今夜はBSジャパンで、『男はつらいよ 寅次郎真実一路』
No.14570
関東は大豪雨の由。宇治でも先ほどまで猛烈な勢いで雨が降っていました。
天候不順のせいか、このところ普段以上に体調不良なのですが、目下、明後日に迫った京都労働学校「日本史講座(スキャンダルの日本史)」の資料づくりを進めております。
承久の乱や法然の流刑など、なかなか重要な問題に関わるテーマなので勉強になります。
後鳥羽院の寵姫伊賀局(亀菊)のお父さんは刑部丞。『吾妻鏡』に登場する舞女「微妙」と似たような身分の出身だったのかも知れませんね。
「微妙」については岩田慎平「舞女微妙とその周辺」(『紫苑』9)を御参照下さい。
「東国武士」とか「鎌倉幕府」といった視点で『吾妻鏡』を読んでいると読み飛ばしてしまうような話ですが、『吾妻鏡』にはこんな事も書かれているのですよ。
さて、Facebook(宗教・文化研究所ゼミナール)にも書きましたが、本日の夜、BSジャパンで、映画「男はつらいよ 寅次郎真実一路」が放送されます。
2005年夏の鹿児島ゼミ旅行で行ったところとの関連はFacebookに書いたとおりですが、この映画では、普段の会話の中で「九州人」を見分ける方法とか、1980年代の金融業界に勤務する中間管理職の置かれた状況とか、首都圏サラリーマンの通勤事情(常磐線、茨城県の牛久沼が出てきます)とか、いろいろ参考になる情報が得られます。
それから、この映画が公開された年に廃線になったばかりの鹿児島交通枕崎線跡も登場し、寅さんと関敬六の演じるポンシュウが、雄大な金峰山を背景にしてその鉄橋を歩いているシーンで、この映画は終わります。
寅さんと鹿児島の高校生のやりとりとか、鹿児島の社会文化のエッセンスがいろいろな場面にちりばめられていて、五年間、鹿児島で暮らした経験のある私には面白くてたまらない映画です。
現社の学生さんで、卒論のテーマの決まっていない方には、この「男はつらいよ」の全作品を通して、20世紀70~90年代の日本社会の変化を考察してみるのも面白いのではないかと思う次第です。
なにしろ、一度御覧になってみて下さい。
天候不順のせいか、このところ普段以上に体調不良なのですが、目下、明後日に迫った京都労働学校「日本史講座(スキャンダルの日本史)」の資料づくりを進めております。
承久の乱や法然の流刑など、なかなか重要な問題に関わるテーマなので勉強になります。
後鳥羽院の寵姫伊賀局(亀菊)のお父さんは刑部丞。『吾妻鏡』に登場する舞女「微妙」と似たような身分の出身だったのかも知れませんね。
「微妙」については岩田慎平「舞女微妙とその周辺」(『紫苑』9)を御参照下さい。
「東国武士」とか「鎌倉幕府」といった視点で『吾妻鏡』を読んでいると読み飛ばしてしまうような話ですが、『吾妻鏡』にはこんな事も書かれているのですよ。
さて、Facebook(宗教・文化研究所ゼミナール)にも書きましたが、本日の夜、BSジャパンで、映画「男はつらいよ 寅次郎真実一路」が放送されます。
2005年夏の鹿児島ゼミ旅行で行ったところとの関連はFacebookに書いたとおりですが、この映画では、普段の会話の中で「九州人」を見分ける方法とか、1980年代の金融業界に勤務する中間管理職の置かれた状況とか、首都圏サラリーマンの通勤事情(常磐線、茨城県の牛久沼が出てきます)とか、いろいろ参考になる情報が得られます。
それから、この映画が公開された年に廃線になったばかりの鹿児島交通枕崎線跡も登場し、寅さんと関敬六の演じるポンシュウが、雄大な金峰山を背景にしてその鉄橋を歩いているシーンで、この映画は終わります。
寅さんと鹿児島の高校生のやりとりとか、鹿児島の社会文化のエッセンスがいろいろな場面にちりばめられていて、五年間、鹿児島で暮らした経験のある私には面白くてたまらない映画です。
現社の学生さんで、卒論のテーマの決まっていない方には、この「男はつらいよ」の全作品を通して、20世紀70~90年代の日本社会の変化を考察してみるのも面白いのではないかと思う次第です。
なにしろ、一度御覧になってみて下さい。