『紫苑』原稿募集のお知らせ

No.16668

 毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は『紫苑』の原稿募集についてのお知らせです。『紫苑』の第十三号に原稿を書いて下さる方を募集しております。積極的な参加をお待ちしております。

原稿を執筆して下さる方は池嶋(上記PCアドレスもしくは携帯)までご連絡下さい。

『紫苑』の投稿規定も掲載しておきます。

《投稿規定》
枚数:
 注を含め四〇〇字詰原稿用紙に換算して七十枚以内とします。但し、分量については適宜相談に応じます。

原稿:
 ・種類は、論文・研究ノートなど。縦書き・完全原稿とします。
 ・ワープロ原稿の場合は、四〇〇字の倍数、縦書きで打ち出してください。投稿の際は、原稿を保存したメディア(フロッピー、CD-R、など)一部を添え、使用ワープロの機種名・ソフト名を明示して下さい。
 ・手書き原稿の場合は、四〇〇字詰または二〇〇字詰原稿用紙に、本文・注とも一マス一字、縦書き、楷書で、鉛筆書きは不可とします。
 ・注は本文末に一括して、(1)、(2)、…のように付けて下さい。
 ・年号を用いる場合は、なるべく西暦併用でお願いします。
 ・図表・写真(いずれも鮮明なものに限ります)の添付は刷り上がり時の大きさを勘案して字数に換算します。これらを添付する場合は、おおまかな掲載場所を指示してください。
 ・編集作業の迅速化のため、住所・氏名(ふりがな)・目次を記した別紙一枚を添えて下さい。

採否:
 編集担当者が掲載の可否を審査いたします。

著作権・公開の確認:
 本誌掲載の論文・研究ノート等の著作権は著者に帰属するものとします。ただし、宗教・文化研究所ゼミナールは、本誌に掲載された論文・研究ノート等を電子化または複製の形態などで公開する権利を有するものとします。執筆者はこれに同意して、投稿されるものとします。やむをえない事情により電子化または複製による公開について許諾できない場合は、採用が決定した段階で宗教・文化研究所ゼミナールにお申し出ください。

参加の締め切り:九月三十日(火)※原稿の締め切りではありません。
 
 備考:
 ・他誌への二重投稿はご遠慮ください。
 ・掲載後一年以内の他への転載は控えていただきます。

では宜しくお願いします。

 今年も8月がちゃんと来ましたね。

No.16659

 先月末締め切りの原稿が漸くできあがりました。拙速で書いた文字通りの拙文です。タイトルは与えて頂いたものなのですが「京都のなかの鎌倉」です。タイトルにそぐわない内容になってしまいましたので、「空間構造と東国武士の活動」という副題を付しました。
 ちなみに、この論文には、下総・伊賀守護であった千葉介の鎌倉末期における在京宿所が何処にあったかを明確に示す史料を紹介致しました。坂口太郎氏の御教示によるものですが、千葉氏研究にとっては注目すべき発見だと思います。
 
 出版社には研究室から添付ファイルで送信しようと思っていたのですが、送信先のアドレスが自宅のPCにしか入っていないのを忘れていましたので、まだ送れていません。まったく日々迂闊の連続です。

 これからはしばらくレポートの評価に時間を集中しなければならないのですが、さまざまな用件が重なっていますので、例のごとく自転車操業の夏休みになりそうです。否、今年は自転車では済まないかも知れません。

 さきほと、大学の購買にボールペンなどを買いに行ったのですが、お店の人に「これからお休みですね」みたいなことを言われたので、「とんでもない、これからが本当の仕事です」というようなことを大声で息巻いてしまいました。まったく、人間が出来ていません、後味の悪いこと限りなしです。
 しかし、ほんとうに当節の大学研究者は、夏休みでさえ、「本務である研究」に没頭する余裕がないのです。大学教員の本務は研究とそれを踏まえた教育なのですゾ。

 最近、巷に出回っている大学をテーマにした書籍や大学教授の特集を載せた総合誌などを見ると、大学は変わったのだという論調が目立ちますが、大学の存在価値は企業などとは異なる価値観に基づいた社会批判や遠い未来まで見通した研究を行うところにあるのであって、突き詰めた言い方をすれば、そうでない機能を要求しているのに「大学」という看板を出させる方がおかしいのだと私は考えています。
 ・・・などと息巻いておりますと、余計暑さが増して参ります。

 ゼミの方も一ヶ月あまりのお休みになりますが、学問研究にお盆休みはありませんから、ゼミメンバー諸姉兄におかれましては「楽しく」研究を進めて下さい。
 そして、いうまでもありませんが、猛暑の候、くれぐれも健康にはお気をつけ下さい。 

【追記】☆ 青山学院大学の藤本頼人先生より、御高論「源頼家像の再検討-文書史料を手がかりに-」(『鎌倉遺文研究』33)を御恵送頂きました。
 藤本先生に、あつくお礼を申し上げます。
 当方のゼミでも、頼家・実朝期の評価については、議論白熱中。とくに岩田君や山本みなみさんが研究成果をどしどし形にされつつあります。
 藤本先生の御意見をうかがえる機会があれば幸いとするところです。
編集:2014/08/02(Sat) 17:00

中断期間-次回の『吾妻鏡』-

No.16660

 夏休みといいますか、伺っているとその間にも研究発表や実習などが立て込んでいる方も多いようで、“休み”という様子ではないように見えますね。「夏の中断期間」は『吾妻鏡』も中断致します。再開に向けて良い準備をしておきたいと思います。

 再開は9月11日(木)ですが、その日は大島さんに『中世の人物』第二巻の書評をシテいただく予定です。しっかり熟読しておきたいと思います。

 日時:2014年9月11日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 内容:書評「野口実.編『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』」
 担当:大島佳代氏(奈良女子大学)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 夏真っ盛りの季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

勉強はできるうちに、しておいたほうがいい・・・♪

No.16645

 久しぶりに森高千里を聴きながら、車を走らせております。

 本日は、昼から夜までの大『吾妻鏡』講読会! 
 従来の解釈に決定的な誤りのある条も発見。
 あいかわらず、老人が一人、戯言ばかり発していて迷惑をおかけしておりますが、それなりに得るところの多い講読会を続けております。
 
 私の方、Facebookにも書きましたように、ついに原稿の締切破りをしでかしてしまいました。昔なら夏休みの佳境の時期なのですが、こんなに忙しい7月末は初めてかも知れません。しばらくは諸事重畳。時間と体力との闘いです。
 しばらくどころか、死ぬまででしょう。覚悟を決めないといけないのですが・・・。
 
 ☆ 立命館大学の谷昇先生より、御高論「藤原定家─歌の切り棄て「かた腹いたや」」(平雅行編『中世の人物』第三巻、清文堂)を御恵送頂きました。
 谷先生に、あつく御礼を申し上げます。

今年度の「軍記・語り物研究会大会」にかんする情報。

No.16625

 今年度の「軍記・語り物研究会大会」の日程などについては、まだ同会のHPにupされていないようですが、8月の下旬に大阪の四天王寺大学で開催されます。

 すでにこの掲示板の「講演予定」でお知らせしたように、私は24日(日)に「列島をかける河内源氏」というテーマで講演をさせて頂くことになっております。そして、その翌日には、当ゼミに参加して下さっていた藪本活治さんや鹿児島国際大学の野中哲照先生の研究発表もございます。

 ゼミの諸姉兄には、24日の私の話はパスしていただきたいところですが、25日の研究発表は日本中世史研究の観点からも有益だと思いますので、ぜひ御出席を検討してみて下さい。とくに藪本さんの発表は『吾妻鏡』の講読の際、日頃問題とされていることに直結する内容だと思います。

 ちなみに、24日の講演は河内源氏に関するものですから、大阪にお詳しい元木泰雄先生に担当して頂くのがよいと思っていたのですが、当日、先生が会に御出席下さるとの御連絡を頂きました。
 そこで、私は思う存分、河内以外の地域での河内源氏の活動を語らせて頂いて、この辺りの問題についてはぜひ、元木先生のコメントをうかがいたい、と主催者にお願いしようかなどと、さっそく姑息なことを考えております。
 
 ともあれ、この大会は、軍記研究のみならず、中世前期の政治史などを勉強している方たちにとっても、おおいに有益な機会になると思います。
 詳しい日程などは、近々同会のHPに掲載されると思いますので、そちらを御参照下さい。

 なお、軍記語り物・研究会の事務局の先生方に、ここにもお書き込み(貼り付け)を頂いて、広く周知に御活用頂くことが出来れば幸いに存じます。
 ゼミの皆さんには、『吾妻鏡』の講読会のときにでもお知らせしたいと思います。

2014年度軍記・語り物研究会大会のご案内

No.16627

野口先生
野口先生ゼミの皆様

 野口先生にはいつも大変お世話になっております、軍記・語り物研究会の平藤幸です。
 ゼミの皆様からも、貴HPをとおして、また、野口先生がいつもご恵送下さる『紫苑』にて多大な学恩を蒙っております。
 さてこのたびは、今夏に四天王寺大学藤井寺キャンパス(近鉄藤井寺駅南出口より徒歩3分)にて行われる、軍記・語り物研究会大会の告知をさせていただきたく場所をお借り致します。なにとぞお許し下さい。
 野口先生には、ご講演をご快諾いただき、誠にありがとうございました。
 「列島をかける河内源氏」、本当に楽しみです。
 元木先生もおいでくださるとのことで、どれほど豪華な会になるのだろうと、今から興奮しております。
 講演会・懇親会・研究発表会・実地踏査、いずれも、会員外の方のご参加も大歓迎ですので、詳細につきましてのお尋ねがございましたら、当会HP↓(近日中に大会情報を更新致します。遅れていて申し訳ありません)をとおして事務局宛にメールをお送りいただくか、
http://gunki.sakura.ne.jp/menu/officemenu.htm
私宛にご連絡を賜れれば、追ってご返事申し上げます。
 野口先生にご講演いただける「初日」から、河内源氏と『太平記』の郷をめぐる踏査の「三日目」まで、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げておりますので、なにとぞよろしくご参集下さいませ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第1日目 2014年8月24日(日)於 四天王寺大学 藤井寺駅前キャンパス 5階 501教室
受 付 13:30~
講 演 「河内と軍記文学」 14:00~17:00 
 列島をかける河内源氏             京都女子大学宗教・文化研究所  野口  実 氏
 『太平記』の「文学」と楠木正成          名古屋女子大学(名誉教授)  大森 北義 氏
懇親会 18:00~     於 料亭 こもだ(近鉄南大阪線藤井寺駅より徒歩5分)
               参加費  院生 4,000円  一般 6,000円

第2日目 2014年8月25日(月)於 四天王寺大学 藤井寺駅前キャンパス 5階 501教室
受 付   9:30~
研究発表 10:00~12:00
 『吾妻鏡』の合戦叙述――奥州合戦を中心に      
                              灘中学・高等学校  藪本 勝治 氏
 国立歴史民俗博物館蔵『菅芥集』所収の中原広季追善願文について
          日本学術振興会  中川 真弓 氏
総会   13:00~13:30
研究発表 13:30~16:45
 対馬金田城築城・大吉戸神社創建を巡る言説と神功皇后「三韓征伐」譚
                       中京大学   德竹 由明 氏
 『陸奥話記』の重層構造とその形成過程
                               鹿児島国際大学   野中 哲照 氏
 『太平記』欠巻考―南朝勢力の記述との関わりから―
   愛知教育大学   今井正之助 氏

第3日目 2014年8月26日(火)8:30~17:30
実地踏査 「河内源氏と『太平記』の郷をめぐる」
行 程  叡福寺・壺井八幡宮・通法寺址・下赤坂城址・上赤坂城址・観心寺・金剛寺
       参加費  4,500円

夏の『吾妻鏡』祭-次回の『吾妻鏡』-

No.16600

 暑中お見舞い申し上げます。
 梅雨も明けて、期末試験・期末レポートの季節だと思います。

 さて、次回31日の『吾妻鏡』は、特別に少し長めに時間を取って読みたいと思います。
 31日の12:00に共同研究室にお集まりいただいて、その後、夕方までどーんと読みましょう。

 日時:2014年7月31日(木)12:00頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 夏真っ盛りの季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

夏が来ると思い出す、表参道で食した鰻重の味。

No.16611

 31日は共同研究室に集合の後、A地下か「ぐるんぱ」あたりで昼食会を開いて、それからゆっくりと『吾妻鏡』を読む予定です。
 昼食は私が「奢る平家!」。
 ディナーではなくランチで、しかも学生食堂というのが私のセコイところ。
 我が恩師の貫先生などは、夕刻に前期最後の大学院ゼミを終えてから、表参道の青山通りに面した、たしか「佐阿徳」という名の料亭に現役院生のみならず修了生も誘って鰻重とビールでおもてなしして下さったものでした。すごい御負担だったと思います。
 不肖の弟子ゆえに、財政規模と人間的な度量の差に於いて、これを忠実に真似ることは出来ませんので、縮小版でご勘弁下さい。

 ところで、今週はよく働いたせいか、遂に今朝、いつもの時間には起床できないほど疲れ果ててしまい。今も身体不調で、後回しになってしまった月末締切の論文にも取り組めません。
 しかし、だからといって呆然としているのも気が引ける。そんなときに、この掲示板とかFacebookは格好の時間つぶしの場という事になるわけです。
 直面する課題からの逃避の場にしていて申し訳ありません。

 それから、全巻完結した『中世の人物』ですが、「あっ!夫婦で執筆している」と話題になっているお二人がいるそうです。そう言えば、そうですね。よい記念になったことと思います。
 末永くお幸せに! 

平雅行編『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』が刊行されました。

No.16589

 宅急便で平 雅行先生編の『第三巻 公武権力の変容と仏教界』が届きました。これで、長年の懸案だった「元木プロジェクト」は完了。元木泰雄・野口 実・平 雅行 編 『中世の人物 京・鎌倉の時代編』全三巻(清文堂出版)はすべて刊行されました。
 元木先生・平先生はもとより、御執筆をお願いした先生方、それに清文堂出版で編集に当たって下さった方たちに、心から御礼を申し上げます。
 とくに、大変なエネルギーを費やして下さった元木先生に対する感謝の念は、筆舌に尽くしがたいものがあります。ほんとうにありがとうございました。
 あとは多くの方々がお読み下さることを願うばかりです。
 私としては、第二巻の冒頭に大きな校正漏れをしでかしたことが心残りです(→>>No.14165)。発行部数が僅少であることを幸いに、重版を願うばかり。そこで、訂正をはかりたい一心です。
 このシリーズの出版にまつわるお話はいずれまたの機会に。ちなみに、全三巻勢揃いの写真を私のFacebookページに貼りましたので御覧下さい。
 第三巻には、とくに当ゼミ関係者・出身者ばかりでなく、現役メンバーの方たちの名も散見されますので、下にその構成と各論のタイトル・執筆者を紹介させて頂きましょう。

Ⅰ承久の乱と朝廷
後鳥羽院 ~万能の君の陥穽~ … 美川 圭
九条道家 ~院政を布いた大殿~ … 井上幸治
西園寺公経 ~当世の重臣、比肩すべき人無し、諸事思うがごときの人なり~… 山岡 瞳
藤原秀康 ~鎌倉前期の京武者と承久の乱~ … 長村祥知
藤原定家 ~歌の切り棄て「かた腹いたや」~ … 谷  昇
コラム 動揺する仁和寺御室 … 金 正文

Ⅱ執権政治をめぐる群像
源 実朝 ~青年将軍の光と影~ … 坂井孝一
北条政子 ~朦朧の御台所~ … 黒嶋 敏
北条義時 ~義時朝臣天下を并呑す~ … 田辺 旬
北条泰時 ~東西文化を融合させた宰相~ … 菊池紳一
北条時房と重時 ~六波羅探題から連署へ~ … 久保田和彦
九条頼経・頼嗣 ~棟梁にして棟梁にあらざる摂家将軍の蹉跌~ … 岩田慎平
竹御所と石山尼 ~「家」をつないだ女性たち~ … 小野 翠
三浦義村 ~八難六奇の謀略、不可思議の者~ … 真鍋淳哉
大江広元と三善康信(善信) ~京・鎌倉をむすぶ文士のつながり~ … 佐藤雄基
宇都宮頼綱 ~京都で活動した東国武士~ … 野口 実
コラム 鎌倉幕府と陰陽師 … 赤澤春彦

Ⅲ顕密仏教と禅律僧
慈  円 ~法壇の猛将~ … 菊地大樹
聖  覚 ~エリート学僧の挫折~ … 平 雅行
定  豪 ~鎌倉幕府の政僧~ … 海老名尚
円  爾 ~公武の帰依と南宋文化~ … 原田正俊
叡  尊 ~宗教的「平和」運動と鎌倉下向~ … 細川涼一
コラム 東大寺宗性――学僧多忙 … 横内裕人
編集:2014/07/23(Wed) 11:00

『中世の人物』の購入について

No.16591

上記の本は、ちょうどゼミの『吾妻鏡』講読の部分と重なるので、とても面白く読んでいます。
 なお、このシリーズの第一巻~第三巻まで、編・執筆者割引により2割引で購入できます。送料は必要になると思いますが、購入を希望される方はご連絡下さい。
 初版は僅か1000部とのこと。すぐに品切れになると思いますので、早めにお知らせ下さい。間に合わなかったらご容赦のほど。

 話は変わりますが、昨日(23日)NHKで祇園祭に関する番組を放送していましたが、そこに新婚ホヤホヤの旧姓尻池さんの御夫君が登場したのには驚きました。
 みなさん、御覧になられましたか?

なかなか原稿を書けない先生が、学生のレポートを回収する話。

No.16587

 本日は本年度「基礎演習Ⅰ」と「演習Ⅰ」の最終日。一応、全報告を振り返って大団円。「基礎演習Ⅰ」の方はお菓子パーティの様相でした(中には「お食事~」の方もおられましたが)。
 あとは、来週までにレポートを。

 明後日(24日)は「教養科目」の最終日。レポートの回収を済ませた後、個別的な質問に応じたいと思います。
 それにしても、300人以上のレポートの回収。混乱が予想されますので、宜しくご協力のほどを!

 研究所ゼミの方ですが、いろいろ仕事を助けて頂くことになっている方たちには、どうぞ宜しくお願いいたします。
 必要な本の借用など、頼みごとが多くて申し訳ありません。これも一種の「介護」なのかも知れませんね。まだ、高齢者予備軍ですが。

明日(22日)の「基礎演習Ⅰ」と「演習Ⅱ」

No.16573

 明日(22日)の「基礎演習Ⅰ」と「演習Ⅱ」は、これまでの発表を振り返って、その内容について検討を加え、各報告について、出席者それぞれからの評価を行う機会にしたいと思います。
 レポートに添付することになっている評価表を持参して下さい。

 1・2回生は履修している科目が多く、レポートの執筆や期末試験の勉強で大変だと思いますが、猛暑の中、健康に気を付けて頑張ってください。

 私も月末締切の論文の執筆がなかなか捗らず、焦燥に駆られているところです。

ゼミメンバーによる最近の業績を紹介します。

No.16549

 先般、ある国文学(軍記)の研究者から、この掲示板が歴史学関係の論文目録をつくるのに役立っているというお話をうかがったことがあります。そこで、今回は、そのお役に立つために、当方のゼミメンバーによる業績を御紹介したいと思います。

 ・岩田慎平「御成敗式目第三十四条を巡る諸問題」(『晴歩雨読-和田 萃 先生 古稀記念文集-』藤陵史学会、2014.5)

 ・下石敬太郎「平安前期の軍事官僚」(『龍谷日本史研究』第37号、2014.3)

 岩田君は言わずと知れた、当ゼミ師範代。社会史的関心に基づいた政治史研究として評価されるもの。
 下石君は本年度より参加されている龍谷大学の院生です。これは習作ですが、今後は福田豊彦氏らの研究を発展させる形で、たとえば武蔵の横山党(小野氏)のような貴姓に属さない武士団の成立と展開についての考察を深められることを期待しています。

 ☆ 創価大学の坂井孝一先生より、新刊の御高著『源実朝 「東国の王権」を夢見た将軍』(講談社選書メチエ)を御恵送頂きました。
 当ゼミでも、頼家・実朝期の幕府政治史については『吾妻鏡』の史料批判を前提に再検討を加えているところですので、大きな指針を頂くことが出来たように思います。
 坂井先生に、あつく御礼を申し上げる次第です。
編集:2014/07/18(Fri) 17:12

31日はお祭り(「夏の『吾妻鏡』祭」)やります-次回のご案内も-

No.16565

>野口先生 拙稿を宣伝していただきまして誠にありがとうございます。
 「御成敗式目第三十四条を巡る諸問題」は、前年度に担当させていただいた史料講読の授業で取り上げた素材に着想を得たものです。それを、学部の頃にご指導いただいた和田萃先生の記念文集に寄稿させていただくことができたのは望外の喜びです。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2014年7月24日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 7月も24日・31日の各木曜日に開催予定です。
 31日は特別に、少し長めに時間を取って読みたいと思います。
 31日の12:00に共同研究室にお集まりください。その後、夕方までどーんと読みましょう。

 今年は祇園祭山鉾巡行が二回(前祭・後祭)行われますが、24日は後祭の巡行(宵山21~23日、ホコ天・露店なしの予定)ですね。

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 そろそろ梅雨明けを思わせる季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

焼却炉ならぬ忘却炉。

No.16487

 昨日の演習の時間もそうでしたが、このところ学生さんの名前を間違えることが以前より更に多くなりました。失礼なこととは思いますが、如何ともし難く、お許し頂く以外ありません。しかして、名前を覚えている方を贔屓しているわけではなく、脳に何らかの刺激が作用した結果によるものだと思います。

 人の名前のみならず、店の名前など、固有名詞もパッと思い浮かばなくなりました。かつては、自分の書いた論文の内容など、隅から隅まで覚えていたものなのですが、いまや自分の書いた論文のタイトルすら明確に思い出せないこともあります。まさしく歩く「忘却炉」です。

 そのくせ、つまらないこと、とくに恨み辛みに類することは執念深く覚えておりますので、困った話であります。私に恨まれていると心当たりのある方は・・・(以下略) 

 ☆ 日本大学の関幸彦先生より、新刊の『「国史」の誕生』(講談社学術文庫)を御恵送頂きました。
以前、新人物往来社より刊行された『ミカドの国の歴史学』を改題・文庫化したものです。
 関先生に、あつく御礼を申し上げます。

 しかし、私の旧著には文庫化の話など全くなく、ひたすら絶版になっていくばかり、書物の内容の評価というのは、かかる結果において瞭然ということになるのだと思います。

 【追記】 今春、「基礎演習Ⅰ」の授業で行った史跡散歩のときの写真をFacebook(野口のページ)に掲載させて頂きました。