濡れた刀と時代劇とロジスティック
No.1711
仕事の合間に、逃避してまいりました。おじさんの逃避行をお許しください。
先日、といっても3月の半ばごろ、東京ではフジテレビが放映していた、藤田まこと主演の池波正太郎時代劇『剣客商売』の最終回がありました。私は、『剣客商売』と『八丁堀の七人』を毎週楽しみに見ておりましたので、終ったのが残念でなりません。時代劇はそんなに好きではなかったのですが、どういうわけか、この二つはとても面白く見ることができました。
で、問題は、刀です。最終回、対戦相手を切り捨てた藤田まことの息子が、血にまみれた刀を、川の流れにざっぶと突っ込んでしまったのです。これにはびっくりしました。先月の屋島・壇ノ浦ツアーで、近藤先生から、刀をぬらしたら、すぐにダメになって使い物にならなくなってしまうということを伺っていたので、道場主ともあろうものが、簡単にそんなことをしてしまっていいのかと、気になったのでした。ドラマとしてはしっかりとした作りだったのですが、さすがに、ここにまでは頭が回らなかったのでしょうか。
しかし、そんなに刀を大切にしたのは、太平の世の中だからこそであって、実際に戦乱が打ち続く時代には、きれいきれいに刀を使うわけにはいかなかったのでしょう。だとすると、刀は戦闘中に雨が降ってきたら、次の戦闘には使えなくなってしまうものでしかなく、いったん馬をひいて…となると、新しいものと交換するものだったのでしょうか。
刀のメンテナンスは想像以上に大変だったような気がしてきました。それとも、そんなことは専門家の間では常識なのでしょうか。第二次世界大戦で、ドイツは高性能の戦車を創ったけれども、燃費は悪いは、すぐ故障するはで、結構使いづらかったようです。それに対して、アメリカやソ連は、ちゃっちくとも、整備しやすい戦車を山のように作ったというのは、まあ知られた話なのかなと思いますが、中世の戦争で、ロジスティックがどうなっていたのか、興味がわいてきました。特に武士は、刀のメンテナンス担当の部下を連れていたのでしょうか。
先日、といっても3月の半ばごろ、東京ではフジテレビが放映していた、藤田まこと主演の池波正太郎時代劇『剣客商売』の最終回がありました。私は、『剣客商売』と『八丁堀の七人』を毎週楽しみに見ておりましたので、終ったのが残念でなりません。時代劇はそんなに好きではなかったのですが、どういうわけか、この二つはとても面白く見ることができました。
で、問題は、刀です。最終回、対戦相手を切り捨てた藤田まことの息子が、血にまみれた刀を、川の流れにざっぶと突っ込んでしまったのです。これにはびっくりしました。先月の屋島・壇ノ浦ツアーで、近藤先生から、刀をぬらしたら、すぐにダメになって使い物にならなくなってしまうということを伺っていたので、道場主ともあろうものが、簡単にそんなことをしてしまっていいのかと、気になったのでした。ドラマとしてはしっかりとした作りだったのですが、さすがに、ここにまでは頭が回らなかったのでしょうか。
しかし、そんなに刀を大切にしたのは、太平の世の中だからこそであって、実際に戦乱が打ち続く時代には、きれいきれいに刀を使うわけにはいかなかったのでしょう。だとすると、刀は戦闘中に雨が降ってきたら、次の戦闘には使えなくなってしまうものでしかなく、いったん馬をひいて…となると、新しいものと交換するものだったのでしょうか。
刀のメンテナンスは想像以上に大変だったような気がしてきました。それとも、そんなことは専門家の間では常識なのでしょうか。第二次世界大戦で、ドイツは高性能の戦車を創ったけれども、燃費は悪いは、すぐ故障するはで、結構使いづらかったようです。それに対して、アメリカやソ連は、ちゃっちくとも、整備しやすい戦車を山のように作ったというのは、まあ知られた話なのかなと思いますが、中世の戦争で、ロジスティックがどうなっていたのか、興味がわいてきました。特に武士は、刀のメンテナンス担当の部下を連れていたのでしょうか。