『平家物語』公演無事終わりました

No.5225

『平家物語-語りの世界ー』大阪、京都公演は無事終えることができました。
野口先生、お越し頂いた学生の皆様、ありがとうございました。
京都はお天気もよく、着物姿の若いお客さまも来て頂き、観客席も華やかでした。
今日、明日は豊橋で能楽堂ではなく、市民文化会館での公演ですので、
雰囲気もかわるかと思います。
またなにか皆様に興味をもっていただけます作品を公演の時は、
御案内させていただきます。
ありがとうございました。

「締切間近」に晩秋の京から新刊のご紹介

No.5223

 >美川先生  『院政』再版の由、ご同慶の至りです。一般の読者には難解な部分もあろうかと思いますが、中世前期政治史に関する今日の研究水準を反映した最高の一般向けの書物として各層に受け入れられているのだと思います。そろそろ新聞の読書欄に登場しても然るべきだと思うのですが。

 さて、私はあと二日半。卒論執筆中の4回生のみなさんは、あと三週間ほどで、いよいよの締切です。しっかりやりましょう。
 もっとも、私は締切をとっくに過ぎてしまって御迷惑をおかけしている仕事が複数有りますから(こういう時に(汗)という記号を使うのでしょうか?)、当分は明日が締切のつもりで精進しなければ大方の指弾を受けることになるでしょう。

 つぎに、先般、お誘いを頂いた苦集滅路越えについて。
 日曜日に雨の中を決行されたとのことです(天候は主催者のお名前の故かも知れません)。ちなみに、『明月記』によれば、定家がここを歩いたのも雨の日だったので、絶好の?苦集滅路日和(?)ということになるのだそうです。
 「苦しみを集めて滅する(!)ことができたかは分かりませんが、頭の中で、初めて平安京と山科が、点ではなく線でつながり、ひいては平安京から東国への道の一つがつながりました」という御感想をいただきました。とても有意義な「実習」だったのだと思います。
 ちゃんとオチもついていて、「歩いて1日を経た現在、大変な筋肉痛という「苦」だけは、滅することも減じることもなく発生したことをお伝えしておきます…」
とのことでした。

 ☆ 愛知学院大学の福島金治先生より新刊の御高著『安達泰盛と鎌倉幕府-霜月騒動とその周辺』(有隣新書)を御恵送いただきました。さすがにあらゆる文献史料に通暁された著者の手になる本だけあって、たとえば藤九郎盛長に関係する事実についても、私には新発見が満載。『吾妻鏡』講読会の参加者には座右の書とすべき本だと思います。
 福島先生にあつくお礼を申し上げます。
 なお、有隣新書にはほかにも、恩師貫達人先生監修の『実朝と波多野』をはじめ、貫達人・石井進『鎌倉の仏教』・湯山学『波多野氏と波多野庄』・安田元久『武蔵の武士団』・永井路子『相模のもののふたち』といった優れた内容で且つ面白い本がたくさんあります。

 今日の京都は空気が澄み切って四周がきれいに見渡せ、しかも寒くありません。そういえば、私の初上洛となった高校の修学旅行は、ちょうど38年前の今頃でした。あのとき、清水寺の舞台の上から、「あの辺りが鳥部山か」と眺めた辺りが今の職場。「諸行無常」であります。

明日28日『平家物語』公演 京都にて

No.5222

以前にもご案内しましたが、『平家物語ー語りの世界ー』昨日大阪公演があり、明日がいよいよ京都
公演です。
平家物語の原典といえる覚一(かくいち)本を語りの台本として、
語り芝居「俊寛」、語り合わせ「祇王」、岩佐鶴丈による琵琶語り「義経」の3部構成です。

日時 11月28日(火)14時開演と18時30分開演(開場 各30分前) 場所 京都 金剛能楽堂

俊寛と清盛を演じます岡橋和彦は、『役者が語り演じることで原文を立ち上げ肉づけて、エネルギーを感じてもらえる舞台にしたい』と意気込んでいます。
他の出演は、祇王役松田典子、仏御前役桜井明美ら。笛は藤舎理生。案内びとの解説もあります。

料金は一般前売4000円ですが、学生の方は学生団体割引として、3000円にさせて頂きます。
(お一人でお申込でも)
E-mail:natu-i3@kcc.zaq.ne.jp までお申し込み下さるか、直接、会場の受付の乾までお越し頂き、
掲示版をご覧になった事をお申し出下さい。

では、皆様の御来場をお待ちしております。

Re: 明日28日『平家物語』公演 京都にて

山田ちさ子
No.5224

本日、昼の部を見せていただきました。
舞台にひきこまれ、2時間があっという間に過ぎてしまいました。
パンフレットをみますと、日本全国を公演して回られているとのこと、機会があればぜひとも他の演目も拝見したいものです。
掲示板での告知、ありがとうございました。

書庫に籠もって、遥か昔の都の西北を想う。

No.5220

 原稿に追われる中、書棚で当面の課題と無関係な論文に引き込まれてしまうことがあります。
 最近の例では『歴史教育』第11巻第6号(1963年)の【特集1】鎌倉政権の成立に収められた論文。
 水戸部正男「鎌倉時代政治の基調」、曾根地久「鎌倉幕府成立期における社寺」、田中稔「鎌倉初期の政治過程」、八幡義信「鎌倉幕政における北条時政の史的評価」、飯田久雄「鎌倉時代における朝幕関係」、上原栄子「鎌倉時代摂関家の経済的基礎」
いずれも今読んでも示唆的な内容です。
 もう一本は、わが恩師の論文。
 貫達人「鎌倉幕府と御家人」(『郷土神奈川』第10号、1980年)。鎌倉幕府の創立時期を承久3年まで引き下げた上での考察。小侍所の成立や北条氏による御家人対策を簡潔に述べる。
 若いみなさんも、時に図書館の書庫に籠もって古い学術雑誌を広げてみてください。これからやろうと思っていた研究を既に片付けていた先輩に出会えることがままあります。

 このところ、私の周囲では早稲田大学の話題が豊富です。23日の関東の大学ラグビー対抗戦では慶應に勝利。24日、同志社の受講生のSさんは、2回生は早稲田大学で過ごし、早大生の大学に対する思い入れに感心したとのこと(彼女も私も自分の大学のカレッジソングはちゃんと歌えませんが、早稲田のなら歌えます)。そして、25日にNHKBSで放送された『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』は、あたかも早稲田大学(とくに国文と露文)の宣伝映画のごとき有様でした。
 久しぶりに早稲田に行ってみたくなりました。
 1969年、あの東大入試のなかった年の雪の日に、私も早大文学部を受験したのですが、発表は見に行けませんでした。
 ちなみに、『男はつらいよ』といえば、前作の「寅次郎物語」の終末部で寅さんが商売をやっていたのは、美川先生も参加されたゼミ伊勢旅行で行った二見浦。みんなで記念写真を撮っていた辺りでした。
 ゼミ旅行の行き先は、やたらに寅さんの旅先と重なりますが、とくに意図しているわけではありません(?)。

 ☆ 『平安時代史事典』のCD-ROM版、ようやく購入いたしました。

Re: 書庫に籠もって、遥か昔の都の西北を想う。

No.5221

美川です。

 私も、毎週、BSで『男はつらいよ』を見ています。終了後の山本晋也らによるトークがおもしろいので、見たことのある作品までも、再度見てしまっています。

 『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日』ははじめてでした。教室で寅さんが、産業革命について質問するシーン、あれもう笑えませんよね。寅さんみたいに質問してくれればいいですが、私なんて、受講生のどれくらいが、産業革命知っているのか、疑心暗鬼です。私の発する名詞のかなりの部分がわからない、しかし質問する勇気はない、めんどくさい、板書だけしておけ、ということではあるまいか。それで、授業アンケートで、匿名で不満足にマークされたにゃ、もう教員と学生互いの不信感が増すばかりです。

 いまの大学教育なんとかしないといけません。やはり、せめて高校1年程度の基礎知識は身につけて、大学に進む制度にしないと、「高等教育」にはとうていなりません。

 とぶつぶつ愚痴をこぼしていると、拙著が再版となりました。ご協力していただいた方々に感謝いたします。担当の編集者の「ぜったい売れますよ」という言葉にそれこそ疑心暗鬼であった著者ですが、予想外のできごとでした。軽い新書が横行する中で、あれほど重たるい本の健闘は、正直、意外でした。

本年度宇治共同研究メンバーのみなさんへ

No.5216

 本日、15時35分に本年度の宇治共同研究のメンバー宛に重要なメールを送信いたしましたが、いかなる理由によるのか分かりませんが、数通が届かなかったようです。
 メール受信をご確認の上、もし届いていないようでしたら、野口宛にメールを送信下さいますようにお願いいたします。返信に貼り付けて再送いたします。

『古代文化』再刊の情報

No.5218

 上記のメール確認の件、届いていないと思われたメンバーからも受信確認の御報告を頂き、安心いたしました。お手数をおかけしました。

 ところで、昨年来刊行が止まっていた『古代文化』の最新号が刊行されたとのことです。編集委員としてすでに掲載を決定していた論文がどうなってまうのか、とくに若い執筆者にとっては将来にも拘わることなのでヤキモキしていたのですが、ひとまず安心といったところでしょうか。
 しかしながら、これまで古代学協会の会友・『古代文化』編集委員ということでお送りいただいていた私のもとには、まだ届いておりません。
 そのような次第で、今後どうなるのか、まだまだ先が見えないところがあるようですし、それにも増して古代学協会の旧職員の方たちが今どうされているのか、本当に気になるところです。

 本日は、同志社の講義(中山法華経寺日蓮遺文紙背文書の「こてう陳状」を取り上げました)の後、例のごとく「維盛入水」で有名なところで受講生たちとお話を致しましたが、そこは煙草のけむりが充満していてすっかり喉をやられてしまいました。風邪で体調を崩していた人もいたのですが、大丈夫だったでしょうか。
 喫煙は個人の嗜好かもしれませんが、是非とも周囲に煙を出さないようにしてお楽しみ願いたいものです。本当に苦しい思いをさせられます。

 NO.5212に書きました系図の論文ですが、何とか形になってきました。締切までにはお送りできそうです。

 >ゼミメンバー、とりわけ院生諸兄 
    『日本史研究』最新号掲載の川合康先生の御高論をしっかりと精読しておいて下さい。

次回の『吾妻鏡』講読会

No.5213

 本日は素晴らしいおもてなしをいただきまして、ほんとうにありがとうございます。山岡さん、尻池さん、伊藤さん、それに野口先生、山田さん、米澤くんもありがとうございました。素敵な仲間と史料講読ができて幸せです。

 さて次回の吾妻鏡講読会は、以下の通り予定しております。
  時間:11月27日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:承久三年五月二十一日条~

 本日もなかなか遅くまでお付き合い頂きましたが、次回以降も時間の許す限り読んでまいりましょう。

>今年二月の伊豆調査旅行へ参加されたみなさん
 先週も少しご案内しましたが、みなさんに撮っていただいた写真の画像データを一枚のCD-Rに収録し、それを参加人数分用意しました。すでに野口先生・山岡さん・尻池さん・山田さんには直接お渡ししましたが、調査旅行に参加された方は、お手数ですが野口先生の研究室までお受け取りにおいでください(岩田に直接ご連絡下さっても結構です→必要とあらばお届けに上がります)。

承久の乱

No.5215

 『吾妻鏡』、いよいよ承久の乱の幕が切って落とされましたね。
 
 おっと!その前に、岩田君へ。28歳のお誕生日おめでとうございます。
 私の28歳(1979年)は、高校への就職、息子の誕生、博士論文の執筆等々で大きな転機となった大変な一年になりましたが、まだまだ前途は霧の中でした。その後の紆余曲折は御承知の通りで、この年齢では未来への可能性は無限に近いと思います。御精進下さい。

 昨日の史料講読会では、山岡さん・尻池さん・伊藤さんから岩田君にお祝いのケーキが用意されており、ご相伴に与ることが出来ました。ごちそうさまでした。また、クラッカーを我慢してくれてありがとうございました。
 それにしても、みなさん、美味しいケーキ屋さんをよく御存知ですね。食べるものは、「和」も「洋」も「中華」も、関東は関西にかなわないように思います。

 それもあるのかもしれませんが、紅葉の京都には全世界から観光客が大挙押し寄せているらしく、今日の京都駅では、電車を降りてから改札口を突破するまで、普段の倍以上の時間を要しました。人が奈良線のホームに殺到していたのは、お目当てが東福寺だからでしょう。
 
 ところで、つとにエスカレーターで左に立つのは東京。右に立つのが関西という現象が見られることが指摘されていますが、このところ京都の東京化は著しく、これは東国勢の大挙上洛の成果だと思います。あたかも、承久の乱後、「我また武士なり」と豪語する貴族が現れたかの如き現象といえましょうか。

 優雅で穏和でやさしくて、個を大切にしながらも他を顧みることを忘れなかった人たちが減り、日常的に周囲の迷惑を顧みずに手前勝手なことを事とする「凶徒」と呼ぶにふさわしいような「京都」人が増加している今日、従来の自説を覆すようですが、その東京化(相対的な管理社会化)は良き方向と言えるのかも知れません。

 一方、これに対して、先日たまたま乗り換えのために下車した阪急十三駅のエスカレーターでは、乗客の方たちは見事に右に並び立たれていました。大阪では「伝統文化」がしっかり守られているようです。

元木先生・市澤先生御登壇の講演会

No.5207

◆ 新修神戸市史歴史編「古代・中世」調査成果中間報告 歴史講演会 ◆

1.日時  平成18年11月26日(日)  午後2時~5時 (開場1:30)
2.場所  兵庫公会堂(兵庫区役所地階)
 (交通: 市営地下鉄「湊川公園」駅前・神戸電鉄「湊川」駅前)
3.プログラム内容 (敬称略)
 午後2時00分より 開会
 講師・演題 
 新修神戸市史編集委員・京都大学大学院教授
  元木泰雄「福原京と源平の争乱」
 同委員・神戸大学助教授
  市澤 哲「南北朝期から摂播平氏勢力圏を考える-石峯寺調査からみえてきたこと-」
4.主催  神戸市(文書館)・新修神戸市史編集委員会
5.協力  神戸市(兵庫区・教育委員会)・神戸大学文学部地域連携センター

※申込方法など
1.参加費  無料 ・申込先着順300名
2.申込み方法 往復はがき申込み(住所,氏名など返信先を明記のこと)
【宛先:〒651-0056 神戸市中央区熊内町1-8-21 神戸市文書館】
3.参加募集人数 300人(申込み先着順) 募集定員人数に達した時点で締
切り
4.問い合せ先  神戸市文書館  ℡078-232-3437

 詳細はホームページ http://www.city.kobe.jp/cityoffice/06/014/top.htmlで御確認下さい。

佐伯君の論文の紹介

No.5210

 新刊の『鎌倉遺文研究』第18号の巻頭に、
 苅込一志・佐伯智広「「筑後鷹尾文書」年月日未詳後鳥羽院庁下文について-筑後国瀬高下庄と徳大寺家-」が掲載されています。

 ☆ 東北芸術工科大学の入間田宣夫先生から、御高論「鹿角四頭と五の宮の物語」(『真澄学』第3号、東北芸術工科大学東北文化研究センター)を御恵送いただきました。中世の奥羽地方に於ける「京都」認識を考える上で興味深い内容です。
 入間田先生にあつく御礼を申し上げます。

「悪口」と「口実」そして「苦集滅路」

No.5212

 静岡文化芸術大学の山本幸司先生より、新刊の御高著『〈悪口〉という文化』(平凡社)を御恵送いただきました。
 以前、宮崎産業経営大学法学部で担当していた「日本法制史」の授業で、中世の「悪口罪」を取り上げたことがあり、その際、山本先生の「恥辱と悪口」(『ことばの文化史 中世2』平凡社)に大変お世話になりました。今度のご本はそれをさらに発展させた内容のようで、興味津々です。
 「悪口」のプラス面も指摘されている模様。「悪口」は一見「野口」と読み違えてしまいそうですし、つねづね悪口ばかり吐いている私には救いになるような有り難いことが書かれているのかも知れません。
 山本先生にあつくお礼を申し上げます。

 ちなみに、本を読んでいて「口実」という文字に出くわしたときも、私は時に自分のことかとギョッと致します。野口実こと「悪口実」。
 ひとさまの悪口を並べながら、何かと口実を作っては逃げ回る。たしかに、その通りかも知れません。
 その悪口ならぬ私、野口ですが、目下、仕事の合間をぬって某出版社から刊行予定の系図に関する論集の原稿を執筆中。締切を過ぎると他の執筆者の方に大変御迷惑をおかけすることになりますので最優先にしています(これも「口実」か?)。それにしても、急いで仕上げた原稿が一向に形にならず、逆に後回しにしてしまったものが本来は優先されるべきものであったというケースが最近やたらに多くなっていてやりきれません。
 
 京都女子大のあたりから山科に抜ける「渋谷越」は古くは「苦集滅路」とも呼ばれました。ここを踏破しようという提案が次年度共同研究のメンバー2名からなされています。問題は日程ですが、苦を集め、その全てを滅することが出来るのなら、ぜひ参加したいものです。

第二回公開講座のお知らせ

末松憲子
No.5206

先日告知させていただきました、公開講座「じょうるり西・東」が無事終了いたしました。
宣伝させていただきありがとうございます。

次回、第二回公開講座が来月にありますので引き続き告知させて下さい。

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター
平成一八年度二回公開講座
「仏教と雅楽-「法会」に触れてみる」

平成一八年一二月二〇日(水)
午後二時四〇分から午後四時一〇分まで(午後二時から受付開始)
入場無料・当日会場で受付
於・京都市市立芸術大学講堂

です。
興味のある方はご来場下さい。

>雨野さん、今日はご来場ありがとうございました☆

Re: 第二回公開講座のお知らせ

雨野 弥生
No.5211

末松さん、このたびは講座のお知らせを頂き、ありがとう
ございました。

初心者(=私)にもわかりやすい丁寧な解説付きで、大変
興味深い企画でした。
義太夫と常盤津の似た節回しの部分を、生演奏で(!)聞き比べ
ることができ、義太夫と常盤津がお互いに影響し合ってきた様を、
実感することができました。

この場を借りて、まずはお礼まで・・・

ありがとうございました。

伊藤明日香
No.5202

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

用意したレジュメが足りないという、
喜ばしい状態での報告になりましたが、
野口先生、その節はありがとうございました。

本日みなさまから多くの貴重な御意見、御指導を賜りましたこと、
この場にて改めて御礼申し上げます。

あと一ヵ月あまり、全力でがんばります。

本日はみなさま、ありがとうございました。

月例礼拝・ゼミ一期生・『吾妻鏡』に卒論

No.5203

 昨日は3限の国文1回生の月例礼拝の時間に講話をさせていただきました。鹿児島の『南日本新聞』に掲載された投書を取り上げて、他人に自分の意思を通じさせることの難しさや、物事をとらえるにはバッククラウンドを構成する社会や歴史的な認識が必要であることなどをお話ししました。あとで感想文を拝見したところ、ほぼ100%の人が私の言わんとしていることをしっかりと受け止めてくれていて、とても嬉しく思いました。受講態度も立派で、やはり京女の学生さんは大したものです。中世の軍記でも専攻しようという人がいたら、ぜひ当方のゼミに入っていただきたいところです。卒論で「女性史」を取り上げようとしている3回生の菅谷さんも、よかったらどうぞ。
 それにしても、平田さんや永富さんにとっては、「月例礼拝」という言葉そのものが懐かしいのではないでしょうか?

 昨日は千客万来でしたが、特筆すべきは私が初めて大学の先生をさせていただいた時(たしか1982・3年度の青山学院大学史学科の演習)の教え子で、現在は外資系の企業で活躍されている江口さんが関西旅行のついでにお立ち寄りになったことです。青学の時のゼミ生で京女に来られたのは「第一次野口内閣の外務大臣」を自称していた根古君(現在、仙台の旅行会社で活躍中)以来のことです。江口さんは『吾妻鏡』講読会と伊藤さんの卒論準備報告にしっかり参加していかれました。
 青学や聖徳で私のゼミに所属していた皆さんは、現在のゼミ生の先輩ということになりますから、御上洛の折には、是非とも、かわいい?後輩たちを激励にお立ち寄り下さい。
 江口さん。また、お出で下さい。

 さて、『吾妻鏡』は岩田師範の指導のもと、承久二年を読破。このあたりには、承久の乱の前提として、追究すべき記事がかなりあると思いました。長村君の御高説をうかがいながら読み進めることが出来たならば、さらに実りあるものになることでしょう。最近はこの『吾妻鏡』講読において、山岡さんの積極的な取り組みが目を引きます。
 ちなみに、山岡さんは本日がお誕生日。おめでとうございます。

 伊藤さんの卒論報告会には、和歌山での研究旅行でお疲れにも拘わらず駆けつけてくれた佐伯君や、報告テーマの性格から出席を期待していた田中さんや末松さんが期待に応えて参加してくれたために、近来まれにみる盛況。多くの適切な助言をいただいて伊藤さんは本当に幸せな学生さんだと思いました。東京の研究会に積極的に出向いて知己をえた第一線の研究者から御著書をお送りいただいたり、御本人の積極性と人徳の然らしむるところだと思います。あと一ヶ月ですが、山岡さん・尻池さんや山内さんともども、ぜひ素晴らしい卒論を仕上げてほしいものと思います。
 私の方も、約束の期限を過ぎてしまった仕事を少しでも早く片付けるべく努力をしなければならないと意を新たにしています(本当に申し訳ありませんが、いましばらくの御猶予をお願いいたします)。

 それから、昨日は岩田君のスタバのコーヒーをはじめ、佐伯君、田中さん、青木さんなどから沢山の美味しいお土産をいただき、ありがとうございました。ティーパーティー風のゼミ。期待のニューフェイス、米澤君にも、喜んでもらえていると思います。

 ゼミ旅行(鎌倉・熊野・伊勢~)に出掛けた際、デジカメで撮影した写真を岩田君が1枚のCD-ROMにまとめる作業をしてくれています。いずれ、ゼミメンバーのお手もとにお届けできるとのことです。岩田君、ありがとうございます。

 ☆ 末松憲子さんが『伝承文学研究』55号に「「小鍛冶物」の略縁起-江戸中期における歌舞伎と日蓮宗-」という論文を発表されました。以前、ゼミで御報告いただいた出開帳に関する話も含む力作です。

 >長村君  和歌山の旅行の御報告、ありがとうございました。

 ◇ 同志社大学文化史特論(2)受講のみなさんへ
   先週の講義の際に申し上げましたように、シラバスの
    「6 慈光寺本『承久記』に描かれた承久の乱」
  はパスして、明後日(17日)は
    「7 鎌倉殿御台所「竹御所」」
  をテーマにお話ししたいと思います。その次はそのまま8・9・・・と進めることにします。御了承下さい。  

おつかれさまです。付、次回『吾妻鏡』

No.5205

>伊藤さん 遅くなりましたが、昨日は中間報告をありがとうございました。『吾妻鏡』のほうも、伊藤さんのご報告ほどに人を集められるといいんですけどねぇ。

>江口さん 昨日は初めてお目に掛かり光栄です。『吾妻鏡』、中間報告会とご一緒していただきましてありがとうございます。1982・3年度の青山学院大学史学科の演習(「厳しかった」そうですね)と、昨日の『吾妻鏡』(「脱力系史料講読」)との雰囲気の異同はいかがでしたでしょうか。

>ゼミ旅行の写真について 
 上で野口先生からご案内いただきましたように、岩田の手元にみなさんがデジカメで撮影したくださった画像データをお預かりして集約しております。ひとまず伊豆旅行のデータはCD-R一枚に収まりそうですので、現在鋭意トースト中です。焼き上がりましたら、参加者みなさんにお配りしようとおもいます。
 さらにそれ以前のゼミ旅行の写真につきましても、ご希望によりコピーしてお配りできるとおもいます。

>次回の『吾妻鏡』について
 次回の吾妻鏡講読会の予定は以下の通りです。
  時間:11月20日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:承久三年正月二十五日条、正月二十七日条、二月二十六日条、三月二十二日条、四月二十九日条、五月十九日条、五月二十一日条、以下承久三年の全条

 承久元年・二年もいろいろと検証を要する問題がありましたが、承久三年はさらに問題山積(?)ですからじっくり読んでいきましょう。

公開講座のお知らせ

末松憲子
No.5201

今日はお疲れ様でした。
とても良い刺激になりました。
ありがとうございます。

今週の水曜日に勤め先の公開講座がありますので少し宣伝をさせて下さい。

お時間と興味のある方は是非おいで下さい。

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター
平成18年度1回公開講座
「じょうるり西・東」

平成18年11月15日(水)
午後2時から午後4時まで(午後1時30分から受付開始)
入場無料・当日会場で受付
於・京都府立府民ホール「アルティ」( 京都市上京区烏丸通一条下ル )

義太夫と常磐津が聞き比べられます。
詳しくは
http://w3.kcua.ac.jp/jtm/announcements/2006/1115.html
でご確認下さい。