無題

No.5158

 元木先生、小生の郷里熊本をご堪能いただきありがとうございます。
 私も行きたいのはやまやまでしたが、その前の週に私用で大分に行っており、そのまま12日まで東京に出張だった上、14日勤務先の大学の創立記念日で、いつもならサボるのに、今年は15年の永年勤続者として表彰状をもらうようにと、学部長から厳命が下っており、残念ながら断念しました(あーあ)。川添先生や森さん、怒っていなかったでしょうか。九州史学研究会も行けなかったし(すみません)。
 県立美術館での阿蘇神社文書展は、9月の半ばに帰省した際、行って参りました。大変迫力のある内容で、図録がまたすばらしい(買って損はありません)。母を連れての見学だったので、ゆっくりできなかったのが、これまた残念でしたが。

速報!来年度の公開講座の講師決定

No.5159

 松薗先生、来年度の公開講座の講師をお引き受け下さいまして、ありがとうございました。
 なるほど、鹿児島大学の日隈先生と御同郷だったわけですね。

 というわけで、来年6月の公開講座「シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 9」には、愛知学院大学教授の松薗斉先生、それに国立長野工業高専助教授の中澤克昭先生に御出講いただくことになりました。
 気の早いことながら、「乞うご期待!!」です。

素晴らしき熊本旅行

元木泰雄
No.5160

 松薗先生、ご無沙汰しております。
 拙文をお読み頂き恐縮に存じます。
 以前、東京の古文書学会でお会いしてから、随分になりますね。
 9月に京都にお越しのときは当方がうかがうことができず、失礼致ました。
 古文書学会大会でもお目にかかれず、残念に思っておりましたが、永年勤続表彰をうけられていたとのこと、おめでとうございました。
 ただ、川添先生はじめ、九大関係の方々が大勢お集まりだっただけに、ご参加になれなかったのは本当に残念でした。九大関係の方々で、盛大な飲み会をなさっていた御様子でした。
 それはともかく、熊本が故郷でいらっしゃるとは存じませんでした。
 人情は厚く、食べ物も美味しく、重厚な歴史を感じさせる素晴らしいところでした。また、機会を見つけて訪問したいと存じます。
 熊本はもとより、九州を旅行すると、いつも人の心の温かさのようなものを感じ、他所への旅行に比べて、より深い旅の余韻に浸れるように思います。
 来年は、京女の公開講座の講師をなされるとのこと、何とかご挨拶に伺えましたら幸甚にでございます。
 

来年度公開講座懇親会も盛況は確実か

No.5162

 鬼に笑われることは必定ですが、来年6月の公開講座後の懇親会、今から幹事を募集いたします。元木先生の御出座を前提にすると・・・・、○○さんが第一候補かな?

 さて、本日の公開講座、たくさんのゼミメンバーにお出で頂き、ありがとうございました。久しぶりにゼミ(授業)に出ていた卒業生にお目にかかれたのも嬉しかった。
 瀬田先生のお話はいつもながら興味津々のものでした。かつて故・足利健亮先生が徳川家康の江戸選地の背景に富士山の見える地であるということを指摘されていたのを思い出しました(平成4・5年度科学研究費補助金研究成果報告書『計画都市の立地決定に至る意志及び経過の歴史地理学的再検討』)。
 私の話の方は、時間オーバーとかマイクに声がのっていないとか、基本的なところでなっていませんでしたが、内容の方は如何だったでしょうか?
 
 御多忙の所、お出で下さった山田邦和先生や歴史グループ早雲の皆様にあつく御礼を申し上げます。また、京都文化博物館に着任されたばかりの横山和弘先生に御挨拶を頂き恐縮に存じました。たくさんの御高論などを拝受。ありがとうございました。

 次は東北大学のシンポに向けて準備を進めたいと思います。

21日の公開講座について。

No.5157

 明後日(21日)は下記の公開講座がありますが、これは例年6月に開かれているシリーズとは別の講座ですから、ゼミメンバーのお手伝いの催促は致しません(私はレジュメづくりに焦っておりますが)。
 御安心ください。
 ただし、ボランティアは大歓迎いたします(もちろん聴講も)。
 では、あらためて御案内を。
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 京都女子大学宗教・文化研究所 宗教・文化公開講座(2006年度)
       「天下人の京都」
  日時:10月21日(土)13:00~16:30
  会場:京都女子大学A校舎5F礼拝堂
         (京都駅八条口よりプリンセスラインバス京都女子大学前下車)
  プログラム
   ■講題 「頼朝の六波羅邸―鎌倉幕府と都市京都―」
     講師 本学宗教・文化研究所教授 野口 実
   ■講題「秀吉が伐らせた木」
     講師 武蔵大学文学部教授 瀬田 勝哉
  参加費無料・申込不要
  お問い合わせ先 京都女子大学宗教・文化研究所 ℡075-531-7074
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 この翌日10月22日(日)に秋の見学会(田中さん主催)が企画されていますが、こちらは内々に計画が進められているのだと思います。詳細は田中さんまで。
 私は28日に東北大学で開催される公開シンポジウムの準備を致しますので欠場させていただきます。
 ついでながら、その要綱をお知らせしておきます。
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 東北文化公開講演会 
 公開シンポジウム「東北像再考:地域へのまなざし、地域からのまなざし」
  期日 平成18年10月28日(土)
  時間 13:00~17:00
  場所 東北大学川内北キャンパス マルチメディアホール
  発表 ●山田仁史(文学研究科講師)
       「奥羽人類学会と東北の信仰・民俗」
       コメンテーター:六車由美(東北芸工大助教授)
      ●柳原敏昭(文学研究科助教授)
       「東北と琉球弧―島尾敏雄「ヤポネシア論」の視界―」
       コメンテーター:野口 実(京都女子大教授)
      ●高橋章則(文学研究科講師)
       「『狂歌』が語る地域の歴史―江戸時代の『大崎』文化―」
       コメンテーター:鈴木俊幸(中大教授)
     総合司会:佐倉由泰(文学研究科助教授)
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 この翌日の29日は柳原先生や地元の研究者の方に「衣川遺跡群」を御案内いただくことになっており、たいへん楽しみにしています。

卒論準備報告の変更について。

山岡 瞳
No.5154

 京女ではそろそろ卒論の中間報告の最中でしょうか。
 下↓の野口先生の10月のゼミ行事予定の書き込みにありますように、10月23日(月)に山岡が卒論準備報告をするようになっていましたが、以下のように変更します。
 
 日時:10月30日(月)18時から(吾妻鏡講読会終了後)
 場所:L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
 テーマ:「女院と武士」(仮)

 お忙しいとは思いますが、よろしくご参集ください。 
 また、貴重なご意見など賜ることができれば幸いです。

紫苑第5号、執筆者の募集。

No.5155

今年も昨年に引き続き、3月末に紫苑第5号を刊行することとなり、論文・研究ノート執筆者を募集いたします。
執筆者の条件はゼミメンバー・縁者となりますので、ご了承ください。 
執筆をご希望の方・さらに詳しい話を聞きたいという方は、山岡までご連絡ください。
(名前にPCのアドレスを書き込んでおきましたが、山岡の携帯のアドレスをご存知の方はこちらまでお願いします。)
 締め切り:1月6日頃
 発行:3月末
 文字数:原稿用紙20枚程度
     *こんな枚数じゃ足りないという方は相談に応じます。

また、旅行記(今年2月の伊豆調査旅行・9月の厳島調査旅行etc)の執筆者も募集いたします。締め切りは同上、文字数は原稿用紙3枚程度です。旅の思い出を語りたい!!という方はご連絡ください。
 
あわせて、編集をお手伝いしていただける方を募集いたします。

『紫苑』第5号の刊行に向けて、お願い。

No.5156

 山岡さんの卒論準備報告については、当ゼミメンバーは大方研究テーマが近いと思います。多くの参加をお願いいたします。
 なお、伊藤さんや山内さんも、早々に報告の日程を決めて下さい。

 『紫苑』ですが、すでにISSNも取得。定期刊行物として公的に認知され、掲載論文が『史学雑誌』の「回顧と展望」に紹介されるなど、学術雑誌としての一定の評価も確立しつつあります。刊行予算を昨年より増額してありますので、増ページが可能です。ふるって、御投稿下さい。すでに、岩田君から先般の宇治共同研究の合宿で発表した内容の論文化の名乗りが上げられております。私も閑院内裏関係で一本、発表できればと考えております。
 次号は第5号にあたりますので、常々ゼミの活動を支援して下さっている、元木先生、美川先生、山田先生などにも、短いもので内容も問いませんので、ぜひ一筆(もちろんパソコンで)お願いできれば幸いと考えております。
 また院生のメンバーあるいは共同研究員等の方には、研究発表の過程で早急に発表しておきたい研究ノートなどあると思いますので、ぜひ『紫苑』を活用していただきたいと思います(枚数は相談に応じます)。こうした積み重ねがステイタスアップにもつながるだろうと思います。
 一方、『紫苑』はゼミ活動の年間報告の場であり、また学部生の研究を発表できる稀有の場でもあります。なにしろ、積極的に投稿の意志を表明して下さい。

 それから、こうした雑誌の編集経験も良い勉強になります。私も学部生の時、青山学院大学史学会委員として数年間にわたって機関誌『史友』の編集を担当しました。校正や割りつけの方法や印刷屋さんとの交渉などで得るものは多大でした。
 今年度も編集は山岡さんを中心に進めてもらいますが、卒論で忙しい山岡さんを補佐し、次代の編集長を目指そうとする3回生以下のメンバーの「挙手」を期待するところです。

古文書学会

元木泰雄
No.5150

 野口先生、無事に帰宅致ました。
 熊本の様子をお尋ね頂きまして、恐縮に存じます。
 
 学会のあった3日間(当方が旅行した5日間)、秋晴れに恵まれた暑いほどの好天の下、充実した講演・報告に接するとともに、圧巻の阿蘇神社文書を工藤・阿蘇品両先生の懇切なご解説を受けながら見学し、工藤、川添両先生を始め、多くの方々と旧交を温め、さらに阿蘇品先生はじめ多くの方々と新たに出会うことができました。本当に、素晴らしい学会でした。
 何より、長年にわたる阿蘇文書の修理を完成に導かれるとともに、今回の大会を熊本に誘致され、多大なご高配を賜った工藤敬一先生に心からの御礼を申し上げたいと存じます。また先生には、美川先生の書き込みにもあるとおり、大会の合間に五高記念館をご案内いただきました。先生の熊本大学、第五高等学校、そして熊本に対する思いをうかがうことができて、心に残るひと時でした。
 
 14日の公開講演も、今回は阿蘇品先生の阿蘇文書の伝来、歴史に関する精細なお話、熊大近世史の吉村先生による永青文庫所蔵文書から見た近世の支配システムのお話と、肥後を代表する二大文書に関する内容でした。
 その晩の懇親会では、まず工藤先生が開会のご挨拶、そして最後には九大名誉教授の川添昭二先生が古文書学会と九州の関係をお話になり、学会と九州の浅からぬご縁、換言すれば九州の中世史研究がいかに活発であるかが髣髴とされたことでした。中尾尭会長いわく、「古文書学会は傾いたら九州で学会を開き、退勢を立て直した。足利尊氏みたいなもの」とは言いえて妙でした。
 翌日の研究発表では、『古代文化』で「阿波民部大夫成良」を公表された野中寛文先生の「一一世紀明法勘文の作成経緯」、義経問題で売り出し中の菱沼一憲先生の「源頼朝の折り紙書状と申状」と、おなじみの方々の興味深いご報告がありました。当方、最初から司会担当、後述のように前の晩は酒を控え、節制?したことでした。
 そして、三番目は野口ゼミでもおなじみの花田卓司君の「南北朝所領給付に関する一考察」。実に理路整然としたご報告で、題名となった課題について、幕府の方針の転換を明快に解明された内容でした。当日の多くの報告の中でも出色の内容であったと思います。当方、そのあたりで緊張の糸がプツン。節制の甲斐もなくウトウト。午後は時代が下ったこともあってもはや、居眠りから本格的な睡眠に移行の気配。
 ちょうど花田君および、その応援団諸氏が熊本城に出かけるとのことで、同行してしまいました。ホントは当方、学会の理事なんですけど・・・
 最終日は、前述の古文書見学会。やはり、北条時政の下文、歴代得宗の文書は一番の関心の対象。また、後醍醐、尊氏、懐良親王以下、南北朝オールスターズの文書群は圧巻でした。その後、小林基伸、美川圭、漆原徹、松本一夫の諸先生方、神野潔さんらと細川刑部亭を見学し、昼食後解散致ました。
 
 今回は、14日の理事会に備え、13日金曜日から熊本に参りました。当日は一見快晴。ご一緒した杉橋隆夫先生のご希望で、先生の運転により阿蘇に参りました。が、さすがは13日の金曜でした。黄砂状のもやで景色は見えず、噴火口は爆発の危険で立ち入り禁止(16日、昼食を取ったホテルでは阿蘇山噴火避難対策協議会とかいう会議を開いておりましたから事態は深刻なようです)、阿蘇神社も工事中。踏んだり蹴ったりです。
 その晩は、軍忠状研究の第一人者、漆原徹先生を交えて三人で懇親会。ホテル東急インのフロントお奨めの郷土料理店「五郎八」。最大の名物馬刺しは、名前を聞いただけで不快になられる杉橋先生に配慮してパス。天草の新鮮な刺身、天草大王という地鶏のつくねなど、味、ボリュームも十分な内容で、酒もしこたま飲んで、一人5000円程度。熊本のよさを満喫しました。杉橋先生お帰りのあと、漆原先生と近所の居酒屋で辛子レンコンを肴にビールと焼酎で一杯。宿に帰ろうと思った刹那、男性スタッフがきびきび働くショットバーを見てしまい、二人とも吸い込まれてしまいました。西銀座通のバーCALMEです。西銀座というと、往年のフランク永井の歌を思い出しますな(なんて言うのは我々以上でしょうか)。行き当たりばったりで入ったこの店が実は大当たり、この晩から3晩続けて通うのですから運命なんて分からない。
 かくして、最初の一晩で中ジョッキ6杯、焼酎1杯、水割り3杯。さすがに二日酔でしたが、二日酔には柑橘系が良いとの噂通り、翌朝オレンジジュースを飲むや、たちまち回復。まだ苦しそうになさっている漆原先生を横目に、朝食完食。わしもまだ捨てたもんやないわい。
 
 14日の晩の懇親会では、九大の佐伯弘次先生、福岡大の森茂暁先生らと久しぶりの旧交を温めることができました。また、鹿児島大学で乕尾達哉先生に学んだ熊大の院生廣島君にご挨拶を受けました。有村さんの1年先輩ですね。有村さんによろしくとのことでした。こんな思いがけない出会いも嬉しいものです。院生諸君は折角の機会ですから、思い切って第一線の先生方にご挨拶されたら良いでしょう。長村君は廣島君とも親しく会話をしていたようですね。大学の垣根を取り払い、多く方々が交流できるところに、学会のよさがあると思います。
 その後、懇親会でしこたま食べたにもかかわらず、ラーメン店はしごに出かけるという小口雅史先生に拉致されかかった漆原先生を救出、またまた前日のバーCALMEに。翌日一番の司会に備え節制いたしました(当方としては節制ですが・・・)。ちなみに小口先生のラーメンはしごは冗談と思いきや、本当に二軒で完食とのこと。どんな胃袋なんでしょうか。羨ましい(聞くだけで気分が悪い)?

 翌15日の研究発表のあとは、阿蘇社領の調査を兼ねてお見えになった大山喬平先生を囲み、総勢17名の大宴会となりました。関西では小林、美川両先生、当方、関東その他では漆原先生、岡野友彦先生、それに京大、立命以下の院生諸氏。これまた楽しい懇親のひと時でした。場所は、大概のガイドブックが郷土料理店の最初に掲載している下通の「青柳」。人数が急に増えてもいやな顔もせず部屋もかえてくれるし、刺身はまだ動いているという活きのよさ、話題の馬刺しもとろけるよう。こんなうまいものが何で全国化しないのか、と思わざるを得ません。やはり「馬」を食べることに抵抗感が強いのでしょうか。辛子レンコン以下の郷土料理、天ぷら、すしといったオーソドックスな料理も美味で、しかもこれまたかなり飲んで、一人5000円程度。有名店の驕りはなく、非常に良心的な感を受けました。前日の「五郎八」とともに、熊本のうまさ、良さを感じました。当方が責任を持ってお奨めできる店です。
 その後、二次会にふとラーメンを食いたいという気になり、「ゴダイゴ」と称する店があると聞いて、「腹を壊しそうな名前だが、話のネタに」と思い出かけました。が、実は「コダイコ」。それを知ると急に胃が重くなり、結局三連続でーCALMEに参りました。小口先生の足元にも及びません・・・バーCALMEはお奨めです。熊本に行かれる方には所在地をお教えいたします。
  
 16日は熊本から鹿児島に移り、鹿大の乕尾先生と黒牛、黒豚のシャブシャブで旧交を温め、翌17日には久しぶりに黎明館を見学して、黒豚トンカツを賞味して帰宅致ました。
 なお、大山先生は二泊のご予定で阿蘇付近を調査しておられます。誠に精力的な御活躍ぶりで、敬服するばかりです。常に、学問に対する情熱を抱き続けられることが、若々しさを保たれる秘訣なのかもしれません。最後まで同道するご予定の花田君、ご様子などお教えください。

 なお、大会の最中、かつて学会の理事として活躍され、研究会では辛口コメントを発せられた桑山浩然先生の訃報に接しました。まだ69歳でいらっしゃいました。室町幕府の政治、制度、そして蹴鞠の御研究と諸方面に活躍されたことはご存知の通りです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

・古文書学会見学会のご案内
 
 最後にもう一件、古文書学会の見学会についてのご案内です。
 既に御連絡した11月12日の和歌山県立博物館に続き、直後の18日土曜日午前10時から、醍醐寺霊宝館でも見学会が行われます。展示内容は、醍醐寺のHPで確認してください。
 こちらは日本女子大の永村真先生が企画されたものです。
 参加希望者は、東京の立正大学の北村行遠先生の研究室まで葉書で申し込んでください。

学者は胃腸も丈夫でなければならないという話

No.5152

 元木先生、御(おん)自ら古文書学会大会について書き込みを下さいまして、ありがとうございます。こういうときに「恐悦至極」という言葉が使われるのだと思いました。
 花田君、御活躍の様子でとても嬉しい限りです。
 それにいたしましても、元木先生はもとより、優れた研究者の方々は頭脳のみならず、みなさん一様に胃腸も頑丈なようで羨ましい限りです。私など宴会の後にまたラーメンなど食べてしまったら、間違いなく「痢病発動」となります。
 その点、元木先生の研究室の皆さんは、胃腸頑丈な面々ばかりで、将来の大成は間違いなしとお見受けいたしました。当方、もはや昼間にお茶か、食事ならお蕎麦かうどんでというのが限度といったていたらくです。

 西洋史の方でも、木村尚三郎氏・弓削達氏の訃報が新聞に載っておりました。木村先生は私が学生のころ、青山学院にも出講されておられました。ワシントンにおられる山広氏が受講されていたと記憶します。
 歴史学の世界も世代交代が急なようです。

 ☆ 千葉県船橋市教育委員会の道上文先生より、『東中山台遺跡群(39)発掘調査報告書』を御恵送いただきました。昨年のゼミ旅行の際に佐伯真一先生と御一緒に訪れた中山法華経寺を対岸の台地に臨む場所の発掘調査の成果の記録です。このあたりは、下総の府中にも近く、興味津々です。
 道上先生にあつく御礼を申し上げます。

平家物語 語りの公演ご案内

No.5148

野口先生にどうぞとおっしゃて頂き、はじめて投稿致します。
平家物語の原典といえる覚一(かくいち)本を語りの台本として、その時代を必死に生きた人々に焦点を当て、「語り芝居と琵琶・笛の演奏」により演じられる舞台です。
日時 11月26日(日)14時開演  場所 大阪 大槻能楽堂
日時 11月28日(火)14時開演と18時30分開演 場所 京都 金剛能楽堂
演目 俊寛(足摺・有王・僧都死去)《語り芝居》 義経《琵琶語り》  祇王《語り合わせ》
琵琶の音色・笛の調べに乗った平家物語の登場人物が少しでも皆様の心に触れてもらえますよう、一同精進しております。
料金は一般前売4000円ですが、学生の方は学生団体割引として、3000円にさせて頂きます。(お一人でお申込でも)
E-mail:natu-i3@kcc.zaq.ne.jp までお申し込み下さい。返信をもって予約完了とさせて頂きます。

Re: 平家物語 語りの公演ご案内

No.5153

 乾さんからお送りいただいた、この公演案内のチラシは研究室の前のテーブルに置いてあります。どうぞ、お持ち下さい。

さ~て、来週の『吾妻鏡』は。

No.5147

 このところすっかり涼しくなりまして、朝夕は肌寒いくらいですね。そうかと思えば、今日のように昼間は少し汗ばむ陽気も感じます。室内で史料講読も良いですが、たまには外に出歩きたくなるような気候です。

 さて来週は、
  『吾妻鏡』講読会
  時間:10月23日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:建保七年(承久元年)二月十三日条、同十四日条、同十五日条、同十九日条、同二十日条、同二十一日条、同二十二日条、同二十九日条、
     閏二月十二日条、同二十八日条、同二十九日条、
です。

 講読範囲をやや広めに取りましたが、実朝・公暁没後に幕府とそれを取り巻く環境が様々に変化する時期ですので、細かく読み込んでいきたいと思います。あらかじめご了承ください。
 『吾妻鏡』講読会は“脱力系史料講読会”として毎週開催中です。メンバー随時募集中ですので、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。

昼寝のおともに

山田邦和(花園大学・考古学)
No.5144

 美川先生に倣い、お知らせです。
 こちらは、昼寝のおともに、どうぞ。

 明・16日の昼間、12時00分~13時00分のテレビ番組「京都!ちゃちゃちゃ」の中の「聞きごろ」コーナーに出演し、平安京の話をいたします。在来放送ではKBS京都、衛星放送ではスカイパーフェクTVの726ch「関西テレビ☆京都チャンネル」での放映となります。
 http://www.kyoto-channel.com/cgi-bin/cha_show.cgi

 ただ、録画ではなく生放送。もしかしてハチャメチャになるかも。はてさて、どうなりますか(^_^;)

山田先生は福の神であるというお話。

No.5145

 生放送ですか。しかし、山田先生はNHKテレビの番組で林マヤさんとお散歩されるなど、もうタレントとしての修養は十分に積んでおられますから、「心配ご無用」だと思います。
 しかし、残念なことに月曜の昼間はテレビを見たり昼寝をする余裕もございません。どなたか、ぜひ録画をお願いいたします。

 ちなみに、山田先生の当BBSへの書き込みは幸せを運びます。本日、山田先生の書き込みで学芸員の公募を知り、それに応募して目出度く博物館に採用された方から、わざわざ御挨拶のEメールをいただきました。21日の公開講座にお出でいただける由です。

 人事の季節。今秋の山田先生は、ことさら御利益がありそうです。

山田先生は角田先生に似てきたというお話。

No.5149

 山田先生ご出演の番組。録画で拝見いたしました。
 番組の最初から最後まで、若い二人の司会者の前に座らされて、カメラの前でお弁当やら黒胡麻の生八つ橋を一口だけ食べさせられたり、手に模型の町屋を持たされてコメントを求められているお姿に、御同情を禁じ得ないものがありました・・・。目の前で司会者が赤山禅院をとんでもないところに指示した地図で説明していたのにもさぞや困惑されたことと思います。
 しかし、山田先生が、司会者の質問に対して、じつうまく切り返し、適切な発言をされていたのには、「流石はもと京都文化博物館の名学芸員!」だと感心させられました。あるいは台本が用意されていたのでしょうか?
 また、お姿はすこしスマートになられたように見えましたが、なにやら角田文衞先生を思わせるような物腰に、正統なる学者としての風格を感じさせられました。
 やはり、御出演の真骨頂は平安京の形態の変遷に関するレクチャーで、花園大学における講義風景や研究室におけるお仕事の様子も拝見できて貴重でした(ここでは内緒の情報もあり)。ちょうど大学受験生が志望先を決めようとしている時期ですから、花園大学に対する貢献はかなり大きかったと思います。
 山田先生の御解説は要をおさえて分かりやすく、また地図や写真のパネルも用意されていて、私にとっても勉強になることが多くございました。
 ところで、下世話な話ですが、番組中、タコしか食べられなかったお弁当や一口かじっただけの生八つ橋は後でゆっくり召し上がられたのでしょうか?

 ところで、テレビといえば、元木先生から拝借中のNHK大河ドラマ『源義経』(尾上菊之助主演)のDVDですが、机上のパソコンにて仕事の合間(逆かも知れません)に視聴させていただきました。リアリティーという点で、最近の作品のレベルが相当落ちていることを実感させられました。
 歴史学を仕事にしている者の立場から見て、女性の描き方も、最近の作品よりこちらの方がまともに思えました。 
 一人で鑑賞しているのは申し訳ありませんので、次回『吾妻鏡』の「(脱力系)講読会」の時にでもお持ちしてゼミの諸姉兄とともに大画面で見直してみたいと存じます。

 元木先生には25日にお返ししたいと思います。ちなみに、熊本は如何でしたでしょうか? 

Re: 昼寝のおともに

山田邦和(花園大学・考古学)
No.5151

 野口先生、お目汚し、恐れ入ります。
 やっぱり生中継というのは大変ですね。緊張しました。赤山禅院の位置の間違いは、放映最中に「あれっ、おかしいぞ」と気づき、CM中に指摘しました。冷や汗をかいたのは、平安京の図を作ってもらったのですが、どういうわけか東側が右京、西側が左京になっていたこと。幸い、リハーサルの時に気づいて訂正してもらったのですが、あのまま放映されてしまったら赤恥をかくところでした。
 まあ、機会があればマスコミに顔を出すというのも、研究者の「社会的貢献」の一環、研究成果の社会への還元、それから所属している大学の宣伝ということで、果たすべき責務のひとつなんでしょうね。
 お弁当は、放映後にちゃんといただきました。これは美味しかった。八つ橋も。

10月のゼミ関係の行事予定

No.5141

 >美川先生  早朝の熊本から書き込みをありがとうございました。工藤先生に宜しくお伝えいただければ幸いです。

 >足立様  Eメールをお送りいたしました。

 ところで、本当はトップページにも貼らなければいけないのですが、明日以降のゼミ関係の行事予定の詳細をここにまとめておきたいと思います。

(1)『吾妻鏡』講読会
  時間:10月16日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:建保七年(承久元年)正月二十八日条、同三十日条、
     同二月一日条、同二日条、同四日条、同六日条、同九日条、同十三日条、同十四日条

(2)京都女子大学宗教・文化研究所 宗教・文化公開講座(2006年度)
       「天下人の京都」
  日時:10月21日(土)13:00~16:30
  会場:京都女子大学A校舎5F礼拝堂
         (京都駅八条口よりプリンセスラインバス京都女子大学前下車)
  プログラム
   ■講題 「頼朝の六波羅邸―鎌倉幕府と都市京都―」
     講師 本学宗教・文化研究所教授 野口 実
   ■講題「秀吉が伐らせた木」
     講師 武蔵大学文学部教授 瀬田 勝哉
  参加費無料・申込不要
  お問い合わせ先 京都女子大学宗教・文化研究所 ℡075-531-7074

(3)秋の見学会(田中さん主催)
  『平家物語』関連の場所を歩く連続企画。
   「うしろは三井寺に続いてゆゆしい城郭」とされている鹿ヶ谷の俊寛山荘跡
  日時:10月22日(日)(時間設定は参加者の間で相談とのことです)

(4)卒論中間発表会
  日時:10月23日(月)18:00~
  場所:L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室
  山岡瞳さんの報告です。テーマは、女院と武士に関係するものだと思います。
   
  * なお、伊藤さん・山内さんの報告日程は今のところ未定です。 

(5)古文書講読会
  日時:10月26日(木)10:00~
  場所:L校舎3F 宗教・文化研究所共同研究室

 ※ これ以外の予定や補足があったらお知らせ下さい。『吾妻鏡』は23・30日もありかもしれません。

Re: 10月のゼミ関係の行事予定

No.5142

野口先生、今月の予定のまとめ、どうもありがとうございます。
古文書講読会ですが、時間は10:30からということで、よろしくお願いします。

Re: 10月のゼミ関係の行事予定

No.5143

>十月の『吾妻鏡』講読会について
 また明日にでも参加者のみなさんとご相談したいと思いますが、不都合がなければ10/23と10/30も開催したいと思います。
 メンバー随時募集中ですので、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加下さい。

両師範に感謝。

No.5146

 佐伯君・岩田君  訂正と補足をありがとうございました。よろしくお願いいたします。

『尊卑分脈』安達系図に関して

No.5139

野口先生お久しぶりです。
と、申し上げてもご記憶にないかも知れません。以前、足立遠元に関する、ある論文の入手先をおたずねして、ご返事を戴いたことがあります。

足立遠元が盛長の年上の叔父、というのは今では定説のようになっていますが、小生いまだに納得がいきません。そもそも小生は「丹波國佐治庄地頭足立系図」の方が正しく、『尊卑分脈』は強引に安達に足立を繋いだものと考えています。

さて、表記安達系図に関して最近気づいたことがあります。
遠兼について、上部の欄外注記に「但小野田三郎兼盛子」とあります。なぜなのでしょうか、系図上で兼盛と遠兼は罫線で結ばれているのに、養子・猶子ならいざ知らず、わざわざ注記を書く必要はない、まして遠元が年上と云うことは遠兼も兼盛より年上の可能性が高いわけです。
『吾妻鏡』によりますと盛長は一貫して姓を以て呼ばれたことがなく、つねに盛長か、籐九郎盛長と呼ばれ、あたかも頼朝の郎党の扱いでした。かれが安達を冠して呼ばれたのは彼の死の直前、正治元年10月28日が初めてで、それが彼の『吾妻鏡』における最後の記録となっています。

私は洞院家が軽率に安達に足立を繋いだとしか考えられないのですか゛いかがでしょうか。

今夜は馬刺しでビールでしょうか?

No.5137

 元木先生・美川先生や元木先生の研究室に所属する院生諸兄姉の多くは日本古文書学会で熊本にお出かけのことと思います。たいへん良いお天気で、九州の風光を堪能されていることでしょう。
 一方、当方、自ら買って出た訳ではありませんが、結果的に在京留守居役。諸事に追われております。
 しかし良いこともあり。
 まず、昼休みにコンビニにお弁当を買いに行ったついでに、ふらりと京都国立博物館の平常展示をのぞいてみたところ(私は友の会会員ですが、どうも今日は無料公開日だったようです)、鳥羽天皇・崇徳天皇をはじめ、安東蓮聖や昔は足利尊氏といわれていた大太刀を肩にした武者等の諸像を拝することが出来ました。
 さらに、家に帰ると、千葉にいた頃、大変お世話になり、また今も東国武士団の研究でいろいろ御教示を頂いているK氏から、都内の歴史博物館に御就職の旨の挨拶状が届いておりました。大学院修了後、着実に研究を進めて来られたことが正当に報われたのだと思います。本当に嬉しいことです。今後のさらなる御活躍を期待する次第です。
 
  ☆ 本日、鶴見大学の関幸彦先生より御高著『戦争の日本史3 東北の争乱と奥州合戦 -「日本国」の成立-』を御恵送いただきました。諸説紛々のテーマゆえ、御執筆の御苦労は大変なものだったことと存じます。かの『研究史 地頭』をまとめられた関先生にして出来るお仕事と拝察いたしました。
 関先生にあつく御礼を申し上げます。

【追記】
 >昨夏のゼミ旅行で鹿児島を旅行したメンバーへ  本日21:00~NHKのBS2で放送される『男はつらいよ 寅次郎真実一路』の舞台は鹿児島。
 最後の場面で、廃線になった線路の鉄橋を歩く寅さんの向こうに金峰山が大きく映ります。

Re: 今夜は馬刺しでビールでしょうか?

No.5138

 野口先生、在京守護をありがとうございます。

 おかげさまで、熊本を堪能しております。

 昨日は、阿蘇品保夫先生の阿蘇文書についてのご講演など、熊本ならではの講演を拝聴しました。思いも掛けなかった収穫は、元木先生、森茂暁先生とともに、工藤敬一先生に案内をしていただき五高記念館を見学できたことです。一般公開されているのですが、工藤先生の「ここが国史の研究室」「昔の寮の建物がのこっていて、そこに教官研究室があった」といったお言葉は、たいへん貴重なものでした。旧制高等学校ののびやかな雰囲気の一端を味わうことができました。昔の構内の模型や写真、五高教授であった夏目漱石の声?など、ぜひ熊本にいらしたときは、必見、必聴です。入試問題がどの科目も英語で出題されているのにも驚きました。

 残念ながら、馬刺しはお預けでした。今晩あたりでしょうか。