明日の「基礎演習Ⅰ」

No.10022

 今日は国民の祝日ですが、通常授業日。
 私の故郷の千葉では、たしか稲毛の浅間神社のお祭りの日だったと思います。昔は神社のある台地の下まで海岸が迫っており、海の中に立てられた鳥居の向こうに富士山が望めましたが、今は如何?母親や親戚の大人につれられて妹や従妹弟たちと京成電車に乗って出かけたことが思い出されます。

 さて、明日(16日)の「基礎演習Ⅰ」ですが、辻本さんと田中さんが「アイドルと秋元康の力」というテーマで発表されます。現代社会の問題として、どのように斬り込まれるのか?そして、初めての共同発表をどのように進めるのか、お手並み拝見。楽しみなところです。

 それから、後期「基礎演習Ⅱ」の配属について、うまく行かなかった人は、第二次募集に向けて、積極的に対応して下さい。受身の大学生はいけません。

 木幡浄妙寺で西門検出 本日現地説明会

No.10020

今朝になってから知った情報ですが、藤原道長によって建立された浄妙寺の西門跡が宇治市の発掘調査で検出され、その現地説明会が本日午後1時30分から行われるとのことです。

 宇治市のHPでは見つかりませんでしたので(私には)、詳細は↓を御覧下さい。
     http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130711/wlf13071119500016-n1.htm
JRと地下鉄六地蔵駅からは東へ500メートルくらいのところです。近所なので散歩がてら出かけてみようと思っています。
編集:2013/07/13(Sat) 09:50

遠くの雷鳴を聴きながら。

No.10021

 猛暑の中、行ってきました。西門は礎石も出ていました。白川金色院の惣門と同規模の四脚門だったとのことです。門の前から柵列が出ていて、その理由はいろいろ考えられるようですが、この門は西方浄土に向かう門ですから、そういった側面からの検討が必要なように思いました。そして、今も機能している門前を南北に走る道路は、大亀谷を経て京都に繋がるものだったようです。
 現説(現地説明会)の間中、遠くで雷鳴。しばしばマイクの音が途切れたのはそのためか?現説が終わって30分ほどすると大豪雨。私は近くのスーパーで買い物をする予定があったので、幸い雨には降られませんでしたが、低地の道路が冠水している怖れがありますので、帰路、ガソリンスタンドに寄るのは断念しました。

それにしても、いつも思うのは、発掘調査の現説に来るのがお年寄りばかりであることです。私もその一人ですけれども。
 若い人の歴史離れは「異常」を通り越しています。こんな状況でグローバリズムだとかいって、国語や日本史の教育(学校のみならず家庭や地域におけるものも含む)を疎かにしていると、「日本」(さまざまな意味を込めて)は消滅すると思います。杞憂であれば良いのですが。

 現説の写真は、追ってFacebookの方に掲載したいと思います。

 アンケートとレポートの間

No.10019

 昨日Ⅲ講時の「基礎・教養科目」。猛暑のせいか、いつもより少し出席者が少なかったようですが、授業アンケートを実施。次は履修生諸姉の取り組みをこちらが評価させていただく番ですね。楽しみにしております。

 史料講読会では、岩田君が用意してくれた『御成敗式目』の資料から三十四条を読みましたが、以前、社会史隆盛の時代に、こんなものだと解釈していたことが、ずいぶん異なって解釈されて、たいへん勉強になりました。学問にも時流に乗ってしまうということがありますが、やはり、ほんの少しでも生じた疑問は大切にしなければなりませんね。
 それから山本さんがコピーしてくれた『渋柿』。これについては、国文の方が参加してくれていたらよいアドバイスを頂けるのではないかと、今年度の不在をちょっと残念に思った次第です。藪本君、夏休みに入って時間があったら是非!

 Facebookにも書きましたが、論文集の校正ゲラがドサッと届きました。旧著の復刊ですが、基礎的事実の解明を主眼とした論文なので、校正も地道な作業が必要。書いた本人はすでに老化してしまって音を上げております。
 それにしても書いた当時のモチベーションに溢れた自分自身が懐かしい。「後日談」というわけではありませんが、その後の研究成果についても「再刊に際してのあとがき」でしっかりと触れるつもりです。

 後期の現代社会学部「基礎演習Ⅱ」と「演習Ⅱ」の第一次募集による配属結果が公表されました。さっそく、期待に溢れたメールを頂きました。機械的に割り振られたのではなく、主体的に参加してくれる学生さんを迎えるのは、こちらとしても楽しみなことです。

 選考修了。それにしても暑いですね!

No.10017

 後期の「基礎演習Ⅱ」と「演習Ⅱ」で私の担当を希望した方の選考を終えました。Online登録システムによる配属結果の掲示は12日(金)の12時30分です。
 どうしても物理的な事情で、若干名の方に不可の対応をさせて頂かざるをえないことになりました。私としても残念ですが、ご了承下さい。第二次募集があります。

 予告したように、本日の「基礎・教養科目」の時間に授業アンケートをとらせて頂きますが、これは学生主体で行われるべきものだと思いますので、4回生の滝沢さんにお手伝いを頂くことにいたしました。ちなみに、今日の講義テーマは「多元的社会としての日本」。アンケートの時間をとれるように、時間を調整できるか?脱線しないように気をつけたいと思います。

 来週火曜日の「基礎演習Ⅰ」ですが、はやくも発表テーマのお知らせを頂きました。辻本さんと田中さんの共同報告で、「アイドルと秋元康の力」というお話だそうです。
 これが院政期なら「白拍子舞と信西入道の力」なんていうテーマになりそうですね。
 コメンテーターに辻君をお招きしたいところです。
編集:2013/07/12(Fri) 01:51

「式目」を少々-次回の『吾妻鏡』-

岩田 慎平
No.10018

 暑中お見舞い申し上げます。
 昨日はちょっとしたわけあって『御成敗式目』の三十四条と四十二条を読みましたが、あらためて読んでみると深いですね。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年7月18日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 7月も毎週木曜(18日、25日)の午後に開催予定です。

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、本格的な夏到来を感じさせる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

2010年度の「基礎演習Ⅰ」も活況でした。

No.10016

 本日の「基礎演習Ⅰ」には、4回生の田島さんも出席。さすがの適切なアドバイスを頂きました。おかげで充実の1時間半でしたが、私は学生諸姉に肝腎なものをお出しするのを忘れました。ご容赦のほど。
 神話のお話では、私も日本史教師の立場から「皇国史観」の問題などについて口を挟ませて頂きました。テープマナーの方では、私の食事の仕方がほとんど100パーセント、マナーに反することが明確になりました。
 
☆ 名古屋学院大学の早川厚一先生より、先生による「源平闘諍録全釈(八-巻一上⑧(一三オ4~一五オ2))」(『名古屋学院大学論集(言語・文化篇)』24-2)および、先生とほか3名の共著になる「『源平盛衰記』全釈(八-巻三-1)」(『名古屋学院大学論集(人文自然科学篇)』49-2)を御恵送頂きました。
 ゼミメンバー用に複数冊頂いておりますので、必要な方はお申し出下さい。
 早川先生に、あつく御礼を申し上げます。

 地方武士論の陥穽

No.10015

 今日もひどく暑いですね。天候だけが理由ではありませんが、体調不良が日常化して困ります。

 中世前期の武士論をテーマに卒論を書いている人に、研究の前提として理解しておいて頂きたいのは、その時代の官位秩序や昇進制度。
 それから、とくに地方武士をテーマにする場合に注意しなければならないのは、ことさらに中央での活動を否定するような視角を「善」とするような価値観(思い込み)にとらわれてしまいがちなこと。過剰な下部構造重視と旧態依然とした郷土史的顕彰史観のドッキングが、基礎的な事実の解明をも阻害するというケースもみられるようです。

 明日(9日)の「基礎演習Ⅰ」の発表テーマは、俵さんが「テーブルマナーについて」、谷口さんが「日本神話について」とのこです。
 木曜日(11日)の「基礎・教養科目」では、日本社会の地域性を歴史的に考えてみたいと思います。それから、今週は授業評価のアンケートを実施する予定です。よろしく御協力下さい。

 後期演習の配属希望調査(第一次)終了

No.10014

 現代社会学部「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」の配属希望調査(第一次)の受付は本日19時で終了。結局、私の担当に登録されたのは「基礎演習Ⅱ」が19名、「演習Ⅱ」が17名でした。
 全員お引き受けしたいところですが、多少、人数の調整をせざるを得ないものと思われます。そのために、何人かの方には、メールなどで研究テーマに対する関心の度合いなどをお尋ねするかも知れません。選抜の可否の発表は一週間後になります。
 
 今年度も伏見区醍醐支所のイベント「もちもちぃんウォーク」に研究所ゼミをあげて参加させて頂くことになりました。
 さらに、歴史資産の活用・地域振興という観点から、後期の「基礎演習Ⅱ」・「演習Ⅱ」のメンバーも実習のつもりでお手伝いに加えて頂くことをお願いする予定でおります。
 なお、史跡案内などで昨年・一昨年に御協力頂いた諸姉兄には、ぜひ今年も御力ぞえを頂きたく、宜しくお願い申し上げる次第です。

  ☆ 奈良大学の河内将芳先生より、新刊の御高著『日蓮宗と戦国京都』(淡交社)を御恵送頂きました。
 河内先生に、あつくお礼を申し上げます。

現代社会学部「基礎演習Ⅱ」「演習Ⅱ」の配属希望について

No.10012

 現代社会学部「基礎演習Ⅱ」と「演習Ⅱ」の配属希望者数ですが、今朝の段階で当方には前者が14、後者が12です。早めに希望を出された方の方が、希望理由など明確でモチベーションの高さを感じますが、まだ熟慮されている方もおられることでしょう。先着順というわけではありませんから、後悔のないように、しっかり判断して下さい。
 なお、選択に際して相談のある方は、週末、研究室不在の場合が多いのでメールでお問い合わせ下さい。アドレスなど具体的なことは、配属希望調査のシラバスをよく読んで下さい。それから、私は現代社会学部所属ではありませんので、学籍番号のみならず、お名前も明記して下さい。

 先週末から今週にかけて、体調の不具合と様々な用務に追われている間に、予約していた歯医者さんに行くのを忘れたことに気づきました。ドタキャンどころかすっぽかしです。かつては多忙でもこのようなことはなかったのに、実に申し訳ない限りです。耄碌は諸方に御迷惑をおかけすることになるようです。本当に情けありません。
 関係者各位には、くれぐれも御留意いただきますように、お願い申し上げる次第です。

夏だ祭りだ『吾妻鏡』だ-次回の『吾妻鏡』-

岩田 慎平
No.10013

 京都は祇園祭の季節になりました。今年の7月14日~7月16日の宵山は、ちょうど連休を挟んだ(日)~(火)となっております。山鉾巡行は17日(水)ですね。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2013年7月11日(木)午後3時頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:頼家・実朝期の振り返り

 ※しばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 7月も毎週木曜(11日、18日、25日)の午後に開催予定です。

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しておりますので、本格的な夏到来を感じさせる季節に何か新しいことを始めてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

「女人の往生」と久方ぶりの「ご縁」

No.10010

 うっかりしていました。本日の「基礎・教養科目」のテーマですが、「女人ナニノトガ〃アル、男子ナニノ徳カアル-女人の往生-」ということに致しました。
 建礼門院の話を導入にして、中世仏教と女性の問題について考えたいと思います。

 現代社会学部、後期の演習配属希望ですが、登録サイトによると、昨日までのところ、基礎演習Ⅱは6名、演習Ⅱは7名の希望が出ています。

 昨夕、九州出身の史学科1回生の学生さんが、研究所ゼミについて尋ねに来てくれました。驚いたのは、この方の高校時代の日本史担当の先生が私の大学時代の同窓生であったこと。彼も授業中に大学時代の思い出話を盛んにされていたようで、とても話が合いました。

歴博の企画展「時代を作った技-中世の生産革命-」

No.10009

 昨日の「基礎演習Ⅰ」。ユニクロについては、そこでアルバイトをしている人がおられたので、話が具体的になりました。What do you think of japan?はレジュメが工夫されていました。

  「基礎演習Ⅱ」と「演習Ⅱ」の配属希望調査は佳境に入りつつあるようです。選択は主体的に、自分で動いて行って下さい。受身の人生は後悔と禍根を招きます

  伊豆ゼミ旅行や公開講座でお世話になった伊豆の国市教育委員会の池谷初恵先生より、国立歴史民俗博物館で開催されている企画展についてご案内を頂きました。以下に、貼り付けます。
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開催期間 7月2日~9月1日
会場   国立歴史民俗博物館 企画展示室
入館料   一般 830円 大学生・高校生 450円
 中世は技術が大きく飛躍した時代です。効率のよい大量生産技術は、人々の日常を豊かにして生活変化をもらたしました。また、高い工芸技術は海外でも大きく評価され、鏡や漆工芸品が日本ブランドとして輸出されたのです。ほかにも、外来技術を取り入れた鉄砲生産、権力者による巨大な石垣作りなど、さまざまな生産技術を取り上げ、考古・文献史・民俗・分析化学といった多角的視点から、「中世を作った技術」の歴史を描きます。 (展示案内チラシより)

 主な展示資料としては、
 草戸千軒町遺跡、一乗谷遺跡の技術・職人関連遺物、瀬戸大窯や越前焼きの窯関連遺物、大分豊後府内や長崎の外来系技術資料、
 京都に関係するところでは、
 京都八条町の鏡や刀装具鋳型、伏見城・聚楽第城下町出土金箔瓦などがあります。
 また、職人に関係する文献史料や民俗資料なども展示しています。
 関連する講演会、シンポジウムなどもありますので、詳しくは、歴博HPをご覧下さい。
   http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/index.html
 なお、9月からは、福山の広島県立歴史博物館でも同じ企画展示を開催いたします。
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  池谷先生、ありがとうございました。
 佐倉か福山、出かける機会を得たいものです。
 池谷先生からお勧めを頂きましたが、国宝に指定された願成就院の仏様も拝観に行きたいところです。また、計画してみますか?   
編集:2013/07/03(Wed) 09:34

ありがとうございます。

池谷初恵
No.10011

野口先生、案内を掲載していただき、ありがとうございました。
地味な展示資料ですが、中世の技術史に興味のある方には、必見の展示と思います。
ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。よろしくお願い申し上げます。