Re: ご報告
No.1387
とても残念でしたが、ここにズバッと書き込みをされたように、田中さんは、もう前向きに受け止めているようで、エライ!見習いましょうね。この性格は。
はっきり言って、院試のとくにドクターは、研究職への登竜門ですから、同業者としては、そう簡単に入れるものにして欲しくない。でも、入ったからには矜持をもって欲しいという気持ちで、小生はいます。
それから、入りたい側と受け入れる側の相性もありです。恋愛もあれば、見合いもある。じっくりつきあってというのもあれば、電撃もあるという次第です。だから、普通の入試とちょっと違う。
まあ、田中さんなら、何処に置いてもどうにかすると思いますが、これから一年の成長を楽しみにしております。しつこいようですが、「年増」はプラスイメージなんですからね。
Re: ご報告
No.1391
佐伯真一です。
田中さん、残念でしたが、私も野口先生と同様の感想です。
その日のうちに報告の書き込みができるのは、偉いと思います。その調子なら、この一年を有意義に過ごせるでしょう。
軍記・語り物研究会のご発表、楽しみにしています。
Re: ご報告
美川圭
No.1400
田中さん、残念でした。
僕も院試、2度も落ちたんですよ
(ちなみに大学も2浪です)。
景観から言って、やっぱり落ち込むけれど、
僕でもなんとかやってるんだから、
あなたみたいなバイタリテイがあれば、
乗り切れるよ。だいじょうぶ、だいじょうぶ。
僕は、あなたの価値を、十分今回の旅行で認識しました。
ドンマイ、田中。
Re: ご報告
源健一郎
No.1402
ご無沙汰しております。源です。
伊勢へのご旅行、充実したものであったようで何よりです。また、「紫苑」掲載の熊野旅行のコラージュには、僕たちファミリーまで載せて頂き、ありがとうございました。娘がお尻を向けていてスイマセン。
前置きが長くなりましたが、田中さん、本当に残念でした。
でも、勉強のために、東京へ、名古屋へと飛び回る田中さんのバイタリティからすれば、きっとまた道が開けると信じます。まずは3月の軍記の会での発表が、その第一歩となればいいですね。
どうか気落ちなさいませぬように。
人間万事塞翁が馬
山田邦和(花園大学・考古学)
No.1403
みなさん、こんにちは。
美川先生が入試失敗の豊富(?)な経験をお持ちとは!
私も、大学院のドクターコースに進みたかったのですが、院試に失敗しました。それからしばらくは、研究者としてやっていく自信を失い、真剣に他の道を探ったことがあります。
とにかく一年間だけは平安博物館の発掘調査で過ごし、その後は教員採用試験を受けよう、と心を決めかけた時、偶然にも同博物館に採用していただけました。
だから、私は結局、ドクターコースには行っていません。私の学歴は「博士課程修了」ではなく、「博士課程前期修了」です。私の学位も、論文博士です(学位をとった時には、ドクターコースに行けなかった永年の劣等感から解放された気がして、正直嬉しかった)。
しかし、私はそれまで古墳時代の研究に没頭してきました。院試失敗→発掘参加→平安博物館就職(野口先生にも出会う)→平安京研究、という経緯で古代・中世の都市研究を始めたわけですから、もしあの時に無事にドクターコースに進んでいれば、就職も研究も、そして人生そのものも、まったく別の途をたどっていたかもしれません。
人間万事塞翁が馬、ですね。
英語なんて、このやろ
美川圭
No.1404
山田先生、こんにちは。
私は英語が苦手で、苦手で、まいりました。
大学入試のときは、1浪目でも予備校の模試で、
偏差値30台。ひどいもんです。2浪目はましになりましたが、英語の比重が高い私立大は、軒並み失敗しました。
暗記力に劣るので、英単語が覚えられないのです。
英語の分を、数学や理科でかせがなくちゃならないんです。
ですから、大学院入試の英語にもてこずりました。
そもそも、大学院で日本中世史やるのに、英語が入試科目にある「意味」がわからない。
某教授に問いつめたのですが、けっきょく、そういう制度になっているから、という回答しかえられなかったのを覚えています。
大学入試まで英語があるのは、わからんでもありませんが、
外国史やるわけでもないのに、英語が入試にあるのは、いまだに解せません。太平洋戦争でアメリカに負けたから?
大学の一般教養での英語も、あっさり廃止したらいいと思います。もう6年間もやってんだから。できれば他の初学言語、フランス語、とか中国語とか、スペイン語、ドイツ語をやりゃいいんです。
激励ありがとうございました
No.1408
ゼミの皆さんに宛てて書いたはずの結果報告に、こんなにたくさんの先生方からのレスが返ってくるとは・・・!!身に余る激励の言葉に、とても勇気づけられました。先日、伊勢旅行をご一緒した美川先生にお褒めの言葉をいただいては、なんだか面はゆい感じがしますが、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
さて、来月の発表の準備で学校に来てはいますが、さっぱり進みません。どうしたもんでしょうか・・・・・(ーー; というわけなので、佐伯先生、あまり楽しみにはなさらないでくださいね。
Re: 英語なんて、このやろ
山田邦和(花園大学・考古学)
No.1409
美川先生、こんばんは。
先生は、私と同類だったんだ!!!
私も外国語が苦手中の苦手。時々いまでも一念発起していろんな外国語に手を出そうとするのですが、続いたためしがない。結局、外国語はぜんぜんダメ。
しかし、世の中には「英語くらいできなくて研究者と呼べるか!」という常識があるようです。これまでその常識にどれだけ悩まされてきたことか・・・
もちろん、外国語ができるに越したことはありません。角田文衞先生なんかは英・独・仏・伊・露・羅・現代希・古代希(←皆さん、わかりますか? 羅はラテン、希はギリシアです)等ができるそうです。私の専門分野でも、外国の成果を参照できればすばらしいのは確かです。
しかし、少なくとも日本史や日本考古学の分野で外国語が必須かというと、そうは思えません。こんな私でも研究者でございという顔をして生きていますからね(でも、良い子の皆さんは真似をしてはいけません)。
英語嫌いが嵩じて、常々「英語帝国主義反対」を叫んでいる山田でした。
Re: 英語なんてこのやろ
美川圭
No.1411
山田先生、ほとんど同意見です。
外国語ができるにこしたことはないけれど、
できない人間には、日本史もやるな、というのは、
かなり酷です。
僕も、修士2度落ちたときは、リクルートに行って、
職探しをしました。
けっこう、これで悩んでいる人、いまでもいるんじゃないかな。
日本史(とくに前近代)だったら、古文・漢文は必須ですね。
私の職場に入学してくる学生で、これはと思う子もいるんですが、入試の国語にそれらが課されていない(つまり現代文のみ)ため、まずほとんど勉強していないので、少なくとも前近代史は本格的にやらせられない。史料がまず読めないのです。こっちのほうが困ります。
院入試で、日本史の前近代志望だったら、少なくとも活字史料
が読めなかったら、どうにもなりませんよね。
京大文の院は外国語が事実上1つだったけど、2つなんてのもけっこうあるわけですから、もうたいへん。英語以外にもう一つ外国語なんて、日本史の学生にとって、負担以外のなにものでもありません。どうして、もう少し合理的にものを考えられないんだろうか、大学ってところは。
語学
No.1412
美川先生・山田先生>
語学については私も疑問を抱いておりましたが(「語学」というよりは「文法」が大嫌いなのです)、神戸大の受験の「語学」には「日本古典文」「古文書」が含まれます。募集要項でそれを見つけ、もちろん願書には大きな字で「日本古典文」と書きました。かなり「合理的」な大学なようです。
Re: 英語なんてこのやろ
山田邦和(花園大学・考古学)
No.1414
>田中さん
すみません、あなたへの激励のつもりが、美川先生と勝手にもりあがっています。
>美川先生
勝手にもりあがりの続きです。まとめてみるとこういうことかな?
必須 準必須※ 望ましい
前近代日本史 漢文 古文書 外国語
古文
現代文
日本考古学 発掘技術 漢文 外国語
遺物観察 古文
現代文 古文書
物理・科学
外国史 外国語
現代文
外国考古学 発掘技術 物理・科学
遺物観察
現代文
外国語
※準必須は「限りなく必須に近い」
いずれも、現代文(現代日本語)は必須です。人の文を読んで正しく理解し、自分の思想を正しく人に伝えられる日本語力を持つこと。あたりまえですけれども、意外にわかっていない人が多い。私は、自分の研究室の学生には常々、「君たちに一番大切なものは日本語の能力を磨くことだ」と言っています。
ちょっとトロい子
美川圭
No.1415
田中さん、勝手に山田先生と盛り上がって、すいませんね。
年をとってくると、やたらに昔話をしたくなるもので、
古老の繰り言、ということで、もう少し我慢してね。
山田先生、ぼくは入試というもの自体が苦手なんです。
実は、院入試に2度落ちたあと、上横手先生に、
同趣旨の話をしたら、先生は即座に、
京大入ってきたんだろ、と言われました。
そこで、はたと気がついたのですが、
なんで京大はぼくを入学させたんだろ、ということです。
ぼくは、東京のとある私立高校の出身です。
その高校では、毎年、第一志望は、
東大、一橋大、東工大、そして医学部、のどれか、
とほぼきまっておりました。
一応、日本史が好きだった、ぼくは、
なにも考えず、東大をうけました。
ところが、当時、共通一次導入の前で、
東大には、足切目的の独自の一次試験がありました。
これが、英数国で120分(だったかな)とかいった形式の客観テスト。これがぼくには酷でした。
ぼくに会った人は、すぐ気がつくと思うんですが、
ものごとをてきぱきとこなすことができない。
いわゆるトロいんです。頭の回転が遅い。
(ふつうこういうのを世間では「頭が悪い」というのかな)
そのために、この手の試験では、時間切れ。
数学を最初にはじめると、それだけで70分かかっちゃう。
学力もなかったけれど、けっきょく2度とも足切りでした。
つまり、2次試験の論述試験に進めなかった。
2度東大1次試験で落ちて、とうぜん英語があれなので、
私立も全滅。
そこで、思いついたのが、京大受験です。
京大の入試は、当時、東大とタイプがまったくちがい、
足切りのための客観テストがなかった。
3日間にわたって、各科目たしか150分、
つまり2時間半も時間があり、
しかも、その問題はどう見ても、難問ではなかった。
ようは、ゆっくり受験できるわけです。
これなら、トロいぼくでもなんとかなるか、というわけです。
あたりましたね。
とても入試とは思えないゆったりした時間の流れ。
ちょうど、当日の京都は雪が降っていました。
教養部(現総合人間学部)の校舎で受験したのですが、
窓の外は、吉田山、その家並み、そして舞う雪。
信じられない美しい風景です。
ああ、これは川端康成の世界だ、と勝手に思いました。
その絶景にしばし見とれても、それでも時間が余る。余る。
ということで、運良く、京大に入りました。
いまの大学や大学院の入試には、そういうヴァリエーションあるのかな。とちょっと思います。やはり人間、いろいろなタイプがいるんですよ。
トロい子以前
No.1421
京大文学部を三回受験して三回とも落ちた私はトロい子以前ですね。それと、國學院の博士課程の入試も一回落ちてます。しかし、京大合格に向け、一生懸命受験勉強したお陰で、自分で言うのも何ですが、英語の翻訳力だけは物凄く付きました。一時は翻訳の通信講座も受講していました。じつは國學院の院試も外国語ではなく、専門で落ちました(こっちの方が情けない)。その後しばらくは翻訳からもまったく離れ、英語力もまったく落ちてしまいましたが、最近、大好きなスタートレックシリーズの英文字幕(CCといい、アメリカのテレビでは耳の不自由な人のために英文字幕が入る)が掲載されているファンサイトを見付け、それをプリントアウトして毎日読んでいたら、また少しづつ英語力が復活し、学位審査の英語の審査も満点でした。趣味が身を助けました。そういう英語の勉強法もあると思います。
なお、京大受験不合格の青春の蹉跌は、元木先生のご尽力で京大の教壇に立つことができて、やっと解消されました。元木先生には本当に感謝致しております。
ですから、田中さん、一度の院試の失敗くらいで諦めてはいけません。これはいまだ専任の職のない自分への戒めでもあります。
トロい子、旅に出る
美川圭
No.1427
近藤先生、こんにちは。
ぼくも、英語が役に立たなかったというわけではないですね。
人より4年も多くやったわけですから。
とくに、海外に行くことが苦にならない。
だいたい、いま英語がわかると、そんなに海外で不自由しません。とくに95年に学生を98人もアメリカに語学研修で引率したときには、たすかりました。
まあ、世の中、入試より理不尽なことがいっぱいで、
社会にでたときの、そっちのほうがたいへんではあります。
その寒風を、近藤先生はもろにうけられているわけです。
本はおろか、ろくに論文書かない大学教授あふれているのにね。ときどき、任期制も必要か、と思うのは、そういうときです。
英語なんてこの野郎!
No.1430
美川先生、こんにちは。
じつは、現在非常勤をしている神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科では、大学院(たぶん修士)の授業として英語が必修になるそうです。国際化を目指すということです。そのあおりか、私は非常勤を今年度でクビになります。自国のことも分からずに、何が国際化だと思います。その意味で、上のレスに反して、今の私にとっては切実に、「英語なんて、この野郎!」です。
Re: 英語なんてこの野郎
美川圭
No.1431
近藤先生、切実な問題ですよね。
私の職場でも、この4月から大幅に英語の授業をふやすため、講義科目とおおおきく削減です。ですから、英語の非常勤を増員し、それ以外の科目の非常勤の先生方は、さようなら、となります。大学院で英語必修、正気のさたじゃないよね。
さいきん、小学校で英語をやらせる話が、でてきています。言語道断。それくらいなら、もっと日本語やらせろ。日本語の本をよませろ。いったいこの国はどうなってんでしょう。