明日の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱ

No.10126

【追記】 冒頭に追記というのはおかしいですが、「演習Ⅰ」の配属希望調査が始まりました。
       希望者は、メール送信だけではなく、希望調査のサイトにも必ず書き込んで下さい(メールと同じ内容で可)。
      そうしないと、希望人数にカウントされませんから。

 明日(26日)の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱの発表者とテーマは以下のとおりです。

 <基礎演習Ⅱ>
 大地さん「茶道について」
 栩野さん「三十三間堂について」
 
 <演習Ⅱ>
 寺田さん「お菓子の歴史」
 山下さん「(未報告)」

なお、午前のキャンパスプラザの講義は「木曽義仲」を取り上げます。

 【追々記】 山下さんの発表テーマは「漫画の歴史」でした。
編集:2013/11/27(Wed) 08:59

振り返れば比企がいる-次回の『吾妻鏡』-

No.10127

 前回は山本さんによる詳細な解説のおかげで、比企氏と頼家が“退場”させられる状況がよくわかりました。このあともしばらくは「振り返り」を続けさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年11月28日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。秋の深まりを感じる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。
 京都女子大の方限定ではありませんよ。

ふりかえればヒキガエル

No.10128

 タイトルを見てダジャレが浮かんでしまいました。
 振り返って、大きなヒキガエルがいたら、ちょっとビックリしますよね。

 井上満郞先生の『桓武天皇と平安京』読了。やはり、京都のことは、少なくとも平安遷都の頃からちゃんと学ばなければ。
 続いて、丸島和洋氏の『戦国大名の「外交」』(講談社メチエ)を読んでいます。
 12世紀末の内乱期における在地勢力間の抗争について考える上でも、いろいろ示唆を与えてくれる本だと思います。
 講談社メチエ。編集者の方が、わざわざ研究室までおいで下さったというのに・・・。

 今週は、『台記』研究会で中世前期の常陸武士に関する御報告が聴けるのが楽しみです。

 「歴史は螺旋階段の如く進む」①

No.10124

 人々の無関心の中で、歴史が刻々と「ある方向」に流れていくことを感じています。ささやかな呟きであっても、このあたりで意思表示をしておかないと子孫たちからの不審を招くことになりそうです。私はまだ未来に希望をもっていますから。皆さんも是非。
 私も、「あの時」に御先祖がどんな対応をしたのか、気になることが多々あります。

 先に御紹介した井上満郞先生の御新著『桓武天皇と平安京』ですが、井上先生から、お手紙で、6ページ「桓武天皇関係地図」に重大な誤りのある旨、お知らせを頂きました。書き込まれている「上賀茂神宮」「下賀茂神宮」などという神社は存在せず、「上賀茂神社」「下鴨神社」が正しい表記であるということです。これは先生の確認のないままに印刷に回されたことによるとのことで、先生の御心中、察するにあまりあるものがございます。たしかに一般の人にとって、「神社」と「神宮」の区別など関心の埒外あるものかも知れませんが、古代史を専門にするものにとっては大問題とならざるを得ないでしょう。
 研究者は一般向けの本であろうとも矜持をもって執筆しているのですが、それが伝わらないことは、近年他でもまま知見することがございます。紙媒体による情報伝達が軽視される市場原理の世の中、出版業界も大変なのだろうとは思いますが。

「歴史は螺旋階段の如く進む」②

No.10125

卒論を書いている学生諸姉も、こういうところ気をつけてくださいね。言葉の使い方一つで、見る人が見れば、あなたの学問への取り組み方が露呈してしまうのです。

 ☆ 東北大学の柳原敏昭先生より、新刊の御共編著『講座 東北の歴史 第三巻 境界と自他の認識』(清文堂)を御恵送頂きました。
 柳原先生に、あつくお礼を申し上げます。
 収録されている入間田宣夫先生の論文に「越後白河幕府」とあったことに、ちょっと驚いております。

☆ 学振研究員の大薮海先生より、御高論「大乗院尋尊と東林院尊誉-興福寺東林院主職の相承と尋尊・尊誉による再興-」(『年報 三田中世史研究』20)・「中世後期の地域支配-幕府・守護・知行主-」を御恵送頂きました。
 大薮先生に、あつくお礼を申し上げます。
ちなみに、大薮先生は私にとって出身高校(千葉県立千葉東高校)の後輩にあたります。こういう御縁は大変うれしいことです。先生の今後の御活躍を大いに楽しみにしています。

「 比企氏の乱」は比企氏による乱なのか?

No.10123

 後になって気がついたのですが、昨日は当ゼミ師範代岩田君のお誕生日でした。「生誕○○周年」の大祝賀会を開くべき所でしたのに残念。メンバー諸姉は日ごろの御指導に「論文」でお応えになるのが最大のプレゼントというものでしょう。

 昨日のゼミ講読会は、一部を例会に変更。山本さんに、いわゆる「比企氏の乱」に関する評価の見直しをテーマに報告していただきました。近年の『吾妻鏡』に対する書誌的検討を踏まえた成果で、政治過程に関する研究にも整合する、説得力のある報告でした。『吾妻鏡』の曲筆に関心を向けておられた、私の恩師である貫達人先生が、この報告を聴かれたらさぞ喜ばれたことでしょう。(私も褒められたかも)。
 執筆中の修士論文に反映されるのを楽しみにしています(池嶋さん・滝沢さん・大平さんも卒論頑張ってくださいね!)。
 私も、山本さんの報告を聴いて、早々に執筆しなければならないのに頓挫している『北条時政』に取り組む意欲がフツフツと湧いて参りました。
 ちなみに、山本さんは、最近刊行された古代学協会の年報『初音』3に「『小右記』長和4年4月13日条の検討」と題する論文を発表されているので、このことも紹介しておきます。記録(漢文日記)で歴史に取り組もうとしている方には一読の価値があります。

 ☆  京都市歴史資料館館長の井上満郞先生より、新刊の御高著『人をあるく 桓武天皇と平安京』(吉川弘文館)を御恵送頂きました。
 井上先生に、あつくお礼を申し上げます。

 ちなみに、この『人をあるく』のシリーズでは、当ゼミ草創期(神話時代)に貢献してくれた前川佳代さんが『源義経と壇ノ浦』を書かれることになっています。
 「義経といえば、前川さん!」 期待して待ちましょう。

 明日の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱ

No.10122

明日(19日)の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱの発表者とテーマは以下のとおりです。

<基礎演習Ⅱ>
  野上さん「『五山送り火』について」
  林さん 「京都の寺について」

<演習Ⅱ>
  遠藤さん「上杉鷹山の財政改革」
  吉元さん (未報告)

 【追記】 吉元さんの報告テーマは「日本のおしゃれ文化について」でした。
  レジュメを作ったのに、途中で画像を添付したらパソコンが動かなくなってしまったのだそうです。こういうことは、まま発生しますので(IT社会の落とし穴です)、ほかの諸姉も気をつけて下さい。

 講演会 『騒乱の上総国府を治める』のお知らせ

No.10121

         ◇『騒乱の上総国府を治める』講演会◇

 日時:平成25年12月1日 午前9時30分 ~ 午後4時30分 (会場受付午前9時~)
 場所:市原市勤労会館(YOUホール)〒290-0050 千葉県市原市更級5丁目1番地18
    JR内房線 五井駅 東口から徒歩15分
    五井駅より国分寺台行へ乗車 保健センター前下車
 〔講演内容〕
  「上総国の成り立ち」 市原市教育委員会 ふるさと文化課 大村 直
  「国府と国司の役割」 公益財団法人 埼玉県埋蔵文化財調査事業団主査 田中広明
  「倒壊する上総国分僧寺」  市原市教育委員会 ふるさと文化課 櫻井敦史
  「揺れ動く坂東 俘囚から平将門・平維良の乱」早稲田大学文学学術院教授 川尻秋生
  「反乱の系譜と鎌倉開府 平忠常の乱から源頼朝の挙兵まで」京都女子大学教授 野口 実

 参加費:無料
 申込:当日先着300人

  ※ 詳細はこちらを御覧下さい↓
      http://www.city.ichihara.chiba.jp/320syougai/furubun2013/souran-kazusa-kokufu.html

ムサノ世ニナリニケルナリ―次回の『吾妻鏡』―

No.10119

 昨日(11/14)の講読会ではほぼまるまる『愚管抄』の記事を読みました。慈円のいう「武者」については、しっかり考えてみないといけないと思いました。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年11月21日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。秋の深まりを感じる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞ「ご自由に」ご参加ください。
 京都女子大の方限定ではありませんよ。

「ムサクルシイ世ニナリニケルナリ」(痔炎『求勧賞』)

No.10120

 タイトルは師範代に張り合ってみただけのことですので、悪しからず。

 目下、12月1日(日)に千葉県市原市で開催される市制50周年セミナー「動乱の上総国府を治める」で、お話しさせて頂く講演の資料を作成しています。
 18日までにお送りしなければならないのですが、どうも風邪をひいてしまったようで頭痛に苛まれていて捗りません。やはり何はともあれ「健康第一」です。
 しかし、そんな時でも、つまらないダジャレをタイトルに書いていたりして、悪癖は病に勝るのでしょうか?

 出版社の方から、復刊された論文集の売れ行きが好調であるというお知らせを頂いて安堵しております。関東では15日、関西では16日の『読売新聞』に広告が載るそうです。

 【追記】 1月5日の史跡散歩ですが、宇治陵では、当然、「岡屋関白」こと近衛兼経のお墓にも行く予定です。  

「冬の時代」を阻止せよ!

No.10117

 なぜか、このところ、私は、河内源氏、とくに源頼義・義家父子の再来を夢に見ることがあります。 
 
 ところで、本日(12日)の「基礎演習Ⅱ」・「演習Ⅱ」の発表は私にとってもよい勉強になりました。とくに「死刑」についての西川さんの報告は、要領よくまとめられていたと思いました。
 しかし、時間の関係で一度に二名で行わなければならないのが残念。やはり半期のゼミで17人というのは多すぎるようです。

 一昨日、「木幡浄妙寺跡・宇治陵の見学会」についてお知らせしましたが(>>No.10115)、なかなか反響が大きく、若手の研究者からフランス人の方まで、多彩な顔ぶれが集まりそうです。キャンパスプラザで私の講義を聴いて下さっている京都外大の学生さんからも申し込みを頂きました。
 また、新たなネットワークを作る機会になればよいと思っています。

 それにしても寒いですよね。
編集:2013/11/13(Wed) 00:09

『中世宇都宮氏の世界』が出ました。

No.10118

 来年正月の木幡浄妙寺などの見学会ですが、髙橋昌明先生から、参加される旨の御連絡を頂きました。

 ☆ 高知大学の市村高男先生、栃木県立博物館の江田郁夫先生、栃木県立小山南高校の松本一夫先生の御連名で、市村高男編著『中世宇都宮氏の世界』(彩流社)を御恵送頂きました。
 下野・豊前・伊予の宇都宮氏が様々な視角から論じられています。中世武士論に関心のある方は必読。
 私も、近く刊行予定の『中世の人物』(清文堂)の第三巻(平雅行先生の編)に「宇都宮頼綱」を執筆して、すでに提出してあるのですが・・・。
 市村先生・江田先生・松本先生に、あつく御礼を申し上げます。

 こういう本を、佐賀や鹿児島の研究者と協力して千葉氏でも出したいものですね。

 明日12日の「基礎演習Ⅱ」・「演習Ⅱ」の発表テーマ

No.10116

「基礎演習Ⅱ」
  小林さん 「伝統を持つ京野菜について~京野菜の抱える課題とその対策~」
  鶴見さん 「京都の三大祭り」 

 「演習Ⅱ」  
  西川さん 「死刑」
  犬渕さん 「東山区の成り立ち」  
 
  いずれも面白そうなテーマばかりで楽しみですね。

 来春 正月5日、木幡浄妙寺跡・宇治陵の見学会

No.10115

 以前より、この秋の間に藤原道長の菩提寺である木幡浄妙寺跡や平安~鎌倉時代における摂関家の要人たちの眠る宇治陵の見学会を行うことを計画していましたが、なかなか具体化できませんでした。 そんな中、古代学協会で開講されている『小右記』講読の講座に参加されている方たちの有志が同じような企画で、来年正月5日に実施するというお話をうかがいましたので、これに参加させて頂くことにいたしました。

 正月5日に開催されるのは、道長の死去が万寿4年12月4日で、これを太陽暦に換算すると、この頃がまさに命日にあたるということのようです。5日ならば、三賀日も過ぎ、日曜日ですから、多くの方が参加しやすいということのようです。帰省した学生さんも京都に戻ってくる頃ですし、タイミングとしては絶好なのではないかと思います。
 
 当ゼミメンバーや関係者には『小右記』講読の講座に出席されている方がおられますし、また、近隣の岩田君にも、もし仕事の調整の都合がつくようでしたら御参加頂ければ助かります。ゼミで参加させて頂く見返りに、資料の作成は、当方が請け負うことになりました(誰か手伝って下さ~い! 山本さんは修論があるから、頼めませんね)。
 先般、浄妙寺跡・宇治陵に行く機会があったら参加したいというお申し出を頂いていた神戸大学名誉教授の髙橋昌明先生にもお声をかけさせていただくつもりです。

 詳細は追って連絡して頂くことになっていますが、とりあえず、予定されている日程と行程の概略は以下の通りとのことです。
【日程】 2014年1月5日(日) 13:00~
【行程】 JR(地下鉄)六地蔵駅前集合→浄妙寺跡→宇治陵→松殿跡→木幡神社
       その後は、未定

 まだ、先のことながら、ゼミメンバーおよびOG・OB・関係者、それに現代社会学部野口ゼミ履修者で参加を希望される方は、当方までメールで御連絡下さい。

   【追記】 集合場所は地下鉄六地蔵駅の改札口前に変更されました。

顔で笑って心で泣いて

No.10114

 日本の男の美徳とされる行動様式ですが、私はこれが苦手です。老化して常に体調がよくないことも手伝って、こういう態度を意識的に行うのも辛くなりました。さすがに、泣くことは少ないと思いますが、怒りっぽくなっていることは実感しています。
 歴史を振り返ると、老人になってから人が変わったようになって失政を行う権力者がママ見られますが、こういうことなのでしょう。権力がないのが幸いでした。

 来年度前期、現代社会学部の「演習Ⅰ」を担当することになりましたので、そのシラバス(選抜方法)を書き込みました。閲覧期間はまだ先ですが、何か質問がある方は、メールでの問い合わせに応じます。

 紅葉の季節になりましたので、大学から2時間程度で歩いて往復できる範囲のお寺めぐり(観光客の少ないところ)を行いたいと考えています。

 ☆ 青山学院大学の佐伯真一先生より、御高論「書評 美濃部重克著『観想 平家物語』(『説話文学研究』48)・「熊谷直実・父性の変貌」(『国立劇場第285回歌舞伎公演解説書』)を御恵送頂きました。
 短い御論ですが、学ぶこと考えさせられるところが多大でした。
 佐伯先生に、あつく御礼を申し上げます。