巡礼記研究会第二回研究集会のご案内

No.3989

大橋直義です。
突然でもうしわけありませんが、宣伝をさせてください。
昨年の、巡礼記研究会第一回研究集会に続いて、第二回研究集会を開催することになりました。
昨年にもまして、充実した一日を過ごしていただきたく存じます。お忙しい時期とは存じますが、ぜひとも足をお運びください。なお、当日は、『巡礼記研究会』第二集をお配りする予定です。こちらには、第一回集会でご発表いただいた方々の論考が収録されております。

巡礼記研究会 第二回研究集会のご案内
(共催 慶應義塾中世文学研究会・寺社縁起研究会関東支部)

会場  慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎1階522番教室
交通  JR山手線田町駅/都営浅草線・三田線三田駅徒歩10分 
日時  2005年 9月17日(土) 午後1時~午後5時45分

[研究発表]

1 荒神の縁起と祭祀
           東京大学大学院生  高橋悠介

 荒神とは、日本で生まれた、神仏習合的色彩の強い神格である。承暦四年(一〇八〇)に勝尾寺の住僧が荒神祓を行ったとする『水左記』の記事が、荒神の名が見える記録上の古い例として知られている。もとは祓われるべき障碍神であったが、鎮めれば利益をもたらすという両義性を持つようになり、荒神供という祭祀が行われた。本発表では、鎌倉後期に荒神に関する縁起・教説を集成した『荒神縁起』というテクストに注目する。『荒神縁起』の冒頭には、天竺・大唐・日域の三国にわたる荒神の霊験譚・縁起が説かれているが、特に日本では、勝尾寺において桓武天皇の皇子、開成が大般若経書写の願を立てた際、荒神の障碍を受け、荒神を祀ることによって大願を成就したという縁起が語られる。こうした荒神の縁起説を、荒神の性格や荒神祭祀のありようとともに考えてみたい。

2 冥界遍歴と巡礼 ー『西国巡礼縁起』をめぐってー
           日本学術振興会特別研究員  恋田知子

 西国三十三所巡礼の起源をとく『西国巡礼縁起』に関して考察する。西国巡礼の起源説話については、長谷寺の開基でもある徳道上人の冥界譚がひろく知られているが、その一方で、威光上人の冥界譚をその淵源とするものも存在することには、あまり注意が払われてこなかった。そこで本発表では、後者の説話をもって起源とする九条家旧蔵本・松尾寺蔵本および、今回あらたに紹介する慶應義塾図書館蔵本について若干の検討を加えるとともに、徳道上人の場合もふくめた西国巡礼起源説話の諸相について考察をおこなう。さらに、西国巡礼の淵源に冥界譚を配するという点に着目し、説話や物語草子の類に見える冥界遍歴とともに考えることで、『西国巡礼縁起』の意義についても言及したい。

3 六角堂縁起異説 ー聖徳太子伝承のことなどー
           京都大学非常勤講師  橋本正俊

 六角堂の愛称で親しまれている京都の頂法寺は、平安時代から貴紳・衆庶の崇敬を集めた、西国三十三所の一つとしてよく知られている。その縁起は、「聖徳太子は淡路国に流れ着いた如意輪観音像を持仏としていた。四天王寺建立の採材のために愛宕郡に来たとき、木に懸けておいた観音像がその場を動かなくなった。観音の夢告に従い、太子はここに六角堂を建立した」というものである。実際の建立は平安時代に下るようだが、六角堂は聖徳太子建立の御堂として広く知られ、その縁起も大きく変容することなく現在に至っている。ところが、中世・近世の資料では、これとはやや趣を異にする縁起が並記されることがある。それは、この観音像は高麗国より太子が迎え入れたものだというのである。本発表では『観音利益集』などに記されたこの六角堂縁起の異説とも言うべき説話に注目する。そしてこの説と聖徳太子伝記との関わりを指摘し、このような説が生まれた背景、その影響と変遷について考察する。また『観音利益集』の性格についても言及したい。

4 千葉妙見の本体・本地説 ー『源平闘諍録』と『千学集抄』との間ー
           四天王寺国際仏教大学  源健一郎

 千葉妙見の本体・本地説としては、『源平闘諍録』に〈北辰・十一面観音〉説が記される一方、『千学集抄』等には〈北斗七星・七仏薬師〉説が伝えられている。このような揺れをどう捉えるかについては、すでに津田徹英氏・丸井敬司氏に言及があるが、鎌倉後期から南北朝期、千葉寺周辺における関東天台の動向を前提にした場合、再考の余地があるように思われる。具体的には、日胤・了行・心慶・源山といった僧の活動や檀那流玄旨帰名壇灌頂の展開と、両本体・本地説とを重ね合わせ、それらの間の脈絡を読み取る試みを提示することになろう。

連絡先
108-8345 港区三田2-15-45 慶應義塾大学文学部 岩松研吉郎
tel 03-3453-4511 内線 23093 ダイアルイン 03-5427-1175
fax 03-5427-1578  
mail 大橋直義宛にお願いいたします。

失礼いたしました。

源先生のお話をぜひ聴きたいのですが。

No.3996

 千葉は私の故郷です。地元の歴史愛好家には千葉氏ファンが多く、その多くは、千葉一族というのは妙見信仰をもって常に一体であるという(まさに信仰ともいうべき)認識をおもちです。そして、またその方達の多くは、千葉氏をチバシと呼ばずに、なぜか「チバウジ」と呼びます(三浦氏は「ミウラシ」と呼ぶのですが)。
 それはともかく、私は妙見信仰をあくまで千葉氏の族的結合のイデオロギー装置としてとらえているのですが、しかし、これを正確に理解するためには、どうしても千葉妙見の本地論にせまらなければならないことを痛感していました。
 仏教思想に造詣深く、『源平闘諍録』の研究に取り組まれている源先生が、この難問に取り組んでくださることを期待していたのですが、早くもその成果を発表されるとのこと。うれしく、かつ有難い限りです。
 残念なことに、私はこの研究会には、仕事の都合上、参加が叶わないことと思います。いずれ発表される御高論を楽しみにしたいと存じます。

暑中お見舞い申し上げます。

No.3987

 暦の上では明日はもう立秋ですので今のうちに。

 昨日のゼミ旅行事前学習会は担当者毎の充実した報告で4時間にも及びましたが、おおいに勉強になったことと思います。あとは好天を祈るばかりでしょうか。
 幹事の門屋君・八井君、諸事ありがとうございました。
 なお、さらに勉強をしようとする人のために紹介資料の追加。
  ① 井ケ田良治「南九州における南北朝内乱の性格」(『日本史研究』17,1952)
  ② 高島緑雄「辺境庄園の領主と農民-薩摩国伊作庄・日置北郷-」(西垣晴次編『鎌倉武士西
   へ 地方文化の日本史3』文一総合出版、1978)
  ③(必見)松竹映画「男はつらいよ 第34作『寅次郎真実一路』」

 ☆ 須藤聡先生から御高論「下野国中世武士団の成立-治承・寿永の乱以前の実状-」掲載の、橋本澄朗・千田孝明編『知られざる下野の中世』(随想舎)と御高論「中世前期における新田一族と交通路」(『地方史研究』311)を御恵送いただきました。
 当該期の下野の武士団については河内源氏の東国進出との絡みで、私もさらに追究してみたいと考えております。
 須藤先生にあつく御礼申しあげます。

「屋島合戦」を考える。

No.3988

 まずは、 http://heike.cocolog-nifty.com/heike/ 
を御覧下さい。(拙論を御紹介くださっていて恐縮しています)。
 
 先日、この掲示板で、義経による屋島攻撃がどのような経緯で行われたかについて新しい見解を展開された宮田敬三先生の御高論を御紹介いたしましたが、それに対して、以下のような、うれしいリアクションがありました。

   http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20050806/p2
   http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20050806/p13#seemore
 
 こういう真摯で熱心な方が学生として沢山いてくれたら、大学の教員たる者、大いに充実感をもって日々の講義に臨めるというものでしょう。
 
 ちなみに、屋島といえば、当ゼミメンバーには、京都からレンタカーで日帰りをされた豪傑たちがおられました(たしか門屋君・田中さん・・・でしたね?)。
 私は、2003年2月、高松の高校に勤務しておられる野中寛文先生(院生時代からの畏友)に『平家物語』関連の伝承地を殆どくまなく御案内いただきました。
 あの時、野中先生には本当にお世話になりました。今さらですが、あらためてあつくお礼を申し上げます。

共同研究員のことなど。

No.3982

 下記>>No.3971で共同研究員のことについて御案内いたしましたところ、数名の方から積極的な参加希望の意思表示がありました。そこで、いよいよ具体的な課題設定について御意見をいただきたいと思います。すでに案の提示をいただいた長村君を含めて、それぞれの希望するテーマと、その研究の進め方について御意見をお寄せ下さいますようにお願いいたします。

 風俗博物館のHPに、山岡さんと山田さんが平安時代の衣装で登場との情報が伝わっております。ご確認?下さい。http://www.iz2.or.jp/top_photos/index.htm

 ☆ 国文学の牧野淳司先生から御高論「『十二巻本表白集』(巻第四)解題」(『真福寺善本叢刊』第十一巻)を御恵送いただきました。私は書誌学的な研究にはまったく疎いのですが、法住寺殿に関する拙論がすこしばかりお役に立てたようです。ちなみに、この御高論によって、京都女子大学図書館に『表白集』が所蔵されているのを知りました。山本真吾先生の御研究によれば、本文は鎌倉中期写、おそらくは東寺旧蔵本とのこと。いずれ、実見の機会を得たいものです。
 牧野先生にあつく御礼申しあげます。

共同研究のテーマについて。

No.3983

 共同研究のテーマについて、長村案の「中世前期の宇治」に賛成意見が出ています。
 「摂関家と宇治」について政治史と都市論(文献史学・考古学)からせまるのも面白いかも知れません。宗教史や物語・説話の舞台としての関心からのアプローチも可能ですし、元木先生・美川先生・山田先生など日頃ゼミの運営に御協力いただいている先生方から適切な御指導を仰ぐこともできるでしょう。
 中世前期の宇治について、長期の研究計画を立て、単年度ごとに具体的なテーマを設定して成果を発表していく、そのようなプランをひとつ提案したいと思います。
 さらに参加希望者を募るとともに、テーマに関する御意見をお待ちします。

名古屋よいとこ一度はおいで

No.3980

みなさん。ご無沙汰しております。愛知の野口です。
先日ようやく採用試験も終わり、はれて自由の身となりましたので勝手ながら近況報告と愛知の紹介をさせていただきます。

ゼミの方ではゼミ旅行の勉強会をはじめ、夏休み中の計画が着々とたてられておりますが、ここで甚だ突然ではありますが、愛知活動の提案をさせていただきます。
愛知は京都のような観光名所はそれほど多くはありませんが、熱田神宮はじめ、徳川苑犬山城など関西圏とは趣の異なる独特の観光資源が多く存在します。個々の詳しい説明はまた別に紹介させて一度はいっておいて損はない場所ばかりです。もし興味のある方はこれを機会に是非一度名古屋までお越し下さい。

名古屋旅行の一番の利点は京都からの距離にあります。接続にもよりますが、JRの鈍行で約二時間。新幹線では一時間もかかりません。また休み期間中であれば、青春18切符を使って二千円ちょっとで往復する事も可能です。もしどこか行きたいけどお金と時間に余裕がないという方にもお勧めです。きっと夏のいい思い出のひとつになる事でしょう。もちろん予定さえあえば車で案内する事もできますので、興味のある方は野口までご連絡下さい。

また先ほど愛知には観光資源が少ないと言いましたが、一宮の朝日遺跡や桶狭間古戦場など史跡に関しては誇るべきものがたくさんあります。うちの近所にも一色青海遺跡をはじめ、縄文から古墳時代まで特に古代期の遺跡が密集しており、近所の寺社境内や河川敷、畑などを小一時間も探せば土器や須恵器の欠片を両手いっぱいみつける事ができます。遺物探しツアーを企画することもできるので、こちらに関心のある方も是非どうぞ。

最後に名古屋近辺の博物館を簡単に紹介させていただきます。まず今一番のお勧めは岐阜県美術館の「日本の美 三千年の輝き ニューヨークバークコレクション展」です。これはNYバーク財団が所有する、応挙や光悦、源氏物語絵巻や洛中洛中洛外図など日本美術の至宝を、一挙に公開する特別展です。三年前メットで開かれた特別展で大好評を博した、縄文から近現代にかけての逸品が一堂にご覧いただける貴重な機会です。興味のある方は是非どうぞ。
他には愛知県美術館の「ゴッホ展」こちらは日本初公開「黄色い家」「芸術家としての自画像」をはじめ「ひまわり」や「花魁」などの代表作が公開されております。
もちろん徳川美術館も忘れてはいけません。どれも見所満載で、是非こちらもお勧めいたします。

おまけ
名古屋はよく遊ぶ場所が乏しいと言われますが、住むにはとてもいい街です。その象徴が豊富なブランドショップに代表されるショッピングと、食通をうならせる美味しいグルメです。京都も非常に料理の美味しいところではありますが、名古屋には関西とは趣の異なる独特のよさがあります。実際京都の味に慣れ親しんだ関西の友だちは、完全にはまってしまい、今年も何回かご飯を食べるために遊びにきています。もしご希望があれば日本一美味しい味噌かつを紹介いたします(市内の某有名店Yトンではありません)
野口ゼミはグルメな方が多いようなので、ご飯を食べるのを目的に名古屋まで来られるのもいいかと思いますがいかがでしょうか?絶対後悔はさせませんよ。

どうでもいい近況報告
採用試験自体は先週終わったのですが、その後精神と身体の疲労が原因の高熱を発してしまい、寝込んでしまいました。ほとんど動けない状態が続いていたためご連絡等が遅れた事をこの場を借りてお詫び申し上げます。幸い大事なく今は回復したので、また五日の事前勉強会等で皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。
長々と失礼しました

野口君もいよいよ「船外活動」?

No.3981

 たしかに京都と名古屋は近いですね。先々週、瑞浪市に行ったとき、新幹線を使えば岐阜からだって京都に通学できると思いました。そういえば、千葉県の松戸の大学には、静岡県の三島から新幹線通学していた学生さんがいました。
 それにしても、このところ伊賀・伊勢・尾張・美濃あたりの地理感覚がつかめてきて、京都との関わりから、これらの地域の一体性を痛感しています。群馬の須藤聡先生が美濃源氏が第二の伊勢平氏になりえた可能性を指摘されていますが、よく納得できます。
 
 >野口君  このところ、各方面でわれわれ一族の活躍がめざましいようです。貴兄も「お札になれ」とまでは申しませんが、そろそろ尾張で一旗揚げてください。
 今月末に名古屋大学で開催される「軍記・語り物研究会大会」には一日だけでもぜひ出席したいと考えています。

百練抄の講読会について。

山岡 瞳
No.3977

 昨日の講読会お疲れ様でした。
>山田さん
 わかりやすく丁寧なレジュメで本当に勉強になりました。

 次回の百練抄講読会ですが、
   日時:9月21日(水)16:30~
   場所:L校舎3F 共同研究室
   範囲:寿永2年正月十一日~六月二十三日(七月八日条の前まで)
   担当:尻池さん
          以上のようになっております。
          多くの方の参加をお待ちしております。 

いよいよ8月です。

No.3979

 『百錬抄』の講読会は、山岡さんの、北陸道反乱勢力追討に関する史料の整理、また山田さんの分かりやすいレジュメともに「☆大変良くできました」でした。研究会や授業の際に、できるだけ「美しい」レジュメを提示しようとする心がけは大切だと思います。経験上、やはり整ったレジュメと報告内容の完成度はパラレルな関係にあるようです。

 いよいよ、7月も今日でおしまい。いよいよゼミ旅行の8月です。小城に行ってから、もう1年が経過するとは、時の経つのは速いものです。5日の勉強会の準備は進んでいるでしょうか?事前勉強無くしては、得るところ半減ですからね。

 ところで、8月末に野口君の住む名古屋で「軍記・語り物研究会」大会が開かれます。企画テーマは「軍記物語と中世の<義経>像(イメージ)」。詳細は下記の通りです。
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■ 2005年度大会のお知らせ

日 時: 8月28日(日) 13:00~
        29日(月)  9:30~
会 場: 名古屋大学 東山キャンパス 文学部棟2階 237講義室
プログラム:
  第1日(28日) 受付開始 12:30~
【大会企画】 軍記物語と中世の〈義経〉像
基調講演(13:00~14:00)
   中世人の義経像――文学にたどる――    池田敬子氏
関連報告(14:10~15:10)
   平家物語にみる〈義経〉像のゆらぎ――人と事件と歴史の創造――    鈴木 彰 氏
   御霊義経の可能性――敗者から弱者へ――    樋口 州男 氏
共同討議(15:20~16:50) 司会 小秋元段氏

  第2日(29日) 受付開始 9:00~
【研究発表 午前の部】 (9:30~11:30)
   重衡遺品伝承と「源平盛衰記」――その人物像の享受――    大川 真智子 氏
   流布本『平家物語』の成立    高木 浩明 氏
【総会】 (11:30~12:30)
【研究発表 午後の部】 (13:30~15:30)
   『梅松論』における将軍とその周辺  北村 昌幸 氏
   丹波赤井氏関係軍記について  山上 登志美 氏
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 私は出来れば1日目だけでも参加しようかと思っているのですが、田中さんや門屋君はどうされますか?メンバー、とくに長村君には参加をお勧めします。

 ところで、この大会のテーマも「義経」ですが、ゼミメンバーのみならず、大河ドラマファンの方々にも一読(いや、精読)をお勧めしたいのが、宮田敬三「都落ち後の平氏と後白河院」(『年報中世史研究』24)・「元暦西海合戦試論」(『立命館文学』554)・「鎌倉幕府による源義経追討」(『ヒストリア』173)・「十二世紀末の内乱と軍制」(『日本史研究』501)・「鎌倉幕府成立期の軍事体制」(『古代文化』50-11)です。
 いかなるジャンルであれ、学問の対象として「義経」を取り上げようとする人は必読です。

 ☆ 明日から、下記のようなイベントがあります。私も行きたいのですが、仕事の都合で、ちょっと無理かも知れません。

◇ 2005年 花園大学京都学公開講座「源義経とその時代 」

【開催日時】 8月1日(月)~ 3日(水)
【会 場】花園大学 無聖館ホール(入場無料・申込み不要)
【内 容】
1日(月)
14:40~16:00
「声で読む 平家物語の京都」<平家詞曲の実演および解説> 鈴木まどか氏(前田流平家訶曲伝承者)
16:20~17:40
「平清盛の夢の都-福原京」山田邦和(花園大学文学部教授)

2日(火)
14:40~16:00
「義経と京都−義経が最も輝いた瞬間<とき>」 前川佳代氏(京都造形芸術大学非常勤講師)
16:20~17:40
「鴨長明と源平争乱の時代」新間水緒氏(花園大学文学部教授)

3日(水)
14:40~16:00
「中世文学の義経像」池田敬子氏(京都府立大学文学部教授)
16:20~17:40
「源平の争乱と念仏」今堀太逸氏(仏教大学文学部教授)
 
 ※ 行かれる方は、日程など念のため花園大学のHPでご確認下さい。

花園大学京都学講座「源義経とその時代」無事終了

No.3984

みなさま。
花園大学京都学講座「源義経とその時代」、無事に終了いたしました。毎回、わが大学としては稀に見る大入り満員で、3日間で総計1300人にのぼる多数の方々に聞いていただくことができました。ありがとうございました。


追伸:わが「京都学講座」が終わってから、まことに申し訳ないことを発見してしまいましたので、お詫びを兼ねて報告させていただきます。
京都大学ではこのところ、「春秋講義」という連続講座をおこなっておられるらしく、そのポスターをたまたま見てしまったのです。
なんと! 仰天したことに、わが「京都学講座」初日であった8月1日には、元木泰雄先生の「源義経の実像-その人物と時代」が開催されていたというではありませんか。こちらの講座は17時40分まで、京大のは18時30分からですから、厳密にいうと完全にバッティングしたわけではないのですが、それにしてもまことに巡り合わせの悪いことになってしまいました。この予定を知っていれば、こちらの講座を早く切り上げて、聴衆の皆さんに「ぜひこの後、京大に駆けつけるように」とお勧めしたところなのですが、それもかないませんでした。元木先生および京大関係者の皆さんには、この場を借りまして深くお詫び申し上げます。

ばれてしまいましたか。

No.3985

 山田先生、お気遣いいただき、恐縮に存じます。
 当方の「講義」は入場無料、なおかつ自由という、何とも牧歌的なもので、おまけにほとんど宣伝もしないという、親方日の丸的な運営でした。それでも、500人のホールの半分(弱)くらいの人はおりました。
 義経はジンギスカンかとか、中国にいたころ「義経の墓」を見たが、あれはどういうことかとか、武士と農民の人口比はどれだけかとか、まあそんな質問が出るような雰囲気の講義でした。
 かく申す当方も、どこかで話した内容を使いまわしにするという有様で、とても積極的に宣伝して、関係者にお越しいただく気はありませんでした。そんなことですので、何とぞ、お気になさいませんように。
 今年は義経がらみの講演会がさらに数回予定されており、もはやネタ切れで閉口しております。そういうところに来るような方は、テレビは「卒業」されたようで、大河ドラマネタは、あまり受けないようです。
 近藤先生のように、自ら合戦や首を切る場面を演じないと、これからはお呼びがかからないかも知れません。その近藤先生のミネルヴァ人物評伝選『源義経』、9月発売の由、まことに楽しみです。
 吉川弘文館の本には載らなかった「著者近影」が掲載されるのも、話題を呼ぶかもしれませんね。
 ところで、明後日7日は神戸で近藤先生との懇親会です。
 元町の中華料理「順徳」です。鎌倉時代の研究者は名前に驚くのですが・・・。
 どなたか、レポートしてください。
 その前の摩耶山と神戸史跡めぐり、猛暑と雷雨が心配です。ご参加の方は、準備を整えてください。

共同研究・『紫苑』・夏休みの勉強会etc

No.3976

 共同研究について、さっそく長村君から提案がありました。
  ① 小部の軍記・歴史物語の注釈
  ② 著名でありながら専論のない人物、たとえば源義仲や源範頼・源行家を取り上げて「・・・像の形
   成」というもの
  ③「中世前期の宇治」
 ①については、単年度で成果公表の義務をともなうので、難しいと思います。②は、源行家について、記録と軍記からせまるというのは面白いかも知れません。③はすこしテーマを絞り込む必要があるでしょう。
 
 門屋君からも検討中という連絡をいただいていますが、ほかの方々からも、いろいろ御意見をいただきたいと思います。よろしく。
 
 長村君で思い出しましたが、彼の執筆した「書評」が近く『古代文化』に掲載されることになりました。快挙といえましょう。ご期待下さい。

 『紫苑』第4号には、山内さんを筆頭に学部生の立花さん・尻池さんが執筆の名乗りをあげておられます。これも期待するところ大。執筆希望者は編集担当の山岡さんまで。山岡さん、よろしくお願いいたします。
 ちなみに、尻池さんは奨学生に選ばれたとのこと。おめでとうございました。流石です。

 尻池さんから、↓(>>No.3956)に紹介した「中世都市研究会京都大会」に参加してもよいのかという問い合わせがありましたが、もちろんです。卒論で中世都市をテーマにしようとする尻池さんのような学部生には是非参加してほしいと思います。とくに現地見学会はよいチャンスだと思います。
 
 ただし、私の研究発表は、所詮じつに短い期間の東国武士団について僅かばかりの研究しかない者が、「中世京都都市論」などという難解なテーマに、相当無理をして挑戦するものですから、くれぐれも御期待無きように、お願いいたします。
 
★ なお、この研究会の資料レジュメ原稿の締切は今月末必着です。報告担当の先生方、くれぐれもよろしくお願い申しあげます。
 
 夏休み中の勉強会については、岩田君が調整してくれています。修論執筆中の院生の諸姉兄も、たまには外気を吸ってリフレッシュした方がよいと思いますから、ぜひ御協力をお願いいたします。

Re: 夏休みの勉強会

No.3978

 上に野口先生からもご案内いただきましたが、夏休み中の勉強会で報告を担当して下さる方を募集中です。
 報告内容は応相談ではありますが、できれば史料の解釈(保元新制、文覚起請文)を担当して下さる方を優先的に募集したいと思います。どうぞお気軽にお申し出ください。

 なお、日程は現在調整中ですが、基本的に報告担当者の都合に合わせた日程を組む予定です。

ゼミの紹介文を改訂しました。

No.3971

 京都女子大学HPに掲載されているゼミ紹介の内容を下記のように改訂しました。
 大学の枠にこだわらずに開かれた運営がされていることを表に出しました。
  http://www.kyoto-wu.ac.jp/student/shisetsu/kenkyu.html
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   開かれた大学として幅広い視野の研究を

 野口 実 宗教・文化研究所教授を講師として、本学のみならず他大学の院生・学生の希望者が自主的に参加するゼミナールが開講されています。

 □ 私の研究
 私は平安中期から鎌倉時代における「武士」を主な研究のテーマにしています。従来、武士は地方から発生して、都の貴族政権を倒していくものだという見方が一般でした。しかし、実は武士こそ生産・流通と情報の集約される場である都市を基盤として成立し、天皇や京都を守護することをアイデンティティとする存在だったのです。私はこうした観点から、王権の所在地である京都の都市空間において武士たちがどのような役割を果たしていたのか、さまざまな側面から研究を進めています。

 □ ゼミでは
 本学の立地する京都東山の恵まれた歴史環境を活用し、日本中世の社会や文化について、幅広い視野からアプローチすることを目的にしています。メンバーによる研究発表会のほか、『吾妻鏡』・『百錬抄』などをテキストにした史料講読会も開いています。また、京都周辺の史跡見学会のほか、長期休暇中の研修旅行では各地の研究者や院生や学生とも親睦を深めています。メンバーには本学の出身者も含めて関西圏の史学・国文専攻の院生・学生も加わっており、とても良い刺激を与えあっています。
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☆ 来年度から、院生や職に就いているメンバーには「共同研究員」という立場で、研究所の研究そのものにも加わっていただきたいと考えています。 
 研究所紀要に研究成果発表の場が確保できます(共著になりますが、章単位に個人執筆の形式をとりたいと思います)。
 共同研究員になることを希望されるメンバーは、国文学・歴史学の共同研究という形で、年度単位で成果がまとめられるようなテーマ(たとえば「文覚像の形成」のように両ジャンルから取り組めて、あまり対象がおおきくならないもの)を提案してください。9月末頃に起案いたします。

Re: 30数年前のこと。

阪本敏行
No.3975

野口さんの文章を読み,私の30数年前の状況を思い出しました。
当時は学生運動が華やかななりし頃のことでした。当時,大学がロックアウトされ,ノンセクトの私達は研究室にもクラブの部室にも行けない状況が続いていました。結局,クラブの中に勢力を拡げていた中核派シンパに脅かされたり,恋人に愛想をつかされたりしたことをきっかけにして一時,大学にもクラブにも行かなくなりました。下宿もかえ,アルバイトにも精を出しました。
では,どこで勉強したのかというと,自主ゼミで勉強しました。その自主ゼミの中には教師陣が大学外に勝手に作ったものもありましたが,私達がみずから作って活動しているものもありました。時代も状況も違うでしょうが,ついこのことを思い出してしまいました・・・・。あれが私の長い教育・研究生活への原点だったんだなあ,と。

ひさしぶりの吾妻鏡です

No.3968

 ずいぶん前にご連絡したのですが、明日(7/25)は久しぶりに吾妻鏡の講読です。みなさん奮ってご参加下さい。時間は14:00~、場所は共同研究室を使わせて頂けるそうです。
 範囲は、
 建暦二年十一月八日条、十一月十一日条、十一月十四日条、十一月二十一日条
 建暦三年(建保元年)二月十五日条、二月十六日条、二月十八日条、二月二十日条
     二月二十五日条、二月二十六日条、二月二十七日条、三月二日条
 の以上です。ちょっと多いですが、積極的に読みましょう。

すみませんでした

No.3970

 昨日は久しぶりの吾妻鏡を宣伝しておきながら、自ら遅刻(ほぼ欠席)してしまいすみませんでした。

 ところで、建保元年二月二十六日条の渋河刑部六郎兼守が実朝に許されたというお話で、「兼守虚名を愁い、篇什を奉り、すでに天神の利生に預かる。また将軍の恩化を蒙る。凡そ鬼神を感ぜしむこと、ただ和歌に在るものか。」という部分は、『古今和歌集』の序を踏まえているのではないかということだったので、いちおう『古今和歌集』真名序のそれらしい部分を挙げておきます。
  動天地、感鬼神、化人倫、和夫婦、莫宜於和歌。
  (天地を動かし、鬼神を感ぜしめ、人倫を化し、夫婦を和ぐること、和歌より宜しきはなし。)

http://neige7.hp.infoseek.co.jp/kokin.htmlから

日本国語大辞典

No.3964

みなさま こんばんは。山田ちさ子です。
この前の講読会で話題にでた日本国語大辞典情報です。
ヤフーオークションで、日本国語大辞典(旧版)、格安ででてます。
3点出されているうちのひとつは、未開封で落札希望価格がなんと3000円。

Re: 日本国語大辞典

No.3965

ちさこさん♪
こんばんは。お久しぶりです。
さきほど「日本国語大辞典」を3000円で無事即決しました☆

未開封で状態が不明との記載があったので届いてみるまでわからないのですが、たとえはずれだったとしても3000円ぐらいの格安なら許せますね。
開けてみるまでわからないドキドキ感・・・まさに「福袋感覚」といったところでしょうか。笑

ずっとずっと欲しいとは思っていたのですが、なかなか手がだせずにいたので教えていただけて嬉しかったです。
ありがとうございました。

Re: 日本国語大辞典

No.3967

おお、永富さん、すばやいです♪
状態がピカ一であることを祈っています。ナムナム。
わたしは古書市の最終日に、おまけしてもらって10000円で買いました。
それでも格安だと思っていましたもの。

お金があれば新版が欲しいところです。
望みを託して宝くじを買うことにします。当たりますように。

「あたり」でした!!

永富絵里子
No.3972

本日商品が届きました。
段ボール三箱がどどーん!!と突然やってきたので母は「またまた次は何を買ったのか。。。」とあきれておりました☆
(最近は買い物に行く時間がなかなかとれないので「通販マニア」になっております)

ドキドキしながら開封してみると、
ぴっかぴか☆まっさらの「日国」がずら~り!!
もちろん箱&ビニールのカバーつきです♪
こんなきれいな「日国」みたことないのでちょっと感動しました(図書館にあるのはたいていボロボロなので・・・)

本当にちさこさんには大感謝です♪
ありがとうございました。

ちなみに

永富絵里子
No.3973

今ヤフオクを見たら『日本国語大辞典』初版全20巻揃い (中古)が2500円で出ていました。多少のキズやいたみはあるようですが、古本屋さんが出品しておられるので信頼できるとおもいます。
他にも15000円で即決のものなど、いくつか出品されていました☆
(なんだかヤフーの回し者みたいですね・・・)

良かった♪

No.3974

わ~い、良かった、良かった♪
紹介しただけに、ちょっと心配していました。
でも大当たりだったようで何よりです。ほっ。

ネットでのお買い物は、上手に使えば掘り出し物に当たることもありますね。
わたしもたくさん得をしましたが、損したことも(笑)

では、明日の百錬抄の予習に、せっせと日国をひくことにします。

入間田先生『北日本中世社会史論』刊行

No.3962

 本日、入間田宣夫先生から新刊の論文集『北日本中世社会史論』(吉川弘文館)を御恵送いただきました。今春、東北大学を定年退官された入間田先生にとって、この論文集は「大学院生・助手時代からの宿題に、一応の答えを出」したもの、すなわち、「一生の宿題に答える中間報告」になるものである旨を「あとがき」に記されています。
 入間田先生にあつくお礼を申し上げると共にさらなる御活躍、御教導をお願い申しあげる次第です。

 ☆ 本日、京都の気温は36度以上を記録したとのこと。体力の消耗は大きく、帰宅すると、さすがにグッタリ。夕食を済ませた後、横になってテレビを見ていると、なんと昔の職場でドラマが展開中でした。
 『新・科捜研の女』という番組ですが、京都文化博物館2Fの歴史展示室。自らが関係した展示物(管理に手こずった乾湿度計も)が映ったりすると、何やら不思議な気分でありました。
 そういえば、先頃、山村美沙原作の2時間ドラマには花園大学山田研究室が登場したばかりか、劇中で殺害された助教授(考古学者なのに百人一首にも通じるという理想的<現実にはまず存在し得ない>学際的研究者)の遺影が山田先生の机上に飾られるという場面もございましたっけ。
 今夜の放送では南禅寺もロケ地になっていました。南禅寺といえば名案内人として名をあげた野口洋平君を思い出さざるを得ません。いま名古屋にいる野口君は、塾講師のお仕事で御覧になれなかったかも知れませんが、見ていたらきっと懐かしがったに相違ありませんね。
 明日は、その名古屋を通過して瑞浪に向かいます。暑さでダウンのおそれありです。どうなることやら。

Re: 入間田先生『北日本中世社会史論』刊行

No.3966

こんばんは。最近本当に暑いですね。
私の職場は職員室は某先生の管理により鳥肌がたつほどの寒さ(冷害ともいう)、補習のため教室へ行くとクーラーが壊れているのか生徒の熱気のせいなのかむしむしと暑い・・・という状態なので気温差で体がしんどいです☆
先生もくれぐれも体調にお気をつけくださいね。

『新・科捜研の女』、私も最後の方だけですが見ました☆
今回は「炭素14」とか「年輪年代法」とか耳慣れた語句が多く、なんとなく大学時代の考古学や学芸員資格取得のための講義が思い出されてなつかしかったです。

文化博物館といえば、先日の祇園祭の日に「千總コレクション 京の優雅~小袖と屏風~」を見るため文化博物館へ行ってきました。
友禅染めの繊細で美しい作品の数々におもわずため息☆
江戸時代頃に流行った柄なのに、現代の私たちが見てもおしゃれで「粋」だなと思える。柄の配置や組み合わせにどことなく遊びがあったり、または細かい染めの技術に圧倒されたり・・・見てよかったです♪
博物館内では常設展の展示替えのためなのか、展示方法などについてのアンケートが行われており、抽選で千總オリジナルのとっても素敵な浴衣があたるとのことだったので気合いを入れて答えてきました☆当たることを祈ります

本の重み。大阪は天神祭。

No.3969

 永富さん、こんばんは。『日本国語大辞典』購入の判断は適切だったと思います。ほかの諸姉兄も記録読解の必需品なので、掘り出し物があったらすぐに手に入れてください。私は院生時代に、たしか永富さんの購入価格の20倍以上の金額をはたいて渋谷の古書店で購入。送料節約のために、一度に四冊ずつ大学の帰りに市川のアパートまで紙袋にぶら下げて持ち帰った記憶があります。今こんなことをしたら、肩の筋肉がガタガタになってしまうでしょうが、当時はとても嬉しかった。
 
 昨晩、瑞浪から戻り(地震の影響で新幹線に遅れが出ていました)、疲れの取れないまま、今日は天満橋のエル大阪で開かれた平安京文化研究会に出席。この席上、宇治の発掘調査で御活躍の天理大学研究生・大原瞳さんに後期例会での御報告をお願いし、ご快諾いただきました。
 ちなみに、今日の大阪は天満宮天神祭の宵山をひかえて、浴衣姿の若者達で大賑わい。
 永富さんも「素敵な浴衣」が当選するとよいですね。
 
 ところで、本日は大河ドラマの放送日ですが、先に御紹介したことのある東京で税理士事務所を開いている高校時代からの親友から、
 「諸先生方は大河ドラマを見捨てたようだし、・・・無理して、もう掲示板に書き込まなくともよい」
との、ありがたい御託宣がメールで届きましたので、今回はこれに従うことに致します。
 
 ☆ 瑞浪で御一緒した尊経閣文庫の菊池紳一先生から、御高論「中世加賀・能登の国司について」(『加能史料研究』16)・「尊経閣文庫所蔵文書と『鎌倉遺文』」(『鎌倉遺文研究』14)・「『松雲公採集遺編類纂』所収「持明院家文書」について」(『國學院雑誌』106-4)をいただきました。
 また、週末不在中に、東京都立大学の川合康先生より、御高著『「鎌倉街道」の政治史的研究』(平成15~16年度科研補助金研究成果報告書)・御高論「首都大学東京「文化学科」構想をめぐって」(『歴史学研究月報』545)と川合先生と堀新先生の対談記録「頼朝の「呪縛」 信長の「構想」」(『アリエス』02)、菱沼一憲先生から御高論「没官領地頭制の成立過程」(今江廣道編『中世の史料と制度』続群書類従完成会)を御恵送いただきました。
 先生方にあつくお礼を申し上げます。
 
 平安京文化研究会で久しぶりにお目にかかった米田真理子さんから、御高論「鞠の庭-『徒然草』百七十七段の周辺-」(『説話文学研究』40)をいただきました。鎌倉時代後期の関東・佐々木氏・御家人検非違使など興味深い内容です。歴史の人間は、こうした国文学の成果に対する目配りが肝要です。
 米田さんに、あつくお礼申し上げます。こちらの例会でお話しいただければ有り難いところです。

 >岩田君  明日の講読会、よろしくお願いいたします。