山田邦和博士の博覧強記に脱帽。

No.4432

 本日、『百錬抄』講読会の席で山田ちさ子さんを通じて、その御夫君である山田邦和先生の御高論二点を拝受。
 「平安時代天皇陵研究の展望」(『日本史研究』521)
 「記号の役割」(平川南・沖森卓也・栄原永遠男・山中章編『文字と古代日本5 文字表現の獲得』吉川弘文館)
 前者は軍記物語をも含む文献史料を駆使。後者はもはや私などの関知し得ない世界を議論の対象にしています。
 考古学者の仮面をかぶりつつ、山田邦和博士の実態は如何に?・・・といったところでしょうか。
 山田先生、ありがとうございました。大いに学ばせていただきたいと思います。

 ※ 本日、『百錬抄』の会終了後、なぜか『台記』研究会でいただいた佐伯君のレジュメ原本が所在不明になっております。私がどこかに置いたのを忘れた可能性が最も高いのではありますが、机上に広げていたので、コピー類に取り紛れて間違えてお持ち帰りになった方がおられる可能性があります。参加の諸姉兄に御確認をお願いいたします。
 
 >雨野さん  本日は残念でしたが、一刻も早く御快復されますように。
 来月辺り、すなわち「晴れの弥生」に雨野弥生さんの御発表-というのを楽しみに致しております。

Re: 山田邦和博士の博覧強記に脱帽。

山田ちさ子
No.4433

百錬抄参加のみなさま、本日はありがとうございました。
雨野さん、今日は残念でしたが次回のご発表を楽しみにしています。

レジュメですが、そういえば、なぜか1部余っていました。
残りの1部は、遅れていらした尻池さんにお渡ししました。
尻池さん、岩田さん、山田の分は、わたしが取り分けたのですが、全部複写分だったと思います。

本日の講読会で春日河原の話がでたので、思い立って保元の乱地図を作りました。
平家ブログ(http://heike.cocolog-nifty.com/)にエントリーしておりますので、ご覧下さいませ。

Re: 山田邦和博士の博覧強記に脱帽。

No.4434

>野口先生
お褒めにあずかり、ありがとうございます。しかし、博覧強記なんてとんでもない。最近では、昨日のことも忘れてしまうし、頭脳の老朽化がいちじるしいのをつくづく感じます。穴があったらはいりたいように思います。
 ただ、「平安時代天皇陵研究の展望」では、崇徳天皇陵についてあつかいました。これは、一昨年(だったかな?)に、治承・寿永内乱期の讃岐の史跡・遺跡に連れて行ってもらった成果で、まさに野口先生のおかげです。ありがとうございました。
 また「記号の役割」についてですが、おそらく、「文字の役割」とか史料論ということに関しては文献史学の先生方の方が緻密に考えられていると思います。そう思うと、私がこんなことを書くのは身がすくむ思いです。どうか御批判御叱正くださいませ。

 さらに、「仁和寺本『系図』収録『平安京図』に見える篝屋の設置地点について」(『仁和寺研究』第5輯所収)の抜刷を頂戴し、ありがとうございました。新史料から見た平安京論、すばらしいと思います。勉強させていただきます。

「遣唐使」帰朝。

No.4419

 ゼミメンバー、京都女子大学国文学科4回生の廣政愛さんが、一年間の北京留学を終えて、昨日、日本にお帰りになりました。
 近日、研究室にお出でになるとのこと。日中関係にいろいろ問題の発生した時期に留学されていたこともあり、土産話が楽しみです。

ご無沙汰しております。

廣政 愛
No.4420

文学部国文学科4回生廣政 愛です。
先日、北京から帰国致しました。
先生にご丁寧にご報告して頂き、誠に恐縮しております。
中国からこちらのページを拝見したくも叶わず、長い間ご無沙汰してしまいました。

帰国間もない中、バタバタしております・・・日本は時間の流れるのが早い国ですね。
いずれまた、お邪魔させて頂きます。

廣政さんおかえりなさい

笠 露子
No.4425

そういえば去年(一昨年?)中国へ行かれる前にお会いしましたね。
留学しておられた間は必ずしも日中関係が良好とは言えないようでしたので
どうしておられるだろうかと思っていました。
帰国したばかりでお疲れでしょうが、日本でのこれからのご活躍をお祈りいたします。

伊豆調査旅行についてのお知らせです。

No.4418

伊豆調査旅行の大体の日程が決まりましたのでお知らせ致します。

・1日目(26日)三島市(三島大社・伊豆国分寺)
・2日目(27日)伊豆山神社・修善寺町(修善寺・源範頼墓・源頼家墓)
・3日目(28日)韮山町(願成寿院・堀越御所跡・蛭ヶ小島・山木兼隆邸址
            韮山町立歴史民俗資料館など)

※3日目(28日)は伊豆の国市教育委員会の池谷さんと山田さんに北条氏邸址の発掘現場 と願成就院や守山周辺の中世関連遺跡などを案内して頂くことになっています。

※事前勉強会については現在調整中なので決まり次第お知らせ致します。


事前学習会のお知らせです。

No.4423

 事前学習会の日が決まりましたのでお知らせ致します。
 
 日時 :2月23日(木)・13時から17時ぐらいまで
 場所 :宗教・文化研究所共同研究室
 発表者とテーマ:
     ①山田ちさ子さん 伊豆国分寺と国府
     ②山岡瞳さん  修善寺(源頼家と範頼)
     ③佐伯智広さん  山木兼隆と蛭ケ小島
     ④岩田慎平さん  願成就院
     ⑤山内梓     三島神社と伊豆山神社
     ⑥山本陽一郎さん 伊豆地方の武士団
     ⑦平田樹里さん  堀越御所と堀越公方
     (順番は未定です)

 ※発表者の皆様には、発表内容をこちらから勝手に指定するような形になって
  しまいましたが、宜しくお願いします。

軍記・語り物研究会資料

No.4412

こんばんは。
伊豆に行けなくてぶーたれている田中です(嘘。
本日、東京で開催される軍記・語り物研究会に出かけてきます。
テーマは「軍記物語と近代」。詳しくは、研究会HPをご覧下さい。
軍記物語の影響力が近代に波及するというのは、佐伯先生の「戦場の精神史」で大変わかりやすく説明されていましたところですが、歴史を研究されている方々にとってもとても面白い発表になるのではないかと、楽しみにしています。
ゼミメンバーで資料が欲しいという方がいらっしゃれば、上のメールアドレスからご連絡下さい。次にお会いするとき(たぶん2月6日)に資料のコピーをお渡し出来ると思います。
ああ・・もうこんな時間です。
起きられるのかが、心配になってきました・・・(^^;

Re: 軍記・語り物研究会資料

No.4415

 >御心配の向きへ  つつがなく起床され、新幹線(700系「のぞみ」らしい?)で東京に旅立たれたことは間違いないようです。

 >八井君  御新居は伏見の辺りですか?
 有村さんも、そろそろですね。ゼミメンバー(昨年、大雨で部屋が浸水した人や隣室の騒音に腹を立てて壁をたたいて、かえって家主に通報された人もいます)は京都の不動産情報にも通じていますから、御相談下さい。

洛外へ・・・

No.4416

>野口先生
 そうです! 丹波橋~伏見桃山間です。
 どうしても大阪に進出する勇気が持てませんでした。(^^;)
 “洛外”とはいえやっぱり雰囲気は完全に京都なので、最初のステップとしては生活しやすいかと。
 勤務先までの所要時間は50分ほどです(実家からだと1時間30分!!)。
 電車通勤は全く苦にならないので、久々の“おけいはん”通勤はむしろ楽しみです(笑)。
 伏見は史跡も数多いので、少しずつ巡って楽しみたいと思います。

>皆さま
 人生初の一人暮らしですので、“先輩方”にはいろいろとご指南いただければ幸いです。

以上、本トピと関係ないレス、失礼いたしました。

これまた関係ないですが

No.4427

>田中さん

 今日、同志社の社内報をもらったんですが、
 ばっちり、田中さんの名前が載ってましたよ~!!
  (植木先生の一つ下にばっちりありました)

 

永富さんの「スマイル」はどうでしたか?

No.4428

 >鈴木君  同志社大学の嘱託講師たる私にも、その社内報拝読の権利はあるわけですよね?何の記事なのでしょうか?
 
 ところで、比叡山の時報の新年特大号の「スマイル」というコーナーに、永富絵里子さんが紹介されることになったはずなのですが、もう御覧になられましたか?

 当ゼミメンバー、宗教各派からも引っ張りだこのようですね。

説明不足でした。

No.4430

>野口先生
同志社社報の、刊行物欄の「同志社國文学」のところです。
次に、野口先生にお会いするときに、お持ちします。

僕もはやくデビューできるように頑張ります。

そのことでしたか。

No.4431

 『同志社國文学』第63号なら、先日、(目下、伊豆に行けなくてぶーたれておられるという)田中さんから拝受いたしております(於、「わびすけ」)。
 掲載された御高論は「『平家物語』における建春門院崩御記事」であります。

 >鈴木君  表紙に「新年度の抱負」などというタイトルの写真入りで登場されることを期待しております。頑張ってください!
 なお、上記のような次第ですので、今度お目にかかる際には、比叡山の時報の新年特大号と永富さんのデジカメのゼミ旅行の写真を宜しくお願いいたします。

 ちなみに、『紫苑』の発刊についても、各論の紹介まではされないかも知れませんが、京女の学内報にしっかりと掲載されるはずです。

例会のお知らせ。

山岡 瞳
No.4410

書き込みが遅くなってしまい、申し訳ありません。
次回の例会のお知らせです。

 日時:2月6日(月)18:00~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 報告者:佐伯智広氏(京大院DC)

>佐伯さん
 お手数ですが、報告テーマや参考文献の書き込みなどよろしくお願いします。

三度目の正直。

No.4411

山岡さん、広報どうもありがとうございます。

報告のタイトルですが、「高倉皇統における家産の伝領」になります。
昨年七月に東京で報告したものとテーマや史料はほぼ同じですが、
問題点を修正して構成しなおした最終バージョンということになります。
東京での報告の後に内輪でも一度報告しているので、三度目の正直です。
(実は修論の準備報告で一度手を付け、D1の年にも内輪の研究会で一度チャレンジしているので、実質5回目の報告になります…。
 まあ、時にはそれくらい苦戦して何度も何度も挑戦しなくちゃいけないようなテーマもあるのだ、と言うことで…)

修正して今書き進めているのですが、その前にどうしてももう一度完成版を話す機会が欲しかったので、発表させていただくことになりました。
内輪での報告のときに、野口先生・長村君・山岡さんにもご参加いただいていたので、
同じテーマの報告を2度お聞きいただくことになり、非常に申し訳ないのですが、
前回よりもわかりやすくまとまった形でお話しするということで、どうかご容赦下さい。
参考文献は特にございません。

それでは、どうかよろしくお願いします。

例会の前の『吾妻鏡』のお知らせ。

No.4413

 山岡さん、佐伯さん、例会のご案内をありがとうございます。
 例会が2月6日(月)18:00~ということですから、その前に『吾妻鏡』を読みたいと思いますが、よろしいでしょうか野口先生、メンバーのみなさん。

 よろしければ、次回『吾妻鏡』は、

 日時:2月6日(月)15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:前回と同じ(建保元(建暦三)年五月七日条・八日条・九日条・十日条)

 ということでよろしくお願いします。

例会は公開研究会にします。

No.4414

 次回例会(2月6日)は、

    佐伯智広氏(京都大学大学院博士課程)「高倉皇統における家産の伝領」

 歴研中世史部会や『台記』研究会等での報告を前提とした水準の高い研究発表ですから、できるだけこの分野を専門に研究されている方に参加していただいてコメントを得たいと思います。佐藤英子さん・樋口健太郎さん・辻浩和君・坂口太郎君など、お仲間をお誘い合わせの上、御参加いただければ幸いです。
 ほかに参加していただける方がおられましたら御連絡ください。
 司会は長村祥知君にお願いいたします。イヤとは言えないと思います(笑)。
 
 事前に勉強しておきたいというメンバーは研究室にお出で下さい。『台記』研究会の際のレジュメがあります。

 同じ日に開かれる『吾妻鏡』講読会の件。岩田君、了解しました。よろしくお願いいたします。

Re: 例会のお知らせ。

長村祥知
No.4417

司会、承りました。
日ごろお世話になっている佐伯さんのご報告ですから、イヤと言うはずありませんよ

百練抄講読会。

山岡 瞳
No.4409

次回百練抄講読会のお知らせです。
 
 日時:2月2日(木)14:00~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:寿永二年12月(前回の残り)から元暦元年1月26日条まで
 担当:山内さん・雨野さん

 寒い時期ですが、多くの方の参加をお待ちしております。   

Re: 百練抄講読会。

雨野弥生
No.4421

初発表です。よろしくお願い申し上げます。
語注釈だけでは芸が無い(?)ので、何か小ネタを・・と
思い、「将軍塚鳴動」や、「木曾最期」における義仲像
の文学上での形成などについて、考察してしゃべれれば
よいなぁと思っています。
が、おとといより大風邪をひいてしまい、あんまりしゃべ
りすぎると、喉から血が出そうな感じです(今も血の味が・・・)
医者にいったら喉の毛細血管が切れてるといわれましたが、
これは喉を太刀で貫いて義仲の後を追った、今井四郎兼平の呪縛?
・・というわけで、頑張ります。

出席します☆

No.4422

 明日、久しぶりに百錬抄の会に出席したいと思います。

>岩田くん
 というわけで、お願いしていたコピー、明日いただけますでしょうか?
(直接メールすればいいのですが・・(^^;))

>雨野さん
 お風邪を召されたそうで・・!!大丈夫ですか?
 ここは一つ、マネージャの登場ですか?とも思って出席です。
 ムリをなさらないようにしてくださいね。

久しぶりの講読会ですが、皆さまどうぞよろしくおねがいします。

「晴れの如月」に雨野弥生さんの御報告。

No.4424

 「明日の京都府南部は概ね晴れる見込み」とのことです。タイトルに一度言ってみたかった、目一杯のオヤジギャグを炸裂させていただきました。
 それにしても、雨野さんの「前触れ」は前衛演劇を地でいっていますね。
 とはいえ、御身体の調子を最優先にしてください。
 「義仲」なら門屋君にも御登場願いたかったのですが・・・いずれまた。

 前衛演劇といえば、今日、研究室で山内さんと1970年代の「赤テント」の話なんかを致しておりました。

 >山田邦和先生  その山内さんから、伊豆調査旅行の際のレンタカーの件などについて、奥様に御連絡を差し上げることと思いますが、何卒御助力のほど、宜しくお願い申しあげます。

 ※ 京女の入試業務が一段落致しましたので、これから同志社大学「文化史特論」の成績処理を致します。
  石井君や東海高校で高木信先生の教えを受けたB君のレポートを読むのが楽しみです。

 >八井君(先生) 御新居は後輩の石井君の住居から近いところのようです。新年度になって落ち着いたら、就職祝いということで中書島のあたりで一席設けましょう。
 それから、山内さんから依頼の件、御面倒ながら宜しくお願い致します。

お邪魔します

No.4426

>田中さん
 了解です。コピー持参します。

>雨野さん
 僕も先週末は風邪で自宅謹慎でした。明日はお邪魔します。

>野口先生
 たしかKUZUHAモールだったと思いますが、そこの〈全国駅弁大会〉に紀勢本線松坂駅「もー太郎弁当」(蓋を開けると「兎追いし彼の山~♪」のメロディが流れる)も出品されるそうです。お試しになりますか?

「一太郎」弁当かと思いました。

No.4429

 >岩田君  「もー太郎弁当」というのですか?やはり「兎追いし~♪」は「兎美味し~♪」に変換されそうですね。ぜひ、試したいものです。
 月末に三島に行ったら鰻を食べて、みんなで「ウナギ美味し~♪」と合唱いたしましょう。
 明日は例の重要書類をお忘れなきように。

Re: 百練抄講読会。

雨野弥生
No.4480

百練抄講読会の皆様
書き込みが遅れまして申し訳ありません。
先日の研究会では、大変ご迷惑をおかけいたしました。
先生、遠くからいらしている方はもちろん、わざわざ
時間にご都合をつけて来られている方々、お忙しい
皆々様に、合わせる顔もありません。

インフルエンザから、ほかの炎症を併発してしまい、
自宅謹慎、いや「幽閉」状態でした。
伊豆・修善寺に思いを馳せつつ、ここは厳寒の京都、
雪が舞ったり底冷えしたり・・の寒さを痛感した、
二月如月でした。

それでも無事復活いたしました。
大変ご迷惑をおかけし、誠に勝手とは存じますが、
どうかまた、次の機会にご指導賜ることができれば
大変ありがたく存じます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

伊豆旅行、どうぞ気をつけて行ってらっしゃいませ。

弥生時代から現代まで。

No.4408

 高橋典幸・山田邦明・保谷徹・一ノ瀬俊也『日本軍事史』(吉川弘文館)が刊行されました。帯には「弥生時代から現代まで」「「戦争」をささえたシステムを詳述したはじめての通史」とあります。世の多くの人びとが「戦争」に鈍感になりつつある昨今。時宜にかなった企画だと思います。
 この本の著者である高橋典幸先生・山田邦明先生から連名で御恵送をいただきました。あつく御礼申しあげます。
 
 仙台の入間田宣夫先生からは御高論「清衡が立てた延暦寺千僧供の保について」(細井計編『東北史を読み直す』吉川弘文館)を御恵送いただきました。じっくりと拝読させていただきたいと存じます。入間田先生にあつく御礼申しあげます。

 今日の京都は外出すると冷凍庫の中にいるかのような寒さです。どうもこれは地球規模のようで、アテネのアクロポリスの丘も雪のために登れなくなっているとの情報が、私的ルートで届いております。

『紫苑』第4号の予告。

No.4407

 本日は関東からうれしい知らせが一件。本当におめでとうございました。

 さて、一部で「3号雑誌か」と懸念されていた『紫苑』ですが、とんでもない話で、力作が数多寄せられて、編集長は予算との板挟み・・・といった嬉しい状況です。今日は研究室に執筆者の面々が集結して喧々囂々の大盛況。相当な増ページで、年度中に刊行の目途が立ちました。
 さて、その目次案を御紹介いたしましょう。
 【論文】
  草創期鎌倉幕府研究の一視点-奉行人を中心に-・・・・・岩田慎平(関学院DC)
 【研究ノート】   
  伊豆北条氏の存在形態-時政を中心に-・・・・・・・・・・・・立花美香(京女4回)
  大殿の発言権-大殿道長・師実・忠実-・・・・・・・・・・・・・尻池由佳(京女3回)
  女院と院司-以仁王の挙兵と八条院暲子-・・・・・・・・・・山岡瞳(同志社3回)
  中世諸国一宮制と鎌倉幕府-諏訪社を題材に-・・・・・・・山内梓(京女3回)
 活動記録
 旅行記① 2月26~28日 東京方面ゼミ旅行記・・・・・・・・山本陽一郎(神大院MC)
 旅行記② 8月17~20日 鹿児島ゼミ旅行記・・・・・・・・・・大内彩記子(京女4回)
以上です。お楽しみに。   

 ☆ 本日、奈良大学の河内将芳先生より、先生が分担執筆されている源城政好・下坂守編『京都の地名由来辞典』(東京堂)を御恵送いただきました。京都の歴史を考える上でまさに基礎的な文献と言えます。河内先生にあつく御礼申しあげます。

 ☆ 明後日、早稲田大学で「軍記・語り物研究会」の例会(シンポジウム「軍記物語と近代」)があります。→http://www5e.biglobe.ne.jp/~gunki/menu/nextmenu.htm
 佐伯真一先生のお話など是非ひうかがいたいのですが、諸般の事情により断念。残念。しかし、いつも私が国文学の学会で問題発言をして<逃げ去る>際に、後始末をお願いしている有力メンバーが出席されるらしいとのこと。
 土産話を期待しています。

 ☆ 車検のついでに車(トヨタ・プレミオ)にフェンダー・ランプ(ポール)を取り付けました。やはり、これはあった方がよい。

岡田清一『鎌倉幕府と東国』刊行

No.4405

 またまた怠惰な私の居場所を失わしめんとするかのように、積年の優れた御研究の成果が刊行されました。著者の岡田清一先生は、私にとってはまさしく「学兄」と呼ぶに相応しい存在です(したがって以下、「岡田さん」と呼ばせていただきます)。
 出会ったのは大学院生の頃、当時岡田さんはすでに学習院の博士課程を出られて私立の女子高に勤務されていたと思います。千葉氏関係の論集の執筆者会議ではじめてお目にかかった時、帰りに「飲み」に誘ったところが喫茶店だったということを、岡田さんは私との邂逅を語るときに常にネタ話にされているようです。「野口はひどい下戸だ」と。
 それにしても、同じレベルの都内の私大の出身で数年の先輩。そして、研究テーマが近く、志を同じくし、何よりも人格者である岡田さんに出会えたことは、私の人生にとって決定的なことだったと今さらながら思えます。
 岡田さん、これからも宜しくお願いいたします。
 前置きが長くなりましたが、肝心の『鎌倉幕府の東国』(続群書類従刊行会刊、本体価格11000円)ですが、その構成は、
 序章
 第一編 幕府の成立と地域動向
  第一章 奥州藤原氏の奥羽支配/第二章 佐竹合戦と侍所の創設/第三章 鎌倉幕府と二所詣
 第二編 鎌倉周縁の地域諸相と幕府体制の変貌
  第四章 武蔵国留守所惣検校職について/第五章 遠江国と北条氏/第六章 「執権」制の成立と建保合戦/第七章 鎌倉政権下の両総
 第三編 北辺の地域領主と鎌倉北条氏
  第八章 越後国と北条氏/第九章 相馬氏と鎌倉北条氏/第十章 元弘・建武期の津軽大乱と曾我氏
 終章
 あとがき
という次第で、『吾妻鏡』講読会に参加しているゼミメンバーは必読。私もこの本を通して岡田さんの御研究の軌跡を再確認させていただきたいと思います。岡田さん、御恵送にあつく御礼を申し上げます。
 なお、この本(もちろん箱入り)の題字は、活字ではなく岡田さんの奥様の手になる見事なものです。「団塊の世代の歴史体験」という副題の付いた「あとがき」も、若き日の岡田さんの遍歴を知るよすがとなるばかりでなく、戦後歴史学の歩みを振り返る上で貴重。中世前期政治史を専攻している若い方たちには是非読んでいただきたい内容です。

 ☆ さて、目下、その若手研究者の先頭を切って御活躍の高橋典幸先生から御高論「鎌倉幕府と東海御家人-東国御家人論序説-」(小野正敏・藤澤良祐編『中世の伊豆・駿河・遠江』 高志書院)・「将軍の任右大将と『吾妻鏡』-『吾妻鏡』の受容の一背景-」(『三田中世史研究』12)・「書評 高橋一樹『中世荘園制と鎌倉幕府』」(『歴史学研究』808)を御恵送いただきました。高橋先生にあつく御礼を申し上げます。 

ダメ押しの一撃。

No.4406

 京大・元木先生の研究室で開かれた研究会から帰宅すると、青学の後輩である岩下哲典先生(明海大学教授)の新著『江戸の海外情報ネットワーク』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館)が届いていました。岩下先生には『江戸のナポレオン伝説』(中央公論新社)というベストセラーがありますが、この本も、江戸時代の海外情報ネットワークが幕府の崩壊をもたらした有様を描いた・・・という面白そうな内容です。
 岩下先生にあつく御礼申しあげます。
 それにいたしましても、徳永先生、岡田先生の論文集に続くダメ押しの一撃。
 かく言う私も、歴史文化ライブラリー執筆の御依頼を頂戴しているのです。元木先生は、すでにこのシリーズの一冊をだいぶ書き進めておられる御様子(本日、内容の一端をうかがいましたが、実にもって面白い!)。私もなんとか頑張らなければいけませんね。

徳永和喜『薩摩藩対外交渉史の研究』刊行

No.4399

 昨年の鹿児島ゼミ旅行の際、黎明館で展示の御案内を下さり、メンバーをして「鹿児島の方はなんと親切なんだろう」、大内さんをして「展示の解説は引き込まれるほど面白い」と感嘆せしめた徳永和喜先生の博士学位論文が刊行されました。発行所は九州大学出版会。約500ページの大著です。
 徳永先生は現在、鹿児島県歴史資料センター黎明館調査史料室長・鹿児島大学教育学部非常勤講師。私とは青山学院大学院時代の学友です。故郷の鹿児島に戻られてから高校教員を経て、黎明館に勤務され、九州大学大学院で学位を取得されました。
 素晴らしい研究成果のつまった一冊。嬉しい限りです。
 徳永先生、本当におめでとうございました。そして、御恵送いただきまして恐縮に存じます。さらなる御研究の発展をお祈り申し上げる次第です。

 そして、もう一件。同様に鹿児島ゼミ旅行の全スケジュールでお世話になった川辺町教育委員会の新地浩一郎さんから、「古代~中世の大規模集落跡で、九州本土の影響が指摘されていた喜界町山田の城久(ぐすく)遺跡群で、8世紀末~10世紀の中国・越州窯系青磁が出土。これは福岡・大宰府などで出土する遺物で、喜界島はその分布の南限にあたることから、畿内政権の勢力範囲を知る手掛かりになりそうである」という耳寄りな情報が届きました。
 新地さん、ありがとうございました。

古代學協会編『仁和寺研究』第5輯

No.4403

 同窓の徳永先生が大著を刊行されたのに比し、このところたいした成果をあげていない私は身の置き所を失うわけですが、ようやく拙文(短い史料紹介ですが)掲載の雑誌が世に出ましたので、執拗ながら再度紹介させていただきます。

 『仁和寺研究』第5輯(編者・発行者:古代學協会、発売所:吉川弘文館、平成17年12月20日発行、本体4000円)
  構成は以下のとおりです。

  「小論 仁和寺の宗教」                              宮本光研
  「仁和寺本『系図』の研究・翻刻(二)」                     関口 力
  「仁和寺本『系図』に描かれた閑院内裏の陣中」               野口孝子
  「仁和寺本『系図』収録『平安京図』に見える篝屋の設置地点について」 野口 実
  「仁和寺編年史料(二)」                             古代學研究所編
  「図版解説」

 拙文では、あらたに検出された篝屋設置地点の紹介と、この史料の成立時期についての考証が行われています。

 ☆ 目下、京都女子大をはじめ主な私立大学は期末試験の真っ最中で、それが終わるとすぐに入学試験。年度末の事務的な仕事も重なってとても忙しい時期です。
 ということで、明日開かれる『台記』研究会に御出席の先生方、研究者の皆様。私の報告は、上記拙文の抜刷をレジュメ代わりとするという、実に手を抜いたものとなりますことを、事前にお断り(お詫び)申し上げておきます。

 ☆ 伊豆の調査に同行されるメンバーへ
 幹事の山内さんが試験中ですので、代わって連絡しておきます。
 ① 京都からの交通手段として、岩田君が自家用車を提供して下さるとのことです(交通手段の選択は各自主体的にお願いいたします)。
 ② 発掘調査現場の見学は最終日の28日に設定されました。

 ☆ 『紫苑』執筆のメンバーへ
 編集長の山岡さんが試験中ですので、代わって連絡しておきます。
 原稿未提出の人は、早々に添付ファイルにして山岡さんに送信してください。また、図版など添付できないものについては、その大きさ(『紫苑』の一ページ全部か半分かなど)を山岡さんにお知らせ下さい。

伊豆の調査に同行されるメンバーのみなさんへ、補遺

No.4404

>野口先生 昨日はおじゃまいたしました。各種ご案内ありがとうございます。

 岩田の用意するクルマですが、97年式のスズキワゴンRです。いろんな評価もありえますが、まぁ「ポンコツ」というやつです。ぎちぎちに詰めれば、運転手含めて四名様までご乗車いただけます。CDプレーヤーは付いてません。

 また、二月には伊豆の調査旅行の事前学習会や、例会などが予定されております。
 伊豆の調査旅行にご参加の(特に院生クラスの)みなさんは、事前学習会の分担を、四の五の言わず積極的に引き受けましょう。
 例会については、日程の調整が付き次第、ご案内いただけると思います。
 『吾妻鏡』の講読は、例会の日程に合わせて開催する予定です。昼間に『吾妻鏡』、夕方から例会、という運びを予定しています。

 三月には、私案ですが、また論文講読の勉強会などを開催したいと思います。内容や日程等については、『吾妻鏡』の講読会や、例会、当掲示板などでご意見を頂戴したいと思います。
 また後日、ご意見を募りたいと思いますので、興味を持たれた方はいろいろとアイデアを温めておいてください。