学会・研究会、お疲れ様でした。

No.4226

 29・30の両日は各地で学会・研究会が開催されたました。
 まず、軍記・語り物研究会(於:早稲田大学)では、門屋君が研究発表の大役を果たされました。テーマは木曾義仲に関するものでしたから、歴史の側からも突っ込めると思いますので、いずれこちらの例会でも御発表をお願いしたいものであります。
 御当地、京都では古文書学会の大会(於:京都産業大学)が開かれ、佐伯君が活躍されました。
 お二人とも御苦労様でした。
 当方、この両日とも書類をかかえて引き籠もり状態でした。最近のベストセラー『下流社会』(光文社新書)によると「下流の男性はひきこもり、女性は歌って踊る」そうです。とすると、当ゼミメンバーは?
 この本は、日頃私の推奨している生き方に大きな問題のあることを指摘した内容ですので、ゼミメンバーは、野口ウィルス対策として緊急にお読みになっておいた方がよいと思います。
 なお、私がこの本の中で一番共鳴したのは、第5章のコラム3に引用された『ドラゴン桜』の「ナンバーワンにならなくていい。オンリーワンになれだぁ?ふざけるな。オンリーワンとはナンバーワンのことだろうが」というセリフでした。
 団塊世代の限界でしょうか。

 さて、ウィルスといえば、今朝研究室に出勤していつものように迷惑メールを消そうとしていたところ、メールそのものがダウンロードできなくなり、情報センターのレスキューもいただいたのですが、結局28日から今朝までに届いたメールが全て消滅と相成りました。お心当たりの方、申しわけありませんが再送信をお願いいたします。
 この事について元木先生に申し上げたところ「PCとは奇怪な機械のことである」というご回答をいただきました。名言だと思います。さっそく、この言葉をプリントアウトしてPCデスクに貼り付けました。

 宇治の研究にも役に立つと思い、探していた森薀『平安時代庭園の研究』(永田文昌堂、1945年)をようやく手に入れることが出来ました。思文閣古書部にて購入。
 直接、出向いたところ、目下、ドイツで研究生活を送られている滋賀県立大学・京樂先生の、たしか茨城大学時代の教え子で、ここに勤めておられる中村さんがおいでになりました。そのような次第で、11月3日から開催される思文閣美術館の企画展(12月11日まで)の招待券を頂きましたので、お入用の方は研究室まで。
 なお、『平安時代庭園の研究』は期待通りの内容でした。 

Re: 学会・研究会、お疲れ様でした。

京樂真帆子@ドイツ・ボン
No.4227

 野口さん、みなさん、こんにちは
 今こちらはお昼です。ボン大学の日本文化研究所の図書室からアクセスしています。
 さて、思文閣の中村君は、私の赴任とはすれ違いで「幸いな」ことに私の教えを受けておりません。でも、「茨城大学関西支部」のメンバーでありますので、私との縁を切ろうにも切らせてあげません。
 ちょっとした訂正と、生きているぞ!の表明でした。

大盛会でした。

No.4228

土・日と古文書学会のお手伝いさんをしていた佐伯です。
初めて大会に携わらせていただきましたが、世評にたがわぬ盛況振りでした。
初日の講演・二日目の研究報告は受付に入っていたので、
両日ともに参加者は事務局の方々を含めると100名を越えており、当日レジュメを刷り増すほどでした。
高名な先生方も多数ご参加されており、豪華メンバーでの懇親会も非常に和気あいあいとしたもので、
元木先生の書かれていた古文書学会の良さは、そういったところからも実感されました。
その懇親会で、私も含めて実行委員全員が前で挨拶することになったにはビビりましたが(笑)。
(あとで元木先生にお伺いしたところによると、これは古文書学会の伝統なのだそうです)

で、今日が最終の古文書見学会だったのですが、これがまた最高でした。
上賀茂神社では、著名な頼朝関係文書など多数の中世前期史料をはじめ、記録類も含めて、多数の文書を見せていただきました。
京大博物館では、古文書類は中世中後期の史料を多数と、有名な長講堂領目録、また古記録として大御記と、永昌記は紙背文書を見せていただきました。
東福寺では、国宝の無準師範印可状をはじめ、元亨釈書の原本、九条道家惣処分状など、多数の重文を見せていただきました。
もうどれも本当に貴重な史料で、今日は素晴らしい一日だったと心底思います。
個人的には、以前自分の論文で取り上げた四条坊門賀茂別宮社に関係する史料の原本が見れたのがとてもうれしかったです。

はるばる東京から事務のために来られた石井先生をはじめとする中央大学のみなさん、
受け入れ校の先生として奮闘されていた井上先生・若松先生、
見学させていただいた上賀茂神社・京大博物館・東福寺の関係のみなさま、
見学会のコーディネイトをしてくださった杉橋先生・元木先生、
ほか、大会に携わった全ての方に、感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました。

中央大学の院生の方々は、この掲示板をごらんになっているそうで、
今日も夜は元木先生ご推奨の「南大門」に繰り出されるとのことでした(笑)。
みなさんどうもお疲れさまでした。今後ともどうかよろしくお願いします。

古文書学会は、来年は10月14・15・16日に熊本大学で開催されるそうです。
うーん、ぜひとも行きたいです。

盛会は正解だが、ボンは坊ではないという話

No.4229

>佐伯君
  学会にどしどし積極的に参加されるのは「大正解」だと思います。来年の熊本大会には当ゼミメンバーを大挙引率していってください。

>京樂先生
  ご訂正をありがとうございました。本当に世界中ネットでつながっていることを実感いたします。地球は狭くなりました。
 その一方、当地には「ボンの大学?・・・ひえっ!ドイツにはお坊ちゃんだけしか入れない大学がおますのんでっか?」(正当な大阪弁か不明?)などと仰る方がおられたりしますから、地球はまだまだ広いようです。
 冗談はさておき、ボン大学には日本文化研究所があるということで、さすがです。ヨーロッパで研究生活をされたことのある知人の談によると、主要な大学には日本史関係の史料もちゃんと揃っていて、日本に居る時以上に立派な論文が書けるとのことでした。
 そういえば、京樂先生は、かのカリスマ編集者さん御依頼の原稿を御地で脱稿させるご予定とのこと。となると、成算はありそうですね。こちらもなんとか頑張る所存ですから競争といきましょう。
 それにいたしましても、ボン発の京樂先生の日記ブログは、これから在外研究をしようとする人への指針になりますし、現在のドイツの大学事情を知る上でたいへん貴重です。
 この日記ブログ自体が一つの在外研究の報告書としての価値を有するものだと思います。
 恵まれた貴重な機会を生かされて、大いに御研究の実をあげていただきたいと念じております。

追記。

No.4237

追記です。
聞くところによると、杉橋先生は見学会だけではなく、大会運営全般にもご尽力されたとのことでした。
上の書き込みだと、見学会のことしかされていなかったように読めてしまうので、念のため。
杉橋先生、本当にどうもありがとうございました。

大盛会、ありがとうございました。

河辺隆宏
No.4238

はじめて書き込ませていただきます。
日本古文書学会事務局をやっております、中央大学大学院の河辺隆宏と申します。
佐伯さんの書込みに反応して、意を決して?書き込ませていただきます。
おかげさまで古文書学会大会は大盛況の内に終えることができました。大会運営にご尽力いただいた皆様に御礼申し上げます。

>佐伯さん
 三日間に渡って色々とお手伝いただきありがとうございました。皆様のお力添えのおかげで、受付や会場内の仕事を無事に終える事ができました。本当にありがとうございました。東京の方へお越しの際は是非一声おかけ下さい。今後とも宜しくお願いいたします。
 余談ですが、書込みの通りあの後「南大門」へ繰り出して、ネギタンガーリックその他を堪能してきました。暫く他の焼肉屋へは行けそうもありません(笑)

河辺さん、お疲れ様でした。

No.4248

河辺さん、事務&報告の一人二役、ほんとうにお疲れ様でした。
お互いになかなか行き来する機会は少ないかもしれませんが、また京都にもお越し下さいね。
「南大門」を予約してお待ちしております(笑)。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

百練抄の講読会について。

山岡 瞳
No.4222

随分前にも書き込みましたが、次回百練抄の講読会のご案内です。
   
   日時:11月2日(水)16:30~
   場所:L校舎3F 共同研究室
   範囲:寿永二年八月五日~十月十四日
   担当:山岡

*範囲が少し変わりましたのでご注意ください。後鳥羽の践祚~十月宣旨が主な内容です。 
興味のある方はぜひぜひお越しください。   

次回例会について。

平田樹理
No.4224

 次回例会のお知らせです。

日時: 11月7日(月)18:00~(吾妻鏡講読会後です)。
場所: L校舎3F 共同研究室
報告者:樋口健太郎氏(神戸大学DC)
    「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」
参考文献:樋口健太郎「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」
    (『古代文化』57巻10号、2005年)
     樋口健太郎「平安末期における摂関家の「家」と平氏-白川殿盛子による「家」の伝領をめぐって-」(『ヒストリア』189号、2004年)
     橋本義彦『藤原頼長』(吉川弘文館、1964年)

 以上です。多くの方のご参加をお待ちしております。

信西の首。

No.4225

 山岡さん、平田さん、史料講読会と例会の御案内、ありがとうございました。
 史料講読会参加者は、できれば、佐藤進一「幕府論」・「寿永二年十月の宣旨について」(同『日本中世史論集』岩波書店)を読んでおいて下さい。大事なところです。
 同志社の演習の時には、ここを山本君が担当し、研究史をまとめてくれました。山本君はお元気でしょうか?
 
 例会参加者は、樋口さんの「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」を事前に必ず読んでおいて下さい。掲載誌は研究室にあります。来年度の共同研究メンバーにとっても、「摂関家」を考える良い機会ですから積極的な参加を期待したいと思います。

 ☆ 京都文化博物館2F歴史展示「武者の世に」のコーナーのメイン展示は、三条大路を行く武者行列の立体模型ですが、これは『平治物語絵巻』信西の巻の大路首渡しの場面を立体復原したものです。したがって、行列の先頭に長刀に吊された信西の首がなければ意味がないのですが、1988年秋の開館以来「展示に相応しくない」という理由(配慮?)から首無しで展示され続けてきました。ところが、先日、キャンパスプラザ科目の見学会で訪れてみたところ、首が吊されていました!
 開館当時、このコーナーの展示は私が担当していましたので、再三首がなければ意味のないことを上申したのですが、聞き届けてもらえず、そのために展示案内の図録や解説板に、この場面についていろいろ言い訳がましいことを執筆するなどフォローを重ねたのですが、ようやく私の宿願が達成されたようです。ちっとも不気味さなど無く、これによって展示は実に整合的で、意味のあるものになり、解説パネルもいよいよ有効に機能することになりました。
 かつての同僚で食事に際して私と同じ好き嫌いのあるUさんの御尽力によるものでした。再びおかしな「配慮」で取り外されることのないようにお願いしたいと思っています。

ありがとうございました。

前川佳代
No.4213

 例会ご出席の皆様、貴重なご意見をありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。また場を設定いただいた野口先生、わざわざお越しいただいた美川先生には感謝申し上げます。そして山田先生、福島のお話をありがとうございました。
 ところで、忘れ物をしました。今日持っていった平泉の地図です。多分、飲み屋さんには持っていったように思うのですが、どなたかご存じでしたら前川までご一報ください。よろしくお願いいたします。
 なお、お酒の席ででた私の話は、どなたかが捏造されているようなので、総てを信じないようご注意ください。今回、初めてゼミの女性陣とゆっくりお話ができて良かったです。今後ともよろしくお願いしますね。

ありがとうございました。付、10/31吾妻鏡休み

No.4214

>前川さん 昨日はお忙しいなかのご発表、ありがとうございました。お伺いしたお話を、宇治の研究にも是非活かしていきたいとおもいます。

>毎週吾妻鏡ご参加のみなさんへ
 来週月曜日(10/31)は、岩田が不都合のため吾妻鏡の講読会はお休みとさせていただきます。すみません。
 その次の月曜日となると、カレンダーを見ると11/7(月)のようです。範囲は建保元年(建暦三年)五月二日条です。よろしくお願いします。

ありがとうございました。

No.4215

前川さん 昨日はありがとうございました。
ばくぜんとしていた平泉のイメージが、私の中で形になりました。
たいへん勉強になりました。
お話を聞いて、むしょうに平泉へ行きたくなりました。
ゼミ旅行で行くには難しいでしょうか。

遅くまでありがとうございました

No.4216

前川さん 
たいへん貴重なお話をありがとうございました。
今回のご報告で平泉の地形や都市の広がりがおおよそ把握できたと思います。
お配り頂いた広告の衣川が綺麗なうちに、ぜひとも行かなくては!と思いました。
お疲れ様会ではインタビューばかりしてしまった気がしますが、これから先の人生について考えさせられるお話ばかりで、とても刺激になりました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

例会再開。盛会御礼。

No.4218

 後期最初の例会は、参加者17名という盛会になりました。すでに上のレスで触れられているように、盛りあがった勢いで、臨時大宴会の開催が急遽決定。会場まで大型バスをチャーターするというゼミ始まって以来の事態にまで発展。それを知った山田邦和先生が自転車で会場に駆けつけるというほどの興奮ぶりでした。

 >前川さん  研究(学位論文の執筆)、そして育児と家事と家の新築という御多忙の中、貴重な研究発表をありがとうございました。御不在の間、家で家事と育児を引き受けてくださった御夫君の西邦和さんにも、あつくお礼を申し上げます。
 それから、お忘れものの件ですが、山岡さんが「まんぞう」に問い合わせたところ、ないという返事だったそうです。

 >田中さん  北海道のおみやげ、ありがとうございました。また、宴会の会計係、御手数をお掛けしました。

 >佐伯君  バスの手配、凄い才覚だと思いました。まさに木下藤吉郎です。場所も秀吉廟の直下でしたから、魂が乗り移ったのかも知れません。そういえば、体格や顔立ちも秀吉に似ておられますね。元木先生の靴を懐に入れていたりして。
 御教示いただいたブログ、発見して拝読させていただきました。楽しみが増えました。

 >鈴木君・永富さん  仕事の後、お疲れの所、ありがとうございました。とくに永富さんは、途中参加、途中退出だったのでお話しが出来ず残念でしたが、また、そのうちに。

 >佐藤さん・大原さん  もっと時間があれば、ゼミメンバーをゆっくり御紹介できたのですが、当ゼミの一端をご披露できたものと存じます。今後とも何卒宜しくお願いいたします。

 >美川先生・山田先生  例会・宴会への御出席、ありがとうございました。末永く当ゼミに御指導・御援助の程、宜しくお願い申し上げます。

 >ゼミメンバー諸姉兄  ゼミ旅行は平泉方面でしょうか?はたまた、一度断念した伊豆方面ですか?
 共同研究室の書架ですが、期待していたより2倍のスペースを頂くことが出来ました。『古事類苑』などを配架したいと思います。手の空いている方は、お手伝いを宜しくお願いいたします。私の研究室に電話を入れてから来てください。 
 
 なお、次回の例会は11月7日(月)18:00~
    報告者は樋口健太郎氏(神戸大学大学院DC)です。  
 >樋口さん  御覧になられていたら、恐縮ですがこの掲示板にタイトルと参考文献の御紹介を頂けましたら幸いです。
 
 ☆ 私事ながら、幼年期(昭和30年代)にはじめて「友」であることを意識した人物の消息を約半世紀ぶりに知ることが出来ました。彼はなんと、奈良県にある国立大学で同じ職業(専攻は異なりますが)に就いておられました。近鉄京都線沿線にお住まいとのこと。近く<劇的>な再会を果たすことになるかもしれません。50年以上生きていると、いろいろあるものです。

ありがとうございました!

No.4219

前川さん、刺激的なお話をどうもありがとうございました。
都市計画の時代ごとの変遷や、院政期の他の都市との比較のお話など、色々と本当に興味深かったです。
それと、現地に即したお話を聞いていて、やはり現地を自分で確かめるというのがとても大切なのだと実感しました。
平泉には3年前に1度行ったきりですが、また行って、自分の足と目で、教えていただいたことを確かめて回りたい気持ちでいっぱいです。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。

>野口先生
バスの一件、お褒めに預かり光栄です。
とはいえ、単にバスの運転手さんが親切ないい人だっただけなのですが…。
真ん中の一行は、見なかったことにさせていただきます(笑)。

ありがとうございました。

No.4220

>前川さん
勉強会発表、ありがとうございました。憧れながら行った事のない平泉、ますます行ってみたくなりました。 
途中参加だったので、最初のお話を聞く事が出来なかった事、お疲れさま会でもお話する機会がなかった事がとても残念でした。お忙しいとは思いますが、またお時間が許せばおいで頂きたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

お疲れ様でした

山岡 瞳
No.4221

>前川さん
 先日の例会発表、お疲れ様でした。私もまだ平泉に行ったことがなく(私の中の最北端は東京です・・・)、ますます行きたくなりました。これまでは平泉の全体像をつかむことができていませんでしたが、今回のご報告で位置関係などを理解することができ、本当に勉強になりました。「まんぞう」ではあまりお話しすることができず、残念でした。またの機会にゆっくりお話できたらと思います。これからもよろしくお願いします。 

ありがとうございました。

平田樹理
No.4223

>前川さん
遅くなりましたが、発表お疲れ様でした。
私も東北、平泉に行ったことがないので、皆さんと同じく現地へ行って確かめてみたい気持ちでいっぱいです。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
また、個人的にもお話できて嬉しかったです。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。

中村修也『日本古代商業史の研究』拝受。

No.4212

 文教大学の中村修也先生から新刊の『日本古代商業史の研究』(思文閣出版)を御恵送いただきました。第七章「市人・市籍人と市の構造」・第八章「平安京市町成立の構造」・第九章「東西市の空間構造と景観」は平安京・京都都市史研究に際して、必読の研究であろうと思います。巻末の「『平安遺文』にみる支払代価物」の表は当時の物価を考える上で便利。
 ちなみに、中村先生は佐伯君・田中さんにとっては、京都市歴史資料館におけるお仕事の上で大先輩に当たる方です。中村先生にあつくお礼を申し上げます。

 ◇ 研究所教授室(野口研究室)の書架が満杯になっておりますので、共同研究室の書架の一部を提供していただけることになりました。史料講読会の際に使用する本や須田春子先生からの寄贈図書などを配架したいと考えています。移動の際は、ゼミメンバーの御助力をお願いいたします。

鈴木哲雄『中世関東の内海世界』拝受。

No.4217

 北海道教育大学の鈴木哲雄先生から『中世関東の内海世界』(岩田書院)を御恵送いただきました。相馬御厨に関する研究など詳細です。
 鈴木先生は私と同郷(下総)。公立高校教員として同業だった時期もありました。また千葉県史編さんの中世史部会で御一緒に仕事をさせていただいたこともあります。鈴木先生にあつくお礼を申し上げます。

 ※ 千葉といえば、日本シリーズにおける千葉ロッテの勝ちっぷり(3戦まで)は承久の乱における東軍の如し。「千葉」が脚光を浴びるのも久方ぶりのことで、「千葉介」の西上軍といった按排ですが、チームメンバーに京都など西日本出身の選手が多いのは、東国に下った平家の軍中に東国武士が多かったり、一ノ谷の合戦の義経軍に畿内近国の武士が多く参加していたのに似ていますね。
 <日本シリーズからの「武士論」>でした。

吾妻鏡講読会について

岩田慎平
No.4206

 遅くなりましたが、次回の『吾妻鏡』の講読会は、10月24日(月)に行います。
 
 場所:宗教・文化研究所共同研究室
 時間:15:30~17:30頃まで
 講読範囲:建保元年(建暦三年)四月十六日条、十八日条、二十四日条、二十七日条、二十九日条、

 なお当日は、後期第一回目のゼミ例会も行われます。
 発表者:前川佳代氏(京都造形芸術大学非常勤講師)
   テーマ:「都市平泉の構造」
   場所:京都女子大学宗教・文化研究所共同研究室(L校舎3F)
   時間:10月24日(月)18:00~20:00

 テーマについては「都市平泉の構造」か「宇治と平泉」か、ということでしたが、とりあえず前者をタイトルに掲げ、後者についても関説していただくということにさせていただきました。したがって、来年度の共同研究に参加されるメンバーは出来うる限り出席をお願いいたします。
 またメンバー以外の参加も歓迎いたします(ただし、事前に御連絡下さい)。

 〈参考文献〉
  斉籐利男『平泉 よみがえる中世都市』岩波書店 1992
  本澤慎輔「都市平泉の成立と構造」『中世都市研究 古代から中世へ』新人物往来社  1995
  日本考古学協会2001年度盛岡大会研究発表資料『都市・平泉-成立とその構成』  2001
  入間田宣夫・本澤慎輔編『平泉の世界』高志書院 2003(特に、羽柴直人論文)
  前川佳代「平泉の都市プラン-変遷と史的意義-」『寧楽史苑』45 2000
      「都市平泉の構造」『白い国の詩』 2002

『禅宗寺院の古文書学的研究』拝受。

No.4207

 24日の午後は充実した時間が過ごせそうです。
 本日の『百錬抄』講読では、石井君が順調に報告デビューを果たしました。

 ところで、今年の2月末に実施した東京・千葉方面へのゼミ旅行の際、東大史料編纂所の見学で大変お世話になった保立道久先生(4月から同所所長)から、保立先生の御高論「創建期の大徳寺と王権-開堂前後の時期に視点をおいて-」など掲載の『禅宗寺院文書の古文書学的研究-宗教史と資料論のはざま-』(2002年度~2004年度科学研究費補助金研究成果報告書・研究代表者保立道久)および、御高論「都市王権と貴族範疇-平安時代の国家と領主諸権力-」(奈良女子大学「日本史の方法」研究会『日本史の方法』創刊号、2005)・「時代区分論の現在-世界史上の中世と諸社会構成」(『史海』52,2005)・「「山立」と「狩人」-西行の山立の歌について」(『南山経済研究』19-3,2005)を御恵送いただきました。
 保立先生にあつく御礼申しあげます。都市王権論は来年度から開始予定の共同研究に裨益多いものと存じます。
 メンバーや私が東大史料編纂所に調査にうかがいに行く際は、なにとぞ宜しくお願い申しあげます。

『巡礼記研究』第二集拝受。

No.4208

 巡礼記研究会(慶大文学部岩松研究室内)より『巡礼記研究』第二集をお送りいただきました。あつく御礼申しあげます。
 掲載されている牧野淳司「延慶本『平家物語』高野御幸説話の背景」、大橋直義「日本大学総合学術センター蔵『後鳥羽院御順礼記』翻刻と考察-流布本系『建久御巡礼記』の一伝本-」などは当ゼミメンバーの関心をひくものではないでしょうか。
 源健一郎先生の千葉氏の妙見信仰に関する御高論は次号に掲載になるのでしょうか。大変期待しています。

 科研の申請書類。なかなか「書けん」などと、オヤジギャグを飛ばしておりましたが、本日なんとか提出。教学課に持って行ったら「一番早い」とお褒めにあずかりました。早くても、採択されなければ話にならないのでありますが。しかし、この時期、書かなければならない書類が続々と到来いたします。
 ようやく涼しくなって、学問には最適な気候と思いきや、肩や腰が痛くなって、老い行く我が身を文字通り「痛」感する今日この頃です。
 メンバー諸姉兄もいろいろお悩みのことは多いことと思いますが、私は何しろ若い君たちが羨ましいのです。・・・先日も、こんなことを石井君に話していました。

24日の例会情報など。

No.4209

 報告者の前川さんから、資料・レジュメあわせて8~10枚になるとのメールが届きました。御出席の皆さん、相当気合いを入れないと、これはついて行けませんぞ!

 靖国神社にかんする問題が世上で議論されていますが、この問題については、京都女子学園学園長であった双葉憲香先生の『増補 親鸞のひらいた地平』(永田文昌堂、1984)に明快且つ優れた見解が披瀝されています。京都女子大の学生さんは入学時に双葉先生の著書『親鸞 仏教無我伝承の実現』(永田文昌堂、1995)を受け取っているはずですが、ちゃんとお読みになられましたか?

 山田ちさ子さんが日記blogで探しておられる佐々木紀一「桓武平氏正盛流系図補輯之彦栄」は、私もなかなか手に入れることが出来ず、窮したあげく、この掲示板に書き込んだところ、佐々木先生がこの掲示板に御返事を下さり、わざわざ郵送していただいたという経緯がございます。さて、山田さん、その書き込みNoは何番だったでしょうか?正解の暁にはそのコピーを差し上げます。

 山田ちさ子さんの御夫君で、目下、東下り中の山田邦和先生は、京都御出立の直前、御自身の日記blog「平安京閑話」に以下のような御意見を述べておられます。
 「博物館における調査研究の重要性をどうやって担保していくか、博物館にたずさわる全ての人々が考えねばならない時が来ているのではなかろうか。」
 学芸員の資格取得に追われている若い皆さん方は、こういう問題をどうお考えなのでしょうか?
 研究者や学芸員を目指す若い人たちに、博物館の研究のあるべき姿について考えてもらうために、梅棹忠夫「国立民族学博物館における研究のあり方について」(『国立民族学博物館研究報告』1巻4号)の御一読をお勧めいたします。

 さて、諸方に放ってある「禿(かぶろ)」(『平家物語』参照)たちからの情報によると(冗談ですよ)、田中さんは北海道旅行、八井君は繁忙期、長村君は修論報告の準備で大変な御様子ですが、それぞれ頑張ってください。 
 そんなこんなで、いろいろ書き込ませていただきましたが、この掲示板、明らかに野口の日記blog化しつつありますね。

よろしくお願いいたします

No.4210

みなさま こんにちは。山田ちさ子です。
月曜日の例会、前川さんのご発表、とても楽しみです。
明日はしっかりと予習する日にあてます。
今日はこれから、尼崎へ大物の展示を見に行こうと思います。

野口先生、563番!
よろしく、よろしくお願いいたします。
昨夜は「溢れ源氏考証」上下(「米沢国語国文」)を読みだすと眠れなくなりました。

宇治の住宅地にも猿が出没。

No.4211

 山科で猿対策が進んでいるという新聞記事が今日の朝刊に載っていましたが、山科を追われた猿が当家の周辺にも出没しだしたようです。昨日、当家の前の歩道を悠然と歩いており、犬の散歩中の住人が大騒ぎ-という目撃情報があります。

 >山田ちさ子さん  私の意地の悪い「課題」をいとも簡単にクリヤーされた御様子。流石は電脳の達人です。お約束通り、佐々木紀一先生の「桓武平氏正盛流系図補輯之彦栄」のコピー、早速用意させていただきます。
 ちなみに、私こと「溢れ源氏考証」上下(『米沢国語国文』)の拝読を逸しておりますので、24日にご持参いただければ幸いです。

 大河ドラマでは宗盛が処刑されたようですが、最近、歴史学界では宗盛再評価の機運が高まりつつあります。(以前、講談社の横山建城さんと私の二人で一時的に結成した「宗盛会」というのは多少屈折した発想が前提にあったのですが、)優れた研究成果として、田中大喜氏の「平氏の一門編制と惣官体制」(『日本歴史』661)を紹介しておきます。

 ☆ 本日は、京都では「時代祭」。また各地で多くの学会・研究会が開かれていますが、私は昨日直面した学会関係の困った事態への対応や原稿執筆などで、動きがとれないでおります。

角田文衞先生の『古代学の展開』刊行。

No.4205

 (財)古代学協会理事長・古代学研究所教授兼所長であり、わが国考古学界・歴史学界の最長老のおひとり、いわば歴史・考古学界における巨匠ともいうべき存在である角田文衞先生の『古代学の展開-THE DEVELOPMENT OF PALEOLOGICAL STUDIES FROM 1954 TO 1994-』(山川出版社、2005年)が刊行されました。昨日、(財)古代学協会より御恵送をいただきました。あつく御礼申しあげます。
 92歳の角田先生が700ページを超える大著を出されたにも拘わらず、この私の為体は何事か、と大いに反省をせまられております。 
 この大著の紹介は、角田先生の学風をもっともよく継承されている、山田邦和先生に委ねるべきものと考えます。以下を御覧下さい。

http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/2005/10/index.html#a0007192230

 古代学協会からは、新刊の『古代文化』第57巻第10号も届きました。巻頭の樋口健太郎「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」は、国文学を専攻されている方々にも是非読んでいただきたい好論です。

 『百錬抄』講読会、明日は平家都落ちのあたり。同志社2回生、石井一英君のデビュー戦です。

「都市平泉の構造」印刷しました。

No.4203

 24日例会の参考資料・前川佳代「都市平泉の構造」(『白い国の詩』553)を30部ほどプリント(モノクロですが)致しましたした。ゼミメンバーは史料講読会の際などにお持ち下さい。
 なお、前川さんが紹介してくれたこのサイトには、最近の平泉の発掘情報が満載です。是非、御覧おき下さい。
   http://www.iwate-np.co.jp/sekai/sekai.htm#051015

 「接待館」は一般に「せったいかん」と呼ばれているようですが、地元でももともとそう呼んでいたのでしょうか?「せったいだて」か「せったいたち」だったのではないでしょうか?研究者の中にも「殿」や「館」を単に「音」読みしてしまう方がおられますが、「館」も「たち」または「たて」か「かん」では、文献史学の立場からすると評価が異なってきます。この辺り、厳密にしていただきたいものです。

 ☆ 近藤先生の『源義経』(ミネルヴァ書房)の紹介が昨日の京都新聞読書欄に掲載されていました。この記事はおそらく共同通信の配信なので、全国の地方紙にも掲載されていることと思います。

>薗田さん  中学生男子のような声、ぜひ録音しておいて下さい。

>有村さん  『台記』ご購入の由。『台記』研究会に備えてでしょうか。素晴らしい心がけです。そして、難しい漢文だらけの史料が届くのを「ワクワク」して待っている大学生の存在は嬉しい限りです。そういえば、当ゼミメンバーやその周辺の学生さんや院生さんの中には、高校時代にお年玉でとか、成人祝いにお母さんから着物のプレゼントをしてもらう代わりにとかで『玉葉』を買ったとか、古本屋を歩くと腹痛が治るといった、昨今の若者には希有な存在が目立ちます。
 私も学生時代にバイトでようやく稼いだ18000円を手にして、神田の古本屋に『本朝世紀』を買いに行ったときは本当にワクワクしたものでした。高校時代は、中世の五輪塔や中世城郭の土塁に異常にワクワクしていました。今考えると不思議なのですが、このワクワク感こそが、研究の原点であったことは間違いありません。アラレちゃんのようにワクワクする心を大切にしてください。

バーゲンブックフェアのご案内

No.4201

みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
先日の日本史研究の大会から向こう、風邪をこじらしてしまい、
中学生男子のような声になっております、臨川書店の薗田です。
大会では山田先生や佐伯さん、岩田さん、有村さん、岩川君、そして金井先生に
久しぶりにお会いでき、とても楽しい時間となりました。皆様おつかれさまでした。

さて、本日は第五回「バーゲンブックフェア」のご案内をさせていただきます。

「バーゲンブックフェア」とは、期間限定(2005年10月12日~2005年12月12日)で、
参加出版社82社、全1,200点の謝恩価格本または部分再販品を
50%引きで購入頂ける大変お得なイベントです。
(リンク→ http://www.bargainbook.jp/mlsbin/wb_sha?shac=8390

日本史関係の本ばかりではございませんが、趣味の本などお安くお求め頂けます。
臨川書店も出品しておりますので、ぜひご覧下さいませ。

Re: バーゲンブックフェアのご案内

有村芳恵
No.4204

薗田先輩
日本史研究会ではお会いできて嬉しかったです。風邪をこじらされたとのことですが、その後具合はいかがでしょうか。悪化されていないか心配です。どうかお体を大事にされて下さい。そういえば先日の日本史研究会の書籍販売コーナーで購入した「台記」(続群書類従完成会)が今日宅急便で届く予定なので、今からわくわくして待っている所です。やはり日本史研究会に行くメリットの一つは、普段買えないような書籍が安くで手に入ることですね。今度は臨川書店の書籍もぜひ購入させて頂きたいです。

百練抄講読会について。

山岡 瞳
No.4199

先日の講読会、お疲れ様でした。早速にも次回と次々回のお知らせです。

次回の百練抄講読会ですが、
   日時:10月19日(水)16:30~
   場所:L校舎3F 共同研究室
   範囲:寿永二年七月八日~七月二十七日
   担当:石井君
  *参考文献は下↓の野口先生の書き込みをご覧ください。 

次々回は
   日時:11月2日(水)16:30~
   場所:L校舎3F 共同研究室
   範囲:寿永二年七月三十日~十月十四日
   担当:山岡

        以上のようになっております。多くの方の参加をお待ちしております。 

衣川遺跡群の現地説明会は15日

前川佳代
No.4196

 野口先生が中尊寺の菅野成寛氏から情報を得られた、平泉の北に隣接する衣川遺跡群の現地説明会が15日に開かれます。私は9月上旬に見学してきました。
 今回の調査対象は六日市場・細田・接待館・衣関道遺跡で、北上川遊水池計画による衣川堤防建設のための事前発掘調査です。つまり調査経緯は、現在国史跡となった柳の御所遺跡と同じ緊急発掘調査で、調査面積は3万7千㎡、東西700㍍に及ぶ広大な範囲となります。
 特に注目されているのが、調査前から「かわらけ」が採集され、土塁が残存していた接待館遺跡で、幅8mの堀が遺跡を囲むと想定され(去年度の試掘で検出)、内側にコの字状の溝が(堀?)も検出されて、多量のかわらけが出土しています。二重堀と称しているのは、外郭を廻る不整形な堀と、内郭を形成すると考えられる方形の溝(堀?)のことで、いわゆる堀が二重に外郭を成すという意味ではありません。残念ながら遺跡の中心域は調査対象外と衣川の浸食によって削られています。
 さらに、六日市場・細田・接待館遺跡がのる段丘の下段にある衣関道遺跡では池状遺構が検出されており、州浜の地形石が見られました。おそらく庭園を形成していたと思われます。
 他遺跡では柱穴や区画溝らしき溝も検出され、平泉中心域の街区に類似した遺構が展開しているとイメージしていただいていいかと思います。
 また11世紀代の遺物や遺構もみられるとのことでした。つまりは安倍氏の時代と重なります(これは大変重要です。接待館の調査成果だけが注目されますが)。
 接待館遺跡は、藤原秀衡の母が旅人を慰労した館跡と伝承されてきたのですが、大規模な堀と、京風かわらけの出土から、源義経が自刃した藤原基成の館・「衣河館」に比定しようとする見解も出ています。平泉には義経最期の地という高館がありますが、『吾妻鏡』には「藤原基成の宿館衣河館」で死んだとみえ、義経最期の地が特定できない状況なのです(これらの整理と私の見解は『歴史群像シリーズ76 源義経』に「未だ定まらぬ義経最期の地」としてまとめましたので、参照ください)。

 以上のような多大な調査成果があがっている遺跡群なのですが、堤防建設の緊急調査であり、遺跡は消滅する可能性があります。既に衣関道遺跡の西隣には堤防が建設されて周囲の景観が一変しています。現地説明会を開くという経緯にはおそらく、平泉の世界遺産登録を前提とした遺跡保護の方向性が見えたということだろうと推察しております。それならば、調査側も、体制を立て直し、目的意識を明確にした発掘調査へ切り替えて欲しいものです。そして、多くの研究者を含めての議論でもって、本当に「衣河館」なのか否かを結論つけるべきなのです(柳の御所でさえ「平泉館」かどうかという議論は終わっていません)。遺跡の性格を決定するにはあまりにも材料不足であると感じます。また詳しくは例会の時にでもお話いたします。

 現地説明会は15日午後1時から。見学希望者は衣川村の調査事務所プレハブ前集合。問い合わせは調査事務所(0197-52-4640)へ。

平泉と宇治。24日がいよいよ楽しみです。

No.4197

 前川さん、早速の御教示、ありがとうございました。
 接待館遺跡の二重堀は、神戸大学附属病院敷地検出のようなものではなく、内堀と外堀の意味ですね。菅野先生から頂いた資料によると外堀の上幅は8㍍とのことで、衣川の北岸から柳之御所遺跡がもう一つ発見されたという観があります。
 さらに衣関道遺跡で庭園遺構まで出ているとなると、平泉の都市としての評価はだいぶ変わらざるを得ないのではないかと思います。衣川の南北に二つの都市域が形成され、それが有機的に結合していた。山田邦和先生が京都で指摘されている「巨大都市複合体」に似たものを思い描きたくなります。
 安倍・清原氏の時代からの連続性の問題も含めて、また平泉が面白くなってきましたね。15日の現説は無理ですが、ぜひ現地に行ってみたいと思います。
 しかし、宇治の都市域が平泉を上回るかと思っていたところ、実にタイミング良く情報が届いたものです。もっとも、宇治も宇治川右岸にも都市域が展開していたと思われますし、岡屋・木幡・伏見との関係はまさしく都市複合体の様相を呈していたのではないかと考えられるのではないでしょうか。
 このあたりの問題についても、24日、前川さんに御意見をいただきたいと思っております。
 文献の方からも、宇治と武士の関係など面白い様相が見えて来つつあります。宇治は決して「雅やかな貴族たちの別業」のみのイメージで語るべき空間ではありません。

24日参加させてください

No.4198

平泉のこと、知らないことだらけなので、24日の前川さんのご報告、ぜひ参加させてください。現地の遺跡になかなか行けそうもないので、状況もお教えください。

24日の例会は面白くなりそうです。

No.4200

 美川先生、うれしい限りです。コメントをよろしくお願いいたします。
 
 24日の例会には、田中さん(「気の利いた面白いことを言えるタイプの人間」という雨野さんによるイントロダクションは適切)をはじめ、教職に就かれているメンバーも大挙集まってくれるとのことですから、盛会が期待されていよいよ楽しみです。

☆ ゼミメンバーの皆さん
 購入希望の図書や消耗品など早々に御連絡下さい。できるだけ善処したいと思います。
 11月7日の例会で御発表いただくことになっている樋口健太郎氏の論文「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」が巻頭を飾る『古代文化』第57巻10号は既に納本済みとのことです。
 ちなみに、この号には内田好昭氏の「<図版解説>亀山殿(史跡名勝嵐山)の発掘調査」も掲載されています。去年、山田邦和先生・ちさ子さん御夫妻、京樂真帆子先生、平田さんと見学に行った、あの南北の壕の気になる遺跡です。

>八井君  同志社の後輩である石井一英君を是非紹介したいと思っております。

美川先生、よろしくお願いいたします。

前川佳代
No.4202

 例会に美川先生がご来場くださるとのこと、今から緊張しております。どうぞよろしくお願いいたします。

 今朝、平泉から新聞記事のファックスが届きました。それには、衣川堤防の工事見直しを協議する方向性が示され、また当初、今月末で終了予定だった衣川遺跡群の発掘調査が来年度も継続されるとありました。詳しくは岩手日報の「平泉世界遺産への道」をご参照ください。
 
http://www.iwate-np.co.jp/sekai/sekai.htm#051015