8日締切の原稿(2日に速達にて、京都女子大学と拙宅のアドレスが混同された「最後通牒」が出版社から到着)に悪戦苦闘しているさ中、昨日またしても速達にて10日締切という校正ゲラが到着。充実したGWです。
ゼミメンバー諸姉兄も、自らの社会的立場と使命を深く自覚・認識し、それでなくても面白くて堪らないはずの己の主体的意志に基づいて選択した「学問的」な課題に、世俗の商業化された楽しみなどには一切目を向けることなく、旺盛な意欲を持って一途に、寝「食」を忘れて取り組まれていることと拝察する次第であります。
・・・ と、書いて少しすっきりしました。
☆ 文理閣の論文集は佐伯君・岩田君・山本君・田中さん・永富さん、それに伊予に帰郷中の山岡さんからご注文をいただきました。御確認下さい。
>永富さん 御依頼の書類、GW中には仕上げたいと思いますので、少しお待ち下さい。
>佐伯君 『百錬抄』、不定期でも師範代をよろしく。
>雨野さん 『百錬抄』の講読対象範囲は昨年度の継続ではありませんので、例会発表の方をぜひお願いいたします。テーマは自由で構いません。国文専攻のメンバーの集まりやすい日程で設定していただければよいと思います。
ほかにも研究報告を希望される方は、積極的にお申し出下さい。
なお、今年度、修論・卒論を提出するメンバ-は各2回程度、報告日程を設定しておくようにお願いいたします。
>美川先生 京博でのみならず、こちらでも田中さんをびっくりさせてあげて下さい。お待ち申し上げております。
◇ 研究会情報 ◇
「平安京文化研究会」の御案内
○とき 5月28日(日) 午後1時~午後5時(時間厳守でお願いします)
○ところ 京都大学総合人間学部1102号室(吉田南キャンパス正門入って左です)
http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_ys.htm#map ○報告
1.辻 浩和「院政期における後鳥羽芸能の位置-後白河芸能との関係を中心に-」
参考文献:村戸弥生『遊戯から芸道へ』第二章、玉川大学出版部、2002
沖本幸子『今様の時代-変容する宮廷芸能-』第Ⅰ部、東京大学出版会、
2006
2.深澤 徹「『愚管抄』における「謀反」の論理」
参考文献:丸山眞男『忠誠と反逆』(ちくま学芸文庫・1998)
笠谷和比古『主君「押込」の構造』(平凡社選書・1988)
※ 日程が歴史学研究会大会に重なりますが、私はこちらに出席したいと考えています。
それにしても、辻君はこのところとても意欲的ですね。頼もしい。
院生たる者は、「かくあるべし」です。
<追記>
「国民の休日」にもか拘わらず、郵便の配達がされているようで、本日、國學院大學栃木短大の鍛代敏雄先生より御高著『神国論の系譜』(法蔵館)、東京都葛飾区立葛飾区郷土と天文の博物館の谷口榮先生から「考古学から『吾妻鏡』を読む-治承から文治期の城館を中心に-」(坂詰秀一先生古稀記念会編『考古学の諸相Ⅱ』匠出版)などの御高論、また、青山学院大学の佐伯真一先生から御高論「七騎落伝承の展開」掲載の『銕仙』544を御恵送いただきました。
鍛代先生の御高著は政治思想史専攻の長村君には必読でしょう。
谷口先生の御高論は考古学者からの文献史学へのアプローチという点でも貴重。うかうかしていると、谷口先生や山田邦和先生のような文献にも強い考古学者に文献史学者は追い詰められてしまうかも知れませんね。
佐伯先生からは、『紫苑』第4号に対するお誉めの言葉が添えられていました。恐縮に存じます。
三人の先生方にあつく御礼を申し上げます。