鈴木君の波動、効果ありのようでしたよ。
本日、あいにくの雨天で、しかも蒸し暑い中でしたが、卒論報告会が大阪で開催されました(NO.1890参照)。当ゼミからは、報告者の山本君はもとより、六地蔵から一緒だった岩田君をはじめ、平田・長村・山内・山岡・永富・田中・野口・門屋の諸姉兄、それに山田知佐子さんも参加されて、おそらくそのせいで、会場は満席となり、立ち見(?)も出る有様となりました。
山本君の報告、ご本人は多少あがっていたようですが、内容については、①越前斎藤氏の在京活動に関する新史料を提示して、その存在形態を分析、②最近の平家研究の成果に基づく平家知行国としての越前国への新しい評価等々、オリジナリティに富むもので、最後に当ゼミOB阪大院の大根田君から厳しい御指摘を頂きはしましたが、おおむね上出来だったと思いました。論点を整理して、さらに考察を加えれば、かなり良い論文を完成できるものと思います。
次回例会は、山本君の担当でしたが、この際ですから、本日の報告の講評会にしたいと思います。出席者は記憶の薄れぬうちに、本日の山本報告に対する感想・意見をまとめておいて下さい。
小生、懇親会は失礼しましたが、さぞかし盛り上がったことでしょう。
さて、これからがタイトルに関わるお話です。
実は本日、この卒論報告会の会場を舞台に歴史的事件が現出しておりました。
すなわち、東国、鎌倉時代をメインにしたHP「桔梗ヶ谷」を開設し、たいへんな行動力をもって活動しておられる遠藤明子(筆名:井上渉子)さんと、ご存じ「平安京探偵団」管理人の山田知佐子(ハンドルネーム:ラン2)さんのご対面であります。まさしく、北条政子と卿二位の会見の如し。遠藤さんは最前列で山内さんのお隣に座っておられた方です。
小生、余得にあずかり、遠藤さんから御著書や鎌倉のお菓子をいただいてしまいました。こちらからも、若干抜刷などを御用意していたのですが、いただく方がかなり多く、これは明らかに朝貢貿易と相なった次第。あつくお礼申しあげます。細川重男先生が東崇のペンネームでお書きになった『黄蝶の夏』もたしかに拝受いたしました。細川先生、御厚意に感謝します。今後ともよろしくお願い申しあげま「つ」。
また、角田朋彦さんにお送りいただいた『段かづら』は、近畿圏の日本中世史専攻の院生が集まったこの会で配布するのが有効と考え、10部ほど主催者にお預けして参りました。
それにしても、遠藤さんはこの会のために、早朝から日帰りで、大阪までお出でいただいた由、この行動力は素晴らしい(もっとも、「卿二位」の山田さんも、午前中、雨の中を四天王寺近くにある平重盛ゆかりの寺に行って、資料を入手の由で、こちらもすごい)。帰りのバスにもうお乗りになられたのかどうか分かりませんが、お疲れさまでした。
☆ ちなみに、「桔梗ヶ谷」のアドレスは以下のとおりです。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/wataruko/