『古代文化』二題。

No.1080

 本日、『古代文化』の編集委員会があり、美川先生のお原稿「崇徳院の生誕と『古事談』-角田説と荻野説-」を預かって参りました。昨夏、美川先生がNHKブックス『白河法皇 中世をひらいた帝王』を出された直後、角田文衞先生からの直接の執筆依頼を受諾されたことは、このbbsにおいて、はじめて公にされたことでした。あれから、半年も経たぬうちに、論文を完成されたことに、美川先生の意気込みを感じざるをえません。「研究ノート」の形で提出されていますが、小生は巻頭論文にしても良いのではないかと思っております。形式的には分量がもう少し欲しいところですが。
 なお、他の委員の先生方からは、「角田説と荻野説」という副題が、荻野説というのが角田説と同じ歴史学の立場からの説のように思われるので、工夫を願いたいという御意見がありました。このような場で恐縮ですが、このことを美川先生にお伝えしておきます。
 それにしても、この論文は「依頼原稿」ですので、近々、皆さんも拝読の機会を得ることが出来ます。お楽しみに。

 続いて、もう一件は。昨晩提案した「福原と平家」特輯号についてです。来年刊行の予定で計画を進めたい旨、委員会で申しあげてきました。元木先生には巻頭の「特輯にあたって」とメインになる論文をお願いいたします。小生も何か一本書かせてください。ほかに、できれは考古・文献・国文学各一人ずつくらい、執筆をお願いする方を早急に選びましょう。山田先生は如何でしょうか。バランスからいうと、考古2名でも良いですね。それと、国文または文献史学といったところでしょうか。早めに決めたいものです。

 ところで、当ゼミでは、「歌合わせ」「歌合戦」、「伊勢旅行」で盛り上がっておりますが、実は小生、目下、とんでもない荷の重い論文を抱えていて、本当はそれどころではないのです。それどころではない場合は、それらしく引っ込んでいればよいのですが(田中さんは院試を目指して、見事に引っ込んでおられますが)、要するに逃避行動で、ここに出てきてしまっている次第です。おゆるしあれ。

荻野説とは

美川圭
No.1081

 野口先生、そんなに持ち上げられると、ちょっと気恥ずかしいです。『古代文化』の片隅にでも載せて頂ければ、望外のよろこびです。論文にするほどのスケールはないので、研究ノートがふさわしいかな、と思っているのですが。しかも、半年でこれしかできないとは、ほんとうにお恥ずかしい。

 また、「依頼原稿」などといっても、角田先生のお怒りの所産かもしれないので(私の感触では先生はお怒りでした)、こんな論証では、箸にも棒にもかからん、といって、ボツにしていただいても、もちろんけっこうです。
 百科事典に書いてある「オギノ式避妊法」の解説をもとに、ごくごく、あたりまえのことを書いただけですから。

 ご指摘の様に、題名にはいちばん苦労しています。
やはり、「荻野説」というと、荻野三七彦先生と思ってしまいますか、歴史をやっている人は。うーん。さりとて「角田説とオギノ説」とするわけにも「角田説とオギノ式避妊法」とするのも変だし。「角田文衛説と荻野久作説」としても、姓に名前をつけ加えたからいいというものでもなく。「歴史学と医学のあいだで」とか。「医学」というほど、だいそれたことをやっているわけでもなく。もういろいろ考えたのですが、名案がありません。野口先生、みなさま、どなたか、お助けください。

 枚数(38枚)も、これ以上は短くはなりようもないのですが、蛇足的に周辺事情、などを書けば、増やしようはあります。野口先生、ご検討いただければ、ありがたく存じます。

国民を惑わすNHK

No.1085

野口先生、古代文化の福原特輯の件、そんな大役は恐れ多いのですが、まあ遷都と平氏の内紛を結びつけてノートくらいなら何とかしたいと思います。
ところで、当方も一瞬写った例の「その時・・・」という番組、問い実はビデオで出番だけ見て寝てしまい、本日改めて全体を見てみると、あれはひどい間違えだらけですね。保元の乱で清盛が大活躍した位はかわいいもので、乱後に播磨と太(!)宰府を同時に手に入れたとか、熊野水軍が平治の乱で清盛に加勢したとか(水軍が都でどうやって戦うのだろう、都もなにやら草原だったが・・・)、義朝・信頼は後白河から政治の実権を奪うために謀反したとか、福原から還都した原因は疫病・飢饉で、帰ってみたら現時の挙兵が起こったとか・・・。
これらのうち、いくつかは質問も受け、はっきり誤りも指摘したのですが無視されました。それはすでにビデオができており、それに合致しないコメントを切り捨てたためです。多くの国民は受信料を払い、これを事実と思ってみているのですから、罪作りとしか言いようがありません。いっそ間違え探しの番組にでもしたらいかがでしょうか。
勝手に枠を作り、必要なところだけ学者のコメントをくっつけて箔付をする、というのはかの上横手先生ご出演の民放番組『知ってるつもり』や、昨年あたりに週間で発行された歴史雑誌と同じです。どうしてここまで学問が軽視されるのか、単に商業主義の横行というだけではなく、学者自身も反省するべき時かもしれません。情けない・・・

御高論について。

No.1086

 美川先生の御高論は、今月号掲載の上横手先生の呪詛にかかわる御高論と同じような視角が感じられて面白く、巻頭になるかどうかは別にしても、ぜひ論攷での掲載をお願いしたいと思います。周辺事情を加筆下されば、そのあたりがさらに鮮明になるかと存じます。次回の編集会議は3月で、ここで正式決定しますから、ぜひ再投稿下さればと思います。
 角田先生への異論を依頼で掲載する。『古代文化』は何と学問的良心に基づいた編集をしているのかと、評価も高まると思います。

 学術雑誌には、投稿しても、その学会の党派的なイデオロギーなどに採否が左右されがちな面が否定できませんが、『古代文化』は、その点は(ご存知の通りの大前提となる条件さえクリヤーすれば)、かなり客観的・公明正大といえます。採否はあくまでも内容次第ですし、もし万一不採用でも懇切なコメントが頂けます。この機会に若い方たちの投稿を期待したいと思います。

元木先生> 本当に、最近のマスコミ、ジャーナリズムは腰抜けになりましたね。プロ意識がありません(もっとも、中国地方の某国立大学の学長だった人は、ヤクザまがいだったという話が新聞に出ていましたから、同業種も危ないのですが)。
 という次第で、元木先生、『古代文化』特輯号の巻頭は、そのお話でいきませんか?かくして、この特輯が企画されたのだと。元木先生にはぜひ論文をお願いします。山田先生にも、さきほど了解をいただきました。
 なお、ほかに、執筆を希望される方はおられませんか?このさい、推薦も受け付けたいと思います。

Re: 『古代文化』二題。

No.1087

変換ミスが多くすみません。「問い実」は当日の、「現時」は源氏の間違えです。これでは他人のことを言ってられませんな。

加筆の方向で考えます

美川圭
No.1088

野口先生、アドバイスをどうもありがとうございます。
さきほど、冷静に拙稿を読み直すと、もう少し丁寧に、背景説明をしたほうがいいところが、ある様な気もしてきました。
論攷にふさわしいものになるかどうか、自信はありませんが、当時の政治過程など、分かっている人にはくどい、と思われる様なことも、加筆してみて、全体でどうか、冗長にならないか、などを考慮しながら、考え直してみたいと存じます。2月の初旬に集中的にやろうと思いますので、ご迷惑にはならないと存じます。よろしくお願いいたします。

それにしても、元木先生の出演番組、事実とすると、やはりひどい。よく言われているとおりではあるのですが。少し、歴史学者も、斜にかまえていないで、具体的に放送の内容を批判しなければならない気がします。そういった本を、協力して出版するのもいいかもしれません。かなり話題になるんじゃないかな。元木先生が旗をたてるなら、はせ参じます。

学問の危機

No.1098

では、NHKブックスの一冊で、マスコミと歴史学といったものを出しますか。マスコミもさることながら、学者にも問題の多い人がかなり見受けられますので(それはお前だ!という声もありそうですが)、我々の専門の時代を中心に、民衆をたばかるあきれた出版物をぶった切る本でも出しますかね。
かなり高名な学者が、学問の論理性も、研究史も無視して夜郎自大の世界に浸リ、一般読書人を無視、侮蔑した結果、学問の衰退と、でたらめな歴史像の横行をもたらしているのは事実でしょう。このままでは、皇国史観が復活しかねません。最近の王権がどうたらという一部の論調には(ご本人の主観はともかく)、そうした傾向が顕著に現われていると思います。心ある学者はもっと危機感を持つべきでしょう。

Re: 『古代文化』二題。

山田邦和(花園大学・考古学)
No.1099

みなさん、こんばんは。「卒論読み」と「センター試験監督」で身も心もズタズタになっている山田です。

>美川先生
御論文、早く読みたいものです。個人的には、角田先生のアクロバット的論証が大好きなのですが・・・
なお、角田先生の「崇徳天皇=白河院御落胤説」に対しては、北海道大学の河内祥輔先生が反論されていますね(『保元の乱・平治の乱』)。ただ、河内先生は、落胤説とは最晩年の鳥羽法皇の頭に浮かんだ妄想であるとあっさり片付けておられ、あんまり面白くない。
美川先生の快刀乱麻に期待ワクワクです。

>野口先生
『古代文化』の福原特集、いいですね。私も(短いものしか書けないかもしれませんが)がんばってみたいと思います。

あしもとの歴史認識。

No.1101

 小生、「王権」には現在進行形で悩まされていますが、そもそも、一般の方たちの「歴史」というものにたいする認識が、あまりに研究レベルのものと乖離しているのが、全ての始まりだと思います。その理由は、一般市民の方たちが、歴史学の科学性のようなものを、認識できる経験を得る機会がないからではないでしょうか。一般の人の立場からすると、小説家も歴史学者も対等で、(でたらめでも)気の利いた面白いことをいうだけ、小説家の方がマシのようです。
 また、各地方における歴史認識も、近年、その地域における皇国史観のごときものが復活をとげつつある気配が見えます。中世に地元で栄えた有力武士団が、惣領を中心に団結した「立派な」存在であったということを示すのが、自治体刊行物の使命であるというようなことを、本気で考えている人が、文化関係の要職にあったりするのが現状です。
 小中高の教育現場における歴史教育も、大方は戦前来の「国史」の再生産だったり、血の通っていない、まったく抽象化された暗記物にしかすぎないものであるように思います。そうしたツケが、テレビの歴史物の安直さや、「新撰組・ラストサムライ現象」の背景にあるのでしょう。
 何れにしても、先般の「その時、歴史は動いた」の内容は、考えれば考えるほど、あまりにも愚劣なものでした。小生は、NHK担当者の行為は、研究者としての元木先生にたいする重大な名誉毀損だと考えています。

伊勢ええじゃないかツアーについて

No.1079

人数が確定しましたので本日申し込みを済ませてきました。
とりあえず現時点で決まっていることをお知らせいたします。

★☆ええじゃないかツアー2004☆★
2004年2月24日~26日(二泊三日)

参加者:野口(実)、美川、山本、野口(洋)、田中、平田、末松、長村、山岡、鈴木、荒木、山内、永富(敬称略)
24日
朝8:00京都駅八条口集合

レンタカー二台+野口先生の御車で伊勢へ
25日
伊勢滞在
26日
20:00京都駅帰着予定。

※細かい行き先については29日にみなさんと相談して決定してからお知らせいたします。

宿泊先:ホテル清海(二見温泉)
URL→http://www.hotel-seikai.com/
※ホテルの温泉から夫婦岩を眺めることができるそうです。
日の出を見ながら朝風呂も可能♪
夕食は一日目の晩のみセットにしました。(二日目の晩の夕食はどこか宿の外で楽しみましょう)朝食は二泊ともついています。
<旅行代金(一人あたり)>
宿泊代金 3500円×2(泊)+一日目の夕食代5000円=12000円
レンタカー(SAクラス二台)=22000/13=1700円
予備費(高速代、食費、拝観料等)
------------------------------------------------
合計 20000円

と、なります。つきましては、旅行代金(二万円)を先に徴収いたしますので、永富の口座へ振り込んでください。(口座については旅行参加者に後ほどメールでお知らせいたします)
締め切りは2月10日とします。締め切り厳守でよろしくおねがいいたします。

☆旅行のキャンセルなどにつきましてはキャンセル料もかかりますのでできるだけ早めにお知らせください。(キャンセル料は負担していただきます)

☆旅行参加者の方、29日の参加の有無のお返事をいただいていない方が何人かいます。これに限らず今後旅行について連絡をとらなくてはならない機会が増えますので、MLなどでお知らせしたことについては各自責任を持って早急に返事をするようにしてください。

☆何か質問があれば遠慮なく掲示板かメールでお問い合わせください。

では、よろしくお願いいたします。


決戦!「元木先生キリ番GET!記念歌合戦」

No.1074

初期に書き込んだ「歌合戦」は物騒なので、元木先生から「歌合せ」にしようと提案があったのですが、なぜか「合戦」で通っているのでそのままタイトルにしちゃいます(笑)要はカラオケ大会です。

さて、日時ですが、

2月17日(火)
 17時30分~ 食事(四条近辺。店は未定)
 20時~    開戦!!(於、「SHIDAX」)    

とします。
食事・カラオケのどちらかでもかまいませんので、参加される方は長村までご連絡くださるか、この下に書き込んで下さい。

概数を知りたいので、2月4日までに仮のご予定を知らせてください。変更等、最終確認は2月11日20時までとさせていただきます。
こちらに参加者のお名前を書き込む事があるかもしれませんが、当日いきなり来て先生方を驚かせる!という人はその旨もご連絡ください。
メーリングリストが行った方(宗文研ゼミメンバー)は不参加の場合でもお返事してくださいね。

元木先生主催の研究会に参加されている皆様の参加もお待ちしております。

というわけで、
永富さん、会員証使わせてください。

さて、食事はどこに行きましょうか?

両方参加します(^o^)/

No.1076

歌合戦をする上で気になる点か二つほどあります。
■チーム分けについて…元木組・野口組で分けるか、ヤングアダルト(ちょっと古いかんじですが)で分けるか、はたまた紅白みたいに男女かどうしましょう?
■勝敗を決める方法について
…公平を期するためにカラオケの採点機能を使うことになると思いますが、各陣営の総合得点か柔道のように五本勝負でやるかになりますね。個人的には大将戦をみたいので後者が良いですね☆
歌合戦実行委員長のご意見をお聞かせください!!

Re: 決戦!「元木先生キリ番GET!記念歌合戦」

美川圭
No.1077

「紅旗征戎、わがことにあらず」の心境なので、
合戦自体には参加したくありませんが、
とにかく、歌は歌いに行きます。
授業がもうないので、声が出なくなっても、
だいじょうぶでしょう。
定家にあらず、後白河の心境でしょうか。

Re: 決戦!「元木先生キリ番GET!記念歌合戦」

No.1078

やはり歌はしみじみと歌うものと思います。「合戦」は時局柄、というわけではないけれど、止めておきましょう。あまり大勢になって歌う機会が少なくなっても面白くないですね。また、わいわいする中で歌うと喉にも悪影響がありそうです。その辺、どうしますか。長村君のご判断に任せます。

Re: 決戦!「元木先生キリ番GET!記念歌合戦」

No.1082

自分としては、歌「合」・「合戦」はあくまで名前での景気付けだけで、参加者個々人が歌うことを楽しもう!みたいに思っていたので、採点機能は使うつもりはなかったのですが。
というのは、例えば僕ですと、あれ使って勝負事なんてことになると尻込みしてあまり楽しめなくなってしまうのです。
上記先生方のご意見もそういう方向性とうけとっていいでしょうか?

食事の店や、部屋分け・何人にするか等は参加人数が分かってから決めますが、やはり歌って楽しむことが第一と考えますので、その趣旨にそううようにしたと考えております。

歌合戦について

No.1051

スレッドが長すぎて見にくくなってきたのであえて新しいスレを立てて返信させていただきます。

長村くん>カラオケ屋なら四条界隈では「SHIDAX」がおすすめです。安いしきれいです。パーティールームも予約すればとれるとおもうので大人数でもOKでしょう。ただし会員制なので、必要であれば私の会員証を使ってください。(ポイントもたまるし 笑)
それから蛇足かとはおもいますが、このゼミは非常にまとまりが悪いです☆(それだけ皆さん多忙なのでしょうが)
幹事を何度もつとめてきた経験からいうと、今回の場合主要メンバー(元木先生、野口先生、近藤先生 ?)のご都合のみおききして長村くんがあらかじめ日を設定してしまったほうがよいとおもわれます。
※全員に予定をきいてからだと実行にうつせなくなる危険もありますし、行けなくなった人から恨まれます☆

以上、余計なおせっかいでした。

拝見!元木先生。

No.1059

 歌「合戦」の日程ですが、2月は後半にならなければ無理ですが、その時期もゼミ旅行などで忙しい。ただ、2月17日(火)に元木先生と御一緒する研究会が15時からあるので、その後というのも一案のようです。2月末は国立大学が忙しくなり、その後というと、3月半ば以降でしょうか。
 ところで、本日の元木研究室での研究会では、ご出席の皆様からいろいろ御教示をいただき、ありがとうございました。小生は、またしても付き合い悪く、まっすぐ帰宅いたしましたが、食事の後、テレビをつけると、さっきの研究室で『史料纂集』を背にされた元木先生の大アップの映像が映っているではありませんか。びっくりして、何を話されたのか聞き漏らしてしまいました。
 「その時」、元木先生は、四条のサントリーバーあたりの席を立ち上がられたのではないでしょうか?ちなみに、その番組はNHKの「その時歴史は動いた」というやつでした。
 しかし、この番組はいつ見ても問題が多く、例によって、大宰府の大が「太」になっていたり、小生の大学の先輩にあたる某著名作家の御発言には首をかしげることが多くございました。いっそのこと、元木先生が、あのいつもの名調子で全部お話しされた方が、一般人にも絶対面白かったし、ためになったことでしょう。

Re: 歌合戦について

No.1060

野口先生、本日は色々ご教示有難うございました。王権の問題をきちんと考える良い機会となりました。今後とも宜しくお願いいたします。
ところで、歌合戦は、ご提案の17日で如何でしょうか。美川先生にもご参加いただけるかと存じます。そのときまでに喉を調整しておきます。
NHKの件、お恥ずかしい限りです。あの時間は、まだサントリーバーにおり、例の井上敬介さんと出会って、色々話が弾んでおりました。「その時・・」は、大枠は向こうが作って、適当に当方のコメントを利用するという状態で、取材時間の割りに出番も少なく、余り面白くないので関係者には申しませんでした。ただ、若干番組の構成などには当方の意見が生かされたようです。担当のディレクター氏は、大変熱心で丁寧な方でした。でもNHKブックスもちゃんと書かないようでは出番を削られるのも仕方ないのかも。ちなみにバックに時代史、中公日本の中世が写るように細工したのですが、上手くいかなかったようです。無念。

Re: 歌合戦について

No.1062

長村君、永富さん、歌合戦の件、お誘いありがとうございます。参加したいのはやまやまですが、2月はプライベートで忙しく、3月は見学会もありますので、今回は無理かと思います。したがって、予定に入れていただかなくて結構です。

元木先生、テレビに出られたんですか?今日は出掛けていて、さっき帰ってきたので、見られませんでした。残念です。

「その時歴史は動いた」

山田邦和(花園大学・考古学)
No.1067

野口先生
>> しかし、この番組はいつ見ても問題が多く、
(中略)
>>いっそのこと、元木先生が、あのいつもの名調子で全部お話しされた方が、一般人にも絶対面白かったし、ためになったことでしょう。

わが家でも、テレビをみながらおんなじ会話をしていました。

「福原」でひとつ。

No.1069

 山田先生>
 テレビでは仕方がないようですので、『古代文化』で福原あるいは平家の特輯号でも組みましょうか?先日のシンポの休憩時間のさいにも、編集委員をされている芦屋市教委の森岡先生とそんな話をしていたのです。考古と文献からせまれる絶好のテーマだと思います。
 そこで、元木先生をはじめとする皆様>
 もし、執筆可能の方がおられましたら、手を挙げていただければ幸いです。とはいえ、みなさんお忙しいでしょうが。目途が立てば、編集委員会で提案いたします(実は明日あります)。
 それから、もう一度、山田先生。15日にメールでお誘いした件は、やはりご無理でしょうか?

Re: 歌合戦について

No.1071

野口先生、福原のことなら何とかします。是非、特集号を作りましょう。福原をめぐる清盛と宗盛とか、平氏の内紛を考えてみたいと思います。
ところで、歌合戦の件、2月17日になりそうですね。その日に合わせてコンディションを調整します。当方のティームに入ってくれるのはどなたですかね?

源平歌合戦ですか?

No.1073

 元木先生。ありがとうございます。それでは、明日、早速提案してきます。執筆者の人選など、お願いできれば幸いです。

 歌合戦でありますが、これは幹事の長村君の裁量でよろしく。やはり、源平合戦ということになるでしょうか。元木先生はどう考えても、平清盛。とすれば、建春門院=田中さん、建礼門院=永富さん・・・あたりですかね?ご不満もあるかも知れませんが・・てな具合に組み分けをすれば、よろしいでしょうねえ。小生は侍所別当なのに東国に帰ることばかり考えていた和田義盛か、「老骨を顧みなかった」千葉常胤でしょうかねえ。この合戦は平家方勝利で終わりにしたいですね。

ラストサムライ・補遺

No.1043

ラストサムライに関する議論の数々。とても面白く読ませていただきました。読んでいて、やはり映画を論じるのは難しいなと痛感いたしました。突き詰めると、個人の好みに還元されてしまうという山本さんのご意見はもっともで、つまり基準が明らかでないところでは、結局そこに行き着かざるをえないのでしょうか。だからといって、美学的なことを論じ始めると、これはこれでまた、衒学的な訳のわからない世界にはまり込んでしまうようです。産業として映画を論じるとか、受容の側面から切り込んでいくとか、文学研究の手法を応用し、画面の裏に実は何が描かれているかを見る研究などがあるようですが、ラストサムライ論じるには、どの手法が有効なのでしょう。よくはわかりませんが、武士論という観点がるように思います。映画のパンフレットに「日本人の中に脈々と息づき、今なおそのDNAを熱く刺激しるサムライ・スピリット」云々とあります。しかもご丁寧に、片観音・二度折りで武士道の説明が出ています。これがいったいなんなのかというのは、是非論じる価値があるのでは、ということで、宣伝ですが、戦場での武士の行動原理を探る『戦場の精神史』を、今年5月に出版予定です。著者は青山学院大学の佐伯真一先生です。乞うご期待!
なお、映画館で携帯メールをカチャカチャやっているのを、「ほたるばか」というのだそうです(おすぎかピーコかどちらか)。そういうやからは見つけ次第排除すべきでしょう。映画館ではありませんが、成田から家の近所まで行ってくれる便利な高速バスに乗ったときには、最初から大きな声で、「こういうバスで携帯をカチャカチャやる奴がおるけど、頭悪いんちゃうか~。煩くてかなわんで~」などと、妻と会話するふりをしながら、脅しをかけておきましたところ、誰も携帯をいじる人がいなかったので、とても有効でした。

ラスト・サムライの背景

No.1046

 論文どころか、明日の研究会の報告すら覚束なくなり、途方にくれているところですが、呆然としているよりは・・・という次第で、「武士論」との御指摘がありましたし、また顔を出すことにしました。
 「武士罪障論者」ということにされている野口です。
 映画を見に行けるような状態ではないので、「ラスト・サムライ」未鑑賞ですが、おそらく小生の地金は「旧態依然とした東国の男(オヤジ)」ですので、感動して涙を流すのは必定かも知れません。しかし、中身の論議はともかく、なんでこの時期にかかる映画が上映されて話題になっているのかが、問題だと思います。いい歳をした中年オヤジが感動しているのならともかく、若い女性まで引きつけているというのは・・・。
 まあ、教材をもとにしてまとめ上げた駄作ですが、お暇でしたら、↓(同業者以外の方に)御覧頂ければ幸いです。
 http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/bulletin/1/noguchi.pdf
 
 石浜さん> 佐伯先生の御著書、とても楽しみにしております。

Re: ラストサムライ・補遺

末松憲子
No.1057

ラストサムライ、盛り上がっていますねー。私も野口先生同様残念ながらまだ見ていないのですが、色々読んで思った事があったので書きます。
ラストサムライって実はお正月映画なんですよね。
往年のお正月映画といえば「寅さん」ですが、なぜ皆が正月に寅さんを見に行ったかを最近考えます。
「都会に出て、故郷を喪失した人々が求めたのだ」、「家族が皆集まるときだからだ」、と色々聞きますが本当のところはどうなんでしょう。私自身は正月に寅さんを見た経験は無いのでわかりませんが、何か日本人が求めるモノがあったんだと思います。
ラストサムライはシリーズを重ねるとは思いませんが、お正月映画として出てきて大ヒットを飛ばしているあたり、現代日本人の求めるモノが変化したともとれる気がします。

何にせよ「江戸期の刀鍛冶と稲荷信仰」を調べている身としては、チャンバラ幻想の具現としてラストサムライは気になります。レポート地獄が終わったら見に行きたいですねー。

ラストサムライ・拾遺

No.1065

しつこくてすいません。どいうしても、ラストサムライです。
あの映画を見て泣くというのは、おそらくあることだと思います。私も目頭が熱くなりました。ただ、それは、自己犠牲という万国普遍に涙を誘う特殊な行いに対してであって、決して武士道に感動してではないと思うのです。自己犠牲はいろんな映画で撮られてきたことであり、それはそれで感動的なものだとは思います。ケビン・コスナーが「ボディーガード」という映画でホイットニー・ヒューストンの弾除けになったり(たしか、クリント・イーストウッドもクライマックスで大統領の弾除けをやったことがあったと思います)。
この映画が問題なのは、そうした自己犠牲が桜、それも散り行く桜という象徴的なイメージと結びつけて語られ、武士道という虚構に普遍性を獲得させてしまうところにあるのではないかと思いました。そして普遍性を獲得した武士道が、今度は、「かつて日本に、サムライと呼ばれた男たちがいた。その魂は、桜花の如く。」であるとか「咲く花の美しさ、散り際の潔さ――。/花は散るために咲くのではない。/己の天命を知り、そのかけがいのない命を、一分の迷いもなくまっとうするからこそ、美しい。」などとパンフレットの解説の冒頭にあるように(わざわざ800円出す人も少ないと思いましたので、一応引用しました)、現在性をもって日本という国に生きる我々の前に提示させられていることに戸惑いをおぼえてしまうのだと思います。この文章を書いたのはおそらく日本人なのでしょうが、映画がまだある歴史的な段階でとどめていたものを、現在の我々に一足飛びに結びつける触媒となっているように思います。こうした感慨は、どの時代劇を見ても感じるものなのかもしれません。ただ、ここまで現在性を帯びて語られる映画ははじめてなのかもしれません。そうした意味で、この映画は語る必要があるように感じました。
長々とつまらない駄弁にお付き合いいただき、ありがとうございました。べつにこの映画を批判するつもりはありません。むしろ、淀川長治流に、映画はなんでも好きです。ただ、そこからつむぎ出される言説、それも武士の生き方云々となると、そんなもの、今はかえってダメな生き方じゃないかなと思う次第です。そんなこんなで長くなってしまいました。笑って読み流してやってください。

まだまだ続くか、ラストサムライねた

美川圭
No.1068

石浜さん、こんにちわ。

私はどこで目頭が熱くなったかというと、よく覚えていないのですが、小雪の子供のなんともいえぬ笑顔など、さりげない場面です。日本人とまったく接触がないアメリカ人にも、日本に人間がいる、とたぶん感じさせる場面ですね。あの映画では、不思議なことに、村人の表情とか、ちょっとしたところがよく撮れていた様に思えるのです。

武士道というのは、あまりに人工物で、感動に値しないと私自身は思います。それに泣いたりする若い人がいると、やっぱりやばいんじゃない、と思います。そこで、おもいっきり、あの映画をパロデイにいしてしますのが、一番いいんじゃないか。あの映画にまじめにのめりこむ人間に、冷水を浴びせるには、笑い飛ばすのが一番良い。

元来、お笑い系が好きな人間なもので、すぐそちらの方にひっぱってしまうのです。最近の学生、けっこう武士道にあこがれる人、多い気がします。ちょっと、おまえ待てよ、と声をかけることにしているのですが。知識がないので、すぐに変な方向に行きそうで怖いです。

ラストサムライについても一言

No.1084

佐伯真一です。
屋島・壇ノ浦ツアーの書き込みに来たのですが、こちらの方でも何だかネタにしていただいてるようなので、まあ、一言だけ申しあげておこうかな、と。
私は、前半はけっこう感情移入しながら見たのですが、後半怪しくなってきて、合戦場面(?)で、「サムライも大筒にはかなうまい」とかいうセリフで吹いてしまってからは、笑いが絶えず、隣で見ていた女房に大変いやがられました。ケータイより始末が悪かったかも。
美川先生のご意見にはとても共感、ビデオになってから、ちょっとうるさい気の合う仲間と一緒に、茶の間でビールでも飲みつつ、ワイワイつっこみを入れながら見たら楽しいだろうな、と思います。
ただ、なぜあれがヒットするのかとか、アメリカ人には感情移入できて、「日本人」(なのかあれ?)には違和感しか感じない自分は何だろう、とか、いろいろと考えるきっかけにはなりますよね。


旅行ミーティング

No.1040

ゼミ旅行の詳細な行程やその他の相談のミーティングを1月29日(木)のお昼12時から京都駅ビルのお店でご飯をたべつつ相談したいと思います。
だいたいのたたき台は幹事である私と長村くんが考えていますがぜひ他の参加者の方のご意見もききたいです。
もし都合のつく方はぜひ参加してくださいね。
よろしくおねがいいたします。(参加者は出席の有無を永富へメールしてください)
旅行の参加者はまだまだ募集中ですのでよろしくお願いいたします。 (不参加の方もその旨ご連絡いただけると助かります)

現在の参加者は野口先生、美川先生、山本くん、長村くん、鈴木くん、荒木さん、平田さん、末松さん、山岡さん、あと保留組として山内さん、渡辺さんです。

Re: 旅行ミーティング

No.1050

質問があったので補足します。1月29日の旅行ミーティングはお昼12時に京都駅中央改札に集合してください。そこからお店へ移動します。それと、旅行参加者でまだ出席の有無をお返事いただけていない方は永富までご連絡ください。(こちらから連絡をとるまで返信をしない方が多いので困っています)
返信先はeririn-2-o-5eririn@docomo.ne.jpでよろしくおねがいいたします。

みな心を一にして。

No.1052

 ゼミメンバー諸姉兄。永富さんには、試験期間中にもかかわらず、『紫苑』の編集とゼミ旅行の幹事をしていただいています。HPの管理も日常的に気を配っていただいています。恩恵のみに浴してはいけません。幹事がいかに大変かは、一度経験した人ならわかるはずです。宜しく、御協力を御願いします。
 研究室から貸出している本や雑誌についても、まったく反応がありませんが、これもよろしくお願いいたします。こんな状態ですと、今後、安心して貸し出せなくなります。
 なんか、高校教員時代のような気分になってきましたよ。

総合教育科目の授業の質問

平松麻衣
No.1036

ずいぶん前の話なんですけど、大鏡とかのところやっている時に、四鏡はほんとはみっつだっていうのを先生がおっしゃっていたように思うんですけど、あれは私の聞き間違いだったのでしょうか・・・。『だいこんみずまし』と覚えていたので、どうしても気になって・・・。ほんとならテストの前に直接お聞きすべきなのにすいません(>_<)

大鏡・今鏡・水鏡・増鏡それに『吾妻鏡』

No.1038

 平松さん、こんばんは。今年度の後期には、総合教育科目を4コマも担当していたので、どの講義での話だったのか、ちょっと記憶にありませんが、きっと『吾妻鏡』の説明の時に、「鏡」というのは歴史を表していて、名前に鏡の字のつく本は、これこれがありますよ。・・・みたいな話をしたのだと思います。『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』ですね。『吾妻鏡』は文学作品としては評価する対象になっていませんから。 もし、三つだと言ったというのなら、誤りなので訂正しなければなりませんね。ただ、歴史の資料として使う場合、『水鏡』は相当落ちると思います。なにしろ12世紀末に成立したのに、神武天皇から仁明天皇(9世紀)までの話ですから。それ以外の本は、史料として取り上げられることがあります。とくに『増鏡』については、当ゼミメンバーの長村君が政治思想史の視角から研究対象にしています。それにしても、平松さん、このHPを御覧いただいてありがとうございました。よかったら、ゼミの方にもどうぞ。ゼミ旅行も参加者募集中です。
 それから、長村君、何かコメントがあったら、お願いします。

Re: 総合教育科目の授業の質問

長村祥知
No.1044

文化史学専攻の生半可な知識ですが、ご指名がありましたので事情を推測してコメントさせていただきます。

まず、歴史物語(←明治以来の国文学研究者の呼称。日本史の側では、坂本太郎氏が「物語風歴史」と称しておられます)という概念があります。これには研究者によって、「鏡もの」以外にも『六代勝事記』『五大帝王物語』や『梅松論』、江戸時代成立の『月の行方』『池の藻屑』を含めることがあります。
次に、「鏡もの」について。
野口先生のおっしゃるとおり「四鏡」は、『大鏡』『今鏡』『水鏡』『増鏡』を総称してこう呼びます。
しかし『水鏡』を、他の三作品が独自性を有するのにたいして、あまり重視しない傾向がありました。
というのは、平田俊春氏が実証されたように、『水鏡』は『扶桑略記』(平安時代の漢文歴史叙述)を抄出して仮名にしたものだからです(平田俊春『私撰国史の批判的研究』参照)。

平松さんが聞かれた、「ほんとはみっつ」というのは、内容のオリジナルという意味で、四鏡のうちの『水鏡』を除いた三作品ということではないでしょうか。
(でも、この書き込み、先生の発言とは全然関係ないかもしれないですね)

無意味ついでに、『水鏡』の史料性・独自性について。
>ただ、歴史の資料として使う場合、『水鏡』は相当落ちると思います。なにしろ12世紀末に成立したのに、神武天皇から仁明天皇(9世紀)までの話ですから。

上述したように、『扶桑略記』の仮名版ですから、漢文か仮名かというのは表現形態の問題であり、その意味で「事件」史料としての信憑性は『扶桑略記』と同レベルです。
ただし、
①『水鏡』にあって、『扶桑略記』に無い記事があることから、(準)逸文として想定できなくも無い。
②近年、『水鏡』の文学性について、『扶桑略記』そのものではない独自の表現を評価すべき、とする提唱がある(尾崎勇氏だったように思いますが、失念しました。間違っていたらすいません)。
③『水鏡』冒頭の「四劫観」が、末法思想の説明によく引用される。
等から、「思想」史料としてはそれなりに評価すべきではないでしょうか。

平松さん、本HPをご覧の先生方(含、修論執筆し終わって時間のできた田中さん)から訂正が入ると思いますので、そちらをご参考にしてください。

以上、蛇足と誤解の多いコメントでした。

田中さん、お疲れさまでした。

No.1047

 さすがは長村君、たいへん勉強になりました。例の「王権」、行き詰まっていますので、また何かありましたら、教えてください。
 それから、田中さん、修論おわりましたか。まあ、一息ついて、次なる目標へ、というところですね。
 院試の人は、まだしばらく落ち着かないかも知れませんが、こういうせっぱ詰まった状況でもないと、ちゃんと勉強しなかったりするところが人間にはあるものですから、絶好のチャンスだと思って立ち向かいましょう(ほとんど、自分に言っているのですが)。

Re: 総合教育科目の授業の質問

平田樹理
No.1048

長村君>読ませていただきました。歴史物語などで分からないことは長村君に聞けば一発ですね!野口先生のコメント同様、私も勉強させていただきました。
野口先生>おっしゃるとおりです。勉強のチャンスを与えられたと思って、頑張ります。

ありがとうございました(^^)

平松麻衣
No.1054

先生私の書き込み見てくれたかなぁ~?ぐらいに思いながら掲示板を開いてみたので、すごいたくさんの返信をして下さっていて正直びっくりしました!! 本当にありがとうございます(^o^) ちなみに私は木曜①の受講生です。聞いたことのない単語とかもあったんですけど、わかりやすく説明してくださっていてとても勉強になりました。こんなすてきなゼミの生徒がいて先生も幸せですね☆ 私もせっかく京都にいるんだし、もっと歴史に触れながら生活していこうと思います!すごい未熟者の質問に親切に答えてくださってほんとにありがとうございました。

あと、、、

平松麻衣
No.1055

先生のゼミにも興味があるのですが、私は短大で、部活もしているんですけどかけもちは可能でしょうか???

非常勤ゼミメンバーも歓迎。

No.1056

 当ゼミメンバーは多様な人たちで構成されておりまして(だから、幹事が苦労する?)、史料講読会だけとか、研究発表に時々とか、もっとはっきりしている人は、ゼミ旅行だけとか、そういう人もおられます。一度、のぞきに来られたら、どうでしょうか。短大の人では、これまでに、立命館大の国文学科に編入した人とか、京女の史学科に編入が決まっている人。まだまだ、将来をどうしようか考えている人などなど、様々な先輩がおられます。
 くわしいことは、大史3回の永富さんに問い合わせたら、親切に対応していただけます。赤い字の永富さんの名前をクリックしてメールを送信してみてください。

呼ばれたようなので・・・

No.1063

はじめまして。大史三回の永富です。
ゼミに興味を持たれたとのこと、嬉しくおもいます。
もしよろしければ一度ゼミを見学にきてくださいね♪お待ちしています。またもしなにかわからないことなどあれば遠慮なく質問してください。ご希望があれば恒例の「ランチタイム説明会」を開催しますよ♪お友達も誘ってぜひどうぞ!!

遅くなってすいません(>_<)

平松麻衣
No.1107

わかりました!どうもありがとうございます(^^)

「須田春子先生寄贈図書」について

No.1033

 須田春子先生は、小生が青山学院大学で御世話になった恩師の一人です。先生は青山学院や、先生の御出身の東京教育大学(東京文理科大)の卒業生を主なメンバーとした「奈良・平安文化史研究会」を主宰されていました。そして、この会に、御自身が亡くなられた後、その活動に資するため、御蔵書を寄贈されることを遺言されました。しかし、会は先生の没後、しばらく活動を続けましたが、最近は休止状態で、本は私の同期の友人である神奈川県在住の細川氏宅に置かれたままになっていました。
 そこで、この本を先生の御遺志、つまり、「これから日本史などの研究を志す若い人たちに活用して貰いたい」ということ、を活かすとともに、細川氏宅の一室を本が占拠している状態を解消する目的もあわせて、もとの研究会のメンバーの山下克明先生などと連絡を取った結果、その大部分を小生の研究室において、私の責任で管理・配架させていただくことになりました。
 研究室には今のところスペースがありませんので、順次整理が済み次第、細川氏から少しずつ送本していただき、配架していく予定です。本には「須田春子先生寄贈図書」の印を押すことにしています。こうした、作業についてはゼミメンバーの御協力を御願い致します。
 なお、本の中には相当傷んでいるものもありますので、一部は製本を依頼することになると思います。
 この本を活用して、ゼミメンバーの研究水準が大いに向上することを期待するところです。

屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1030

細かい予定はこれから詰めますが、次のような大まかな日程で、元木先生と私で史跡見学会を予定しています。ついては、現時点での参加希望者を募ります。特に屋島・下関はレンタカーでめぐりたいので、車の運転のできる方、大歓迎です。暫定的でも構いませんから、参加希望の方やご質問のある方は、私にメール下さい。なお、赤間神宮では、できれば宝物を特別拝観させていただきたく、そのように事前に依頼する予定です。また、参加費は少し高くなるかもしれません。
 3月16日(火) 午後1時 JR高松駅前集合
         屋島周辺見学
         高松東急イン泊
 3月17日(水) マリンライナー20号
         高松9:52発 岡山10:45着
         ひかり355号
          岡山10:52発 新下関12:17着
         午後1時半~ 赤間神宮(宝物拝見予定)
                及び周辺見学
         下関東急イン泊
 3月18日(木) 午前 壇ノ浦周辺見学 
         午後 現地解散 

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1042

近藤先生
はじめまして。NHK出版の石浜と申します。とても魅力的な見学会ですので、私のような研究者でない者でもいいということであれば、是非参加させていただければと存じます。ただ、日程的に可能かどうか、調整がつくかどうか、多少不安ではあるのですが。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1058

石浜さん、ご無沙汰しています。ご一緒できれば当方も嬉しく思います。運転でもしていただければますますあり難いのですが。道中、近藤さんに執筆の約束を取り付けますか。
保元・平治、河内さんのおかげ?で、結構面白いものになりそうです。3月中にけりをつけます(今度はほんと)。当方の授業を聞いた諸君には信じてもらえますよね・・・。
ところで、日本放送協会の総合テレビの番組も、もう少し学者を大切にしてくれませんかね。森村誠一より当方のほうがよほどマシな発言をしますが・・・。なかなか原稿を出さないツケでしょうか。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1061

石浜さん、初めまして。うかうかしている間に、元木先生に先にレスを付けられてしまいました。見学会の件、承りました。恐縮ですが、予定が分かり次第、早めに私にメールしていただければ幸いです。アドレスは、yoccy@mth.biglobe.ne.jpです。よろしくお願いします。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1064

元木先生、近藤先生、ありがとうございます。運転手でもなんでもいたしますので、よろしくお願いたします。また、NHKブックスのほうですが、狂喜乱舞であります。ありがとうございます。心静かに、お待ちしております。ところで、番組制作は人の異動が激しく、あまり勉強していない人も多いようです(無論、専門家はだしの人もいます)。そうした短い制作スパンだと、どうしても一般受けを狙ってしまい、真面目に作る余裕がないのかもしれません。語学番組で女優やタレントを起用してあたったものだから、そうした風潮があるのかもしれません。
ところで、近藤先生、はじめましてと書きましたが、昔、つまらないことで先生にお電話差し上げ、質問させていただいたことがあるのですが…。「男衾三郎絵詞」に関してでした。その節は失礼いたしました。見学会への参加、予定をできるだけ早くご連絡できるようにいたします。

屋島・壇ノ浦見学について

No.1066

 小生は昨年2月、屋島に、12月、壇ノ浦に調査旅行に行きました。屋島の方は、院生時代、碩学として知られた桃裕行先生のもとで開かれていた『小右記』の講読会に御一緒して以来の友人で、現在、香川県立高松西高校の教諭をしておられる野中寛文先生に自家用車で御案内いただき、おかげで大変充実した調査が出来ました。史跡(大体、後世の所産ですが)が点在しておりますし、志度寺の方まで足を伸ばす必要がありますから、車で回るのがベストだと思います。それから、高松市内にある平家物語歴史館というのも「見物」の価値があります(先生方には、決して「見学」の対象ではありません)。また、角度を変えた位置からの屋島のピラミッドのような山容もぜひ確認なさってきて下さい。「讃岐うどん」は言わずもがなですね。
 一方、壇ノ浦の方は、関門海峡の下関側の海岸線にいくつか史跡があるのと、赤間神宮くらいしか見所はないので、レンタカーは不要かと思います。また、宿泊は門司港ホテルの海側の部屋をお勧めします。海峡一望です。門司港にはレトロ地区があって、なかなか楽しめます。商店街の中にある佐藤書店という古本屋さんには、珍しい本がならんでいます。それから、門司駅(門司港駅からJRで200円くらいの距離)の近くに御所神社という安徳天皇御所跡の伝承をもつところがあり、たしかに立地としては好適だと思いました。
 門司港からは、20分ごとに下関に渡る船が出ています(200円)。これに乗ると、壇ノ浦の海戦を実感することが出来ます。下関に着岸すると、そこには唐戸市場があって、市場の2階の食堂では獲れたての魚の大変美味しい料理が安く味わえます。そこから5分も歩くと赤間神宮です。なお、時間に余裕があれば、タクシーででも長府まで足を伸ばし、忌宮神社の周辺も歩かれるとよいと思います。ちなみに、このあたりは幕末維新関係の史跡も豊富です。
 それから、新幹線は、新下関よりも小倉をポイントにされた方が何かと便利だろうと思います。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1070

石浜さん、確かにそんなことがありましたね。忘れてしまっていて、申し訳ありませんでした。では、ご連絡をお待ちしています。

野口先生、貴重な情報をありがとうございます。これから細かい日程を詰めるうえで大いに参考になります。野口先生のご意見ですと、小倉から門司港へ行き、船で下関に渡るコースがお勧めということですね。ただ、正式依頼によって、できれば赤間神宮で宝物を拝見させていただければと思っていますので、赤間神宮が先とすると、船のコースは当然下関から門司もありますよね。ご教示いただければ幸いです。なお、ホテルが東急インなのは、元木先生が会員のため割引で泊まれるからです。

渡し船。

No.1072

近藤先生>
 もちろん、下関から門司港に渡る船はあります。同じ船が往復しているわけですから。「渡し船」というと、船頭さんが漕いでいそうな雰囲気ですが、きれいな客室のあるエンジンのついた船です。所要時間はたったの5分です。感慨にふけるまもなく到着です。
 門司港ホテルは従業員に元気な若い人が多く、その接客態度が実によいし、部屋もなかなかのセンスできれいです。小生はふだん朝食をとらないのですが、ここのは美味そうなので、つい食べてしまいました。
 なお、門司港は先に御紹介した藤原新也氏の故郷です。土地は人を育てるということが、よく分かるところです。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1075

野口先生、早速ありがとうございます。具体的な流れが見えてきました。その船は、宮島~宮島口の船みたいなものですね。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1083

青山の佐伯です。
この掲示板は時々拝見していたのですが、
石浜さんからこの企画の件を教わって、初めて書き込みます。
(ラストサムライの話もまたいずれ)
実は、近々屋島・壇ノ浦へ行かねばならぬ事情があって、
どうせなら、是非この企画に参加させて頂きたいと思います。
ただ、現在、学会事務局を抱えているなどの関係で、
日程が自分の希望通りにできるかどうか、
ちょっとわからないところもあります。
詳しくは近藤さんに連絡させて頂きますが、
とりあえず名乗りをあげさせていただきます。

近藤・佐伯両先生に返信とお願い。

No.1089

 近藤先生。渡し船ですが、宮島に行くような、車も載せられるタイプの船ではなくて、モーターボートの大型と思ってください。かなり、高速です。

 佐伯先生。先生も参加されるとなると、大変豪華な旅行になりますね。御一緒できぬのは残念至極です。ところで、ここにお出ましいただいたことを、千載一遇のチャンスとみて、お願いですが、上のNO.1080以下に書き込みました『古代文化』特輯号に御執筆をお願いできないでしょうか。締切などは、執筆者の御都合に合わせて、これから決める段取りです。
 それにしても、先生が書き込まれたことを知ったら、田中さんが飛び出てくると思うのですが。
 ともあれ、よろしく御検討いただければ幸いです。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1090

渡し船が話題になっているようなので補足します。
一昨年の夏に、同じく関門海峡界隈へ観光旅行に行きました。
その時の写真の中に、問題の渡し船がありました。
百聞は一見に如かずなので、リンクを挙げておきます。
http://donkun.ath.cx/~john/image/kanmon_01.jpg

レンタカーで行かれるようなので関係ないかもしれませんが
http://www.ymg.urban.ne.jp/home/sd/rs/sdkkanmon.html
↑にある通り、下関から長府までとレトロ地区のバス乗り放題・関門汽船(渡し船)[これは2回だけ乗船可]で1400円の周遊チケットがあります。
ご参考となれば幸いです。

Re: 屋島・壇ノ浦史跡見学会のお知らせ

No.1094

鈴木君、情報ありがとうございます。大いに参考にさせてもらいます。カプラ!

失礼なんてとんでもありません

美川圭
No.1027

山本さん 率直な意見を聞かせてくれて、ありがとうございます。
実は、僕も、あなたと同じ年代には、同じように感じていたような気がします。
黒沢作品でも「七人の侍」「天国と地獄」「隠し砦の三悪人」などに対して、晩年作、たとえば「影武者」とか「乱」などに失望した覚えがあります。ストーリーにキレがないじゃないかと。
でも、あるプロの写真家が、「乱」の映像のすばらしさを、切々といわれるのを聞いて、やはり映画は「絵」なのか、と思いました。
まあ、それでも、黒沢の晩年作がやや劣るとは思っていますが・・・。
今回の黒沢大フアンらしい監督が撮った「ラストサムライ」も正直言っていろいろ疑問はあるのですが、あなたの酷評ほどひどくはない、と今の僕は感じるので、反論しました。
でも、大昔から、「いまの若い者は」なんて、いわれて来続けてるわけですが、案外変わらないんですね。最近つくづくそう思います。
こんどは、日本史の学問上の問題で、こういう率直な議論がやりたいですね。期待しています。ありがとうございました。

いろいろ言ってしまいまして・・・・。

No.1035

美川先生、そう言って頂けると、ホッとします。
あまり先生などを相手に論争などした事が無かったものですから、自分にとっても、普段使わない頭をフル回転させて貴重な経験になりました。こちらこそありがとうございました。
ちなみに、黒澤映画(スイマセン、また映画ネタで)では、『七人の侍』、『生きる』、『隠し砦の三悪人』、『蜘蛛の巣城』、『羅生門』など初期の作品は、本当に面白かったです。
ただ、『乱』と『影武者』は自分はかなり好きな作品です。
またこういうことを言うと、論争になるので、この辺にしときます(笑)。