものと思います。
 伊藤さんも、お呼びがかかれば直ちに参上されることでしょう。

 新しくなった尚古集成館、ぜひ見学にうかがう機会を得たいと思っています。

紫苑5号拝受しました

No.5620

野口先生および宗教・文化研究所ゼミナールの皆様、「紫苑」5号を御送りくださり、ありがとうございました。早くも5号なのですね。
HPはいつも拝見させていただいております。野口先生の精力的な活動に感心すると同時に、見習わなければと思いつつも、自分には不可能だなあと思っております。
また、若い皆さんのことは、まったく面識がないので、「紫苑」の論考を読むことで、どのようなことを研究されているのかがわかるので、とても嬉しく思います。野口ゼミの活発な活動が、多くの人を惹きつけて、このような雑誌に結実してゆくのは、ある種の理想形態で羨ましく思います。今後とも頑張ってください。
御礼までに

Re: 紫苑5号拝受しました

No.5622

 中村先生、メッセージを頂き恐縮に存じております。
 このゼミは研究所の活動のひとつに位置付けられており、私にとっては本務の一環でありますので「精力的な活動」と御評価いただくほどのことではございません。ただ、最近は、このゼミを自分自身の研究活動の原点として大事にしてくれる意識をメンバーがもってくれるようになり、彼ら、彼女らが実質的にゼミの活動を担ってくれているようになっています。このところ、公私ともに様々な問題を抱え込んでいるなかで、私がなんとか研究らしいことを継続できているのは、こうしたメンバー達の助力によるものと感謝しているところです。
 今後とも御支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

 『紫苑』は、ようやく学術的に高く評価されようになり、好評のようです。
 宇治の特集について、熊本の工藤敬一先生からは、50年以上前、京大一年生の時、宇治分校だったので、奈良線の宇治駅の近くに下宿して黄檗に通っていた。その頃、平等院周辺を散策した折りのことを思い起こしながら、掲載論文をお読み下さったというメッセージを頂いております。

 ☆ 名古屋学院大学の早川厚一先生から、御高論「『平治物語』成立論の検証-『平家物語』との関係について-」(『名古屋学院大学論集 言語・文化篇』18-1)、同「源平闘諍録全釈(二-巻一上②)」(『名古屋学院大学研究年報』19)、早川厚一・曽我良成・橋本正俊・志立正知「『源平盛衰記』全釈(二-巻一-2)」(『名古屋学院大学論集(人文・自然科学篇)43-2』)を各10部づつ御恵送いただきました。
 早川先生に、あつく御礼を申し上げます。
 これらの、抜刷の必要な方は次回の『吾妻鏡』講読会の際にお申し出下さい。

次回の吾妻鏡

No.5616

 本日は、野口先生からご紹介いただきました京女の学生さん院生さんにご参加いただき、いつになく「女子大のゼミ」っぽい吾妻鏡講読会となりました。吾妻鏡講読会は、貴重なお時間を割いて自主的にお集まりくださる参加者のみなさんによって支えられております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 日時:4月23日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞応三(元仁元)年二月二十二日条、二月二十三日条、二月二十九日条、三月十四日条、三月十八日条、三月十九日条、四月二十七日条、四月二十八日条、五月十三日条、六月六日条、六月十日条、六月十三日条(←時間の都合上全部読めるかどうかわかりませんが)
  ※範囲はひとまず上のように設定しましたが、他に講読を希望する条文があればお気軽にご連絡ください。

新装開店: 今年度の吾妻鏡講読会

No.5618

 今年度の『吾妻鏡』講読会は、院生から学部2回生までの京女勢が他を圧倒。岩田君のいうように、ようやくにして「女子大のゼミっぽく」なってまいりました。これは「徳政」とでも申すべき事態といえましょう。
 新メンバーの今後の活躍を期待したいと思います。
 『吾妻鏡』講読会については、今年度も岩田師範が牽引役を務めてくれており、私は大変助かっております。

 『紫苑』第5号は逐次発送中。機械的に作業を進めておりますために、いろいろ失礼なケースが発生しているかも知れませんが、宜しく御寛恕下さいますようにお願い申しあげます。
 また、ゼミ宛に届いた御礼状については、研究室前に掲示させていただきました。

 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生より、御高論「文芸にあらわれた房総武士の諸相」(『千葉県の歴史 通史編 中世』)・「『平家物語』の「おごり」」(『国語と国文学』84-2)・「『平家物語』における語り手の形成」(『文学』8-1)、および佐伯先生御出席の座談会「虚構のリアリティ」(同)を御恵送いただきました。
 佐伯先生に、あつく御礼を申し上げます。

公開講座の案内が京都新聞電子版に。

No.5615

INTERVIEW >>◎源平内乱期~鎌倉時代をたどる公開講座シリーズ/第9回
 6月23日に開催予定の公開講座「東山から発信する京都の歴史と文化9『王権と貴族・武士』にかんするインタビュー記事が京都新聞電子版に載りました。

http://www.kyoto-np.co.jp/ad_koukaikouza_0703/interview/interview_kyoto-wu.html
http://www.kyoto-np.co.jp/ad_koukaikouza_0703/uv/uv_kyoto-wu.html

 今回で9回目を迎える宗教・文化研究所の公開講座(無料)。東山にゆかりの深い源平内乱期から鎌倉時代についてシリーズで講演会を行っている。回を重ねるごとにファンも増え、近隣の市民の方はもとより、関東をはじめとする他府県の学生や研究者まで毎回心待ちにしているという。講座の魅力と今回の聴きどころについて、主催する同大学宗教・文化研究所の野口教授にお話を伺った。

・・・・・というような、書き出しなのですが、我ながら驚いたのは自分の写真。こんな顔をしてしゃべっていたのですね。だいぶ自己認識に欠けていた。浦島太郎が玉手箱をあけてしまった直後のような気分でおります。

古参メンバーのみなさんへ業務連絡。

No.5613

 春休み中に、すでに教職等に就いていて、普段は忙しくなってしまったゼミメンバーとお目にかかる機会を得たいと思っていたのですが、公私ともにあれやこれやで実現できず、残念に思っています。もう新年度も二週間が過ぎてしまいましたから、みなさん、忙しさの真っただ中だと思います。

 ゼミの方は、今年度前期、毎週月曜の午後が定期活動日ということになりました。幸い、今年度から京女の学部生が3名(大国3回生2名と2回生1名)ほど新規参加してくれました。去年から参加してくれている小野さん(大史4回生)と合わせて、現役の京女生は4名になります。他大学から参加の学部生も含めて、ゼミの先輩方に御紹介したいと思いますので、お暇な折には、ぜひお出かけ下さい。

 できれば、新メンバーの歓迎会を兼ねた史跡見学会でもと思うのですが、どなたか企画をお願いできないでしょうか。

 それから、共同研究員の方々は、そろそろ研究テーマに即した論文の作成を意識しておいていただきたいと思います。いきなり、「一ヶ月後に原稿を提出してください」などということになるかも知れませんから、そのおつもりで。

 また、『入門吾妻鏡』の方も、個別に出版社から書類が届いたことと思いますので、宜しくお願いいたします。

 私は、本日ようやく昨年の研究所における逐日の研究記録をまとめあげたところ。引き続いて前年度の科研費による研究経過をまとめなければなりません。その合間に著書などの校正といった状況で、例の「某書評」をはじめ、新規執筆の仕事にはなかなか手が回りません。
 要は体力なのですが。諸方に御迷惑をおかけしており、申し訳なく思っております。

『紫苑』第五号発行おめでとうございます

國方 茉伊
No.5606

お久しぶりです。
山岡さんが郵送してくださった『紫苑』が届きました!ありがとうございます。
ゼミ旅行に参加してからあっという間に2年以上経ち、月日の流れの速さを実感…私はもうすっかり地元に馴染んでしまい、自分が京都で学生生活を送っていたことが夢のような気がしています。
ゼミの皆さまと交流できたことは、学生時代の貴重な思い出です。
これからの、皆さまのご活躍を四国からお祈りしております!!

うれしいメッセージをありがとうございます。

No.5607

 國方さん、お懐かしゅうございます。
 本当に、もう卒業されて2年がたってしまったとは、時の流れは速いものです。
 御一緒した福岡・小城へのゼミ旅行が思い出されます。よく食べ、よく学び、よく眠っていましたよね(笑)。
 香川での毎日はいかがでしょうか?
 ますますお元気で御活躍下さい。香川には、そのうち、ゼミ旅行で訪れたいものです。

 広島にいる立花さんからも御連絡を頂いています。広島大に行かれた尻池さんと手を携えてくれたらと考えています。

 各地で御活躍のゼミ出身のみなさん。本年度も宜しく!

お久しぶりです!!

山岡 瞳
No.5608

>國方さん
お元気ですか?
はやいもので最後にお会いしてから二年近く経ちますね。
京都にお越しの際はぜひぜひご連絡下さい。
来年も紫苑をお送りすることができるように頑張ります。

>書評会参加の皆様
当日はお疲れ様でした。
懇親会の会場がまさかあのような狭くて暗いお部屋になっているとは全く知らず、ご迷惑をおかけしました。また、お料理だけでなく、飲み物にも注意してお店の選択にあたりたいと思います。

現代社会学部 「基礎演習Ⅰ」開講

No.5603

 本日、現代社会学部一回生対象の「基礎演習Ⅰ」が始まりました。
 教室のドアを開けると、すでにみんなで自主的に出身地紹介の最中。みんな大変元気で、活気あふれるゼミが展開できそうです。今年度の一回生は1988年ないしは89年の生まれ。私の子どもの世代より一回り若い。こうなると、自分の経験談などは彼女たちからすると、遙か昔の歴史的事実に過ぎません。孫のような世代を相手に授業をするのもそう遠いことではなさそうです。
 それにしても、この基礎演習ゼミの面々の元気の良さには脱帽。当方、ついていけるのか心配です(笑)。

「総合教育科目7B」もスタート。

No.5604

 Ⅲ校時の「基礎演習Ⅰ」に続いて、Ⅴ講時の「総合教育科目7B」(日本史から現代社会の問題を考える)の講義も開始。久しぶりの大教室での授業でした。終了後、大国(大学国文学科)2回生の小樋山さんが授業内容を褒めてくださり、同時にゼミ参加を希望。即、研究室に来ていただいて、『紫苑』発送作業中の山岡・伊藤両先輩と合流。学食(A地下)で夕食を共にされた模様です。
 月曜日に初参加の3回生の江波さんに、早くも同じ大国の後輩。
 今年のゼミは幸先の良いスタートを切ることが出来ました。

 ☆ 千葉大学大学院人文社会科学研究科の久保勇先生より御高論「軍記と絵巻と寺院-〈初期軍記〉における「斬首」の表現をめぐって-」掲載の池田忍編『中世仏教文化の形成と受容の諸相-「絵画」の問題を中心として-』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第134集)を御恵送いただきました。
 久保先生にあつく御礼を申し上げます。

キノシタ建築研究所の本棚販売HP開設

No.5605

 当家で購入設置した、キノシタ建築研究所の本棚販売のホームページがオープンしたというお知らせを頂きました。
 この本棚はとても実用的なので、同業の皆様にお勧めいたします。一見の価値有り。
http://vtkino.com

度々ご紹介いただきありがとうございます

No.5609

当事務所の考えた本棚「 kinoshelf 」のホームページには、野口先生をはじめ、設置して頂きました方々の事例もご紹介させていただいております。ぜひ一度ご覧ください。
また、皆様の本棚に対する貴重なご意見やご要望もお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

にぎやかな『吾妻鏡』

No.5600

 先日の書評会の参加者のみなさん、おつかれさまでした。自分一人で読んでいただけではわからなかった点や、気付けなかったさまざまな視角などを教えて頂くことができ、大変勉強になりました。

 本日の『吾妻鏡』講読会は、当ゼミ新旧メンバーが一堂に会するとても賑やかなものとなりました。個性豊かなメンバーそれぞれが、史料を読みながら自由に意見交換できる場にしていきましょう。
 さて次回の『吾妻鏡』講読会のご案内です。

 日時:4月16日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞応二年九月五日条、九月六日条、十月一日条、十月十三日条、十月二十一日条、十一月二十七日条、十二月二十日条
     貞応三(元仁元)年正月四日条、正月五日条、二月二十二日条、二月二十三日条、二月二十九日条、三月十四日条、三月十八日条、三月十九日条、四月二十七日条、四月二十八日条、五月十三日条、六月六日条、六月十日条、六月十三日条(←次回以降に読む予定の範囲も掲載しておきます)。

 範囲はひとまず上のように設定しましたが、他に講読を希望する条文があればお気軽にご連絡ください。

 本日講読した内容に関わる書籍をご紹介します。
  黒田日出男『王の身体 王の肖像』平凡社、1990年。
  網野善彦『日本中世の民衆像――平民と職人』岩波書店(岩波新書)、1980年。
  (網野さんは来月から著作集が刊行されますね)

 また、いつもながら『吾妻鏡』講読会は新規メンバーも常時募集中です。
 本日は新たに三名(!!)もの方にお出でいただきました。今後のレギュラー定着を期待するとともに、会の充実にも努めてまいりたいと思います。
 どなたさまも、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

07年度、ゼミの活動開始に当たって

No.5594

 昨日は、本年度最初のビッグイベントである書評会が多くの参加者(19名)を得て開催されました。対象とした『源義経』『院政』の著者である元木泰雄先生・美川圭先生をはじめ、同志社女子大学に移られたばかりの山田邦和先生、また東国から近藤好和先生、さらにNHK出版の石浜さんなど、常々当ゼミを支援してくださっている方々にお集まりいただいて、例の如く「感涙眼を遮る」ばかりでした。

 『院政』の書評をお引き受けいただいた樋口健太郎さん、また急に司会をお願いした佐伯君、懇親会を取り仕切ってくれた山岡さんにお礼を申し上げます。
 ちなみに、この四月より佐伯君は神戸夙川大学の非常勤講師に就任され、山岡さんは京都大学大学院に進学されました。ともに御活躍を期待しています。

 今年度の当ゼミは、すでに研究者として自立ないしは自立の道を歩み始めたメンバーに共同研究員として加わっていただいた「宇治」をテーマとする研究所共同研究。岩田君をリーダーとする『吾妻鏡』プロジェクトなど、いよいよ本格的な研究組織としての機能が期待される段階に到達したと思われます。6月第四週には松薗斉先生・中澤克昭先生をお招きしての公開講座、また、夏休みには長村君の御提案によって中山法華経寺所蔵日蓮遺文紙背文書の講読会が計画されていて、これも楽しみです。
 ほかに調査旅行の企画など、どしどし御提案下さい。

 院生や教育職に就かれたメンバーには、後継者育成の意味も込めて学部生あるいは大学院進学希望者に対する御指導も宜しくお願いいたします。昨年度は岩田君を中心とした『吾妻鏡』講読会と佐伯君による古文書講読会が好評でした。本年も宜しくお願い致したいところです。
 
 さて、さっそく明日から週に一度のペースで『吾妻鏡』講読会が開催されます。講読範囲は下に岩田君が書き込んでくれたとおり。初めての方の参加も大歓迎です。ちなみに、明日から、本学大学院家政学研究科院生と国文三回生の二人の方が新たに参加されます。
 なにしろ、月曜日は午後中(20時30分まで)、ゼミの時間として確保してありますから、『吾妻鏡』の後に例会という設定も可能です。研究報告の希望があればどしどし申し出てください。また、ゼミメンバーの顔合わせの機会に御活用下さい。

 それから、申し遅れましたが『紫苑』第5号が刊行されました。書評会にお出で頂いた方にはお渡ししましたが、それ以外のメンバー、ならびに関係者の方は、出来るだけ研究室でお受け取り下さい。遠方の方には逐次郵送いたします。急いで欲しいという方は山岡さんまで御連絡下さい。
 なお、鈴木君(先生)の手によって、HP上にも、近々アップされることと思います。

 ところで、昨日は宇治木幡西浦遺跡の現地説明会があったのですが、私は書評会準備のために断念。山田先生と岩田君は見学を済ませてから、京女にお出でになられました。この遺跡によって宇治の都市形成の前提としての木幡が注目されることになったわけですが、実はそのことについて触れた先駆的研究が『紫苑』第5号の巻頭論文、岩田慎平「宇治における都市形成の契機について-道長期を素材に」なのです。岩田君は宇治研究の第一線に躍り出られたわけです。
 なお、この『紫苑』には長村祥知君の「『明月記』の宇治関係史料―鎌倉前期における」と、このたび京女から広島大学大学院に進学された尻池由佳さんの「「権門都市」宇治の形成-摂関家別業を中心に-」という研究ノートも掲載されています。

 ☆ 野口華世さんから御高論「『御料地史稿』と王家領研究-女院領の研究史理解のために-」(『歴史学研究』819)を御恵送いただきました。
 野口さんに、あつくお礼申し上げます。

Re: 07年度、ゼミの活動開始に当たって

元木泰雄
No.5595

野口先生、昨日は拙著も対象とした書評会を御開催くださり、誠にありがとうございました。
 また、拙著に対し、詳細な御批評と多大のご教示を賜るとともに、最大級の賛辞頂いたことに心より御礼を申し上げます。
 ご参加頂き、有益なご意見を賜った各位に心より御礼を申し上げます。
 最近は、とある原稿の関係で、源氏は源氏でも野口先生のお嫌いな光源氏のことばかり考えておりましたので、執筆時の記憶が曖昧になり、十分にお答えできなかったところもあったと思います。御容赦ください。
 範頼率いる東国武士の平氏追討の評価、義経追討から奥州合戦に至る幕府の動向など、早速に考えてみたいと思います。それに、たしかに東国武士を目の敵にしすぎかな、と自分でも少々反省しております(笑)。
 野口先生のご指摘のように、「東国武士」の性格も多様であり、より柔軟に検討してまいりたいと思います。
 鎌倉時代の研究に関しては『トラウマ』があったのですが、今回の義経で、少し解消できたかな、という気分です。ともかく、義経論を基盤として、恐れ臆することなく(笑)頼朝や幕府をはじめとする、鎌倉時代の諸問題に取り組みたいと存じます。
 今後ともご教示の程、お願い申し上げます。

 美川、近藤、山田先生、そして石浜さん、二次会にまでお付き合い頂き有難うございました。一次会で、近藤先生のハイペース、ハイテンションに引っ張られて食べすぎ、飲みすぎてしまいました。
 メニューの一段全部注文というのは、やはり考え物ですな。一品一品吟味して注文しなくては料理が楽しめません。座るところを間違えた(笑)
 山岡さん、幹事役ご苦労様。料理は工夫された美味しいものでしたが、上のような理由で記憶が定かでありません。それに、サントリービールはどうも・・・
 そんなこんなで、二次会の早い段階から黄色信号がともり、三次会を断念したにもかかわらず、今朝はかなり二日酔でした(苦笑)。
 あのあと、井上さんらとの三次会は如何でしたか、近藤先生?
 

Re: 07年度、ゼミの活動開始に当たって

No.5596

 今日は、夙川で、大学の同級生の善男善女4人、花見をしてきました。
数日前から、メーリングリスト上で、連歌を試みておりまして、花見で3句詠み、
18句で完結となりました。なんてことで、今日も飲み過ぎ。

 といって、つまらない私事はともかく。

 昨日の書評会、会を設定していただいた野口先生、ならびに拙著の書評をしていただいた樋口健太郎さん、たいへん感謝しております。当方、なんだかぼけが進んでいるのか、樋口さんのレジュメを見ながら、こんなにいろいろ書いたっけ、と驚いてしまいました。質疑のさいの私の応答もしどろもどろ、どころか、停滞しばしばで、たいへん失礼をしました。少し遊びすぎのようです。

 一次会で、馬鹿話をしていた年寄り(失礼、全員ではありません、相対的に)テーブルではなく、若者のまじめなテーブルでの議論から、拙著と私の頼りない応答をめぐって「まだまだやるべき課題がたくさんあることがわかった」という発言が耳にとびこんできて、とてもうれしかったです。そうそう、まだまだわからないことだらけです。私はもう解明できそうもないことが多いので、がんばってください(これはけっして皮肉ではありません)。

Re: 07年度、ゼミの活動開始に当たって

No.5599

 一次会で馬鹿話をしていた年寄りの中心的存在、近藤です。

 書評会に関しては、ただ一言、はじめて参加しましたが、野口ゼミは凄さを感じました。優秀な人材が育つのも当然ですね。野口先生の指導力には敬服するばかりです。山田先生にもお会いすることができたし、石浜さんにも久しぶりにお会いできて良かったです。また、伊藤さんとも話せましたね。そして、山岡さん、一次会は良かったですよ。元木先生はご不満もあったようですが、私は大満足です。料理はみな美味くて、特に最後のカレー南蛮豆腐は絶品でした。幹事、お疲れ様。二次会では、山田先生、石浜さんと楽しくお話しできたことが良かったです。あっ、それから宿を取ってくれた佐伯君にも感謝です。

 では、馬鹿話の続きの3次会報告を。

 三次会は、井上さんの発案(思いつき?)で、深夜の円山公園で花見をしました。ミルクホールのママ・チーママ、その時にいた常連のお客さん3人、そして井上さんと私です。有名な枝垂れ桜を始めてみました。ライトアップされていて幻想的でした。カップルで見たかったなあ~。

 深夜2時なのに、翌日の場所取りの人や、若者グループやカップルなど、かなりの人出でした。屋台もいくつかはやっていて、驚いたのはイタリアンの屋台があって、パスタ・ピザ・ソーセージ・ワインなどを売っていました。イタリア人親子がやっていて、その親父が物凄く陽気で、店の前には若者が集まっていました。

 我々は、その屋台の裏にたまたまあったテーブルとイスに座って、そのイタリアンのセット、たこ焼き、コンビニから買ってきたビールなどで花見です。ただし、午後9時以降は食事を摂らないようにしている私は何も口にしませんでした。他の人は楽しんでいるのに、私は寝不足になると月曜日のパワーの練習に影響するのではないかと、そればかりが気になって、楽しめませんでした。幸い、月曜日(つまり今日)の練習は調子が良く、寝不足の影響はありませんでした。人生楽しむときは楽しまなきゃいけませんね。

 ただ、さすがに深夜で寒いので、30分ほどで円山公園は出ました。その後、私はタクシーでホテルに帰りましたが、井上さんやママ達は、身体を暖めた帰るということで、また飲みに行ったようです。井上さんは翌日は福井で公演なのに、寝ないで行ったようです。さすがあ~。

 とまあ、非常に充実した1日でした。

 

Re: 07年度、ゼミの活動開始に当たって

元木泰雄
No.5601

近藤先生、三次会のレポート有難うございました。
 皆さん、50代なのに(近藤先生はともかく)!
 戦慄が走りました・・・
 実に、酒飲みの奥義は簡単に究め難し、と痛感いたしました。
 もうそろそろ酒は引退して、勉強に専念と思っておりましたが、改心してさらに飲み続けることに致します。
 しかし、食べる方は、さすがに量より質にしたいと思います。
 近藤先生のあの猛烈な食べっぷりを見ていると、『美味しい』という感じ方は、常人とは若干異なるのではないかと密かに推察いたしております。
 料理はそう悪くは無かったのですが、サントリービールはどうにも・・・
 瓶ビールはキリンだったようなので、よく確認すべきであったと反省しております。

 それはともかく、明日から授業。
 気合を入れて新年度に臨みたいと思います。
 3年に及ぶ全学委員を押し付けられたお蔭か、やめたあとも何となく全身に倦怠感が続き、仕事が思い通りに進まなかったのですが、ようやく体調も回復してきた感があります。
 頼朝論を仕上げるまで、生きていられそうです。

Re: 07年度、ゼミの活動開始に当たって

No.5602

皆様
先日はありがとうございました。新年度から、楽しいスタートになりました。
それにしても、近藤先生の食べっぷり、噂以上のものですね。感動いたしました。私はさすがに降参してしまい、(犬たちの散歩と御飯のこともあるので)2次会の途中で失礼しましたが、それでも夜中の12時だったと思います。そのあとがどうなっていたか危惧していましたが、円山公園で三次会!ですか。恐るべし恐るべし。

ウーロン茶派の弁明。

No.5610

 当日は拙い書評にて失礼いたしました。
 
 懇親会。消化器系に加えて泌尿器系までおかしくなっている私には、ビールの銘柄の好みなど思いもよらず、食の楽しみを満喫できる方々を「怨めしく」存じている次第です。せいぜい「裏の飯屋」でお茶漬けでも食べていれば私は幸せなのであります。

 それにしても、「馬鹿話をしていた年寄り」の中で私は最も年寄り。懇親会の後(もちろん一次会で失礼しました)京阪七条の駅に向かうときに目に入った鴨川の流れに、世の無常をひしひしと実感させられました。

 なお、「光源氏」ですが、坂東武士を礼賛していた少年の頃の私は、謂われもなく貴族なる者を毛嫌いしておりましたが、今日は改心(関東のある研究者によると「転向」)しておりまして、嫌い(というより苦手)なのは、あるジャンルに属す「光源氏が大好きな方たち」の一部(あくまでも一部ですので誤解なきように)というのが正確なところであります(笑)。

 藤原道長、それに、その妻の倫子などは大ファンといっても過言ではありません。目下、「源氏物語千年紀」とやらで、いろいろなイベントが企画されているようですが、この機会を逆手にとって、ステレオタイプの貴族イメージの再生産を阻止し、平安貴族の実像を明らかにし、道長らの存在を政治史の中に正当に位置付けて、一般市民に還元して下さることを、元木先生に期待したいと存じております。

 ちなみに、元木先生の頼朝論の書評が出来るように、私も長生きをしたいと思います。なお、「頼朝<挙兵>論」については、ミネルヴァの『北条時政』で触れたいと存じております。
 ただし、昨夏締切の書評も書けない有様ですので、いつになるか分かりませんが。

改訂・次回『吾妻鏡』と西浦遺跡

No.5591

 ※次回の『吾妻鏡』講読会のご案内です。

 日時:4月9日(月)13:30~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』貞応二年五月五日条、五月十四日条、五月十八日条、五月二十七日条、六月十二日条、六月二十八日条、七月六日条、七月九日条、七月二十六日条、八月三日条、八月二十七日条、九月五日条、九月六日条、十月一日条、十月十三日条、十月二十一日条、十一月二十七日条、十二月二十日条(←次回以降に読む予定の範囲も掲載しておきます)。
 テキスト:国史大系『吾妻鏡』を使用します。また、『百錬抄』や『大日本史料』などの関連史料も必要に応じてご用意ください。

 しつこいようですが、『吾妻鏡』講読会は新規メンバーも常時募集中です。まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。

 ※ところで、本日(4月4日(水))の京都新聞朝刊に、京都府宇治市木幡の西浦遺跡で平安時代末期のものとみられる巨大な井戸が見つかったとの記事が出ていました。見つかった井戸は正方形、間口が約3,5メートル、深さは5メートル以上の、同時代の井戸では国内最大級だそうです。
京都新聞電子版↓
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007040400147&genre=F1&area=K20
 井戸周辺にはさまざまな形態の建物跡や大規模な濠があることから「有力者の館」と推定されるとのことです。
 平安時代の宇治における邸宅といえば、現在の宇治橋周辺地域が注目されてきましたが、今後は木幡もまた邸宅が置かれた土地として注目していく必要がありそうです。
 木幡といえば狩猟や葬送が行われる土地であり、居住するにはあまり好まれなかっただろうと思われますが、そこはいくつもの交通路が交差する土地でもあります。そのような土地としては、武士の拠点が想起されるところです。「有力者の館」との評価も、藤原北家をはじめとする貴族層のみならず、その家人となった近国・遠国の武士にまで範囲を広げて、所有者を考えてみる必要があるのではないかと思います。

 現地説明会は7日午前10時から。う~む、微妙な時間ですね。(>>No.5554

現地(このへんです)↓
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&tab=wl&q=%E5%AE%87%E6%B2%BB%E5%B8%82%E6%9C%A8%E5%B9%A1%E8%A5%BF%E6%B5%A6