京都駅の新幹線構内で大森さんに邂逅しました。

No.18490

 今日は古文書学会の大会(会場は三重県の皇學館大学)で副師範代が研究発表。行けないのが残念。もっとも、変な発言をして発表者に御迷惑をおかけしたりしたら大変。私の不在は奇貨とすべきなのかも知れません(自虐史観!)。

 私は昨日の二つのイベントでクタクタとなり、またあらためて耄碌を自覚。帰りの新幹線の車中で為すべく用意していた仕事もほとんど成果ゼロの有様。まだ、古文書学会の研究発表が続いている時間に名古屋を通過。京都には16時台に戻って参りました。

 その京都駅で、まっすぐ奈良線のホームに出ないでトイレに立ち寄って出て来たところ、よく日焼けした若い女性に、「先生っ」と呼び止められました。
 「あれっ、京女の学生さんだっけ?」というのが耄碌している私の脳みその最初の反応。
ペアの外人さんが御一緒なのを見て、「あっ大森さんだ」というのが次の反応(遅い!)。
 そうそう、久しぶりの大森さん。とてもお元気そうでした。宮島に行ってこられた由。

 今日は千葉の柏戸病院バス停前(3.11の大地震に遭遇したのと同じ地点)で、私の愛車と同じ車種、同じグレード、同じ色、同じ年式で、ほとんどナンバーが同じという車に遭遇して「アッとおどろくタメゴロー」状態になっていたのですが、また奇遇が重なりました。
 駅のトイレには寄ってみるものです。

いろいろと考えさせられた源実朝の妻と頼家の娘。

No.18425

 まずは速報。院試合格!のお知らせ。窪田さんおめでとうございました。

 昨日のゼミ『吾妻鏡』講読会では源実朝室(坊門信清女・西八条禅尼)と竹御所(頼家女)に関連する記事を読みました。昔、ゼミで活躍された小野翠さん(現在、愛媛県内の公立博物館の学芸員)の研究テーマ。
 最近、その成果が一般に還元されました。→「竹御所と石山尼 ~「家」をつないだ女性たち~」。
 収載されているのは平雅行編『中世の人物 京・鎌倉の時代編 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(清文堂出版)。
 このシリーズは相変わらずアマゾンで新本が取り扱われていないようです(にもかかわらず、なぜか第三巻のみブックレビューが書き込まれています)。でも、まだ在庫はありますから、書店か、清文堂に直接注文すれば購入することができます。
    http://www.seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-0994-4.html
 来月の日本史研究会大会でも販売されますよ。

 来週のゼミはこの本の書評会。担当は岩田師範代。来月の中世戦記研究会で坂井孝一先生が「源実朝補論」と題する発表をされますので、本書収載の各論の中でも、とくに坂井先生の「源 実朝 ~青年将軍の光と影~」に対する御意見を楽しみにしています。もう一人の師範代の山本さんとの「激論」が期待されるところです。

 その山本さんは28日の古文書学会大会で御報告。
 坂口太郎君の御発表もありますから、聴きにうかがいたいところなのですが、あいにく私は関東に出かけていて行けないのが残念です。
 どなたか、あとでお話しを聞かせてください。

 【追記】元木先生がレスを書き込んでくださいました。→ >>No.18434
編集:2014/09/27(Sat) 07:03

書評やります-次回の『吾妻鏡』-

No.18432

 次回はいつもの『吾妻鏡』の時間を利用して、『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(平 雅行.編、清文堂、2014年)の書評会を開催致します。

 日時:2014年10月2日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 内容:書評 平 雅行.編『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(清文堂、2014年)

 ちょうど『吾妻鏡』で読んでいる箇所に登場する人物も多数取り上げられていますので、『吾妻鏡』の番外編としてもちょうど良いと思います。

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 中秋の穏やかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

第一巻

元木泰雄
No.18434

 野口先生、野口ゼミの皆様、お久しぶりです。
 まだ生きております・・・
 『中世の人物』、第二巻、三巻の書評が行われるとのこと、ならばついでに第一巻の書評もしていただけませんか?
 対象の時代は、『吾妻鏡』よりさかのぼってしまいますし、部外者が無理にお願いするのもはばかられます。もし可能なら、ということでご検討ください。
 担当者には、崇徳上皇にも関係がありますから、上皇ファンの方、いかがですか。
 
 ところで、あすから伊勢の皇学館大学で古文書学会大会です。
 30年前にも大会があり、小葉田淳、竹内理三、林家辰三郎といった先生方がお見えになっていたことが思い出されます。
 その大会の懇親会でのこと。
 司会の某先生が酩酊されて、「こら!某大学の奴ら、全員整列!校歌斉唱!」などと怒鳴られたのには仰天致しました。
 京大もその対象になり、小葉田先生、林屋先生が歌を歌われた・・・わけがありません。
 現在理事である京大御出身の某先生が、鋭くにらみつけられたので、気が付いた他の方が司会のマイクを奪い、「い、今のは冗談です。大分からお越しの中野幡能先生、一言お願いします」と言われたその場を収められたのを思い出します。
 まだ戦時体制が残っていたような気になりました。
 
 今回はゼミ関係の方々のご報告もあります。 
 伊勢は遠いですが、時間のある方は是非お越しください。

  出版に関してのお願い

No.18380

 私には、かなり以前にお約束したにも拘わらず、まだ脱稿に至っていない本があるので、今のところ、新たに書き下ろしの本の執筆をお引き受けするのは遠慮しなければなりません。さすがに信義にもとるような仕儀は避けたいと思うのです。

 しかし、自分の研究にひとつの区切りをつける意味からも、既発表の論文をまとめるような形でなら、御依頼があれば引き受けたいものだと思っておりました。

 ありがたいことに、先日、そうした形でも構わないという条件で、東京のある出版社から、拙著出版の御依頼を頂きました。

そこで、書き下ろしの著作と並行する形で作業を進めていこうと考えています。
 一応、構成の試案も考えてみました。「東国武士と京都との関わり」をテーマに、2000年以降に書いた論文数本をまとめれば、何とか意図する形が出来そうです。

この件につき、ゼミの諸姉兄には、刊行に至るまで様々な局面で御助力を仰ぐことになろうかと思いますが、宜しく御協力の程、お願い申し上げます。

 ちなみに、『古代文化』の特輯号に私から論攷の執筆をお願いしている諸賢にも、あらためて宜しくお願いを申し上げる次第です。

次回 「中世戦記研究会」のお知らせ

No.18326

 秋田大学の志立先生より、次回中世戦記研究会の御案内を頂きました。
 出席希望、あるいは次回以降に報告を希望する方は当方までご連絡下さい。

 日時:2014年10月11日(土) 13:30~18:00
 場所:東洋大学白山キャンパス(使用教室については後日改めてご案内申し上げます)
 発表:
 佐倉由泰氏:輪読『太平記』巻第三
 須藤茂樹氏:「戦国時代の河川と合戦―「中富川の戦い」を考える―」
 坂井孝一氏:「補論・源実朝」

 私は出席を予定しています。したがって、今年も日本史研究会の大会には行けなくなりました。
 国文の院生さんには、こちらへの出席をお勧めします。

明日の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱ

No.18306

 明日は秋分の日ですが、京都女子大学は通常授業日です。

 Ⅲ講時の基礎演習Ⅱは大学周辺の史跡見学に備えて、その事前学習を行いたいと思います。時間が余れば、学内のポイントから京都の史跡を眺めてみるなどということも考えています。

 演習Ⅱの方は、歴史的に物事を探究するための基礎的な情報をお話ししたいと思います。
 何か資料のコピーでも用意してみましょうか。

 私の方は前期の授業アンケートの結果に対するコメントの執筆を終えたところです。講演資料も本日中に発送予定。月末までの仕事はなんとか終わらせることが出来そうです。
 でも、まだ何か忘れているのではないかと不安です。

【追記】 髙橋昌明先生より、新刊の御高著『京都〈千年の都〉の歴史』(岩波新書)を御恵送頂きました。
 髙橋先生に、あつくお礼を申し上げます。

行ってよかった仏教史学会例会

No.18289

 Facebookでお伝えしたように、昨日は仏教史学会例会に平雅行先生の研究発表「日本中世における出家入道」を拝聴に出かけました。
 ちょっと時間的に無理かな、と出席を諦めていたのですが、前日の夜に、以前、先生から頂いた「出家入道と中世社会」(『大阪大学大学院文学研究科研究紀要』53)をあらためて拝読したところ、これは行かずばなるまいと思いました。とくに、本文の最後に書かれた「中世仏教史を寺院と僧侶の歴史から解き放たなくてはならない」という一節のインパクトは大きく、一挙に優先順位が上昇したという次第です
 この論文は、家督を保持したまま出家入道するという、世界史的にも奇異な日本中世の風習とその背景について考察し、浄土教が中世社会に与えた影響の大きさを論じたものですが、今回の御報告は、膨大な出家事例を分類・類型化した成果を踏まえて、なぜ中世社会で出家が盛行したのか、その原因を探ることを目的とされたものでした。

 その内容をここでお話しするわけにはまいりませんが、私が痛切に思い至ったのは、平先生御自身も指摘されていることなのですが、近親者や主人の出家に家族・従者が追随する例などを見ると、これは主従制の研究や家制度の研究に還元できるし、出家した者が院や大殿などとして最高権力者の地位にあることは、日本中世における政治権力論、さらには日本人の心性や社会構造のあり方にも及ぶ、とても重要なテーマであるということでした。

 具体的な事例のお話しも面白く、某貴人が出家を完了するまでの潔斎には大いに頑張ったのに、それが過ぎると途端に大々的に博奕や大酒を再開し、女色にふけるといった事例など、今日のダイエットブームを彷彿とさせるものがございました。それから、「一蓮托生」の意味とか、なぜ近世から「心中」が盛行するようになったのかといったことも分かりました。まだまだ面白い事実が紹介されておりましたが、それら個々のお話しは来年の教養科目の講義などで大いに使わせて頂こうと思っております。

 それから、「出家入道」の意味を考えるに、現代社会において言うならば、まさに大学こそが、そうした存在が身を置くところであるべきだということに思い至りました。
 何を言っているのだろうとお思いの向きも多かろうと思いますが、まぁ少し考えてみて下さい。

 ともあれ、京女から会場の龍谷大学(七条大宮)までテクテクと歩いていった甲斐は大いにございました。平先生が楽しそうに御研究に取り組んでおられる様子を拝見したことで、私自身の研究に対するモチベーションも高めることが出来ました。
 会場では下石君と御一緒させて頂きましたが、仏教史の名だたる研究者がたくさんお見えのようでした。

さて、本日は27日の講演レジュメを作成しています。ほかにもたくさん、書類を書いたりしなければならないことがあるのですが・・・、
 かくして貴重な日曜の午後も過ぎていくのでした。

それから、申し遅れましたが、院試を受けたみなさん、お疲れ様でした。朗報をお待ちしています。
 もし駄目であっても気落ちすることなかれ。君たちの実力をもってすれば、春にはいくらでも逆転することが可能です。

 木曜日は、15時に史料講読会が始まる前、14時から一時間ほどは、研究(卒論・修論・博論)や進学についての相談に乗りますよ、とお伝えしたところ、早速お申し込みを頂きました。御役に立てそうなことがあれば、どうぞ御遠慮なく。

後期開始、第一週の状況報告。

No.18241

 後期開始。
 火曜日の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱは無事にスタート、と言いたいところですが、例によって前期に履修してくれた学生さんの名前を忘れる、配付する予定の書類を忘れる、などなど。藤原実資なら日記に「如泥」と書くに相違ない有様でした。
 これで、昨年度までと同様に午前中にキャンパスプラザの講義を入れていたら、とても大変なことになっていたと思います(今年度は金曜のⅡ講時に設定⇒>>No.17975を御覧下さい)。
 そんな中、面白かったのは基礎演習Ⅱの一回生と演習Ⅱの二回生の態度が極端に異なること。高校教員時代のことを思い出してしまいました。

 研究所ゼミの方はあらたに神戸大学の院生さんも加わって、好調なスタート。すでに史料講読会の運営は岩田・山本両師範代にお任せして、私は横から口を挟む立場になりました。
 レベルは相当高くなっていて、毎回の話題一つで、おそらく学部卒論程度の論文は立派に書けてしまうのではないかと思います。
 出席者のモチベーションが高いので、以前のような余計なエネルギーを使わずに済むようになってきたのですが(意味はわかりますよね)、私自身が耄碌してきたので、ちょっと頭が追いつかなくなったり、気が回らなくなることがあるのが問題と言えるのかも知れません。
 
 いまはちょうど国立大学で大学院の入試が行われている時期です。昨日は前日の筆記試験をパスして、当日の面接試験が終わった後にゼミに駆けつけてしっかりと勉強していったメンバーもおられました。
 それから、史料講読開始前には、すでに研究者として独り立ちしている古参メンバー(3Yのお一人)の来訪もあり、昔話に花を咲かせたり致しました。

 来月のはじめ頃には、院試の結果も判明するでしょうから、今後のゼミの活動について新しい企画なども提案されていくのだろうと期待しています。

 さて、私こと、論文は書き終わりましたが、事務方から依頼のあった書類の仕事の方は、まだ終わっていません。明日は佛教史学会の講演を聴きに行きたかったのですが、自分の担当する講座のレジュメも作らなければなりませんので、ちょっと無理かも知れません。
 行かれる方は、レジュメを後で見せて下さい。 
編集:2014/09/19(Fri) 19:58

三巻の書評もやってみよう―次回の『吾妻鏡』―

No.18264

 『吾妻鏡』のほうも再開しました。古を知る方に「ついにレジュメを作るようになったのか!?」と驚かれましたが、そんなことはありません。あいもかわらずのんべんだらりと開催中でございます。いや、のんべんだらりとしているのは私でありまして、メンバーの皆さんはとても高い集中力で臨んでいただいております。私もがんばります。

 さて、次回は通常通り『吾妻鏡』の講読をやりまして、その次(10/2)の開催日は『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(平 雅行.編、清文堂、2014年)の書評会に当てたいと思います。くわしいご案内はまた後日掲出いたします。

 次回(9/25)のご案内は以下の通りです。開催時間はまた15:00~となります。

 日時:2014年9月25日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 中秋の穏やかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

 後期の開始にあたっての諸連絡。

No.18121

 本日、後期開始。でも敬老の日。我れは老人なり哉。

 ところで、来年6月第四土曜日に予定されている公開講座は、いよいよ「東山から発信する京都の歴史と文化」のシリーズの最終回となりますが、講師の先生が内定しましたのでお伝えしておきます。

  櫻井陽子先生(駒澤大学教授・日本文学)
   長村祥知先生(京都文化博物館学芸員・日本中世史)

のお二人です。
 まだ共通テーマ・個別の講演テーマは決まっておりません。シリーズの最終回ですのでちょっと今までとは異なった運営形態を考えてみようかと思っています。現役のみならず古参メンバーの方たちの御助力をお願いしておきます。

 それから、木曜日の史料(『吾妻鏡』)講読会は後期から、これまでより一時間早まって14時開始になりましたので、宜しくお願い致します。

【現代社会学部基礎演習Ⅱ・演習Ⅱの履修生の皆さんへ】
 明日(16日)は初顔合わせですから、自己紹介や今後の進め方などについてみんなで話し合うことに致しますから、そのおつもりで。 教室はL校舎の宗教・文化研究所共同研究室です。

 なお、現代社会学部生以外の方も含めて、>>No.17975「後期開講科目の履修に関するお願い」の再確認をお願い致します。
編集:2014/09/15(Mon) 17:20

史料講読会の時間設定について

No.18145

 木曜日の史料講読会の時間設定ですが、9月18日は14時から講読開始。
 25日以降は、他大学でも授業が始まりますから、14時に来られる人には共同研究室を空けておきますが、実質的な開始は15時ということにしたいと思います。

 早めに来られる方には、修論や博論などの相談に応じたいと思います。あるいは、こちらから仕事のお手伝いをお願いすることもあるかもしれません。その節は宜しく。

お邪魔しました

No.18040

野口先生、ゼミの皆様、昨日は書評会前のお忙しい時間に歓待していただき、
誠にありがとうございました。
短い時間でしたが、お話しさせていただけて大変楽しく、貴重な機会でした。
特に岩田さんと山本さんには、お忙しい中いろいろとありがとうございました。
野口先生にはいつもながらたくさんのお心遣いをいただき、お土産まで頂戴し、恐縮なことでした。
皆様大変優秀そうな方々で、こちらは慌ただしく一方的にしゃべり散らしただけで、
書評会に参加できなかったことが大変残念です。
そういえば野口先生がカメラをお持ちでした(笑)。それを口実に、今度またゆっくりお伺い致します。
特に今年の夏は、軍記・語り物研究会の大会でのご講演以来、
お忙しい野口先生の大切なお時間をたくさん拝借してしまい、申し訳ないことでしたが、
その分、こちらはたくさん学ばせていただき、刺激も多く得ることができました。
厚く厚く御礼申し上げます。

子曰く「必要に迫られれば、執拗に迫らなければならない。」

No.18053

 平藤先生、わざわざお出で下さいまして、ありがとうございました。
 武士論のみならず日本中世史の研究には軍記文学の研究成果から学ぶところが多くございます。今後とも何卒宜しく御教導下さいますようにお願い申し上げる次第です。

 ところで、衢では今日から三連休とのことですが、京都女子大学は月曜から平常授業開始。私に残された時間はわずかに一日半。西郷さんなら「もう、よか」といってくれるかも知れませんが、私は執拗。
 望みのない状態になっても望みは棄てません。

 ☆ 都立桐ヶ丘高校の田辺旬先生より、御高論「北条義時-義時朝臣天下を幷呑す-」(平雅行編『中世の人物 京・鎌倉の時代編 第三巻 公武権力の変容と仏教界』清文堂)を御恵送頂きました。
 田辺先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ☆ 長野県松本蟻ヶ崎高校の村石正行先生より、御高論「日本中世の契約社会における債権・債務文書」(『歴史評論』773号)を御恵送頂きました。
 村石先生にあつく御礼を申し上げます。

 ※ ちなみに、清文堂の『中世の人物 京・鎌倉の時代編』ですが、先週、丸の内の丸善にいったところ、全三巻すべてが、日本中世史のコーナーに配架されていました。
 ついでに申し上げますと、もう本屋さんでは見ることが出来ないと思っていた拙著・拙編もここには在庫がございました。こういう書店が東京のような大都市にしかないのが残念です。 

 京大・奈良女・神戸大の才媛の集った書評会。

No.18010

 昨日は後期最初のゼミ。拙編『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』(清文堂)の書評会を行いました。
 ちょうど、ゼミの時間の前に先月の軍記・語り物研究会大会で大変お世話になった鶴見大学の平藤幸先生がお越し下さいましたので、書評会を始める前に暫し先生を囲んで歓談の機会を得ることが出来ました。先生からは美味しいお土産を頂きました。ありがとうございました。
 学界の第─線で活躍されている先生の謦咳に接することで、出席の諸姉もおおいに研究に対するモチベーションを高めることが出来たのではないでしょうか。

 書評の担当は奈良女子大院生の大島佳代さん。この本は単著ではなく、たくさんの筆者がそれぞれの観点から書いたものを集めたものですから、なかなか大変だったと思います。しかし、レジュメはよくまとめられており、この作業をこなしたことによって、大島さんの研究が今後さらに広く展開されるようになることを期待する次第です。
 今回は神戸大学から大島さんと同学年である中桐さん・斉賀さんのお二人も参加され、岩田・山本両師範代の議論も沸騰して、なかなか充実したものとなったように思います。
 また、夏休み明けの初回でしたから、帰省先からのお土産もたくさん頂いて、その点においても充実していましたね。

 平藤先生がお出で下さったことでもあり、記念写真をと思っていたのですが、話が盛り上がっているうちに、すっかり忘れてしまいました。そのことを思い出したのは、書評会が終わったときでしたので、慌てて写真を撮影したのですが、ここには貼れませんから、いずれFacebookの方にでも。

 京都女子大学では、いよいよ来週から授業も始まります。私は目下、締切超過確実になった論文と格闘中です(時々、この掲示板とFacebookに逃げ出していることをおゆるし下さい)。
編集:2014/09/12(Fri) 13:35

内乱期のアンソロジー-次回の『吾妻鏡』-

No.18024

 昨日は『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』の書評会でした。大島さんの的を射た整理を土台にして、各論考についていろいろと意見交換できたのはよかったと思います。単に読むだけではなく、読んで抱いたそれぞれの感想をもとに議論できれば、より理解も深まると思います。…他の巻でもやりますか?

 次回はひとまず通常の講読に戻って、また『吾妻鏡』を読みたいと思います。開始時間(14:00~)にご注意ください。

 日時:2014年9月18日(木)14:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 中秋の穏やかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。