「歴史は螺旋階段の如く進む」①
No.10124
人々の無関心の中で、歴史が刻々と「ある方向」に流れていくことを感じています。ささやかな呟きであっても、このあたりで意思表示をしておかないと子孫たちからの不審を招くことになりそうです。私はまだ未来に希望をもっていますから。皆さんも是非。
私も、「あの時」に御先祖がどんな対応をしたのか、気になることが多々あります。
先に御紹介した井上満郞先生の御新著『桓武天皇と平安京』ですが、井上先生から、お手紙で、6ページ「桓武天皇関係地図」に重大な誤りのある旨、お知らせを頂きました。書き込まれている「上賀茂神宮」「下賀茂神宮」などという神社は存在せず、「上賀茂神社」「下鴨神社」が正しい表記であるということです。これは先生の確認のないままに印刷に回されたことによるとのことで、先生の御心中、察するにあまりあるものがございます。たしかに一般の人にとって、「神社」と「神宮」の区別など関心の埒外あるものかも知れませんが、古代史を専門にするものにとっては大問題とならざるを得ないでしょう。
研究者は一般向けの本であろうとも矜持をもって執筆しているのですが、それが伝わらないことは、近年他でもまま知見することがございます。紙媒体による情報伝達が軽視される市場原理の世の中、出版業界も大変なのだろうとは思いますが。
私も、「あの時」に御先祖がどんな対応をしたのか、気になることが多々あります。
先に御紹介した井上満郞先生の御新著『桓武天皇と平安京』ですが、井上先生から、お手紙で、6ページ「桓武天皇関係地図」に重大な誤りのある旨、お知らせを頂きました。書き込まれている「上賀茂神宮」「下賀茂神宮」などという神社は存在せず、「上賀茂神社」「下鴨神社」が正しい表記であるということです。これは先生の確認のないままに印刷に回されたことによるとのことで、先生の御心中、察するにあまりあるものがございます。たしかに一般の人にとって、「神社」と「神宮」の区別など関心の埒外あるものかも知れませんが、古代史を専門にするものにとっては大問題とならざるを得ないでしょう。
研究者は一般向けの本であろうとも矜持をもって執筆しているのですが、それが伝わらないことは、近年他でもまま知見することがございます。紙媒体による情報伝達が軽視される市場原理の世の中、出版業界も大変なのだろうとは思いますが。