ご挨拶

細川重男
No.1977

野口先生はじめ、皆様。

はじめまして。
突然の出現をお許しください。下総の住人、細川重男と申します。
野口先生には「いつかご挨拶を、いつかご挨拶を」と、ずっと考えていたのですが、チャンスが無いまま年月が過ぎ去った揚げ句に、歴史研究とは無関係なモノを人様に託すという訳のわからない行動をとってしまいました。申し訳ありません。御寛容の程を。
こちらのサイトは、ずっと前からのぞかせて戴いておりましたのですが、遠藤(井上)さんの活動の結果、やっとご挨拶ができます次第です。ちょっと、自己紹介させてくださいまし。
私、歴史屋としては、鎌倉時代後期の幕府政治史をテリトリーとしておりまして、↓で御紹介戴きました「再興中世前期勉強会」のメンバー(自称「最高幹部」)であります。
また、遠藤明子(井上渉子)お師匠の押しかけ弟子として「東崇」の筆名で小説書いて、コミック・マーケットで売ったりしております。
ネット界では、「釈由美子が好き」という格調低いハンドル・ネームで、「鎌倉時代史掲示板」(http://6925.teacup.com/kabura/bbs)というサイトで共同管理人をやっております(真の管理人は鈴木小太郎氏)。
「鎌倉時代史掲示板」は、こちらと違って、ハンドル・ネームOKですので、投稿者名は、ふざけているとしか思えない人ばかりですが、している会話は、いたってマジメな歴史の話ですので(そーでない時もあります)、よろしかったら、のぞいてやってください。
↑の如く、怪人ですが、何卒、今後とも、宜しくお願い申し上げます。
それでは、失礼いたしま「つ」。

Re: ご挨拶

No.1978

 細川先生、御丁寧な書き込みありがとうございました。わざわざ自己紹介をいただきましたが、先生の御高著『鎌倉政権得宗専制論』(吉川弘文館)は、研究室の書棚に配架され、鎌倉時代研究の基本文献・必読書としてゼミメンバーが畏敬の念をもって活用させていただいております。
 「鎌倉時代史掲示板」は常々拝見させていただいております。先生のハンドルネームは、小生の大学後輩にして鉄騎愛用のO氏(当ゼミの鎌倉旅行の際、氏は小生に代わって称名寺を案内してくださったのですが、それが大変な強行軍であったため、この事件は「称名寺裏山死の行進」として長く語り伝えられております)からうかがっておりました。関西の院生・学生さんは日本中世史を専攻しているのに、鎌倉に行ったことがないという人が多いのが実情です。したがいまして、そちらの掲示板で交わされるやりとりは大いなる情報源になっているようです。
 ちかく、ミネルヴァの日本評伝選で『北条時政』を執筆する予定もございますので、私的にもいろいろご教示を仰がせていただきたく、今後とも、なにとぞよろしくお願い申しあげます。
 ちょうど、遠藤さんを通して頂いた御高著(目下、神戸大院生の山本陽一郎君が拝読中です)のお礼代わりに、最近の拙文のコピーやゼミの機関誌などをお送りする作業を致していたところでした。明朝、投函させていただきます。
 ぜひ、御上洛の機会がありましたら、六波羅を臨む京都女子大学にお立ち寄り下さいますよう、ゼミ生共々お待ちいたしております。

Re: ご挨拶

No.1981

細川先生>はじめまして。京都女子大四回の永富絵里子と申します。ここのサイトの運営&管理(実質管理してるのは鈴木君。私は口出すだけ☆)をしております。
「釈由美子が好き」さんのお噂はかねがね野口先生から伺っておりました。
まさかここへ登場していただけるとは思ってもみなかったので驚いております。ありがとうございます。
「鎌倉時代史掲示板」、拝見させていただきました。
また今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Re: ご挨拶

No.1982

細川先生
 はじめまして。サイトの管理(技術担当)をしています、京都教育大学4回(専門は情報教育)の鈴木潤です。
 管理と言っても、実効支配しているのはプリンセス(永富)です。

 本名での投稿は私個人としてのポリシーでもありますし、この掲示板でも暗黙のルールにもなっています。私は歴史が専門では無いので、投稿された方がどういう方なのかを理解する上でとても役に立っています。(最近は、自分の専門分野よりも、歴史の先生の名前が頭に入ってしまって大変です...。)

 本名での投稿ははばかられる事もあるかもしれませんが、今後も機会がありましたら、ぜひ書き込みをお願いいたします。
 「鎌倉時代史掲示板」をご覧の皆様にも、書き込みしていただければ幸いです。

 P.S.管理人が同じ鈴木さんということで、少しうれしくなりました(*^^*)

細川さんに便乗して。

No.1983

>平田樹里さま
 こんにちは。
 「桔梗ヶ谷」をご覧いただいているのこと、ありがとうございます。
 結婚式場でご飯を食べてらしたみなさまの中にいらしたんですね。
 実はあの時、はじっこの席でご飯食べておりまして「若い衆っていいな~」とじじむさいことを思いつつお茶をすすっておりました。
 今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。

>野口実先生
>いただいたご著書、ゼミメンバーが持ち帰って拝読中です。
 きょ、恐縮です…。
 小説としても「歴史物」の考証も、いろいろつたない点、未熟な点など多いと思いますので、気がついたところがありましたらばしばしご指摘いただけるとありがたいです。
 またご縁がありましたらいろいろお話しお聞かせくださいませ。
 鎌倉未体験の皆さまも大勢いらっしゃるとのこと、もし板東へ下向される機会がありましたら、中前勉のみんなで迎撃…もといおもてなし&ご案内いたします。
 
>永富絵里子さま 
 サイトをご覧いただいたとのこと、ありがとうございます。歴史とあまり関係ない馬鹿話もやっておりますが、ときたま遊びにいらしてください。今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。

藤森神社より愛を込めて

No.1966

 今日は、大学で集中講義があるので、山本さんの活躍の様子をうかがうことは出来ないのですが、勝運と学問の神社である藤森神社の脇にある、我が京都教育大学より「発表大成功」の為の波動を大阪に向けて送っています。(^^)/~~~~~~~*[波動]

 ゼミのメンバーはほとんど参加しているようなので必要ないかもしれませんが、発表の様子など掲示板で教えていただければうれしいです。

 野口先生がご指摘の「2回生はネット接続をしていない・・・」という点についてですが
 先日、田中邸へADSL&IP電話設置工事を行ったときに、だいたいのノウハウは会得できたと思うので、次のゼミの時にでもインターネット接続の「おすすめプラン」は2回生の方に提示できると思います。
 今日の講義は「情報メディアの活用」なのですが、問題はやはり“情報格差の拡大”です。情報を得る量が多い人ほどより“リッチ”になって行きます。ゼミの中でもますます格差の拡大が起こりそうなので、早急に対策が必要かもしれませんね。

 田中さん>先日は、おいしい夕飯をごちそう様でした。
 
 山本さん>がんばってください!!

女人入眼の日本国。

No.1967

 鈴木君の波動、効果ありのようでしたよ。
 本日、あいにくの雨天で、しかも蒸し暑い中でしたが、卒論報告会が大阪で開催されました(NO.1890参照)。当ゼミからは、報告者の山本君はもとより、六地蔵から一緒だった岩田君をはじめ、平田・長村・山内・山岡・永富・田中・野口・門屋の諸姉兄、それに山田知佐子さんも参加されて、おそらくそのせいで、会場は満席となり、立ち見(?)も出る有様となりました。
 山本君の報告、ご本人は多少あがっていたようですが、内容については、①越前斎藤氏の在京活動に関する新史料を提示して、その存在形態を分析、②最近の平家研究の成果に基づく平家知行国としての越前国への新しい評価等々、オリジナリティに富むもので、最後に当ゼミOB阪大院の大根田君から厳しい御指摘を頂きはしましたが、おおむね上出来だったと思いました。論点を整理して、さらに考察を加えれば、かなり良い論文を完成できるものと思います。
 次回例会は、山本君の担当でしたが、この際ですから、本日の報告の講評会にしたいと思います。出席者は記憶の薄れぬうちに、本日の山本報告に対する感想・意見をまとめておいて下さい。
 小生、懇親会は失礼しましたが、さぞかし盛り上がったことでしょう。

 さて、これからがタイトルに関わるお話です。
 実は本日、この卒論報告会の会場を舞台に歴史的事件が現出しておりました。
 すなわち、東国、鎌倉時代をメインにしたHP「桔梗ヶ谷」を開設し、たいへんな行動力をもって活動しておられる遠藤明子(筆名:井上渉子)さんと、ご存じ「平安京探偵団」管理人の山田知佐子(ハンドルネーム:ラン2)さんのご対面であります。まさしく、北条政子と卿二位の会見の如し。遠藤さんは最前列で山内さんのお隣に座っておられた方です。
 小生、余得にあずかり、遠藤さんから御著書や鎌倉のお菓子をいただいてしまいました。こちらからも、若干抜刷などを御用意していたのですが、いただく方がかなり多く、これは明らかに朝貢貿易と相なった次第。あつくお礼申しあげます。細川重男先生が東崇のペンネームでお書きになった『黄蝶の夏』もたしかに拝受いたしました。細川先生、御厚意に感謝します。今後ともよろしくお願い申しあげま「つ」。
 また、角田朋彦さんにお送りいただいた『段かづら』は、近畿圏の日本中世史専攻の院生が集まったこの会で配布するのが有効と考え、10部ほど主催者にお預けして参りました。
 それにしても、遠藤さんはこの会のために、早朝から日帰りで、大阪までお出でいただいた由、この行動力は素晴らしい(もっとも、「卿二位」の山田さんも、午前中、雨の中を四天王寺近くにある平重盛ゆかりの寺に行って、資料を入手の由で、こちらもすごい)。帰りのバスにもうお乗りになられたのかどうか分かりませんが、お疲れさまでした。
 
 ☆ ちなみに、「桔梗ヶ谷」のアドレスは以下のとおりです。
    http://www002.upp.so-net.ne.jp/wataruko/

御静聴ありがとうございました

山本陽一郎
No.1968

今日は自分の拙い報告を聞きに雨が降る中、遠路はるばる来ていただいて本当にありがとうございました。発表本番は緊張しつつも自分の言いたいことが言えたのでよかったです。しかし、質疑応答では上手く質問に答えることができず、また常日頃から考えていた発表の内容の問題点を指摘されたり、今の自分にとって普段の勉強から得られない事を学ばせてもらいました。大根田君の御指摘は厳しいというより論文を書くに当たって誰もが避けて通れない問題だと思います。また動機に関して、トンチンカンな事を言ってしまいました。自分の問題意識の低さと力量不足を感じました。あと一年少しですが後悔が残らないように頑張りたいと思います。
>野口先生
自分の為に反省会を開いていただけるということで、ありがとうございます。出来の悪い弟子ですが、やはり武士論で勉強していきたいと決意新たにしたのでま今後とも御指導の程よろしくお願いします。
>鈴木君
京都からの波動ありがとう。しっかり受信しました。ただ反省すべき点も多々ありますがとりあえず無事終えることが出来、今はほっとしています。
>ゼミの皆様
今日は本当にありがとうございました。とても心強かったです。また山田さんも来ていただきありがとうございました。

お疲れさまでした

田中裕紀
No.1969

山本さんへ
 お疲れさまでした。次回の研究会までに今日の感想をまとめておきますが、まずはゆっくり休んでくださいね。大根田くんの質問には、私自身ももう一度考え直さなければと思ったのですが、その直後「自分が福井出身なので」の山本さんの一言に、会場で笑いが起こったときには「美味しいやん」と思ってしまいました(笑)
 さて、現在は明日の吾妻鏡講読会の準備中です。鈴木くんのお陰で自分の部屋でネットが出来るようになったので、調べものもはかどります(^^)
 鈴木くんも書いていますが、先日機械オンチの我が家に鈴木くんがADSL&IP電話の設置をしてくれました。(鈴木くん、どうもありがとう☆)ADSLは通信が速くてとても快適です。2回生の皆さん、前向きにご検討下さいませ。ついでに、鈴木くんの設置工事後、姉(二人)と母の間でちょっとした「鈴木くんブーム」が起こり、現在お茶の間の話題を独占中です(笑)

昨日はありがとうございました

No.1970

>野口実先生、山田知佐子さま
 昨日はお目にかかれて大変嬉しゅうございました。先生の抜き刷りと「紫苑」もありがとうございます。
 山田さまは昨日「あの」雨の中、重盛ゆかりのお寺にお出かけになったとか。いかがでしたか?
 私はあれから新幹線のきっぷを取り直して、先生の書き込みがあった頃には新横浜あたりにおりました。
 日帰り大阪、しかもこの報告「だけ」でしたが、どの発表も興味深く、有意義な一日を過ごすことができました。

 お時間があればいろいろお話ししたかったのが心残りですが、京都に行く機会がありましたらどうぞよろしくお願いします。今度は鎌倉or中前勉にもぜひ!

>みなさま
 というわけで、ご紹介にあずかりました井上渉子こと遠藤明子と申します。
 最初は文字通り末席を汚させていただいていたのがさすがに聞きづらく、気がついてみたら最前列に陣取っておりました。他のみなさまをさしおいてすみません…。
 今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。 

>山本陽一郎さま
 昨日はお疲れさまでした。
 東国の「御家人」以外の武士に目を向けた着眼点、大変興味深く拝聴しました。
 どのような形にまとまるか、拝読できるのを楽しみにしております。

卒論報告会

平田樹理
No.1971

 昨日の卒論報告会は、同じM1の方々の報告ということで、自分にとってすごく勉強になりましたし、お昼(隣の結婚式場でいただきました笑。どんな集団に見えたのでしょうか?)や懇親会でたくさんの方とお話でき、有意義な時間を過ごすことができました。次回七月の卒論報告会で自分も発表しなければならないので、また勉強し直さなければ!と思っています。皆様ご指導の方、宜しくお願い致します。

>山本さん
 昨日は本当にお疲れ様でした。お疲れのようでしたので、十分休まれてくださいね。

>遠藤明子様
 はじめまして。神戸大M1の平田と申します。『桔梗ヶ谷』いつも楽しく拝見させていただいております。昨日はお話する機会がありませんでしたが、次回何らかの機会にお会いできれば、と思います。どうぞよろしくお願いします。


三浦光村。

No.1974

 遠藤さん、書き込みありがとうございました。「桔梗ヶ谷」にお書きになられているように、九条頼経と三浦氏といえば、光村の名が真っ先に出てこなければいけません。拙稿「執権体制下の三浦氏」にも指摘したとおりなのですが。
 やはり、関西では東国武士研究が手薄です。今回は卒論発表会でしたので、小生も発言をひかえておりましたが、遠藤さんには、関係する研究会に積極的にご参加をいただいて大いに御意見の開陳をお願いしたいところです。いずれ、ゆっくり御上洛になられる機会をお待ち申し上げたいと存じます。
 なお、いただいたご著書、ゼミメンバーが持ち帰って拝読中です。
 
 >ゼミ生諸姉兄
 山本君の活躍に刺激されて、研究会報告を積極的に引き受ける人が続出しているのは、結構なことと存じます。どんどん他流試合を重ねて、自らを磨いていただきたいと思います。
 それから、「ふんだりけ」の拙文について、廣政さんからお褒めの言葉をいただきました。よろこんでおります。

報告会おつかれさまです

山田知佐子
No.1975

山本さん
報告会おつかれさまです。
山本さんの報告は、とても分かり易かったというのが感想です。
これからもがんばってくださいね。
今朝、講読欠席届けのメールをだしたのですが、帰ってきました。どうしてかな?

田中さん
今日は講読に参加できなくてすみません。
ダンナさんが肉離れでひとりで歩けず、病院へつきそっていました。

遠藤さん
お会いできて、本当にうれしかったです(^o^)
時間が無くてお話できなかったことが残念です。
いただいたお菓子、次のゼミ例会で、みなでよばれます。
重盛ゆかりの法楽寺は、門を入ると新熊野神社のクスノキを思わせるような巨樹があり、平家ぽくて良かったです。
詳しく調べていきたいです。

卒論報告会にご参加下さった皆様へ

No.1976

日本史研究会研究委員の佐伯です。

日曜日の卒論報告会では、あいにくの雨天にもかかわらず、
野口先生をはじめ多数の方々にご参加いただき、
どうもありがとうございました。
予想以上にたくさんの方が足を運んで下さったために、
椅子やレジュメが足らずにご迷惑をおかけしてしまった部分もあり、
反省しております。

企画者の一人としては、ご参加くださったすべての皆様にとって、
今回の場が有益なものでありましたなら幸いです。

大学院重点化等の事情により、近年は新M1の人数が非常に増加しており、
今年度も今回報告できなかった方も多数おられます。
そこで今年は、もう一度卒論報告会を開催し、
できるだけ多くの方に報告の機会を設けようと考えています。
具体的には7月に、再度開催を予定しており、
長村君や平田さんにも発表をお願いすることになると思います。
正式なことが決まりましたらまた告知させていただきますが、
ぜひ次回もご参加くださいますよう、よろしくお願いします。

どうもありがとうございました。

追伸
野口先生、お預かりした配布物ですが、
あまり大勢にはお配りできませんでした。
申し訳ありません。

おそくなりましたが。。。

No.1979

山本さん>遅くなりましたが、報告会お疲れ様でした。
発表で前に出る直前まで山本さんがいかに緊張していたか横でずっと見ていたので、正直「大丈夫かな~」と我が子を送り出す母のような気持ち(?)で見ていたのですが、本番ではとてもわかりやすく「さすがお兄ちゃん・・・!」と思いました。

佐伯さん>これから卒論を書くにあたり、たくさん勉強させていただきました。また、懇親会では佐伯さんをはじめ、多くの先輩方からお話をきかせていただくことが出来、また他大学の同じ四回生の人とも知り合うことが出来、とても有意義でした。ありがとうございました。

遠藤様>はじめまして。京都女子大四回の永富と申します。
「桔梗ヶ谷」のサイト拝見させていただきました。
またどうぞよろしくおねがいいたします。

賀茂祭(葵祭)路頭の儀

No.1962

 ゼミメンバーや小生の講義を履修している皆さんには、お暇があったらぜひ見に行くようにと言っておきたかったのですが、葵祭は行かれましたか?
 午前中は昨年とうって変わった好天に恵まれ、例年、この時ばかりは自らの「東夷」であることをしっかりと自覚させられる小生は、都人の雅やかな行列に目を奪われて参りました。今回とくに注目させられたのは斎王列にしたがう騎乗の女性で、中世の史料に散見する「女騎」を思い出しました。
 しかしながら、本日は世間の休日たる土曜日。したがって、人出は並たいてのものではなく、京阪電車も市バスも首都圏の通勤時間並みの混雑でした。
 ついでに立ち寄った市の歴史資料館もお客さんでいっぱいでしたので、配布されている「京都の歴史年表」をいただいて早々の内に退散致しました。
 ちなみに、藤原新也氏のサイン会もさぞや盛況のことと思われます。

 ☆ 白井克浩氏から御高論「『金槐和歌集』の政治的背景-鎌倉前期公武関係史の一齣-」掲載の『藝林』53-1を御恵送いただきました。あつくお礼申し上げます。また、『紫苑』2掲載の長村君の論文を高く評価されたお手紙をいただきました。

拝啓「再興中世前期勉強会」様。

No.1963

 GWの後、大学院に進学した人は勉強が本格化し、院試をひかえながらもひとまず嘱託や非常勤の仕事を始めた人も忙しくなり、四回生はゼミ報告、二回生はネット接続をしていない・・・等々の事情でメンバーの書き込みが少なくなっているようです。ひとりで書き込んでばかりいるのは申し訳ないような気がするのですが、かかる事情を踏まえて、おゆるしください。
 
 ところで、本日、関東において主に鎌倉時代史を専攻されている研究者の方々によって結成されている再興中世前期研究会の会報誌『段かづら』第3・4合併号を20部、同会事務局を担当されている角田朋彦氏から御恵送いただきました。あつくお礼申しあげます。ちなみに、角田さんは千葉県文書館にお勤めで、名著出版から野口編で『第二期関東武士研究叢書 千葉氏の研究』を刊行したさい、大変お世話になった方です。
 いただいた『段かづら』はゼミメンバーの鎌倉時代専攻者と京大の元木先生のもとで開かれている研究会に参加されている方におわけしたいと存じます。
 角田さんからのお手紙によると、同研究会のかなりの方々がこの掲示板をご覧になられているとのこと。恐縮しております。研究会メンバーの皆様、京都女子大学は鎌倉幕府の出先機関である六波羅探題址を見下ろすところにございますから、御上洛のおりには、ぜひお立ち寄り下さい。
 メンバーのなかには、なつかしいお名前も散見しておりますが、今後ともよろしくご交誼の程、お願い申しあげる次第です。
 なお、お礼代わりにもなりませんが、こちらの『紫苑』も数部で恐縮ですが、お送りするようにしたいと存じます。
 当ゼミメンバーには、明日の日本史研究会・大阪歴史学会合同の卒論報告会で配布したいと思います。お楽しみに。なお、小生は午後から参上のつもりでおります。
  
 本日の葵祭の行列は予定時間よりだいぶ遅れて進んでいたのですが、その理由は馬の暴走にあったようですね。史料にも、ときどき落馬の記事が出てきますから、こういうこともあり得ることです。
 それから、藤原新也氏のサインですが、当家ではしっかりと入手いたしました。

京都市歴史資料館

田中裕紀
No.1964

野口先生、こんばんは。
資料館にいらっしゃってたんですね(^^)
今日の葵祭は、すぐ近くでやっていたにも関わらず資料館での仕事中で見ることはできませんでした。お天気の良さに誘われてお昼は外で・・・と展示室に出てみると、たくさんのお客さんがいてびっくりでした。
 さて、今日でおつとめの1週目が終了しました。朝家を出る時間が早いのがちょっと大変ですが、仕事の内容はとても楽しいものでした。初日は、京大の佐伯さんもいらっしゃる事がわかってホッとしたことから始まりました(働く場所は違うのですが)。そして、その佐伯さんも「ドキドキするわ~」とおっしゃるほど膨大な林屋辰三郎氏寄贈本は、仕事を忘れて読書に没頭してしまいそうになります(もちろんちゃんと働いていますが)。一緒に働いているのも京女大の瀧浪ゼミを今年卒業した、つまり樹里ちゃんの同級生だった女の子で、この最初の5日間の間にすっかり仲良くなってしまいました。同世代の人も多く、毎日とても楽しく仕事をしています☆(長村くんありがとう(^^))週5日間で朝から夕方までなので、始めは自分の時間が上手く取れるのか心配していたのですが、心配し損だったようです。せっかくの資料館生活ですから、ゼミの皆さんに還元できる所はしていきたいと思います。

Re: 賀茂祭(葵祭)路頭の儀

No.1965

自分は主に承久の乱前後を研究しておりますので、
白井克浩様のご研究には多大なる学恩を賜っております。
拙文をご高覧頂いたのみならず評価して下さったようで、感動の極みであります。ありがとうございます。
白井様に雑誌お送りの労をとって下さった野口先生のお心遣いにも感謝申し上げます。
・・・というわけで自称鎌倉時代専攻者なんですが、あつかましくも『段かづら』欲しがっても宜しいでしょうか??

田中さん、僕は大したことしてないですけど、いつものご恩を思えばですよ(笑)

山本さん、頑張って下さい!!

杉橋先生・元木先生、最後になりましたが、そして私事で恐縮ですが、本日はごちそうさまでした。

日本刀対ピストル、どっちが勝つか?

No.1960

『トリビア』、ご覧になっています?先週の放送で、「日本刀とピストルが戦ったら、どっちが勝つか?」というトリビアがありました(たしか、トリビアの種、だったかな)。で、確かめるために、固定した日本刀に正面から、5メートルの距離から44口径のガバメントをぶっ放す、という実験まで行ったのです。結果は、何度やっても弾丸は真っ二つ。日本刀の方は刃こぼれすらしていない、というものでした。これで、戦ったことになるのかどうか、はなはだ疑問ですが、日本刀の強さに感動した次第です。
で、昨日のクイズ・ヘキサゴンは、時代劇スター特集でした。意外にみなさん、知識が乏しいことが露呈し、笑えましたが、その一方で、時代劇に出演する俳優さんたちは、そうした伝統文化の知識を最初に叩き込まれるようで、最近、格さん役をやっている若手が、結構ちゃんと答えていたのに、びっくりしました。あの業界には、そうした文化がちゃんとあるのですね。いや~感心、感心。ところが、ある総合誌で武士道の特集をしているのですが……。(つづく)

「藤原新也の聖地 旅と言葉の全軌跡」開催

No.1961

 石浜さん、つづきを楽しみにしています。永富さんも、ゼミ報告を済ませたら連休レポートのⅡをよろしく。

 タイトルの展覧会は、大丸ミュージアムKYOTO(大丸京都店6F)で開催中です。25日(火)まで。ゼミ生必見のこと。などと言って、見逃す可能性が一番高いのは小生ですが。詳細は下記を御覧下さい。
 http://www.daimaru.co.jp/museum/schedule/kyoto/index.html

 ☆ 新刊のおしらせ
  小野一之・鈴木彰・谷口榮・樋口州男編『人物伝承事典 古代・中世編』(東京堂出版)が刊行されました。執筆者は第一線の方たちばかり。国文学で説話・伝承・軍記物を専攻されている方や歴史のジャンルで思想史関係に関心のある方には必備だと思います。
 樋口州男先生・鈴木彰先生・戸川点先生・谷口榮先生の連名で御恵送いただきました。あつくお礼申しあげます。

 ☆源健一郎先生ご来訪のおしらせ
 17日のちょうど『吾妻鏡』講読会の終了時刻頃、源先生が所要で研究室にお出でになります。ご多忙中ですが、ゼミ生諸姉兄のご挨拶程度ならばお許し頂けると存じます。

 >山本君
 いよいよ、明後日ですね。短時間に先日の報告程度の内容が出席者に伝達できれば上出来だと思います。聴講に行かせていただくつもりではおります。目下、12世紀の越前斎藤氏については貴兄が第一人者だと思ってよいでしょう。

 ※ この掲示板へのアクセスですが、どうやら昨晩から本日未明にかけての時間帯に40000件を突破したようですね。

  ところで、明日は賀茂祭、いわゆる葵祭です。

重盛は摂関家なのか

重政 誠
No.1958

学習院の重政です。
以前書き込みをしたときに、下の方をつらつらと眺めておりましたら、野口先生が『日本歴史』の高橋昌明先生の論文を紹介しておられましたが、先日入手し楽しく拝読しました。
先生のゼミで検証するとおっしゃっておられましたが、どのような議論がなされたのでしょうか?小松家の位置については専門外なのでなんとも言えませんが、後半部の高橋先生も書くのを慎重にしておられた部分は、文学系の私にとりましては非常に興味深い点です。
以前から私もその部分に注目し、重盛の『平家物語』での描写の優越性にはそこら辺の絡みもあるのではと、修士論文でも多少触れておきました。野口先生の意見をお聞かせ願えれば幸いです。

重盛と摂関家。

No.1959

 重政君、こんにちは。小生の書き込みは藪蛇だったみたいですね。ゼミではまだ、検証の機会は得ていませんが、四月から高橋先生の門下への祗候をゆるされた山本君、平田さん、如何ですか?
 高橋先生は重盛が忠実の血を引いていることを想定され、その邸である小松殿の名称も、摂関家が宇治に所有する同名の邸に由来すると考えておられるようです。また、清盛が道長を理想としていたことも指摘されていますから、摂関家との絡みで『平家物語』における平家を評価しなおしてみるのも試みとして面白いと思います。
 いずれにしても重政君自ら、高橋先生の「重盛の母」(『女性史学』7)や「後白河院と平清盛」(『歴史評論』649)を御覧になって検討してみて下さい。また、この掲示板でも紹介させていただいた樋口健太郎氏の『ヒストリア』最新号掲載の論文は平家と摂関家の関係を正面から取り上げていて有益です。
 6月26日の京女の公開講座は高橋先生と兵藤先生にお願いしていますから、兵藤先生と一緒にお出でになって、高橋先生に直接尋ねてみたら如何でしょうか。

 ☆ 例によって「ついでに」、京女の学生さんへ
  宗教部発行の『ふんだりけ』の今月号に、平田さんや永富さんのご活躍を前提に、新入生に向けた文章を掲載しました(野口の写真入り)。L校舎のエレベーター前などに置いてありますから、ぜひ御「笑」覧の上、感想を聞かせてください。

書評:大石直正著『奥州藤原氏の時代』

No.1957

 『歴史評論』6月号に上記書評を掲載していただきました。中世東北史研究の泰斗であられる大石先生の論文集の書評など身に余る仕事で、小生の非力ゆえの遅れと、提出後掲載まで時間を要したことで今に至ってしまいました。遅きに失したの感なきにしもあらずですが、ご笑覧いただければ幸いです。
 書評とはいえ、かなりの部分、これまで大石先生の御意見と相違する点について、発表するのに適切な場の得られなかったこと(私信などでは申しあげていましたが)を率直に展開させていただきました。すなわち、柳之御所遺跡で検出された折敷墨書の「人々給絹日記」の人名比定と「源頼俊申文」の「清原○衡」の○を貞と読むか真と読むかについての問題です。とくに後者については、投稿後のことでしたが、この掲示板で多くの方々から小生の見解に賛成する旨の御意見を頂き、美川先生をとおして田中倫子先生にもご判読いただいて、「貞」と読むべき事で決着したと考えているものです。
 最近では、東北の研究者の中にも、上記の2点について小生と意見を同じくする方が現れてきており、議論の高まりを期待したいところです。よろしく、御検討下されば幸いです。

研究発表について

No.1955

お知らせが遅くなりすみません。
次回(五月十二日)の研究発表は、私、永富絵里子が卒論にむけての経過報告という形で「三昧聖について~中世から近世の惣墓を中心に~」ということで発表させていただきます。
まだまだまとまっておらず、つたない内容で申し訳ないのですが、これから卒論を書くにあたりぜひみなさんからのご意見やアドバイスをいただけたらと思います。どうぞよろしくおねがいします。
場所は共同研究室で18:00からを予定しております。

主な参考文献は
細川涼一編『三昧聖の研究』 戒光祥出版 2001年
勝田至著『死者たちの中世』 吉川弘文館 2003年
です。よろしくおねがいします。

三昧聖と懸賞金。

No.1956

 プリンセスのご報告、楽しみにしています。ゼミメンバーにこの分野をとくに専攻している人がいないのが残念です。小生もまったく不案内ですが、昔、京都駅北側の中世「七条町」といわれた地域の発掘調査のさい、あのあたりが室町期に墓域化した際に三昧僧の活動が見られることを報告書に書いたような記憶があります。
 それから、三昧聖や惣墓については東京女子大学の高田陽介先生が精力的に研究をすすめられているようです。
 「中世の火葬場から」五味文彦編『中世の空間を読む』
 「戦国期京都に見る葬送墓制の変容」『日本史研究』409
 「三昧聖-畿内惣墓地帯の集団-」『近世の身分的周縁』1
などのご研究があります。

 ついでにて失礼ですが、昨日の演習や『吾妻鏡』の時間に紹介いたしましたように、ミネルヴァ書房では日本評伝選の刊行を記念してこのシリーズ既刊分にたいする読書感想文を募集しています。当然それなりの賞金も用意されています。そこで、提案・・・
 ☆ 元木泰雄先生著『源満仲・頼光』を読んで、懸賞金を獲得しよう。(もちろん、ほかの本でも良いのですが。)
 くわしくは、下記をごらんあれ。
http://www.minervashobo.co.jp/

 さらに、元木先生の御著作に関連して、『平清盛の闘い』の内容・記述の一部を某作家が盗用したという問題に関する資料は下記を御覧下さい。
http://members.at.infoseek.co.jp/shirohata1180/ikemiya3.html

『愚昧記』の翻刻と注釈の御紹介など。

No.1953

 ここ数日の間に、金井静香先生から「中世末期における近衛家と島津氏の交流-近衛政家・尚通・稙家-」、福島金治先生から「下総東禅寺と鎌倉極楽寺・称名寺」「災害より見た中世鎌倉の町」、高橋昌明先生から「エドワードJ.シュルツ氏の報告によせて」「御白河院と平清盛-王権をめぐる葛藤-」「平重盛の小松殿と小松谷」「キツネ・油揚げ・トンビ」「異界との接点・戻橋」「『愚昧記』安元三年(治承元)春夏記の翻刻と注釈(下)」、鹿児島県歴史資料センター黎明館から『鹿児島県史料・薩摩藩法令史料集一』『同・旧記雑録拾遺伊地知季安著作史料集五』の御高論・史料集などをいただきました。ありがとうございました。追って、お礼状を差し上げたく存じますが、とりあえずお礼かたがた拝受の御報告をさせていただきます。
 ところで、高橋先生からお送りいただいた『愚昧記』安元三年春夏記の翻刻と注釈は、すでに刊行されている治承元年秋冬記、安元三年春夏記に続くものですが、今回はとくに平家軍制に関する記事の多いところで、平家研究に資するところが甚だ大きいと思いますので、とくに御紹介させていただきます。小生のように、翻刻史料にのみ頼りがちな者にとっては、たいへんありがたい次第です。なお、申し遅れましたが、これは神戸大学大学院文化学研究科『文化學年報』第二三号に掲載されています。
 高橋先生はもとより、最近、神戸大学大学院に在籍された、あるいは在籍されている、栗山圭子氏や樋口健太郎氏が平家に関する優れた研究を続々と発表されている背景には、この翻刻と注釈作成への取り組みがあったのだと思います(後輩となった山本君・平田さんも頑張ってください!)。やはり史料をきちんと読み込む勉強をしなければいけませんね。
 当ゼミでは入門編として『吾妻鏡』の講読を行っていますが、夏休みにはまた写真版を使った勉強会を企画したいと思います。昨年は「鏑矢伊勢宮方記」を読みましたから、今年は同じく源義朝関連で「天養記」など如何でしょうか。ゼミメンバーからの御意見を徴したく存じます。
 なお、夏の史料講読会にはゼミメンバー以外からも、とくに中世成立期の東国武士団についてご関心のある方の参加を歓迎したいと思います。詳細は後日掲示します。

 ☆ ついでながら、明日(月)の演習ならびに『吾妻鏡』講読会出席のみなさんへ
 ・本年度の総合教育科目(Ⅰ・Ⅱ講時)演習参加者は実に意欲的で、報告が楽しみなのですが、履修者が多いために、報告の時間が十分にとれず、また2コマ別の演習が連続しているために、質問等に応じることが出来ず残念です。相談などあれば、別の時間においで下さい。また、授業時間の有効利用のため、レジュメの配布など段取りをよろしくお願いいたします。
 ・『吾妻鏡』講読会(12:30~)は共同研究室で行います(Ⅱ講時の演習もここで行っています)。直接ご参集ください。小生はしばし自室で休憩の後、参上します。
 
 >野口君。 南禅寺展は如何でしたか?

報告:南禅寺展

野口 洋平
No.1954

皆さんこんばんわ。先日京都国立博物館特別展南禅寺に行ってきたので簡単に報告させていただきます。この展示は南禅寺を開いた亀山法皇七百年忌を記念に南禅寺の全面協力のもと、国宝、重文を含む名宝の数々を公開しています。
代表的なものをいくつかあげますと、狩野探幽筆「群虎図」円山応挙筆「雪景山水図」などの障壁画。南禅院「亀山法皇坐像」三門「十六羅漢坐像」などの仏像。そして注目したいのは「実ミ卿記」や「亀山殿御逆修願文集」など南禅寺草創や所領関係の文書が多くみられる事です。ほかにも「惟康親王願文」や以心崇伝の「武家諸法度」などもあり、興味のある方は是非足を運んでみて下さい。
南禅寺展では普段公開していないような名宝を間近で見る事ができます。例えば亀山法皇坐像は現存最古の天皇の頂相彫刻ですが、普段は南禅院の本堂奥にお祀りされており一般の人がこのように間近で見れる事はまづありません。他にも今回初公開のものやおそらく最後になるかもしれない品もいくつかでています。どうぞ御見逃し無き様ご注意下さい。
最後になりますが南禅寺展のもうひとつの魅力をお伝えします。それは博物館の拝観券で南禅寺の方丈、三門、南禅院も拝観できるという事です。単純に三つの場所を観ようとすれば共通券でも千円かかります。それを今回は拝観券を見せるだけで無料で拝観する事ができるのです。博物館である程度知識をつけた上で実際お寺を見て廻ればまた違った見方ができると思います(あるいは逆でもいいのですが)
言うまでもない事ですが京都の歴史を考える上で南禅寺は極めて重要な意味をもっています。今回の南禅寺展では禅宗やお寺にあまり関心がないという人でも必ず何かを得る事ができるはずです。またこれを機会に興味がもてるかもしれません。
会期ももうあとわずかになってしまいましたが皆さんどうぞ一度足をお運び下さい。

追伸>南禅院は以前ガイドのバイトをしていたのでもし希望があれば案内しますよ

連休レポートその①

永富 絵里子
No.1941

先日(といっても連休前ですが)、高木さんに誘われ京都芸術劇場へ”創生「幽玄の観樂」”http://www.k-pac.org/theatre/koen/2004/sy040429/index.htmlを鑑賞しに行ってきました。
素晴らしいステージだったのでここにレポートを書かせていただきます。

たまたま高木さんと卒論の話をしていたら話がはずんで仏教と音楽の話になり、もし興味があるなら 聲明で有名な中山玄晋さんのステージがあるよ・・・ということで連れて行ってもらうことになったのです。
このステージはどういうものなのか簡単に説明するとツトム・ヤマシタという世界的な打楽器奏者(←彼は一時期より良いサヌカイトを求めて京北町へ来ていたらしい)が能楽師、観世榮夫さんと組んで「観樂」という新しい芸術を創生し、それは音と動きと謡いと物語を融合し「観ながら音楽を楽しむ」というものです。
そこへさらに、国際的に知られている横笛の赤尾三千子さんと声明の中山玄晋さんを迎え、幽玄の世界を創り出す・・・というものです。
ステージが開演すると、ツトム・ヤマシタのサヌカイト演奏からはじまり、次第にそこへ中山玄晋さんの声、観世榮夫さんの能、赤尾三千子さんの横笛・・・と徐々に要素が加わってゆき全部がそろった時ありきたりな表現ですが、まさに自分が今さっきまで座っていた劇場からどこかの世界へ飛んでいったような錯覚を受けました。(「普段から飛んでいってるじゃないか」というつっこみはナシですよ☆笑)
また、その幽玄の世界を表現する要素として大きく関わっていたのが照明効果でした。
いわゆる普通の赤や青に変わるスポットライトだけでなく、背景として現代を象徴する映像やCGが使われていたことも印象的でした。
ツトム・ヤマシタのステージは小学校に入るかはいらないかぐらいの頃に、一度黒田小学校(京北町)で催されているのを両親と見に行ったことがあったのですが、そのときは「きれいな音やな~」と思ったぐらいしか記憶がないので今回あらためて聴くことができたこともよかったです。

もしこのようなステージに興味があられる方、おられましたら五月二十九日にまた同じく京都芸術劇場で「 聲明(しょうみょう)と雅楽(ががく)でおりなす舞楽法会(ぶがくほうえ)」http://www.k-pac.org/theatre/koen/2004/sy040529/index.htmlという公演もありますので見に行ってみてはいかがでしょうか?

以上、レポートでした♪

立命館シンポレポート(全)

No.1947

 永富さんの連休レポートの間に失礼致します。
 >永富さん カラーボックス(木目調)2コ、研究室に持って参りました。お気に入りましたら「鈴木運送のカボチャの馬車」のお手配をどうぞ。

 さて、昨日のシンポ「歴史と文学のはざま」には、主催者側のお立場で永井路子氏の送迎役をつとめられた滑川さんは別格として、田中・山岡・山内さん、山本・野口君が参集。終了後、花園大学の山田先生御夫妻とともに2時間ほど歓談にときをうつしました。
 さて、まず永井路子氏の基調講演ですが、タイトルは「歴史小説を書きながら-小説家、史料を読む-」というもので、『吾妻鏡』の曾我兄弟の仇討ちと源範頼・大庭景能・岡崎義実失脚に関する記事を提示して、仇討ち事件の背後にあるものを追究したお話しでした。すでに、多くは氏の著書で拝読したことのある内容でしたが、さすがに『吾妻鏡』を徹底的に読み込まれ、また東国武士団の動向に通暁されているだけに、たいへん面白く拝聴致しました。京都では東国武士団に関する細かい話は、する一方で、聞く機会はほとんどありませんから、その意味でも楽しかったのです。
 講演1は、大山喬平先生の「歴史の面白さ-その事実と叙述と-」。『峰相記』は地域史の歴史叙述として評価すべきこと、歴史は事実だから面白いこと、また、悪党と臨済禅の結びつきなどを指摘されました。
 講演2は、源健一郎先生の「歴史を物語る仏法-『平家物語』の作られ方・読まれ方-」。例によって実に明晰な論理展開でわかりやすく、延慶本は山門色、盛衰記は南都色が反映しているのに対して、覚一本は宗派的な偏向を排しており、それゆえに文芸作品として広く流布するに至ったというお話しでした。
 シンポでは、五味文彦先生の王殺し論にたいする永井氏の批判などがあって面白かったのですが、小生としては、永井氏の主張されるような通説的な北条氏小土豪論の克服に向けて、なによりも『北条時政』執筆の意欲をかき立てられました。
 平日の企画としては贅沢なもので、会場の立派さなど、さすが時代の先端を行く立命館だと思いました。
 
 当方主催、6月26日(土)の公開講座(NO.1717参照)は「大教室」が会場ですが、歴史学の高橋昌明先生・国文学の兵藤裕己先生という両大家をお招きしての開催ですから、おおいに充実したものにしたいと決意を新たにした次第であります。全国から多くの皆様が御参集されますことを期待いたしております。

立命館シンポ御礼

源健一郎
No.1950

昨日のシンポには、野口ゼミの皆さん、お揃いでお越しいただき、ありがとうございました。
何せ永井先生、大山先生という両碩学の間で緊張の極致にありましたので、壇上からお顔を見知った皆さんのお姿を「発見」した際には、何かしら心強く感じられ、多少は落ち着くことができました。とはいえ、聴衆に年輩の方が多かったので、ついついいつもカルチャーで喋っているような、くだけた話口調となってしまい、特に野口先生、山田先生には大変失礼をいたしました。ご容赦下さい。
また、滑川さんには当日、大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
なお、御礼がすっかり遅くなってしまいましたが、「紫苑」第2号を野口先生から頂戴いたしました。ありがとうございました。野口ゼミの皆さんの今後ますますのご活躍を祈念いたしております。
6月26日の公開講座の方も、楽しみにしております。ご準備が大変かと存じますが、どうぞ皆さんご自愛下さいますように。

ありがとうございました。

No.1952

 源先生。御丁寧な御挨拶をいただき恐縮しています。やはり、壇上からわれわれ一団は識別できましたか。
 小生、右目はひどい近眼、左目は老眼で、合う眼鏡がなくなり、現在も古いフレームにレンズをセロテープで貼り付けた眼鏡をかけてパソコンに向かっているような有様ですから、シンポの当日もこちらからは講演者のお顔ははっきり見えず、ステージの上は照明が明るいが、客席は暗いからさらに見えないだろうと安心して、行儀の悪い格好で聴講しておりました。失礼をお詫び申しあげます。
 当日は午前中は授業の上、JRのダイヤが乱れていたとのことで、さぞ大変だったとことと思います。にもかかわらず、時間も正確に実に明快なよどみない御講演に感心いたしておりました。頭脳がフルに活動し、体力もおありになる、若い優秀な研究者こそ、市民対象の講演会などの講師にはふさわしいのだということを実感させられました。大学の授業も同じですね。
 小生、不勉強ゆえ研究会でのお話はついていけませんので、今回のような語り口のお話がちょうどよく、おおいに蒙を啓かれました。あつく、お礼申しあげます。
 今後とも、当ゼミへの御助力をよろしくお願い申しあげる次第です。

ゼミ例会発表

No.1938

山本さんの卒論発表が間近な今日この頃、昨年12月にゼミで卒論提出前発表をしていない長村です。
学校が変わったことによる不慣れや事務的な諸々で慌しかった毎日も一段落しそうです。

6月の例会、特に先約は入っていませんか?
もしよろしければ私に発表させていただけないでょうか?
第二週ですと9日、第四週ですと23日です。

なお、先生をはじめ一部の方に、5月26日に発表させていただきたい旨をお話ししておりましたが、参加させて頂いている歴史学入門講座の実行委員会があるので、その日は無理でした。
トップページでHP管理人様が気を利かして下さったのに申し訳無いです・・・

Re: ゼミ例会発表

永富 絵里子
No.1944

六月、とくに先約はございませんので今のところどちらの日でも大丈夫ですよ。先生のご都合はいかがでしょうか?

私は残念ながら教育実習中ですので、またレジュメをいただければとおもいます。よろしくおねがいします。

Re: ゼミ例会発表

No.1946

 6月は26日に公開講座が予定されておりますし、23日はその準備会になる可能性もありますので、長村君には9日にお願いしたいと思います。
 それより、長村君がキャンセルした今月26日に、どなたか報告する人はいませんか?
 あるいは、外部の方でお出で頂ける方はいらっしゃらないでしょうか?ぜひ、お申し出を!