二十歳より前のこと。
No.2478
今月8日作家の水上勉氏が亡くなられました。門屋が水上氏の本をはじめて読んだのは高校生の時だったと思います。「五番町夕霧楼」を読んで非常に切ない気分になったのを今もはっきりと覚えています。その後「雁の寺」「越前竹人形」などを読んだかと思います。水上氏は少年時代に出家していたので根底に仏教があり広い静かな空間が広がっているのが大好きでした。
少年の頃から伝記・評伝というものを読んでは挫折していたのを変えてくれたのも水上氏でした。氏の「才一」「良寛」「沢庵」「一休」は人物を描くことの面白さを教えてくれました。この経験がなければ現在の場所におらず、近代文学を専攻したいたやもしれないという位の経験です。(今、思うと)
氏は幅広い知識で小説にとどまらず、幅広い分野で活動されていたので非常に残念です。これを機に復刊するものもあるでしょうから、もし書店で気が向いたら手にとってみてください。
最近掲示板をにぎわせている「二十歳のころ」よりも前の私的読書体験でした。
氏の故郷の福井で蔵書が「若州一滴文庫」として開放されています。
http://www.itteki.jp/
少年の頃から伝記・評伝というものを読んでは挫折していたのを変えてくれたのも水上氏でした。氏の「才一」「良寛」「沢庵」「一休」は人物を描くことの面白さを教えてくれました。この経験がなければ現在の場所におらず、近代文学を専攻したいたやもしれないという位の経験です。(今、思うと)
氏は幅広い知識で小説にとどまらず、幅広い分野で活動されていたので非常に残念です。これを機に復刊するものもあるでしょうから、もし書店で気が向いたら手にとってみてください。
最近掲示板をにぎわせている「二十歳のころ」よりも前の私的読書体験でした。
氏の故郷の福井で蔵書が「若州一滴文庫」として開放されています。
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